1
C
3818 :
19
99
解
説
解説付表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS C 3818
: 1999
ステーションポストがいし
IEC 60273
: 1990
公称電圧が
1000V
を超える系統用の屋内及び屋外用ポストがいしの特性
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(1)
適用範囲
○ 本 体 規 格 に は , 公 称 電 圧
6.6kV
以上の電路に用いる中
実磁器製のステーションポ
ストがいしを規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
の屋外用ポストがいしにつ
いて規定。
IEC 60273
○ 公称電圧が
1000V
を超える電気
設備又は電気装置に使用する屋
内及び屋外用ポストがいし。
ADP
国際規格の内容以外に,本体
部分に独自規定を追加。
JIS
は,完全に普及してお
り,寸法,電気的特性及び機
械的特性が異なることから,
互換性の問題がある。このた
め,今回は,従来
JIS
に,対
応国際規格を附属書(規定)
として規定することで整合
化を図った。電気事業法では
JIS
以外の製品も認めてい
るが,安全性の観点から従来
がいしとの混在が不可能な
ため,
ADP
部分は
TBT
例外
事項として扱う。
(2)
用語
○ 本体規格の用語の定義は,
JIS C 3803
による。
IEC 60273
○ 用語の定義は,本体による。
ADP
同上
(3)
種類
○ 本体規格には
17
種類,附属
書には
380
種類のがいしを規
定。
IEC 60273
○ 磁器又はガラス製の屋外用ポス
トがいしについて
380
種類のが
いしを規定。
ADP
同上
(4)
性能
○ 本体規格には,電気特性(商
用周波注水耐電圧,雷インパ
ルス耐電圧),機械特性(引
張破壊荷重,曲げ破壊荷重,
ねじり破壊荷重)及びその他
(冷熱,吸湿性,亜鉛めっき)
を規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
の屋外用ポストがいしの性
能を規定。
IEC 60273
○ 電気特性(商用周波注水耐電圧,
雷インパルス耐電圧,注水開閉
インパルス耐電圧)
,機械特性(曲
げ破壊荷重,ねじり破壊荷重)及
びその他(冷熱,吸湿性,亜鉛め
っき)を規定。
ADP
同上
2
C
3818 :
19
99
解
説
解説付表
2
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS C 3818
: 1999
ステーションポストがいし
IEC 60273
: 1990
公称電圧が
1000V
を超える系統用の屋内及び屋外用ポストがいしの特性
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致
整合が困難な理由及び今
後の対策
(5)
形 状 及 び 寸
法
○ 本体規格には,寸法(高さ,
かさ径,胴径,金具外径)及
び寸法許容差(高さ,振れ,
ねじれ,平行度)を規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
の屋外用ポストがいしの寸
法及び一部の寸法許容差を
規定。
IEC 60273
○ 寸法(高さ,漏れ距離,絶縁外径)
及び寸法許容差(高さ,同心度,
振れ,ねじれ,平行度,曲がり,
漏れ距離,かさ角度)を規定。
ADP
同上
(6)
外観
○ 本体規格には,実用上有害な
欠陥がないこと及び磁器部
の外観上の欠点の許容限度
は
JIS C 3802
によることを
規定。
IEC 60273
○ 実用上有害な欠陥がないこと,及
び磁器部の外観上の欠点の許容
限度は本体中の規格値による。
ADP
国際規格の内容以外に,本体
部分に独自規定を追加。
(7)
材 料 及 び 組
立
○ 本体規格には,絶縁部,金具
及びセメントの材料を規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
の屋外用ポストがいしの絶
縁部の材料を規定。
IEC 60273
○ 絶縁部の材料だけを規定。
ADP
同上
(8)
試験方法
○ 本体規格には,
JIS C 3801
の
該当項を引用するように規
定。
附属書は,
IEC 60168
: 1994
が試験についての一般的な
定義と方法を示しているこ
とを記載。
IEC 60273
○ 電気的試験,機械的試験,その他
の試験及び各寸法試験方法を規
定。
ADP
同上
3
C
3818 :
19
99
解
説
解説付表
2
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS C 3818
: 1999
ステーションポストがいし
IEC 60273
: 1990
公称電圧が
1000V
を超える系統用の屋内及び屋外用ポストがいしの特性
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致
整合が困難な理由及び今
後の対策
(9)
検査
○ 本体規格には,形式検査と受
渡検査について,検査項目と
合否判定方法を規定。
附属書は,
IEC 60168
: 1994
が試験(検査を含む)につい
ての一般的な定義と方法を
示していることを記載。
IEC 60273
○ 抜取及び全数検査について項目,
方法及び規格値を規定。
ADP
同上
(10)
製 品 の 呼 び
方
○ 本体規格には,名称及び種類
によることを規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
の屋外用ポストがいしのが
いし種類の表し方を規定。
IEC 60273
○ 種類を表す記号による。
ADP
同上
(11)
表示
○ 本体規格には,表示箇所(磁
器部)と内容を規定。
IEC 60273
○ 製造業者の名称又は商標,製造年
及び参照マークを規定。
ADP
国際規格の内容以外に,本体
部分に独自規定を追加。
備考
1.
表中の
(I)
及び
(III)
欄にある
○
は,該当する規定項目を規定していることを示す。
2.
表中の
(IV)
欄にある
ADP
は,
JIS
は国際規格を技術的内容の変更なしで採用しているが,
JIS
として必要な規定内容を追加していることを示す。
3.
この
JIS
の対応国際規格の一つである
IEC 60168
: 1994
は,
JIS C 3801-2
(がいし試験方法−第
2
部:発変電所用ポストがいし)の附属書(規定)として取り
込まれている。他の
JIS
との内容の重複を避けるため,この
JIS
の附属書への採用は見合わせた。