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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

JIS C 0117には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考) 環境パラメータとその厳しさを選択する条件の要約 

附属書B(参考) 気温,相対湿度及び絶対湿度の相関 

附属書C(参考) この規格で規定する分類の適用例 

附属書D(参考) 環境分類を組み合わせた分類の条件 

附属書E(参考) 熱帯の環境分類4K5及び4K6の説明 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 2 

3. 定義 ······························································································································ 2 

4. 一般事項 ························································································································ 2 

5. 環境パラメータ及びその厳しさの分類 ················································································· 2 

6. 環境条件の組合せの記号表示 ····························································································· 4 

附属書A(参考) 環境パラメータとその厳しさを選択する条件の要約 ·········································· 9 

附属書B(参考) 気温,相対湿度及び絶対湿度の相関 ······························································ 15 

附属書C(参考) この規格で規定する分類の適用例 ································································· 17 

附属書D(参考) 環境分類を組み合わせた分類の条件······························································ 19 

附属書E(参考) 熱帯の環境分類4K5及び4K6の説明····························································· 20 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 0117 : 1997 

(IEC 60721-3-4 : 1995) 

環境条件の分類 

環境パラメータとその 

厳しさのグループ別分類 

屋外固定使用の条件 

Classification of environmental conditions 

Part 3 : Classification of groups of environmental parameters and their 

severities 

Section 4 : Stationary use at non-weatherprotected locations 

序文 この規格は,1995年第2版として発行されたIEC 60721-3-4 (Classification of environmental conditions

−Part 3 : Classification of groups of environmental parameters and their severities−Section 4 : Stationary use at 

non-weatherprotected locations) 及びAmendment 1 (1996) を翻訳し、技術的内容及び規格票の様式を変更す

ることなく作成した日本工業規格である。ただし,修正票 (Amendment) については編集し,一体とした。 

なお,この規格で点線の下線を施してある事項は,原国際規格にはない事項である。また,IEC規格番号

は,1997年1月1日から実施のIEC規格新番号体系によるものであり,これより前に発行された規格に

ついても,規格番号に60000を加えた番号に切り替えた。これは,番号だけの切替えであり,内容は同一

である。 

1. 適用範囲 この規格は,屋外に設置する製品がさらされる環境パラメータとその厳しさの分類につい

て規定する。さらされる時間には,設置作業,非稼働時間,保守及び修理時間を含む。 

屋外条件とは,製品が常時又は一時的に設置される地上及び沖合いの場所であり,車両の中及び車両の

上での条件を除外する。 

この規格で定める環境条件は,製品の性能に直接影響を及ぼすものに限定し,そのような環境条件だけ

を考える。環境条件の製品に対する影響については,特に規定しない。 

火災や爆発に直接関係する環境条件及び電離放射線に関する条件は除外する。その他の予測されない事

象も除外する。特別な場合には,このような事象が発生する可能性を考慮することが望ましい。製品内の

局所的な条件は除外する。 

屋内固定使用の条件,携帯及び可動使用の条件,車両及び船舶内設置の条件,保管及び輸送の条件,並

びに製品内の局所的な条件は,IEC 60721-3の他の規格に示す。 

参考 IEC 60721-3とは,IEC 60721-3 (Classification of environmental conditions−Part 3 : Classification of 

groups of environmental parameters and their severities) の一連の規格である。 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

この規格は,広い適用分野を包含した環境条件を限定した数の分類に区分けしているので,環境条件を

分類する際は,使用条件を満たす必要最低限の分類を選択する。この選択の指針を附属書Aに示す。 

2. 引用規格 次の規格は,この規格が引用している規格であり,出版時に明示されている版号が有効で

ある。 

JIS C 0110-1995 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさの分類 

備考 JIS C 0110-1995は,IEC 60721-1 : 1990, Classification of environmental conditions−Part 1 : 

Environmental parameters and their severitiesと一致している。 

JIS C 0111-1995 環境条件の分類 自然環境の条件−温度及び湿度 

備考 JIS C 0111-1995は,IEC 60721-2-1 : 1982, Classification of environmental conditions−Part 2 : 

Environmental conditions appearing in nature. Section 1 : Temperature and humidityと一致して

いる。 

JIS C 0112-1995 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 通則 

備考 JIS C 0112-1995は,IEC 60721-3-0 : 1984, Classification of environmental conditions−Part 3 : 

Classification of groups of environmental parameters and their severities. Section 0 : 

Introductionと一致している。 

3. 定義 JIS C 0110の3.(用語の定義)の定義に加え,次の定義を適用する。 

3.1 

固定使用 (stationary use) 製品を構造物又は取付け具に堅固に固定して使用するか,又は特定の場

所に設置して使用すること。携帯又は可動使用を含まない。しかし,設置場所での短時間の設置作業,保

守時間及び修理時間を含む。 

3.2 

屋外 (non-weatherprotected location) 気象の直接的な影響から製品が保護されていない場所。 

4. 一般事項 一般的な説明は,JIS C 0112による。 

設置作業中の条件は,しばしば断続があり,稼働期間中の条件と異なることに留意する必要がある。し

たがって,特別の注意事項がない場合,この期間に対しては他の分類を選択してもよい。 

環境条件が規定した厳しさを超える可能性は低い。規定したすべての値は,最大値又は限界値である。 

これらの値に到達することはあっても永続はしない。場所によっては,ある一定期間の発生頻度が異な

ることもある。このような発生頻度は,この規格では規定しないが,すべての環境パラメータで考慮し,

適用可能なら追加して規定したほうがよい。継続期間及び発生頻度の情報はJIS C 0112の6.(環境パラメ

ータごとの発生期間と発生頻度)に規定してある。 

環境パラメータの組合せによっては,製品に対する影響が強まる場合があることに注意すべきである。

このことは,特に生物的条件,化学的又は機械的に活性な物質に,高い相対湿度が加わった場合にいえる。 

環境条件が他の要因,例えば,熱源,特別なプロセスの条件などによって影響を受ける場所もある。 

環境条件の測定は,製品に近接し,環境全体を代表する場所で行う。 

極端な又は特殊な環境条件が存在することも考えられる。こうした特殊条件で稼働する製品の仕様は,

当事者間の協議事項である 

5. 環境パラメータ及びその厳しさの分類 表1〜6に,次の事項に関する分類を規定する。 

− 気象条件 (K) 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 特別な気象条件 (Z) 

− 生物的条件 (B) 

− 化学的に活性な物質 (C) 

− 機械的に活性な物質 (S) 

− 機械的条件 (M) 

この分類によって,製品が使用される場所に応じた環境条件の組合せが規定できる。また,屋外気象に

よる局地的影響,設置方法,プロセスの条件などの影響を含んだもので,世界各地の現実的な使用条件を

表すことができる(6.参照)。 

大きい数値の分類は,通常,小さい数値の分類の厳しさを包含している。 

環境パラメータの中には,厳しさを数値で規定することができていないものがある。 

特定の場所や製品に対しては,例えば, 

4K2/4Z1/4Z4/4Z6/4B1/4C2/4S2/4M4 

などとして,全部の分類を一組にして参照することが望ましい。 

附属書Aでは,この分類の基本的な適用範囲を説明する。それぞれの分類の概略,及び環境パラメータ

とその厳しさの選択に影響を与える条件の概要を示す。 

附属書Bには,温度,相対湿度及び絶対湿度の相互の関係を表す気候図を示す。 

附属書Cには,この分類の実際の適用の例を示す。 

5.1 

気象条件 屋外使用場所の気象条件は,JIS C 0111の5.4(統計的屋外気候群)を参照して,分類4K1

から4K4に規定する(この気象条件の分類は附属書Aで述べる。)。参照した値は,温度と湿度の年間極値

の累年平均値である。 

分類4K5及び4K6に規定する熱帯地域の気象条件は附属書Eで述べる。 

環境条件の影響は,屋外では屋内よりも顕著である。特に,温度,日射,降水及び風速とそれによる冷

却の影響を考慮することが望ましい。 

これらの影響の厳しさは,製品の構造や設置方法,例えば,材料の種類と厚さ,表面の色,ケースの気

密性と呼吸作用,設置場所によって風雨の影響を避ける程度などによって影響を受ける。 

5.2 

特別な気象条件 熱放射,周囲空気の動き,雨以外の水及び低圧などのパラメータが,他の気象条

件と組み合わされると新たな厳しさを生じる場合がある。これらの特別な条件を表2に規定する。この場

合,厳しさを増加させる事象が同時に発生すると仮定すると,不必要な過剰設計につながることもある。 

5.3 

生物学的条件 これらの条件については定量的な厳しさを規定していない。表3のパラメータは代

表例であり,完全であるとは限らない。 

5.4 

化学的に活性な物質 自然大気中の汚染は,主に工業活動,自動車,暖房システムから放出される

化学物質で生じる。さらに,塩霧によっても化学的影響が生じる。汚染は,製品の機能及び材質に影響を

及ぼすことがある。 

この分類で規定している値は,数年間の調査から得られたものである。短期間に高い濃度の汚染にさら

されると,その直接の影響で材料に急激な損傷を生じ,再生できないことがあるので,最大値を規定した。

さらに,製品の内部に対する長期間の影響も重要であるから,平均値も規定してある。 

実際には,この規格で分類した汚染物質(パラメータ)が同時に存在するというわけではない。さらに,

これらの汚染物質が同時に,かつ,均一に増加するという可能性は低い。地域の状況によっては,1種類

の汚染物質の値だけが高いということもしばしばある。分類4C1で規定した値は,通常,田園地域の場合

の値である。分類4C2で規定した値は,都市地域の値である。これらの二つの分類の厳しさは,それぞれ

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

の規定したすべてのパラメータの複合作用を考慮する必要がある。しかし,分類4C3及び4C4の厳しさは,

不経済な過剰設計を避けるために,すべてのパラメータの複合作用を考慮する必要はない。これらの分類

の場合には,適用する場所に関係すると思われる単一のパラメータの厳しさだけを選択することが可能で

ある。例えば,地域に存在している化学的に活性な物質について,分類4C3又は4C4の単一のパラメータ

を選択した場合には,特に指定していないすべての他のパラメータに対しては,分類4C2の厳しさを適用

する。 

注 −この規格では,海塩又は融雪用の塩以外の化学的に活性な液体及び固体は,考慮しない。 

5.5 

機械的に活性な物質 砂及びじんあいは同一の分類となっているが,これらの環境条件で生じる効

果が似ているからである。 

5.6 

機械的条件 振動(正弦波)の条件は,高い振動数及び低い振動数範囲について,各々の加速度振

幅及び変位振幅の厳しさで分類する。 

ランダム振動は,この規格では考慮していない。十分な情報が入手できたときに取り入れる。衝撃を含

む非定常振動は,一次の最大衝撃応答スペクトル(減衰していないもの)を用いて分類する(JIS C 0110

の表1の6.1.3による。)。 

6. 環境条件の組合せの記号表示 5.で示したように,どのような場所で使用される製品についても,環

境条件の組合せが規定できる。したがって,その組合せの数とフレキシビリティは非常に大きい。しかし,

このフレキシビリティは実際にいつも利点であるというわけではない。例えば,特定の場所に対する環境

条件の仕様を異なったグループで設計すると,いつもわずかな違いが生じ,混乱が生じることがある。 

一般的な場合に対する可能性を制限するために,標準的な組合せの分類を表7から選定する。与えられ

た場所又は製品に対して,例えば,IE42というような条件を引用する。この分類で包含できない場合は,

5.で示すそれぞれの分類を引用する。さらに,組合せからはずれたパラメータの厳しさについては,記号

の後に例えば, 

[IE42,ただし,砂の条件は30mg/m3である。] 

というような文を追加する。 

附属書Dに環境条件を組み合わせた分類を示す。 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 気象条件の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

4K1 

4K2 

4K3 

4K4 

4K4H 

4K4L 

4K56) 

4K66) 

a) 低温 

℃ 

−20 

−33 

−50 

−65 

−20 

−65 

+5 

−20 

b) 高温5) 

℃ 

+35 

+40 

+40 

+55 

+55 

+35 

+40 

+55 

c) 低相対湿度1) 

20 

15 

15 

20 

30 

d) 高相対湿度1) 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

e) 低絶対湿度1) 

g/m3 

0.9 

0.26 

0.03 

0.003 

0.9 

0.003 

0.9 

f) 高絶対湿度1) 

g/m3 

22 

25 

36 

36 

36 

22 

36 

27 

g) 降雨の強さ 

mm/min 

15 

15 

15 

15 

15 

15 

h) 温度変化の速度2) 

℃/min 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

i) 

低圧3) 

kPa 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

j) 高圧 

kPa 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

k) 日射 

W/m2 

1 120 

1 120 

1 120 

1 120 

1 120 

1 120 

1 120 

1 120 

l) 

熱放射 

なし 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

m) 周囲空気の動き 

m/s 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

50 

50 

n) 結露(凝縮) 

なし 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

o) 降水(降雨,降雪,降ひょうなど) 

なし 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

p) 低雨温度4) 

℃ 

+5 

+5 

+5 

+5 

+5 

+5 

+5 

+5 

q) 雨以外の水 

なし 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

5) 

r) 氷の生成 

なし 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

あり 

なし 

あり 

1) 

低相対湿度は低絶対湿度に,高相対湿度は高絶対湿度に,それぞれ制限されるので,例えば,表の環境パラメー
タのa)とc),又はb)とd)は同時には生じない。 

附属書Bの気温と湿度の相関図参照。 

2) 

5分間の平均値 

3) 

70kPaは,屋外使用の限界値であり,通常約3 000mの高度である。これより高い地域で屋外で使用されること
もある。より低い地域に制限する場合には,表2から選んでもよい。 

4) 

雨の温度は,b)高温及びk)日射と共に考慮することが望ましい。雨による冷却効果は,製品の表面温度との関連
で考慮することが望ましい。 

5) 

表2から選択した場所に関連して生じる条件 

6) 

4K5(熱帯湿潤)及び4K6(熱帯乾燥)の分類の詳細は,附属書Eに規定する。 

表2 特別な気象条件の分類 

環境パラメータ 

分類 

単位 

特別条件Z 

i) 

低圧3) 

4Z10 

kPa 

84 

l) 

熱放射1) 

4Z1 

なし 

無視できる 

4Z2 

なし 

熱放射がある条件,例えばプロセスの条件による 

m) 周囲空気の動き 

4Z3 

m/s 

20 

4Z4 

m/s 

30 

4Z5 

m/s 

50 

q) 雨以外の水2) 

4Z6 

なし 

無視できる 

4Z7 

なし 

はね 

4Z8 

なし 

水噴射 

4Z9 

なし 

波浪 

1) 

熱放射は特別な場合に起こることがあり,適用できる場所には考慮することが望まし
い。 

2) 

水中の条件は考慮しない。 

3) 

分類4Z10は,約1 400mの高度に対応する。 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3 生物的条件の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

4B1 

4B2 

a) 植物系 

なし 

かび,菌など 

かび,菌など 

b) 動物系 

なし 

げっ歯動物及びその他製
品に有害な動物[白あり
(蟻)を除く] 

げっ歯動物及びその他
製品に有害な動物[白あ
りを含む) 

表4 化学的に活性な物質の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

4C1 

4C2 

4C3 

4C4 

最大値 

平均値  最大値 

平均値 

最大値  平均値 最大値 

a) 海塩及び融雪用の塩 

なし 

なし 

塩霧 

b) 二酸化硫黄 

mg/m3 

0.1 

0.3 

1.0 

5.0 

10 

13 

40 

cm3/m3 

0.037 

0.11 

0.37 

1.85 

3.7 

4.8 

14.8 

c) 硫化水素 

mg/m3 

0.01 

0.1 

0.5 

3.0 

10 

14 

70 

cm3/m3 

0.0071 

0.071 

0.36 

2.1 

7.1 

9.9 

49.7 

d) 塩素 

mg/m3 

0.1 

0.1 

0.3 

0.3 

1.0 

0.6 

3.0 

cm3/m3 

0.034 

0.034 

0.1 

0.1 

0.34 

0.2 

1.0 

e) 塩化水素 

mg/m3 

0.1 

0.1 

0.5 

1.0 

5.0 

1.0 

5.0 

cm3/m3 

0.066 

0.066 

0.33 

0.66 

3.3 

0.66 

3.3 

f) ふっ化水素 

mg/m3 

0.003 

0.01 

0.03 

0.1 

2.0 

0.1 

2.0 

cm3/m3 

0.0036 

0.012 

0.036 

0.12 

2.4 

0.12 

2.4 

g) アンモニア 

mg/m3 

0.3 

1.0 

3.0 

10 

35 

35 

175 

cm3/m3 

0.42 

1.4 

4.2 

14 

49 

49 

247 

h) オゾン 

mg/m3 

0.01 

0.05 

0.1 

0.1 

0.3 

0.2 

2.0 

cm3/m3 

0.005 

0.025 

0.05 

0.05 

0.15 

0.1 

1.0 

i) 

窒素酸化物 
(二酸化窒素の当量
値で表示) 

mg/m3 

0.1 

0.5 

1.0 

3.0 

9.0 

10 

20 

cm3/m3 

0.052 

0.26 

0.52 

1.56 

4.68 

5.2 

10.4 

1) 

平均値は長期間の期待値。最大値は限界値又はピーク値で,1日に付き30分以内で生じる。 

2) 

分類4C3及び4C4は,規定のすべてのパラメータの組合せ効果を満たすことが必ず(須)ではない。 

該当する場合,単一のパラメータの値をこれらの分類から選択してもよい。この場合,特に明記しな

いパラメータはすべて,分類4C2の厳しさを適用する。 

3) 

単位cm3/m3の数値は,単位mg/m3の数値から温度20℃,圧力101.3kPaにおいて,計算によって求めた
もの。数値は概略値である。 

表5 機械的に活性な物質の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

4S1 

4S2 

4S3 

4S4 

a) 

砂 

mg/m3 

30 

300 

1000 

4000 

b)  じんあい(浮遊) 

mg/m3 

0.5 

5.0 

15 

20 

c) 

じんあい(沈殿) 

mg/ (m2・h) 

15 

20 

40 

80 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表6 機械的条件の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

4M1 

4M2 

4M3 

4M4 

4M5 

4M6 

4M7 

4M8 

a) 

定常振動, 

 正弦波: 

  変位振動(片振幅) 

mm 

0.3 

1.5 

1.5 

3.0 

3.0 

7.0 

10 

15 

  加速度振幅 

m/s2 

10 

10 

20 

30 

50 

  振動数範囲 

Hz 

2-9 9-200 2-9 9-200 2-9 9-200 2-9 9-200 2-9 9-200 2-9 9-200 2-9 9-200 2-9 9-200 

b)  非定常振動 衝撃を含む 

(注参照) 

 衝撃応答スペクトルタイプL 

  ピーク加速度a 

m/s2 

40 

40 

70 

なし 

なし 

なし 

なし 

なし 

 衝撃応答スペクトルタイプI 

  ピーク加速度a 

m/s2 

なし 

なし 

なし 

100 

なし 

なし 

なし 

なし 

 衝撃応答スペクトルタイプII 

  ピーク加速度a 

m/s2 

なし 

なし 

なし 

なし 

250 

250 

250 

250 

注  図1参照。説明は,JIS C 0110の表1の6.1.3参照。 

表7 環境条件の組合せの記号表示 

環境条件 

組合せ記号 

IE41 

IE42 

IE43 

気象 

4K2 

4K3 

4K4 

特別な気象 

4Z1 

4Z1 

4Z1 

4Z5 

4Z5 

4Z5 

4Z7 

4Z7 

4Z7 

生物 

4B1 

4B1 

4B2 

化学的に活性な物質 

4C2 

4C2 

4C2 

機械的に活性な物質 

4S2 

4S2 

4S4 

機械的条件 

4M3 

4M3 

4M3 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1 衝撃応答スペクトルのモデル 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考) 

環境パラメータとその厳しさを選択する条件の要約 

この附属書A(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

A.1 概要 この附属書では,分類分けの基礎について説明する。環境パラメータとその厳しさを選択する

条件を示し,各分類の条件範囲の要約を示す。 

A.2 条件の選択 それぞれの環境パラメータに対する条件を,厳しさの順に並べている。 

表A.2.1〜表A.2.5の最初の列は条件の説明である。“分類”と表示した列で,×印は該当する分類の条

件の範囲を示す。ある条件をカバーする最も低い分類は,その条件の欄を横に読んで最初の×印の条件で

ある。 

上記に説明した手順はすべての条件に対して同じである。 

しかし,A.2.1.1は,2列目から10列目に示す気候の型の付加要因を含むので,注意しなければならない。 

ある条件をカバーする最も低い分類は,該当する気候の型の欄を縦に読み,最初の×印のところを,前

に述べたように,右横に読み,最初の×印の条件である。 

気象の型は,JIS C 0111に次のように規定してある。 

極寒冷(南極中央部を除く) 

寒冷 

緩寒冷 

緩温暖 

乾燥温暖 

緩乾燥温暖 

極乾燥温暖 

湿潤温暖 

湿潤温暖,変化少 

もし,この附属書を参照した条件が,ある分類に包含される場合,その分類が,それぞれの単一パラメ

ータに対して,その条件を包含するのに必要とする最も低い環境の厳しさを規定する必要はない,という

点に留意することが望ましい。 

A.2.1 気象条件,K 分類4K5及び4K6の条件は,改版時に規定する。 

A.2.1.1 気候の型に依存する条件 この条件は,屋外の気象に直接さらされる場所に適用する。 

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10 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.2.1 

固定使用の条件 

気候の型 

分類 
















湿

湿



4K1 

4K2 

4K3 

4K4 

4K4H 

4K4L 

a) 低温 ℃ 

−20 

−33 

−50 

−65 

−20 

−65 

× × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

b) 高温 ℃ 

+35 

+40 

+40 

+55 

+55 

+35 

× × × ×   

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × 

× × 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

c) 低相対湿度 % 

20 

15 

15 

20 

× × × ×   

× 

× × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × 

× × 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

d) 高相対湿度 % 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

e) 低絶対湿度 g/m3 

0.9 

0.26 

0.03 

0.003 

0.9 

0.003 

× × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

f) 高絶対湿度 g/m3 

22 

25 

36 

36 

36 

22 

× × × ×   

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

g) 降雨の強さ mm/min 

15 

15 

15 

15 

× × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

A.2.1.2 気候の型に依存しない条件 下記の条件は,屋外気象に直接さらされる場所の分類4K1から4K4L

の6分類すべてに適用する。 

h) 温度変化の速度 

0.5℃/min 

i) 

低圧 

70kPa,又は表2による。 

j) 

高圧 

106kPa 

k) 日射 

1 120W/m2 

l) 

熱放射 

特別条件Z,表2参照。 

m) 周囲空気の動き 

特別条件Z,表2参照。 

n) 結露(凝縮) 

あり 

o) 降水(雨,雪,ひょう他) 

あり 

P) 低雨温度 

5℃ 

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11 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

q) 雨以外の水 

特別条件Z,表2参照。 

r) 氷及び霜の生成 

あり 

A.2.2 生物的条件,B 

表A.2.2 

固定使用の条件 

分類 

4B1 

4B2 

a) 植物系 

かび,菌などの存在 

かび,菌などの存在 

かびや菌などの増殖の危険がある場
所。かびや菌などの増殖が防止されて
いない場所 

× 

× 

b) 動物系 

げっ歯動物や製品に有害な他
の動物の存在,白ありを除く 

げっ歯動物や製品に有害な他
の動物の存在,白ありを含む 

げっ歯動物や他の動物から害を受け
る危険がある場所,白ありを除く。動
物から防護されていない場所 

× 

× 

げっ歯動物や他の動物から害を受け
る危険がある場所,白ありを含む。動
物から防護されていない場所 

× 

A.2.3 化学的に活性な物質,C 

表A.2.3 

固定使用の条件 

分類 

4C1 

4C2 

4C3 

4C4 

最大値 

平均値 最大値 

平均値 

最大値 

平均値 

最大値 

a) 海塩及び融雪用の塩 

なし 

塩霧 

b) 二酸化硫黄 

mg/m3 

0.1 

0.3 

1.0 

5.0 

10 

13 

40 

c) 硫化水素 

mg/m3 

0.01 

0.1 

0.5 

3.0 

10 

14 

70 

d) 塩素 

mg/m3 

0.1 

0.1 

0.3 

0.3 

1.0 

0.6 

3.0 

e) 塩化水素 

mg/m3 

0.1 

0.1 

0.5 

1.0 

5.0 

1.0 

5.0 

f) ふっ化水素 

mg/m3 

0.003 

0.01 

0.03 

0.1 

2.0 

0.1 

2.0 

g) アンモニア 

mg/m3 

0.3 

1.0 

3.0 

10 

35 

35 

175 

h) オゾン 

mg/m3 

0.01 

0.05 

0.1 

0.1 

0.3 

0.2 

2.0 

i) 

窒素酸化物 

mg/m3 

0.1 

0.5 

1.0 

3.0 

9.0 

10 

20 

工業活動が少なく,交通量が普通程度である
田園地域及び都市地域の場所 

× 

× 

× 

× 

工業活動が行われている,又は交通量の多い
都市地域の場所 

× 

× 

× 

工業化学物質の放出源のすぐそばの場所 

× 

× 

工業プラント内の場所 
高濃度の化学的汚染物質を放出する場所 

× 

備考 規定したすべてのパラメータを満足する条件として分類4C3及び4C4を考える必要はなく,単一パラ

メータ値はそれぞれの分類から選んでもよい。この場合,特に規定しないパラメータに対しては,分類
4C2の厳しさを適用する。 

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12 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.2.4 機械的に活性な物質,S 

表A.2.4 

固定使用の条件 

分類 

4S1 

4S2 

4S3 

4S4 

a) 砂 

mg/m3 

 30 

300 

1 000 

4 000 

b) じんあい(浮遊) 

mg/m3 

  0.5 

  5.0 

   15 

   20 

 15 

 20 

   40 

   80 

田園地域で,砂の発生源の近くに位置していない場所 

× 

× 

× 

× 

砂又はじんあいの発生源がある場所で,都市地域を含む 

× 

× 

× 

砂若しくはじんあいが発生する場所に近接している場所,
又は砂若しくはじんあいを含んだ風がある地域 

× 

× 

地理的条件又はプロセス条件によって,空中に砂又はじん
あいが舞い上がる割合が恒常的に高い場所 

× 

A.2.5 機械的条件,M 

表A.2.5 

固定使用の条件 

分類 

4M1 

4M2 

4M3 

4M4 

4M5 

4M6 

4M7 

4M8 

a) 

定常振動 

 正弦波: 

 変位振幅(片振幅) 

mm 

0.3 

1.5 

1.5 

3.0 

3.0 

7.0 

10 

15 

 加速度振幅 

m/s2 

10 

10 

20 

30 

50 

 振動数範囲 

Hz 

2-9 9-200 2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

振動の影響から保護されている場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

機械又は車輌から伝わる振動がある場

所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

機械に直接取り付けられている製品の

場所 

× 

× 

× 

b)  非定常振動 

 衝撃を含む(注参照) 

衝撃応答スペクトル タイプL 

 ピーク加速度a. 

m/s2 

40 

40 

70 

なし 

なし 

なし 

なし 

なし 

衝撃応答スペクトル タイプI 

 ピーク加速度a. 

m/s2 

なし 

なし 

なし 

100 

なし 

なし 

なし 

なし 

衝撃応答スペクトル タイプII 

 ピーク加速度a. 

m/s2 

なし 

なし 

なし 

なし 

250 

250 

250 

250 

衝撃の影響から保護されている場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

例えば,地面の爆破,くい打ちなどか

ら伝わる衝撃がある場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

例えば,機械,コンベアベルトなどか

ら伝わる衝撃がある場所 

× 

× 

× 

× 

(注) 

分類の選択は,製品の設計,取付方法,振動及び衝撃の強さを考慮して決める。 

A.3 各分類の条件 

A.3.1 気象条件,K これは,次の八つの記号で分類する。 

4K1 この分類は,限定屋外気候群の緩温暖型気候 (JIS C 0111) の屋外条件に適用する。 

4K2 この分類は,4K1の条件に加えて,温暖屋外気候群の緩寒冷型気候,乾燥温暖型気候,緩乾燥温

13 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

暖型気候の屋外気候条件である。 

4K3 この分類は,4K2の条件に加えて,一般屋外気候群の寒冷型気候,湿潤温暖型気候,湿潤温暖型

気候で変化少の屋外気候条件である。 

4K4 この分類は,4K3の条件に加えて,全地球屋外気候群の極寒冷型気候,極乾燥温暖型気候の屋外

気候条件である。 

4K4H この分類は,4K4と同じであるが,低い温度と低い絶対湿度の値は,4K1と同じである。 

4K4L この分類は,4K4と同じであるが,高い温度,低い相対湿度及び高い絶対湿度の値は,4K1と同

じである。 

4K5 分類4K5は,屋外気候の型が湿潤温暖及び湿潤温暖で変化少に含まれる条件(熱帯雨林地域の熱

帯湿潤型の気候)を表す。 

4K6 分類4K6は,屋外気候の型が乾燥温暖,緩乾燥温暖及び極乾燥温暖に含まれる条件(熱帯の砂漠

地帯の熱帯乾燥型の気候)を表す。 

据付けられた電気・電子製品は,熱放射,周囲空気の動き及び雨以外の水にさらされることもあり,適

用できるならば表2から厳しさのパラメータを追加してよい。 

A.3.2 生物的条件,B これは,次の二つの記号で分類する。 

4B1 この分類は,かびの増殖がある場所,又は白あり以外の動物の侵入がある場所に適用する。 

4B2 この分類は,4B1の条件に加えて,白ありの侵入がある場所に適用する。 

A.3.3 化学的に活性な物質,C これは,次の四つの記号で分類する。 

4C1 この分類は,田園地域及び都市地域で工業活動が少なく,かつ交通量が普通の場所に適用する。 

4C2 この分類は,4C1の条件に加えて,地域全体に工業活動が分散し,又は交通量が多い都市地域に

適用する。また,海岸地域にも適用する。 

4C3 この分類は,4C2の条件に加えて,化学的な汚染物質を放出する工業地域の周辺に適用する。 

4C4 この分類は,4C3の条件に加えて,化学的な汚染物質を放出する工業地域に適用する。汚染物質

の濃度が高いことがある。 

A.3.4 機械的に活性な物質,S これは,次の四つの記号で分類する。 

4S1 この分類は,砂の発生源が近くにない田園地域に適用する。 

4S2 この分類は,4S1の条件に加えて,砂又はじんあいの発生源が近くにある都市地域に適用する。 

4S3 この分類は,4S2の条件に加えて,砂若しくはじんあいを発生する工場地域,又は砂若しくはじん

あいを含んだ風がある地域に適用する。 

4S4 この分類は,4S3の条件が常時存在する地域に適用する。 

A.3.5 機械的条件,M これは,次の八つの記号で分類する。 

4M1,4M2 この分類は,振動及び衝撃から保護されている場所に適用する。 

4M3 この分類は,4M1,4M2の条件に加えて,振動から保護されているが,例えば,爆破又はくい打

ちなどの衝撃が伝搬してくる場所に適用する。 

4M4 この分類は,4M3の条件に加えて,機械や通過する自動車からの振動が伝搬してくる場所に適用

する。 

4M5,4M6 この分類は,4M4に加えて,近隣の機械や運搬ベルトからの大きな衝撃が伝搬してくる場

所に適用する。 

4M7,4M8 この分類は,4M5,4M6に加えて,機械に直接取り付けられ,大きな振動と衝撃を受ける

場所に適用する。 

14 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注 どの分類を選定するかは,製品設計,取付条件及び振動又は衝撃の大きさによる。 

15 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B(参考) 

気温,相対湿度及び絶対湿度の相関 

この附属書B(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

B.1 一般事項 この附属書では,気温,相対湿度,絶対湿度の相関を表す気候図を図B.1に示す。 

絶対湿度の低い値及び高い値が示されると,与えられた温度範囲の相対湿度が図から求めることができ

る。この範囲は,絶対湿度の曲線と温度及び相対湿度の交点で囲まれた範囲である。 

B.2 例 4K4の条件で,絶対湿度が36g/m3のとき, 

この条件は,60℃では相対湿度25%, 

50℃では相対湿度42%, 

40℃では相対湿度67%, 

33℃では相対湿度100% を意味する。 

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16 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.1 気候図 

気温,相対湿度及び絶対湿度の相関 

background image

17 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C(参考) 

この規格で規定する分類の適用例 

この附属書C(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

C.1 一般事項 この附属書では,この規格で規定する分類を,地域又は製品を使用する場所に適用する例

を示す。 

C.2 地域の例 製品を使用する場所について,ユーザがメーカに知らせる条件の例。 

C.2.1 例1. 

C.2.1.1 場所の概要 小さな工業地域の交差点 

(交通信号の場所) 

屋外気候群:緩寒冷型気候 

C.2.1.2 分類 この場所の分類は表の下線である。 

K 気象条件 

4K1 4K2 4K3 4K4 4K4H 4K4L 

特別な気象 

4Z1 4Z2 4Z3 4Z4 4Z5 4Z6 4Z7 4Z8 4Z9 4Z10 

B 生物的条件 

4B1 4B2 

C 化学的に活性な物質 

4C1 4C2 4C3 4C4 

機械的に活性な物質 

4S1 4S2 4S3 4S4 

M 機械的条件 

4M1 4M2 4M3 4M4 4M5 4M6 4M7 4M8 

要約:4K2/4Z1/4Z3/4Z7/4B1/4C2/4S2/4M4 

C.2.2 例2. 

C.2.2.1 場所の概要 窒素肥料工場 

(プロセス制御装置のセンサなど) 

屋外気候群:乾燥温暖型気候 

C.2.2.2 分類 この場所の分類は表の下線である。 

K 気象条件 

4K1 4K2 4K3 4K4 4K4H 4K4L 

特別な気象 

4Z1 4Z2 4Z3 4Z4 4Z5 4Z6 4Z7 4Z8 4Z9 4Z10 

B 生物的条件 

4B1 4B2 

C 化学的に活性な物質 

4C1 4C2 4C3 4C4* 

機械的に活性な物質 

4S1 4S2 4S3 4S4 

M 機械的条件 

4M1 4M2 4M3 4M4 4M5 4M6 4M7 4M8 

要約:4K2/4Z1/4Z4/4Z6/4B1/4C4*/4S3/4M4 
*アンモニア及び酸化窒素 

C.3 製品の例 屋外で使用する製品について,メーカがユーザに知らせる動作条件の例。 

C.3.1 例1. 

C.3.1.1 場所の概要 小さな工業地域の交差点 

(交通信号の場所) 

屋外気候群:緩寒冷型気候 

C.3.1.2 分類 製品の環境条件の分類は表のとおりである。 

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18 

C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

K 気象条件 

4K2 

特別な気象 

4Z1+4Z3+4Z7 

B 生物的条件 

4B1 

C 化学的に活性な物質 

4C2 

機械的に活性な物質 

4S2 

M 機械的条件 

4M4 

要約:4K2/4Z1/4Z3/4Z7/4B1/4C2/4S2/4M4 

C.3.2 例2. 

C.3.2.1 場所の概要 小さな工業地域の交差点 

(交通信号の場所) 

屋外気候群:緩寒冷型気候 

C.3.2.2 分類 製品の環境条件の分類は表のとおりである。 

気象条件 

4K2 

特別な気象 

4Z1+4Z4+4Z6 

生物的条件 

4B1 

化学的に活性な物質 

4C4* 

機械的に活性な物質 

4S3 

M  機械的条件 

4M4 

要約:4K2/4Z1/4Z4/4Z6/4B1/4C4*/4S3/4M4 

*アンモニア及び酸化窒素 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D(参考) 

環境分類を組み合わせた分類の条件 

この附属書D(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

環境条件の分類を組み合わせた三つの標準的な環境分類を示す。 

それぞれの詳細な内容は附属書Aに示す。 

一般的な環境条件は次の3種類でカバーできる。 

IE41 この分類は,温暖屋外気候で,周囲空気の動き,はね水,かびの成長,げっ歯類の存在,白あり

を除いた動物の侵入,田園地域や都市地域で汚染,砂,じんあいが普通のレベルで交通量は普通

であるような地域に適用する。海岸地域は除く。また,大きな振動は保護されているが,例えば,

爆破又はくい打ちなどの衝撃は伝わってくるような地域である。 

IE42 この分類は,IE41に加えて,一般屋外気候群に適用する。 

IE43 この分類は,IE42に加えて,全地球屋外気候群で,白ありが存在し,砂漠又は工場からの砂やじ

んあいに常時さらされる地域に適用する。 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書E(参考) 

熱帯の環境分類4K5及び4K6の説明 

この附属書E(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

E.1 概要 熱帯とは南北の回帰線(北緯23度27分及び南緯23度27分)に挟まれた地域である。熱帯地

域には,JIS C 0111に規定する気候の型のうち次のものがある。 

乾燥温暖 

緩乾燥温暖 

極乾燥温暖 

湿潤温暖 

湿潤温暖,変化少 

熱帯は,日中は高温であり,しばしば強い降雨がある。このような地域では季節的な変化がほとんどな

い。 

熱帯気候を,赤道上の熱帯雨林の[湿潤温暖]気候型から赤道周辺の砂漠の[乾燥温暖]気候型に拡張

すると,熱帯気候は次の二つの型に分類できる。 

熱帯乾燥気候:[乾燥温暖],[緩乾燥温暖]及び[極乾燥温暖]の組合せ。 

熱帯湿潤気候:[湿潤温暖]と[湿潤温暖,変化少]の組合せ。 

高度によっては,例えば,山頂では,日射,気圧,雪及び氷の条件が,緯度によって決まる通常の条件

から非常に異なる場所がある。熱帯の環境条件は,多くの地域で一様であるが,一部の地域では非常に厳

しい気象条件がある。 

安定条件; 

− 一日の温度変化は1℃以下であり,年間温度変化は最大6℃以下である。 

− 平均的な日照時間は10.5時間から13.5時間である。 

− 日射強度は一様である。 

− 多くの動物にとって安定な条件である。 

極端な条件: 

− 降雨:赤道の周辺では年間を通して降雨があり,かつ強い降雨の期間がある。 

− 海上での熱帯サイクロン:風速30m/s(最大60m/s以上になることもある。),例えば,西太平洋で

は台風,カリブ海ではハリケーンがある。 

− 好ましくない腐食性環境:強い降雨がある地域では,腐食土と鉱物による腐食がある。 

− 砂漠の土壌は,高温と強風によって急速に乾燥する。 

− 熱帯雨林の植物の繁茂と山岳地域のまばらな樹木。 

− サバンナやステップ(草原)の草原地域と植物のない砂漠地域。 

E.2 気候図(クライマトグラム) 上に述べた熱帯地域の二つの気候の型の気候図を図E.1に示す。この

図は,それぞれの気候の型の温度及び湿度の年間極値の平均値に基づいている。 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図E.1 熱帯湿潤型及び熱帯乾燥型の気候図 

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C 0117 : 1997 (IEC 60721-3-4 : 1995) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

高 久   清 

工業技術院電子技術総合研究所 

(幹事) 

渡 辺   博 

株式会社東芝 

(委員) 

金 丸 俊 次 

社団法人関西電子工業振興センター 

兼 谷 明 男 

通商産業省工業技術院 

川 口 尚 宏 

東京都立工業技術センター 

栗 原 正 英 

社団法人日本プリント回路工業会 

鈴 木 俊 雄 

財団法人日本電気用品試験所 

塚 田 潤 二 

社団法人日本電子機械工業会 

東 條 喜 義 

社団法人日本電子工業振興協会 

中 西 忠 雄 

防衛庁装備局 

中 村 國 臣 

電子技術総合研究所 

永 松 荘 一 

通商産業省機械情報産業局 

宮 田 昭 博 

日本電気計器検定所 

村 上 陽 一 

社団法人日本電機工業会 

山 添 哲 郎 

通信機械工業会 

山 村 修 蔵 

財団法人日本規格協会 

若 松 淳 一 

財団法人日本品質保証機構 

井 下 芳 雄 

エミック株式会社 

沖 田 真 一 

通商産業省工業技術院 

梁 池 忠 夫 

沖エンジニアリング株式会社 

山 田 宣 人 

ソニー株式会社 

山 本 敏 男 

タバイエスペック株式会社 

横 井 康 夫 

株式会社山崎精機研究所 

(事務局) 

鳴 神 長 昭 

財団法人日本電子部品信頼性センター 

穴 山   汎 

財団法人日本電子部品信頼性センター