C 3663-6:2007 (IEC 60245-6:1994, Amd.1:1997, Amd.2:2003)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 総則······························································································································· 1
1.1 適用範囲 ······················································································································ 1
1.2 引用規格 ······················································································································ 1
2 アーク溶接電極ケーブル ···································································································· 2
2.1 記号 ···························································································································· 2
2.2 定格電圧 ······················································································································ 2
2.3 構造 ···························································································································· 2
2.4 試験 ···························································································································· 2
2.5 使用指針 ······················································································································ 2
C 3663-6:2007 (IEC 60245-6:1994, Amd.1:1997, Amd.2:2003)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電線
工業会(JCMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 3663-6:2003は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS C 3663の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 3663-1 第1部:一般的要求事項
JIS C 3663-2 第2部:試験方法
JIS C 3663-3 第3部:耐熱シリコンゴム絶縁ケーブル
JIS C 3663-4 第4部:コード及び可とうケーブル
JIS C 3663-5 第5部:エレベータケーブル
JIS C 3663-6 第6部:アーク溶接電極ケーブル
JIS C 3663-7 第7部:耐熱性エチレンビニルアセテートゴム絶縁ケーブル
JIS C 3663-8 第8部:高可とう性コード
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 3663-6:2007
(IEC 60245-6:1994, Amd.1:1997, Amd.2:2003)
定格電圧450/750 V 以下のゴム絶縁ケーブル−
第6部:アーク溶接電極ケーブル
Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750 V−
Part 6: Arc welding electrode cables
序文
この規格は,1994年に第2版として発行されたIEC 60245-6,Amendment 1 (1997)及びAmendment 2 (2003)
を基に,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。ただし,追補(amendment)について
は,編集し,一体とした。また,箇条番号は,対応国際規格に合わせた。
1
総則
1.1
適用範囲
この規格は,アーク溶接電極ケーブルの個別仕様について規定する。すべてのケーブルは,JIS C 3663-1
に規定された該当要求事項及びこの規格の個別要求事項に適合しなければならない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60245-6:1994,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750 V−Part 6:
Arc welding electrode cables,Amendment 1 (1997)及びAmendment 2 (2003) (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。
1.2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追
補を含む。)には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 3660-1-1:2003 電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第1-1部:試験法総
則−厚さ及び仕上寸法の測定−機械的特性試験
注記 対応国際規格:IEC 60811-1-1,Common test methods for insulating and sheathing materials of
electric cables and optical cables−Part 1-1: Methods for general application−Measurement of
thickness and overall dimensions−Tests for determining the mechanical properties及びAmendment
1 (IDT)
JIS C 3660-1-2:2003 電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第1-2部:試験法総
則−熱老化試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60811-1-2,Common test methods for insulating and sheathing materials of
electric cables−Part 1: Methods for general application−Section Two : Thermal ageing methods,
Amendment 1及びAmendment 2 (IDT)
JIS C 3660-2-1:2003 電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第2-1部:エラスト
2
C 3663-6:2007 (IEC 60245-6:1994, Amd.1:1997, Amd.2:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
マーの特性試験方法−オゾン,ホットセット及び耐油試験
注記 対応国際規格:IEC 60811-2-1,Common test methods for insulating and sheathing materials of
electric and optical cables−Part 2-1: Methods specific to elastomeric compounds−Ozone resistance,
hot set and mineral oil immersion tests及びAmendment 1 (IDT)
JIS C 3663-1 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−第1部:一般的要求事項
注記 対応国際規格:IEC 60245-1,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750
V−Part 1: General requirements (MOD)
JIS C 3663-2:2003 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−第2部:試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60245-2,Rubber insulated cables−Rated voltages up to and including 450/750
V−Part 2: Test methods,Amendment 1及びAmendment 2 (MOD)
2
アーク溶接電極ケーブル
2.1
記号
ゴムでシースしたアーク溶接電極ケーブル:60245 IEC 81
クロロプレン又はこれと同等の合成ゴムでシースされたアーク溶接電極ケーブル:60245 IEC 82
2.2
定格電圧
このケーブルは,主として溶接用として使用するため,定格電圧は規定しない。
2.3
構造
2.3.1
導体
線心数:1
導体は,表1の要求事項による。素線は,めっきなし又はめっきありのいずれかとする。
2.3.2
セパレータ
導体上には,適切な材料のセパレータを施す。
2.3.3
被覆
導体及びセパレータには,次の構成の一つを被覆する。
2.3.3.1
絶縁体及びシースを一体で構成する場合は,最小引張強さが12 N/mm2のタイプSE 3のゴムコン
パウンドを押出し被覆する。被覆の厚さは,表1の3欄に示す。
2.3.3.2
絶縁体及びシースを一体で構成する場合は,タイプSE 4のクロロプレンゴム又はこれと同等の
合成エラストマーコンパウンドを押出し被覆する。被覆の厚さは,表1の3欄に示す。
2.3.3.3
タイプIE 4のゴムコンパウンドの絶縁体,タイプSE 4のクロロプレンゴム又はこれと同等の合
成エラストマーコンパウンドのシースからなる押出し混成被覆とする。絶縁体の上には,繊維テープを施
してもよい。混成被覆の合計厚さは,表1の3欄に示す。シースの厚さは,表1の4欄に示す。
絶縁体は,押出し被覆による場合以外は2層以上とする。
2.3.4
仕上外径
平均仕上外径は,表1の5欄及び6欄の範囲内とする。
2.4
試験
2.3の要求事項への適合性は,検査及び表2の試験によって確認する。
2.5
使用指針
検討中
3
C 3663-6:2007 (IEC 60245-6:1994, Amd.1:1997, Amd.2:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−タイプ 60245 IEC 81及び60245 IEC 82の一般的要求値
1
2
3
4
5
6
7
8
導体公称
断面積
mm2
導体の最大
素線径
mm
被覆の合計
厚さ規定値
2)
mm
混成被覆1)の
シース厚さ
規定値2)
mm
平均仕上外径
最大導体抵抗
下限
mm
上限
mm
めっき
あり
Ω/km
めっき
なし
Ω/km
16
0.21
2.0
1.3
8.8
11.0
1.19
1.16
25
0.21
2.0
1.3
10.1
12.7
0.780
0.758
35
0.21
2.0
1.3
11.4
14.2
0.552
0.536
50
0.21
2.2
1.5
13.2
16.5
0.390
0.379
70
0.21
2.4
1.6
15.3
19.2
0.276
0.268
95
0.21
2.6
1.7
17.1
21.4
0.204
0.198
注1) 混成被覆の絶縁体厚さは,測定しない。
2) 厚さは,JIS C 3663-1の5.5.3によって測定する。
表2−タイプ60245 IEC 81及び60245 IEC 82の試験
1
2
3
4
項目
No.
試験
試験の
種類
試験方法
JIS C
適用箇条
1
電気試験
1.1
導体抵抗
T,S
3663-2
2.1
1.2
完成品ケーブルの耐電圧試験
(1 000 V)
T,S
3663-2
2.2
2
構造及び寸法特性の規定
2.1
構造の適合性の確認
T,S
3663-1
目視検査及び
手触り試験
2.2
絶縁体厚さの測定
T,S
3663-2
1.9
2.3
仕上外径の測定
2.3.1
平均値
T,S
3663-2
1.11
2.3.2
真円度
T,S
3663-2
1.11
3
絶縁体の機械的特性1)
3.1
老化前の引張試験
T
3660-1-1
9.1
3.2
老化後の引張試験
T
3663-2
4.
3.3
空気加圧での老化後の引張試験
T
3660-1-2
8.2
3.4
ホットセット試験
T
3660-2-1
9.
3.5
オゾン試験
T
3660-2-1
8.
4
被覆又は混成被覆のシースの機
械的特性
4.1
老化前の引張試験
T
3660-1-1
9.2
4.2
老化後の引張試験
T
3660-1-2
8.1.3.1
4.3
浸油後の引張試験2)
T
3660-2-1
10.
4.4
(削除)
4.5
ホットセット試験
T
3660-2-1
9.
5
完成品ケーブルの機械的強度
5.1
静的可とう性試験
T
3663-2
3.2
注1) タイプIE 4のゴムコンパウンドを分離可能な絶縁体とした混成被覆をもつ,ケーブ
ルについてだけ適用する。
2) タイプ 60245 IEC 82についてだけ適用する。
4
C 3663-6:2007 (IEC 60245-6:1994, Amd.1:1997, Amd.2:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献 JIS C 3404 溶接用ケーブル