サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。これによって,JIS C 4004 : 1992は廃止され,この規格に置き換えられる。 

今回の制定は,回転電気機械の冷却方式による分類について,これまでJIS C 4004に含まれていた部分

(3.3)を分離し,現時点での最新の国際規格との整合性を図った。 

JIS C 4034は,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考) 一般に使用する表示記号 

JIS C 4034は,主題“回転電気機械”として,次の各部によって構成される。 

JIS C 4034-1 第1部:定格及び特性 

JIS C 4034-5 第5部:外被構造による保護方式の分類 

JIS C 4034-6 第6部:冷却方式による分類 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 4034-6 : 1999 

(IEC 60034-6 : 1991) 

回転電気機械− 

第6部:冷却方式による分類 

Rotating electrical machines− 

Part 6 : Methods of cooling (IC code) 

序文 この規格は1991年に第2版として発行されたIEC 60034-6, Rotating electrical machines−Part6 : 

Methods of cooling (IC Code) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工

業規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,回転電気機械(以下,回転機という。)の冷却方式の分類及びその表示形式に

ついて規定する。 

冷却方式は,冷媒の通路,冷媒の種類及び冷媒の送り方の組合せによって分類され,“IC”の文字の後に

それらを表す数字と文字を組み合わせたもので表示される。 

表示記号として完全記号及び簡易記号を規定するが,完全記号は主に簡易記号を適用できない場合に使

用する。 

回転機で通常使用する代表的な例について,それぞれの表示記号と概略図を附属書Aに示す。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

IEC 60034-6 Rotating electrical machines−Part 6 : Methods of cooling (IC Code) 

2. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

2.1 

冷却 (cooling)  回転機の発生損失による熱を一次冷媒に伝える過程。一次冷媒は連続的に新たな冷

媒を供給するか,又は熱交換器の二次冷媒によって冷却する [IEV411-44-01]。 

2.2 

冷媒 (coolant)  熱を取り去る液体又は気体の媒体 [IEV411-44-02]。 

2.3 

一次冷媒 (primary coolant)  冷媒のうち,回転機の発熱部分に接触し,そこから熱を取り去る液体

又は気体の媒体 [IEV411-44-03]。 

備考 回転機の一次冷媒は一つとは限らない。 

2.4 

二次冷媒 (secondary coolant)  熱交換器又は回転機の外表面によって,一次冷媒から熱を取り去る

液体又は気体の媒体 [IEV411-44-03]。 

備考 各々の一次冷媒が,それぞれの二次冷媒をもつ場合がある。 

2.5 

最終冷媒 (final coolant)  熱を伝達する最終の冷媒。 

備考 回転機によっては最終冷媒が一次冷媒と同じこともある。 

2.6 

周囲媒体 (surrounding medium)  回転機の周囲にある液体又は気体。 

備考 冷媒は,この周囲から取り入れる場合と,この周囲に放出する場合と,その両方の場合がある。 

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.7 

遠方媒体 (remote medium)  回転機から離れた場所にある液体又は気体。そこから入口管若しくは

ダクトを経て又は出口管若しくはダクトを経て,又はその両者を経て,冷媒を取り入れ又は放出する。 

そこに別置きの熱交換器を設置することもある。 

2.8 

直接冷却巻線(内部冷却巻線) [direct cooled winding (inner cooled winding)]  中空導体,チューブ

又はチャネルを用い,それに流れる冷媒によって主絶縁内部の導体を直接冷却する巻線 [IEV411-44-08]。 

2.9 

間接冷却巻線 (indirect cooled winding)  直接冷却巻線以外の巻線 [IEV411-44-09]。 

備考 直接又は間接が表示されていない場合は、すべて間接冷却巻線とみなす。 

2.10 熱交換器 (heat exchanger)  一つの冷媒から別の冷媒へ二つの冷媒を隔離したまま,熱を伝達する

機器。 

2.11 管,ダクト (pipe, duct)  冷媒を導く通路。 

2.12 開放通路 (open circuit)  最終冷媒を周囲媒体又は遠方媒体から取り入れ,回転機の表面,内部又は

熱交換器を経て,周囲媒体又は遠方媒体に放出する通路。 

2.13 閉鎖通路 (closed circuit)  冷媒が回転機の中で若しくは回転機を通して,又は熱交換器を通して閉

鎖循環する通路。熱は回転機の表面によって,又は熱交換器の中でこの冷媒から次の冷媒へ伝達される。 

備考1. 回転機の一般の冷却方式は,常に一つの最終の開放通路をもち,さらに,一つ又はそれ以上

の連続して機能する閉鎖通路をもつこともある。一次,二次及び最終冷媒は,それぞれ独立

した通路をもつこともある。 

2. 通路の種類については,4.及び表4〜6に示す。 

2.14 管又はダクトで導く通路 (piped or ducted circuit)  冷媒を入口若しくは出口の管かダクト,又は入

口・出口とも管かダクトによって導く通路。これらによって冷媒と周囲媒体との間を仕切っている。 

備考 通路は開放通路の場合もあれば,閉鎖通路の場合もある(2.12及び2.13参照)。 

2.15 予備又は非常用冷却システム (stand-by or emergency cooling system)  通常の冷却システムに付加

的に装備された冷却システム。通常の冷却システムが機能しないときに利用される。 

2.16 作り付け装置 (integral component)  冷媒通路内にあって,回転機に作り付けた装置。回転機を部

分的に分解することによってだけ交換できる。 

2.17 機械取付け装置 (machine-mounted component)  冷媒通路内にあって,回転機に取り付けた装置。

回転機の一部をなすが,主機に関係なく交換できる。 

2.18 別置き装置 (separate component)  冷媒通路内にあって,回転機と組み合わせて使用する装置であ

るが,回転機に取付け又は作り付けられていない装置。 

備考 この装置は,周囲媒体中に置くこともあれば,遠方媒体中に置くこともある。 

2.19 従属循環装置 (dependent circulation component)  冷媒通路内にあって,その運転が主機の回転速

度に従属している装置。例えば,主機の軸に装着しているファン若しくはポンプ,又は主機によって運転

するファンユニット若しくはポンプユニットなどの装置。 

2.20 独立循環装置 (independent circulation component)  冷媒通路内にあって,その運転が主機の回転速

度に対し独立した装置で,例えば,独自の駆動電動機をもつ装置。 

3. 表示記号 冷却方式を示す表示記号は,文字記号ICとそれに引き続く冷媒通路の形式,冷媒の種類の

形式,及び冷媒の送り方の形式を示す数字記号並びに文字記号とで構成する。 

完全記号方式と簡易記号方式があり,前者は主として後者が適用できない場合に使用する。回転機に最

もよく使われる完全記号と簡易記号を,それぞれの概略図とともに表4〜6に示す。 

background image

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

回転機の冷却方式の表示記号は,次に示すような文字記号と数字記号からなる。 

3.1 

表示記号の配列 表示記号は,完全記号の例としてIC8A1W7,簡易記号としてIC81Wを使用して

次に示す。 

備考 完全記号と簡易記号を区別するために,次の規則を用いることができる。 

完全記号では,文字記号ICに引き続き,3若しくは5個の数字又は文字が存在する。通

常の配列は数字,文字,数字,(文字,数字)である。 

例: IC3A1,IC4A1A1,IC7A1W7 

簡易記号は,文字記号ICに引き続き,2若しくは3個の数字の連続,又は末尾に文字

が存在する。 

例: IC31,IC411,IC71W 

3.2 

表示記号の適用 表示記号は,簡易記号を使用する。完全記号は,主として簡易記号が適用できな

い場合に使用する。 

3.3 

回転機の異なる部分に対する同一冷媒通路方式の記号 回転機の異なる部分に同一の通路方式でそ

れぞれの冷媒,又はそれぞれの冷媒の送り方を使用する場合がある。これらの場合は,回転機の各々の部

位の後に該当する記号を表示する。 

回転子,固定子で異なる冷媒通路に対する例: 

   回転子 IC7H1W 

固定子 

IC7W5W 

……………………………………… (簡易記号) 

   回転子 IC7H1W7 固定子 

IC7W5W7 

……………………………………… (完全記号) 

回転機の異なる冷媒通路に対する例: 

   発電機 IC7H1W 

励磁機 

IC75W 

…………………………………… (簡易記号) 

   発電機 IC7H1W7 励磁機 

IC7A5W7 

…………………………………… (完全記号) 

3.4 

回転機の異なる部分に対する,それぞれ異なった冷媒通路方式の記号 回転機の異なる部分に対し

て,それぞれ異なった冷媒通路方式を使用する場合がある。これらの場合は,回転機の各々の部位の後に

該当する記号を表示する。 

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例: 発電機 

IC81W 

励磁機 IC75W 

…………………………………… (簡易記号) 

発電機 

IC8A1W7 

励磁機 IC7A5W7 

…………………………………… (完全記号) 

3.5 

直接冷却巻線の記号 直接冷却(内部冷却)巻線の場合は,これを示す表示記号の部分を括弧に入

れる。 

例: 回転子 

IC7H1W 

固定子 IC7 (W5) W 

……………………………… (簡易記号) 

回転子 

IC7H1W7 

固定子 IC7 (W5) W7 

……………………………… (完全記号) 

3.6 

予備又は非常時冷却状態の記号 予備又は非常時の冷却には,異なった冷媒通路方式を使用する場

合がある。これらの場合は,通常時の冷却方式に対する表示記号に引き続いて,非常又は予備の文字及び

文字記号ICを含む冷却システムの表示記号を括弧に入れて表す。 

例: IC71W 

(非常 IC01) 

……………………………………… 

(簡易記号) 

IC7A1W7 

(非常 IC0A1) 

……………………………………… 

(完全記号) 

3.7 

組合せ記号 3.3から3.6までの条件が二つ以上組み合わされている場合は,上記のそれぞれ該当す

る表示記号を組み合わせて表すことができる。 

3.8 

数字記号の置換え 数字記号が決定していないか,又は特別の用途において特に決めることを求め

ていない場合には,その数字記号を文字Xに置き換えて表す。 

例: IC3X,IC4XX 

3.9 

表示記号例及び図例 回転機で通常使用する代表的な幾つかの例について,それぞれの表示記号と

該当する概略図を附属書Aの表A.1〜A.3に示す。 

4. 冷媒通路方式を示す数字記号 冷媒の循環や回転機からの熱の移動のための冷媒通路方式は,基本記

号ICに引き続いて,表1による通路を示す数字記号によって表す。 

background image

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 冷媒通路方式 

数字記号 

名称 

定義 

(備考1.参照) 

自由通流 

冷媒は直接,周囲媒体から外被にある開口部を通じて自由に取り入れ,

回転機を冷却してから,自由に直接周囲媒体に戻す。 

(開放通路) 

(備考1.参照) 

入口管又は入口ダクト通流 

冷媒は回転機から離れたところにある媒体から取り入れ,入口管又は入

口ダクトを経て回転機へ導き,回転機を通って直接周囲媒体へ戻す。 

(開放通路) 

(備考1.参照) 

出口管又は出口ダクト通流 

冷媒は直接周囲媒体から取り入れ,回転機を通ってから,出口管又は出

口ダクトを経て,回転機から離れたところにある媒体へ放出する。 

(開放通路) 

(備考1.参照) 

両側管又は両側ダクト通流 

冷媒は回転機から離れたところにある媒体から取り入れ,入口管又は入

口ダクトを経て回転機へ導き,回転機を通ってから出口管若しくは出口

ダクトを経て,回転機から離れたところにある媒体へ放出する。 

(開放通路) 

外被表面冷却形 

一次冷媒は回転機中の閉じた通路を循環し(固定子鉄心や,他の熱を伝

える部分を介した熱の伝達に加えて),外被表面を通じて,周囲媒体であ

る最終冷媒にその熱を伝える。 

(備考2.参照) 

作り付け熱交換器形 

(周囲媒体を利用) 

一次冷媒は閉じた通路内を循環し,回転機に作り付けた熱交換器を介し

て,周囲媒体である最終冷媒にその熱を伝える。 

(備考2.参照) 

取付け熱交換器形 

(周囲媒体を利用) 

一次冷媒は閉じた通路内を循環し,回転機に直接取り付けた熱交換器を

介して,周囲媒体である最終冷媒にその熱を伝える。 

(備考2.参照) 

作り付け熱交換器形 

(遠方媒体を利用) 

一次冷媒は閉じた通路内を循環し,回転機に作り付けた熱交換器を介し

て,遠方媒体である二次冷媒にその熱を伝える。 

(備考2.参照) 

取付け熱交換器形 

(遠方媒体を利用) 

一次冷媒は閉じた通路内を循環し,回転機に直接取り付けた熱交換器を

介して,遠方媒体である二次冷媒にその熱を伝える。 

(備考2., 3.参照) 

別置き熱交換器形 

一次冷媒は閉じた通路内を循環し,回転機とは別置きした熱交換器を介

して,周囲媒体又は遠方媒体てある二次冷媒にその熱を伝える。 

備考1. フィルタ又はラビリンスをちりこしや消音のために外被やダクト内に設けることがある。数字記号の0から3

は,周囲媒体より低い温度の媒体を取り入れるために熱交換器を通じて,周囲媒体から冷媒を取り入れる回転
機。又は周囲温度をより低く保つために熱交換器を通じて冷媒を排出する回転機にも適用する。 

2. 熱交換器の特性は決めていない(平滑又はリブ付管,その他)。 
3. 別置き熱交換器は,回転機のそばに置く場合と,回転機から離れた位置に置く場合がある。気体の二次冷媒は,

周囲媒体の場合と,遠方媒体の場合がある(表A.3参照)。 

5. 冷媒に対する文字記号 

5.1 

冷媒(3.1.3及び3.1.5参照)は,表2の文字記号の一つで表す。 

表2 冷媒の種類 

文字記号 

冷媒 

A[5.2参照] 

空気 

フレオン 

水素 

窒素 

二酸化炭素 

水 

油 

S[5.3参照] 

その他の冷媒 

Y[5.4参照] 

未規定の冷媒 

background image

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.2 

単一の冷媒が空気の場合,又は二つの冷媒があるときに,一方又は両方の冷媒が空気の場合には,

冷媒を表す文字記号Aは簡略記号のときには省略する。 

5.3 

文字記号Sに対しては,冷媒を何らかの形,例えば,技術資料又は仕様書で規定するものとする。 

例: IC3S7,Sは仕様書で規定。 

5.4 

冷媒を最終的に選定したときには,一時的に用いた文字記号Yは最終の文字記号に置き換えるもの

とする。 

6. 冷媒の送り方に対する数字記号 冷媒を表す文字記号に引き続いて,表3に示す数字記号によって冷

媒の送り方(3.1.4及び3.1.6参照)を表す。 

表3 冷媒の送り方 

数字記号 

名称 

定義 

自由対流 

冷媒の流れは温度差による。 
回転子のファン作用は無視できる。 

自力通流 

冷媒は回転子自身のファン作用によるか,若しくはこの目的のために
軸に直接取り付けられた部品,又は主機の回転子によって機械的に駆
動されるファン若しくはポンプのいずれかによって主機の回転速度
に応じて通流する。 

予備番号 


(備考参照) 

他力通流(作り付け装置
による通流) 

冷媒は,主機から独立して駆動される作り付け装置によって流れ,そ
の動力は主機の回転速度とは無関係である。例えば,主機とは別な電
動機によって駆動する内部ファン又はポンプによる通流。 


(備考参照) 

他力通流(取付け装置に
よる通流) 

冷媒は,主機に取り付けた装置によって流れ,その動力は主機の回転
速度とは無関係である。例えば,主機とは別な電動機によって駆動す
る主機取付けファン又はポンプによる通流。 


(備考参照) 

他力通流(別置き装置に
よる通流) 

冷媒の流れは,別置きした電気的若しくは機械的装置によるか,又は
冷媒循環システムの圧力による。例えば,給水システム又はガス圧力
による通流。 


(備考参照) 

相対通流 

冷媒の流れは,冷媒と回転機との相対的運動による。冷媒内を回転機
が運動するか,又は周囲冷媒(空気又は液体)が流れるかのいずれか
による。 

その他の形式 

冷媒の送り方を上記以外の方法で行う。 
冷媒の送り方を詳細に記述する。 

備考 冷媒移動源としての独立した装置を使用しても,回転子のファン作用,又は主機の回転子に直結された補助

ファンは不要とはならない。 

background image

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考) 一般に使用する表示記号 

序文 この附属書(参考)は,一般に使用する表示記号について記述するものであり,規定の一部ではな

い。 

ここでは,一般に使用する幾つかの形式の回転機に対し,簡易記号・完全記号を,図を用いて説明する。 

冷媒通路の形式 

数字記号 0, 1, 2, 3 

…………… 

表A.1 

(周囲冷媒又は遠方冷媒を使用する開放通路) 

数字記号 4, 5, 6 

…………… 

表A.2 

(一次冷媒通路又は閉鎖,二次冷媒通路は周囲冷媒を使用する開放通路) 

数字記号 7, 8, 9 

…………… 

表A.3 

(一次冷媒通路又は閉鎖,二次冷媒通路は遠方又は周囲冷媒を使用する開放通路) 

[表についての一般的な説明] 

表A.1〜A.3において,横の列は冷媒通路の形式に対する数字記号を示し,縦の段は冷媒の送り方に対す

る数字記号を示す。 

略図は,冷却空気が反駆動側から駆動側へ流れる例を示す。回転機の設計,すなわち,ファンの配置・

個数,ファン装置,出入口管・ダクトなどに応じて,空気の流れは逆方向であってもよいし,両端から入

って中央から出てもよい。 

表の各ます(升)目の上部左側に簡易記号,右側に完全記号を,空気及び/又は水を冷媒として示す。 

[略図に使用した記号] 

background image

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.1 周囲冷媒又は遠方冷媒を使用した開放冷媒通路の例 

background image

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.2 一次冷媒通路は閉鎖形,二次冷媒通路は周囲冷媒を使用する開放形の例 

注(1) この表に示した例は,二次冷媒の送り方に関するものである。この表の一次冷媒の送り方に対する数字記号は1

と仮定している。ここに示していない別の設計でもICコードを用いて指定できる。例えば,一次冷媒に対して,
機器に取り付けた独立のファンを用いた設計に対しては,IC616 (IC6A1A6) の代わりにIC666 (IC6A6A6) とな
る。 

background image

10 

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.3 一次冷媒通路は閉鎖形,二次冷媒通路は遠方冷媒又は周囲冷媒を使用する開放形の例 

注(1) この表に示した例は,一次冷媒の送り方に関するものである。二次冷媒の送り方に対する数字記号は,7と仮定

している。ここに示していない別の設計でもICコードを用いて指定できる。例えば,二次冷媒に対して,回転
機に取り付けた独立のポンプ装置を用いた設計に対しては,IC71W (IC7A1W7) の代わりにIC71W6 (IC7A1W6) 
となる。 

11 

C 4034-6 : 1999 (IEC 60034-6 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS C 4004(回転電気機械通則)改訂本委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

山 村   昌 

日本学士院 

(幹事) 

小 田 荘 一 

小山職業能力開発短期大学校 

(委員) 

石 川 芳 博 

株式会社東芝京浜事業所電動機部 

大 西 忠 治 

新日本製鐵株式会社技術開発本部 

桜 庭 雅 彦 

株式会社明電舎産業技術部 

篠 崎 信 行 

富士電機株式会社鈴鹿工場回転機設計部 

菅 原 良 二 

電源開発株式会社工務部 

鈴 木 孝 身 

東京電力株式会社火力部火力エンジニアリングセンター 

中 原 茂 樹 

社団法人日本電機工業会技術部 

浜   高 廣 

株式会社日立製作所日立工場電機設計部 

水 口 真 治 

東洋電機製造株式会社横浜製作所産業工場設計部 

村 里   茂 

三菱電機株式会社電力・産業システム事業所 

森 田   登 

株式会社東芝京浜事業所電動機部 

森 安 正 司 

関東学院大学工学部 

山 田 生 實 

株式会社安川電機開発センターシステム事業部 

山 本   潤 

関西電力株式会社電力システム室 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本企画協会 

橋 爪 邦 隆 

工業技術院標準部情報電気規格課