C 61300-2-11:2015 (IEC 61300-2-11:2012)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 試験の概要 ······················································································································ 2
4 装置······························································································································· 2
4.1 概要 ···························································································································· 2
4.2 ケーブルクランプ ·········································································································· 2
4.3 光ファイバ接続デバイスの取付具······················································································ 2
4.4 圧縮力発生器 ················································································································ 2
4.5 力指示計 ······················································································································ 2
5 試験手順························································································································· 2
5.1 準備 ···························································································································· 2
5.2 前処理 ························································································································· 2
5.3 供試品の試験装置への取付け ··························································································· 2
5.4 圧縮力の印加 ················································································································ 2
5.5 後処理 ························································································································· 3
5.5A 最終検査及び測定 ········································································································ 3
6 試験の厳しさの程度 ·········································································································· 3
7 個別に規定する事項 ·········································································································· 3
C 61300-2-11:2015 (IEC 61300-2-11:2012)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 61300規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 61300-1 第1部:通則
JIS C 61300-2-1 第2-1部:正弦波振動試験
JIS C 61300-2-2 第2-2部:繰返しかん合試験
JIS C 61300-2-4 第2-4部:光ファイバクランプ強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-5 第2-5部:光ファイバクランプ強度試験(ねじり)
JIS C 61300-2-6 第2-6部:かん合部締結強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-7 第2-7部:かん合部締結強度試験(曲げモーメント)
JIS C 61300-2-9 第2-9部:衝撃試験
JIS C 61300-2-11 第2-11部:光ファイバクランプ強度試験(軸方向圧縮)
JIS C 61300-2-12 第2-12部:落下衝撃試験
JIS C 61300-2-14 第2-14部:光パワー損傷のしきい値試験
JIS C 61300-2-15 第2-15部:結合部ねじり試験
JIS C 61300-2-17 第2-17部:低温試験
JIS C 61300-2-18 第2-18部:高温試験
JIS C 61300-2-19 第2-19部:高温高湿試験(定常状態)
JIS C 61300-2-21 第2-21部:混合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 第2-22部:温度サイクル試験
JIS C 61300-2-26 第2-26部:塩水噴霧試験
JIS C 61300-2-27 第2-27部:ダスト試験(層流)
JIS C 61300-2-45 第2-45部:浸水試験
JIS C 61300-2-46 第2-46部:湿熱サイクル試験
JIS C 61300-2-47 第2-47部:熱衝撃試験
JIS C 61300-2-48 第2-48部:温湿度サイクル試験
JIS C 61300-3-1 第3-1部:外観検査及び機械的検査
JIS C 61300-3-2 第3-2部:シングルモード光デバイスの光損失の偏光依存性
JIS C 61300-3-3 第3-3部:挿入損失及び反射減衰量変化のモニタ方法
JIS C 61300-3-4 第3-4部:損失測定
JIS C 61300-3-6 第3-6部:反射減衰量測定
C 61300-2-11:2015 (IEC 61300-2-11:2012)
(3)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS C 61300-3-7 第3-7部:シングルモード光部品の光損失及び反射減衰量の波長依存性測定
JIS C 61300-3-11 第3-11部:結合力及び離脱力測定
JIS C 61300-3-15 第3-15部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の頂点偏心量測定
JIS C 61300-3-16 第3-16部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の曲率半径測定
JIS C 61300-3-17 第3-17部:斜め研磨光ファイバコネクタのフェルールの端面角度測定
JIS C 61300-3-20 第3-20部:波長選択性のない光ブランチングデバイスのディレクティビティ測定
JIS C 61300-3-22 第3-22部:フェルール押圧力測定
JIS C 61300-3-23 第3-23部:フェルール端面からの光ファイバ引込み量測定
JIS C 61300-3-24 第3-24部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタのキー位置精度測定
JIS C 61300-3-25 第3-25部:フェルール及び光ファイバ取付け直角PC端面フェルールの同心度測定
JIS C 61300-3-26 第3-26部:光ファイバとフェルール軸との角度ずれの測定
JIS C 61300-3-27 第3-27部:多心光ファイバコネクタプラグの穴位置測定
JIS C 61300-3-28 第3-28部:過渡損失測定
JIS C 61300-3-30 第3-30部:多心光ファイバコネクタ用フェルールの研磨角度及び光ファイバ位置
測定
JIS C 61300-3-31 第3-31部:光ファイバ光源の結合パワー比測定
JIS C 61300-3-32 第3-32部:光受動部品の偏波モード分散測定
JIS C 61300-3-33 第3-33部:ピンゲージを用いた割りスリーブのフェルール引抜力測定
JIS C 61300-3-34 第3-34部:ランダム接続時の挿入損失
JIS C 61300-3-36 第3-36部:光ファイバコネクタフェルールの内径及び外径の測定
JIS C 61300-3-40 第3-40部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタプラグの偏波消光比測
定
JIS C 61300-3-43 第3-43部:光ファイバ光源のモードトランスファファンクション測定
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 61300-2-11:2015
(IEC 61300-2-11:2012)
光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−
基本試験及び測定手順−第2-11部:
光ファイバクランプ強度試験(軸方向圧縮)
Fiber optic interconnecting devices and passive components-
Basic test and measurement procedures-
Part 2-11: Strength of optical fiber to device interface (Axial compression)
序文
この規格は,2012年に第2版として発行されたIEC 61300-2-11を基とし,技術的内容及び対応国際規格
の構成を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,光ファイバ用クロージャなどの光ファイバ接続デバイスにおいて,光ファイバケーブル(以
下,光ケーブルという。)に軸方向の圧縮力を加えた場合のクランプ強度試験方法について規定する。
注記1 光ファイバケーブルは,JIS C 6850:2006(光ファイバケーブル通則)に規定している。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61300-2-11:2012,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and
measurement procedures−Part 2-11: Tests−Axial compression(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則
注記 対応国際規格:IEC 61300-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 1: General and guidance(MOD)
JIS C 61300-3-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-1部:外観
検査及び機械的検査
注記 対応国際規格:IEC 61300-3-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic
test and measurement procedures−Part 3-1: Examinations and measurements−Visual examination
(IDT)
2
C 61300-2-11:2015 (IEC 61300-2-11:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
試験の概要
供試品を確実に固定し,光ケーブルの軸方向に圧縮力を加える。
4
装置
4.1
概要
試験装置は,供試品を固定し,かつ,光ケーブルに軸方向の圧縮力を加えることができるものとする。
装置は,4.2〜4.5で構成する。
4.2
ケーブルクランプ
ケーブルクランプは,光ケーブルの直径の3倍以上(図1の寸法Aを参照)に等しい距離を軸方向に滑
らないように保持し,光ケーブルの破損及び損失増加をしないものとする。
4.3
光ファイバ接続デバイスの取付具
光ファイバ接続デバイスを固定する取付具は,その機械的特性を損なわないように固定できるものとす
る。
4.4
圧縮力発生器
圧縮力発生器は,指定した力を指定した加速度で徐々に加えることができる装置とする。
4.5
力指示計
力指示計は,光ファイバ接続デバイスと光ケーブルとの間に加える力を測定するのに適したものとする。
5
試験手順
5.1
準備
供試品は,製品仕様などに従い光ケーブルとともに組み立てられた完成品とする。
5.2
前処理
個別に規定がない場合,JIS C 61300-1で規定する標準的環境条件に,供試品を2時間以上放置する。
5.3
供試品の試験装置への取付け
試験中に供試品が動かないように,供試品を試験装置に確実に固定する。試験装置の例を,図1に示す。
供試品の光ケーブル保護部と光ケーブルクランプとの間の距離(L)は,光ケーブルの座屈を防止するた
めに,光ケーブルの直径の2倍以下とする。
図1−試験装置の例
5.4
圧縮力の印加
徐々に軸方向に圧縮力を加える。圧縮力の推奨条件を表1及び表2に示す。個別に規定がない場合,2
3
C 61300-2-11:2015 (IEC 61300-2-11:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
分間以上加える。光ファイバ接続デバイスの軸方向と光ケーブルの軸方向とが一致するように,圧縮力を
加える。
5.5
後処理
供試品の圧縮力を開放する。
5.5A
最終検査及び測定
個別に規定がない場合,外観検査は,JIS C 61300-3-1に従う。機能に影響するような,ひび,変形,そ
の他の破損がないかを調べ,個別に規定する項目に対して合否を判定する。供試品の光ファイバの破損,
光ケーブルの過度な変形及び光学特性の劣化に注意する。
6
試験の厳しさの程度
試験の厳しさの程度は,圧縮力の大きさによって,個別に規定する。その推奨値を表1及び表2に示す。
表1−試験の厳しさの程度(推奨値)
光ケーブル直径d
mm
圧縮力
N
d< 3
10
3≦d< 6
20
6≦d<10
50
10≦d<20
100
d≧20
200
表2−試験の厳しさの程度(推奨値)(クロージャに適用)
対象
負荷
N
付与時間
min
テンションメンバ内蔵光ケーブル
450
30
7
個別に規定する事項
必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。
− 圧縮力の大きさ
− 圧縮力の印加時間
− 光ケーブルの種類及び直径
− 光ケーブル保護部と光ケーブルクランプとの間の距離
− 圧縮力の印加速度
− 供試品のかん合の有無
− 供試品の光学特性の合否
− 前処理の手順
− 後処理の手順
− 初期測定項目及び初期要求性能
− 試験中の測定項目及び試験中の要求性能
− 最終測定項目及び最終要求性能
− 光学特性の測定方法
4
C 61300-2-11:2015 (IEC 61300-2-11:2012)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
− この試験方法との差異
− 合否判定基準
参考文献
JIS C 6850 光ファイバケーブル通則