C 3663-8:2010
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 総則······························································································································· 1
1.1 適用範囲 ······················································································································ 1
1.2 引用規格 ······················································································································ 1
2 高可とう性ゴム絶縁シースコード ························································································ 2
2.1 タイプ ························································································································· 2
2.2 定格電圧 ······················································································································ 2
2.3 構造 ···························································································································· 2
2.4 試験 ···························································································································· 3
2.5 使用指針 ······················································································································ 3
3 (予備)························································································································· 4
4 高可とう性架橋塩化ビニル(XLPVC)絶縁・架橋塩化ビニル(XLPVC)シースコード················· 4
5 高可とう性エチレンプロピレンゴム(EPR)絶縁編組コード ···················································· 5
5.1 タイプ ························································································································· 5
5.2 定格電圧 ······················································································································ 5
5.3 構造 ···························································································································· 5
5.4 試験 ···························································································································· 5
5.5 使用指針(参考) ·········································································································· 6
附属書A(規定)架橋塩化ビニル(XLPVC)の非電気的試験の要求事項 ········································ 8
附属書B(規定)編組の被覆の測定 ························································································· 9
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 11
C 3663-8:2010
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電線
工業会(JCMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 3663-8:2003は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS C 3663の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 3663-1 第1部:通則
JIS C 3663-2 第2部:試験方法
JIS C 3663-3 第3部:耐熱シリコンゴム絶縁ケーブル
JIS C 3663-4 第4部:コード及び可とうケーブル
JIS C 3663-5 第5部:エレベータケーブル
JIS C 3663-6 第6部:アーク溶接電極ケーブル
JIS C 3663-7 第7部:耐熱性エチレンビニルアセテートゴム絶縁ケーブル
JIS C 3663-8 第8部:高可とう性コード
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日本工業規格 JIS
C 3663-8:2010
定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−
第8部:高可とう性コード
Rubber insulated cables-Rated voltages up to and including
450/750 V-Part 8: Cords for applications requiring high flexibility
序文
この規格は,2004年に第1.1版として発行されたIEC 60245-8を基とし,電気用品の技術上の基準を定
める省令第2項に合わせるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
総則
1.1
適用範囲
この規格は,定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブルのうち,電気アイロン等に使用する高可とう
性の定格電圧300/300 Vのゴム又は架橋塩化ビニル絶縁,及びゴム又は架橋塩化ビニルシースコードにつ
いて規定する。
すべてのケーブルは,JIS C 3663-1の該当要求事項及びこの規格の個別要求事項に適合することが望ま
しい。
注記1 この規格では,架橋塩化ビニル材料の電気安全性について,我が国では未確認であるため,
規定から除外している。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60245-8:2004,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750 V−Part 8:
Cords for applications requiring high flexibility(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
1.2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS C 3660-1-1:2003 電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第1-1部:試験法総
則−厚さ及び仕上寸法の測定−機械的特性試験
注記 対応国際規格:IEC 60811-1-1:1993,Common test methods for insulating and sheathing materials of
electric cables−Part 1: Methods for general application−Section 1: Measurement of thickness and
overall dimensions−Tests for determining the mechanical properties(IDT)
JIS C 3660-1-2:2003 電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第1-2部:試験法総
2
C 3663-8:2010
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則−熱老化試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60811-1-2:1985,Common test methods for insulating and sheathing materials of
electric cables−Part 1: Methods for general application−Section Two: Thermal ageing methods
(IDT)
JIS C 3660-2-1:2003 電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第2-1部:エラスト
マーの特性試験方法−オゾン,ホットセット及び耐油試験
注記 対応国際規格:IEC 60811-2-1:1986,Common test methods for insulating and sheathing materials of
electric cables−Part 2-1: Methods specific to elastomeric compounds−Ozone resistance Hot set test
−Mineral oil immersion test(IDT)
なお,引用事項がIEC 60811-2-1:1998と技術的差異がないため,これに対応するJISを採
用した。
JIS C 3663-1:2010 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−第1部:通則
注記 対応国際規格:IEC 60245-1,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750
V−Part 1: General requirements(MOD)
JIS C 3663-2:2003 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−第2部:試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60245-2,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750
V−Part 2: Test methods(MOD)
JIS C 3664:2007 絶縁ケーブルの導体
注記 対応国際規格:IEC 60228:1978,Conductors of insulated cables(IDT)
なお,引用事項がIEC 60228:2004と技術的差異がないため,これに対応するJISを採用し
た。
2
高可とう性ゴム絶縁シースコード
2.1
タイプ
タイプは,“60245 IEC 86”とする。
2.2
定格電圧
定格電圧は,“300/300 V”とする。
2.3
構造
2.3.1
導体
線心数は,2心又は3心とする。
導体は,JIS C 3664のクラス6の要求事項による。素線は,めっきなし又はすずめっきありのいずれか
とする。
2.3.2
セパレータ
各導体の上に適切な材料のセパレータを施してもよい。
2.3.3
絶縁体
絶縁体は,各導体上にタイプIE4の高可とう性エチレンプロピレンゴム(EPR)又は同等の合成ゴムコ
ンパウンドを被覆する。
押出しによって絶縁体を施す。絶縁体厚さは,表1の2欄の規定値による。
2.3.4
線心及び介在物のより合せ
線心は,互いにより合わせる。
3
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
線心のより合せピッチは,表1の3欄の値以下とする。線心のより方向は,導体のより方向と同一とす
る。
線心の相互間に介在物を施してもよい。
2.3.5
シース
シースは,線心上にタイプSE3の天然ゴム又は同等の合成ゴムコンパウンドを被覆する。シース厚さは,
表1の4欄の規定値による。シースは,一層押出しとし,線心との間のすき間を埋めなければならない。
シースは,線心に損傷を与えないように,取り外せなければならない。
2.3.6
仕上り外径
平均仕上り外径は,表1の5欄及び6欄に示す範囲内とする。
2.3.7
表面表示
コードの外面に,“60245 IEC 86”を印刷表示する。表示は,JIS C 3663-1の3.1.1,3.2及び3.3に適合し
なければならない。
2.4
試験
2.3の要求事項への適合性は,検査及び表2の試験によって確認する。
2.3.4の線心のより合せピッチは,試料の10ピッチ分のコードの軸方向の直線距離を測定し,その値を
10で除して算出する。算出結果を線心のより合せピッチとする。
構造の要求事項以外は,JIS C 3663-1の該当要求事項に従わなければならない。
2.5
使用指針
通常の使用状態における導体最高温度は,60 ℃とする。
表1−タイプ60245 IEC 86の寸法
1
2
3
4
5
6
線心数及び
公称断面積
絶縁体厚さ
規定値
最大より合せ
ピッチ
シース厚さ
規定値
平均仕上り外径a)
下限
上限
mm2
mm
mm
mm
mm
mm
2×0.75
0.6
35
0.8
5.7
7.4
2×1
0.6
35
0.8
5.9
7.8
2×1.5
0.7
40
0.8
6.8
8.9
3×0.75
0.6
35
0.8
6.0
7.9
3×1
0.6
40
0.8
6.3
8.3
3×1.5
0.7
45
0.9
7.2
9.4
注a) 仕上り外径は,IEC 60719に規定する方法によって算出した。
4
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−タイプ60245 IEC 86の試験
1
2
3
4
項目
No.
試験
試験の
種類
試験方法
JIS C
適用箇条
1
電気試験
1.1
導体抵抗
T,S
3663-2
2.1
1.2
線心の耐電圧試験
1.2.1
絶縁体厚さが0.6 mm以下の場合(1 500 V)
T
3663-2
2.3
1.2.2
絶縁体厚さが0.6 mmを超える場合(2 000 V)
T
3663-2
2.3
1.3
完成品ケーブルの耐電圧試験(2 000 V)
T,S
3663-2
2.2
2
構造及び寸法特性の規定
3663-1,
3663-2及び3663-8
2.1
構造の適合性の確認
T,S
3663-1
目視検査及び
手による試験
2.2
絶縁体厚さの測定
T,S
3663-2
1.9
2.3
シース厚さの測定
T,S
3663-2
1.10
2.4
仕上り外径の測定
2.4.1
平均値
T,S
3663-2
1.11
2.4.2
真円度
T,S
3663-2
1.11
2.5
線心のより合せピッチの測定
T,S
3663-8
2.4
3
絶縁体の機械的特性
3.1
老化前の引張試験
T
3660-1-1
9.1
3.2
加熱老化後の引張試験
T
3663-2
4.
3.3
加圧空気老化後の引張試験
T
3660-1-2
8.2
3.4
ホットセット試験
T
3660-2-1
9.
3.5
オゾン試験
T
3660-2-1
8.
4
シースの機械的特性
4.1
老化前の引張試験
T
3660-1-1
9.2
4.2
加熱老化後の引張試験
T
3660-1-2
8.1.3.1
4.3
ホットセット試験
T
3660-2-1
9.
5
完成品ケーブルの機械的強度
5.1
3個のプーリによる可とう性試験
試験後に線心の試料を水中に浸し,線心の耐電
圧試験を実施する。試験電圧は,この表の項目
No. 1.2による。
T
3663-2
3.5及び2.3
5.2
ねじり強度試験
試験後に線心の試料を水中に浸し,線心の耐電
圧試験を実施する。試験電圧は,この表の項目
No. 1.2による。
T
3663-2
3.6及び2.3
注記 T:形式試験,S:抜取試験
3
(予備)
注記 対応国際規格では,Amendment 1で箇条3は欠番となっている。そのため,表3及び表4は削
除されている。
4
高可とう性架橋塩化ビニル(XLPVC)絶縁・架橋塩化ビニル(XLPVC)シースコード
(対応国際規格の規定では,電気アイロンのコードとして使用した場合の安全性を確認できないため,
不採用とした。)また,表5及び表6も不採用とした。
5
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
高可とう性エチレンプロピレンゴム(EPR)絶縁編組コード
5.1
タイプ
タイプは,“60245 IEC 89”とする。
5.2
定格電圧
定格電圧は,“300/300 V”とする。
5.3
構造
5.3.1
導体
線心数は,2心又は3心とする。
導体は,20 ℃における最大導体抵抗が3 %増加することを除いては,JIS C 3664の表6のクラス6の要
求事項による。素線は,めっきなし又はすずめっきありのいずれかとする。
5.3.2
セパレータ
各導体の上に適切な材料のセパレータを施してもよい。
5.3.3
絶縁体
絶縁体は,各導体上にタイプIE4のEPR又は同等の合成ゴムコンパウンドを被覆する。
押出しによって絶縁体を施す。絶縁体厚さは,表8の2欄の規定値による。
5.3.4
介在物
介在物は,繊維の材料とする。
5.3.5
線心及び介在物のより合せ
線心を介在物とともにより合わせる。
線心のより合せピッチは,より合せ径の7.5倍以下とする。線心のより方向は,導体のより方向と同一
とする。
線心の相互間に介在物を施してもよい。
5.3.6
外部編組
線心及び介在物のより合せ上には,次の条件で編組を施す。
− 糸の本数は,60以上とする。
− 1 m当たりの交差数は,700以上とする。
− キャリアの数は,24以上とする。
5.3.7
仕上り外径
平均仕上り外径は,表8の3欄及び4欄に示す範囲内とする。
5.4
試験
5.3の要求事項への適合性は,検査及び表9の試験によって確認する。
構造の要求事項以外は,JIS C 3663-1の該当要求事項に従わなければならない。
5.4.1
構造の適合性の確認
5.3.5の線心のより合せピッチは,試料の10ピッチ分のコードの軸方向の直線距離を測定し,その値を
10で除して算出する。算出結果を線心のより合せピッチとする。
5.4.2
3個のプーリによる可とう性試験
この試験は,JIS C 3663-2の3.5に従って行う。
要求するサイクル数は2 000回,すなわち,4 000回のシングルストロークとし,試験電圧は表2による。
5.4.3
ねじり強度試験
この試験は,JIS C 3663-2の3.6に従って行う。
6
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.4.3.1
試料
おもりがガイドの先端に達し,停止端に当たったり,上がってガイドから外れたりしないように,次の
手順に従って試料を準備する。
a) 試料を装置に設置する前に,試料を3回ねじり,粘着テープで仮留めする。
b) 試料の末端を固定押さえ金具に固定し,それから粘着テープをはがす。
c) おもりがガイドの中にあり,JIS C 3663-2の3.6.4に規定するように50 mm上昇した状態で,固定押
さえ金具を完全に延ばしたときに,試料が直線になるように,固定押さえ金具をゆっくり別々に動か
す。完全に延ばした位置に達したとき,おもりは停止端に接触してはならない。
d) 試料が直線にならない場合は,試料全長にわたって均等にねじれが加わるように,かつ,試験手順の
初期の段階でこぶが発生しないように操作しながら,最大30回まで一連の試験を繰り返す。
5.4.3.2
要求事項
合計1 500サイクルを行う。
試験電流及びおもりによる荷重の要求事項を,表7に示す。
表7−試験電流及びおもりによる荷重
公称断面積
試験電流
おもりによる荷重(コード用)
N
mm2
A
2心
3心
0.75
6
15
20
1
10
20
25
1.5
16
25
30
5.5
使用指針(参考)
通常の使用状態における導体最高温度は,60 ℃とする。
表8−タイプ60245 IEC 89の寸法
1
2
3
4
線心数及び
公称断面積
絶縁体厚さ
規定値
平均仕上り外径
下限
上限
mm2
mm
mm
mm
2×0.75
0.8
5.5
7.2
2×1
0.8
5.7
7.6
2×1.5
0.8
6.2
8.2
3×0.75
0.8
5.9
7.7
3×1
0.8
6.2
8.1
3×1.5
0.8
6.7
8.8
7
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表9−タイプ60245 IEC 89の試験
1
2
3
4
項目
No.
試験
試験の
種類
試験方法
JIS C
適用箇条
1
電気試験
1.1
導体抵抗
T,S
3663-2
2.1
1.2
完成品ケーブルの耐電圧試験(2 000 V)
T,S
3663-2
2.2
1.3
線心の耐電圧試験(2 000 V)
T
3663-2
2.3
2
構造及び寸法特性の規定
2.1
構造の適合性の確認
T,S
3663-1
目視検査及び
手による試験
2.2
絶縁体厚さの測定
T,S
3663-2
1.9
2.3
編組の被覆
T,S
3663-8
附属書B
2.4
仕上り外径の測定
2.4.1
平均値
T,S
3663-2
1.11
2.4.2
真円度
T,S
3663-2
1.11
2.5
めっきなし導体のはんだ付け性試験
T
3663-2
1.12
3
絶縁体の機械的特性
3.1
老化前の引張試験
T
3660-1-1
9.1
3.2
加熱老化後の引張試験
T
3663-2
4.
3.3
加圧空気老化後の引張試験
T
3660-1-2
8.2
3.4
ホットセット試験
T
3660-2-1
9.
4
完成品ケーブルの機械的強度
4.1
耐摩耗性試験
T
3663-2
3.3
4.2
3個のプーリによる可とう性試験
T
3663-2
3.5
4.3
ねじり強度試験
T
3663-2
3.6
5
編組の耐熱性試験
T
3663-2
6.
6
オゾン試験
T
3660-2-1
8.
注記 T:形式試験,S:抜取試験
8
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(規定)
架橋塩化ビニル(XLPVC)の非電気的試験の要求事項
(対応国際規格の規定を不採用とした。)
9
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(規定)
編組の被覆の測定
B.1 定義
B.1.1
糸(thread)
他と結合した場合,ケーブルの編組を形成する単一の繊維のユニット。
B.1.2
キャリア(carrier)
糸の巻き付けの要素。キャリアは,複数の糸を含有できる。
B.1.3
交差(crossing)
ケーブルの編組被覆を作るためのキャリアのすべての糸の配置。
B.2 試験方法
B.2.1 持数
持数は,それぞれのキャリアの糸の数を合計し,算出する。
B.2.2 1 m当たりの交差数
試験するケーブルの試料を長手方向に延ばし,長手方向に20 mm離れた2か所に印を付ける。交差の数
(図B.1参照)を測定し,記録する。3回評価を行う。3回の評価の平均(ただし,1 000 mmを1回の基
準とする。)が,1 m当たりの交差数の値である。
10
C 3663-8:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記
1 m当たりの交差数:
50
20
000
1
×
=
×
N
N
a) 側面図
b) 断面図
図B.1−繊維編組
参考文献 IEC 60719:1992,Calculation of the lower and upper limits for the average outer dimensions of cables
with circular copper conductors and of rated voltages up to and including 450/750 V
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 3663-8:2010 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−第8部:高可とう
性コード
IEC 60245-8:2004 Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including
450/750 V−Part 8: Cords for applications requiring high flexibility
(I)JISの規定
(II)
国際規
格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号及
び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1.1 適用範
囲
定格電圧450/750 V
以下のゴム絶縁ケ
ーブル
1.1
−
追加
適用範囲を明確にした。
規格運用のための利便性を考慮し
た。
2.4 試験
構造の要求事項以
外は,JIS C 3663-1
の該当要求事項に
従わなければなら
ない。
2.4
−
追加
適用範囲を明確にした。
規格運用のための利便性を考慮し
た。
4 高可とう
性架橋塩化
ビ
ニ
ル
(XLPVC)絶
縁・架橋塩
化ビニル
(XLPVC)シ
ースコード
削除
4
記号,定格電圧,構造,
試験及び使用指針を規定
削除
この製品を採用しなかった。
電気アイロンのコードとして使用し
た場合の安全性を確認できないた
め,削除した。安全性が確認できた
ときにJISに採用する。
5.4 試験
構造の要求事項以
外は,JIS C 3663-1
の該当要求事項に
従わなければなら
ない。
5.4
−
追加
適用範囲を明確にした。
規格運用のための利便性を考慮し
た。
11
C
3
6
6
3
-8
:
2
0
1
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規
格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号及
び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書A
(規定)
削除
Annex A
架橋塩化ビニル
(XLPVC)の加熱変形試
験,低温試験,熱安定性
試験及びホットセット試
験の要求事項を規定
削除
この規格で架橋塩化ビニルを
採用していないため,削除し
た。
電気アイロンのコードとして使用し
た場合の安全性を確認できないた
め,削除した。安全性が確認できた
ときにJISに採用する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60245-8:2004,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
1
2
C
3
6
6
3
-8
:
2
0
1
0