1
C
3814 :
19
99
解
説
解説付表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS C 3814
: 1999
屋内ポストがいし
IEC 60273
: 1990
公称電圧が
1000V
を超える系統用の屋内及び屋外用ポストがいしの特性
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(1)
適用範囲
○ 本 体 規 格 に は , 公 称 電 圧
3.3kV
〜
33kV
までの屋内電路
に用いる磁器又はガラス製
多ひだ形ポストがいしを規
定。附属書は,対応国際規格
IEC 60273
中の磁器又はガラ
ス製屋内ポストがいしにつ
いて規定。
IEC 60273
○ 公称電圧が
1000V
を超える電気
設備又は電気装置に使用する屋
内及び屋外用ポストがいし。
ADP
国際規格の内容以外に,本体
部分に独自規定を追加。
JIS
は,完全に普及してお
り,寸法,電気的特性及び機
械的特性が異なることから,
互換性の問題がある。
このため,今回は,従来
JIS
に,対応国際規格を附属書
(規定)として規定すること
で整合化を図った。
電気事業法では,
JIS
以外の
製品も認めているが,安全性
の観点から従来がいしとの
混在が不可能なため
ADP
部
分は
TBT
例外事項として扱
う。
(2)
用語
○ 本体規格の用語の定義は,
JIS C 3803
による。
IEC 60273
○ 用語の定義は,本文による。
ADP
同上
(3)
種類
○ 本体規格には
18
種類,附属
書には
28
種類のがいしを規
定。
IEC 60273
○ 磁器又はガラス製屋内ポストが
いしについて,
28
種類のがいし
を規定。
ADP
同上
(4)
性能
○ 本体規格には,電気特性(商
用周波乾燥耐電圧,雷インパ
ルス耐電圧,商用周波電圧)
,
機械特性(引張破壊荷重,曲
げ破壊荷重,ねじり破壊荷
重)及びその他(冷熱,吸湿
性)を規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
屋内ポストがいしの性能に
ついて規定。
IEC 60273
○ 電気特性(商用周波乾燥耐電圧,
雷インパルス耐電圧),機械特性
( 頂 部 曲 げ 破 壊 荷 重 , 頂 部 +
50mm
曲げ破壊荷重)及びその他
(冷熱,吸湿性)を規定。
ADP
同上
2
C
3814 :
19
99
解
説
解説付表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS C 3814
: 1999
屋内ポストがいし
IEC 60273
: 1990
公称電圧が
1000V
を超える系統用の屋内及び屋外用ポストがいしの特性
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致
整合が困難な理由及び今
後の対策
(5)
形 状 及 び 寸
法
○ 本体規格には,寸法(高さ,
磁器外径,金具外径)及び寸
法許容差(高さ,振れ,ねじ
れ,平行度)を規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
屋内ポストがいしの寸法及
び一部の寸法許容差につい
て規定。
IEC 60273
○ 寸法(高さ,絶縁外径,金具外径)
及び寸法許容差(高さ,同心度,
ねじれ,平行度)を規定。
ADP
同上
(6)
外観
○ 本体規格には,実用上有害な
欠点がないこと及び磁器部
の外観上の欠点の許容限度
は
JIS C 3802
によることを
規定。
IEC 60273
○ 実用上有害な欠陥がないこと,及
び磁器部の外観上の欠点の許容
限度は本文中の規格値による。
ADP
同上
(7)
材 料 及 び 組
立
○ 本体規格には,絶縁部,金具
及びセメントの材料を規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
屋内ポストがいしの絶縁部
の材料について規定。
IEC 60273
○ 絶縁部の材料だけを規定。
ADP
同上
(8)
試験方法
○ 本体規格には,
JIS C 3801
の
該当項を引用するように規
定。
附属書は,
IEC 60168
: 1994
が試験についての一般的な
定義と方法を示しているこ
とを記載。
IEC 60273
○ 電気的試験,機械的試験,その他
の試験及び各寸法試験方法を規
定。
ADP
国際規格の内容以外に,本体
部分に独自規定を追加。
3
C
3814 :
19
99
解
説
解説付表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS C 3814
: 1999
屋内ポストがいし
IEC 60273
: 1990
公称電圧が
1000V
を超える系統用の屋内及び屋外用ポストがいしの特性
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致
整合が困難な理由及び今
後の対策
(9)
検査
○ 本体規格には,形式検査と受
渡検査について,検査項目と
合否判定方法を規定。
附属書は,
IEC 60168
: 1994
が試験(検査を含む)につい
ての一般的な定義と方法を
示していることを記載。
IEC 60273
○ 抜取及び全数検査について項目,
方法及び規格値を規定。
ADP
同上
(10)
製 品 の 呼 び
方
○ 本体規格には,名称及び種類
によることを規定。
附属書は,対応国際規格
IEC
60273
中の磁器又はガラス製
屋内ポストがいしのがいし
種類の表し方について規定。
IEC 60273
○ 種類を表す記号による。
ADP
同上
(11)
表示
○ 本体規格には,表示箇所(磁
器部)と内容を規定。
IEC 60273
○ 製造業者の名称又は商標,製造年
及び参照マークを規定。
ADP
同上
備考
1.
表中の
(I)
及び
(III)
欄にある
○
は,該当する規定項目を規定していることを示し, −
は,規定していないことを示す。
2.
表中の
(IV)
欄にある。
ADP
は,
JIS
は国際規格を技術的内容の変更なしで採用しているが,
JIS
として必要な規定内容を追加していることを示す。
3.
この
JIS
の対応国際規格の一つである
IEC 60168
: 1994
は,
JIS C 3801-2
(がいし試験方法−第
2
部:発変電所用ポストがいし)の附属書(規定)として取り
込まれている。他の
JIS
との内容の重複を避けるため,この
JIS
の附属書への採用は見合わせた。