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C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 試験片···························································································································· 3 

4.1 一般事項 ······················································································································ 3 

4.2 完成した最終製品 ·········································································································· 3 

4.3 最終製品の一部分 ·········································································································· 3 

4.4 試験片の形状で考慮する事項 ··························································································· 3 

5 試験装置························································································································· 4 

6 温度測定システムの確認 ···································································································· 5 

7 状態調節························································································································· 5 

7.1 試験片の状態調節 ·········································································································· 5 

7.2 指定の敷物の状態調節 ···································································································· 5 

7.3 試験条件 ······················································································································ 5 

8 試験手順························································································································· 5 

8.1 一般事項 ······················································································································ 5 

8.2 試験温度 ······················································································································ 5 

8.3 試験片の数量 ················································································································ 6 

9 観察及び測定 ··················································································································· 6 

10 試験結果の評価 ·············································································································· 6 

11 試験報告書 ···················································································································· 6 

12 関連する製品規格に規定する情報 ······················································································ 7 

附属書A(参考)GWEPTの推奨温度 ······················································································ 8 

参考文献 ····························································································································· 9 

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本

規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS C 60695-2-11:2004は改正され,この規格に置き換えられた。 

また,令和2年6月22日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標準

化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 60695-2の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 60695-2-3 ヒータによる不完全接続耐火性試験方法 

JIS C 60695-2-4-0 拡散炎及び予混炎試験方法 

JIS C 60695-2-10 第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−グローワイヤ試験装置及び一

般試験方法 

JIS C 60695-2-11 第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−最終製品に対するグローワイ

ヤ燃焼性指数(GWEPT) 

JIS C 60695-2-12 第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−材料に対するグローワイヤ燃

焼性指数(GWFI) 

JIS C 60695-2-13 第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−材料に対するグローワイヤ着

火温度指数(GWIT) 

JIS C 60695-2-20 グローイング/ホットワイヤ試験法:ホットワイヤ巻付け線による材料の着火性試

験 

日本産業規格          JIS 

C 60695-2-11:2016 

(IEC 60695-2-11:2014) 

耐火性試験−電気・電子−第2-11部: 

グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−最終製品に

対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT) 

Fire hazard testing-Part 2-11: Glowing/hot-wire based test methods- 

Glow-wire flammability test method for end-products (GWEPT) 

序文 

この規格は,2014年に第2版として発行されたIEC 60695-2-11を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本産業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

適用範囲 

この規格は,火災危険性の指標として電気的に加熱した熱源による熱的負荷を最終製品に与えたときの,

火災影響の模擬試験方法について規定する。 

この試験方法は,特定の試験条件下で電気的に加熱した熱源にさらした最終製品が,着火する可能性が

あるか,又は着火した場合に燃焼が継続する可能性があるかを確認するために用いる。ただし,火災危険

性分析,有炎燃焼性の評価,及び周囲の他製品への火炎の広がりの評価は,この規格の適用範囲外である。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 60695-2-11:2014,Fire hazard testing−Part 2-11: Glowing/hot-wire based test methods−

Glow-wire flammability test method for end-products (GWEPT)(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 60695-2-10 耐火性試験−電気・電子−第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−グ

ローワイヤ試験装置及び一般試験方法 

注記 対応国際規格:IEC 60695-2-10,Fire hazard testing−Part 2-10: Glowing/hot-wire based test 

methods−Glow-wire apparatus and common test procedure(IDT) 

JIS C 60695-4 耐火性試験−電気・電子−第4部−電気・電子製品のための耐火性試験用語 

注記1 

対応国際規格:IEC 60695-4,Fire hazard testing−Part 4: Terminology concerning fire tests for 

electrotechnical products(MOD) 

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

注記2 

対応国際規格で引用するISO 13943:2008,Fire safety−Vocabularyは,対応JISが制定され

ていないが,この規格での引用事項は,JIS C 60695-4の附属書JAの規定事項と同等であ

る。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 60695-4によるほか,次による。 

3.1 

燃焼する(burn) 

燃焼が起きている状態であること。 

3.2 

可燃性(combustible) 

着火し,燃焼することができること。 

3.3 

燃焼(combustion) 

物質と酸化剤との発熱反応。 

注記 燃焼は,一般に火災及び/又は赤熱を伴って,燃焼放出物を発生する。 

3.4 

エンクロージャ(enclosure) 

機器の電気的及び機械的な部品又は部分を保護する外側の囲い。 

注記 電線を除く。 

3.5 

最終製品(end product) 

改造なくそのまま使用状態にある製品。 

注記 ある最終製品は,その他の最終製品の構成部品になることがある。 

3.6 

火災危険性(fire hazard) 

火災によって望ましくない結果を招く可能性のある,物理的な事象又は状態。 

3.7 

火災危険性評価(fire hazard assessment) 

火災原因,それに続いて起きる火災の成長,及びその火災の結果引き起こす事象の予測評価。 

3.8 

火災リスク(fire risk) 

火災の確率と火災による被害の定量化した結果とを掛け合わせた値。 

注記 火災リスクは,火災の確率及び火災による被害の結果から推定することが多い。 

3.9 

火炎(flame) 

通常は光の放射を伴う,気相における急速,持続的,かつ,亜音速の燃焼。 

3.10 

炎の広がり(flame spread) 

炎の前線が伝ぱ(播)する現象。 

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

3.11 

有炎燃焼性(flammability) 

規定する試験条件で,火炎を伴って材料又は完成品が燃える能力。 

3.12 

赤熱(glowing) 

火炎は出さないが,光の放出を伴って個体材料の燃焼している状態。 

3.13 

着火(ignition) 

持続火炎が開始すること。 

3.14 

無影響量(insignificant mass) 

火災危険性に達するには不十分な可燃性材料の質量。 

注記 初期値は2 gである。ただし,製品の種類及び寸法によって適した値を設定してよい。 

3.15 

小部品(small parts) 

この規格の試験方法で規定する最小の試験片寸法よりも小さい部品。 

試験片 

4.1 

一般事項 

無影響量の最終製品又は最終製品の一部分は,必ずしも試験する必要はない。さらに,この試験方法は,

小部品の試験には適していない(4.4参照)。 

4.2 

完成した最終製品 

試験片は,最終製品の一部分(4.3参照)ではなく,できる限り完成した最終製品を用いることが望まし

い。 

試験片は,試験片の形状,試験室の空調,熱的負荷の影響,及び試験中に試験片からの燃焼又は赤熱し

て落下する粒子の影響に関して,試験時の状態が通常の使用状態から大きく逸脱していないものを選定す

る。 

4.3 

最終製品の一部分 

完成した最終製品による試験が実施できない場合,又は関連する製品規格において特別な規定がない場

合,次のいずれかの事項を適用してもよい。 

a) 完成品又は組み立てた最終製品から,試験する部分を含んだ試験片を切り出す。 

b) 完成した最終製品を切り出し,グローワイヤが接触できるような開口部を設ける。 

c) 試験する部分を本体から取り外し,別々に試験する。 

対象箇所にグローワイヤを接触させるために何を取り除けばよいかを,関連する製品規格の中に規定す

ることが望ましい。可能な限り,これらの製品規格において,複数の試験所及び試験環境でも同じ結果が

得られるように規定することが望ましい。 

4.4 

試験片の形状で考慮する事項 

グローワイヤを接触させるために設けた開口部が小さい場合,周辺部位への着火,グローワイヤ先端の

温度が下がるなどの影響を引き起こす場合がある。開口部は大きめに取り,燃焼に必要な空気の供給を十

分に確保することが望ましい。 

background image

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

試験中,試験片を含んでいる製品のその他の部分が,グローワイヤに起因しない熱によって着火し,試

験片の熱的条件に影響を及ぼす場合には,その試験は無効とする。 

小部品は熱損失を避けるように,かつ,グローワイヤの貫通に耐えられるように,効果的に保持するこ

とができない(JIS C 60695-2-10参照)ため,最終製品のグローワイヤ燃焼試験は,小部品の試験には適

用しない。 

次のいずれかの部品は,小部品とみなす(図1参照)。 

a) 試験対象の全ての面が,直径15 mmの円内に完全に収まる部品 

b) 試験対象の面の一部の寸法が15 mmよりも大きいが,その面に直径8 mmの円が完全に収まらない部

品 

表面の確認に当たっては,表面の小さな突起,並びに2 mm以下の穴及びへこみは無視してもよい。 

図1−小部品 

試験装置 

試験装置は,JIS C 60695-2-10に規定する装置とする。 

例えば,試験片からの燃焼又は赤熱している滴下小片による火の広がりの可能性を評価するため,JIS C 

試験対象の面の一部が直径15 mm
の円よりも大きいが,その面に直
径8 mmの円が完全に収まらない
場合:適用対象外 

試験対象の面の一部が15 mmより
も大きいが,その面に直径8 mm
の円が完全に収まる場合:適用対
象 

試験対象の全ての
面が,直径15 mm
の円に収まる場
合:適用対象外 

試験中の部品 

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

60695-2-10で規定する指定の敷物,又は通常試験片の周囲若しくは下方にある材料若しくは部品を,試験

片の下方に置く。周囲の材料又は部品を代表する指定の敷物と試験片との距離は,最終用途で発生する距

離と等しくする。周囲の材料又は距離が不明な部品が試験片の場合は,JIS C 60695-2-10に規定する,木

板と包装用テッシュとからなる指定の敷物を,グローワイヤを接触させる箇所から200 mm±5 mm下方の

位置に置く。 

試験片が自立形の完成品の場合は,JIS C 60695-2-10に規定する指定の敷物の上方に,通常使用の状態

で置く。敷物は,完成品の底面の投影面のどちらの方向にも100 mm以上大きいものとする。 

試験片が壁取付形の完成品の場合は,JIS C 60695-2-10に規定する指定の敷物の上方の200 mm±5 mm

の位置に,通常使用の状態で置く。 

温度測定システムの確認 

温度測定システムの確認は,JIS C 60695-2-10に規定する方法で実施する。 

状態調節 

7.1 

試験片の状態調節 

関連する製品規格に規定のない場合,試験片は,温度15 ℃〜35 ℃,相対湿度45 %〜75 %の雰囲気の

中で24時間状態調節する。 

7.2 

指定の敷物の状態調節 

木板に包装用テッシュを巻いた指定の敷物を用いる場合,その敷物の状態調節はJIS C 60695-2-10の規

定による。 

試験片の周囲若しくは下方にある材料又は部品を用いる場合,その材料又は部品は,試験片と同じ方法

で状態調節する(7.1参照)。 

7.3 

試験条件 

試験は,温度15 ℃〜35 ℃,相対湿度75 %以下の試験室雰囲気の中で実施する。試験は7.1に規定する

条件から取り出した後,30分間以内に完了する。 

試験手順 

8.1 

一般事項 

JIS C 60695-2-10に規定する一般試験手順に追加して,その他の規定がない場合,グローワイヤの先端

を,試験片表面の通常使用時に熱的負荷を受ける部分に押し付ける。グローワイヤは,できる限り水平に

保持する。 

同一試験片の2か所以上で続けて試験する場合,後に実施する試験で,先に実施した試験による損傷が

試験結果に影響を及ぼさないようにする。 

完成品の通常使用時に熱的負荷を受ける箇所が詳細に規定されていない場合,最も薄い箇所であって,

可能な限り,試験片の上端から15 mm以上の下方の部分にグローワイヤの先端を押し付ける。 

試験片を試験装置に締め付けて保持する場合には,試験中に試験片に過剰な物理的応力がかからないよ

うにする。 

8.2 

試験温度 

グローワイヤは,関連する製品規格で規定する試験温度まで熱する。この温度は,表1の中の温度を選

択することが望ましい。 

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C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

表1−試験温度 

単位 ℃ 

試験温度 

許容差 

550 

±10 

600 

±10 

650 

±10 

700 

±10 

750 

±10 

800 

±15 

850 

±15 

900 

±15 

960 

±15 

関連する製品規格で試験温度を選択する場合には,図A.1に示す,グローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)

の推奨温度を考慮する。 

8.3 

試験片の数量 

関連する製品規格に規定がない場合は,試験は1個の試験片で実施する。 

観察及び測定 

グローワイヤを押し付けている間の時間tA(30秒間±1秒間),及びその後の30秒間に,試験片,試験

片の周囲の部位及び試験片の下方に置いた指定の敷物を観察し,次の事項を記録する。 

a) 着火の有無。着火があった場合には,グローワイヤ先端を押し付けてから,試験片又は試験片の下方

に置いた指定の敷物が着火するまでの時間ti(最小単位0.5秒)。 

b) グローワイヤ先端を押し付けてから,押し付けている間又は引き離した後,全ての火炎が消えるまで

の時間tE(最小単位0.5秒)。 

c) 燃焼している材料の大部分が,グローワイヤに付着して取り去られることによる試験片の消火の有無。 

d) 試験片の完全燃焼による消失の有無。 

e) 試験片の下方に置いた指定の敷物の着火の有無。 

10 試験結果の評価 

試験温度がT ℃において,次のいずれかに該当する場合,試験片は,温度T ℃のグローワイヤ燃焼性

指数(GWEPT)をもっているとみなす。 

a) 着火がない。 

b) 着火があった場合,次の条件の全てが当てはまる。 

1) 試験片の火炎又は赤熱燃焼が,グローワイヤを除去した後30秒間以内に消火する[すなわち,tE≦

tA+30(s)]。 

2) 試験片の下方に置いた指定の敷物が,着火しない。 

11 試験報告書 

試験報告書には,次の事項を記載する。 

a) この規格の規格番号(JIS C 60695-2-11) 

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

b) 試験片のタイプ及び製造業者の説明(箇条4参照) 

c) 試験片の作成方法の説明(箇条4参照) 

d) 試験片の状態調節(箇条7参照) 

e) 試験した試験片の数(8.3参照) 

f) 

試験する表面及びグローワイヤを押し付ける箇所(8.1参照) 

g) 滴下小片による影響を評価するために用いる指定の敷物とグローワイヤを押し付けた点との垂直距離

(箇条5参照) 

h) 試験温度(8.2参照) 

i) 

箇条9に規定する全ての観察及び測定結果 

j) 

箇条10で決定したGWEPT。記載方法は,次による。 

例えば,850 ℃で試験した試験片の場合,“GWEPT:850”。 

12 関連する製品規格に規定する情報 

関連する製品規格でこの規格を引用する場合は,次の事項を規定する。 

a) 試験片のタイプ及び説明(箇条4参照) 

b) 試験片の作成方法(箇条4参照) 

c) 試験片の状態調節(箇条7参照) 

d) 試験片の数(8.3参照) 

e) 試験する表面及びグローワイヤを押し付ける箇所(8.1参照) 

f) 

滴下小片による影響を評価するために使用する指定の敷物(箇条5参照) 

g) “GWEPT”の語句及び試験温度(8.2及び箇条10参照)。例えば,“JIS C 60695-2-11による850 ℃の

GWEPT”。 

h) 同じ試験片で試験する製品の部分又は領域(8.1参照) 

i) 

規定する基準が安全要求事項の適合性を判定するのに適切であるか,又は他の基準を用いる場合は代

替の基準(箇条9参照) 

j) 

残存する危険をカバーするために,周囲部分への追加試験を考慮する必要があるかどうか。考慮する

必要がある場合,試験方法及び要求事項を規定する。 

注記 周囲部分への追加試験に関するガイダンスは,IEC 60695-1-11を参照する。 

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C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

附属書A 

(参考) 

GWEPTの推奨温度 

GWEPTの推奨温度の設定は,図A.1による。 

 I:定格電流 

A:アンペア 
GWEPT:最終製品のグローワイヤ燃焼性指数 

注記1 GWEPTの温度は,関連する製品規格で確認した火災危険性評価に従って,適切なものを指定することができ

る。 

注記2 “着火には不十分なエネルギー”及び“導電部分に近接する”の具体的な規定は,危険性の厳しさなど,幾

つかの要因に依存するため,関連する製品規格の中で規定することが望ましい。 

注記3 据付機器の例には,コンセント,回路保護装置,低電流開閉装置などを含む。 
注記4 フローチャートの右側の据付機器でないものは,JIS C 9335-1の適用範囲の製品のうち,限定する製品に

GWEPTを適用している。 

図A.1−GWEPTの推奨温度 

開始 

小部品 

に該当? 

無影響量 
に該当? 

着火には 

不十分なエネルギー

(注記2) 

GWEPT 

試験不可(4.4) 

GWEPT 

試験不要 

はい 

はい 

はい 

いいえ 

いいえ 

いいえ 

いいえ 

はい 

据付機器? 

(注記3) 

導電部分に 

接触する又は近接する?

(注記2) 

I>0.5 A? 

人の注意の 

行き届く機器? 

はい 

GWEPT 

750 ℃ 

はい 

GWEPT 

650 ℃ 

いいえ 

GWEPT 

550 ℃ 

いいえ 

はい 

注意の 

行き届かない 

I>0.2 A? 

いいえ 

いいえ 

GWEPT 

750 ℃ 
850 ℃ 

はい 

導電部分を 

保持する箇所? 

火災危険性 

評価(注記1) 

はい 

GWEPT 

850 ℃ 

GWEPT 

750 ℃ 

GWEPT 

650 ℃ 

GWEPT 

960 ℃ 

いいえ 

C 60695-2-11:2016 (IEC 60695-2-11:2014) 

参考文献 

JIS C 9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部:通則 

注記 対応国際規格:IEC 60335-1,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 1: General 

requirements(MOD) 

JIS C 60695-1-10 耐火性試験−電気・電子−第1-10部:電気・電子製品の火災危険性評価のための指

針−一般指針 

注記 対応国際規格:IEC 60695-1-10,Fire hazard testing−Part 1-10: Guidance for assessing the fire hazard 

of electrotechnical products−General guidelines(IDT) 

JIS C 60695-2-12 耐火性試験−電気・電子−第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−材料

に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI) 

注記 対応国際規格:IEC 60695-2-12,Fire hazard testing−Part 2-12: Glowing/hot-wire based test methods

−Glow-wire flammability index (GWFI) test method for materials(IDT) 

JIS C 60695-2-13 耐火性試験−電気・電子−第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法−材料

に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT) 

注記 対応国際規格:IEC 60695-2-13,Fire hazard testing−Part 2-13: Glowing/hot-wire based test methods

−Glow-wire ignition temperature (GWIT) test method for materials(IDT) 

IEC 60695-1-11,Fire hazard testing−Part 1-11: Guidance for assessing the fire hazard of electrotechnical 

products−Fire hazard assessment