C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 固定抵抗器の色による表示 ································································································· 1
3.1 一般規則 ······················································································································ 1
3.2 表示色 ························································································································· 2
3.3 抵抗値及び許容差の表示方法 ··························································································· 2
3.4 抵抗温度係数(TCR)の表示方法 ····················································································· 4
4 抵抗値及び静電容量値の文字と数字とによる記号 ··································································· 5
4.1 共通事項 ······················································································································ 5
4.2 抵抗器 ························································································································· 5
4.3 コンデンサ ··················································································································· 8
5 抵抗値又は静電容量値の許容差の文字記号 ··········································································· 11
5.1 共通事項 ····················································································································· 11
5.2 正負対称な相対許容差の文字記号····················································································· 11
5.3 正負非対称な相対許容差の文字記号·················································································· 11
5.4 正負対称な絶対許容差の文字記号····················································································· 11
5.5 その他の許容差の文字記号 ····························································································· 12
6 コンデンサ固有の文字記号 ································································································ 12
6.1 一般事項 ····················································································································· 12
6.2 プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対する文字記号 ··········································· 12
7 抵抗器固有の文字記号 ······································································································ 12
7.1 一般事項 ····················································································································· 12
7.2 抵抗温度係数の文字記号 ································································································ 12
8 抵抗器及びコンデンサの年月記号 ······················································································· 13
8.1 一般事項 ····················································································································· 13
8.2 年月の2文字記号 ········································································································· 13
8.3 年週の4文字記号 ········································································································· 15
8.4 年月の1文字記号 ········································································································· 15
附属書A(参考)抵抗器の特殊な3桁文字記号 ········································································· 17
附属書X(参考)JIS C 5062:2008との対比表 ············································································ 19
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。これによって,
JIS C 5062:2008は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 60062:2019
(IEC 60062:2016)
抵抗器及びコンデンサの表示記号
Marking codes for resistors and capacitors
序文
この規格は,2016年に第6版として発行されたIEC 60062(2016年発行のCORRIGENDUM 1を含む。)
を基に,技術的内容及び構成を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,抵抗器及びコンデンサの指定及び表示に用いる次に示す記号化について規定する。
− 抵抗器の場合の色による表示を含む抵抗値又は静電容量値及びそれらの許容差。
− コンデンサの誘電体の種類及び抵抗器の抵抗温度係数(TCR)などの固有の特徴。
− 小形部品に適した製造日付の表示。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60062:2016,Marking codes for resistors and capacitors(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 60063 抵抗器及びコンデンサの標準数列
注記 対応国際規格:IEC 60063,Preferred number series for resistors and capacitors(IDT)
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性
注記 対応国際規格:ISO 1043-1,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers and
their special characteristics(IDT)
JIS X 0301 情報交換のためのデータ要素及び交換形式−日付及び時刻の表記
注記 対応国際規格:ISO 8601,Data elements and interchange formats−Information interchange−
Representation of dates and times(MOD)
3
固定抵抗器の色による表示
3.1
一般規則
色による表示は,独立した一様な色帯の配列による。
第1色帯は,できるだけ抵抗器の端に最も近い位置とし,各色帯は,読み取るときに誤りがないような
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
位置及び間隔とする。
許容差表示帯の設計幅は,読み取るときに誤りがないように,その他の色帯の幅よりも1.5倍以上の幅
とする。
注記 設計幅は,測定を意図していない。
抵抗値及び許容差以外の色表示を追加する場合,混乱しない方法で行う。
色帯は,円筒形抵抗器の外周で切れ目のない輪であることが求められるが,偶発的な色帯の欠落があっ
た場合,円周のいずれの部分でも色帯の2/3以上が見えなければならない。
3.2
表示色
色表示に用いる色は,黒,茶色,赤,だいだい(橙),黄,緑,青,紫,灰色,白,金色,銀色及び桃色
とする。
それぞれの色に対応する有効数字,10のべき数,許容差及び抵抗温度係数(TCR)の数値を表1に示す。
表1−表示色及び表示内容
色
有効数字
10のべき数
許容差
抵抗温度係数
(TCR)
10−6/K
記号
例
なし
−
−
−
±20 %
−
桃色
PK
−
10−3
−
−
銀色
SR
−
10−2
±10 %
−
金色
GD
−
10−1
±5 %
−
黒
BK
0
1
−
±250
茶色
BN
1
101
±1 %
±100
赤
RD
2
102
±2 %
±50
だいだい(橙)
OG
3
103
±0.05 %
±15
黄
YE
4
104
±0.02 %
±25
緑
GN
5
105
±0.5 %
±20
青
BU
6
106
±0.25 %
±10
紫
VT
7
107
±0.1 %
±5
灰色
GY
8
108
±0.01 %
±1
白
WH
9
109
−
−
注記1 色記号は,IEC 60757の規定による。
注記2 例に示す色見本は,規定ではなく理解を助ける目的の例示である。
3.3
抵抗値及び許容差の表示方法
3.3.1
抵抗値の有効数字が2桁の場合の色による表示
抵抗値が有効数字2桁で,許容差±20 %の抵抗器は,2本の有効数字を示す色帯に続く1本のべき数を
示す色帯で構成する3本の色帯で表示する。4本目の色帯の欠落は,許容差±20 %であることを示す。
抵抗値6.8 kΩ,許容差±20 %の抵抗器の表示例を図1に示す。
3
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記号
1: 第1色帯
有効数字1桁目の数字
青=6
2: 第2色帯
有効数字2桁目の数字
灰色=8
3: 第3色帯
10のべき数
赤=102
図1−抵抗値6.8 kΩ,許容差±20 %の場合の色による表示
3.3.2
抵抗値の有効数字が2桁で,許容差を表示する場合の色による表示
抵抗値の有効数字が2桁で,許容差が±20 %よりも小さな抵抗器は,2本の有効数字を示す色帯に続く
1本のべき数を示す色帯と,これに続く最後の広い幅の許容差を示す色帯で構成する4本の色帯で表示す
る。抵抗値750 kΩ,許容差±5 %の抵抗器の表示例を図2に示す。
記号
1: 第1色帯
有効数字1桁目の数字
紫=7
2: 第2色帯
有効数字2桁目の数字
緑=5
3: 第3色帯
10のべき数
黄=104
4: 第4色帯
許容差
金色=±5 %
図2−抵抗値750 kΩ,許容差±5 %の場合の色による表示
3.3.3
抵抗値の有効数字が3桁で,許容差を表示する場合の色による表示
抵抗値の有効数字が3桁の抵抗器は,3本の有効数字を示す色帯に続く1本のべき数を示す色帯と,こ
れに続く最後の広い幅の許容差を示す色帯で構成する5本の色帯で表示する。抵抗値249 kΩ,許容差±1 %
の抵抗器の表示例を図3に示す。
記号
1: 第1色帯
有効数字1桁目の数字
赤=2
2: 第2色帯
有効数字2桁目の数字
黄=4
3: 第3色帯
有効数字3桁目の数字
白=9
4: 第4色帯
10のべき数
だいだい(橙)=103
5: 第5色帯
許容差
茶色=±1 %
図3−抵抗値249 kΩ,許容差±1 %の場合の色による表示
4
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3.4
抵抗温度係数(TCR)の表示方法
抵抗温度係数の色による表示は,3.3.3に規定する抵抗値の有効数字が3桁で,許容差を表示する抵抗器
だけに追加して適用する。
抵抗温度係数を表示する一つの方法として,表1に規定する色帯を,広い幅の抵抗値許容差に続けて表
示してもよい。
a) 抵抗温度係数は,図4に示すように,6番目の色帯によって表示する。
記号
1: 第1色帯
有効数字1桁目の数字
赤=2
2: 第2色帯
有効数字2桁目の数字
黄=4
3: 第3色帯
有効数字3桁目の数字
白=9
4: 第4色帯
10のべき数
だいだい(橙)=103
5: 第5色帯
許容差
茶色=±1 %
6: 第6色帯
抵抗温度係数
赤=±50×10−6/K
図4−第6色帯による抵抗温度係数の表示
注記 旧版では,幅広い第6色帯を規定していたが,抵抗値許容差との混同を避けるために,規定を
変更した。
b) 抵抗温度係数は,図5に示すように,中断された第6色帯によって表示する。
記号
1: 第1色帯
有効数字1桁目の数字
赤=2
2: 第2色帯
有効数字2桁目の数字
黄=4
3: 第3色帯
有効数字3桁目の数字
白=9
4: 第4色帯
10のべき数
だいだい(橙)=103
5: 第5色帯
許容差
茶色=±1 %
6: 第6色帯
抵抗温度係数
赤=±50×10−6/K
図5−中断された第6色帯による抵抗温度係数の表示
c) その他の抵抗温度係数の表示方法
その他の抵抗温度係数の表示方法を用いてもよいが,その場合は,上記の方法と混同が生じるおそ
れがないように,個別規格で明確に規定する。
第6の連続,又は中断した不完全な外周円で抵抗温度係数を表示する十分なスペースがない場合に
5
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適用可能な方法を,図6に示す。
記号
1: 第1色帯
有効数字1桁目の数字
赤=2
2: 第2色帯
有効数字2桁目の数字
黄=4
3: 第3色帯
有効数字3桁目の数字
白=9
4: 第4色帯
10のべき数
だいだい(橙)=103
5: 第5色帯
許容差
茶色=±1 %
6: 第6色点
抵抗温度係数
赤=±50×10−6/K
図6−内帯色点による抵抗温度係数の代替表示
4
抵抗値及び静電容量値の文字と数字とによる記号
4.1
共通事項
記号は,3字,4字又は5字を用いて構成する。それらは,必要に応じて2数字1文字,3数字1文字,
又は4数字1文字を用いる。
文字記号は,それぞれの例に示すように小数点として用いる。
数字記号は,空白を開けずに連続して記述する。
数字記号の後に,箇条5に規定する許容差を表す文字記号を続ける。
追加する文字又は数字の記号は,許容差を表す文字の後とし,抵抗値又は静電容量値及び許容差の記号
と混同しないようにする。
箇条4,箇条5,箇条6及び箇条7に規定する記号は,部品への表示を意図するものであるが,部品番号
及び部品発注番号を構成するのにも適している。
4.2
抵抗器
4.2.1
RKM表示方法
4.2.1.1
一般事項
RKM表示方法は,当初の必要性から,数Ω,数KΩ及び数MΩまでの範囲の抵抗値を,10のべき数を
表す文字記号のR,K及びMを用いて表示する方法として導入された。
文字記号のL,R,K,M及びGは,それぞれ単位をオーム(Ω)で表した抵抗値の10のべき数の10−3,
1,103,106及び109として用いる。
SI単位系が10のべき数103をキロ(k)として小文字を用いるのにかかわらず,この表示方法では,文
字記号のL,R,K,M及びGは,常に大文字で記述する。
注記 文字記号のLは,SI単位系が10のべき数10−3をミリ(m)として小文字を用いているのに対
して,106をメガ(M)として大文字を用いるのが定着していることを考慮して導入した。
4.2.1.2
有効数字3桁以下の抵抗値の表示方法
単位をオーム(Ω)とした抵抗値を,10のべき数と同時に小数点として,文字記号のL,R,K,M及び
6
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Gを用いて,表2のように記述する。表示記号の長さは,抵抗値の有効数字の桁数による。
表2−有効数字3桁以下の抵抗値の表示方法
抵抗値
表示記号
抵抗値
表示記号
抵抗値
表示記号
−
−
−
−
0.1 mΩ
L10
0.15 mΩ
L15
0.332 mΩ
L332
1 mΩ
1L0
10 mΩ
10L
0.1 Ω
R10
1.5 mΩ
1L5
15 mΩ
15L
0.15 Ω
R15
3.32 mΩ
3L32
33.2 mΩ
33L2
0.332 Ω
R332
1 Ω
1R0
10 Ω
10R
100 Ω
100R
1.5 Ω
1R5
15 Ω
15R
150 Ω
150R
3.32 Ω
3R32
33.2 Ω
33R2
332 Ω
332R
1 kΩ
1K0
10 kΩ
10K
100 kΩ
100K
1.5 kΩ
1K5
15 kΩ
15K
150 kΩ
150K
3.32 kΩ
3K32
33.2 kΩ
33K2
332 kΩ
332K
1 MΩ
1M0
10 MΩ
10M
100 MΩ
100M
1.5 MΩ
1M5
15 MΩ
15M
150 MΩ
150M
3.32 MΩ
3M32
33.2 MΩ
33M2
332 MΩ
332M
1 GΩ
1G0
10 GΩ
10G
100 GΩ
100G
1.5 GΩ
1G5
15 GΩ
15G
150 GΩ
150G
3.32 GΩ
3G32
33.2 GΩ
33G2
332 GΩ
332G
4.2.1.3
有効数字3桁以下の抵抗値の固定長表示方法
発注指示書などの電算処理にRKM表示方法による抵抗値表示を用いる場合には,固定長の表示が求め
られる。抵抗値の有効数字が3桁以下の場合には,表3に示すように,固定長4文字の固定長RKM表示
方法を用いる。
表3−有効数字3桁以下の抵抗値の固定長RKM表示方法
抵抗値
表示記号
抵抗値
表示記号
抵抗値
表示記号
−
−
−
−
0.1 mΩ
L100
0.15 mΩ
L150
0.332 mΩ
L332
1 mΩ
1L00
10 mΩ
10L0
0.1 Ω
R100
1.5 mΩ
1L50
15 mΩ
15L0
0.15 Ω
R150
3.32 mΩ
3L32
33.2 mΩ
33L2
0.332 Ω
R332
1 Ω
1R00
10 Ω
10R0
100 Ω
100R
1.5 Ω
1R50
15 Ω
15R0
150 Ω
150R
3.32 Ω
3R32
33.2 Ω
33R2
332 Ω
332R
1 kΩ
1K00
10 kΩ
10K0
100 kΩ
100K
1.5 kΩ
1K50
15 kΩ
15K0
150 kΩ
150K
3.32 kΩ
3K32
33.2 kΩ
33K2
332 kΩ
332K
1 MΩ
1M00
10 MΩ
10M0
100 MΩ
100M
1.5 MΩ
1M50
15 MΩ
15M0
150 MΩ
150M
3.32 MΩ
3M32
33.2 MΩ
33M2
332 MΩ
332M
1 GΩ
1G00
10 GΩ
10G0
100 GΩ
100G
1.5 GΩ
1G50
15 GΩ
15G0
150 GΩ
150G
3.32 GΩ
3G32
33.2 GΩ
33G2
332 GΩ
332G
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4.2.1.4
有効数字3桁を超える抵抗値の表示方法
有効数字4桁の抵抗値の場合には,表4に示す例のような表示記号を用いてもよい。
表4−有効数字4桁の抵抗値の表示方法
抵抗値
表示記号
59.04 Ω
59R04
590.4 Ω
590R4
5.904 kΩ
5K904
59.04 kΩ
59K04
記号の表示に一貫性をもたせるために,有効数字4桁の抵抗値の表示は,5文字の固定長で表示するこ
とが望ましい。
有効数字4桁を超える抵抗値の表示には,同様の原則を適用する。
4.2.2
抵抗器の3文字記号による表示方法
単位をオーム(Ω)とした抵抗値を,表5に示すように3文字記号で表示する。
有効数字2桁だけで抵抗値を表示するために,3文字記号による表示方法は,JIS C 60063で規定する
E24までの標準数列だけに適用する。抵抗値許容差は,5 %以上の許容差を用いる。
表5−3文字記号による抵抗値の表示方法
抵抗値
表示記号
0.1 mΩ 〜 0.91 mΩ
L10 〜 L91
1 mΩ 〜 9.1 mΩ
1L0 〜 9L1
10 mΩ 〜 91 mΩ
10L 〜 91L
0.1 Ω 〜 0.91 Ω
R10 〜 R91
1 Ω 〜 9.1 Ω
1R0 〜 9R1
10 Ω 〜 91 Ω
100 〜 910
100 Ω 〜 910 Ω
101 〜 911
1 kΩ 〜 9.1 kΩ
102 〜 912
10 kΩ 〜 91 kΩ
103 〜 913
100 kΩ 〜 910 kΩ
104 〜 914
1 MΩ 〜 9.1 MΩ
105 〜 915
10 MΩ 〜 91 MΩ
106 〜 916
100 MΩ 〜 910 MΩ
107 〜 917
1 GΩ 〜 9.1 GΩ
108 〜 918
10 GΩ 〜 91 GΩ
109 〜 919
注記 最初の2数字は有効数字で,最後の数字は有効数字に続く10のべき数を表す。た
だし,英大文字のL及びRは小数点を表し,この場合は,全て有効数字とする。
3文字記号による表示方法は,0.1 mΩよりも小さいか,99 GΩよりも大きい抵抗値の表示には適さない。
4.2.3
抵抗器の4文字記号による表示方法
単位をオーム(Ω)とした抵抗値を,表6に示す例の4文字記号で表示する。(4桁文字記号を視認可能
な寸法で表示するのに必要な表面積が確保できない場合は附属書Aを参照。)。
注記 附属書Aを参照する文が,対応国際規格から抜けていたので追加した。
有効数字3桁で抵抗値を表示する4文字記号による表示方法は,JIS C 60063で規定するE48,E96及び
8
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
E192の標準数列に適用する。抵抗値許容差は,2 %,1 %又はより狭い許容差を用いる。
表6−4文字記号による抵抗値の表示方法
抵抗値
表示記号
0.1 mΩ 〜 0.976 mΩ
L100 〜 L976
1 mΩ 〜 9.76 mΩ
1L00 〜 9L76
10 mΩ 〜 97.6 mΩ
10L0 〜 97L6
0.1 Ω 〜 0.976 Ω
R100 〜 R976
1 Ω 〜 9.76 Ω
1R00 〜 9R76
10 Ω 〜 97.6 Ω
10R0 〜 97R6
100 Ω 〜 976 Ω
1000 〜 9760
1 kΩ 〜 9.76 kΩ
1001 〜 9761
10 kΩ 〜 97.6 kΩ
1002 〜 9762
100 kΩ 〜 976 kΩ
1003 〜 9763
1 MΩ 〜 9.76 MΩ
1004 〜 9764
10 MΩ 〜 97.6 MΩ
1005 〜 9765
100 MΩ 〜 976 MΩ
1006 〜 9766
1 GΩ 〜 9.76 GΩ
1007 〜 9767
10 GΩ 〜 97.6 GΩ
1008 〜 9768
100 GΩ 〜 976 GΩ
1009 〜 9769
注記 最初の3数字は有効数字で,最後の数字は有効数字に続く10のべき数を表す。た
だし,英大文字のL及びRは小数点を表し,この場合は,全て有効数字とする。
4文字記号による表示方法は,0.1 mΩよりも小さい,及び999 GΩよりも大きい抵抗値の表示には適さ
ない。
4.3
コンデンサ
4.3.1
コンデンサのべき数による表示方法
4.3.1.1
一般事項
文字記号のp,n,μ,m及びFは,それぞれ単位をファラド(F)で表した静電容量値の10のべき数の
10−12,10−9,10−6,10−3及び1として用いる。
文字記号のp,n,μ及びmは,大文字の単位記号Fとともに小文字で記述する。
注記1 小文字のpが使えない場合には,大文字のPで代用してもよい。
注記2 小文字のμが使えない場合には,小文字のuで代用してもよい。
4.3.1.2
有効数字2桁以下の静電容量値の表示方法
単位をファラド(F)とした静電容量値を,10のべき数と同時に小数点として,文字記号のp,n,μ,m
又はFを用いて,表7のように記述する。表示記号の長さは,静電容量値の有効数字の桁数による。
9
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表7−有効数字2桁以下の静電容量値の表示方法
静電容量値
表示記号
静電容量値
表示記号
静電容量値
表示記号
−
−
−
−
0.1 pF
p10
0.15 pF
p15
1 pF
1p0
10 pF
10p
100 pF
100p
1.5 pF
1p5
15 pF
15p
150 pF
150p
1 nF
1n0
10 nF
10n
100 nF
100n
1.5 nF
1n5
15 nF
15n
150 nF
150n
1 μF
1μ0
10 μF
10μ
100 μF
100μ
1.5 μF
1μ5
15 μF
15μ
150 μF
150μ
1 mF
1m0
10 mF
10m
100 mF
100m
1.5 mF
1m5
15 mF
15m
150 mF
150m
1 F
1F0
10 F
10F
100 F
100F
1.5 F
1F5
15 F
15F
150 F
150F
4.3.1.3
有効数字2桁以下の静電容量値の固定長表示方法
発注指示書などの電算処理に静電容量値の表示方法を用いる場合には,固定長の表示が求められる。静
電容量値の有効数字が2桁以下の場合には,表8に示すように,固定長3文字の固定長表示方法を用いる。
表8−有効数字2桁以下の静電容量値の固定長表示方法
静電容量値
表示記号
静電容量値
表示記号
静電容量値
表示記号
−
−
−
−
0.1 pF
p10
0.15 pF
p15
1 pF
1p0
10 pF
10p
100 pF
n10
1.5 pF
1p5
15 pF
15p
150 pF
n15
1 nF
1n0
10 nF
10n
100 nF
μ10
1.5 nF
1n5
15 nF
15n
150 nF
μ15
1 μF
1μ0
10 μF
10μ
100 μF
m10
1.5 μF
1μ5
15 μF
15μ
150 μF
m15
1 mF
1m0
10 mF
10m
100 mF
F10
1.5 mF
1m5
15 mF
15m
150 mF
F15
1 F
1F0
10 F
10F
−
−
1.5 F
1F5
15 F
15F
4.3.1.4
有効数字2桁を超える静電容量値の表示方法
有効数字3桁の静電容量値の場合には,表9に示す例のような表示を用いてもよい。
表9−有効数字3桁の静電容量値の表示方法
静電容量値
表示記号
33.2 pF
33p2
332 pF
332p
3.32 nF
3n32
33.2 nF
33n2
記号の表示に一貫性をもたせるために,有効数字3桁の静電容量値の表示は,4文字の固定長で記述す
10
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ることが望ましい。
有効数字3桁を超える静電容量値の表示には,同様の原則を適用する。
4.3.2
コンデンサの3文字記号による表示方法
4.3.2.1
ピコファラド(pF)単位の3文字記号表示
単位をピコファラド(pF)とした静電容量値を,表10に示す3文字記号で表示する。
注記 ピコファラド(pF)単位の3文字記号表示は,一般的にセラミックコンデンサ及びフィルムコ
ンデンサで用いられている。
表10−ピコファラド(pF)単位の静電容量値の3文字記号表示
静電容量値
表示記号
0.1 pF 〜 0.9 pF
0R1 〜 0R9 a)
0p1 〜 0p9
1 pF 〜 9.1 pF
1R0 〜 9R1 a)
1p0 〜 9p1
10 pF 〜 91 pF
100 〜 910
100 pF 〜 910 pF
101 〜 911
1 nF 〜 9.1 nF
102 〜 912
10 nF 〜 91 nF
103 〜 913
100 nF 〜 910 nF
104 〜 914
1 μF 〜 9.1 μF
105 〜 915
10 μF 〜 91 μF
106 〜 916
100 μF 〜 910 μF
107 〜 917
注a) ピコファラド(pF)単位の静電容量値の3文字記号表示に関しては,文字記号“p”が
導入される以前から用いられてきた文字記号Rを小数点記号として用いてもよい。
4.3.2.2
マイクロファラド(μF)単位の3文字記号表示
単位をマイクロファラド(μF)とした静電容量値を,表11に示す3文字記号で表示する。
注記 マイクロファラド(μF)単位の3文字記号表示は,一般的に大形のアルミニウム電解コンデン
サ及び電気二重層コンデンサで用いられている。
表11−マイクロファラド(μF)単位の静電容量値の3文字記号表示
静電容量値
表示記号
0.1 μF 〜 0.9 μF
0R1 〜 0R9 a)
0μ1 〜 0μ9
1 μF 〜 9.1 μF
1R0 〜 9R1 a)
1μ0 〜 9μ1
10 μF 〜 91 μF
100 〜 910
100 μF 〜 910 μF
101 〜 911
1 mF 〜 9.1 mF
102 〜 912
10 mF 〜 91 mF
103 〜 913
100 mF 〜 910 mF
104 〜 914
1 F 〜 9.1 F
105 〜 915
10 F 〜 91 F
106 〜 916
100 F 〜 910 F
107 〜 917
注a) マイクロファラド(μF)単位の静電容量値の3文字記号表示に関しては,文字記号“μ”
が導入される以前から用いられてきた文字記号Rを小数点記号として用いてもよい。
11
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
抵抗値又は静電容量値の許容差の文字記号
5.1
共通事項
許容差の表示が必要な場合には,許容差を表す文字記号を,抵抗値又は静電容量値を表す文字記号の後
に付ける。
許容差を表す文字記号は,抵抗値又は静電容量値の文字記号と混同しないようにする。
5.2
正負対称な相対許容差の文字記号
抵抗値及び静電容量値の相対許容差が正負対称な場合には,表12の記号を用いる。
表12−正負対称許容差の文字記号
許容差
文字記号
%
±0.005
E
±0.01
L
±0.02
P
±0.05
W
±0.1
B
±0.25
C
±0.5
D
±1
F
±2
G
±3
H
±5
J
±10
K
±20
M
±30
N
5.3
正負非対称な相対許容差の文字記号
抵抗値及び静電容量値の相対許容差が正負非対称な場合には,表13の記号を用いる。
表13−正負非対称許容差の文字記号
許容差
文字記号
%
−10 +30
Q
−10 +50
T
−20 +50
S
−20 +80
Z
表13の非対称許容差は,ある種のコンデンサで一般的に用いられている。
5.4
正負対称な絶対許容差の文字記号
静電容量値が10 pF未満のコンデンサの場合には,相対許容差が適用できないので,表14のような固定
値による絶対許容差の文字記号を用いる。
12
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表14−コンデンサの正負対称な絶対許容差の文字記号
許容差
文字記号
pF
±0.1
B
±0.25
C
±0.5
D
±1
F
±2
G
5.5
その他の許容差の文字記号
箇条5の表で規定していない許容差の文字記号は,文字記号Aを用いる。
文字記号Aの許容差は,関連する個別規格などの他の規格に規定する。
6
コンデンサ固有の文字記号
6.1
一般事項
その他のコンデンサ固有の属性表示が必要な場合には,個別の文字記号を,静電容量値及び許容差を表
す文字記号の後に付ける。
コンデンサ固有の属性を表す文字記号は,静電容量値及び許容差を表す文字記号と混同しないようにす
る。
6.2
プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対する文字記号
プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料の表示には,表15の文字記号を用いる。
表15−プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対応する文字記号
誘電体材料
JIS K 6899-1による記号表示
文字記号
ポリカーボネート
PC
V
ポリフェニレンサルファイド
PPS
H
ポリエチレンナフタレート
PEN
N
ポリプロピレン
PP
P
ポリスチレン
PS
S
ポリエチレンテレフタレート
PET
T
M a)
注a) 文字記号Mは,以前からJISで規定しており,可能な選択肢である。
7
抵抗器固有の文字記号
7.1
一般事項
その他の抵抗器固有の特性表示が必要な場合には,個別の文字記号を,抵抗値及び許容差を表す文字記
号の後に付ける。
抵抗器固有の特性を表す文字記号は,抵抗値及び許容差を表す文字記号と混同しないようにする。
7.2
抵抗温度係数の文字記号
抵抗温度係数(TCR)の表示には,表16の文字記号を用いる。
13
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表16−抵抗温度係数に対する文字記号
抵抗温度係数
文字記号
10−6/K
a)
Z
±2 500
Y
±1 500
X
±1 000
W
±500
V
±250
U
±150
T
±100
S
±50
R
±25
Q
±15
P
±10
N
±5
M
±2
L
±1
K
±0.5
J
±0.2
H
±0.1
G
注a) 抵抗温度係数における製品仕様書参照。
その他の抵抗温度係数の表示には,文字記号Zを用いる。文字記号Zの抵抗温度係数は,関連する個別
規格などの他の規格に規定する。
8
抵抗器及びコンデンサの年月記号
8.1
一般事項
年月記号の表示は,静電容量値又は抵抗値,許容差,特性などの他の表示から独立して適用する。
年月記号の表示は,その他の文字記号と混同しないようにする。
8.2
年月の2文字記号
8.2.1
周期の選択
2文字記号による製造年月の表示には,次の二つの選択肢がある。
a) 20年周期による年月の2文字記号
b) 10年周期による年月の2文字記号
いずれの記号表示も,同じ表17の月記号を用いる。
表17−月の文字記号
月
記号
月
記号
1
1
7
7
2
2
8
8
3
3
9
9
4
4
10
O
5
5
11
N
6
6
12
D
14
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8.2.2
20年周期による年月の2文字記号
20年周期による年月の2文字記号は,次の事項を空白なく記載順に続けて構成する。
− 表18に示す年の文字記号
− 表17に示す月の文字記号
表18−20年周期による年の文字記号
年
文字
年
文字
年
文字
年
文字
年
文字
|
|
1997
J
2006
U
2014
E
2023
R
↓
↓
1998
K
2007
V
2015
F
2024
S
1990
A
1999
L
2008
W
2016
H
2025
T
1991
B
2000
M
2009
X
2017
J
2026
U
1992
C
2001
N
2018
K
2027
V
1993
D
2002
P
2010
A
2019
L
2028
W
1994
E
2003
R
2011
B
2020
M
2029
X
1995
F
2004
S
2012
C
2021
N
|
|
1996
H
2005
T
2013
D
2022
P
↓
↓
注記 年の文字記号は,20年を1サイクルとして繰り返して用いる。
例1 1998年3月→
K3
例2 1999年11月→ LN
例3 2013年4月→
D4
例4 2018年3月→
K3
8.2.3
10年周期による年月の2文字記号
10年周期による年月の2文字記号は,次の事項を空白なく記載順に続けて構成する。
− 表19に示す年の数字記号
− 表17に示す月の文字記号
表19−10年周期による年の文字記号
年
数字
年
数字
年
数字
|
|
2007
7
2015
5
↓
↓
2008
8
2016
6
2000
0
2009
9
2017
7
2001
1
2018
8
2002
2
2010
0
2019
9
2003
3
2011
1
|
|
2004
4
2012
2
↓
↓
2005
5
2013
3
2006
6
2014
4
注記 年の文字記号は,10年を1サイクルとして繰り返して用いる。
例1 2008年3月→
83
例2 2009年11月→ 9N
例3 2013年4月→
34
15
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例4 2018年3月→
83
8.3
年週の4文字記号
8.3.1
周期の選択
4文字記号による製造年週の表示方法には,次の三つの選択肢がある。
a) 100年周期の数字記号
b) 20年周期の英数字記号
c) 10年周期の英数字記号
暦週は,JIS X 0301に従い,次の事項を適用する。
− 暦週は,月曜日から始まる。
− 年頭の第1週は,その年の最初の木曜日を含む週とする。
8.3.2
4数字記号
4数字記号は,次の事項を空白なく記載順に続けて構成する。
− 西暦の末尾2桁
− 暦週番号
記号は,100年周期で繰り返す。
例1 2006年の第5週→
0605
例2 2013年の第42週→
1342
8.3.3
20年周期英数字記号
20年周期の英数字記号は,次の事項を空白なく記載順に続けて構成する。
− 表18に示す年の文字記号
− JIS X 0301で規定する週を意味する記号W
− 暦週番号
表18に示す年記号は,20年周期で繰り返す。
例1 2006年の第5週→
UW05
例2 2013年の第42週→
DW42
8.3.4
10年周期英数字記号
10年周期の英数字記号は,次の事項を空白なく記載順に続けて構成する。
− 表19に示す年の数字記号
− JIS X 0301で規定する週を意味する記号W
− 暦週番号
表19に示す年記号は,10年周期で繰り返す。
例1 2006年の第5週→
6W05
例2 2013年の第42週→
3W42
8.4
年月の1文字記号
表面実装用部品(SMD)のような小形部品で,製造年月の表示が必要な場合には,表20に示す特別な
1文字記号を用いてもよい。
この記号表示は,4年周期と比較的短周期であることを考慮しなければならない。
16
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表20−4年周期の年月の1文字記号
年
月
文字
年
月
文字
年
月
文字
年
月
文字
2001
2005
2009
2013
2017
2021
1
A
2002
2006
2010
2014
2018
2022
1
N
2003
2007
2011
2015
2019
2023
1
a
2004
2008
2012
2016
2020
2024
1
n
2
B
2
P
2
b
2
p
3
C
3
Q
3
c
3
q
4
D
4
R
4
d
4
r
5
E
5
S
5
e
5
s
6
F
6
T
6
f
6
t
7
G
7
U
7
g
7
u
8
H
8
V
8
h
8
v
9
J
9
W
9
j
9
w
10
K
10
X
10
k
10
x
11
L
11
Y
11
l
11
y
12
M
12
Z
12
m
12
z
注記1 製造年月は,“I”及び“O”を除く1英大文字及び1英小文字で表し,4年を1サイクルとして繰り返
して用いる。
注記2 小文字の“v”と大文字の“V”のように,読み誤りやすい又は紛らわしい1英小文字の場合には,上
に横バー(−)を付けるか,又は適切な方法で区別してもよい。
例1 2002年3月→
Q
例2 2004年3月→
q
例3 2006年3月→
Q
例4 2013年4月→
D
17
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
抵抗器の特殊な3桁文字記号
有効数字3桁の抵抗値を,3桁の文字記号で表示する特殊な3桁文字記号が存在する。
注記1 この表示記号は,E192標準数列には適用できない制約がある。
この記号表示は,JIS C 60063で規定する標準数列E48又はE96の抵抗値表示を行うに当たって,4.2.3
に規定する4文字記号を視認可能な寸法で表示するのに必要な表面積が確保できない場合に適用する。
この特殊な3桁文字記号は,次の事項を空白なく記載順に続けて構成する。
− 抵抗値の有効数字を表す数字記号を表A.1に示す。
− 10のべき数を表す文字記号を表A.2に示す。
表A.1−E96シリーズの有効数字の表示記号
有効数字
数字記号
有効数字
数字記号
有効数字
数字記号
有効数字
数字記号
100
01
178
25
316
49
562
73
102
02
182
26
324
50
576
74
105
03
187
27
332
51
590
75
107
04
191
28
340
52
604
76
110
05
196
29
348
53
619
77
113
06
200
30
357
54
634
78
115
07
205
31
365
55
649
79
118
08
210
32
374
56
665
80
121
09
215
33
383
57
681
81
124
10
221
34
392
58
698
82
127
11
226
35
402
59
715
83
130
12
232
36
412
60
732
84
133
13
237
37
422
61
750
85
137
14
243
38
432
62
768
86
140
15
249
39
442
63
787
87
143
16
255
40
453
64
806
88
147
17
261
41
464
65
825
89
150
18
267
42
475
66
845
90
154
19
274
43
487
67
866
91
158
20
280
44
499
68
887
92
162
21
287
45
511
69
909
93
165
22
294
46
523
70
931
94
169
23
301
47
536
71
953
95
174
24
309
48
549
72
976
96
18
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.2−10のべき数の表示記号
10のべき数
文字記号
0.001
Z
0.01
Y
0.1
X
1
A
10
B
100
C
1 000
D
10 000
E
100 000
F
注記 10のべき数である10を表す文字記号Bの代わりに文字記号Hが用いられる場合もある。
例 49.9 Ω → 68X
ここに,
68 :抵抗値の有効数字449を表す数字記号
X :10のべき数0.1を表す文字記号
注記2 この特殊な記号表示方法の起源は,EIA(米国電子工業会)を由来とし,“EIA SMD resistor
coding scheme”,“EIA E96 coding scheme”などの記号表示が該当する。
注記3 類似の記号表示方法がMIL-PRF-55342[Resistor, Chip, Fixed, Film, Nonestablished Reliability,
Established Reliability, Space Level, General Specification for (w/Amendment 4) FSC: 5905]に記述
されている。ここでは,10のべき数を表す文字記号が一部異なって用いられている。
×0.01
R
×0.1
S
×1
A
×10
B
×100
C
×1 000
D
×10 000
E
19
C 60062:2019 (IEC 60062:2016)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書X
(参考)
JIS C 5062:2008との対比表
(JIS C 5062:2008とこの規格JIS C 60062:2019との対比表は参考事項であるため,解説に記載し,この
附属書Xの記載から削除した。)
参考文献 IEC 60757,Code for designation of colours