C 7523:2012
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 形式······························································································································· 2
5 表示,寸法,電気的性能,光学的性能及び寿命 ······································································ 3
5.1 一般事項 ······················································································································ 3
5.2 表示 ···························································································································· 3
5.3 寸法 ···························································································································· 3
5.4 初特性 ························································································································· 4
5.5 寿命 ···························································································································· 4
6 検査······························································································································· 4
6.1 形式検査 ······················································································································ 4
6.2 ロット検査 ··················································································································· 5
7 データシート ··················································································································· 5
7.1 データシート番号の一般法則 ··························································································· 5
7.2 データシートのリスト ···································································································· 6
附属書A(規定)各種の試験方法 ··························································································· 15
附属書B(規定)電球の最大外郭寸法······················································································ 18
C 7523:2012
(2)
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
電球工業会(JELMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格
を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格
である。
これによって,JIS C 7523:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
C 7523:2012
家庭用小形白熱電球
Small incandescent lamps for household use
序文
この規格は,1993年に第3版として発行されたIEC 60064,Tungsten filament lamps for domestic and similar
general lighting purposes−Performance requirementsを参考に作成した日本工業規格である。
この規格は,1955年に制定され,2000年の改正を経て今日に至っている。前回改正後に引用規格JIS C
7551-1が改正され,最新版が発行されたことを受けて改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,JIS C 7551-1の要求条件に適合し,かつ,次の条件を満たす家庭用小形白熱電球(以下,
電球という。)について規定する。ただし,電球形LEDランプには,この規格を適用しない。
− 定格消費電力
5 W及び7 W
− 定格電圧
100 V
− ガラス球形状
C形,G形及びT形
− ガラス球処理
無色透明及び白色仕上げ
− 口金
E12/15及びE26/25
なお,ガラス球の形状及び名称はJIS C 7710に,また,口金の形式及び寸法はJIS C 7709-1による。
個々の電球の形式は,箇条4による。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7507 ノギス
JIS C 7551-1 白熱電球類の安全仕様−第1部:一般照明用白熱電球
JIS C 7709-1 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
JIS C 7709-3 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第3部 ゲージ
JIS C 7710 電球類ガラス管球の形式の表し方
JIS Z 8113 照明用語
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8113によるほか,次による。
3.1
形式(type)
2
C 7523:2012
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光学的及び電気的に同一の特性をもった電球。
3.2
白色仕上げ(white finish)
光束ロスの少ない,拡散光を得られるガラス球仕上げ。
3.3
初特性(initial readings)
エージング終了後の,光学的及び電気的特性。
3.4
定格電圧(rated voltage)
関連する規格で規定した,又は製造業者若しくは責任ある販売業者が指定した電圧又は電圧範囲。
3.5
定格消費電力(rated wattage)
関連する規格で規定した,又は製造業者若しくは責任ある販売業者が指定した消費電力。
3.6
初光束(initial luminous flux)
エージングを行った後の定格電圧における全光束。
3.7
定格初光束(rated initial luminous flux)
使用基準となる初光束。
3.8
寿命(life)
電球が使用できなくなる,又はこの規格の要求事項によって電球が使用できなくなるとみなすまでの総
点灯時間。
3.9
定格寿命(rated life)
長期間にわたり製造された同一形式の電球の寿命の平均値に基づいて公表された時間。
3.10
最大外郭寸法(maximum lamp outline)
ガラス球径の最大寸法にガラス球軸と口金軸との偏りを加えた寸法,ガラス球軸と口金軸との傾き角度,
及びランプの最大全長を考慮した寸法。電球の装着を保証するために,照明器具内で確保しなければなら
ない空間を表す。
3.11
電球形LEDランプ(self-ballasted LED-lamp)
E形,B形又はGX53口金を備え,LED単体又はLEDモジュール,及びそれが安定に点灯動作するため
に必要な付加装置を組み合わせ一体となったランプで,機能を損なわずには恒久的に分解できないもの。
4
形式
形式は,次の順序による。形式は,1項〜6項で表す。
3
C 7523:2012
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1項
2項
3項
4項
5項
6項
家庭用小形白
熱電球を表す
記号
定格電圧を表
す数値及び記
号
定格消費電力
を表す数値及
び記号
ガラス球の形
状を表す記号
ガラス球の内
面処理を表す
記号
口金を表す記
号
NL
100 V
5 W
7 W
C:C形
G:G形
T:T形
W:
白色仕上げ
無表示:
無色透明
E26:
E26/25の口
金を使用し
たもの。
E12:
E12/15の口
金を使用し
たもの。
注記 形式の末尾には,区分を示す記号及び数値を加えてもよい。
製品の呼び方は,名称及び形式による。その例を次に示す。
例 定格100 V,定格消費電力5 W,C形の家庭用小形白熱電球:NL100V5W C E12
5
表示,寸法,電気的性能,光学的性能及び寿命
5.1
一般事項
5.1.1
電球は,関連する安全規格JIS C 7551-1の要求事項に従わなければならない。ただし,JIS C 7551-1
の4.5.2(加熱処理を行った電球の口金接着強さ)は,適用しない。
5.1.2
電球は,通常の使用方法で信頼できる性能が得られるように設計する。これは,この規格の要求事
項を満たすことによって実現できる。
5.1.3
試験条件及び試験方法は,附属書Aによる。
5.2
表示
5.2.1
製品の表示
電球には,JIS C 7551-1の規定によって表示をする。形式は,製品又は最小包装容器に包装容器の外部
から見えるように表示しなければならない。
5.2.2
包装の表示
包装容器には,次の事項を表示する。
a) 形式
b) 製造業者,又は責任ある販売業者の名称,商標又は略号
5.3
寸法
寸法は,口金及びガラス球の形状によって,図1及び図2に規定する長さ及びガラス球の径で表す。形
式ごとの寸法は,データシートの“寸法”の規定による。1)
注1) データシートに規定する“ガラス球の形式”に示す数値は,ガラス球径の公称値を表し,これ
らの値は,ランプの寸法検査には用いない。
4
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) C形
b) G形
c) T形
図1−口金E12/15電球の寸法
図2−口金E26/25電球の寸法
5.4
初特性
5.4.1
消費電力
消費電力は,データシートに規定した定格消費電力の104 %に0.5 Wを加えた値を超えてはならない。
5.4.2
初光束
電球の定格初光束は,データシートによる。
5.5
寿命
寿命の個々の値は,データシートに規定した定格寿命の70 %以上,平均値は96 %以上でなければなら
ない。
6
検査
6.1
形式検査
形式検査は,同一試験品を用いて附属書Aによって,次の項目について行う。形式検査は,5.3〜5.5の
規定を満たしていなければならない。
a) 寸法
b) 初特性
c) 寿命
5
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.2
ロット検査
6.2.1
検査項目
ロット検査は,同一試験品を用いて附属書Aによって,次の項目について行う。ロット検査は,5.3〜5.5
の規定を満たしていなければならない。
a) 寸法
b) 初特性
c) 寿命
6.2.2
検査方法
ロット検査は,抜取検査によって行い,次のいずれかの方法による。
a) 抜取検査A 試料の大きさ,合格判定数及び品質基準は,表1による。
b) 抜取検査B 試料の大きさ,合格判定数及び品質基準は,表2による。
表1−試料の大きさ及び合格判定数(抜取検査A)
検査項目
試料の大きさ
n
合格判定数
(許容できる不適合数)
C
品質基準
寸法
5
0
5.3による。
初特性
消費電力
5
0
5.4.1による。
初光束
5.4.2による。
寿命(個々値)
5a)
0
5.5による。
寿命(平均値)
−
5.5による。
初特性試験には,寸法試験用の電球から任意の数を用いてよい。
注a) 寿命は,初特性試験に合格したものを使用する。ただし,寿命(個々値)については不合格個数が1
個の場合は,更に5個抜き取って検査を行い,その中の不合格個数が0個の場合は,合格とする。
表2−試料の大きさ及び合格判定数(抜取検査B)
検査項目
試料の大きさ
n
合格判定数
(許容できる不適合数)
C
品質基準
寸法
50
4
5.3による。
初特性
消費電力
100
12
5.4.1による。
初光束
5.4.2による。
寿命(個々値)
50a)
8
5.5による。
寿命(平均値)
−
5.5による。
初特性試験には,寸法試験用の電球から任意の数を用いてよい。
注a) 寿命は,初特性試験に合格したものからランダムに抜き取って検査する。
7
データシート
7.1
データシート番号の一般法則
電球の形式及びそれを規定しているデータシート番号は,次による。
a) 最初の記号及び数字は,この規格の部門記号及び番号を表し,“C 7523”を付ける。
b) 2番目の記号は,JISで規定したデータシートを表し,記号“JIS”を付ける。
c) 3番目の数字及び記号は,4桁の数字及び記号“J”の組合せとし,2900Jをデータシートの1番目と
し,データシートを新設するごとに,任意の番号を付ける。
6
C 7523:2012
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d) 4番目の数字は,データシート番号の版番号を表す。初版を1とし,改正を重ねるごとに2,3…と番
号を変更する。同一の電球のデータシート番号が複数ページにわたる場合は,改正したページ及び改
正しないページ全ての版番号を変更する。
7.2
データシートのリスト
データシートのリストを,表3に示す。
表3−データシートのリスト
形式
ガラス球径の公称値
mm
データシート番号
NL100V5W C E12
23
C 7523-JIS-2900J-2
NL100V5W CW E12
23
C 7523-JIS-2901J-1
NL100V5W G E12
30
C 7523-JIS-2910J-2
NL100V5W GW E12
30
C 7523-JIS-2911J-1
NL100V5W T E12
20
C 7523-JIS-2920J-2
NL100V5W TW E12
20
C 7523-JIS-2921J-1
NL100V7W G E26
40
C 7523-JIS-2930J-2
NL100V7W GW E26
40
C 7523-JIS-2931J-1
7
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2000
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
C23 E12 5 W 3 000 h (NL100V5W C E12)
ページ1/1
2012
ガラス球の形式
: C23
ガラス球の処理
: 無色透明
口金
: E12/15
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 5
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 15
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
55以下
24以下
C 7523-JIS-2900J-2
8
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2012
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
C23 E12 5 W 3 000 h (NL100V5W CW E12)
ページ1/1
ガラス球の形式
: C23
ガラス球の処理
: 白色仕上げ
口金
: E12/15
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 5
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 10
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
55以下
24以下
C 7523-JIS-2901J-1
9
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2000
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
G30 E12 5 W 3 000 h (NL100V5W G E12)
ページ1/1
2012
ガラス球の形式
: G30
ガラス球の処理
: 無色透明
口金
: E12/15
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 5
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 15
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
48以下
31以下
C 7523-JIS-2910J-2
10
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2012
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
G30 E12 5 W 3 000 h (NL100V5W GW E12)
ページ1/1
ガラス球の形式
: G30
ガラス球の処理
: 白色仕上げ
口金
: E12/15
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 5
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 10
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
48以下
31以下
C 7523-JIS-2911J-1
11
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2000
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
T20 E12 5 W 3 000 h (NL100V5W T E12)
ページ1/1
2012
ガラス球の形式
: T20
ガラス球の処理
: 無色透明
口金
: E12/15
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 5
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 15
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
50以下
21以下
C 7523-JIS-2920J-2
12
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2012
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
T20 E12 5 W 3 000 h (NL100V5W TW E12)
ページ1/1
ガラス球の形式
: T20
ガラス球の処理
: 白色仕上げ
口金
: E12/15
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 5
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 10
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
50以下
21以下
C 7523-JIS-2921J-1
13
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2000
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
G40 E26 7 W 3 000 h (NL100V7W G E26)
ページ1/1
2012
ガラス球の形式
: G40
ガラス球の処理
: 無色透明
口金
: E26/25
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 7
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 30
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
64以下
41以下
C 7523-JIS-2930J-2
14
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2012
単コイルフィラメント
家庭用小形白熱電球データシート
G40 E26 7 W 3 000 h (NL100V7W GW E26)
ページ1/1
ガラス球の形式
: G40
ガラス球の処理
: 白色仕上げ
口金
: E26/25
定格電圧(V)
: 100
定格消費電力(W)
: 7
寸法
:
定格寿命(h)
: 3 000
定格初光束(lm)(参考値) : 20
電球の最大外郭寸法
: 附属書Bによる。
単位 mm
長さ
ガラス球径
64以下
41以下
C 7523-JIS-2931J-1
15
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(規定)
各種の試験方法
A.1 試験条件
A.1.1 試験電圧
試験電圧は,試験する電球の定格電圧とする。電圧を電圧範囲で表示した電球では,範囲の限度値の中
間値を試験電圧とする。
A.1.2 点灯条件
点灯条件は,電球を常位置(口金を上方とする位置)で,振動の影響を受けない状態とする。
A.1.3 エージング
初特性を安定させるため,測定前に次のいずれかのエージングを行う。
a) 定格電圧の120 %電圧で40分間又は130 %電圧で20分間点灯する。
b) 定格電圧の100 %〜110 %の間の電圧で,定格寿命の0.04 %〜0.1 %の時間点灯する。
A.1.4 周囲条件
周囲条件は,次による。
a) 温度 21 ℃〜27 ℃。試験中の温度変化は2 K以内とする。
b) 相対湿度 75 %以下。ただし,静電気による障害があってはならない。また,寿命試験の周囲条件は,
この限りではない。
A.2 初特性(消費電力及び初光束)試験
初特性は,A.1.3に示すエージングを行った後,定格電圧で点灯したときの消費電力及び全光束を測定す
る。
測定時の電圧は,定格電圧の±0.2 %以内に調整する。
なお,全光束は,適切な球形光束計又はこれと同等の測定精度の光束計を用いて測定する。
注記 測定は,JIS C 7801に準じて行う。
A.3 寿命試験
A.3.1 点灯方向
電球は,鉛直方向に口金を上方とする位置で点灯させる。寿命試験装置上のソケットの軸が,鉛直方向
に対して角度5°を超えないものとする。
A.3.2 機械的安定性
電球は,振動のない状態で点灯させる。電球の点灯中又はスイッチの入り切り時にソケットに触れて振
動及び衝撃のないことを確認する。
A.3.3 ソケット
ソケットは,次による。
a) 寿命試験装置上のソケットは強固な構造で,十分な電気的接続を保証し,かつ,過熱を防ぐように設
計したもの。
b) 電圧の測定点と口金接点との間の電圧降下は,試験電圧の0.1 %以下とする。
16
C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) ソケットは,電球着脱時に必要なトルクがJIS C 7551-1の表2(未使用の電球の口金接着強さ)に規
定した値を超えないように設計したもの。
A.3.4 動作温度
動作温度は,次による。
a) 電球の点灯中,口金とガラス球との接合部は,JIS C 7551-1の表4(最高口金温度)に規定する最高口
金温度を超えない。
b) 電球は,極端に周囲温度の高い所及び/又は他の電球の熱の影響を受ける所で点灯しない。
A.3.5 寿命試験電圧
定格電圧で点灯する。あらかじめ試験電圧及び寿命係数を受渡当事者間で協定した場合,その電圧で点
灯してもよい。
注記 一般的に,経済的な理由で定格電圧を超える電圧での試験が実施されている。
A.3.6 定格換算寿命
定格電圧に対して100 %〜140 %の電圧で寿命試験を行った場合の定格換算寿命は,次の式によって算出
する。
n
U
U
L
L =
0
0
ここに,
L0: 定格電圧での寿命時間(h)
L: 試験電圧での寿命時間(h)
U0: 定格電圧(V)
U: 試験電圧(V)
n: 13(真空電球)
注記 受渡当事者間で協定した条件で寿命試験を行った場合,nは異なる値となる場合がある。
A.3.7 電源
測光用の電源は,周波数50 Hz又は60 Hzの交流若しくは直流電源を用いる。寿命試験用の電源は,周
波数50 Hz又は60 Hzの交流電源を用いる。
寿命試験装置での電圧変動は,±1 %以内とする。寿命試験中の試験電圧は100時間を超えない間隔で
確認し,記録電圧計で記録する。この確認は毎日行うことが望ましい。
注記1 電源電圧の変化に対する安定化装置の応答は,1 %を超える変化を1分以内に補正できるこ
とが望ましい。
注記2 電源の抵抗値及びリアクタンスの値は,電球の位置から電源を見たときの抵抗値及びリアク
タンスの値である。これらのパラメータを測定する際に,電圧安定化装置及び電圧調整を行
う装置は,標準設定として電源と電球との間の回路内にあるのが望ましい。特定値を出すた
めに,小さな抵抗及びリアクタンスを回路に入れる場合には,適切な位置におくのがよい。
A.3.8 試験サイクル
試験する電球は,1日に2回,15分以上消灯する。この時間は点灯時間に含めない。
A.3.9 寿命試験の終了
寿命試験は,定格寿命の125 %に達した時点で終了したとみなし,このときまでの総点灯時間を寿命と
する。受渡当事者間で協定した試験条件で試験を行った場合は,その定格換算寿命が定格寿命の125 %に
達した時点で終了する。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
A.4 寸法試験
寸法は,JIS B 7507に規定するノギス若しくはこれと同等以上の精度の測定器,又はジグを用いて測定
する。ただし,口金の寸法は,JIS C 7709-3に規定するゲージ又は適切な測定器を用いて測定する。
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C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(規定)
電球の最大外郭寸法
最大外郭寸法は,ガラス球径の最大寸法(図B.1のφD)と口金軸との偏り(図B.1のEによる偏り)
を加えた寸法,ガラス球軸と口金軸との傾き(図B.1のσによる傾き)角度,及びランプの最大全長(図
B.1のL)を考慮した寸法とする。
注記
最大外郭寸法の書き方は,IEC 61126:1992に基づく。
参考文献 JIS C 7801 一般照明用光源の測光方法
IEC 61126:1992,Procedure for use in the preparation of maximum lamp outlines
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C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
口金
E12
最大外郭寸法
家庭用小形白熱電球
ガラス球
C23
定格消費電力
W
5
単位 mm
D a)
27.5
E
2.75
H
15.6
K
44
L
55
N
11.8
RS1
46
RS2
16.7
α
45°
σ
3°
注a) ガラス球軸と口金軸との傾き角度3°を考慮している。
図B.1−最大外郭寸法
縮尺:原寸ではない。
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C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
口金
E12
最大外郭寸法
家庭用小形白熱電球
ガラス球
G30
定格消費電力
W
5
単位 mm
D a)
33.4
E
2.2
H
15.6
K
33.5
L
48.0
N
11.8
R
14.5
σ
3°
注a) ガラス球軸と口金軸との傾き角度3°を考慮している。
図B.1−最大外郭寸法(続き)
縮尺:原寸ではない。
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C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
口金
E12
最大外郭寸法
家庭用小形白熱電球
ガラス球
T20
定格消費電力
W
5
単位 mm
D a)
24.13
E
2.22
H
15.6
K
40.5
L
50.0
N
1.8
R
9.5
α
45°
σ
3°
注a) ガラス球軸と口金軸との傾き角度3°を考慮している。
図B.1−最大外郭寸法(続き)
縮尺:原寸ではない。
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C 7523:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
口金
E26
最大外郭寸法
家庭用小形白熱電球
ガラス球
G40
定格消費電力
W
7
単位 mm
D a)
44.51
E
2.75
H b)
25.4
K
48.48
L
64.00
N c)
28.2
R
19.5
σ
3°
注a) ガラス球軸と口金軸との傾き角度3°を考慮している。
b) 導入線の径を考慮している。
c) 口金のフレア径を考慮している。
図B.1−最大外郭寸法(続き)
縮尺:原寸ではない。