C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語,定義及び略語 ·········································································································· 2
3.1 用語及び定義 ················································································································ 2
3.2 略語 ···························································································································· 3
4 光ブースタアンプの性能テンプレート ·················································································· 3
5 光プリアンプの性能テンプレート ························································································ 5
6 光ラインアンプの性能テンプレート ····················································································· 7
7 電磁両立性(EMC)に関する要求条件 ················································································ 10
8 レーザ安全に関する要求条件 ····························································································· 10
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産
業技術振興協会(OITDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。
これによって,JIS C 6123-1:2015は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 6123の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 6123-1 第1部:単一チャネル用光増幅器
JIS C 6123-4 第4部:マルチチャネル用光増幅器
日本工業規格 JIS
C 6123-1:2018
(IEC 61291-2:2016)
光増幅器−性能仕様テンプレート−
第1部:単一チャネル用光増幅器
Optical amplifiers-Performance specification template-
Part 1: Single channel optical amplifiers
序文
この規格は,2016年に第4版として発行されたIEC 61291-2を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,単一チャネル用途の光増幅器(OA)に適用する性能仕様テンプレートについて規定する。
マルチチャネル用途の光増幅器については,JIS C 6123-4の性能仕様テンプレートを適用する。
この性能仕様テンプレートの目的は,単一チャネル用光増幅器(OA)で使用する性能規格及び/又は製
品性能仕様の枠組みを提供することである。
性能規格又は製品性能仕様には,この性能仕様テンプレートに規定するパラメータに加え,定格,動作
条件,試験,合否基準などの仕様項目を含めてもよい。
性能仕様書作成者は,個々の用途のためにパラメータ及び/又はパラメータ群を加えてもよいが,この
規格で規定するパラメータを省いてはならない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61291-2:2016,Optical amplifiers−Part 2: Single channel applications−Performance specification
template(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 6121 光増幅器−通則
注記 対応国際規格:IEC 61291-1,Optical amplifiers−Part 1: Generic specification
JIS C 6121-5-2 光増幅器−第5-2部:品質評価規格−光ファイバ増幅器の信頼性評価
注記 対応国際規格:IEC 61291-5-2,Optical amplifiers−Part 5-2: Qualification specifications−
Reliability qualification for optical fibre amplifiers
JIS C 6122-1(規格群) 光増幅器−測定方法−第1部:パワーパラメータ及び利得パラメータ
2
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
注記 対応国際規格:IEC 61290-1 (all parts),Optical amplifiers−Test methods−Part 1: Power and gain
parameters
JIS C 6122-3(規格群) 光増幅器−測定方法−第3部:雑音指数パラメータ
注記 対応国際規格:IEC 61290-3 (all parts),Optical amplifiers−Test methods−Part 3: Noise figure
parameters
JIS C 6122-4-3 光増幅器−測定方法−第4-3部:過渡パラメータ−パワー制御単一チャネル光増幅器
のパワーパラメータ測定
注記 対応国際規格:IEC 61290-4-3,Optical amplifiers−Test methods−Part 4-3: Power transient
parameters−Single channel optical amplifiers in output power control
JIS C 6122-5-1 光ファイバ増幅器−測定方法−第5-1部:光反射率パラメータ測定方法−光スペクト
ラムアナライザを用いた測定方法
注記 対応国際規格:IEC 61290-5 (all parts),Optical amplifiers−Test methods−Part 5: Reflectance
parameters
JIS C 6122-6 光ファイバ増幅器−測定方法−第6部:漏れ励起光パラメータ測定方法
注記 対応国際規格:IEC 61290-6-1,Optical fibre amplifiers−Basic specification−Part 6-1:Test
methods for pump leakage parameters−Optical demultiplexer
JIS C 6122-11-1 光増幅器−測定方法−第11-1部:偏波モード分散パラメータ−ジョーンズマトリク
ス固有値解析(JME)法
注記 対応国際規格:IEC 61290-11 (all parts),Optical amplifiers−Test methods−Part 11: Polarization
mode dispersion parameter
JIS C 6123-4 光増幅器−性能仕様テンプレート−第4部:マルチチャネル用光増幅器
注記 対応国際規格:IEC 61291-4,Optical amplifiers−Part 4: Multichannel applications−Performance
specification template
JIS C 6802 レーザ製品の安全基準
注記 対応国際規格:IEC 60825-1,Safety of laser products−Part 1: Equipment classification and
requirements
3
用語,定義及び略語
3.1
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 6121によるほか,次による。
3.1.1
光増幅器(optical amplifier)
光信号を増幅できる,適切に励起された利得媒体からなる光導波路モジュール又はコンポーネント。
3.1.2
光ファイバ増幅器(optical fiber amplifier)
希土類イオンを添加したアクティブ光ファイバ又はアクティブ光ファイバの光非線形効果によって光増
幅を実現する光増幅器。
3.1.3
半導体光増幅器(semiconductor optical amplifier)
半導体レーザダイオード構造のアクティブ光導波路を電気的に励起する光増幅器。
3
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
3.1.4
ゲインブロック(OFA component)
アクティブ光ファイバからなる利得媒体,一つ以上の光アイソレータ,励起光と信号光とを合波するた
めの光ブランチングデバイス,きょう(筐)体及び光ファイバで構成する,光ファイバピッグテールをも
つ光部品。
注記 ゲインブロックは,光パワーモニタ用の波長選択性のない光ブランチングデバイス,利得等化
フィルタ又は増幅された自然放出光(ASE)除去フィルタなどの光フィルタ,制御回路を含ま
ないプリント基板,及びその他の部品を含んでもよい。
3.1.5
光増幅器モジュール(OFA module)
ゲインブロック,駆動回路付き励起レーザ,駆動回路付きフォトダイオード及び制御回路で構成する光
ファイバピッグテール付きの光モジュール。
3.1.6
半導体光増幅器コンポーネント,SOAコンポーネント(SOA component)
半導体光増幅器素子,レンズ,電子冷却素子,サーミスタ,きょう(筐)体及び光ファイバで構成する
光ファイバピッグテール付きの光コンポーネント。
注記 光アイソレータを含むことがある。
3.2
略語
この規格で用いる主な略語は,JIS C 6121によるほか,次による。
EMC
電磁両立性
(electromagnetic compatibility)
OA
光増幅器
(optical amplifier)
OFA
光ファイバ増幅器
(optical fiber amplifier)
SOA
半導体光増幅器
(semiconductor optical amplifier)
4
光ブースタアンプの性能テンプレート
表1及び表2に,それぞれ単一チャネル用途の光ブースタアンプとして用いる光増幅器モジュール又は
ゲインブロック,及びブースタ半導体光増幅器(SOA)コンポーネントに対する最低限必要なパラメータ
の性能テンプレートを示す。表1及び表2には,良否判定基準となる最大値及び/又は最小値の欄及び適
用する測定方法を含む。SOA製品はバタフライパッケージに代表されるSOAコンポーネントの形態で市
場に流通していることから,ここではSOAコンポーネントに限定する。最小値及び最大値の空欄は,数値
を規定することを表す。“−”は,対象外を表す。
4
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
表1−単一チャネル用途の光ブースタアンプとして用いる光増幅器モジュール
又はゲインブロックに対する最低限必要なパラメータの性能テンプレート
パラメータ
単位
最小値
最大値
測定方法
伝送特性
入力光パワー範囲
dBm
JIS C 6122-1規格群
出力光パワー範囲a)
dBm
JIS C 6122-1規格群
利得a)
dB
JIS C 6122-1規格群
波長帯域
nm
JIS C 6122-1規格群
信号光-ASE間雑音指数
dB
−
JIS C 6122-3規格群
偏波依存利得変動
dB
−
JIS C 6122-1規格群
逆方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
入力端光反射率b)
dB
−
JIS C 6122-5-1
反射減衰量b)
dB
−
JIS C 6122-3規格群
入力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
出力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
入力漏れ励起光
dBm
−
JIS C 6122-6
出力漏れ励起光
dBm
−
JIS C 6122-6
最大総出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
環境及び
信頼性
動作温度
℃
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
最大動作相対湿度
%
−
JIS C 6121-5-2参照
許容最大動作
振動条件
振動周波
数範囲
Hz
JIS C 6121-5-2参照 JIS C 6121-5-2参照
複振幅
mm
−
JIS C 6121-5-2参照
試験時間
s
−
JIS C 6121-5-2参照
保存温度
℃
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
最大保存相対湿度
%
−
JIS C 6121-5-2参照
許容最大衝撃
条件,自然落下
落下高さ
mm
−
JIS C 6121-5-2参照
信頼度
FIT
−
JIS C 6121-5-2参照
注a) 出力光パワー範囲,利得又は両者を規定する。
b) 入力端光反射率又は反射減衰量を規定する。
5
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
表2−単一チャネル用途のブースタSOAコンポーネントに対する
最低限必要なパラメータの性能テンプレート
パラメータ
単位
最小値
最大値
測定方法
伝送特性a) 入力光パワー範囲
dBm
JIS C 6122-1規格群
出力光パワー範囲b)
dBm
JIS C 6122-1規格群
利得b)
dB
−
JIS C 6122-1規格群
飽和出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
波長帯域
nm
JIS C 6122-1規格群
利得リップルc)
dB
−
検討中
信号光-ASE間雑音指数
dB
−
JIS C 6122-3規格群
偏波依存利得変動
dB
−
JIS C 6122-1規格群
順方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
逆方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
入力端光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
入力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
出力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
最大総出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
環境及び
信頼性d)
動作温度
℃
最大動作相対湿度
%
−
許容最大動作
振動条件
振動周波
数範囲
Hz
複振幅
mm
−
試験時間
s
−
保存温度
℃
最大保存相対湿度
%
−
許容最大衝撃
条件,自然落下
落下高さ
mm
−
故障率
FIT
−
動作条件
a), e)
順方向電流
mA
検討中
順方向バイアス電圧
V
検討中
利得ピーク波長
nm
検討中
電子冷却素子電流
A
検討中
電子冷却素子電圧
V
検討中
サーミスタ抵抗値
Ohm
検討中
サーミスタ定数
検討中
注a) SOAの飽和出力光パワー,利得,利得リップル,信号光-ASE間雑音指数,偏波依存利得変動,最大総出力光パ
ワー及び動作条件の特性に関する情報は,TR C 0060に記載されている。
b) 出力光パワー範囲,利得又は両者を規定する。
c) 測定方法は,別文書による。
d) SOAの信頼性に関するJIS又はIEC文書はない。光能動部品に関する信頼性文書は,JIS C 5948,及びIEC/TR
62572-2がある。
e) 電子冷却素子及びサーミスタの動作条件は,JIS C 5953-3に記載されている。
5
光プリアンプの性能テンプレート
表3及び表4に,それぞれ単一チャネル用途の光プリアンプとして用いる光増幅器モジュール又はゲイ
ンブロック,及びプリSOAコンポーネントに対する最低限必要なパラメータの性能テンプレートを示す。
表3及び表4には,良否判定基準となる最大値及び/又は最小値の欄及び適用する測定方法を含む。SOA
6
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
製品はバタフライパッケージに代表されるSOAコンポーネントの形態で市場に流通していることから,こ
こではSOAコンポーネントに限定する。最小値及び最大値の空欄は,数値を規定することを表す。“−”
は,対象外を表す。
表3−単一チャネル用途の光プリアンプとして用いる光増幅器モジュール
又はゲインブロックに対する最低限必要なパラメータの性能テンプレート
パラメータ
単位
最小値
最大値
測定方法
伝送特性
入力光パワー範囲
dBm
JIS C 6122-1規格群
出力光パワー範囲a)
dBm
JIS C 6122-1規格群
利得a)
dB
JIS C 6122-1規格群
波長帯域
nm
JIS C 6122-1規格群
使用可能波長帯域b)
nm
JIS C 6122-1規格群
信号光-ASE間雑音指数
dB
−
JIS C 6122-3規格群
偏波依存利得変動
dB
−
JIS C 6122-1規格群
順方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
逆方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
入力端光反射率c)
dB
−
JIS C 6122-5-1
反射減衰量c)
dB
−
JIS C 6122-3規格群
入力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
出力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
入力漏れ励起光
dBm
−
JIS C 6122-6
出力漏れ励起光
dBm
−
JIS C 6122-6
最大総出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
過渡パラ
メータd)
過渡応答
dB
−
JIS C 6122-4-3
過渡応答時間
s
−
JIS C 6122-4-3
過補償応答パワー
dB
−
JIS C 6122-4-3
安定化状態パワーオフセッ
ト
dB
−
JIS C 6122-4-3
環境及び
信頼性
動作温度
℃
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
最大動作相対湿度
%
−
JIS C 6121-5-2参照
許容最大動作
振動条件
振動周波
数範囲
Hz
JIS C 6121-5-2参照 JIS C 6121-5-2参照
複振幅
mm
−
JIS C 6121-5-2参照
試験時間
s
−
JIS C 6121-5-2参照
保存温度
℃
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
最大保存相対湿度
%
−
JIS C 6121-5-2参照
許容最大衝撃
条件,自然落下
落下高さ
mm
−
JIS C 6121-5-2参照
注a) 出力光パワー範囲,利得又は両者を規定する。
b) 光フィルタを内蔵する光プリアンプに対して適用する。
c) 入力端光反射率又は反射減衰量を規定する。
d) 過渡パラメータは,出力制御光ファイバ増幅器に適用する。
7
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
表4−単一チャネル用途のプリSOAコンポーネントに対する最低限必要なパラメータの性能テンプレート
パラメータ
単位
最小値
最大値
測定方法
伝送特性a) 入力光パワー範囲
dBm
JIS C 6122-1規格群
出力光パワー範囲b)
dBm
JIS C 6122-1規格群
利得b)
dB
−
JIS C 6122-1規格群
飽和出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
波長帯域
nm
JIS C 6122-1規格群
利得リップルc)
dB
−
検討中
信号光-ASE間雑音指数
dB
−
JIS C 6122-3規格群
偏波依存利得変動
dB
−
JIS C 6122-1規格群
順方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
逆方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
入力端光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
入力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
出力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
最大総出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
環境及び
信頼性d)
動作温度
℃
最大動作相対湿度
%
−
許容最大動作
振動条件
振動周波
数範囲
Hz
複振幅
mm
−
試験時間
s
−
保存温度
℃
最大保存相対湿度
%
−
許容最大衝撃
条件,自然落下
落下高さ
mm
−
故障率
FIT
−
動作条件
a), e)
順方向電流
mA
検討中
順方向バイアス電圧
V
検討中
利得ピーク波長
nm
検討中
電子冷却素子電流
A
検討中
電子冷却素子電圧
V
検討中
サーミスタ抵抗値
Ohm
検討中
サーミスタ定数
検討中
注a) SOAの飽和出力光パワー,利得,利得リップル,信号光-ASE間雑音指数,偏波依存利得変動,最大総出力光パ
ワー及び動作条件の特性に関する情報は,TR C 0060に記載されている。
b) 出力光パワー範囲,利得又は両者を規定する。
c) 測定方法は,別文書による。
d) SOAの信頼性に関するJIS又はIEC文書はない。光能動部品に関する信頼性文書は,JIS C 5948,及びIEC/TR
62572-2がある。
e) 電子冷却素子及びサーミスタの動作条件は,JIS C 5953-3に記載されている。
6
光ラインアンプの性能テンプレート
表5及び表6に,それぞれ単一チャネル用途の光ラインアンプとして用いる光増幅器モジュール又はゲ
インブロック,及びSOAコンポーネントに対する最低限必要なパラメータの性能テンプレートを示す。表
5及び表6には,良否判定基準となる最大値及び/又は最小値の欄及び適用する測定方法を含む。SOA製
品はバタフライパッケージに代表されるSOAコンポーネントの形態で市場に流通していることから,ここ
8
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
ではSOAコンポーネントに限定する。最小値及び最大値の空欄は,数値を規定することを表す。“−”は,
対象外を表す。
表5−単一チャネル用途の光ラインアンプとして用いる光増幅器モジュール
又はゲインブロックに対する最低限必要なパラメータの性能テンプレート
パラメータ
単位
最小値
最大値
測定方法
伝送特性
入力光パワー範囲
dBm
JIS C 6122-1規格群
出力光パワー範囲a)
dBm
JIS C 6122-1規格群
利得a)
dB
JIS C 6122-1規格群
飽和出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
波長帯域
nm
JIS C 6122-1規格群
信号光-ASE間雑音指数
dB
−
JIS C 6122-3規格群
偏波依存利得変動
dB
−
JIS C 6122-1規格群
順方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
逆方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
入力端光反射率b)
dB
−
JIS C 6122-5-1
反射減衰量b)
dB
−
JIS C 6122-3規格群
入力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
出力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
入力漏れ励起光
dBm
−
JIS C 6122-6
出力漏れ励起光
dBm
−
JIS C 6122-6
最大総出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
偏波モード分散
ps
−
JIS C 6122-11-1
過渡パラ
メータc)
過渡応答
dB
−
JIS C 6122-4-3
過渡応答時間
s
−
JIS C 6122-4-3
過補償応答パワー
dB
−
JIS C 6122-4-3
安定化状態パワーオフセッ
ト
dB
−
JIS C 6122-4-3
環境及び
信頼性
動作温度
℃
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
最大動作相対湿度
%
−
JIS C 6121-5-2参照
許容最大動作
振動条件
振動周波
数範囲
Hz
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
複振幅
mm
−
JIS C 6121-5-2参照
試験時間
s
−
JIS C 6121-5-2参照
保存温度
℃
JIS C 6121-5-2参照
JIS C 6121-5-2参照
最大保存相対湿度
%
−
JIS C 6121-5-2参照
許容最大衝撃
条件,自然落下
落下高さ
mm
−
JIS C 6121-5-2参照
注a) 出力光パワー範囲,利得又は両者を規定する。
b) 入力端光反射率又は反射減衰量を規定する。
c) 過渡パラメータは,出力パワー制御OFA部品又はモジュールに適用する。
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C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
表6−単一チャネル用途の光ラインアンプとして用いるSOAコンポーネントに対する
最低限必要なパラメータの性能テンプレート
パラメータ
単位
最小値
最大値
測定方法
伝送特性a) 入力光パワー範囲
dBm
JIS C 6122-1規格群
出力光パワー範囲b)
dBm
JIS C 6122-1規格群
利得b)
dB
−
JIS C 6122-1規格群
飽和出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
波長帯域
nm
JIS C 6122-1規格群
利得リップルc)
dB
−
検討中
信号光-ASE間雑音指数
dB
−
JIS C 6122-3規格群
偏波依存利得変動
dB
−
JIS C 6122-1規格群
順方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
逆方向ASEパワーレベル
dBm
−
JIS C 6122-3規格群
入力端光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
入力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
出力端許容最大光反射率
dB
−
JIS C 6122-5-1
最大総出力光パワー
dBm
−
JIS C 6122-1規格群
偏波モード分散
ps
−
JIS C 6122-11-1
環境及び
信頼性d)
動作温度
℃
最大動作相対湿度
%
−
許容最大動作
振動条件
振動周波
数範囲
Hz
複振幅
mm
−
試験時間
s
−
保存温度
℃
最大保存相対湿度
%
−
許容最大衝撃
条件,自然落下
落下高さ
mm
−
故障率
FIT
−
動作条件
a), e)
順方向電流
mA
検討中
順方向バイアス電圧
V
検討中
利得ピーク波長
nm
検討中
電子冷却素子電流
A
検討中
電子冷却素子電圧
V
検討中
サーミスタ抵抗値
Ohm
検討中
サーミスタ定数
検討中
注a) SOAの飽和出力光パワー,利得,利得リップル,信号光-ASE間雑音指数,偏波依存利得変動,最大総出力光パ
ワー及び動作条件の特性に関する情報は,TR C 0060に記載されている。
b) 出力光パワー範囲,利得又は両者を規定する。
c) 測定方法は,別文書による。
d) SOAの信頼性に関するJIS又はIEC文書はない。光能動部品に関する信頼性文書は,JIS C 5948,及びIEC/TR
62572-2がある。
e) 電子冷却素子及びサーミスタの動作条件は,JIS C 5953-3に記載されている。
10
C 6123-1:2018 (IEC 61291-2:2016)
7
電磁両立性(EMC)に関する要求条件
この規格の対象となる部品及びモジュールは,それらを組み込む個別の使用方法又は環境によって決ま
るEMCのための必要条件を,エミッション及びイミュニティの両面において満足しなければならない。
EMCに関する要求条件は,JIS C 61000規格群に標準化されている。
8
レーザ安全に関する要求条件
この規格の対象となる部品及びモジュールは,JIS C 6802で規定する適切なクラスに分類されなければ
ならない。
参考文献
JIS C 5948 光伝送用半導体レーザモジュールの信頼性評価方法
JIS C 5952-11 光伝送用能動部品−パッケージ及びインタフェース標準−第11部:14ピン変調器集積
形半導体レーザ送信モジュール
JIS C 5953-1 光伝送用能動部品−性能標準−第1部:総則
JIS C 5953-3 光伝送用能動部品−性能標準−第3部:2.5 Gbit/s変調器集積形半導体レーザモジュール
JIS C 61000(規格群) 電磁両立性
JIS C 61280(規格群) 光ファイバ通信サブシステム試験方法
TR C 0060 光増幅器−半導体光増幅器(SOA)
注記 対応国際規格:IEC/TR 61292-9,Optical amplifiers−Part 9: Semiconductor optical amplifiers
(SOAs)
IEC/TR 61931,Fibre optic−Terminology
IEC/TR 62572-2,Fibre optic active components and devices−Reliability standards−Part 2: Laser module
degradation
IEC/TS 62538,Categorization of optical devices
OITDA/TP 10/AD (2012 Ed.1) 光増幅器励起用及びファイバレーザ励起用半導体レーザモジュールの信
頼性評価方法に関するガイド