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C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 2 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 試験方法························································································································· 2 

4.1 一般 ···························································································································· 2 

4.2 推奨の組合せ ················································································································ 2 

4.3 初期測定 ······················································································································ 3 

4.4 試験手順 ······················································································································ 3 

5 最終測定························································································································· 7 

6 製品規格に規定する事項 ···································································································· 8 

7 試験報告書に記載する事項 ································································································· 8 

附属書A(参考)減圧下の温度又は温湿度複合試験の指針 ·························································· 10 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本

規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS C 60068-2-39:2004は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 60068の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 60068-1 第1部:通則及び指針 

JIS C 60068-2-1 第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A) 

JIS C 60068-2-2 第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B) 

JIS C 60068-2-6 第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc) 

JIS C 60068-2-7 加速度(定常)試験方法 

JIS C 60068-2-11 塩水噴霧試験方法 

JIS C 60068-2-13 減圧試験方法 

JIS C 60068-2-14 第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N) 

JIS C 60068-2-17 封止(気密性)試験方法 

JIS C 60068-2-18 第2-18部:耐水性試験及び指針 

JIS C 60068-2-20 第2-20部:試験−試験T−端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法 

JIS C 60068-2-21 第2-21部:試験−試験U:端子強度試験方法 

JIS C 60068-2-27 第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea) 

JIS C 60068-2-30 第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db) 

JIS C 60068-2-31 第2-31部:落下試験及び転倒試験方法(試験記号:Ec) 

JIS C 60068-2-38 第2-38部:温湿度組合せ(サイクル)試験方法(試験記号:Z/AD) 

JIS C 60068-2-39 第2-39部:減圧下の温度又は温湿度複合試験及び指針 

JIS C 60068-2-40 低温・減圧複合試験方法 

JIS C 60068-2-41 高温・減圧複合試験方法 

JIS C 60068-2-42 接点及び接続部の二酸化硫黄試験方法 

JIS C 60068-2-43 接点及び接続部の硫化水素試験方法 

JIS C 60068-2-45 耐溶剤性(洗浄溶剤浸せき)試験方法 

JIS C 60068-2-46 接点及び接続部の硫化水素試験−指針 

JIS C 60068-2-47 第2-47部:動的試験での供試品の取付方法 

JIS C 60068-2-49 接点及び接続部の二酸化硫黄試験−指針 

JIS C 60068-2-52 塩水噴霧(サイクル)試験方法(塩化ナトリウム水溶液) 

JIS C 60068-2-53 第2-53部:耐候性(温度・湿度)と動的(振動・衝撃)との複合試験及び指針 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

(3) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS C 60068-2-54 はんだ付け性試験方法(平衡法) 

JIS C 60068-2-55 第2-55部:ルーズカーゴに対するバウンス試験及び指針(試験記号:Ee) 

JIS C 60068-2-57 第2-57部:時刻歴及びサインビート振動試験方法(試験記号:Ff) 

JIS C 60068-2-58 第2-58部:表面実装部品(SMD)のはんだ付け性,電極の耐はんだ食われ性及びは

んだ耐熱性試験方法 

JIS C 60068-2-60 第2-60部:混合ガス流腐食試験(試験記号:Ke) 

JIS C 60068-2-61 一連耐候性試験 

JIS C 60068-2-64 第2-64部:広帯域ランダム振動試験方法及び指針(試験記号:Fh) 

JIS C 60068-2-65 第2-65部:音響振動(試験記号:Fg) 

JIS C 60068-2-66 高温高湿,定常(不飽和加圧水蒸気) 

JIS C 60068-2-67 基本的に構成部品を対象とした高温高湿,定常状態の促進試験 

JIS C 60068-2-68 砂じん(塵)試験 

JIS C 60068-2-69 第2-69部:試験−試験Te/Tc:電子部品及びプリント配線板のはんだ付け性試験方

法(平衡法) 

JIS C 60068-2-70 第2-70部:指及び手の擦れによる印字の摩滅試験 

JIS C 60068-2-75 第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh) 

JIS C 60068-2-77 表面実装部品(SMD)の本体強度及び耐衝撃性試験方法 

JIS C 60068-2-78 第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab) 

JIS C 60068-2-80 第2-80部:混合モード振動試験方法(試験記号:Fi) 

JIS C 60068-2-81 第2-81部:衝撃応答スペクトル合成による衝撃試験方法 

JIS C 60068-2-82 第2-82部:試験−試験XW1:電気・電子部品のウィスカ試験方法 

JIS C 60068-2-83 第2-83部:試験Tf−ソルダペーストを用いた平衡法による表面実装部品(SMD)の

はんだ付け性試験方法 

JIS C 60068-3-1 第3-1部:低温(耐寒性)試験及び高温(耐熱性)試験の支援文書及び指針 

JIS C 60068-3-2 第3-2部:温度/減圧複合試験を理解するための必す(須)情報 

JIS C 60068-3-3 機器の耐震試験方法の指針 

JIS C 60068-3-4 第3-4部:高温高湿試験の指針 

JIS C 60068-3-5 第3-5部:温度試験槽の性能確認の指針 

JIS C 60068-3-6 第3-6部:支援文書及び指針−温湿度試験槽の性能確認の指針 

JIS C 60068-3-7 第3-7部:支援文書及び指針−負荷がある場合の低温試験(試験A)及び高温試験(試

験B)の試験槽の温度測定のための指針 

JIS C 60068-3-8 第3-8部:振動試験方法の選択の指針 

JIS C 60068-3-13 第3-13部:支援文書及び指針−はんだ付け 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 60068-2-39:2019 

(IEC 60068-2-39:2015) 

環境試験方法−電気・電子−第2-39部: 

減圧下の温度又は温湿度複合試験及び指針 

Environmental testing-Part 2-39: Tests- 

Tests and guidance: Combined temperature or temperature and humidity 

with low air pressure tests 

序文 

この規格は,2015年に第2版として発行されたIEC 60068-2-39を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

電気・電子部品及び装置は,いろいろな環境で使用するときに,顕著な性能低下を起こさずに機能する

ことが望ましい。温度,湿度及び減圧を組み合わせた環境条件は,例えば,電気・電子部品,ガスケット

などの性能に影響を与える可能性がある。 

環境条件のタイプ及び厳しさは,電気・電子部品及び装置がさらされる運転状態,輸送及び保管環境に

よって決まる。熱帯及び亜熱帯で装置が受ける影響は,極地で受ける影響とは全く異なる。それぞれの環

境条件によって,電気・電子部品及び装置に対して,異なる影響及び重複する影響を及ぼすことがある。 

電気・電子部品及び装置の製造業者は,製品が使用期間を通して,いろいろな使用環境で動作すること

を確認しようとし,これらの使用者もそれを期待している。このため,実験室内に,ある範囲の環境条件

を模擬した条件を再現し,サンプルを暴露して評価することが行われている。環境条件の厳しさを変える

ことによって,比較的短時間で有効な結果を得ることができる。したがって,製品を使用する環境条件の

影響が評価できると考えられている。 

適用範囲 

この規格は,減圧下における温度条件及び温湿度の複合条件で実施する,電気・電子部品又は装置の環

境試験方法及び指針について規定する。 

複合試験の目的は,減圧と温度,又は減圧と温湿度との複合試験によって,電気・電子部品又は装置が

どの程度影響を受けるかを調べることである。 

複合試験を行うことによって,電気的,機械的又はその他の物理的な変化を検出できる。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 60068-2-39:2015,Environmental testing−Part 2-39: Tests−Tests and guidance: Combined 

temperature or temperature and humidity with low air pressure tests(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

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C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 60068-1 環境試験方法−電気・電子−第1部:通則及び指針 

注記 対応国際規格:IEC 60068-1,Environmental testing−Part 1: General and guidance 

JIS C 60068-2-78 環境試験方法−電気・電子−第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:

Cab) 

注記 対応国際規格:IEC 60068-2-78,Environmental testing−Part 2-78: Tests−Test Cab: Damp heat, 

steady state 

用語及び定義 

この規格では,用語及び定義は規定しない。 

試験方法 

4.1 

一般 

低温,高温,減圧,湿度,さらし時間,稼働状態などの条件といった全ての試験パラメータの値は,JIS 

C 60068-2規格群又は製品規格から選択することが望ましい(附属書Aも参照)。 

暴露時間は,供試品の温度が安定した時間から測定しなければならない。温度の安定は,JIS C 60068-1

による。 

試験は,低い風速条件下で行うことが望ましい。 

4.2 

推奨の組合せ 

温度,圧力(減圧時)及び時間の組合せは,表1から選択することが望ましい。 

表1−試験の厳しさ 

温度 

℃ 

圧力(減圧時) 

kPa 

時間 

−55 

−55 

15 

−55 

25 

−55 

40 

−40 

55 

2又は16 

−40 

70 

2又は16 

−25 

55 

2又は16 

40 

55 

55 

15 

55 

25 

55 

40 

55 

55 

2又は16 

55 

70 

2又は16 

85 

85 

15 

155 

155 

15 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3 

初期測定 

製品規格の規定によって,供試品の外観,電気的特性及び機械的特性を調べる。 

4.4 

試験手順 

4.4.1 

前処理 

供試品は,製品規格に規定した前処理を行わなければならない。 

4.4.2 

減圧下の温度試験 

減圧下の温度試験の一連の手順の例を図1及び図2示す。 

供試品を試験に必要な状態[こん(梱)包を解いた状態,スイッチを切る又は入れた状態など]にして

試験槽に入れる。 

試験槽内の温度は,4.1に規定する値になるように調整する。温度は,1 K/minを超えない速度で降下さ

せる。供試品は,試験槽内の温度と同じ温度になるようにする。 

通電する供試品の場合,製品規格に基づいて機能チェックを行う。中間測定は,必要な場合又は製品規

格に規定する場合に行う。 

試験槽内の圧力は,4.1に規定する値になるように調整する。圧力は,15 kPa/minを超えない速度で減圧

させる。 

試験槽内の温度及び圧力は,4.1に規定する時間を維持しなければならない。 

その後,試験槽内の圧力は,15 kPa/minを超えない速度で通常の圧力まで加圧させる。圧力を増加させ

ている間の温度は制御する必要はない。供試品は,標準大気状態の温度まで試験槽内に入れておく。温度

は,1 K/minを超えない速度で上昇させる。 

その後,必要な場合には供試品の後処理を行う。 

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C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 記号の説明 

PL 

実験室内の圧力 

PR 

試験圧力 

TL 

実験室内の温度 

TR 

試験温度 

t1 

PL及びTLにおける前処理時間 

t2 

TLからTRまで温度が変化する時間 

t3 

TRに安定する時間 

t4 

PLからPRまで圧力が変化する時間 

t5 

表1に規定する試験時間 

t6及びt7 PRからPLまで圧力が変化する時間 
t7及びt8 TRからTLまで温度が変化する時間 
t9 

PL及びTLにおける後処理時間 

図1−減圧下の低温試験の一連の手順の例 

時間 

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C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 記号の説明 

PL 

実験室内の圧力 

PR 

試験圧力 

TL 

実験室内の温度 

TR 

試験温度 

t1 

PL及びTLにおける前処理時間 

t2 

TLからTRまで温度が変化する時間 

t3 

TRに安定する時間 

t4 

PLからPRまで圧力が変化する時間 

t5 

表1に規定する試験時間 

t6及びt7 PRからPLまで圧力が変化する時間 
t7及びt8 TRからTLまで温度が変化する時間 
t9 

PL及びTLにおける後処理時間 

図2−減圧下の高温試験の一連の手順の例 

4.4.3 

減圧下の温湿度試験 

減圧下の温湿度試験の一連の手順の例を図3に示す。 

供試品を試験に必要な状態[こん(梱)包を解いた状態,スイッチを切る又は入れた状態など]にして

試験槽に入れる。 

試験槽内の温度は,4.1に規定する値になるように調整する。温度は1 K/minを超えない速度で降下させ

る。供試品は,試験槽内の温度と同じ温度になるようにする。 

製品規格に基づいて機能チェックを行う。中間測定は,必要な場合又は製品規格に規定する場合に行う。 

試験槽内の温度を4.1に規定する値に維持したまま,圧力を4.1に規定する値に減圧させる。圧力は,15 

kPa/minを超えない速度で減圧させる。 

試験槽内の温度及び圧力は,4.1に規定する時間を維持しなければならない。 

供試品に霜を生じさせるための十分な量の水蒸気を試験槽内に注入する。その後,試験槽内の圧力を低

時間 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

  

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く保ったまま,温度を室温まで上昇させる。 

試験槽内の温度が0 ℃〜5 ℃に上昇したとき,試験槽内の圧力は,15 kPa/minを超えない速度で通常の

圧力まで加圧させる。圧力を増加させている間の温度は,制御する必要はない。温度及び湿度は,製品規

格又はJIS C 60068-2-78を参照して,必要な値に安定させなければならない。試験槽内の温度及び湿度は,

4.1に規定する時間を維持しなければならない。 

その後,必要な場合には,供試品の後処理を行う。 

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C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 記号の説明 

PL 

実験室内の圧力 

PR 

試験圧力 

rhR 

試験に必要な相対湿度 

rhU 

制御できない相対湿度 

TL 

実験室内の温度 

TRH 

JIS C 60068-2-78又は製品規格に規定する試験温度 

TRL 

供試品に霜が発生する試験温度 

t1 

PL,TL及びrhUにおける前処理時間 

t2 

TLからTRLまで温度が変化する時間 

t3 

TRLに安定する時間 

t4 

PLからPRまで圧力が変化する時間 

t5 

表1に規定する試験時間 

t6及びt7 TRLからTLまで温度が変化する時間 
t7 

PRからPLまで圧力が変化する時間 

t8 

Trh及びrhRに達する時間 

t9 

Trh,PL及びrhRの時間 

注記 温度が変化する間,湿度は一定にならない。 

図3−減圧下の温湿度試験の一連の手順の例 

最終測定 

製品規格の規定に従って,供試品の外観を目視によって調べ,電気的性能及び機械的特性をチェックす

湿

導入

0 ℃〜5 ℃ 

時間 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

る。 

製品規格には,供試品が合格か又は不合格かの判定基準を記載しなければならない。 

製品規格に規定する事項 

製品規格には,できるだけ次の事項を規定する。 

a) さらし時間 

b) 減圧時の温度 

c) 減圧の圧力値 

d) 設定湿度に対する温度 

e) 設定湿度 

f) 

試験の種類 

g) 前処理 

h) 初期測定の種類及び目的 

i) 

中間測定の種類及び目的 

j) 

後処理 

k) 最終測定の種類及び目的 

l) 

評価の判定基準 

m) 試験報告書の種類及び目的 

試験報告書に記載する事項 

試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。 

a) 顧客  

(名称及び所在地) 

b) 試験所 

[名称及び所在地,認定状況(ある場合)] 

c) 試験日 

(試験の実施日) 

d) 試験の種類 

(例えば,温度,湿度及び減圧) 

e) 設定条件 

(温度,減圧の圧力値など) 

f) 

試験の目的 

(開発試験,認証試験など) 

g) 試験規格及び発効年 

(JIS C 60068-2-39:発効年) 

h) 試験所の試験手順書 

(手順書番号及び版) 

i) 

供試品の詳細  

(図面,写真,数量,ロット番号など) 

j) 

試験槽の詳細  

(製造業者,形番,製造番号など) 

k) 試験装置の性能 

(温度制御設定値,エアフローなど) 

l) 

風速及び方向  

(供試品に当てる風速及び風の方向) 

m) 測定系の不確かさ 

(使用した測定器の不確かさのデータ) 

n) 校正日 

(前回の校正日及び次回の校正時期) 

o) 初期測定,中間測定及び最終測定 

(初期測定,中間測定及び最終測定) 

p) 要求する厳しさ 

(製品規格による。) 

q) 実施した試験状況 

(測定点,データなど) 

r) 供試品の性能  

(機能試験の結果など) 

s) 

試験中の観察事項及び行った処置 

(関連のある所見) 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

t) 

試験の要約 

(試験の要約) 

u) 配付先 

(配付リスト) 

注記 括弧内に一例を示す。 

10 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

減圧下の温度又は温湿度複合試験の指針 

A.1 

一般 

附属書Aには,JIS C 60068-2規格群の他の規格を基にした減圧下の温度試験又は温湿度複合試験を行う

ときの基本事項について記載する。 

複合試験を行うに当たって,JIS C 60068-2規格群に規定した推奨値とともにJIS C 60068-1も適用する。 

A.2 

環境の影響 

A.2.1 温度と低圧との組合せ試験によって,供試品が受ける次の影響を考慮する必要がある。 

a) 減圧下では対流熱伝達率が減少するため,指定した値よりも表面温度が上昇したり,発熱する供試品

の温度勾配が変化したりすることがある。通常圧力下で,より高い試験温度を指定して表面温度が上

昇したとしてもこの試験温度設定値は適切な値とはいえず,減圧と組み合わせた場合には正しい温度

勾配を達成することはできない。 

b) 減圧及び温度変化によって空気中での供試品の絶縁特性が変化して,供試品の機能又は安全性が変化

することがある。減圧下では,特に高温と組み合わせた場合,アーク放電及び沿面放電又はコロナ放

電のリスクが高まり,気中の絶縁耐圧が著しく低下する。 

c) 低温又は熱によって,減圧下で密閉構造の装置又は電気・電子部品の変形又は割れのリスクが高まり,

材料特性が変化する。 

A.2.2 本質的には温度に関係するが,減圧によって明らかに加速されるその他の影響としては,次のよう

なものがある。 

a) 供試品中の各部品の機械的及び電気的特性の変化に伴う,可塑剤及び樹脂からの劣化生成物の蒸発。

これらの蒸発生成物は,表面近傍に凝集し,腐食及び/又は劣化特性を変化させる。 

b) 可動部品を固着させる可能性がある潤滑剤の蒸発 

c) 液体からの溶解ガスの発生。このガスによって減圧条件が緩和され,液体が漏えいすると,一時的に

沸騰することがある。 

A.3 

温度測定 

減圧下では対流熱伝達率が減少するため,試験雰囲気と気温測定用の温度センサとの間の熱交換効率が

低下する。 

結果として,次のようになる。 

− 温度変化に対する温度計の応答時間は,通常圧力下よりも長くなる。 

− 供試品からの熱放射に対して,温度計がより影響を受けやすくなる。 

これらの結果から,熱放射の影響を低減するために,温度計と供試品との間に仕切板を設置するのが望

ましい。温度計の応答時間を補正するためには,測定時間を長めにすることが必要かもしれない。 

11 

C 60068-2-39:2019 (IEC 60068-2-39:2015) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献  

JIS C 60068-2(規格群) 環境試験方法−電気・電子 

JIS C 60068-2-1 環境試験方法−電気・電子−第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A) 

JIS C 60068-2-2 環境試験方法−電気・電子−第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B) 

JIS C 60068-2-13 環境試験方法(電気・電子)減圧試験方法 

JIS C 60068-3-1 環境試験方法−電気・電子−第3-1部:低温(耐寒性)試験及び高温(耐熱性)試験

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