C 61300-2-49:2016 (IEC 61300-2-49:2007)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 試験の概要 ······················································································································ 2
4 装置······························································································································· 2
4.1 取付板 ························································································································· 2
4.2 押付板 ························································································································· 2
4.3 光源及び光パワーメータ ································································································· 2
5 手順······························································································································· 3
5.1 準備 ···························································································································· 3
5.2 前処理 ························································································································· 3
5.3 初期測定及び初期検査 ···································································································· 3
5.4 処理 ···························································································································· 3
5.5 挿入損失測定 ················································································································ 3
5.6 押付板の取付け ············································································································· 3
5.7 押付板取付け後の挿入損失測定 ························································································ 3
5.8 最終測定及び最終検査 ···································································································· 4
6 厳しさの程度 ··················································································································· 4
7 個別に規定する事項 ·········································································································· 4
C 61300-2-49:2016 (IEC 61300-2-49:2007)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 61300の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 61300-1 第1部:通則
JIS C 61300-2-1 第2-1部:正弦波振動試験
JIS C 61300-2-2 第2-2部:繰返しかん合試験
JIS C 61300-2-4 第2-4部:光ファイバクランプ強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-5 第2-5部:光ファイバクランプ強度試験(ねじり)
JIS C 61300-2-6 第2-6部:かん合部締結強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-7 第2-7部:かん合部締結強度試験(曲げモーメント)
JIS C 61300-2-9 第2-9部:衝撃試験
JIS C 61300-2-11 第2-11部:光ファイバクランプ強度試験(軸方向圧縮)
JIS C 61300-2-12 第2-12部:落下衝撃試験
JIS C 61300-2-14 第2-14部:光パワー損傷のしきい値試験
JIS C 61300-2-15 第2-15部:結合部ねじり試験
JIS C 61300-2-17 第2-17部:低温試験
JIS C 61300-2-18 第2-18部:高温試験
JIS C 61300-2-19 第2-19部:高温高湿試験(定常状態)
JIS C 61300-2-21 第2-21部:混合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 第2-22部:温度サイクル試験
JIS C 61300-2-24 第2-24部:応力印加によるセラミック割りスリーブのスクリーニング試験
JIS C 61300-2-26 第2-26部:塩水噴霧試験
JIS C 61300-2-27 第2-27部:ダスト試験(層流)
JIS C 61300-2-40 第2-40部:SM調心円筒形斜めPC端面光ファイバコネクタプラグの挿入損失スク
リーニング試験
JIS C 61300-2-41 第2-41部:SM調心円筒形直角PC端面光ファイバコネクタプラグの挿入損失スク
リーニング試験
JIS C 61300-2-44 第2-44部:光ファイバクランプ強度試験−繰返し曲げ
JIS C 61300-2-45 第2-45部:浸水試験
JIS C 61300-2-46 第2-46部:湿熱サイクル試験
JIS C 61300-2-47 第2-47部:熱衝撃試験
C 61300-2-49:2016 (IEC 61300-2-49:2007)
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JIS C 61300-2-48 第2-48部:温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-49 第2-49部:取付け済み光ファイバコード付き光ファイバコネクタプラグの曲げ試
験
JIS C 61300-2-50 第2-50部:光ファイバクランプ強度試験−非通光左右曲げ引張り
JIS C 61300-2-51 第2-51部:光ファイバクランプ強度試験−通光左右曲げ引張り
JIS C 61300-3-1 第3-1部:外観検査及び機械的検査
JIS C 61300-3-2 第3-2部:シングルモード光デバイスの光損失の偏光依存性
JIS C 61300-3-3 第3-3部:挿入損失及び反射減衰量変化のモニタ方法
JIS C 61300-3-4 第3-4部:損失測定
JIS C 61300-3-6 第3-6部:反射減衰量測定
JIS C 61300-3-7 第3-7部:シングルモード光部品の光損失及び反射減衰量の波長依存性測定
JIS C 61300-3-11 第3-11部:結合力及び離脱力測定
JIS C 61300-3-14 第3-14部:可変光減衰器の減衰量の設定の誤差及び再現性測定
JIS C 61300-3-15 第3-15部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の頂点偏心量測定
JIS C 61300-3-16 第3-16部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の曲率半径測定
JIS C 61300-3-17 第3-17部:斜め研磨光ファイバコネクタのフェルールの端面角度測定
JIS C 61300-3-20 第3-20部:波長選択性のない光ブランチングデバイスのディレクティビティ測定
JIS C 61300-3-21 第3-21部:切替時間測定
JIS C 61300-3-22 第3-22部:フェルール押圧力測定
JIS C 61300-3-23 第3-23部:フェルール端面からの光ファイバ引込み量測定
JIS C 61300-3-24 第3-24部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタのキー位置精度測定
JIS C 61300-3-25 第3-25部:フェルール及び光ファイバ取付け直角PC端面フェルールの同心度測定
JIS C 61300-3-26 第3-26部:光ファイバとフェルール軸との角度ずれの測定
JIS C 61300-3-27 第3-27部:多心光ファイバコネクタプラグの穴位置測定
JIS C 61300-3-28 第3-28部:過渡損失測定
JIS C 61300-3-30 第3-30部:多心光ファイバコネクタ用フェルールの研磨角度及び光ファイバ位置
測定
JIS C 61300-3-31 第3-31部:光ファイバ光源の結合パワー比測定
JIS C 61300-3-32 第3-32部:光受動部品の偏波モード分散測定
JIS C 61300-3-33 第3-33部:ピンゲージを用いた割りスリーブのフェルール引抜力測定
JIS C 61300-3-34 第3-34部:ランダム接続時の挿入損失
JIS C 61300-3-36 第3-36部:光ファイバコネクタフェルールの内径及び外径の測定
JIS C 61300-3-38 第3-38部:群遅延,波長分散及び位相リップルの測定
JIS C 61300-3-40 第3-40部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタプラグの偏波消光比測
定
JIS C 61300-3-43 第3-43部:光ファイバ光源のモードトランスファファンクション測定
JIS C 61300-3-50 第3-50部:光スイッチのクロストーク測定
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日本工業規格 JIS
C 61300-2-49:2016
(IEC 61300-2-49:2007)
光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験
及び測定手順−第2-49部:取付け済み光ファイバ
コード付き光ファイバコネクタプラグの曲げ試験
Fiber optic interconnecting devices and passive components-Basic test
and measurement procedures-Part 2-49: Bending test for installed fiber
optic connector plugs with optical fiber cords
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたIEC 61300-2-49を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,奥行き寸法が限られているキャビネット又はエンクロージャに,光学性能を維持した状態
で,光ファイバコード付き光ファイバコネクタプラグ(以下,光コネクタプラグという。)を取り付ける曲
げ試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61300-2-49:2007,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and
measurement procedures−Part 2-49: Tests−Connector installation test(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則
注記 対応国際規格:IEC 61300-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 1: General and guidance(MOD)
JIS C 61300-3-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-1部:外観
検査及び機械的検査
注記 対応国際規格:IEC 61300-3-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 3-1: Examinations and measurements−Visual examination
(IDT)
2
C 61300-2-49:2016 (IEC 61300-2-49:2007)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS C 61300-3-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-4部:損失
測定
注記 対応国際規格:IEC 61300-3-4,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 3-4: Examinations and measurements−Attenuation(IDT)
3
試験の概要
供試品は,図1のように試験装置に取り付ける。押付板を取付板と平行に保ちながら近づけ,挿入損失
の変動を測定する。
4
装置
4.1
取付板
取付板は,安定かつ一般的な方法で供試品を保持する手段をもつ垂直な平面である。光ファイバコード
付き光コネクタプラグの場合,供試品を保持する手段は光アダプタが適している。取付板は,その両側に,
光ファイバコード付き光コネクタプラグが取り付けられるものとする。光アダプタは2個の光コネクタプ
ラグを接続するために用いる。取付板に光アダプタを取り付ける方法が複数ある場合は,光コネクタプラ
グの端から押付板までの距離が最大となる方法で取り付けることが望ましい。
4.2
押付板
押付板は,光コネクタプラグを取り付けた状態でキャビネット又はエンクロージャの扉を閉めることを
模擬して,取付板に平行に取り付け,かつ平面とする。
4.3
光源及び光パワーメータ
光源及び光パワーメータはJIS C 61300-3-4に従い,挿入損失の変動を測定するために用いる。表1に推
奨する光源の波長を示す。
表1−推奨する光源の波長
シングルモード光ファイバ
1 310 nm及び1 550 nm,更に追加する場合1 625 nm
マルチモード光ファイバ
850 nm及び1 300 nm
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C 61300-2-49:2016 (IEC 61300-2-49:2007)
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図1−取付け済み光ファイバコード付き光コネクタプラグの曲げ試験の例
5
手順
5.1
準備
製造業者の取扱説明書又は個別に規定する仕様書に従い,供試品を準備する。光源及び光検出器に容易
に接続できるように,供試品は十分な長さの光ファイバコードをもつものとする。
5.2
前処理
個別に規定のない場合,JIS C 61300-1に規定する標準的環境条件で2時間放置する。
5.3
初期測定及び初期検査
個別仕様書の規定に従い,供試品の検査,並びに供試品と接続する光コネクタプラグ及び試験に用いる
光アダプタの組合せの挿入損失を測定し記録する。
5.4
処理
製造業者の取扱説明書に従い,光コネクタプラグ及び光アダプタを清掃する。光アダプタを一般的な方
法で取付板に固定し,両光コネクタプラグを,光アダプタを介して接続する(図1参照)。供試品の光フ
ァイバコード長は光コネクタプラグのブーツ端から約1 mとするのが望ましい。
5.5
挿入損失測定
光アダプタ及び両光コネクタプラグの取付けが挿入損失に影響を与えていないことを確認するため,再
度,挿入損失を測定する。
5.6
押付板の取付け
図1に示すように,押付板を,取付板と平行を保ちながら規定する距離に移動する。
5.7
押付板取付け後の挿入損失測定
個別に規定のない場合,JIS C 61300-3-4に従い,押付板を規定する距離に固定した状態で供試品の挿入
損失を測定する。5.5で測定した挿入損失との差は,光コネクタプラグのブーツ部の曲がり又は光ファイバ
コードの曲がりのいずれかに起因するとみなす。
光パワーメータへ
光源へ
供試品
光ファイバコード
取付板
押付板
例:70 mm
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C 61300-2-49:2016 (IEC 61300-2-49:2007)
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5.8
最終測定及び最終検査
押付板を取り外し,最終測定を行う。
供試品を取付板から取り外した後,個別に規定がない限りJIS C 61300-3-1に従って外観検査を行う。次
のような劣化の痕跡を目視で確認する。
− 部品又は附属品の破壊,緩み又は損傷
− 光ファイバコード外皮,シール部,ストレインリリーフ部又は光ファイバの破壊又は損傷
− 各部品の位置ずれ又は曲がり
6
厳しさの程度
試験の厳しさの程度は,取付板と押付板との距離で決まる。
7
個別に規定する事項
必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。
− 取付板と押付板との距離
− 初期測定及び初期検査の項目及び要求性能
− 試験中の測定及び検査の項目及び要求性能
− 最終測定及び最終検査の項目及び要求性能
− この規格で規定する試験方法との差異
− 合否判定基準