2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 7615-1973
ネオン管
Neon Tubings
1. 適用範囲 この規格は,ネオンサイン用としてネオンガスまたは水銀とアルゴンガスの混合物を封入
した50Hzまたは60Hzの低圧交流回路に接続するネオン変圧器を用いて点燈する冷陰極ネオン管について
規定する。
2. 色 色は,光色によりつぎの16色とする。
紅赤,赤,黄赤,桃色,うす桃色,黄,クリーム色,緑,うす緑,もえぎ,青白,青,紫,う
す紫,白,昼光白
3. 公称管電流 公称管電流は,20mAとする。
4. 材料および構造 材料および構造は,つぎのとおりとする。
(1) 無色または有色で均一の太さと厚さのガラス管を用いてあること。
(2) けい光体を必要とするものは,ガラス管の内壁にけい光物質を均等に塗布してあること。
(3) 使用目的により,管は直線状または曲線状に加工する。
(4) ガラス管内には,ネオンガスまたは水銀とアルゴンガスとの混合物を適量封入してあること。
(5) 電極は鉄またはニッケルを使用し,陰極として動作する際に良好な中空陰極効果が得られるような構
造であること。
(6) 導入線のガラス封じ部にはJIS H 4541(ジュメット線)に規定するジュメット線を用いてあること。
(7) 導入線を構成するジュメット線とリード線との接続は確実に行なわれ,またその接続部は難燃性,耐
候性,防湿性の塗装もしくは絶縁被覆を施したもの,またはガラス管の中に封入してあること。
(8) 電極は,電波障害を発生しないような構造であること。
5. 寸法
5.1
外径 外径は,原則として14mmとする。
5.2
有効長さ(1) 有効長さは,受渡当事者間の協定による。
注(1) 有効長さとは,発光する光のうち指定された色として有効に利用できる部分の長さをいう。
6. 外観 ガラス管には実用上さしっかえあるきず,その他の欠点があってはならない。
7. 性能 性能は,8.により試験を行なったとき表1のとおりとする。
2
C 7615-1973
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
関連規格 JIS B 7512 (鋼製巻尺)
JIS C 1102 (指示電気計器)
JIS C 1609 (光電池照度計)
JIS C 8109 (ネオン変圧器)
JIS H 4541 (ジュメット線)
JIS Z 8703 (試験場所の標準状態)
表1
封入ガス
項目
ネオン
水銀・アルゴン
試験方法適用箇条
始動特性
始動し,持続放電すること。
8.3.3
初
特
性
管電圧 V
(230+700L(2))〜(270+800L(2))
(230+450L(2))〜(270+550L(2))
8.3.4
光度 cd
5L(2)以上
2L(2)以上
寿命
5000時間以上正常な放電を持続すること。
8.3.5
注(2) Lは,ネオン管の有効長さをmで表わした値とする。
8. 試験
8.1
試験状態 試験状態は,とくに指定のないかぎりJIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規定された
常温・常湿(温度20±15℃,湿度65±20%)とする。
8.2
試験条件 試験条件は,つぎによる。
(1) ネオン管を点燈して試験する場合に用いる変圧器は,JIS C 8109(ネオン変圧器)に規定されたもの
とする。
(2) ネオン管を点燈して試験する場合は,図のように接続し,直線管の場合は水平に,曲線管の場合は,
鉛直に保持して行なう。
(3) 電圧および電流を測定する場合は,JIS C 1102(指示電気計器)に規定された精度1.0級以上の計器を
用いて行なう。
8.3
試験方法
8.3.1
外観 外観は,目視により調べる。
8.3.2
有効長さ 有効長さは,JIS B 7512(鋼製巻尺)に規定された巻尺または同等以上の精度を有する
測定具を用いて測定する。
3
C 7615-1973
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8.3.3
始動特性 始動特性は,ネオン管の周囲温度18〜27℃,相対湿度65%以下で2次電圧を表2の値
に設定した後,開閉器を閉じたときすみやかに始動し,持続放電するかどうかを調べる。
表2
封入ガス
2次電圧V
ネオン
500+1500L(2)
水銀 アルゴン
300+ 600L(2)
8.3.4
初特性 初特性は,ネオン管の周囲温度を18〜27℃とし,管電流15mAで点燈,定常状態に達し
たときの管電圧と光度を無風状態において測定する。
光度は,ネオン管の有効長さ以外をしゃへいし,このネオン管と照度計の受光部との距離を1m以上と
し同一高さに正対させて暗箱で照度を測定し,つぎの式から算出する。
なお,照度の測定は,JIS C 1609(光電池照度計)に規定するA級の照度計またはこれと同等以上の精
度を有する照度計を用いて行なう。
I=E・d2
ここに
I: 光度 (cd)
E: 照度 (lx)
d: 測定距離 (m)
8.3.5
寿命 寿命は,ネオン管を管電流15±2mAで連続点燈し,正常な放電が持続するかどうかを調べ
る。
9. 表示 表示は,ネオン管の表面につぎの事項を容易に消えない方法でしるす。
(1) 製造年月またはその略号
(2) 製造業者名またはその略号
10. 製品の呼び方 製品の呼び方は,封入ガス名,色および名称による。
例: ネオンガス封入 赤 ネオン管
水銀・アルゴンガス封入 緑 ネオン管
4
C 7615-1973
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
電気部会 ネオン管専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
寺 村 修
東京都立工業技術センター
下 邨 昭 三
工業技術院標準部
井 上 力
通商産業省公益事業局
老 田 他四郎
社団法人日本電気協会調査部
永 瀬 章
自治省消防庁
藤 本 和 男
通商産業省重工業局
原 田 純 蔵
郵政省電波監理局
漆 原 富志郎
財団法人日本電気用品試験所
武 居 史 芳
社団法人照明学会
亀ケ谷 武 夫
日本放送協会総合技術研究所
福 城 一 信
広島クロードネオン電気株式会杜生産部
深 谷 広 一
日本真空工業株式会杜
入 沢 益 一
管灯電材株式会社
高 橋 郁 造
三陽ネオン工業所
小 黒 一 衛
コトブキ真空工業有限会社
奥 野 和 夫
社団法人全日本ネオン協会
大 藤 好 翰
社団法人日本広告主協会
吉 田 益 三
社団法人日本電気工業会技術部
池 田 栄 一
社団法人日本電設工業協会
(事務局)
村 田 照 夫
工業技術院標準部電気規格課
壼 川 秋 広
工業技術院標準部電気規格課