C 6839:2008
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 3
4 種類及び形名 ··················································································································· 3
4.1 形名の構成 ··················································································································· 3
4.2 種類 ···························································································································· 4
5 テープ形光ファイバコードの構造 ························································································ 4
5.1 一般 ···························································································································· 4
5.2 光ファイバ及び一次被覆 ································································································· 4
5.3 テープ形光ファイバ心線構造···························································································· 4
5.4 抗張力体 ······················································································································ 5
5.5 シース ························································································································· 5
5.6 シースマーキング ·········································································································· 5
5.7 識別 ···························································································································· 5
5.8 テープ形光ファイバコード構造事例 ··················································································· 5
6 テープ形光ファイバコードの寸法 ························································································ 6
7 テープ形光ファイバコードの試験及び要求事項 ······································································ 6
7.1 寸法及び構造 ················································································································ 6
7.2 機械特性要求事項 ·········································································································· 6
7.3 耐環境特性要求事項 ······································································································· 8
7.4 伝送特性要求事項 ·········································································································· 8
7.5 燃焼特性 ······················································································································ 8
附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································· 9
C 6839:2008
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人光産業技
術振興協会(OITDA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ
きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ
れによって,JIS C 6839:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
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日本工業規格 JIS
C 6839:2008
屋内用テープ形光ファイバコード
Indoor optical fiber ribbon cables
序文
この規格は,2003年に第1版として発行されたIEC 60794-2-30を基に,対応する部分については対応国
際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定
されていない規定項目(種類及び形名,燃焼性の試験方法)を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の
一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,屋内用テープ形光ファイバコードについて規定する。この規格の対象となるテープ形光フ
ァイバコードには,JIS C 6870-2に規定する要求事項に加え,この規格の要求事項も適用する。ただし,
JIS C 6870-2と重複する場合は,この規格を優先する。
注記1 この規格は,屋内用テープ形光ファイバコードの特性について規定するものであるが,その
特性にかかわる規定は,一般的な特性を示すものであり,この規格によって適合性評価を行
うことは意図していない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60794-2-30:2003,Optical fibre cables−Part 2-30: Indoor cables−Family specification for
optical fibre ribbon cables (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していること
を示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)には適用しない。
なお,これらの引用規格の“光ファイバケーブル”又は“ケーブル”は,適宜“テープ形光ファイバコ
ード”に読み替えて適用する。
JIS C 3005:2000 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JIS C 3521:1986 通信ケーブル用難燃シース燃焼性試験方法
JIS C 3665-1-2 電気ケーブル及び光ファイバケーブルの燃焼試験−第1-2部:絶縁電線又はケーブル
の一条垂直燃焼試験−1 kW混合ガス炎による方法
JIS C 3666-2:2002 電気ケーブルの燃焼時発生ガス測定試験方法−第2部:電気ケーブル材料の燃焼
時におけるpH及び導電率による発生ガスの酸性度測定
2
C 6839:2008
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注記 対応国際規格:IEC 60754-2:1997,Test on gases evolved during combustion of electric cables−Part
2: Determination of degree of acidity of gases evolved during the combustion of materials taken from
electric cables by measuring pH and conductivity (MOD)
JIS C 6820:2005 光ファイバ通則
注記 対応国際規格:IEC 60793-1-1:2002,Optical fibres−Part 1-1: Measurement methods and test
procedures−General and guidance及びIEC 60793-2:2003,Optical fibres−Part 2: Product
specifications−General(全体評価:MOD)
JIS C 6830:1998 光ファイバコード
JIS C 6832:1999 石英系マルチモード光ファイバ素線
JIS C 6833:1999 多成分系マルチモード光ファイバ素線
JIS C 6835:2005 石英系シングルモード光ファイバ素線
注記 対応国際規格:IEC 60793-2:2003,Optical fibres−Part 2: Product specifications−General及び
IEC 60793-2-50:2002,Optical fibres−Part 2-50: Product specifications−Sectional specification for
class B single-mode fibres(全体評価:MOD)
JIS C 6838:2001 テープ形光ファイバ心線
注記 対応国際規格:IEC 60794-1-2:1999,Optical fibre cables−Part 1-2: Generic specification−Basic
optical cable test procedures及びIEC 60794-3:1994,Optical fibre cables−Part 3:
Telecommunication cables−Sectional specification(全体評価:MOD)
JIS C 6850:2006 光ファイバケーブル通則
注記 対応国際規格:IEC 60794-1-1:2001,Optical fibre cables−Part 1-1: Generic specification−General
(MOD)
JIS C 6851:2006 光ファイバケーブル特性試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60794-1-2:2003,Optical fibre cables−Part 1-2: Generic specification−Basic
optical cable test procedures (MOD)
JIS C 6870-2:2006 光ファイバケーブル−第2部:屋内ケーブル−品種別通則
注記 対応国際規格:IEC 60794-2:2002,Optical fibre cables−Part 2: Indoor cables−Sectional
specification (MOD)
JIS X 5150:2004 構内情報配線システム
注記 対応国際規格:ISO/IEC 11801:2002,Information technology−Generic cabling for customer
premises (IDT)
IEC 60189-1:1992,Low-frequency cables and wires with PVC inslation and PVC sheath−Part 1: General test
and measuring methods
IEC 60332-1-3:2004,Tests on electric and optical fibre cables under fire conditions−Part 1-3: Test for vertical
flame propagation for a single insulated wire or cable−Procedure for determination of flaming
droplets/particles
IEC 60332-3-24:2000,Tests on electric cables under fire conditions−Part 3-24: Test for vertical flame spread
of vertically-mounted bunched wires or cables−Category C
IEC 60754-1:1994,Test on gases evolved during combustion of materials from cables−Part 1: Determination
of the amount of halogen acid gas
IEC 60811-1-4:1985,Common test methods for insulating and sheathing materials of electric cables−Part 1:
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Methods for general application−Section Four: Test at low temperature
IEC 61034-1:2005,Measurement of smoke density of cables burning under defined conditions−Part 1: Test
apparatus
IEC 61034-2:2005,Measurement of smoke density of cables burning under defined conditions−Part 2: Test
procedure and requirements
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 6820による。
4
種類及び形名
4.1
形名の構成
形名の構成は,次の配列による(JIS C 6820の箇条4.参照)。
光ファイバ
コードを表
す記号
− テープ形光
ファイバ心
線の数を表
す記号
2次被覆
の材質を
表す記号
光ファイ
バ素線の
数を表す
記号
− 光ファイバ
の材質を表
す記号
光ファイバ
の屈折率分
布又は種類
を表す記号
− 光ファイバ
の寸法を表
す記号
− その他必要
な事項を表
す記号
例
OFC3.5 −
2
U
4
−
S
SMA
−
9.3/125
−
S1
a) OFC□.□の□.□は,テープ形光ファイバコードの外径(長径)寸法(mm)であり,小数点以下1け
たまでの2数字で表す。
b) テープ形光ファイバ心線の数を表す記号は,テープ形光ファイバコードを構成するテープ形光ファイ
バ心線の数で表す。
なお,数が1の場合は,省略する。
c) 2次被覆の材質を表す記号は,U又はZで表し,Uは2次被覆材料がUV硬化樹脂であることを表し,
Zはそれ以外の材料であることを表す。
d) 光ファイバ素線の数は,テープ形光ファイバ心線を構成する素線の数で表す。
e) 光ファイバの材質を表す記号は,JIS C 6820の表4に従う。一例として石英系はSと表示する。
f)
光ファイバの屈折率分布又は種類を表す記号は,表1による[JIS C 6820の4.2.2(光ファイバの屈折
率分布又は種類)参照]。
表1−光ファイバの屈折率分布又は種類を表す記号
記号
光ファイバの屈折率分布又は種類
SI
マルチモードステップインデックス形
QI
マルチモード擬似ステップインデックス形
GI
マルチモードグレーデッドインデックス形
SMA
シングルモード1 310 nmゼロ分散形
SMA-T
シングルモード1 550 nmカットオフシフト形
SMA-U
シングルモード1 310 nmゼロ分散形・低OH形
SMB
シングルモード1 550 nm分散シフト形
SMC
シングルモード1 550 nm分散フラット形
SMD
シングルモードノンゼロ分散シフト形
4
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g) 光ファイバの寸法を表す記号は,コア径(シングルモード光ファイバの場合は,モードフィールド径)
/クラッド径で表し,単位はマイクロメートル(μm)とする。
なお,小数点以下1けたの数字が0でない場合は,小数点以下1けたを含む数字で表す。
h) その他必要な事項を表す記号は,表2による[JIS C 6820の4.2.8(その他必要事項)参照]。
表2−その他必要な事項を表す記号
1英文字
1数字
S,T,U,V,W,X,Y又はZ
0〜9
4.2
種類
テープ形光ファイバコードの種類は,外径,素線の数,構造,寸法などによって分類する。例を表3に
示す。通常,素線の数は2心,4心,6心,8心又は12心とする。5心のテープ形光ファイバ心線が使用さ
れる場合もある。
表3−テープ形光ファイバコードの種類(例)
種類
OFC3.5-U2-SSMA-9.3/125
OFC3.5-U4-SSMB-8/125
OFC4.5-U8-SSMA-9.3/125
5
テープ形光ファイバコードの構造
5.1
一般
テープ形光ファイバコードは,通常最低15年の使用年数を想定して設計及び製造される。布設されたテ
ープ形光ファイバコードの使用波長における伝送損失は,受渡当事者間で合意された値を超えてはならな
い。テープ形光ファイバコードの材料は,通常の使用中に人体に健康上の被害を発生させてはならない。
受渡当事者間の合意がない限り,出荷単長のテープ形光ファイバコードの中に光ファイバのスプライス
があってはならない。
テープ形光ファイバコードの全長にわたって,個々の光ファイバを識別できるものとする。
5.2
光ファイバ及び一次被覆
光ファイバ及び一次被覆は,JIS C 6820の要求事項を満足し,かつ,JIS C 6832,JIS C 6833又はJIS C
6835の要求事項を満足していなければならない。
5.3
テープ形光ファイバ心線構造
テープ形光ファイバ心線構造は,JIS C 6838の箇条6.(材質,形状及び寸法)による。ユニット化する
光ファイバ心数は,一般的に2心,4心,5心,6心,8心又は12心とする。ユニット中の光ファイバは,
平行を保ち,交差してはならない。テープ形光ファイバ心線構造の一例を,図1に示す。
5
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注a) 主トレーサ色は,テープ形光ファイバ心線のグループの中で個々のテープ形光ファイバ心線を識別できるよう
にする。
b) 補助トレーサ色は,テープ形光ファイバ心線のグループを表す。
c) 主トレーサ色及び補助トレーサ色は,一つのテープ形光ファイバ心線の中で個々の光ファイバが識別できるよ
うにする。
図1−色順及び位置による識別の例
5.4
抗張力体
テープ形光ファイバコードは,JIS C 6830の箇条5.(材質,形状及び寸法)による抗張力体を備えてい
なければならない。抗張力体は,適切な材料(芳香族ポリアミド系繊維など)を層状にしたもの,直線状
又はらせん状にテープ形光ファイバ心線に添えたもの及び/又は全体シース中に埋め込まれたものでもよ
い。
5.5
シース
テープ形光ファイバコードは,一般的に図2に示すように,保護シースによって一様に覆われていなけ
ればならない。シースの色は,受渡当事者間の協定による。
5.6
シースマーキング
要求がある場合には,テープ形光ファイバコードは,受渡当事者間で協定したマーキングを施さなけれ
ばならない。
5.7
識別
識別は,次による。
a) テープ形光ファイバ心線の一方の側を主識別色(トレーサ色)の光ファイバとし,もう一方の側を補
助識別色(補助トレーサ色)の光ファイバとする。
b) 主トレーサ色及び補助トレーサ色の光ファイバは,それぞれテープ形光ファイバ心線の中の最初(1
番目)及び最後(n番目)の光ファイバとする。
c) 主トレーサ用の色グループ及び補助トレーサ用の色グループは異なるものとする。
d) 主トレーサ及び補助トレーサに用いられる色のタイプ及び順序並びにトレーサ以外に用いられる他の
光ファイバの色については,受渡当事者間の協定による。
e) 使用する色の範囲は,例えばIEC 60794-2に示されている最初の12色,すなわち,青,黄,赤,白,
緑,紫,橙色,灰色,水色,黒,茶及び桃色と同様でもよい。
その他の識別方法については,検討中である。
5.8
テープ形光ファイバコード構造事例
テープ形光ファイバコードの構造の一例を,図2に示す。この規格に規定する機械特性要求事項,耐環
境特性要求事項及び伝送特性要求事項を満足すれば,他の構造のものでもよい。
6
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図2−4心テープ形光ファイバコードの断面構造(例)
6
テープ形光ファイバコードの寸法
テープ形光ファイバコードの寸法は,表4による。
表4−テープ形光ファイバコードの寸法
単位 mm
光ファイバ素線の数a)
長径
短径
2
3.5±0.4
2.5±0.3
4
3.5±0.4
2.5±0.3
5
3.5±0.4
2.5±0.3
6
4.0±0.4
2.5±0.3
8
4.5±0.4
2.5±0.3
12
検討中
注a) 4.1 d)参照。
7
テープ形光ファイバコードの試験及び要求事項
次に示す項目から選択した試験を実施することによって,テープ形光ファイバコードが関連する個別規
定の要求事項を満足することを確認しなければならない。すべての試験を実施することは意図しておらず,
適用する試験項目,試験条件及び試験頻度は,個別規格又は受渡当事者間の協定による。
ほかに規定のない限り,すべての試験は,室温で実施する。
7.1
寸法及び構造
テープ形光ファイバ心線の寸法及び構造は,製造プロセスの適切な管理を確立し確認するために,JIS C
6838の6.に規定する形式試験で確認する。プロセスが確立した後は,その特性を保証するために,最終検
査としてテープ形光ファイバ心線の寸法をJIS C 6838の8.3.3(ダイヤルゲージによる方法)に規定するダ
イヤルゲージによって管理し確認してもよい。テープ形光ファイバコードの寸法(長径及び短径)の測定
方法は,IEC 60189-1による。
7.2
機械特性要求事項
表5に示す試験の内の幾つかは,一連長のテープ形光ファイバコードの短い一部分をサンプルとして実
施することができる。試験に当たって,負荷はテープ形光ファイバコードの長径側の面に加える。これに
よって,伝送損失の恒久的な変動を検出できる。伝送損失の測定波長及び損失変動の許容値は,受渡当事
者間の協定による。
7
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表5−機械特性試験条件及びその要求事項
試験項目
適用試験方法
試験条件
要求事項
項目
条件
7.2.1
引張り
JIS C 6851の箇条5.
の方法E1A
テープ形光ファイバ
コード引留リール及
び可動装置の直径
テープ形光ファイバコードに
規定された動的許容曲げ直径
より大きい。
試験後に損失変動
がなく,テープ形
光ファイバコード
に損傷がない。
引張速度
100 mm/min又は荷重の変化が
100 N/minに相当する速度。
引張荷重
200 N,5分間
サンプル長
要求された精度で損失変動を
測定するのに十分な長さとし,
受渡当事者間の協定による。
7.2.2
圧壊
JIS C 6851の箇条7. 圧壊荷重a)
500 N/100 mm
試験後に損失変動
がなく,テープ形
光ファイバコード
に損傷がない。
印加時間
1分間
圧壊箇所の間隔
500 mm
7.2.3
衝撃
JIS C 6851の箇条8. 衝撃面の半径
12.5 mm
光ファイバの断線
がない。
衝撃エネルギーb)
1.0 J
衝撃回数
最低500 mm間隔で3回以上
7.2.4
曲げ
JIS C 6851の箇条
14.
マンドレル直径
50 mm
光ファイバの断線
がない。
巻付けターン数c)
6
サイクル数
10
7.2.5
繰返し曲げ
JIS C 6851の箇条
10.
曲げ半径d)
100 mm
光ファイバの断線
がない。
サイクル数
300
おもりの質量
2 kg
7.2.6
低温下での曲
げ
JIS C 6851の箇条
14.の手順A
(IEC 60811-1-4の
箇条8.参照)
マンドレル直径
テープ形光ファイバコード外
径の20倍e)
テープ形光ファイ
バコードに損傷が
ないことに加え,
試験中に光ファイ
バの断線がない。
サイクル数
2
試験温度
用途及び購入者の要求によっ
て,0 ℃,−10 ℃又は−15 ℃
巻付けターン数c)
IEC 60811-1-4の箇条8.によ
る。
7.2.7
フレキシング
JIS C 6851の箇条
12.
サイクル数
300
光ファイバの断線
がない。
プーリの直径d)
100 mm
おもりの質量
2 kg
7.2.8
ねじり
JIS C 6851の箇条
11.
サイクル数
20
光ファイバの断線
がない。
クランプ間距離
250 mm
張力
20 N
(又はおもりの質量2 kg)
注a) 圧壊荷重は,テープ形光ファイバコードの長径側の面に加える。
b) 衝撃は,テープ形光ファイバコードの長径側の面に加える。
c) テープ形光ファイバコードの長径側の面に沿って巻き付ける。
d) テープ形光ファイバコードの長径側の面に垂直な方向に曲げを加える。
e) テープ形光ファイバコードの短径を外径とみなす。
8
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7.3
耐環境特性要求事項
7.3.1
温度サイクル
JIS C 6851の箇条23.(IEC 60794-1-2方法F1)による。
温度条件
:テープ形光ファイバコードの用途及び購入者の要求によって,表6のa)〜d)の中か
ら選択する。例えば,c)はJIS X 5150への適用に適している。
温度保持時間t1 :テープ形光ファイバコードが規定された温度に到達し,かつ,安定するのに十分な
時間とする。
サイクル数
:2
サンプル長
:伝送損失変動を要求される精度で測定するのに十分な長さとする。
要求事項
:伝送損失の測定波長及び損失変動の許容値は,受渡当事者間の協定による。
表6−温度サイクル試験の温度条件
項目
低温TA(℃)
高温TB(℃)
a)
0
+50
b)
−5
+50
c)
−20
+60
d)
−45
+60
7.4
伝送特性要求事項
伝送特性要求事項は,受渡当事者間で協定し,JIS C 6832,JIS C 6833又はJIS C 6835に従って確認す
る。テープ形光ファイバコードの伝送損失の最大値は,JIS C 6850の5.1(光ファイバの材料)の規定を満
足しなければならない。
7.5
燃焼特性
購入者の要求によって,テープ形光ファイバコードの燃焼特性は,次に示す試験の中から選択して実証
することができる。他の燃焼特性及び試験方法については,検討中である。
7.5.1
燃焼性
JIS C 3005,JIS C 3521,JIS C 3665-1-2,IEC 60332-1-3又はIEC 60332-3-24による。
7.5.2
発煙性
IEC 61034-1及びIEC 61034-2による。
7.5.3
腐食性ガスの発生
JIS C 3666-2及びIEC 60754-1による。
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附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS C 6839:2008 屋内用テープ形光ファイバコード
IEC 60794-2-30:2003,Optical fibre cables−Part 2-30: Indoor cables−Family
specification for optical fibre ribbon cables
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際
規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号及び名称
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 用語及び定義
用語及び定義
−
追加
IECでは決めていない。
4 種類及び形名
形名の構成及びテープ形光
ファイバコードの種類
−
追加
IECでは決めていない。
国内におけるケーブル配線事情
に対応するため。
5 テープ形光ファ
イバコードの構造
5.2 光ファイバ及
び一次被覆
5.3 テープ形光フ
ァイバ心線構造
テープ形光ファイバコード
の心線構造,抗張力体,シ
ース,識別
3
JISにほぼ同じ 追加
5.2(光ファイバ及び一次被覆)
に日本国内で参照されている
“JIS C 6832及びJIS C 6833”を
追加。
5.3(テープ形光ファイバ心線構
造)に“5心”を追加。
5心の使用は,将来少なくなるも
のと考えられる。
6 テープ形光ファ
イバコードの寸法
心線の寸法
4
JISにほぼ同じ 追加
5心を追加。
5心の使用は,将来少なくなるも
のと考えられる。
7 テープ形光ファ
イバコードの試験
及び要求事項
7.2.8 ねじり
7.5.1 燃焼性
機械特性要求事項,耐環境
特性事項,伝送特性要求事
項,燃焼特性
5
JISにほぼ同じ 追加
7.2.8(ねじり)試験に“又はお
もりの質量2 kg”を追加。
7.4(伝送特性要求事項)に日本
国内で参照されている“JIS C
6832及びJIS C 6833”を追加。
7.5.1(燃焼性)の試験方法に日
本国内で参照されている“JIS C
3005及びJIS C 3521”を追加。
国内におけるケーブル配線方法
に適した試験方法が従来参照さ
れており,これらを併せて試験方
法の選択範囲を広げるため。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60794-2-30:2003,MOD
9
C
6
8
3
9
:
2
0
0
8
10
C 6839:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ················ 国際規格を修正している。
1
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C
6
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:
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0
0
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