C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 2
3 略語······························································································································· 2
4 一般規則及び概念 ············································································································· 2
4.1 コマンドセット符号化言語······························································································· 2
4.2 光増幅器起動時応答 ······································································································· 2
4.3 コマンドセット構文 ······································································································· 2
4.4 コマンド引数 ················································································································ 2
4.5 コマンドの終端子 ·········································································································· 2
4.6 光増幅器応答プロンプト·································································································· 3
4.7 エコーモード ················································································································ 3
5 サポートコマンド ············································································································· 3
6 共通コマンドセット ·········································································································· 4
6.1 コマンドセットI············································································································ 4
6.2 コマンドセットII ·········································································································· 9
7 選択コマンドセット(設計に依存) ···················································································· 13
7.1 コマンドセットI··········································································································· 13
7.2 コマンドセットII ········································································································· 17
附属書A(規定)設定値の復元機能 ························································································ 21
附属書B(参考)警報機能····································································································· 22
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 6121の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 6121 通則
JIS C 6121-5-2 第5-2部:品質評価規格−光ファイバ増幅器の信頼性評価
JIS C 6121-6-1 第6-1部:インタフェース−コマンドセット
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 6121-6-1:2013
(IEC 61291-6-1:2008)
光増幅器−
第6-1部:インタフェース−コマンドセット
Optical amplifiers-Part 6-1: Interfaces-Command set
序文
この規格は,2008年に第1版として発行されたIEC 61291-6-1を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,自動制御光増幅器(以下,光増幅器という。)との通信及び制御に用いる光増幅器コマンド
セット(OACS)について規定する。光増幅器は,常駐するファームウェアを用いることによって,コマ
ンドを受け取り,応答することが可能である。また,マイクロプロセッサによって光増幅器を制御するこ
ともある。
この規格では,光増幅器を制御するためのコマンドセットの構成及び内容について規定する。物理イン
タフェースすなわちハードウェアインタフェースはこの規格の適用外であるが,このコマンドセットは,
光増幅器と通信を行うために,物理インタフェースを利用することを前提としている。物理インタフェー
スに関する規格は,IEC 61291-6規格群にて別途規定される予定である。
この規格に規定するコマンドセットは,使用者又はホストが,光増幅器の状態情報の収集,及び/又は
設定の変更を可能にすることを,目的としている。
現在OACS体系内で定義し,扱っている全てのコマンドの一覧を,この規格で規定する。この規格で規
定するコマンドの一覧は,幅広いアプリケーションに対応しており,全てのコマンドがあらゆる光増幅器
に適用できるというわけではない。OACS対応光増幅器で扱うことができるコマンドを決定するためには,
製造業者が提供する製品仕様書を参照する。
全てのOACS対応光増幅器は,“共通”OACSコマンドの全セットを扱うことができる。通常,設計又
は実装に対して固有であるその他のコマンドは,“選択”OACSコマンドの幾つか,又は全てを扱えればよ
い。
注記1 ここでホストは,光増幅器の上位にあり,光増幅器を制御する機器の全てを指す。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61291-6-1:2008,Optical amplifiers−Part 6-1: Interfaces−Command set(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
2
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO/IEC 8859-1,Information technology−8-bit single-byte coded graphic character sets−Part 1: Latin
alphabet No.1
3
略語
この規格で用いる主な略語は,次による。
ASCII
(American standard character for information interchange)
DC
分散補償器
(Dispersion compensator)
EDFA
エルビウム添加光ファイバ増幅器
(Erbium doped fibre amplifier)
OACS
光増幅器コマンドセット
(Optical amplifier command set)
TEC
電子冷却素子
(Thermo-electric cooler)
VOA
光可変減衰器
(Variable optical attenuator)
4
一般規則及び概念
4.1
コマンドセット符号化言語
光増幅器との通信に用いる全てのデータは,8ビットのASCII文字で符号化する。詳細はISO/IEC 8859-1
による。
4.2
光増幅器起動時応答
光増幅器は,例えば適切な“警報”出力信号のような,ハードウェアによる非同期通知は行うことがで
きるが,ソフトウェア上ではコマンド入力しない限り決して応答しない。そのため,電源リセットによる
起動時に光増幅器がプロンプト(入力要求)を送るように,光増幅器を構成することができる。一つ以上
の起動メッセージがこの初回プロンプトに先行してもよい。
4.3
コマンドセット構文
コマンドは,コマンド文字列,0個以上の引数から成り,終端子で終わる。コマンド文字列は大文字・
小文字を区別しない。全てのコマンドは,次の形式に従う。
コマンド名 <引数̲1> <引数̲2> <引数̲3> ………<CR><LF>
4.4
コマンド引数
引数は,文字列,整数又は浮動小数点数が使用できる。浮動小数点数は固定表記で入力しなければなら
ない(例えば,0.023であり,2.3e-2ではない。)。
コマンド文字列及び引数は,一つ以上の区切り文字で区切らなければならない。区切り文字は8ビット
のASCII空白文字とする。
4.5
コマンドの終端子
コマンドの終端子は<CR><LF>とする。<CR><LF>では,コマンドは<CR>を受けて実行され,<LF>は無
視される。
コマンド実行が成功すると,“OK”<CR><LF>で応答する。認識できないコマンドに対しては“??”
<CR><LF>で応答する。
3
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
コマンド応答は,正常応答又はエラーメッセージで構成される。エラーメッセージは常に“?”文字から
始まり,正常応答は“?”文字で始まらない。コマンドが正常に完了し,報告しなければならない有用な情
報がない場合,その応答は空白(文字なし)になる。エラーメッセージの内容はこの規格では規定しない。
使用できる幾つかのエラーメッセージの例を,次に記載する(この一覧は全てを含んでいるわけではない。)。
?Unknown command 'REBOOT'
?Argument ʻxʼ invalid
?Argument ʻ5ʼ out of range [1, 4]
?Not implemented
??
4.6
光増幅器応答プロンプト
全ての応答の後にはプロンプトが続き,これは光増幅器が別のコマンドを処理する準備ができているこ
とを示す。初期設定プロンプトは<CR><LF>“>”とする。
4.7
エコーモード
初期設定状態では,光増幅器は送られてきた文字をエコーバックしない。しかし,エコーモードを有効
にした場合,表示可能な8ビットのASCII文字をエコーバックする。また,エコーモードではバックスペ
ースキーを使用してコマンドラインを編集することが可能である(削除する文字があれば,バックスペー
スをエコーバックする。)。
5
サポートコマンド
OACSインタフェースを通して扱うことができるソフトウェアコマンドを表1に示す。表に示すソフト
ウェアコマンドの説明,タイプ及び適用は規定事項であり,コマンド名は参考事項である。現在,産業界
で用いられているコマンドセットのうち,主なものを表1の参考の欄に示す。使用者は二つのコマンドセ
ットのうちの1セット,すなわちコマンドセットI又はコマンドセットIIのいずれかからコマンドを選択
し,二つのコマンドセットのコマンドを混合して用いないようにすることが望ましい。コマンド構文,及
びそれに対応する応答の詳細について,全てのOACS対応光増幅器に用いる共通コマンドセットに関して
は箇条6に,追加して用いる選択コマンドセットに関しては箇条7による。
警報機能については,附属書Bを参照する。
表1−ソフトウェアコマンド
説明
タイプ
適用
(参考)
コマンド
セットI
コマンド
セットII
読み込み
書き込み
共通
選択
警報しきい値レベル設定
○
○
○
−
ALRM
ALT,ALH
動作警報表示
○
−
○
−
AST
ALO
警報状態モード設定
○
○
○
−
ASTM
ALS
ボー率(転送速度)設定
○
○
○
−
BAUD
BPS
ファームウェア再起動
−
○
○
−
BOOT
RBT
分散補償器変数設定
○
○
−
○
DCM
DCS
コマンドラインエコー設定
○
○
○
−
ECHO
ECH
利得表示
○
−
○
−
GAIN
APG
4
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−ソフトウェアコマンド(続き)
説明
タイプ
適用
(参考)
コマンド
セットI
コマンド
セットII
読み込み
書き込み
共通
選択
信号光低下時動作モード設定
○
○
○
−
LOS
ASD
制御モード設定
○
○
○
−
MODE
APS
光増幅器状態表示
○
−
○
−
MST
AST
光増幅器ケース温度表示
○
−
○
−
MT
CST
最適平たん利得設定表示
○
−
−
○
OFG
−
フォトダイオードパワー表示
○
−
○
−
PD
PDP
入力信号光パワー表示
○
−
○
−
PIN
PDP
総出力光パワー表示
○
−
○
−
POUT
PDP
信号出力光パワー表示
○
−
○
−
PSIG
APP
励起光パワー設定
○
○
−
○
PSP
LDP
励起光源状態表示,励起光源電流設定
○
○
○
−
PUMP
LDC,
LDT,LTS
励起光パワー表示
○
−
−
○
PWR
LDP
プロトコルダウンロード
−
○
○
−
RECV
UPD
出力端における反射率表示
○
−
−
○
RFL
REF
初期設定値の復元
−
○
○
−
RST
RFD
ステージごとの利得表示
○
−
−
○
SGAIN
APG
ステージごとの利得制限値の設定
○
○
−
○
SGLIM
GLM
ステージごとの制御モードの設定
○
○
−
○
SMODE
APS
ステージごとの状態表示
○
−
−
○
SMST
APS
ステージごとの入力信号光パワー表示
○
−
−
○
SPIN
PDP
ステージごとの出力信号光パワー制限値設
定
○
○
−
○
SPLIM
PLM
ステージごとの総出力光パワー表示
○
−
−
○
SPOUT
PDP
ステージごとの出力信号光パワー表示
○
−
−
○
SPSIG
APP
ステージ出力端における反射率表示
○
−
−
○
SRFL
REF
出力チルト設定
○
○
−
○
TILT
TLT
バージョン情報表示
○
−
○
−
VER
VER
VOA減衰量設定
○
○
−
○
VOA
VAS
6
共通コマンドセット
この箇条では,2種類のコマンドセット,すなわちコマンドセットI及びコマンドセットIIのコマンド
について記述する。コマンド名は参考である。使用者は二つのコマンドセットの内の1セット,すなわち
コマンドセットI又はコマンドセットIIのいずれかからコマンドを選択し,二つのコマンドセットのコマ
ンドを混合して用いないようにすることが望ましい。全てのOACS対応光増幅器は,この箇条で示すコマ
ンドの内容を扱うことができなければならない。各コマンドをイタリック体で表される引数とともに示す。
選択した引数による変化を別行に示す。例では,光増幅器からのプロンプトから始まり,最終コマンドに
続くプロンプトで終わるまでの通信例を示す。ホストから光増幅器へ送られる文字を太字で示す(エコー
モードはオンであることを仮定している。)。
6.1
コマンドセットI
共通ソフトウェアコマンドセットIを,表2に参考として示す。
5
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−共通ソフトウェアコマンドセットI(参考)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.1.1
ALRM x y
ALRM x
ALRM
警報情報を表示する。xは警報名であり,次の
いずれか一つである。
− ILD: 励起光源 過電流警報
− TMP: 励起光源 温度警報
− MTH: 光増幅器(ケース)高温度警報
− MTL: 光増幅器(ケース)低温度警報
− CT: エルビウム添加光ファイバ(EDF)コ
イル温度警報
− LOS: (入力)信号光パワー低下警報(ラマ
ン増幅器では選択)
− LOP: 出力光パワー(又は利得)低下警報
− RFL: 過剰反射率警報(選択)
− LOSn: n番目のステージの(入力)信号光パ
ワー低下警報
− LOPn: n番目のステージの出力光パワー(又
は利得)低下警報
− RFLn: n番目のステージの過剰反射率警報
(選択)
yは表示する警報変数であり,次のいずれか一
つを指定する。
− STA: 現在状態
− SST: 保持状態
− THR: しきい値
− HYS: (しきい値に関する)ヒステリシス
yを省略した場合,上記の全変数を表示する。x
を省略した場合,全警報情報を表示する。x及び
yを省略した場合,全警報に対する全変数を表示
する。
注記1 警報機能に関する追加説明は附属書Bを
参照。
>alrm ild sta
ALRM ILD STA: ON
>alrm lop1
ALRM LOP1 STA: OFF
ALRM LOP1 SST: ON
ALRM LOP1 THR: 2.00 dB
ALRM LOP1 HYS: 1.00 dB
>alrm thr
ALRM LOS1 THR: -31.00 dBm
ALRM LOS2 THR: -22.00 dBm
ALRM CT THR: 2.0 C
ALRM LOP1 THR: 0.50 dB
ALRM LOP2 THR: 0.50 dB
ALRM RFL2 THR: -20.00 dB
ALRM ILD THR: 95.0 %
ALRM TMP THR: 5.0 C
ALRM MTH THR: 65.0 C
ALRM MTL THR: -5.0 C
>
ALRM x THR y
ALRM x HYS y
ALRM x CLR
指定する警報のしきい値レベル又はヒステリ
シスレベルを設定する。xは警報名を指定し,y
はしきい値レベル又はヒステリシスレベルを指
定する。“CLR”を指定すると警報保持状態を初
期状態に戻す。“CLR”を指定するとき,xを省略
することができる。その場合,全警報の保持状態
を初期化する。
>alrm lop1 thr 1.5
>alrm lop1 hys 0.7
>alrm lop1
ALRM LOP1 STA: OFF
ALRM LOP1 SST: ON
ALRM LOP1 THR: 1.50 dB
ALRM LOP1 HYS: 0.70 dB
>
6
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−共通ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.1.2
AST
状態がオンになっている全警報を列挙する。
警報状態モードが通常の場合,現在の状態がオ
ンの警報を列挙する。警報状態が解消されるまで
警報は消去しない。
警報状態モードが保持の場合,保持状態がオン
の警報を列挙し,警報状態を解消している場合は
保持状態を解除する。
オンの警報がない場合,“OK”を応答する。
>ast
AST: LOP2 ILD
>ast
AST: OK
>
6.1.3
ASTM N
ASTM S
ASTM
警報状態モードを通常モード(N)又は保持モ
ード(S,“set”の意)に設定する。モードを省
略した場合,現在のモードを表示する。
>astm
ASTM: S
>astm n
>astm
ASTM: N
>
6.1.4
BAUD x
BAUD
ボー率(転送速度)をx(ビット毎秒)に設定
する。指定できる値は9 600,19 200,38 400,
57 600及び115 200である。引数がない場合,現
在のボー率を表示する。ボー率の変更は,コマン
ド送信に応答したプロンプト後に有効になるこ
とに注意する。
>baud
BAUD: 9600
>baud 115200
>
6.1.5
BOOT
ファームウェアを再起動する。
>boot
(起動メッセージ)
>
6.1.6
ECHO ON
ECHO OFF
ECHO
コマンドラインエコーを“オン”又は“オフ”
に設定する。引数がない場合,現在の状態を表示
する。
>echo
ECHO: ON
>echo off
>echo
ECHO: OFF
>
6.1.7
LOS x
LOS
LOS警報(信号光パワー低下警報)がアクテ
ィブであるときの動作を設定する。xは次のいず
れか一つを指定する。
− A: 利得制御,出力光パワー制御,及び手動
制御モードにて励起光源を停止する。
− P: 利得制御モードにて無効。出力光パワー
制御,及び手動制御モードにて励起光源を停
止する。
− N: 全てのモードにて無効。
xを指定しない場合,現在のLOSモードを表
示する。
マルチステージEDFAに関しては,LOSモー
ドを同じ方法で全てのステージに適用する。
>los
LOS: A
>los p
>los
LOS: P
>
7
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−共通ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.1.8
MODE x y
MODE x
MODE
光増幅器の制御モードをxに,設定値をyに設
定する。制御モードは次のとおりである。
− G: 利得制御モード。yは利得設定値(dB)。
固定利得光増幅器の場合,yは最適平たん利
得に設定する“OFG”として指定する。
− P: 出力光パワー制御モード。yは出力光パワ
ー設定値(dBm)。
− S: ステージ制御モード。yは指定しない。マ
ルチステージEDFAだけに適用する。
− P: 励起光パワー制御モード。yは指定しな
い。各励起光源をPSPコマンドで指定する光
パワーに制御する。
− M: 手動励起光源制御。yは指定しない。こ
のモードでは,各励起光源をPUMP ISPコマ
ンドで指定する固定電流に設定するか,又は
AUTOを指定した場合は自動的に制御する。
詳細についてはPUMP ISPコマンドを参照。
− D: 動作不能モード。yは指定しない。全て
の励起光源を停止する。
注記2 MODEコマンドだけの場合,現在のシス
テムモード及び設定値を表示する。
>mode
MODE: G 23.00 dB
>mode g ofg
>mode
MODE: G 22.65 dB
>mode p 10.78
>mode
MODE: P 10.78 dBm
>mode d
>mode
MODE: D
>mode s
>mode
MODE: S
>
6.1.9
MST
次の一つ以上のキーワードによって,光増幅器
の状態を表示する。
− DIS: 光増幅器への動作不能入力又は警報に
よって,光増幅器は動作不能状態。
− ES: アイセーフ入力又は警報によって,光増
幅器はアイセーフモードの状態。アイセーフ
モードは光学パワーレベルを目の安全のた
めに制限するモードである。
− LIM: SGLIM又はSPLIMによって,光増幅
器利得又は出力光パワーを制限している状
態。
− OK: 光増幅器は正常動作状態。
マルチステージEDFAに関しては,光増幅器状
態は全てのステージ状態表示の和集合(論理的な
OR)である[7.1.8(SMST)参照]。
>mst
MST: DIS ES
>mst
MST: OK
>
6.1.10 MT
光増幅器ケース温度(℃)を表示する。
>mt
MT: 45.6 C
>
8
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−共通ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.1.11
PD x
PD
フォトダイオードのパワーを表示する(dBm)。
有効なフォトダイオード番号xは,1から実装さ
れたフォトダイオード数までである。引数が省略
された場合,全てのフォトダイオードのパワーを
表示する。
PDコマンドの代わりにPIN,SPOUT,VOAな
どの高レベルコマンドの使用が望ましい。設計に
おけるフォトダイオードの付番の一貫性は保証
しない。例えば,どんな光増幅器設計に関しても,
PINコマンドは常に入力信号光パワーを報告す
るが,“PD1”コマンドは別の光パワーを報告す
ることがある。
>pd 2
PD 2: -6.08 dBm
>pd
PD 1: -22.32 dBm
PD 2: -6.08 dBm
PD 3: -10.23 dBm
PD 4: 11.01 dBm
>
6.1.12 PIN
POUT
PSIG
GAIN
入力信号光パワー,総出力光パワー,出力信号
光パワー及び利得を表示する。出力信号光パワー
は,総出力光パワーから増幅された自然放出光
(ASE)パワーを差し引いた光パワーである。
>pin
PIN: -20.00 dBm
>pout
POUT: 6.15 dBm
>psig
PSIG: 5.00 dBm
>gain
GAIN: 25.00 dB
>
6.1.13 PUMP x ISP z
PUMP x AUTO
番号xの励起光源にz(mA)の固定電流を設
定する。xを指定しない場合,全ての励起光源が
この電流に設定される。
固定励起電流を設定すると,励起光源の自動制
御より優先され,励起光源の自動制御は無効にな
る。
AUTOは,自動励起光源制御に再設定する。光
増幅器が手動モード(MODE M)であるときだ
け,このコマンドを受け付ける。手動励起光源設
定は一時的であり,電源リセット後は保持されな
い(リセット後は,ISP 0に戻る。)。
>pump 2 isp 25.0
>pump 2 isp
PUMP 2 ISP: 25.0 mA
>pump 2 auto
>pump 2 isp
PUMP 2 ISP: AUTO
>
6.1.14 PUMP x y
PUMP x
PUMP
励起光源の状態を表示する。有効な励起光源番
号xは,1から実装した励起光源数までである。
yは表示する情報を指定し,次のいずれか一つで
ある。
− ILD: 励起光源電流(mA)
− EOL: 励起光源の最終寿命電流(mA)
− TMP: 励起光源温度(℃)
− ITC: TEC電流(mA)
− VTC: TEC電圧(V)
− ISP: 励起光源電流設定値(mA)
>pump 2 ild
PUMP 2 ILD: 102.7 mA
>pump 1
PUMP 1 ILD: 167.5 mA
PUMP 1 EOL: 350.0 mA
PUMP 1 TMP: 25.1 C
PUMP 1 ITC: 847.0 mA
PUMP 1 VTC: 2.354 V
PUMP 1 ISP: AUTO
>
9
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−共通ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.1.15 RECV x
XMODEMファイル転送プロトコルを使用して
ホストシステムからファイルをダウンロードす
る。XMODEMプロトコルは,2バイトCRCを付
加したXMODEM-128バイトデータ,又は2バイ
トCRCを付加したXMODEM-1Kバイトデータで
ある。xはファイル形式を指定する。ファイル形
式は製造業者固有である。
例
FW: マイクロコントローラの新しいファーム
ウェアをダウンロードする。
S2:
ASCII転送プロトコルを使用してS2ファ
イル形式でダウンロードする。
>recv fw
>
>recv s2
>
6.1.16 RST
全ての設定を工場出荷時設定値にリセットす
る。通常,マイクロコントローラがBOOTコマン
ドによって再起動されるまで,変更は反映しな
い。
注記3 RST機能に関する追加説明は附属書Aを
参照。
>rst
>
6.1.17 VER
バージョン情報を表示する。光増幅器のバージ
ョン及び設定情報を数行で報告する読取り専用
のコマンドである。最初の3行は右に示した情報
フィールドを含む。光増幅器供給業者と顧客との
間の同意によって,追加出力行を加える場合があ
る。この追加出力行の明確な形式要件は,規定し
ない。
>ver
Configuration: GenericEDFA
Firmware Vers: 1.0.0
Serial Number: 123000010
>
6.2
コマンドセットII
共通ソフトウェアコマンドセットIIを,表3に参考として示す。
表3−共通ソフトウェアコマンドセットII(参考)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.2.1
ALT x
警報のしきい値レベルを表示する。
警報のしきい値レベルを設定する。
xは警報によって割り当てる番号を示し,次の
内容の警報である。
− 入力信号光パワー低下警報
− 過剰反射率警報
− 出力光パワー警報
− 励起光源電流警報
− 励起光源温度警報
− 光増幅器ケース温度警報
− EDFコイル温度警報
>ALT 2
20C
>
ALT x y
yは警報のしきい値レベル設定値を指定する。 >ALT 2 20
OK
>
10
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−共通ソフトウェアコマンドセットII(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.2.2
ALH x
警報のヒステリシスレベルを表示する。
警報のヒステリシスレベルを設定する。
xは警報によって割り当てる番号を示し,次の
内容の警報である。
− 入力信号光パワー低下警報
− 過剰反射率警報
− 出力信号光パワー警報
− 励起光源電流警報
− 励起光源温度警報
− 光増幅器ケース温度警報
− EDFコイル温度警報
>ALH 2
0.2C
>
ALH x y
yは警報のヒステリシスレベル設定値を指定す
る。
>ALH 2 0.2
OK
>
6.2.3
ALS x
警報の保持又は通常モードを表示する。
警報の保持又は通常モードを設定する。
xは警報によって割り当てる番号を示し,次の
内容の警報である。
− 入力信号光パワー低下警報
− 過剰反射率警報
− 出力信号光パワー警報
− 励起光源電流警報
− 励起光源温度警報
− 光増幅器ケース温度警報
− EDFコイル温度警報
>ALS 1
OK
>
ALS x y
yはモード番号を指定する。
<0>: 警報通常モード
<1>: 警報保持モード
<2>: 警報保持解除
>ALS 1 1
OK
>
6.2.4
ALO x
警報が発出されたとき,数値も表示する。
xは警報によって割り当てる番号を示し,次の
内容の警報である。
− 入力信号光パワー低下警報
− 過剰反射率警報
− 出力信号光パワー警報
− 励起光源電流警報
− 励起光源温度警報
− 光増幅器ケース温度警報
− EDFコイル温度警報
>ALO 9
status: ALM LD1 32.5C
>
6.2.5
APG x
光増幅器利得を表示する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
− <0>: 光増幅器全体
>APG 2
15.0dB
>
11
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−共通ソフトウェアコマンドセットII(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.2.6
APP x
ASE補償された出力信号光パワーを表示する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
>APP 2
15.0dBm
>
6.2.7
APS x
制御モードを表示する。
制御モード及び設定値を設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
− <0>: 光増幅器全体。ただし,一定利得制御
時だけ有効。
>APS 1
AGC 15.0dB
>
APS x y z
yは制御モード番号を示し,次のように指定す
る。
− <G>: 利得制御モード(一定利得制御)
− <L>: 出力光パワー制御モード(一定出力レ
ベル制御)
− <C>: 励起光源電流制御モード(一定励起光
源電流制御)
− <P>: 励起光パワー制御モード(一定励起光
パワー制御)
zは設定値を指定する。
>APS 2 G 15.0
OK
>
6.2.8
ASD
信号光パワー低下時動作モードを設定する。
−
6.2.9
AST x
光増幅器の状態を次のように表示する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
戻り値を次に示す。
− <LCA>: 励起光源電流警報
− <LTA>: 励起光源温度警報
− <LOA>: 入力信号光パワー低下警報
− <OPA>: 出力信号光パワー警報
− <OGA>: 利得警報
− <REA>: 過剰反射率警報
− <EFA>: EDFコイル温度警報
− <CSA>: 光増幅器ケース温度警報
>AST
LTA OPA EFA CSA
>
12
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−共通ソフトウェアコマンドセットII(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.2.10 BPS
ボー率(転送速度)を表示する。
ボー率をx(ビット毎秒)に設定する。
>BPS
9600bps
>
BPS x
xは転送速度を示し,次のように指定する。
− <9600>:
9 600 ビット毎秒
− <19200>: 19 200 ビット毎秒
− <38400>: 38 400 ビット毎秒
− <57600>: 57 600 ビット毎秒
− <115200>: 115 200 ビット毎秒
>BPS 9600
OK
>
6.2.11
CST
光増幅器ケース温度を表示する。
>CST
36.5C
>
6.2.12 ECH
シリアルポートのエコーモードを表示する。
シリアルポートのエコーモードを設定する。
>ECH
ECHO ON
>
ECH x
xはエコーモード番号を示し,次のように指定
する。
− <0>: エコーオフ
− <1>: エコーオン
>ECH 0
OK
>ECH 1
OK
>
6.2.13 LDC x
励起光源電流を表示する。
xは励起光源番号を示し,次のように指定する。
− <1>: 励起光源1
− <2>: 励起光源2
>LDC 1
320.2mA
>
6.2.14 LDP x
励起光パワーを表示する。
xは励起光源番号を示し,次のように指定する。
− <1>: 励起光源1
− <2>: 励起光源2
>LDP 3
120.2mW
>
6.2.15 LDT x
励起光源温度を表示する。
xは励起光源番号を示し,次のように指定する。
− <1>: 励起光源1
− <2>: 励起光源2
>LDT 2
24.9C
>
6.2.16 LTS x
励起光源制御温度を表示する。
励起光源制御温度を設定する。
xは励起光源番号を示し,次のように指定する。
− <1>: 励起光源1
− <2>: 励起光源2
>LTS 2
25.0C
>
LTS x y
yは励起光源制御温度設定値を指定する。
>LTS 2 25
OK
>
13
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−共通ソフトウェアコマンドセットII(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
6.2.17 PDP x
フォトダイオードパワーを表示する。
xはフォトダイオード番号を指定し,次のモニ
タが可能である。
− 入力信号光パワーモニタ
− VOA入力信号光パワーモニタ
− 出力信号光パワーモニタ
− 反射光パワーモニタ
>PDP 4
20.2dBm
>PDP 12
unmounted
>
6.2.18 RBT
ファームウェアを再起動する。
>RBT
OK
6.2.19 RFD
工場出荷時状態に戻す。
>RFD
OK
>
6.2.20 UPD
ファームウェアをアップデートする。
>UPD
Update Task is standing by for update.
Designate the file, and start to transfer
by Xmodem.
Firmware was updated correctly.
CPU must be reset. Are you sure?
(y/n)
6.2.21 VER
バージョン情報を表示する。
>VER
MODEL :ErFA91A01-L01
SERIAL
:Y001
BOARD̲VERSION :0001
FIRM̲VERSION
:Ver.2.13.02
04/01/05
PLD̲VERSION
:Ver.4.06
>
注記 “−”は対応国際規格に例示がないことを示す。
7
選択コマンドセット(設計に依存)
光増幅器は,この箇条で示すコマンドを選択コマンドとして扱うことができる。通常,これらのコマン
ドは,個別の設計若しくは光増幅器の構成に対して特有であるか,又は特有な用途及び実装に対して用い
る。これらは,その使用に関して選択コマンドではあるものの,機能及び引数応答,又はその他詳細の変
更及び修正をしてはならない。この箇条では2種類のコマンド,すなわちコマンドセットI及びコマンド
セットIIのコマンドについて記述する。コマンド名は参考である。使用者は二つのコマンドセットのうち
の1セット,すなわちコマンドセットI又はコマンドセットIIのいずれかからコマンドを選択し,二つの
コマンドセットのコマンドを混合して用いないようにすることが望ましい。
7.1
コマンドセットI
選択ソフトウェアコマンドセットIを,表4に参考として示す。
14
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−選択ソフトウェアコマンドセットI(参考)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.1.1
DCM x y
DCM x
DCM
分散補償器の変数xに値yを設定する。変数x
は,次のいずれか一つである。
− LOSS: 分散補償器の損失(減衰量)(dB)。規
定しない場合は“U”
− TILT: 分散補償器のチルト(dB)
DCM変数は,EDFAに接続される,いかなる
ステージ間部品[分散補償器,Optical add/drop
multiplexer(OADM),他の光デバイス,又はそ
の組合せ]にも関係する。
DCM LOSSに“U”を設定した場合,光増幅器
に制御基板上のフォトダイオードによって測定
したDCM LOSSを設定する。このステージ間損
失を決定するに当たっては,使用者が指定する値
によって,自動的に計算された値は無効になる。
yを指定しない場合,現状の値を表示する。変
数xを指定しない場合,全ての変数値を表示す
る。
>dcm
DCM LOSS: 11.00 dB
DCM TILT: 0.00 dB
>dcm loss u
>dcm loss
DCM LOSS: U
>dcm tilt ‒2.8
>dcm
DCM LOSS: U
DCM TILT: -2.80 dB
>
7.1.2
OFG
最適平たん利得設定値を表示する。固定利得光
増幅器だけに適用される。
>ofg
OFG: 22.65 dB
>
7.1.3
PSP x y
PSP x
PSP
位置xの励起光源に励起光パワーyを設定す
る。xは1から個別に制御可能な励起光源波長数
までの整数値である。yはパワー設定値(mW)。
yを指定しない場合,現在の設定値を表示する。
引数を指定しない場合,全ての励起光源波長につ
いてパワー設定値を表示する。光増幅器が既に励
起光パワー制御モードにあるときは,パワー設定
値の変更は瞬時に有効になり,そうでなければ
MODE P コマンドが送信されるまで有効になら
ない。
>psp 1
PSP 1: 120.5 mW
>psp 1 130
>psp
PSP 1: 130.0 mW
PSP 2: 125.0 mW
>
7.1.4
PWR x
PWR
位置xの励起光源の励起光パワー測定値を表
示する。xは1から個別に制御可能な励起光源波
長数までの整数値である。xを指定しない場合,
全ての励起光源波長について励起光パワー測定
値を表示する。
>pwr 1
PWR 1: 120.3 mW
>pwr
PWR 1: 120.3 mW
PWR 2: 125.1 mW
>
7.1.5
RFL
総出力光パワーに対する出力側コネクタでの
反射率(dB)を表示する。
>rfl
RFL: -25.07 dB
>
15
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−選択ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.1.6
SGLIM x y
SGLIM x
SGLIM
ステージxの利得制限値にy(dB)を設定する。
ステージxが出力光パワー制御モードの場合,ス
テージの出力光パワー設定値は,総利得が利得制
限値を超過しないように自動的に減少する。利得
制限値を“D”に設定することで,この機能は無
効になる。
yを指定しない場合,利得制限設定値を表示す
る。引数を指定しない場合,全てのステージの利
得制限設定値を表示する。
>sglim
SGLIM 1: D
SGLIM 2: D
>sglim 1 12.5
>sglim
SGLIM 1: 12.50 dB
SGLIM 2: D
>
7.1.7
SMODE x y z
SMODE x y
SMODE x
SMODE
光増幅器の制御モードがステージ制御モード
(MODE S)の場合において,個々のステージの
制御モードを設定する。ここでxはステージ番号
(プリアンプ = 1,ポストアンプ = 2など),y
は制御モード,zは設定値を指定する。制御モー
ドは次のとおりである。
− G: 利得制御モード。zは利得設定値(dB)。
− P: 出力光パワー制御モード。
zは出力設定値(dBm)。
− M: 手動励起制御。zは指定しない。このモ
ードでは,各ステージの励起光源をPUMP
ISPコマンドで指定する固定電流に,又は
AUTOを設定した場合は自動的に制御する。
詳細についてはPUMP ISPコマンドを参照。
− D: 動作不能モード。zは指定しない。全て
の励起光源を停止する。
>smode
SMODE 1: G 23.00 dB
SMODE 2: P 11.00 dBm
>smode 1 p 10.78
>smode 1
SMODE 1: P 10.78 dBm
>smode 2 d
>smode 2
SMODE 2: D
>
7.1.8
SMST x
SMST
ステージx,又はxが指定されない場合は全て
のステージの状態を表示する。ステージ状態は,
次の一つ以上のキーワードで表す。
− DIS: 光増幅器への動作不能入力又は警報
によって,ステージが動作不能状態。
− ES:
アイセーフ入力又は警報によって,ス
テージはアイセーフモードの状態。アイセー
フモードは光学パワーレベルを目の安全の
ために制限するモードである。
− LIM: SGLIM又はSPLIMによって,ステー
ジ利得又は出力光パワーを制限している状
態。
− OK: ステージは正常動作状態。
>smst
SMST 1: OK
SMST 2: ES
>
16
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−選択ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.1.9
SPIN x
SPIN
SPOUT x
SPOUT
SPSIG x
SPSIG
SGAIN x
SGAIN
ステージxの入力信号光パワー,総出力光パワ
ー,出力信号光パワー及び利得を表示する。xを
指定しない場合,全てのステージについての値を
表示する。
>spin
SPIN 1: -20.02 dBm
SPIN 2: -15.97 dBm
>spout 2
SPOUT 2: 4.20 dBm
>spsig 2
SPSIG 2: 4.03 dBm
>sgain
SGAIN 1: 24.99 dB
SGAIN 2: 20.00 dB
>
7.1.10 SPLIM x y
SPLIM x
SPLIM
ステージxの出力光パワー制限値にy(dBm)
を設定する。ステージxが利得制御モードの場
合,ステージの利得設定値は出力光パワー制限値
を超過しないように自動的に減少する。出力制限
に“D”を設定することで,この機能は無効にな
る。
yを指定しない場合,出力光パワー制限設定値
を表示する。引数を指定しない場合,全てのステ
ージについて出力光パワー制限設定値を表示す
る。
>splim 2
SPLIM 2: D
>splim 2 17
>splim
SPLIM 1: D
SPLIM 2: 17.00 dBm
>
7.1.11
SRFL x
SRFL
ステージxの出力光パワーに対するステージ
出力側コネクタでの反射率(dB)を表示する。x
を指定しない場合,全てのステージについて反射
率を表示する。
>srfl
SRFL 1: -22.50 dB
SRFL 2: -25.07 dB
>
7.1.12 TILT x
TILT
光増幅器出力のチルトをx(dB)に設定する。
xを指定しない場合,現在のチルト設定を表示す
る。
>tilt
TILT: 0.00 dB
>tilt ‒1.5
>tilt
TILT: -1.50 dB
>
17
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−選択ソフトウェアコマンドセットI(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.1.13 VOA x y
VOA x
VOA
番号xのVOAの状態を表示する。有効なVOA
番号xは,1から実装されたVOA数までである。
yは表示する情報を指定し,次のいずれか一つで
ある。
− SET: 減衰量設定値(dB)
− ACT: 測定された減衰量(dB)
− STA: 状態。次の一つ。
− OK: VOAは設定値に調整されている。
− ERR:VOAは設定値に調整できなかった
(通常,設定値がVOAの調整可能領域を
外れたことによる。)。
− PWR: 信号光パワーが不十分又は不安定で
あることによって,VOAが調整できなかっ
た。
− BSY: VOAは調整を継続中である。
yを指定しない場合,指定したVOAに関する
上記の全ての情報を表示する。xを指定しない場
合,全てのVOAについて状態を表示する。
>voa 1
VOA 1 SET: 10.50 dB
VOA 1 ACT: 10.49 dB
VOA 1 STA: OK
>voa act
VOA 1 ACT: 10.49 dB
VOA 2 ACT: 8.03 dB
>
VOA x SET y
VOA x y
VOA x HOME
番号xのVOAの減衰量をy(dB)又は最小減
衰量(“home”)に設定する。“SET”又は“HOME”
キーワードを指定し,かつ,実装するVOAが一
つだけの場合,引数xは省略できる(複数のVOA
の同時設定は認めない。)。
VOAが自動制御状態のとき(通常,光増幅器
が利得制御モード時),VOA減衰量の設定を許可
しない。手動VOA設定値は一時的であり,電源
リセット後は復帰しない。
>voa 1 set 20.5
>voa 1
VOA 1 SET: 20.50 dB
VOA 1 ACT: 18.53 dB
VOA 1 STA: ERR
>voa 1 home
>voa 1
VOA 1 SET: NaN dB
VOA 1 ACT: 0.09 dB
VOA 1 STA: OK
>
7.1.14 PUMP x y
PUMP x
PUMP
番号xの励起光源の状態を表示する。有効とな
る励起光源番号xは,1から実装された励起光源
数までである。yは表示する情報を指定し,次の
いずれか一つである。
− HRS: 励起光源駆動時間(hour)
− ILDM: 駆動時間における平均励起光源電流
(mA)
yを省略する場合,HRS,ILDMについては表
示せず,6.1.14に規定する全ての変数を表示す
る。xを省略する場合,全ての励起光源について
の情報を表示する。x及びyを省略する場合,全
ての励起光源についてHRS及びILDMについて
は表示せず,6.1.14に規定する全ての変数を表示
する。
>pump 2 ildm
PUMP 2 ILDM: 102.7 mA
>pump hrs
PUMP 1 HRS: 122.5 hr
PUMP 2 HRS: 122.4 hr
PUMP 3 HRS: 110.0 hr
>
7.2
コマンドセットII
選択ソフトウェアコマンドセットIIを,表5に参考として示す。
18
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記 表4との対比のため,コマンドセットIIの共通コマンドAPG,APP,APS及びPDPを表5に
も記載している。
表5−選択ソフトウェアコマンドセットII(参考)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.2.1
ADR x
光増幅器パスワードを確認する。
xはパスワードである。
>ADR 1234
OK
>
7.2.2
APG x
光増幅器利得を表示する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
− <0>: 光増幅器全体
>APG 2
15.0dB
>
7.2.3
APP x
ASE補償された出力信号光パワーを表示する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
>APP 2
15.0dBm
>
7.2.4
APR x y
自動出力減衰モードを設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
yは自動出力減衰モード番号を示し,次のように指
定する。
− <0>: 自動出力減衰モード解除
− <1>: 自動出力減衰モード設定
>APR 1 1
OK
>
7.2.5
APS x
制御モードを表示する。
制御モード及びレベルを設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
− <0>: 光増幅器全体。ただし,一定利得制御時だ
け有効。
>APS 1
AGC 15.0dB
>
APS x y z
yは制御モード番号を示し,次のように指定する。
− <G>: 利得制御モード(一定利得制御)
− <L>: 出力光パワー制御モード(一定出力レベル
制御)
− <C>: 励起光源電流制御モード(一定励起光源電
流制御)
− <P>: 励起光パワー制御モード(一定励起光パワ
ー制御)
zは設定値を指定する。
>APS 2 G 15.0
OK
>
7.2.6
DCS
分散補償器変数を設定する。
−
7.2.7
EFT
EDFコイル温度を表示する。
>EFT
65.2C
>
19
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5−選択ソフトウェアコマンドセットII(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.2.8
GLM x
最大及び最小利得制限値を表示する。
最大及び最小利得制限値を設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
>GLM 1
min:5dB max:20dB
>
GLM x y z
yは最小利得制限値を指定する。
zは最大利得制限値を指定する。
>GLM 1 5 20
OK
>
7.2.9
HLP
コマンド一覧及び説明を表示する。
−
7.2.10 LDP x
励起光パワーを表示する。
xは励起光源番号を示し,次のように指定する。
− <1>: 励起光源1
− <2>: 励起光源2
>LDP 3
120.2mW
>
7.2.11
PDP x
フォトダイオードパワーを表示する。
xはフォトダイオード番号を指定する。次のモニタ
が可能である。
− 入力信号光パワーモニタ
− VOA入力信号光パワーモニタ
− 出力信号光パワーモニタ
− 反射光パワーモニタ
>PDP 4
20.2dBm
>PDP 12
unmounted
>
7.2.12 PLM x
出力光パワーの最大及び最小制限値を表示する。
出力光パワーの最大及び最小制限値を設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
戻り値を次に示す。
− 最小制限値及び最大制限値の設定値
>PLM 1
min:-5dBm max:20dBm
>
PLM x y z
yは最小制限値を指定する。
zは最大制限値を指定する。
>PLM 1 -5 20
OK
>
7.2.13 PRS x
自動出力減衰レベルを表示する。
自動出力減衰レベルを設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
>PRS 2
7.0dBm
>
PRS x y
yは自動出力減衰設定値を指定する。
>PRS 2 7.0
OK
>
7.2.14 REF x
反射率を表示する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
>REF 2
-50.3dB
>
20
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5−選択ソフトウェアコマンドセットII(参考)(続き)
細分
箇条
コマンド
説明
例
7.2.15 SDN x y
停止モードを設定する。
xはステージ番号を示し,次のように指定する。
− <1>: ステージ1
− <2>: ステージ2
yは停止モード番号を示し,次のように指定す
る。
− <0>: 停止モード解除
− <1>: 停止モード設定
>SDN 1 1
OK
>
7.2.16 TLT
チルトを表示する。
チルトを設定する。
>TLT
2.3dB
>
TLT x
xはチルト設定値を指定する。
>TLT 2.3
OK
>
7.2.17 VAL
VOA減衰量を表示する。
この値はフォトダイオードの光パワーモニタ
値から計算する。
>VAL
8.5dB
>
7.2.18 VAS
VOA減衰量設定値を表示する。
VOA減衰量を設定する。
>VAS
8.5dB
>
VAS x
xは減衰量の設定値を指定する。
>VAS 8.5
OK
>
注記 “−”は対応国際規格に例示がないことを示す。
21
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(規定)
設定値の復元機能
注記 この附属書では,コマンドセットIのコマンドを例に用いる。
様々な設定値を記憶する三つの異なるレジスタ及び場所があり,それぞれ目的が若干異なる(表A.1参
照)。
表A.1−設定値記憶箇所
工場出荷時の設定値
再起動メモリ
アクティブ設定値メモリ
不揮発性
不揮発性
揮発性
(電力サイクル及び再起動時に設定
が失われる。)
工場出荷時の設定値は,製造過程で設定するため,ファームウェアコマンドでは変更できない。出荷状
態の光増幅器では工場出荷時の設定値は再起動メモリにも書き込まれている。工場出荷時の設定値は,ア
クティブ設定値メモリではなく再起動メモリに書き込まれるため,RSTコマンドを送信したときには反映
されない。光増幅器が再起動したら,工場出荷時の設定値が再起動メモリからアクティブ設定値メモリに
読み込まれ,光増幅器は工場出荷時の設定値に復元する(設定値復元機能という。)。
通常のコマンドによって設定値を変更したとき(警報設定値の変更など),新しい設定値がすぐに反映さ
れるように再起動メモリ及びアクティブ設定値メモリの両方を更新する。再起動では,再起動メモリに記
憶した値が読み込まれる。RSTコマンドが一度も送信されなければ,再起動メモリは再起動前にアクティ
ブ設定値メモリと同じ情報を格納しているので,光増幅器は設定値が変わることなく回復する。
RSTコマンドを送信して,続いて再起動前に設定値を変更するコマンドを送信した場合,再起動メモリ
は更新値で上書きされる。その更新値は(他の初期値とともに)再起動メモリ内にあり,再起動時にアク
ティブ設定値メモリに読み込まれる。そのため,全ての初期設定値を確実に読み込むためには,使用者は
RSTコマンドとBOOTコマンドを連続して送信し,その間は設定値を更新するその他のコマンドを送信し
てはならない。
設定値復元機能についての規定は,再起動をする全ての方法(BOOTコマンド,デジタル入力の初期化
及び光増幅器の電力サイクル)に適用する。一時的で再起動中に維持しないと明記された設定値(PUMP ISP
設定値など)には,この規定は適用しない。
22
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(参考)
警報機能
注記 この附属書では,コマンドセットIのコマンドを例に用いる。
B.1
概論
LOS,RFL,MTL,MTH及びILD警報はシングルエンド信号である。すなわち,測定パラメータがしき
い値レベルを超えた場合に作動する。例えば,LOS警報は入力信号がLOSしきい値レベルを下回った場合
に作動する。
LOP,TMP及びCT警報は,測定パラメータが設定値及び通常値からしきい値分を超えてずれた場合に
作動する。例えば,TMP警報は,励起光源温度とその設定値との差がしきい値を超えた場合に作動する。
LOP警報は,光増幅器が利得制御モードにあるときに利得の減少を検出し,出力光パワー制御モードに
あるときには出力光パワーの減少を検出する。
ILD警報しきい値は,各励起光源の最終寿命(EOL)電流に対する相対値である。例えば,励起光源の
最終寿命電流が350 mAでILD警報しきい値が95 %であれば,ILD警報は励起光源電流が332.5 mAを超
えたときに作動する。
B.2
保持状態−通常状態
全警報には通常状態(N)及び保持状態(S)がある。通常状態は警報の現在状態を反映する。すなわち,
警報条件であればオンで,警報条件でなければオフである。保持状態は,警報がオンになったときにオン
になり明確に解除されるまで続く。この機能によって,ほんの短時間だけ上がる警報の検出を可能にする。
ASTMコマンドは警報状態モードを設定する。このモードは警報状態(AST)コマンドの挙動及びハー
ドウェア警報出力端子の挙動を表B.1に示すように制御する。
表B.1−警報状態モード
警報状態モード
ASTコマンド
警報出力端子
N
現在状態がオンの警報を列挙する。
警報の現在状態がオンであればオンにする。
S
保持状態がオンの警報を列挙し,警報の現在
状態がオフであれば保持状態を解除する。
警報の保持状態がオンであればオンにする。
表B.2はLOS警報及びILD警報を例に,通常状態及び保持状態に対して警報出力端子及びASTコマン
ドの応答がどのように動作するかを示す。
表B.2−警報の例
事象
LOS警報出力端子
ILD警報出力端子
ASTコマンドの応答
ASTM Nコマンド
オフ
オフ
−
LOS 警報作動
オフからオンになる。
オフ
−
ASTコマンド
オン
オフ
LOS
ASTコマンド
オン
オフ
LOS
ILD警報作動
オン
オフからオンになる。
−
23
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.2−警報の例(続き)
事象
LOS警報出力端子
ILD警報出力端子
ASTコマンドの応答
LOS警報解除
オンからオフになる。
オン
−
ILD警報解除
オフ
オンからオフになる。
−
ASTコマンド
オフ
オフ
OK
ASTコマンド
オフ
オフ
OK
ASTM Sコマンド
オフ
オフ
−
LOS警報作動
オフからオンになる。
オフ
−
ASTコマンド
オン
オフ
LOS
ASTコマンド
オン
オフ
LOS
ILD警報作動
オン
オフからオンになる。
−
LOS警報解除
オン
オン
−
ILD警報解除
オン
オン
−
ASTコマンド
オンからオフになる。
オンからオフになる。
LOS,ILD
ASTコマンド
オフ
オフ
OK
注記 “−”は適用外であることを示す。また,事象は上からの順次の流れを示す。
B.3
警報動作のまとめ
警報動作のまとめを表B.3に示す。
表B.3−警報動作のまとめ
警報
シングルステージEDFA
マルチステージEDFA
オプション
反射率警報
設定 光増幅器はアイセーフモー
ドへ移行。
光増幅器はアイセーフモー
ドへ移行。
光増幅器はアイセーフモ
ードへ移行。
解除 前のモードに戻る。
前のモードに戻る。
前のモードに戻る。
入力LOS警報a)
設定 光増幅器は動作不能モード
へ移行。
−
動作モード変化なし。
解除 前のモードに戻る。
動作モード変化なし。
出力LOP警報
設定 動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
解除 動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
第1ステージ入力
LOS警報
設定
−
全ステージの光増幅器は動
作不能モードへ移行a)。
Sモード: 第1ステージだけ
動作不能モードへ移行a)。
第2ステージは動作なし。
−
解除
前のモードに戻る。
第1ステージ出力
LOP警報
設定
動作モード変化なし。
解除
動作モード変化なし。
第2ステージ入力
LOS警報
設定
第2ステージ動作不能a)。
第1ステージは動作なし。
解除
前のモードに戻る。
第2ステージ出力
LOP警報
設定
動作モード変化なし。
解除
動作モード変化なし。
24
C 6121-6-1:2013 (IEC 61291-6-1:2008)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.3−警報動作のまとめ(続き)
警報
シングルステージEDFA
マルチステージEDFA
オプション
励起光源電流警報
設定
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
解除
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
ブロック温度警報
(ケース温度)
設定
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
解除
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
動作モード変化なし。
励起光源温度警報
設定
光増幅器は動作不能モー
ドへ移行。
光増幅器は動作不能モード
へ移行。
光増幅器は動作不能モー
ドへ移行。
解除
前のモードに戻る。
前のモードに戻る。
前のモードに戻る。
注a) 光増幅器は初期LOS Aモードにあると仮定する。LOS Iモード,LOS Pモード及びLOS Nモードでは応答は
異なる。詳細については箇条6のLOSコマンドを参照。