C 6575-1:2009
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 一般要求事項 ··················································································································· 5
5 標準定格························································································································· 5
6 表示······························································································································· 6
7 試験に関する一般事項 ······································································································· 6
7.1 試験の大気条件 ············································································································· 6
7.2 形式試験 ······················································································································ 7
7.3 試験用ヒューズベース ···································································································· 7
7.4 電源 ···························································································································· 7
8 寸法及び構造 ··················································································································· 8
8.1 寸法 ···························································································································· 8
8.2 構造 ···························································································································· 8
8.3 端子 ···························································································································· 8
8.4 端子のアライメント及び形状 ··························································································· 8
8.5 はんだ接合部 ················································································································ 8
9 電気的要求事項 ················································································································ 8
9.1 電圧降下 ······················································································································ 8
9.2 時間−電流特性 ············································································································· 9
9.3 遮断容量 ····················································································································· 10
9.4 耐久試験 ····················································································································· 11
9.5 最大継続ワット損 ········································································································· 11
9.6 パルス試験 ·················································································································· 11
9.7 ヒューズリンクの温度 ··································································································· 12
附属書A(参考)ミニチュアヒューズリンクのカラーコード付け·················································· 13
附属書B(参考)時間−電流特性表示用のサンプル(例) ··························································· 15
附属書C(参考)認証取得後の適合性確認試験(監査試験)−IECEE 03(CBフル認証システム)の
原則をミニチュアヒューズに適用するためのガイドライン ···················································· 17
附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································ 18
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まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。これによって,JIS C 6575-1:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS C 6575の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 6575-1 第1部:ミニチュアヒューズに関する用語及びミニチュアヒューズリンクに対する通則
JIS C 6575-2 第2部:管形ヒューズリンク
JIS C 6575-3 第3部:サブミニチュアヒューズリンク(その他の包装ヒューズ)
JIS C 6575-4 第4部:UMヒューズリンク(UMF)並びにその他の端子挿入形及び表面実装形ヒューズ
リンク
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日本工業規格
JIS
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ミニチュアヒューズ−第1部:
ミニチュアヒューズに関する用語及び
ミニチュアヒューズリンクに対する通則
Miniature fuses-Part 1: Definitions of miniature fuses and general
requirements for miniature fuse-links
序文
この規格は,2006年に第2版として発行されたIEC 60127-1を基とし,我が国におけるミニチュアヒュ
ーズの生産状況及び使用実態に適合させるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,通常屋内において用いる電気機器,電子機器及びそれらの部品の保護を目的とする後続の
部に規定するすべてのミニチュアヒューズ(例えば,管形ヒューズリンク,サブミニチュアヒューズリン
ク及びUMヒューズリンク)に適用する通則及び試験について規定する。
主要な各ヒューズについての詳細な規定は,JIS C 6575の規格群(以下,シリーズという。)の後続の部
に規定する。
この規格は,腐食又は爆発が起こり得る特別な環境条件の下で用いる機器用のヒューズには適用しない。
この規格の目的は,次のとおりである。
a) 機器又はその一部を最も適切な方法で保護するために,ミニチュアヒューズに関する統一要求事項を
確立する。
b) 電気機器及び電子機器の設計者に対する指針を提供し,かつ,類似の寸法,及び特性のヒューズリン
クと交換できるよう,ヒューズの性能を明確にする。
c) 試験方法を明確にする。
d) この規格によるヒューズホルダ(IEC 60127-6参照)を用いる場合には,ヒューズホルダの規定受容
ワットに適したヒューズリンクの使用を保証するために,ヒューズリンクの最大継続ワット損を規定
する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60127-1:2006,Miniature fuses−Part 1: Definitions for miniature fuses and general requirements
for miniature fuse-links (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示
す。
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引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
IEC 60038,IEC standard voltages
IEC 60127-6:1994,Miniature fuses−Part 6: Fuse-holders for miniature cartridge fuse-links,Amendment 1
(1996) 及びAmendment 2 (2002)
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
ヒューズ (fuse)
ある一定値を超える電流が,ある時間流れた場合に,特別に設計し,かつ,適切な寸法となっている可
溶部材1本,又はそれ以上が溶断することによって電流を遮断し,ヒューズが挿入されている回路を開放
する装置。
注記 ヒューズは,完結した装置を構成するのに必要なすべての部品を含むものとする。
3.2
ミニチュアヒューズ (miniature fuse)
ヒューズリンクがミニチュアヒューズリンクであるヒューズ。
3.3
ヒューズリンク (fuse-link)
ヒューズエレメントを含むヒューズの部分であり,ヒューズが動作した後に取り替えることができる部
分。
3.4
包装ヒューズリンク (enclosed fuse-link)
ヒューズエレメントが容器に内包されているヒューズリンクであって,ヒューズの定格内での動作中,
例えば,アークの発生,ガス,火炎又は金属粒子の噴出などによって,外部に有害な影響を与えないよう
に作られているもの。
3.5
ミニチュアヒューズリンク (miniature fuse-link)
主寸法の少なくとも一つが10 mm以下であり,かつ,定格遮断容量が2 kA以下の包装ヒューズリンク。
注記 主寸法とは,長さ,幅,高さ及び直径である。
3.6
サブミニチュアヒューズリンク (sub-miniature fuse-link)
ケース(本体)の主寸法のすべてが10 mm以下のミニチュアヒューズリンク。
3.7
UMヒューズリンク (universal modular fuse-link)
主にプリント配線板又はその他の導電性基板に直接電気的に接続し,必要に応じてある程度の非互換性
をもつように設計した特徴をもつミニチュアヒューズリンク。
3
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3.8
ヒューズリンク接触部 (fuse-link contact)
ヒューズベース接触部又はヒューズキャリヤ接触部と接触するように設けたヒューズリンクの導電部分。
3.9
ヒューズホルダ (fuse-holder)
ヒューズベースとヒューズキャリヤとを組み合わせたもの。
3.10
ヒューズベース(ヒューズマウント)[fuse-base (fuse-mount)]
システムとの接続のための接触部及び端子をもっているヒューズの固定部分。
3.11
ヒューズベース接触部(ヒューズマウント接触部)[fuse-base contact (fuse-mount contact)]
ヒューズキャリヤ接触部又はヒューズリンク接触部と接触するように設けた端子に接続しているヒュー
ズベースの導電部分。
3.12
ヒューズキャリヤ (fuse-carrier)
ヒューズリンクを保持するために設けたヒューズの可動部分。
3.13
ヒューズキャリヤ接触部 (fuse-carrier contact)
ヒューズリンク接触部と接触し,ヒューズベース接触部と接触するように設けたヒューズキャリヤの導
電部分。
3.14
ヒューズエレメント (fuse-element)
ヒューズが動作したときに,溶断するように設計したヒューズリンクの部分。
3.15
同形シリーズ(ヒューズリンクの)[homogeneous series (of fuse-links)]
ある試験において,そのシリーズの一つ,又は幾つかのヒューズリンクだけで,そのシリーズのすべて
のヒューズリンクの代表とみなせるような特性がある場合,その特性だけが互いに異なるようなヒューズ
リンクのシリーズ。
注記 ヒューズリンクの特性が次に適合する場合は,同形シリーズを形成するとみなす。
− 本体の寸法,材料及び製造方法が同一である。
− キャップ,又はその他の端子の寸法,材料が同一で,本体への取付け及びそのすき間を密
閉する方法が同一である。
− もし消弧剤を用いていれば,本体は同一材料で同程度に充てんする。消弧剤の粒度は同一
であるか,又は定格電流に伴い,単調に増加又は減少してもよい。
− ヒューズエレメントは,設計方針,構造及び材料が同一である。また,ヒューズエレメン
トの断面積は定格電流に伴い単調に増加又は減少する。
− 定格電圧が同一である。
− 低遮断容量のヒューズリンクについては,同形シリーズ内の最大定格遮断容量だけ試験す
ればよい。
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3.16
定格 (rating)
試験の基礎となり,かつ,ヒューズの設計の基礎となる動作条件を定めている特性値を示すための一般
用語。
注記 ヒューズについて通常用いる定格値の例
− 電圧 (UN)
− 電流 (IN)
− 遮断容量
3.17
時間−電流特性(ヒューズリンクの)[time/current characteristics (of a fuse-link)]
a) 交流に関して 所定の動作条件において,実効値で示される固有正弦波電流の関数としてバーチャル
時間をカーブに示したもの。
b) 直流に関して 所定の動作条件において,直流の固有電流の関数として実時間をカーブとして示した
もの。
注記 ヒューズリンクについての時間−電流特性は,通常,溶断時間及び動作時間について表す。
3.18
協約不溶断電流 (conventional non-fusing current)
ヒューズリンクが,ある規定された時間(協約時間)溶断せずに通電し得る電流値。
3.19
固有電流(ヒューズに関する回路の)[prospective current (of a circuit and with respect to a fuse)]
回路中のヒューズを,無視できる程度に小さいインピーダンスの導体で置き換えたときに,回路に流れ
る電流。
3.20
溶断時間[pre-arcing time (melting time)]
ヒューズエレメントが溶断するのに十分な大きさの電流が流れ始めてから,アークが発生する瞬間まで
の時間。
3.21
アーク時間 (arcing time)
アークが発生した瞬間から,アークが消滅する瞬間までの時間。
3.22
動作時間[operating time (total clearing time)]
溶断時間とアーク時間との和。
3.23
バーチャル時間 (virtual time)
I2tを固有電流値の2乗で除した値。
注記 通常,ヒューズリンクに関して示されるバーチャル時間の値は,溶断時間の値又は動作時間の
値である。
3.24
I2t(ジュール積分) (joule integral)
与えられた時間にわたって,電流の2乗の値を積分したもの。
5
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∫
=
t
t
dt
i
t
I
0
2
2=
注記1 溶断I2tは,ヒューズの溶断時間にわたって積分したI2t値。
注記2 動作I2tは,ヒューズの動作時間にわたって積分したI2t値。
注記3 ヒューズによって保護される回路において1 Ωの抵抗に発生するジュールエネルギーは,A2 s
で示される動作I2tの値に等しい。
3.25
ヒューズリンクの遮断容量 (breaking capacity of a fuse-link)
用途及び動作に関して指示された条件で,ヒューズリンクが所定の電圧で遮断に耐える固有電流の値(交
流では実効値)。
3.26
回復電圧 (recovery voltage)
電流の遮断後に,ヒューズの端子間に発生する電圧。
注記 この電圧は,二つの連続した時間帯に分けて考えることができる。その第一は過渡電圧の存在
する時間,第二は電源周波数又は定常状態の回復電圧の存在する時間。
3.27
最大継続ワット損 (maximum sustained dissipation)
1時間以上継続可能な最大電流レベルにおいて測定するように指示された条件下で測定されたヒューズ
リンクのワット損。
注記1 最大継続ワット損の値は,IEC 60127-6に基づくミニチュアヒューズに用いるヒューズホル
ダの最大受容ワットと関連して用いる。
注記2 これらの値は,ヒューズエレメントが溶断する直前の短時間にはしばしば規定値を超えるこ
とがある。最大継続ワット損の2倍高い値を今までに記録している。
4
一般要求事項
ヒューズリンクは,この規格の適用範囲内において用いる限り,その動作は信頼性及び安全性をもち,
定格電圧以下の任意の電圧で,かつ,定格遮断容量以下の任意の電流において,規定の性能を満足するよ
うな構造でなければならない。
ヒューズリンクを正常に,かつ,この規格の適用範囲内において用いる限り,連続的アークの発生,外
部へのアークの放出又は周囲に危険を及ぼすいかなる火炎の発生などがあってはならない。ヒューズリン
クは,最大継続ワット損を決定する試験中及び動作後に,その交換を妨害するほど破損してはならないし,
また,表示は読みやすい状態でなければならない。
適否は,通常,この規格及び後続の部に規定する,該当するすべての試験項目を実施することによって
判定する。
注記 ヒューズリンクを機器に用いる場合,ヒューズリンクに流れる短絡電流などの故障電流をその
ヒューズリンクが安全に遮断できることを確認しない限り,そのヒューズリンクの定格遮断容
量を超える短絡電流が流れる回路には,そのヒューズリンクを使用しないほうがよい。
5
標準定格
次の値を,当該スタンダードシートに規定する。
6
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− 定格電圧
− 定格電流
− 定格遮断容量
6
表示
表示の要求事項は,JIS C 6575シリーズの後続の部に特に規定のない限り,次による。
6.1
各ヒューズリンクには,次のように表示する。
a) 1 A未満ではmA単位又はA単位の定格電流,1 A以上ではA単位の定格電流。定格電流の表示位置
は,定格電圧の表示の直前としなければならない。
一部の国で実施されている方法に適応するため,当分の間,分数による電流表示も認める。
b) ボルト (V) 単位の定格電圧。
c) 製造業者名又は商標。
d) 該当スタンダードシートに規定する溶断時間−電流特性の記号。この記号は,定格電流値の直前に表
示しなければならない。
これらの記号は,次による。
FF :超速動
F :速動
M :ミディアムタイムラグ
T :タイムラグ
TT :超タイムラグ
6.2
表示は,消えにくく,かつ,読みやすいものでなければならない。
適否は,目視検査で判定し,かつ,水に浸した布で軽く15秒間こすり,更に石油エーテルに浸した布で
再び15秒間軽くこすって判定する。
注記1 使用する石油エーテルは,ヘキサン溶剤で芳香族成分最大0.1体積比,カウリブタノール値
29,初期沸騰点約65 ℃,乾燥点約69 ℃で密度約0.68 g/cm3からなるものとする。
注記2 カラーコードの場合は,この試験を行う必要はない。
6.3
6.1による表示事項は,包装容器にも表示し,かつ,この規格の番号及び当該スタンダードシートの
番号も付記しなければならない。
なお,この包装容器に表示する場合には,定格電流値にA又はmA表示を付けなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
6.4
定格電流及び時間−電流特性の付加的識別方法としてカラーバンドを用いてもよい。
この付加的な表示方法は,附属書Aに従わなければならない。
7
試験に関する一般事項
この規格に規定する試験は,形式試験である。
受入検査が要求される場合,この規格の形式試験の中から選択することが望ましい。
7.1
試験の大気条件
7.1.1
すべての試験は,JIS C 6575シリーズの後続の部に特に規定のない限り,次の大気条件で行わなけ
ればならない。
− 温度 :15 ℃〜35 ℃
7
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− 相対湿度:45 %〜75 %
− 気圧 :8.6×104 Pa〜1.06×105 Pa
上記の条件が特に影響を与える場合には,試験中十分に一定の条件に保って試験を行う。
ヒューズリンクは,空気中で規定のヒューズベースに取り付けて試験をするものとし,通風及び直接の
熱放射を避けなければならない。ヒューズホルダは,水平状態でなければならない。
温度が試験結果に著しく影響する場合には,試験を23±1 ℃で実施しなければならない。
7.1.2
各試験報告には周囲温度を記入しなければならない。試験中に相対湿度又は気圧が標準条件を守
れなかったときには,そのことを報告に付記しなければならない。
常温より高い温度での試験が要求される場合,特に規定のない限り,周囲温度70±2 ℃で行う。
7.2
形式試験
7.2.1
試験に必要なヒューズリンクの数は,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定する。
ヒューズリンクは,次の項目による試験又は検査を行わなければならない。
a) 表示 (6.1)
b) 寸法 (8.1)
c) 構造 (8.2)
d) 電圧降下 (9.1)
追加試験などは,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定する。
7.2.2
7.2.1 d) の結果に基づいて,ヒューズリンクに,電圧降下の大きいものから順次一連番号を付けな
ければならない。すなわち,小さい番号のものが最も大きな電圧降下をもつことになる。これらのヒュー
ズリンクの試験は,当該試験手順に従わなければならない。
ある試験を再度行う場合には,もとのヒューズリンクとほぼ同じ電圧降下値をもつ予備のヒューズリン
クを再試験用として用いなければならない。
7.2.3
a) 箇条6,箇条8,9.1,9.2.2,9.7及びJIS C 6575シリーズの後続の部の追加条項の,いずれの試験にお
いても不良が出てはならない。
b) 9.2.1及び9.3の試験で,ある一つの試験電流において2個不良が出た場合には,そのヒューズリンク
はこの規格に適合しないとみなす。1個だけ不良が出た場合には,規定の試験個数の2倍のヒューズ
リンクを同一試験電流で再試験を行い,更に第2の不良が出た場合には不合格とする。
2個の不良が,別々の試験電流において発生した場合には,それぞれ2倍の数のヒューズリンクで
実施した再試験において,1個も不良が出なければ合格とみなす。
不良が3個以上の場合には,そのヒューズリンクはこの規格に適合しないとみなす。
c) 9.4,9.5及び9.6の各試験においては,不良が1個なら合格とする。ある一つの試験で2個以上の不良
が出た場合には,JIS C 6575シリーズの後続の部に特に規定のない限り,この規格に適合しないとみ
なす。
7.3
試験用ヒューズベース
ヒューズリンク取付けのためのヒューズベースを必要とする試験においては,JIS C 6575シリーズの後
続の部の要求事項に適合するヒューズベースを用いなければならない。
7.4
電源
電気的な試験に用いる電源は,JIS C 6575シリーズの後続の部の当該項目,又は当該スタンダードシー
トに規定する。
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交流の場合の試験電圧は,実質的に45〜62 Hzの周波数の正弦波形とする。
8
寸法及び構造
8.1
寸法
ヒューズリンクの寸法は,JIS C 6575シリーズの後続の部の当該スタンダードシートに適合しなければ
ならない。
適否は,寸法測定によって判定する。
8.2
構造
ヒューズエレメントは,完全に内包されていなければならない。構造に関する詳細は,JIS C 6575シリ
ーズの後続の部に適宜規定する。
8.3
端子
ヒューズリンク接触部は,非腐食性の材料,又は適切な防せい処理を施した材料からなり,フラックス
又は非導電性物質がその外面に付着していてはならない。
ニッケルめっき又は銀めっきは,黄銅製キャップの防せい処理として適切なものとみなす。
接着強度の試験は,JIS C 6575シリーズの後続の部に適宜規定する。
8.4
端子のアライメント及び形状
アライメント,ピン位置などのための適切な試験は,JIS C 6575シリーズの後続の部に必要に応じて適
宜規定する。
8.5
はんだ接合部
外から見えるはんだ接合部(例えば,キャップ上の)は,通常の使用状態及び動作中に溶融してはなら
ない。
適否は,9.2.1,9.2.2,9.4,9.5及び9.6の試験後に,はんだ接合部の検査によって判定する。
9
電気的要求事項
9.1
電圧降下
定格電流を通電したときのヒューズリンクの電圧降下は,当該スタンダードシートに規定する最大値以
下でなければならない。
個々の測定値は,形式試験におけるサンプル平均値から15 %を超えて,外れてはならない。
注記1 測定値が,形式試験におけるサンプルの平均値から15 %を超えて外れてはならないとする
規定は,形式試験に提供されるヒューズリンクが,同一の製造ロットからとったものである
という前提に基づいていることに注意する。ヒューズリンクをランダムにとったときは,平
均値からのずれの範囲を考慮する必要はない。ヒューズリンクへの通電電流の方向を逆にし
たときに,ペルチェ効果によって異なった電圧降下が測定されたときには,最高値をとらな
ければならない。
適否は,ヒューズリンクの温度が一定となるまで,定格電流を十分な時間通電した時点で測定した電圧
降下によって判定する。
この試験は,直流で行わなければならない。また,試験結果に大きく影響しない機器を用いなければな
らない。
温度が一定となった時点とは,1分ごとに測定した電圧降下が,直前の測定値に比較して2 %未満の変
化になった時点をいう。この試験中,ヒューズリンクへの通電電流は,定格電流値の±1 %以内であり,
9
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かつ,電圧降下測定値の精度は±1 %以内でなければならない。
注記2 ヒューズリンクが,定格電圧よりもかなり低い電圧回路に使われたときに,特に定格電流が
小さい場合,問題が起こることがある。ヒューズリンクのヒューズエレメントがその融点に
近づくと電圧降下が増大するので,電気的な故障が起こったときに,ヒューズリンクがその
電流を遮断するのに十分な回路電圧であるかに注意すべきである。さらに,同一形式であり,
かつ,同じ定格のヒューズリンクであっても,設計及びヒューズエレメントの材質の相違に
よっては異なった電圧降下をもつことがあるので,低電圧回路に用いたとき,特に定格電流
の小さいヒューズリンクを低電圧回路に用いたときに,現実には互換性がないことがある。
9.2
時間−電流特性
9.2.1
常温における時間−電流特性
時間−電流特性は,当該スタンダードシートの規定範囲内になければならない。
7.1に規定されている大気条件の下で溶断時間を測定し,適否を判定する。
ヒューズリンクへの通電電流は,規定値の±1 %以内に調節しなければならない。試験中の電流値は,
その調節値の±1 %以内になるよう保持しなければならない。電源電圧は,試験中のヒューズリンクの定
格電圧以下でなければならない。溶断時間の測定精度は,10秒未満において±5 %以内,10秒以上におい
て±2 %以内としなければならない。
一定電流を維持できないような大きな電流範囲において,非常に短い溶断時間の場合には,I2t値を測定
し,バーチャル時間を計算によって求めることとする。
9.2.2
常温より高い温度での試験
スタンダードシートに規定されている場合には,当該スタンダードシートに規定する周囲温度及び定格
電流の倍数の電流で,1時間の試験を行わなければならない。
試験中の通電電流の安定性は,調節電流値に対し±2.5 %以内に保持しなければならない。ヒューズリ
ンクは,この試験で溶断してはならない。
9.2.3
試験手順
試験は,JIS C 6575シリーズの後続の部に特に規定のない限り,直流で行わなければならない。
注記1 投入位相角に起因する交流に特有の直流分による溶断時間への影響を削除するため直流を使
用する。
注記2 測定時間にアーク時間が含まれないことに注意する。
電流源の出力電圧は,溶断時間中の電流変動を制限するのに十分高い値でなければならない。さらに,
その出力電圧は,IEC 60038の表6の直流電圧のリストから製造業者によって宣言された値を超えてはな
らない。
試験回路の時定数は,溶断時間の3 %以下でなければならない。
ペルチェ効果の影響が考えられる場合には,ヒューズリンクへの通電電流の方向を1個ごとに反対にな
るように注意を払わなければならない。
注記3 構造によってペルチェ効果の影響が顕著な場合には,時間−電流特性を2.0 IN又は2.1 INでヒ
ューズリンクの数を2倍にして試験することが望ましい。追加のヒューズリンクは,予備の
ヒューズリンクから抜き取ってもよい。
ある種のヒューズリンクでは,交流における時間−電流特性が,直流によって求めた特性に比較して著
しく異なることがあり,特に協約不溶断電流よりわずかに大きい電流値において,この事実が起こること
に注意しなければならない。
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C 6575-1:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
なお,小電流では,ヒューズエレメントの小さい熱慣性のために周波数が非常に低くなると,特性がか
なり変化することがあるので注意しなければならない。
9.2.4
結果の表示
時間−電流特性を,電流値を独立変数として表示する場合には,両対数グラフを用いることが望ましい。
10倍ごとの目盛間隔の比率を,横軸と縦軸とで2:1とする。
定格電流の倍数を独立変数にとるときは,その比率を3:1とする。
注記 このような形式の例を,附属書Bに示す。
9.3
遮断容量
9.3.1
試験方法
ヒューズリンクは,後続の部の当該スタンダードシートに規定する定格遮断容量と協約不溶断電流との
間の固有電流を遮断したときに,周囲に危険を及ぼすことなく動作しなければならない。
ヒューズリンクの定格電圧の1.02〜1.05倍1)の回復電圧を,ヒューズリンクの動作後30秒間印加する。
注1) この許容値の上限は,製造業者の同意によって超えてもよい。
代表的な試験回路は,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定する。
定格遮断容量より小さい固有電流での試験の場合,直列抵抗を変化させて電流調節を行わなければなら
ない。
交流電源のインピーダンスは,試験回路の全インピーダンスの調整値の10 %未満でなければならない。
適否は,JIS C 6575シリーズの後続の部に特に規定がない限り,次の方法A又はBのいずれかによって
判定する。
a) 方法A(個々の定格)
1) 定格遮断容量
2) 定格電流の約5,10,50,250倍であって,当該スタンダードシートに規定する定格遮断容量以下の
固有電流
回路の投入角は,電圧0点通過後30±5゜としなければならない。
b) 方法B(同形シリーズ)
1) ランダム投入角で定格遮断容量
2) ヒューズリンクを定格遮断容量で試験する。
注記1 直流の場合の遮断容量は,交流の場合の遮断容量より低くなることがある。これは回路
のインダクタンスに影響され,更に交流の場合は投入位相角の影響も受けるからである。
注記2 購買者又は使用者から要求があった場合には,製造業者が直流値を規定する。
ミニチュアヒューズの各タイプの適切な遮断容量試験の詳細は,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定
する。
9.3.2
合格判定基準
ヒューズリンクは,各試験において,次のような現象を生じることなく動作しなければならない。
− アークの持続
− 発火
− ヒューズリンクの破裂
ミニチュアヒューズリンクの個々の形式について追加の合格判定基準は,JIS C 6575シリーズの後続の
部に適宜規定する。
注記 変色は,不良とみなさない。
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C 6575-1:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9.3.3
絶縁抵抗
遮断試験後のヒューズリンクの両端子間の絶縁抵抗は,ヒューズリンクの定格電圧の2倍,ただし,250
V以上の直流電圧で測定した場合,0.1 MΩ以上なければならない。
9.3.4
同形シリーズのヒューズリンクの形式試験
最大定格電流のヒューズリンクを,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定する同形シリーズの最大定格
電流に対する試験手順に従って試験しなければならない。
最小定格電流のヒューズリンクを,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定する同形シリーズの最小定格
電流に対する試験手順に従って試験しなければならない。
9.4
耐久試験
ヒューズリンクは,通常の使用範囲を超えて用いる場合でも,この規格の規定を満足しない電気的又は
機械的な欠陥を生じることのないような構造のものでなければならない。
次の試験によって適否を判定する。
この試験は,JIS C 6575シリーズの後続の部に特に規定のない限り,直流で行わなければならない。
a) 当該スタンダードシートに規定する電流を1時間通電し,15分間電流を停止する。このサイクルを100
回繰り返す。
試験中の通電電流は,調節値の±1 %以内に維持しなければならない。
試験は連続して行うが,やむを得ない場合には1回だけ中断してもよい。
b) その後,当該スタンダードシートに規定する電流を1時間通電する。この試験の最後に電圧降下を測
定し,JIS C 6575シリーズの後続の部に規定がある場合には,その測定値を最大継続ワット損値の計
算に用いる。
c) 最後に,再度9.1によってヒューズリンクの両端子間の電圧降下を測定する。試験後の測定値は,試
験前の測定値に比較して10 %を超えて増加してはならない。
d) 表示は,試験後,明確に読み取れなければならない。また,例えば,キャップのはんだ接合部は,目
視で分かる程度の損傷があってはならない。
注記 変色は,不良とみなさない。
9.5
最大継続ワット損
9.4 b) に従って得られた測定値から計算した値は,当該スタンダードシートに規定する範囲内になけれ
ばならない。
9.6
パルス試験
パルス試験を,JIS C 6575シリーズの後続の部で規定する場合には,次のとおり行う。
ここでは,常温におけるパルス試験について規定する。
ヒューズリンクは,一般の使用状態において通常経験するような電流サージを受けても,規格を満足し
ないようないかなる電気的不良又は機械的不良も生じないような構造でなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
a) 当該スタンダードシートに規定されているパルス電流を,そのスタンダードシートに規定されている
反復率で,1 000回ヒューズリンクに通電する。その後,ヒューズリンクは,室内温度で少なくとも1
時間冷却する。
b) その後,当該スタンダードシートに規定する電流値に等しい電流を,そのスタンダードシートで推奨
する時間ヒューズリンクに通電する。
c) 最後に,再度9.1に従ってヒューズリンクの両端子間の電圧降下を測定する。
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C 6575-1:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
試験後の測定値は,試験前の測定値と比較して10 %を超えて増加してはならない。
d) 表示は,試験後,なお正確に読み取れなければならない。また,例えば,キャップのはんだ接合部は,
目視できる程度の損傷があってはならない。
注記 変色は,不良とみなさない。
9.7
ヒューズリンクの温度
温度試験を,JIS C 6575シリーズの後続の部で規定する場合には,次のとおり行う。
ヒューズリンクを次によって試験する場合,ヒューズリンクの容器又は端子のどの位置で測定しても,
その温度上昇は135 K以下でなければならない。
− 初期電流は,当該スタンダードシートに規定する値とする。
− 初期電流を15分間通電する。
− 最初の15分後に,15分ごとに電流をヒューズリンクが切れるまで0.1 INずつ増加させる。
− ヒューズリンクの温度は,連続して測定する。
− 温度測定点は,最高温度点とする。
注記1 最高温度点をあらかじめ規定することは困難なので,最初の15分間に最高温度点を決め
ておくのがよい。
注記2 温度上昇測定には,測定温度に著しい影響を与えない熱電対,又は他の温度測定方法を用
いるのがよい。
ヒューズリンクの取付け及び接続のための試験用ベースは,7.3に従わなければならない。
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C 6575-1:2009
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附属書A
(参考)
ミニチュアヒューズリンクのカラーコード付け
定格電流及び時間−電流特性の識別方法として付加的にカラーバンドを用いる場合には,次の方式によ
らなければならない。
a) 関連するスタンダードシートに規定されているミニチュアヒューズリンクには,4本のカラーバンド
を用いる。初めの3本のバンドはmAの単位で表した定格電流の値を示し,最後の広幅のバンドは時
間−電流特性を示すものとする。
b) カラーバンドの長さは,ヒューズ筒の少なくとも円周半分以上あるものとし,かつ,図A.1に示すよ
うに等間隔で明確に区分されていなければならない。
注記1 ミニチュアヒューズリンクが透明の場合,バンドの間からヒューズエレメントが見えるよ
うにする。
c) カラーコードに関する規格,すなわち,JIS C 5062及びIEC 60425をできる限り用いなければならな
い。
d) 表A.1に示すカラーコード方式を用いなければならない。
注記2 表A.1にR10,R20の数値に対応したカラーコードを示す。
カラーバンドの数を最小限に保つため,最初の2けたの数字を表示するために2本のカ
ラーバンドだけを用いることにした。
e) 6.3に示す要求事項に加えて,包装容器にも内容物の関連するカラーコードを表示することが望ましい。
注記 d及びsの値は,JIS C 6575シリーズ中に規定されている。
図A.1−カラーバンドの配置
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表A.1−ミニチュアヒューズリンクのカラーコード
定格電流
mA
第1カラーバンド
第2カラーバンド
第3カラーバンド
第4カラーバンド
時間−電流特性
カラー
乗数
25 *
赤
緑
黒
100
FF (0) =黒
32 *
黄赤
赤
黒
100
F (2) =赤
40 *
黄
黒
黒
100
M (4) =黄
50 *
緑
黒
黒
100
T (6) =青
56
緑
青
黒
100
TT (8) =灰色
63 *
青
黄赤
黒
100
71
紫
茶色
黒
100
80 *
灰色
黒
黒
100
90
白
黒
黒
100
100 *
茶色
黒
茶色
101
112
茶色
茶色
茶色
101
125 *
茶色
赤
茶色
101
140
茶色
黄
茶色
101
160 *
茶色
青
茶色
101
180
茶色
灰色
茶色
101
200 *
赤
黒
茶色
101
224
赤
赤
茶色
101
250 *
赤
緑
茶色
101
280
赤
灰色
茶色
101
315 *
黄赤
茶色
茶色
101
355
黄赤
緑
茶色
101
400 *
黄
黒
茶色
101
450
黄
緑
茶色
101
500 *
緑
黒
茶色
101
560
緑
青
茶色
101
630 *
青
黄赤
茶色
101
710
紫
茶色
茶色
101
800 *
灰色
黒
茶色
101
900
白
黒
茶色
101
1 000 *
茶色
黒
赤
102
1 120
茶色
茶色
赤
102
1 250 *
茶色
赤
赤
102
1 400
茶色
黄
赤
102
1 600 *
茶色
青
赤
102
1 800
茶色
灰色
赤
102
2 000 *
赤
黒
赤
102
2 500 *
赤
緑
赤
102
3 150 *
黄赤
茶色
赤
102
4 000 *
黄
黒
赤
102
5 000 *
緑
黒
赤
102
6 300 *
青
黄赤
赤
102
8 000 *
灰色
黒
赤
102
10 000 *
茶色
黒
黄赤
103
注* R10シリーズ
カラーバンドは,R10/R20シリーズの最初の2数字で表される定格電流を示す。
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C 6575-1:2009
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附属書B
(参考)
時間−電流特性表示用のサンプル(例)
図B.1−時間−電流特性表示用の例,2:1
時
間
s
電流A
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C 6575-1:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図B.2−時間−電流特性表示用の例,3:1
×IN
時
間
s
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C 6575-1:2009
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附属書C
(参考)
認証取得後の適合性確認試験(監査試験)−
IECEE 03(CBフル認証システム)の原則を
ミニチュアヒューズに適用するためのガイドライン
(対応国際規格の参考を記載しない。)
参考文献
JIS C 5062 抵抗器及びコンデンサの表示記号
IEC 60425:1973,Guide for the choice of colours to be used for the marking of capacitors and resistors
IECEE 03:2005,Rules of Procedure of the Scheme of the IECEE for Mutual Recognition of Conformity
Assessment Certificates according to Standards for Electrical and Electronic Equipment and Components
(CBFCS)
附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS C 6575-1: 2009 ミニチュアヒューズ−第1部:ミニチュアヒューズに関する用
語及びミニチュアヒューズリンクに対する通則
IEC 60127-1: 2006,Miniature fuses−Part 1: Definitions for miniature fuses and
general requirements for miniature fuse-links
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4
一般要求
事項
ヒューズリンクに
要求される通則を
規定
4
JISとほぼ同じ
追加
ヒューズリンクを機器に使用
する場合の定格遮断容量につ
いての一般的な注意事項を注
記で追加。
電気用品の技術上の基準を定める
省令第1項別表第三に規定する包
装ヒューズの定格遮断容量は最低
100 A(力率0.7〜0.8)であるが,
国際規格に基づくヒューズリンク
では,これより小さいものが存在
するので,遮断容量についての一
般的な注意事項を追加。
6.1 a)
ヒューズリンクの
表示事項を規定
6.1 a)
JISとほぼ同じ
追加
1 A未満のヒューズリンクにつ
いてもアンペア表示を追加。
国内において広く用いられている
表示を追加。国際規格への提案を
検討。
9.2.3
試験手順
ヒューズリンクの
試験手順を規定
9.2.3
JISとほぼ同じ
追加
直流で実施しなければならな
い規定であるが,後続の部で交
流での試験も可能であること
を追加。
電気用品安全法で認められている
試験方法を追加。国際規格への提
案を検討。
9.3.1
試験方法
遮断試験の方法を
規定
9.3.1
JISと同じ
追加
後続の部で別の試験方法を規
定する場合,その方法によるこ
とを追加。
後続の部で追加したスタンダード
シートJ1及びJ2に対する対応。
附属書C
(参考)
認証を適用する場
合のガイドライン
を記載
附属書C
(参考)
JISと同じ
削除
国際規格の内容を記載してい
ない。
一部の規格使用者に対する参考情
報であり,JISとしては不要。
3
C
6
5
7
5
-1
:
2
0
0
9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60127-1:2006,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD………………国際規格を修正している。
3
C
6
5
7
5
-1
:
2
0
0
9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。