C 61300-2-6:2014 (IEC 61300-2-6:2010)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 概要······························································································································· 2
4 装置······························································································································· 2
5 手順······························································································································· 3
5.1 準備 ···························································································································· 3
5.2 前処理 ························································································································· 3
5.3 初期検査 ······················································································································ 3
5.4 固定 ···························································································································· 3
5.5 引張力の負荷 ················································································································ 3
5.6 最終検査 ······················································································································ 3
6 試験の厳しさの程度 ·········································································································· 3
7 個別に規定する事項 ·········································································································· 3
C 61300-2-6:2014 (IEC 61300-2-6:2010)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 61300の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 61300-1 第1部:通則
JIS C 61300-2-1 第2-1部:正弦波振動試験
JIS C 61300-2-2 第2-2部:繰返しかん合試験
JIS C 61300-2-5 第2-5部:光ファイバクランプ強度試験(ねじり)
JIS C 61300-2-6 第2-6部:かん合部締結強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-9 第2-9部:衝撃試験
JIS C 61300-2-12 第2-12部:落下衝撃試験
JIS C 61300-2-14 第2-14部:光パワー損傷のしきい値試験
JIS C 61300-2-15 第2-15部:結合部ねじり試験
JIS C 61300-2-17 第2-17部:低温試験
JIS C 61300-2-18 第2-18部:高温試験
JIS C 61300-2-19 第2-19部:高温高湿試験(定常状態)
JIS C 61300-2-21 第2-21部:混合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 第2-22部:温度サイクル試験
JIS C 61300-2-26 第2-26部:塩水噴霧試験
JIS C 61300-2-27 第2-27部:ダスト試験(層流)
JIS C 61300-2-45 第2-45部:浸水試験
JIS C 61300-2-46 第2-46部:湿熱サイクル試験
JIS C 61300-2-47 第2-47部:熱衝撃試験
JIS C 61300-2-48 第2-48部:温湿度サイクル試験
JIS C 61300-3-1 第3-1部:外観検査及び機械的検査
JIS C 61300-3-2 第3-2部:シングルモード光デバイスの光損失の偏光依存性
JIS C 61300-3-3 第3-3部:挿入損失及び反射減衰量変化のモニタ方法
JIS C 61300-3-4 第3-4部:損失測定
JIS C 61300-3-6 第3-6部:反射減衰量測定
JIS C 61300-3-7 第3-7部:シングルモード光部品の光損失及び反射減衰量の波長依存性測定
JIS C 61300-3-11 第3-11部:結合力及び離脱力測定
JIS C 61300-3-15 第3-15部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の頂点偏心量測定
C 61300-2-6:2014 (IEC 61300-2-6:2010)
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JIS C 61300-3-16 第3-16部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の曲率半径測定
JIS C 61300-3-17 第3-17部:斜め研磨光ファイバコネクタのフェルールの端面角度測定
JIS C 61300-3-20 第3-20部:波長選択性のない光ブランチングデバイスのディレクティビティ測定
JIS C 61300-3-22 第3-22部:フェルール押圧力測定
JIS C 61300-3-23 第3-23部:フェルール端面からの光ファイバ引込み量測定
JIS C 61300-3-24 第3-24部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタのキー位置精度測定
JIS C 61300-3-26 第3-26部:光ファイバとフェルール軸との角度ずれの測定
JIS C 61300-3-27 第3-27部:多心光ファイバコネクタプラグの穴位置測定
JIS C 61300-3-28 第3-28部:過渡損失測定
JIS C 61300-3-30 第3-30部:多心光ファイバコネクタ用フェルールの研磨角度及び光ファイバ位置
測定
JIS C 61300-3-31 第3-31部:光ファイバ光源の結合パワー比測定
JIS C 61300-3-32 第3-32部:光受動部品の偏波モード分散測定
JIS C 61300-3-34 第3-34部:ランダム接続時の挿入損失
JIS C 61300-3-36 第3-36部:光ファイバコネクタフェルールの内径及び外径の測定
JIS C 61300-3-43 第3-43部:光ファイバ光源のモードトランスファファンクション測定
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日本工業規格 JIS
C 61300-2-6:2014
(IEC 61300-2-6:2010)
光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−
基本試験及び測定手順−
第2-6部:かん合部締結強度試験(軸方向引張り)
Fiber optic interconnecting devices and passive components-
Basic test and measurement procedures-
Part 2-6: Tests-Tensile strength of coupling mechanism
序文
この規格は,2010年に第2版として発行されたIEC 61300-2-6を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,通常の使用状態で加わる軸方向への引張力に対して,光コネクタ間又は光コネクタと光デ
バイスとの間の締結機構の強度を調べる試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61300-2-6:2010,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and
measurement procedures−Part 2-6: Tests−Tensile strength of coupling mechanism(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則
注記 対応国際規格:IEC 61300-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 1: General and guidance(MOD)
JIS C 61300-3-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-1部:外観
検査及び機械的検査
注記 対応国際規格:IEC 61300-3-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 3-1: Examinations and measurements−Visual examination
(IDT)
IEC 61753-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components performance standard−Part 1:
General and guidance for performance standards
2
C 61300-2-6:2014 (IEC 61300-2-6:2010)
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概要
光コネクタ間又は光コネクタと光デバイスとの間の締結部に,締結を引き離す方向に引張力を徐々に加
える。引張力は,通常,光コネクタプラグと光アダプタとの間,又は光コネクタプラグと光デバイスとの
間に加える。
4
装置
4.1
概要
試験装置は,光コネクタプラグ又は締結機構と,光アダプタ又は光デバイスとの間に,軸方向の引張力
を加えることができなければならない。代表的な試験装置を,図1に示す。4.2〜4.6に示す構成要素の全
て又は一部が必要である。
図1−結合部接続強度の試験装置
4.2
引張力発生器
引張力発生器は,規定する印加速度で規定する引張力を徐々に加えることができる装置とする。
4.3
力指示計
供試品に加える軸方向の引張力を測定するために,規定の精度をもつ力指示計を用いる。
4.4
保持具
光コネクタ又は締結機構を引張力発生器に結合する適切な保持具を用いる。保持具を設計及び用いる場
合には,光コネクタプラグ又は締結機構の性能に影響を与える圧縮力が加わらないように注意する。
4.5
取付具
取付具を用いて,通常の取付方法で供試品を固定する。
引張力の方向
引張力発生器
力指示計
保持具
取付具
光コネクタプラグ
光アダプタ
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C 61300-2-6:2014 (IEC 61300-2-6:2010)
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4.6
トルクレンチ
必要がある場合,トルクレンチを用いて,ねじ締結形光コネクタを締結する。
5
手順
5.1
準備
製造業者の指示に従って供試品を締結する。ねじ式締結機構の場合は,トルクレンチを用いて規定値ま
で確実に締め付ける。
5.2
前処理
個別に規定がない場合,JIS C 61300-1に規定する条件で,供試品を2時間放置する。
5.3
初期検査
要求仕様に従って供試品の初期検査を行う。JIS C 61300-3-1の規定に従って供試品の外観検査を行う。
5.4
固定
供試品の片方(通常,光コネクタアダプタ,光スイッチ,光減衰器など)を取付具に確実に固定する。
供試品の他方(通常,光コネクタプラグ又は締結機構)を保持具を介して引張力発生器に取り付ける。
5.5
引張力の負荷
表1に示す推奨値の印加速度又は個別に規定する印加速度で引張力を徐々に加え,規定する強さで,規
定する時間保持する。
5.6
最終検査
供試品への引張力を解除して,供試品を取付具から取り外す。個別に規定がない場合,JIS C 61300-3-1
の規定に従って供試品及びその部品の外観検査を行う。割れ,変形及び機能を損なうおそれのあるその他
の損傷の有無を調べ,個別に規定する合否判定基準について検査する。
6
試験の厳しさの程度
試験の厳しさは,主に引張力の強さに依存し,印加速度及び保持時間にも依存する。引張力の強さ,印
加速度及び保持時間は,個別に規定する。試験パラメータの推奨値を,表1に示す。
表1−厳しさの程度(推奨値)
環境カテゴリa)
引張力
N
印加速度
N/s
保持時間
s
カテゴリC
40±1
2
60
カテゴリU及びカテゴリE
40±1
2
120
注a) 環境カテゴリはIEC 61753-1に規定する。
7
個別に規定する事項
必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。
a) 引張力の強さ及び印加速度
b) 試験する締結トルク
c) 適用するファイバの種類及び長さ
d) 前処理の条件
e) 回復手順
f)
試験中の通光の有無
4
C 61300-2-6:2014 (IEC 61300-2-6:2010)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
g) 初期検査項目及び要求性能
h) 試験中の測定項目及び要求性能
i)
最終検査項目及び要求性能
j)
光学測定方法
k) この規格の試験方法との差異
l)
追加の合否判定基準