C 3664:2007 IEC 60228:2004
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 用語及び定義 ··················································································································· 1
3 分類······························································································································· 1
4 材料······························································································································· 2
4.1 一般事項 ······················································································································ 2
4.2 単線のアルミニウム導体 ································································································· 2
4.3 断面が円形又は扇形のより線のアルミニウム導体 ································································· 2
5 単線の導体及びより線の導体 ······························································································ 2
5.1 単線(クラス1) ··········································································································· 2
5.2 より線の円形非圧縮導体(クラス2) ················································································ 3
5.3 より線の円形圧縮導体及び扇形導体(クラス2) ································································· 3
6 可とう導体(クラス5及びクラス6)··················································································· 3
6.1 構造 ···························································································································· 3
6.2 導体抵抗 ······················································································································ 3
7 箇条5及び箇条6への適合性の確認 ····················································································· 3
附属書A(規定)導体抵抗の測定 ···························································································· 8
附属書B(参考)温度補正係数を求めるための正確な式 ······························································ 10
附属書C(参考)円形導体の外径範囲の指針 ············································································ 11
C 3664:2007 IEC 60228:2004
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電線
工業会(JCMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 3664:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
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日本工業規格 JIS
C 3664:2007
(IEC 60228:2004)
絶縁ケーブルの導体
Conductors of insulated cables
序文
この規格は,2004年に第3版として発行されたIEC 60228を基に,技術的内容を変更することなく作成
した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,広範な種類の電力ケーブル及び可とうコードの公称断面積が0.5 mm2〜2 500 mm2の素線構
成及び導体の特性について規定する。導体は,固定配線用ケーブル用の銅線,アルミニウム線及びアルミ
ニウム合金線の単線及びより線並びに可とう銅導体について規定する。
この規格は,電気通信を目的とした導体については適用しない。
この規格の特殊ケーブルへの適用可否は,その種類のケーブルを扱う個別規格で規定する。
この規格は,完成品ケーブルの導体に関する規定であり,特に規定する場合を除き,裸線又は半製品の
ケーブルの導体には適用しない。
導体抵抗の温度補正係数(附属書B)及び円形導体の外径範囲(附属書C)の補足情報は,参考とする。
注記1 この規格は,絶縁ケーブルの導体について公称値を規定するものであって,この規格によっ
て適合性評価を行うことは意図していない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60228:2004,Conductors of insulated cables (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示
す。
2
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1
金属めっき
すず又はすず合金のような金属の薄い層で覆うこと。
2.2
公称断面積
導体のサイズを特定するための値。直接測定によって確認する必要はない。
注記 この規格の各導体サイズは,最大導体抵抗値の規定を満足しなければならない。
3
分類
2
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導体の区分は,1,2,5及び6の4クラスとする。
クラス1及びクラス2は,固定配線に使用するもので,クラス1は単線導体に,クラス2はより線導体
に用いる。
クラス5及びクラス6は,主として可とうケーブル及びコードに使用するが,固定配線に用いてもよい。
− クラス1:単線の導体
− クラス2:より線の導体
− クラス5:可とう導体
− クラス6:高可とう導体(クラス5よりも可とう性がある。)
4
材料
4.1
一般事項
導体は,次のいずれかとする。
− 金属めっきなし又は金属めっきありの軟銅線
− アルミニウム線又はアルミニウム合金線
4.2
単線のアルミニウム導体
断面が円形又は扇形の単線のアルミニウム導体は,完成品における導体の引張強さが表1の範囲内とな
るアルミニウム材料とする。
表1−単線のアルミニウム導体の引張強さ
公称断面積
mm2
引張強さ
N/mm2
10,16
110〜165
25,35
60〜130
50
60〜110
70以上
60〜 90
注記 表1の値は,単線のアルミニウム合金導体には適用しない。
4.3
断面が円形又は扇形のより線のアルミニウム導体
より線のアルミニウム導体は,素線における引張強さが表2の範囲内となるアルミニウム材料とする。
表2−より線のアルミニウム導体の引張強さ
公称断面積
mm2
引張強さ
N/mm2
10
200以下
16以上
125〜205
注記1 表2の値は,より線のアルミニウム合金導体には適用しない。
注記2 表2は,より線にする前の素線について確認するもので,より線後の導体から採取した素線
には適用しない。
5
単線の導体及びより線の導体
5.1
単線(クラス1)
5.1.1
構造
a) 単線導体(クラス1)は,箇条4に規定する中の一つの材料とする。
b) 単線は,断面が円形とする。
3
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注記 公称断面積25 mm2以上の単線は,MIケーブル用であり,一般用ではない。
c) 10 mm2〜35 mm2の単線のアルミニウム導体及びアルミニウム合金導体は,断面が円形とする。それよ
り大きいサイズの単線のアルミニウム導体は,単心ケーブル用については断面が円形とするが,多心
ケーブル用については断面が円形又は扇形のいずれでもよい。
5.1.2
導体抵抗
各導体の20 ℃における抵抗は,箇条7によって試験したとき,表3の最大値以下とする。
注記 単線のアルミニウム合金導体は,製造業者と購入者との間で合意がない限り,表3の単線のア
ルミニウム導体の同一サイズの導体抵抗の値に1.162の係数を乗じた値を用いる。
5.2
より線の円形非圧縮導体(クラス2)
5.2.1
構造
a) より線の円形非圧縮導体(クラス2)は,箇条4の要求事項に適合するもののうちの一つとする。
b) より線のアルミニウム導体又はアルミニウム合金導体は,公称断面積が10 mm2以上とする。
c) 各導体の素線は,すべて同一の公称径とする。
d) 各導体の素線数は,表4の本数以上とする。
5.2.2
導体抵抗
各導体の20 ℃における抵抗は,箇条7によって試験したとき,表4の最大値以下とする。
5.3
より線の円形圧縮導体及び扇形導体(クラス2)
5.3.1
構造
より線の円形圧縮導体及び扇形導体の構造は,次の要求事項に適合しなければならない。
a) より線の円形圧縮導体及び扇形導体(クラス2)は,箇条4の要求事項に適合するもののうちの一つ
とする。より線のアルミニウム導体又はアルミニウム合金導体は,公称断面積が10 mm2以上とする。
より線の扇形の銅導体,アルミニウム導体又はアルミニウム合金導体は,公称断面積が25 mm2以上
とする。
b) 同一導体の二つの異なる素線の直径比は,2倍以下とする。
c) 各導体の素線数は,表4の本数以上とする。
注記 この要求事項は,圧縮前の円形断面をもつ導体に適用し,組合せ前の扇形の導体には適用し
ない。
5.3.2
導体抵抗
各導体の20 ℃における抵抗は,箇条7によって試験したとき,表4の最大値以下とする。
6
可とう導体(クラス5及びクラス6)
6.1
構造
可とう導体の構造は,次の要求事項に適合しなければならない。
a) 導体(クラス5及びクラス6)は,金属めっきなし又は金属めっきありの軟銅線とする。
b) 各導体の素線は,すべて同一の公称径とする。
c) 各導体の素線径は,表5又は表6の最大値以下とする。
6.2
導体抵抗
各導体の20 ℃における抵抗は,箇条7によって試験したとき,表5又は表6の最大値以下とする。
7
箇条5及び箇条6への適合性の確認
4
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5.1.1,5.2.1,5.3.1及び6.1の要求事項に適合しているかどうかは,完成品の検査及び測定によって確認
する。
5.1.2,5.2.2,5.3.2及び6.2は,附属書Aによって導体抵抗を測定し,表A.1の温度係数で補正した導体
抵抗によって確認する。
表3−クラス1 単心及び多心ケーブル用の単線導体
1
2
3
4
公称断面積
最大導体抵抗 (20 ℃)
円形軟銅導体
円形又は扇形c)
めっきなし
めっきあり
アルミニウム導体
mm2
Ω/km
Ω/km
Ω/km
0.5
36.0
36.7
−
0.75
24.5
24.8
−
1.0
18.1
18.2
−
1.5
12.1
12.2
−
2.5
7.41
7.56
−
4
4.61
4.70
−
6
3.08
3.11
−
10
1.83
1.84
3.08 a)
16
1.15
1.16
1.91 a)
25
0.727 b)
−
1.20 a)
35
0.524 b)
−
0.868 a)
50
0.387 b)
−
0.641
70
0.268 b)
−
0.443
95
0.193 b)
−
0.320 d)
120
0.153 b)
−
0.253 d)
150
0.124 b)
−
0.206 d)
185
0.101 b)
−
0.164 d)
240
0.077 5 b)
−
0.125 d)
300
0.062 0 b)
−
0.100 d)
400
0.046 5 b)
−
0.077 8
500
−
−
0.060 5
630
−
−
0.046 9
800
−
−
0.036 7
1 000
−
−
0.029 1
1 200
−
−
0.024 7
注a) アルミニウム導体の10 mm2〜35 mm2は,円形だけとする[5.1.1
c) 参照]。
b) 5.1.1 b) の注記を参照する。
c) 5.1.2の注記を参照する。
d) 単心ケーブルでは,4個の扇形導体をセグメントよりをして円
形セグメントより導体とする。円形セグメントより導体の最大
導体抵抗は,各扇形導体の導体抵抗の25 %となる。
5
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表4−クラス2 単心及び多心ケーブル用のより線導体
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
公称断面積
導体中の最小本数
最大導体抵抗 (20 ℃)
円形導体
円形圧縮
扇形導体
軟銅導体
アルミニウム導体
(非圧縮)
導体
めっきなし
めっきあり
又はアルミニウム
Cu
Al
Cu
Al
Cu
Al
合金導体c)
mm2
Ω/km
Ω/km
Ω/km
0.5
7
−
−
−
−
−
36.0
36.7
−
0.75
7
−
−
−
−
−
24.5
24.8
−
1.0
7
−
−
−
−
−
18.1
18.2
−
1.5
7
−
6
−
−
−
12.1
12.2
−
2.5
7
−
6
−
−
−
7.41
7.56
−
4
7
−
6
−
−
−
4.61
4.70
−
6
7
−
6
−
−
−
3.08
3.11
−
10
7
7
6
6
−
−
1.83
1.84
3.08
16
7
7
6
6
−
−
1.15
1.16
1.91
25
7
7
6
6
6
6
0.727
0.734
1.20
35
7
7
6
6
6
6
0.524
0.529
0.868
50
19
19
6
6
6
6
0.387
0.391
0.641
70
19
19
12
12
12
12
0.268
0.270
0.443
95
19
19
15
15
15
15
0.193
0.195
0.320
120
37
37
18
15
18
15
0.153
0.154
0.253
150
37
37
18
15
18
15
0.124
0.126
0.206
185
37
37
30
30
30
30
0.099 1
0.100
0.164
240
37
37
34
30
34
30
0.075 4
0.076 2
0.125
300
61
61
34
30
34
30
0.060 1
0.060 7
0.100
400
61
61
53
53
53
53
0.047 0
0.047 5
0.077 8
500
61
61
53
53
53
53
0.036 6
0.036 9
0.060 5
630
91
91
53
53
53
53
0.028 3
0.028 6
0.046 9
800
91
91
53
53
−
−
0.022 1
0.022 4
0.036 7
1 000
91
91
53
53
−
−
0.017 6
0.017 7
0.029 1
1 200
b)
0.015 1
0.015 1
0.024 7
1 400 a)
b)
0.012 9
0.012 9
0.021 2
1 600
b)
0.011 3
0.011 3
0.018 6
1 800 a)
b)
0.010 1
0.010 1
0.016 5
2 000
b)
0.009 0
0.009 0
0.014 9
2 500
b)
0.007 2
0.007 2
0.012 7
注a) このサイズは,望ましくない。ある特定の条件下で推奨しないサイズがほかにもあるが,この規
格で取り扱う範囲でない。
b) 最小素線数は,規定しない。これらのサイズは,4,5又は6個の等しいセグメント導体で構成す
る(セグメント分割導体)。
c) アルミニウム導体と同一断面積をもつより線のアルミニウム合金導体の導体抵抗は,製造業者と
購入者の間の合意による。
6
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表5−クラス5 単心及び多心ケーブル用の可とう銅導体
1
2
3
4
公称断面積
mm2
最大素線径
mm
最大導体抵抗 (20 ℃)
めっきなし
Ω/km
めっきあり
Ω/km
0.5
0.21
39.0
40.1
0.75
0.21
26.0
26.7
1.0
0.21
19.5
20.0
1.5
0.26
13.3
13.7
2.5
0.26
7.98
8.21
4
0.31
4.95
5.09
6
0.31
3.30
3.39
10
0.41
1.91
1.95
16
0.41
1.21
1.24
25
0.41
0.780
0.795
35
0.41
0.554
0.565
50
0.41
0.386
0.393
70
0.51
0.272
0.277
95
0.51
0.206
0.210
120
0.51
0.161
0.164
150
0.51
0.129
0.132
185
0.51
0.106
0.108
240
0.51
0.080 1
0.081 7
300
0.51
0.064 1
0.065 4
400
0.51
0.048 6
0.049 5
500
0.61
0.038 4
0.039 1
630
0.61
0.028 7
0.029 2
7
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表6−クラス6 単心及び多心ケーブル用の高可とう銅導体
1
2
3
4
公称断面積
mm2
最大素線径
mm
最大導体抵抗 (20 ℃)
めっきなし
Ω/km
めっきあり
Ω/km
0.5
0.16
39.0
40.1
0.75
0.16
26.0
26.7
1.0
0.16
19.5
20.0
1.5
0.16
13.3
13.7
2.5
0.16
7.98
8.21
4
0.16
4.95
5.09
6
0.21
3.30
3.39
10
0.21
1.91
1.95
16
0.21
1.21
1.24
25
0.21
0.780
0.795
35
0.21
0.554
0.565
50
0.31
0.386
0.393
70
0.31
0.272
0.277
95
0.31
0.206
0.210
120
0.31
0.161
0.164
150
0.31
0.129
0.132
185
0.41
0.106
0.108
240
0.41
0.080 1
0.081 7
300
0.41
0.064 1
0.065 4
8
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附属書A
(規定)
導体抵抗の測定
温度補正係数を使用した正確な導体抵抗の測定のため,導体温度が周囲温度に到達するまでの必要な時
間,ケーブルを試験場所に放置する。
直流導体抵抗は,ケーブル又は可とうコードの完成品全長又は長さ1 m以上の試料について室温で測定
し,測定時の室温を記録する。表A.1の補正係数を用いて測定導体抵抗を換算する。
導体抵抗の1 km長さへの換算は,各線心又は素線の長さによらず,完成品ケーブルの長さで行う。
20 ℃,1 km長さへの換算は,次の計算式によって,必要に応じて行う。
L
K
R
R
000
1
t
t
20
×
×
=
ここに, Kt: 表A.1の温度補正係数
R20: 20 ℃における抵抗 (Ω/km)
Rt: 測定導体抵抗 (Ω)
L: ケーブルの長さ (m)
9
C 3664:2007 IEC 60228:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表A.1−t ℃〜20 ℃への導体抵抗温度補正係数Kt
1
2
1
2
導体測定温度
t ℃
温度補正係数
Kt
導体測定温度
t ℃
温度補正係数
Kt
0
1.087
21
0.996
1
1.082
22
0.992
2
1.078
23
0.988
3
1.073
24
0.984
4
1.068
25
0.980
5
1.064
26
0.977
6
1.059
27
0.973
7
1.055
28
0.969
8
1.050
29
0.965
9
1.046
30
0.962
10
1.042
31
0.958
11
1.037
32
0.954
12
1.033
33
0.951
13
1.029
34
0.947
14
1.025
35
0.943
15
1.020
36
0.940
16
1.016
37
0.936
17
1.012
38
0.933
18
1.008
39
0.929
19
1.004
40
0.926
20
1.000
注記 表中の補正係数Ktは,20 ℃における抵抗温度係数を0.004 /℃
とする。
2欄の温度補正係数は概数値であるが,導体温度及びケーブ
ル又は可とうコードの長さをしかるべき精度で正確に測定する
限り,実用上は問題のない導体抵抗値が得られる。
さらに,精度の高い銅及びアルミニウムの温度補正係数が必
要な場合は,附属書Bを参照する。
なお,規定の最大導体抵抗を満足するか否かを評価する合否
試験では,附属書Bによる係数は適用しない。
10
C 3664:2007 IEC 60228:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(参考)
温度補正係数を求めるための正確な式
a) 銅導体:金属めっきなし又は金属めっきありのもの
)
20
(
93
003
.0
1
1
5.
234
5.
254
cu
t,
−
+
=
+
=
t
t
K
b) アルミニウム導体
)
20
(
03
004
.0
1
1
228
248
Al
t,
−
+
=
+
=
t
t
K
注記 アルミニウム合金に関する温度補正係数を求めるための正確な式は,製造業者に照会して対
処することが望ましい。
上記のいずれの場合も,tは測定時の導体の温度を℃で示す。
11
C 3664:2007 IEC 60228:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C
(参考)
円形導体の外径範囲の指針
C.1 目的
この附属書は,導体とコネクタの互換性を確実化する一助としてケーブル製造業者及びコネクタ製造業
者の指針とする。指針は,この規格に規定する次の導体種別ごとの外径範囲を与える。
a) 銅,アルミニウム及びアルミニウム合金の円形の単線導体(クラス1)
b) 銅,アルミニウム及びアルミニウム合金の円形及び円形圧縮のより線導体(クラス2)
c) 銅の可とう導体(クラス5及びクラス6)
C.2 円形の銅導体の外径範囲
円形銅導体の外径は,表C.1の値以下とする。
クラス1の円形銅導体の最小外径が必要ならば,表C.3の単線の円形アルミニウム導体及びアルミニウ
ム合金導体の最小外径を参照してもよい。
C.3 円形圧縮より線の銅,アルミニウム導体及びアルミニウム合金導体の外径範囲
円形圧縮より線の銅,アルミニウム導体及びアルミニウム合金導体の外径は,表C.2の最大値以下,か
つ,最小値以上とする。
例外として,非円形圧縮より線のアルミニウム導体及びアルミニウム合金導体の最大外径は,表C.1の
3欄の銅導体の該当する値を超えてはならない。
C.4 円形単線のアルミニウム導体の外径範囲
円形単線のアルミニウム導体及びアルミニウム合金導体の外径は,表C.3の最大値以下,かつ,最小値
以上とする。
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C 3664:2007 IEC 60228:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表C.1−円形の銅導体の最大外径
単線,非圧縮より線及び可とう導体
1
2
3
4
公称断面積
mm2
固定配線用ケーブルの導体
可とう導体
(クラス5及び
クラス6)
mm
単線
(クラス1)
mm
より線
(クラス2)
mm
0.5
0.75
1.0
1.5
2.5
4
6
10
16
25 a)
35 a)
50 a)
70 a)
95 a)
120 a)
150 a)
185
240
300
400
500
630
800
1 000
0.9
1.0
1.2
1.5
1.9
2.4
2.9
3.7
4.6
5.7
6.7
7.8
9.4
11.0
12.4
13.8
15.4
17.6
19.8
22.2
−
−
−
−
1.1
1.2
1.4
1.7
2.2
2.7
3.3
4.2
5.3
6.6
7.9
9.1
11.0
12.9
14.5
16.2
18.0
20.6
23.1
26.1
29.2
33.2
37.6
42.2
1.1
1.3
1.5
1.8
2.4
3.0
3.9
5.1
6.3
7.8
9.2
11.0
13.1
15.1
17.0
19.0
21.0
24.0
27.0
31.0
35.0
39.0
−
−
注記 可とう導体用の値は,クラス5及びクラス6の両方に用いる。
注a) 5.1.1 b) を参照する。
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C 3664:2007 IEC 60228:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表C.2−円形圧縮より線の銅導体,アルミニウム導体及びアルミニウム合金導体の最小及び最大外径
1
2
3
公称断面積
mm2
円形圧縮より線の銅導体(クラス2)
最小外径
mm
最大外径
mm
10
16
25
35
50
70
95
120
150
185
240
300
400
500
630
3.6
4.6
5.6
6.6
7.7
9.3
11.0
12.3
13.7
15.3
17.6
19.7
22.3
25.3
28.7
4.0
5.2
6.5
7.5
8.6
10.2
12.0
13.5
15.0
16.8
19.2
21.6
24.6
27.6
32.5
注記1 アルミニウム導体の公称断面積が630 mm2を超
える場合の外径範囲は,その一般的な圧縮技術が
確立されていないため,記載していない。
注記2 圧縮銅導体の1.5 mm2〜6 mm2のサイズ範囲は,
記載していない。
表C.3−単線の円形アルミニウム導体の最小及び最大外径
1
2
3
公称断面積
mm2
単線導体(クラス1)
最小外径
mm
最大外径
mm
10
16
25
35
50
70
95
120
150
185
240
300
400
500
630
800
1 000
1 200
3.4
4.1
5.2
6.1
7.2
8.7
10.3
11.6
12.9
14.5
16.7
18.8
21.2
24.0
27.3
30.9
34.8
37.8
3.7
4.6
5.7
6.7
7.8
9.4
11.0
12.4
13.8
15.4
17.6
19.8
22.2
25.1
28.4
32.1
36.0
39.0
14
C 3664:2007 IEC 60228:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献 JIS C 3102 電気用軟銅線
JIS C 3108 電気用硬アルミニウム線
JIS C 3109 硬アルミニウムより線