C 3606:2003
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人 日本電
線工業会(JCMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調
査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 3606:1993は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60502-2:1997,Power cables with
extruded insulation and their accessories for rated voltages from 1kV(Um=1.2kV) up to 30kV(Um=36kV) - Part 2 :
Cables for rated voltages from 6kV(Um=7.2kV) up to 30kV(36kV)を基礎として用いた。
JIS C 3606には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格の対比表
C 3606:2003
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 種類及び記号 ·················································································································· 2
4. 特性 ······························································································································ 2
5. 材料,構造及び加工方法 ··································································································· 3
6. 試験方法 ························································································································ 4
6.1 外観 ···························································································································· 4
6.2 構造 ···························································································································· 4
6.3 導体抵抗 ······················································································································ 4
6.4 耐電圧 ························································································································· 4
6.5 絶縁抵抗 ······················································································································ 4
6.6 絶縁体及びシースの引張り ······························································································ 4
6.7 加熱 ···························································································································· 4
6.8 加熱変形 ······················································································································ 4
6.9 耐寒 ···························································································································· 5
6.10 難燃 ··························································································································· 5
6.11 耐油 ··························································································································· 5
6.12 発煙濃度 ····················································································································· 5
6.13 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率 ················································································· 5
6.14 静電容量(参考試験) ··································································································· 5
7. 検査 ······························································································································ 5
8. 製品の呼び方 ·················································································································· 6
9. 表示及び包装 ·················································································································· 6
9.1 ケーブルの表示 ············································································································· 6
9.2 包装の表示 ··················································································································· 6
9.3 包装 ···························································································································· 6
附属書(参考)JISと対応する国際規格の対比表 ········································································ 9
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日本工業規格 JIS
C 3606:2003
高圧架橋ポリエチレンケーブル
High-voltage cross-linked polyethylene insulated cables
序文 この規格は,1997年に第1版として発行されたIEC 60502-2:1997,Power cables with extruded insulation
and their accessories for rated voltages from 1kV(Um=1.2kV) up to 30kV(Um=36kV) - Part 2 : Cables for rated
voltages from 6kV(Um=7.2kV) up to 30kV(36kV)及びAmendment 1:1998の一部に対応する日本工業規格であ
るが,我が国の配電事情を考慮し、技術的内容を変更して作成している。
なお、この規格は、原国際規格と相違する項目が大部分に及ぶため、その変更箇所を表す測線又は下線
を施して示してはいないが、変更の一覧を、その説明を付けて附属書(参考)として示している。
なお,対応国際規格と相違する事項の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,6 600 V以下の電力用の回路に使用する電力ケーブルで,導体を架橋ポリエチ
レンで絶縁し,塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンド(以下,ビニルという。),ポリエチレン又はポ
リエチレン樹脂を主体とした耐燃性コンパウンド(以下,耐燃性ポリエチレンという。)でシースを施した
架橋ポリエチレンケーブル(以下,ケーブルという。)について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 60502-2:1997,Power cables with extruded insulation and their accessories for rated voltages from
1kV(Um=1.2kV) up to 30kV(Um=36kV) - Part 2 : Cables for rated voltages from 6kV(Um=7.2kV)
up to 30kV(36kV) (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0081 環境試験方法−電気・電子−耐火性試験−煙による光の不透過度の測定−小規模静的試
験方法−材料
備考 IEC 60695-6-31:1999, Fire hazard testing- Part 6-31: Smoke obscuration - Small-scale static test -
Material が,この規格と一致している。
JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JIS C 3102 電気用軟銅線
JIS C 3666-2 電気ケーブルの燃焼時発生ガス測定試験方法−第2部:電気ケーブル材料の燃焼時にお
けるpH及び導電率による発生ガスの酸性度測定
備考 IEC 60754-2:1991,Test on gases evolved during combustion of electric cables−Part 2:
Determination of degree of acidity of gases evolved during the combustion of materials taken from
2
C 3606:2003
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electric cables by measuring pH and conductivity, Amendment 1 (1997) が,この規格と一致している。
3. 種類及び記号 種類及び記号は,表1による。
表 1 種類及び記号
種類
記号(1)
形状
6 600 V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
6 600 V CV
単心及び
3心一括シース形
6 600 V 架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブル
6 600 V CE
6 600 V 架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル
6 600 V CE/F(2)
6 600 V トリプレックス形架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
6 600 V CVT
トリプレックス形
6 600 V トリプレックス形架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブル 6 600 V CET
6 600 V トリプレックス形架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル 6 600 V CET/F(3)
注(1) 記号の意味は,次による。
C:架橋ポリエチレン
V:ビニル
E:ポリエチレン
T:トリプレックス形
/F:耐燃性(ただし,ハロゲン元素を含まず低発煙性のもの。)
(2) 通称は,EM−CE。
(3) 通称は,EM−CET。
4. 特性 特性は,6.によって試験を行ったとき,表2による。
表 2 特性
項目
特性
試験方法
適用箇条
導体抵抗
付表1〜3の値以下
6.3
耐電圧
付表1〜3の試験電圧に10分間耐えなければ
ならない。
6.4
絶縁抵抗
付表1〜3の値以上
6.5
絶縁体及びシー
スの引張り
架橋ポリエチレン
引張強さ
10 MPa以上
6.6
伸び
200 %以上
ビニル
引張強さ
10 MPa以上
伸び
120 %以上
ポリエチレン及び耐燃性
ポリエチレン
引張強さ
10 MPa以上
伸び
350 %以上
加熱
架橋ポリエチレン
引張強さ
加熱前の値の80 %以上
6.7
伸び
ビニル
引張強さ
加熱前の値の85 %以上
伸び
加熱前の値の80 %以上
ポリエチレン及び耐燃性
ポリエチレン
引張強さ
伸び
加熱前の値の65 %以上
加熱変形
架橋ポリエチレン
厚さの減少率40 %以下
6.8
ビニル
厚さの減少率50 %以下
ポリエチレン及び耐燃性ポリエチレン 厚さの減少率10 %以下
耐寒
ビニルシース及び耐燃性ポリエチレン
シース
試験片が破壊してはならない。
6.9
難燃
ビニルシースケーブル及び耐燃性ポリ
エチレンシースケーブル
60秒以内で自然に消えなければならない。
6.10
耐油
ビニルシース
引張強さ
浸油前の値の80 %以上
6.11
伸び
浸油前の値の60 %以上
3
C 3606:2003
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表 2 特性(続き)
発煙濃度
耐燃性ポリエチレンシースケーブルの
絶縁体及びシース
6回の試験の結果,平均値が150以下でなけれ
ばならない。ただし,始めの3回の値がいず
れも150以下である場合は,3回で合格とする。
6.12
燃焼時発生ガス 耐燃性ポリエチレンシ
ースケーブルの絶縁体
及びシース
酸性度
pH4.3以上
6.13
導電率
10 μS/mm以下
5. 材料,構造及び加工方法 材料,構造及び加工方法は,付表1〜3及び次による。
a) 導体 導体は,円形より線,円形圧縮より線及び分割圧縮より線とする。
なお,導体形状及び公称断面積は,表3による。
表 3 導体形状及び公称断面積
導体形状
公称断面積
円形より線
8 mm2
円形圧縮より線
8 mm2以上1 000 mm2以下
分割圧縮より線
800 mm2以上1 000 mm2以下
1) 円形より線 円形より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線を同心円状により合わせたもの又は硬銅
線を同心円状により合わせた後に焼きなまして,軟銅にしたものとする。
なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
2) 円形圧縮より線 円形圧縮より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線若くはこれに準じたものをより
合わせて円形に圧縮成形したもの又は硬銅線をより合わせ,円形に圧縮成形した後に焼きなまして,
軟銅にしたものとする。
なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
3) 分割圧縮より線 分割圧縮より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線又はこれに準じたものをより合
わせて圧縮成形して各分割部分導体とし,Sよりにより合わせて円形としたものとする。
なお,分割部分導体相互間には,適切な絶縁を施す。また,より合わせた後,適切なバインダを
施してもよい。
b) 絶縁体 絶縁体は,a)の導体の上に架橋ポリエチレンを付表1〜3の厚さに導体と同心円状に被覆する。
ただし,導体部に接する部分には,適切なセパレータ又は半導電層を施してもよい。この場合,半導
電層の厚さは,絶縁体の厚さに含める。
絶縁体の上には,半導電性テープを重ね巻きするか又はその他適切な半導電層を施す。
絶縁体の平均厚さは,付表1〜3の値の90 %以上とし,最小厚さは,付表1〜3の値の80 %以上と
する。
なお,絶縁体外径は,付表1〜3によるものとし,許容差は600 mm2以下では±0.7 mm,800 mm2
以上では±1.0 mmとする。
c) 線心の識別 線心の識別は,絶縁体表面の着色又は絶縁体上に施すテープの着色その他適切な方法に
よって行い,通常次による。白は,自然色でもよい。
3心一括シース形及びトリプレックス形……白,赤,青
d) 遮へい 遮へいは,厚さ約0.1 mmの軟銅テープを,b)の線心の上に施す。
e) 線心のより合せ 線心のより合せは,3心一括シース形ケーブルではd)の線心3条を,適切な介在物
と共に円形により合わせ,そのより方向は,Sよりとする。
トリプレックス形ケーブルでは,f)の線心3条を層心径の30倍以下のピッチでより合わせ,そのよ
4
C 3606:2003
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り方向は,Sよりとする。
f)
シース シースは,単心ケーブル及びトリプレックス形ケーブルでは,d)の遮へいの上に,直接又は
適切なテープを施した後,ビニル,ポリエチレン又は耐燃性ポリエチレンを付表1又は付表3の厚さ
に被覆する。3心一括シース形ケーブルではe)の線心より合せの上に,適切なバインダを施した後,
ビニル,ポリエチレン又は耐燃性ポリエチレンを付表2の厚さに被覆する。シースの色は,通常黒と
する。
シースの平均厚さは,付表1〜3の値の90 %以上とし,最小厚さは,付表1〜3の値の85 %以上と
する。
6. 試験方法
6.1
外観 外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。
6.2
構造 構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。
6.3
導体抵抗 導体抵抗は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。
6.4
耐電圧 耐電圧は,JIS C 3005の4.6 b)(空中)による。
6.5
絶縁抵抗 絶縁抵抗は,JIS C 3005の4.7.1(常温絶縁抵抗)による。
6.6
絶縁体及びシースの引張り 絶縁体及びシースの引張りは,JIS C 3005の4.16(絶縁体及びシース
の引張り)による。引張速さは,ビニルはJIS C 3005 の4.16.3(試験方法)の表4のAに,ポリエチレン,
架橋ポリエチレン及び耐熱性ポリエチレンはJIS C 3005の4.16.3(試験方法)の表4のBによる。
6.7
加熱 加熱は,絶縁体及びシースについて行い,JIS C 3005の4.17(加熱)による。加熱温度及び
加熱時間は,ポリエチレン及び耐燃性ポリエチレンはJIS C 3005の4.17.2(試験方法)の表5のA,架橋
ポリエチレンはJIS C 3005の4.17.2の表5のE,ビニルはJIS C 3005の4.17.2(試験方法)の表5のBに
よる。
6.8
加熱変形 加熱変形は,絶縁体及びシースについて行い,JIS C 3005の4.23(加熱変形)による。
加熱温度は表4とし,荷重は表5及び表6による。
表 4 加熱温度
材質
加熱温度
℃
ポリエチレン及び
耐燃性ポリエチレン
75±3
ビニル及び
架橋ポリエチレン
120±3
表 5 絶縁体の荷重
公称断面積
mm2
荷重
N
8〜22
29
38及び60
34
100〜400
44
500〜1 000
49
5
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表 6 シースの荷重
仕上外径
mm
荷重
N
ビニル
−
10
ポリエチレン及び
耐燃性ポリエチレン
10以上 20未満
15
20以上 25未満
20
25以上 30未満
25
30以上 35未満
29
35以上 45未満
34
45以上
39
6.9
耐寒 耐寒は,ビニルシース及び耐燃性ポリエチレンシースについて行い,JIS C 3005の4.22(耐
寒)による。冷却温度は,−15 ℃±0.5 ℃とする。
6.10 難燃 難燃は,ビニルシースケーブル及び耐燃性ポリエチレンシースケーブルについて行い,JIS C
3005の4.26(難燃)による。試験方法は,JIS C 3005の4.26.2b)(傾斜試験)とする。
6.11 耐油 耐油は,ビニルシースについて行い,JIS C 3005の4.18(耐油)による。浸油温度及び浸油
時間は,JIS C 3005の4.18の表6のAによる。
6.12 発煙濃度 発煙濃度は,耐燃性ポリエチレンシースケーブルの絶縁体及びシースについて行い,JIS
C 0081による。
なお,試料は,ケーブルに使用する材料と同一の材料からシートを作製し,厚さは0.5 mm±0.1 mmと
する。
6.13 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率は,耐燃性ポリエチレンシ
ースケーブルの絶縁体及びシースについて行い,JIS C 3666-2による。
なお,要求性能は,JIS C 3666-2の9.2(簡易手順)とする。
6.14 静電容量(参考試験) 静電容量は,JIS C 3005の4.8(静電容量)による。
7. 検査 検査は,6.の試験方法によって,次の項目について行い,4.,5.及び9.1の規定に適合しなけれ
ばならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部又は全部を省略することができる。
a) 外観
b) 構造
c) 導体抵抗
d) 耐電圧
e) 絶縁抵抗
f)
絶縁体及びシースの引張り
g) 加熱
h) 加熱変形
i)
耐寒
j)
難燃
k) 耐油
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l)
発煙濃度
m) 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率
8. 製品の呼び方 製品の呼び方は,種類及び線心数×公称断面積,又は記号及び線心数×公称断面積によ
る。
例1. 6 600 V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル3×100 mm2又は6 600 V CV 3×100 mm2
例2. 6 600 Vトリプレックス形架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル3×100 mm2
又は6 600 V CVT 3×100 mm2
例3. 6 600 V架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル3×100 mm2
又は6 600 V CE/F 3×100 mm2
9. 表示及び包装
9.1
ケーブルの表示 ケーブルの表示は,適切なところに次の事項を容易に消えない方法で連続表示す
る。
a) 記号(ただし,CVTはCV,CETはCE,CET/FはCE/Fとする。)
なお,耐燃性ポリエチレンシースケーブルに対しては,通称又はEMの文字を併記してもよい。
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年又はその略号
9.2
包装の表示 包装の表示は,適切な方法で次の事項を表示する。
a) 種類又は記号(通称又はEMの文字を併記してもよい。)
b) 線心数及び公称断面積
c) 長さ
d) 質量(ドラム巻きの場合は,総質量も併記する。)
e) ドラムの回転方向
f)
製造業者名又はその略号
g) 製造年月又はその略号
9.3
包装 包装は,ケーブルの両端を密封した後,1条ずつドラム巻き又はたば巻きとし,運搬中損傷し
ないように適切な方法で行う。
7
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付表 1 6 600 V CV,6 600 V CE,6 600 V CE/F(単心)
導体
絶縁体
厚さ
mm
絶縁体
外径
mm
シース
厚さ
(4)
mm
仕上
外径
(参考)
mm
導体抵抗
(20℃)
Ω/km
試験
電圧
kV
絶縁
抵抗
MΩ・
km
参考
公称
断面積
mm2
構成
素線数/
素線径
mm
又は形状
外径
mm
静電
容量
μF/km
概算質量
kg/km
標準
条長
m
ビニル
シース
ポリエチ
レンシース
耐燃性
ポリエチ
レンシース
8
7/1.2
3.6
4.0
11.6
1.8
16.5
2.31
17 2 500
0.21
365
325
355 300
円形圧縮
3.4
11.4
2.29
14
4.4
12.4
17.5
1.31
0.24
460
425
450
22
5.5
13.5
1.9
18.5
0.832
0.27
525
475
510
38
7.3
15.3
2.0
21
0.481
0.32
730
685
715
60
9.3
17.3
23
0.305
0.37
1 070
1 010
1 050
100
12.0
20.0
2.1
26
0.183
1 500
0.45
1 470
1 390
1 450 200
150
14.7
22.7
2.3
29
0.122
0.52
1 980
1 890
1 950
200
17.0
4.5
26.0
2.4
32
0.091 5
0.51
2 550
2 450
2 520 150
250
19.0
28.0
2.5
35
0.073 9
0.55
3 070
2 950
3 030
325
21.7
30.7
2.6
38
0.056 8
0.61
3 750
3 630
3 710
400
24.1
33.1
2.7
40
0.046 2
1 000
0.68
4 640
4 410
4 570
500
26.9
35.9
2.8
43
0.036 9
900
0.74
5 550
5 370
5 490
600
29.5
5.0
39.5
2.9
47
0.030 8
0.71
6 870
6 710
6 820
800
34.0
44.0
3.1
52
0.023 1
800
0.81
9 000
8 800
8 940
分割圧縮
1 000 円形圧縮 38.0
48.0
3.3
56
0.018 5
0.85
11 000 10 760 10 930
分割圧縮
0.018 7
11 100 10 880 11 030
注(4) シース厚さは,標準的な構造での計算値であり,ケーブル設計構造によって0.1 mm増減する場合がある。
付表 2 6 600 V CV,6 600 V CE,6 600 V CE/F(3心一括シース形)
導体
絶縁体
厚さ
mm
絶縁体
外径
mm
シース
厚さ
(4)
mm
仕上
外径
(参考)
mm
導体
抵抗
(20℃)
Ω/km
試験
電圧
kV
絶縁
抵抗
MΩ・
km
参考
公称
断面積
mm2
構成
素線数/
素線径
mm
又は形状
外径
mm
静電
容量
μF/km
概算質量
kg/km
標準
条長
m
ビニル
シース
ポリエチ
レンシース
耐燃性
ポリエチ
レンシース
8
7/1.2
3.6
4.0
11.6
2.4
32
2.36
17
2 500 0.21
1 190 1 090
1 160 300
円形圧縮
3.4
11.4
2.34
1 180 1 080
1 150
14
4.4
12.4
2.5
34
1.34
0.24
1 480 1 370
1 450
22
5.5
13.5
37
0.849
0.27
1 780 1 560
1 710
38
7.3
15.3
2.7
41
0.491
2 000 0.32
2 430 2 290
2 390
60
9.3
17.3
2.9
46
0.311
0.37
3 280 3 110
3 230
100
12.0
20.0
3.1
52
0.187
1 500 0.45
4 670 4 470
4 610 200
150
14.7
22.7
3.3
58
0.124
0.52
6 420 5 870
6 240
200
17.0
4.5
26.0
3.6
66
0.093 3
0.51
8 330 8 000
8 220 150
250
19.0
28.0
3.8
71
0.075 4
0.55
10 020 9 390
9 810
325
21.7
30.7
4.0
77
0.057 9
0.61
12 990 12 590 12 860
8
C 3606:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 3 6 600V CVT,6 600V CET,6 600V CET/F(トリプレックス形)
導体
絶縁体
厚さ
mm
絶縁体
外径
mm
シース
厚さ
(4)
mm
線心
外径
(参考)
mm
より合
せ外径
(参考)
mm
導体
抵抗
(20℃)
Ω/km
試験
電圧
kV
絶縁
抵抗
MΩ・
km
参考
公称
断面積
mm2
形状 外径
mm
静電
容量
μF/km
概算質量
kg/km
標準
条長
m
ビニル
シース
ポリエチ
レンシース
耐燃性
ポリエチ
レンシース
22 円形
圧縮
5.5
4.0
13.5
2.0
19
42 0.849
17
2 500 0.27
1 590 1 450
1 550
300
38
7.3
15.3
2.1
21
46 0.491
2 000
0.32
2 190 2 020
2 140
60
9.3
17.3
2.2
23
50 0.311
0.37
2 970 2 780
2 910
100
12.0
20.0
2.4
26
57 0.187
1 500
0.45
4 340 4 100
4 260
200
150
14.7
22.7
2.6
30
65 0.124
0.52
5 980 5 680
5 880
200
17.0
4.5
26.0
2.8
33
72 0.093 3
0.51
7 920 7 380
7 740
150
250
19.0
28.0
3.0
35
76 0.075 4
0.55
9 320 8 910
9 190
325
21.7
30.7
3.1
39
85 0.057 9
0.61 11 600 11 100 11 440
400
24.1
33.1
3.3
41
89 0.047 1
1 000 0.68 14 000 13 500 13 840
500
26.9
35.9
3.5
45
98 0.037 6
900 0.74 17 000 16 400 16 800
600
29.5
5.0
39.5
3.7
49
106 0.031 4
0.71 20 200 19 600 20 000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考) JISと対応する国際規格の対比表
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JIS C 3606:2002 高圧架橋ポリエチレンケーブル
IEC 60502-2:1997 定格電圧1kV(Um=1.2kV)から30kV(Um=36kV)以下の押出絶縁電力ケーブル
とケーブル接続用品−第2部:定格電圧6kV(Um=7.2kV) から30kV(Um=36kV)以下のケーブル
及びAmendment 1:1998
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ) JISと国際規格
との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.
適用範囲
定格電圧 6 600V以
下
1.
定格電圧 6kVから
30kV以下
MOD/変更
JISの6 600 V用は電
気設備技術基準によ
り,7 000 V以下に使
用できるが,IECの
3.6/6(7.2)kVは7.2kV
以下である。また,
IECは,19/30(36)kV
まで規定している。
定格電圧は,その国の配
電事情によって異なる
ため,今後も差異を設け
ることになる。
6 600 Vを超える電圧に
ついては,今後の検討が
必要である。
2.
引用規格
JIS C 0080
JIS C 3005
JIS C 3102
JIS C 3666-2
2.
IEC 6038:1983
IEC 6060-1:1989
IEC 60183:1984
IEC 60228:1978
IEC 60230:1966
IEC 60332-1:1993
IEC 60502-1:1997
MOD/変更
規格体系が異なる。
国際規格(IEC)と整合
時に検討する。
9
C
3606:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及
び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
2.(続き)
IEC 60811シリーズ
IEC 60885-2:1987
IEC 60885-3:1988
IEC 60986:1989
ISO 48:1979
3.
種類及び記号
電圧:6 600V
4.1
3.6/6(7.2),6/10(12),
8.7/15(17.5),12/20(24)
18/30(36)kV。
以下,この対比表では,
3.6/6(7.2)kVのみの対
比を記載する。
MOD/変更
1項と同じ。
1項と同じ。
絶縁体:架橋ポリエチレ
ン
4.2
ビニル,EPゴム,硬質
EPゴム,架橋ポリエチ
レン。
以下,この対比表では,
原則として架橋ポリエ
チレンのみの対比を記
載する。
MOD/変更
IECは架橋ポリエチ
レン以外の材料も含
んでいる。
架橋ポリエチレンにつ
いては,JIS及びIECと
も使用できるが,材料特
性が異なるため,IECの
特性に整合するために
は,検討が必要である。
10
C
3606:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及
び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
3. (続き)
シース:ビニル,
ポリエチレン,
耐燃性ポリエ
チレン
4.3
ビニル,ポリエチレ
ン,クロロプレン,
クロロスルホン化ポ
リエチレン又は類似
ポリマー
MOD/変更
IECは,ゴム系材料
も含んでる。
IECは,耐燃性ポリエチ
レンを含んでいないが,
国内ユーザからの要望が
強いため必要である。
形状:単心及び3心一括
シース形,トリ
プレックス形
8.
単心及び3心一括シ
ースのみ規定してい
る。
MOD/変更
IECは,トリプレッ
クス形を規定して
いない。
トリプレックス形は国内
で多く使用されているた
め必要である。
記号:記号を規定してい
る。
−
規定なし。
MOD/変更
IECでは規定なし。
記号は,ユーザ及びメー
カとも必要である。
4.
特性
表2 導体抵抗
付表1〜3による。
単心と3心の導体抵
抗値が異なる。
IEC 60228
表1 class 1
表2 class 2
単心と多心の導体抵
抗値は同一である。
MOD/変更
JISでは多心の値は
線心のより込み率
を考慮して単心よ
り大きくしており,
また,より線の場合
は導体構成により
異なる値となって
いる。
IECでは,単心と多
心は同一であり,ま
た,より線では導体
構成によらず同一
である。
導体抵抗値を求める計算
式が違っている。
また,標準断面積の採用
方法が違っている。
IECに整合するには,ユ
ーザも含め,検討が必要
である。
11
C
3606:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
JISとIECでは導
体断面積の系列が
基本的に異なって
おり,同一断面積の
場合でも導体抵抗
値は異なる。
表2 耐電圧
17kVに10分間耐えなけ
ればならない。
16.4
3.6/6kV用では,
12.5kVに5分間耐え
なければならない。
MOD/変更
試験電圧値と時間
が異なる。
定格電圧や国内法規に違
いがあるため,今後の検
討が必要である。
表2 絶縁抵抗
付表1〜3にサイズ毎に
規定されている。
−
規定なし。
MOD/変更
IECに規定なし。
IEC整合には,今後の検
討が必要である。
表2 絶縁体及びシース
の引張り
架橋ポリエチレン
引張強さ 10Mpa以上
伸び 200% 以上
表17
(形式試験)
架橋ポリエチレン
12.5 N/mm2以上
200% 以上
MOD/変更
一部,同一の規定も
あるが,基本的には
異なっている。
材料の特性が違っている
ため,IECに整合するに
は,今後の検討が必要で
ある。
1
2
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
(続き)
ビニル
引張強さ 10Mpa以上
伸び 120% 以上
表18
ビニル
12.5 N/mm2以上
150% 以上
ポリエチレン及び耐燃性
ポリエチレン
引張強さ 10Mpa以上
伸び 350% 以上
ポリエチレンST3
10.0 N/mm2以上
300% 以上
ポリエチレンST7
12.5 N/mm2以上
300% 以上
耐燃性PEは規定な
し。
表2 加熱
架橋ポリエチレン
(120 ℃,96 h)
引張強さ 加熱前の
値の80 %以上
伸び 加熱前の値の
80 %以上
表17
(形式試験)
架橋ポリエチレン
(135 ℃,168 h)
変化率:±25 %
変化率:±25 %
MOD/変更
JISとIECとは規定
値が異なる。
材料の特性が違っている
ため,IECに整合するに
は,今後の検討が必要で
ある。
1
3
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
(続き)
ビニル(100 ℃,48 h)
引張強さ 加熱前の値
の85 %以上
表18
ビニル
(ST1: 100 ℃,168 h)
(ST2: 100 ℃,240 h)
12.5 N/mm2以上
変化率:±25 %
伸び 加熱前の値の
80%以上
150 %以上
変化率:±25 %
ポリエチレン及び耐燃性
ポリエチレン
(90 ℃,96 h)
引張強さ 加熱前の
値の80 %以上
伸び 加熱前の値の
65 %以上
ポリエチレン
(ST3: 100 ℃,240 h)
(ST1: 110 ℃,240 h)
伸び:300 %以上
14
C
3606:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
表2 加熱変形
架橋ポリエチレン
厚さの減少率40 %
以下
19.7
表19
(形式試験)
架橋ポリエチレンは
規定なし。
MOD/変更
ビニルのみJISと
IECに規定がある
が,試験方法が異な
る。
ビニルのみIECにも規定
があるが,試験方法が異
なる。
IECに整合するには,検
討が必要である。
ビニル
厚さの減少率50 %
以下
ビニル
くい込みの最大許
容深さ:50 %
ポリエチレン及び耐燃
性ポリエチレン
厚さの減少率10 %
以下
ポリエチレン及び耐
燃性ポリエチレンは
規定なし。
表2 耐寒(−15 ℃)
ビニルシース及び耐燃
性ポリエチレンシース
試験片が破壊しては
ならない。
19.8
表19
(形式試験)
ビニルの低温試験
(−15℃)
伸びは20 %以下で
あってはならない。
MOD/変更
JISとIECとで試験
方法が異なる。
IECに整合するには,検
討が必要である。
15
C
3606:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き) 表2 難燃
60 秒以内で自然に消え
なければならない。
19.14
(形式試験)
ビニルシースケーブ
ルに適用する。
燃焼後,上部支持材
の下端と炭化の開始
点の距離が50 mm以
上,かつ燃焼が上部支
持材の下端部540 mm
より下方に広がらな
いこと。
MOD/変更
JISとIECとで試験
方法が異なる。
IECに整合するには,検
討が必要である。
表2 耐油
ビニルシース
引張強さ 浸油前の
値の80 %以上
伸び 浸油前の値の
60 %以上
−
規定なし。
(ゴムシースのみ規
定あり)
MOD/変更
IECに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
1
6
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
表2 発煙濃度
6回の試験の結果,
平均値が150 以下
でなければならな
い。ただし,はじ
めの3 回の値がい
ずれも150 以下で
ある場合は,3 回
で合格とする。
−
規定なし。
MOD/変更
IECにはJISの耐
燃性ポリエチレン
シースケーブルに
相当するものがな
いため規定なし。
今後,JISの耐燃性ポリ
エチレンシースケーブル
をIECに追加するよう提
案すべきと考える。
表2 燃焼時発生ガ
ス
酸性度 pH 4.3 以上
導電率 10μS/mm
以下
−
規定なし。
MOD/変更
IECにはJISの耐
燃性ポリエチレン
シースケーブルに
相当するものがな
いため規定なし。
今後,JISの耐燃性ポリ
エチレンシースケーブル
をIECに追加するよう提
案すべきと考える。
1
7
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
規定なし
16.3
部分放電試験
絶縁体上の半導電
層が押出し半導電層
からなる場合に適用
する。
導体と金属遮へい
層間に1.73U0の電圧
を加えたとき,放電電
荷量は10pC以下とす
る。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
規定なし
17.10
表21
(形式試験)
ホットセット試験
架橋ポリエチレンの
特性は次による。
荷重時の最大伸び:
175 %
冷却後の最大永久伸
び: 15 %
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
18
C
3606:2003
C
3
6
0
6:
2
0
02
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き) 規定なし
18.
18.1
電気形式試験
絶縁体上の半導電層
が押出し半導電層か
らなる場合に適用す
る。
18.1.1
次の,18.1.3,18.1.4,
18.1.6及び18.1.7の試
験は,連続して同じ試
料で行う。
18.1.3
部分放電試験
1.73U0の電圧を加
えたとき,部分放電
電荷量は,5pC以下
とする。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
18.1.4
曲げ試験
曲げ試験を実施した
後の試料に1.73U0の
電圧を加えたとき,部
分放電電荷量は,5pC
以下とする。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
1
9
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
規定なし
18.1.6
ヒートサイクル試験
導体通電によるヒ
ートサイクルを実施
した後の試料に
1.73U0の電圧を加え
たとき,部分放電電荷
量は,5pC以下とす
る。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
18.1.7
衝撃耐電圧及び交流
耐電圧試験
波高値60kVの衝撃
電圧に,正極性10 回,
負極性10 回耐えなけ
ればならない。
この後,12.5kVの交流
電圧に15 分間耐えな
ければならない。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
2
0
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き)
規定なし
18.1.8
4 時間の電圧試験
4U0の交流電圧に4
時間耐えなければな
らない。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
18.1.9
半導電層の抵抗率
老化試験前後にお
ける抵抗率は次の値
を超えてはならない。
・内部半導電層:
1 000 Ω・m
・外部半導電層:
500 Ω・m
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
19.6
表19
(形式試験)
ビニルST2の加熱減
量 1.5 mg/cm2 以下
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
19.9
(形式試験)
ビニルの耐割れ性(ヒ
ートショック)
クラックが発生し
てはならない。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
2
1
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き) 規定なし
19.13
(形式試験)
絶縁体の吸水性
架橋ポリエチレン:
1 mg/cm2以下
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
19.15
表20
(形式試験)
黒色ポリエチレンシ
ースのカーボンブラ
ック含有量
公称値: 2.5 %
許容差:±0.5 %
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
19.16
(形式試験)
架橋ポリエチレンの
収縮量
最大収縮量:4 %
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
19.20
(形式試験)
ポリエチレンシース
の収縮量
最大許容収縮量:
3 %
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
2
2
C
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0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.(続き) 規定なし
19.21
(形式試験)
フリスト外部半導電
層の剥離性
剥離力は,老化前後
とも4 N以上,45 N以
下で,絶縁表面には損
傷がなく,外部半導電
層が残ってはならな
い。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合するには,検
討が必要である。
5.
5.a)
材料,構造及び加工方法
導体
公称断面積 8 mm2〜
1 000 mm2の軟銅より線
とし,1)円形より線,2)
円形圧縮より線,3)分割
圧縮より線がある。
最外層のより方向はSよ
りとする。
5
6の表6
めっきなし及びめっ
きありの銅,アルミ及
びアルミ合金とし,
IEC 60228のclass 1又
は,class 2による。
公称断面積は表6 よ
り,10 mm2〜1 000
mm2である。
MOD/変更
JISは軟銅より線の
みを規定している。
150,400,500,800及び
1 000mm2以外はJIS
とIECとで公称断
面積が異なる。
より線は,IECでは
より方向の規定は
なく,最小素線数を
規定している。
標準断面積の採用方法に
違いがあり,IECに整合
させるには,ユーザも含
めて,検討が必要。
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3
C
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0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.a)続き
IEC 60228
表1 class 1
単心及び多心ケーブル
用単線導体。
20 ℃の最大導体抵抗
を規定している。
表2 class 2 単心及び多心ケーブル
用より線導体。
最小素線数及び
20 ℃の最大導体抵抗を
規定している。
5.b)
絶縁体
材料は架橋ポリエチレ
ンとする。
平均厚さは付表の値の
90 %以上,最小厚さは付表
の値の80 %以上とする。
導体上にはセパレータ又
は半導電層を設けてもよ
い。導体上の半導電層の厚
さは絶縁体の
厚さに含める。
絶縁体外径の許容差あり。
4.2
材料は,ビニル,EPゴ
ム,硬質EPゴム及び架
橋ポリエチレン。
MOD/変更
JISは架橋ポリエチ
レンのみである。
IECに整合するには,検
討が必要である。
6.2
平均厚さは表 6 の値以
上とする。
半導電層の厚さは,絶縁
体の厚さに含めない。
MOD/変更
厚さの規定方法が
JISとIECとで異な
る。
IECは絶縁体外径の
許容差なし。
IECでは,導体上及
び絶縁体上に押出
し半導電層を設け
なければならない。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.b)続き
絶縁体上には,半導電性
テープ巻き又は適切な半
導電層を設ける。
17.5.2
最小厚さは公称値(表
6の値)から,0.1mm+
公称値の10 %を下まわ
ってはならない。
7.1
導体上半導電層は,押
出し半導電層とする。
導体上には半導電性テ
ープを施してもよい。
7.2
絶縁体上半導電層は,
押出し半導電層とす
る。
5.c)
線心の識別
3心:白,赤,青
規定なし
MOD/変更
IECに規定なし。
IECに整合させるには,
ユーザを含めて検討が必
要。
5.d)
遮へい
厚さ約0.1mmの軟
銅テープを線心上に施
す。
10.1
金属遮へいは,1枚も
しくはそれ以上のテー
プ,編組又は素線とテ
ープの組合せのコンセ
ントリック層のいずれ
かとする。
MOD/変更
JISは厚さ約0.1mm
の軟銅テープに限
定している。
IECに整合させるには,
検討が必要。
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5
C
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0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.e)
線心のより合わせ
3心一括シース形では線
心3条を適切な介在物と共
に円形により合わせ,その
より方向は,Sよりとする。
トリプレックス形では線
心3条を層心径の30 倍以
下のピッチでより合わせ,
そのより方向は,Sよりと
する。
8
内部カバリング及び介在
物に使用される材料は,
ケーブルの使用
温度に適切であり,かつ
絶縁体の材料と互いに悪
影響を及ぼさないものと
する。
その他,内部カバリング
について規定あり。
MOD/変更
JISではより合わせ
の方向を規定して
いるが,IECでは規
定していない。
IECではトリプレッ
クス形の規定がな
い。
IECに整合させるには,
検討が必要。
5.f)
シース
材料は,ビニル,ポリエ
チレン及び耐燃性ポリエチ
レンとする。
4.3
14.2
材料は,ビニル,ポリエ
チレン,クロロプレン,
クロロスルホン化ポリエ
チレン及び類似のものと
する。
MOD/変更
JISではゴム系材料
を含んでいない。
シースの厚さの計
算式及び許容差が
JISとIECで異な
る。
IECに整合させるには,
検討が必要。
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C
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6:
2
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0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.f)(続き)
平均厚さは,付表の値の
90 %以上,最小厚さは付
表の値の85 %以上とす
る。
14.3
平均厚さ(公称厚さts)
は次式で計算した値以
上とする。
ts=0.035D+1.0(mm)
Dはシース下径(mm)
ただし,単心ケーブルに
対しては,1.4 mm以上,
多心ケーブルに対して
は,1.8mm以上とする。
17.5.3
最小厚さは,0.1 mm
+公称値の15 %を下ま
わらないこと。
規定なし
11
コンセントリック導体
金属遮へいとして,素
線とテープの組合せに
よる。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合させるには,
検討が必要。
12
金属シース
鉛シースの規定あり。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合させるには,
検討が必要。
2
7
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)国際
規格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由及び
今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.(続き) 規定なし
13
金属がい装
平角線,丸線及び
二重テープによるがい
装の規定あり。
MOD/変更
JISに規定なし。
IECに整合させるには検
討が必要。
6.
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
6.10
6.11
試験方法
外観
構造
導体抵抗
耐電圧
絶縁抵抗
絶縁体及びシースの引張
り
加熱
加熱変形
耐寒
難燃
耐油
15〜19
構造
導体抵抗
耐電圧
絶縁体及びシースの引
張り
加熱
加熱変形
ビニルの低温試験
難燃
MOD/変更
(1)IECに規定がな
い項目
外観,絶縁抵抗,
耐油,発煙濃度,燃
焼時発生ガスの酸
性度及び導電率
(2)JISに規定がない
項目
部分放電試験,ホ
ットセット試験,曲
げ試験,ヒートサイ
クル試験,衝撃耐電
圧及び交流電圧
(3)試験方法にも違
いがある。
IECに整合させるには検
討が必要。
2
8
C
3
6
0
6:
2
0
0
3
解 5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
−MOD/変更……国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
−MOD……………国際規格を修正している。