1
C
6492 :
19
98
解
説
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS C 6492
:1998
プリント配線板用銅張積層板一耐燃性ガラス布基材ビスマレイミ
ドトリアジン・エポキシ樹脂
IEC 60249-2-18
:1992
プリント配線板用銅張積層板
(
耐燃性ガラス布基材ピスマレイミド
/
ト
リアジン
/
エポキシ樹脂
)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(1)
適用範囲
○ ガラス布基材ピスマレイミ
ドトリアジン・エポキシ樹脂
を用いたプリント配線板用
銅張積層板について規定す
る。
○ 同左
≡ 特になし
(2)
用語・記号
○ 材料・性能を表す記号につい
て規定する。
○ 同左
≡ 特になし
(3)
種類・等級
○ 標準品・高品質品について規
定する。
○ 同左
≡ 特になし
(4)
性能
○ 電気的・非電気的性能及び外
観について規定する。
○ 同左
≠
JIS
においては
,
下記の項目を
任意項目とした。
・表面電食性
・端部電食性
・
200
℃での表面抵抗
・
200
℃での体積抵抗率
新たに 絶縁抵抗 の項目を
追加した。
表面電食性 及び 端部電
食性
については
,
日本にお
いては品質改善によって考
慮する必要のないレベルに
早くから達しており
,
省略し
ても問題はない。もし
,
絶縁
材料部分の異常があれば新
しく追加した 絶縁抵抗 の
測定において異常値が検出
できる。
200
℃での表面抵抗
及
び
200
℃での体積抵抗率 の
試験項目は
,
使用条件を無視
し
,
ガラス転移温度に近い温
度条件下における測定であ
り
,
手間のかかるわりには得
られる情報の少ない測定法
であるため
,
特に要求のない
限り省略すべき試験項目で
ある。
2
C
6492 :
19
98
解
説
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
なお
,
前述の試験項目を任
意項目とすること及び 絶縁
抵抗
試験の追加について
は
,
提案中である。
(5)
成分・化学的
性質
,
物理的
性質
○ 銅はくの接着に関係する特
性及び打ち抜き・機械加工性
について規定する。
○ 同左
≠
JIS
においては
,
下記の項目を
任意項目とした。
・ランド引きはがし強さ
・
175
℃加熱後の銅はく引き
はがし強さ
・溶媒蒸気にさらされた後の
銅はく引きはがし強さ
・受渡当事者間で合意した溶
媒にさらされた後の銅は
く引きはがし強さ
・めっき模擬実験後の銅はく
引きはがし強さ
IEC
に規定されている方法
の多くは
,
銅はくの接着力が
極めて不安定であったころ
に制定されたものであるた
め
,
数多くの条件を想定して
試験法と規格値を定めてい
るが
,
現在ではいずれの項目
も問題なく合格できるレベ
ルであり
,
はんだ付けを考慮
想定した熱処理後の引きは
がし強さの測定と銅はく面
の異常の調査で十分と考え
られるため
,
JIS
においては
任意項目とした。
なお
,
前述の試験項目を任
意項目とすることについて
は
,
提案中である。
(6)
形状・寸法及
び 寸 法 許 容
差
○ 銅張積層板の寸法とその許
容差について規定する。
○ 同左
= 日本の取引の現状を考慮し
て
,
銅張積層板の寸法につい
てはメートル系のものを推
奨することとした。
メートル系のものについて
は
,
日 本 か ら の 提 案 に よ っ
て
,
IEC
にも追加規定された
ものである。
(7)
材料・原料
○ 用いる材料と
,
その構成につ
いて規定する。
○ 同左
≡
(8)
試験方法
○
JIS C 6481
,
IEC 60249-1
及び
IEC 6189-2
による
○
IEC 60249-1
及び
IEC 6189-2
によ
る
= 新たに 絶縁抵抗 の項目を
追加したことによってその
試験方法は
,
JIS C 6481
によ
ることとした。
絶縁抵抗
については
,
提
案中である。
3
C
6492 :
19
98
解
説
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(9)
表示
○ 対応規格番号
,
耐燃性及び構
成について表不する。
○ 同左
≡
備考
1
.
比項目
(1)
及び
(
Ⅲ
)
の小欄で
,
○
は該当する項目を規定している場合を示す。
2.
比項目
(IV)
の小欄の記号の意味は
,
次による。
≡ :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。
= :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。ただし
,
軽微な技術上の差異がある。
≠ :
JIS
は
,
国際規格と技術的内容が同等でない。