C 61300-3-1:2013 (IEC 61300-3-1:2005)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
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序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 概要······························································································································· 1
3 装置······························································································································· 2
3.1 外観検査 ······················································································································ 2
3.2 機械的検査 ··················································································································· 2
4 手順······························································································································· 2
4.1 方法1a−目視による外観検査 ··························································································· 2
4.2 方法1b−光学拡大鏡を用いた外観検査 ··············································································· 2
4.3 方法2−機械的検査 ········································································································ 3
5 個別に規定する事項 ·········································································································· 3
附属書A(参考)基準となる検査方法及び測定装置····································································· 4
C 61300-3-1:2013 (IEC 61300-3-1:2005)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 61300の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 61300-1 第1部:通則
JIS C 61300-2-1 第2-1部:正弦波振動試験
JIS C 61300-2-2 第2-2部:繰返しかん合試験
JIS C 61300-2-5 第2-5部:光ファイバクランプ強度試験(ねじり)
JIS C 61300-2-9 第2-9部:衝撃試験
JIS C 61300-2-12 第2-12部:落下衝撃試験
JIS C 61300-2-14 第2-14部:光パワー損傷のしきい値試験
JIS C 61300-2-15 第2-15部:結合部ねじり試験
JIS C 61300-2-17 第2-17部:低温試験
JIS C 61300-2-18 第2-18部:高温試験
JIS C 61300-2-19 第2-19部:高温高湿試験(定常状態)
JIS C 61300-2-21 第2-21部:混合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 第2-22部:温度サイクル試験
JIS C 61300-2-26 第2-26部:塩水噴霧試験
JIS C 61300-2-45 第2-45部:浸水試験
JIS C 61300-2-46 第2-46部:湿熱サイクル試験
JIS C 61300-2-47 第2-47部:熱衝撃試験
JIS C 61300-2-48 第2-48部:温湿度サイクル試験
JIS C 61300-3-1 第3-1部:外観検査及び機械的検査
JIS C 61300-3-2 第3-2部:シングルモード光デバイスの光損失の偏光依存性
JIS C 61300-3-3 第3-3部:挿入損失及び反射減衰量変化のモニタ方法
JIS C 61300-3-4 第3-4部:損失測定
JIS C 61300-3-6 第3-6部:反射減衰量測定
JIS C 61300-3-7 第3-7部:シングルモード光部品の光損失及び反射減衰量の波長依存性測定
JIS C 61300-3-11 第3-11部:結合力及び離脱力測定
JIS C 61300-3-15 第3-15部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の頂点偏心量測定
JIS C 61300-3-16 第3-16部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の曲率半径測定
JIS C 61300-3-17 第3-17部:斜め研磨光ファイバコネクタのフェルールの端面角度測定
C 61300-3-1:2013 (IEC 61300-3-1:2005)
(3)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS C 61300-3-20 第3-20部:波長選択性のない光ブランチングデバイスのディレクティビティ測定
JIS C 61300-3-23 第3-23部:フェルール端面からの光ファイバ引込み量測定
JIS C 61300-3-24 第3-24部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタのキー位置精度測定
JIS C 61300-3-26 第3-26部:光ファイバとフェルール軸との角度ずれの測定
JIS C 61300-3-27 第3-27部:多心光ファイバコネクタプラグの穴位置測定
JIS C 61300-3-28 第3-28部:過渡損失測定
JIS C 61300-3-30 第3-30部:多心光ファイバコネクタ用フェルールの研磨角度及び光ファイバ位置
測定
JIS C 61300-3-31 第3-31部:光ファイバ光源の結合パワー比測定
JIS C 61300-3-32 第3-32部:光受動部品の偏波モード分散測定
JIS C 61300-3-34 第3-34部:ランダム接続時の挿入損失
JIS C 61300-3-36 第3-36部:光ファイバコネクタフェルールの内径及び外径の測定
JIS C 61300-3-43 第3-43部:光ファイバ光源のモードトランスファファンクション測定
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 61300-3-1:2013
(IEC 61300-3-1:2005)
光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−
基本試験及び測定手順−
第3-1部:外観検査及び機械的検査
Fiber optic interconnecting devices and passive components-
Basic test and measurement procedures-
Part 3-1: Examinations and measurements-
Visual and mechanical examination
序文
この規格は,2005年に第2版として発行されたIEC 61300-3-1を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,光ファイバ用光学部品,光コネクタ,光受動部品の外観及び機械的検査の評価方法につい
て規定する。検査方法は,単独試験又は個別規定からの要求として,認定試験又は品質適合試験に適用す
る。
注記1 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61300-3-1:2005,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and
measurement procedures−Part 3-1: Examinations and measurements−Visual examination
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
注記2 光コネクタプラグの端面外観検査は,IEC 61300-3-35に規定がある。
2
概要
この規格は,二つの検査方法について規定する。
a) 方法1:供試品の外観検査は,形状の相違,できばえ状態,及び表示の正確性について確認する。
b) 方法2:供試品の機械的検査は,寸法及び質量が個別の規定に適合することを確認する。
注記 外観検査を行う前に,供試品に電源が投入していないこと及び光を放射していないことを確
認することが望ましい。
2
C 61300-3-1:2013 (IEC 61300-3-1:2005)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
装置
装置の構成を次に示す。
3.1
外観検査
外観検査は,必要な場合に,光学拡大鏡及び照明装置を用いて行う。
3.1.1
光学拡大鏡
拡大倍率は,2倍〜5倍とし,色消しレンズを用いる。無反射コーティングレンズを使用することが望ま
しい。
3.1.2
照明装置
均一な照明,拡大鏡に組み込んだ照明又は補助的に可変な照明を用いることが望ましい。光源は,白色
光を用い,色温度は約3 000 Kとする。照明装置は,供試品に熱の影響が生じないものでなければならな
い。
3.1.3
特殊な装置
できばえ,性能,色,仕上げ及びその他のパラメータを試験するために,カラーサンプルなども必要と
なる。
3.2
機械的検査
3.2.1
寸法測定器
マイクロメータ,メジャースコープ,投影機などの寸法測定器の確度及び精度は,個別の規定に適合す
るものでなければならない。
3.2.2
質量測定器
電子天びん(秤)のような質量測定器の確度及び精度は,個別の規定に適合するものでなければならな
い。
3.2.3
特殊な装置
性能及びその他のパラメータを試験するためにゲージなども必要となる。
なお,精度は,個別の規定に適合するものでなければならない。
4
手順
4.1
方法1a−目視による外観検査
方法1aの手順を次に示す。
a) 検査の前に,製品説明書に従って供試品を清掃する。
b) 供試品を検査台の上若しくは適切な取付具の上に置くか,又は手で保持する。
c) 供試品の外観検査を行い,指定する個別規定の要求に適合しているかを確認する。
目視による外観検査は,次の項目とする。
− 製品の品名(マーキング)
− 損傷(スクラッチ,ピット及びクラック)
− 表面異物
− 紛失部品
4.2
方法1b−光学拡大鏡を用いた外観検査
方法1bの手順を次に示す。
a) 検査の前に,製品説明書に従って供試品を清掃する。
b) 供試品を外観検査装置の検査台の上,又は適切な取付具の上に置く。
3
C 61300-3-1:2013 (IEC 61300-3-1:2005)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) 個別に規定する倍率にレンズを調整する。
d) 個別に規定する要求に適合していることを,指定倍率の光学拡大鏡を用いて検査する。
光学拡大鏡を用いた外観検査は,次の項目とする。
− 光ファイバの配置
− 表面異物
− 損傷(スクラッチ,ピット及びクラック)
4.3
方法2−機械的検査
方法2の手順を次に示す。
a) 検査の前に,製品説明書に従って供試品を清掃する。
b) 供試品を機械的検査装置の検査台の上,又は取付具の上に置く。
c) 供試品が個別規定の要求に適合していることを,適切な測定器を用いて測定する。
5
個別に規定する事項
必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。
− 検査項目
− 形名,形状及び表示
− 測定する寸法及び質量
− 寸法測定方法
− 質量測定方法
− 合否判定基準
− この検査方法との差異
4
C 61300-3-1:2013 (IEC 61300-3-1:2005)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
基準となる検査方法及び測定装置
個別に規定した基準となる検査方法及び測定器を,表A.1に示す。
表A.1−個別部品の基準となる検査方法及び測定器
構成要素
部品
外観検査
寸法測定
質量測定
特別な装置
光コネクタ
フェルール(端面
を除く。)
目視又は光学拡大
鏡による外観検査
メジャースコープ又
は投影機
電子天びん
(秤)
ゲージ
ハウジング
ばね
−
ブーツ
−
光ファイバ
定規
−
その他
メジャースコープ又
−
受動部品
アイソレータ
は投影機
−
スイッチ
−
サーキュレータ
−
分岐器
−
減衰器
−
その他
−
クロージャ
目視による外観検
定規
−
キャビネット
査
−
参考文献 [1] JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1
部:通則
注記 対応国際規格:IEC 61300-1,Fibre optic interconnecting devices and passive
components−Basic test and measurement procedures−Part 1: General and guidance
(MOD)
[2] IEC 61300-3-35,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and
measurement procedures−Part 3-35: Examinations and measurements−Fibre optic connector
endface visual and automated inspection