C 3503:2020
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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 種類及び記号 ··················································································································· 1
4 特性······························································································································· 2
5 材料,構造及び加工方法 ···································································································· 2
6 試験方法························································································································· 3
6.1 外観 ···························································································································· 3
6.2 構造 ···························································································································· 3
6.3 導体抵抗 ······················································································································ 4
6.4 耐電圧 ························································································································· 4
6.5 絶縁抵抗 ······················································································································ 4
6.6 特性インピーダンス ······································································································· 4
6.7 減衰量 ························································································································· 4
6.8 定在波比 ······················································································································ 4
6.9 シースの引張り ············································································································· 4
6.10 シースの加熱 ··············································································································· 4
6.11 シースの耐寒 ··············································································································· 4
6.12 屈曲 ··························································································································· 4
6.13 内部導体と絶縁体との密着 ····························································································· 4
7 検査方法························································································································· 4
8 製品の呼び方 ··················································································································· 5
9 表示及び包装 ··················································································································· 5
9.1 ケーブルの表示 ············································································································· 5
9.2 包装の表示 ··················································································································· 5
9.3 包装 ···························································································································· 5
C 3503:2020
(2)
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本電線工業会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規
格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規
格である。これによって,JIS C 3503:2009は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
C 3503:2020
CATV用(給電兼用)アルミニウム
パイプ形同軸ケーブル
CATV aluminium pipe coaxial cables
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適用範囲
この規格は,周波数帯域が70 MHz〜770 MHzのCATVシステムに使用するケーブルで,増幅器などに
給電するため電力を重畳して使用する場合において,電圧は交流65 V以下,電流は15 A以下で使用する
同軸ケーブルについて規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JIS C 3102 電気用軟銅線
JIS G 3537 亜鉛めっき鋼より線
JIS H 2102 アルミニウム地金
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
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種類及び記号
種類及び記号は,表1のとおりとする。
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表1−種類及び記号
種類
記号a)
8C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル
PSACOX-8C
12C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル
PSACOX-12C
17C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル
PSACOX-17C
8C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形) PSACOX-8C-SSF
12C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形) PSACOX-12C-SSF
17C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形) PSACOX-17C-SSF
8C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8字自己支持形)
PSACOX-8C-SSD
12C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8字自己支持形)
PSACOX-12C-SSD
17C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8字自己支持形)
PSACOX-17C-SSD
注a) 記号の意味は,次のとおりとする。
PS :給電兼用
A :アルミニウムパイプ(外部導体)
COX :同軸ケーブル
8,12,17 :絶縁体の公称外径(mm)
C :特性インピーダンス75 Ω
SSF :ラッシング自己支持形ケーブル
SSD :8字自己支持形ケーブル
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特性
特性は,箇条6によって試験を行ったとき,表2のとおりとする。
表2−特性
項目
特性
試験方法
導体抵抗
表3の値以下
6.3による
耐電圧
表3の試験電圧に1分間耐える。
6.4による
絶縁抵抗
1 000 MΩ km以上
6.5による
特性インピーダンス
75±3 Ω
6.6による
減衰量
表3の値以下
6.7による
定在波比
1.2以下
6.8による
シースの引張り 引張強さ
10 MPa以上
6.9による
伸び
400 %以上
シースの加熱
引張強さ
加熱前の75 %以上
6.10による
伸び
シースの耐寒
表面にひび,割れを生じない。
6.11による
屈曲
シース及び外部導体に割れ,裂け目など
を生じない。
6.12による
内部導体と絶縁体との密着
内部導体が絶縁体から脱するまでの最大
張力は,196 N/m以上である。
6.13による
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材料,構造及び加工方法
材料,構造及び加工方法は,表3及び次の各項による。
a) 内部導体 内部導体は,伸び及び導電率がJIS C 3102に規定する軟銅線とし,接続点があってはなら
ない。
b) 絶縁体 絶縁体は,内部導体上に内部導体と密接して,表3の厚さに高発泡プラスチックを同心円状
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に施すか,又は空隙形の絶縁層を同心円状に施す。
c) 外部導体 外部導体は,絶縁体上に密接して,JIS H 2102に規定するアルミニウムを同心円状に被覆
するか,又はJIS H 4000若しくはこれらと同等以上の軟アルミニウムテープを縦添えし,合わせ目を
溶接して円筒形にする。
d) シース シースは,外部導体上に外部導体と密接して,ほぼ同心円状に表3のとおりの黒色ポリエチ
レンを被覆する。
なお,ケーブルの表面には使用上支障となるきずなどがあってはならない。
e) 自己支持 自己支持ケーブルの場合は,次によって支持線にケーブルを支持させる。
1) 支持線
1.1) 鋼より線 支持線には,JIS G 3537の1種B級に定められた亜鉛めっき鋼より線又はこれと同等
以上のものを使用する。
1.2) シース 亜鉛めっき鋼より線にこれと密接して,ほぼ同心円状に厚さ約1.0 mmの黒色ポリエチレ
ンを被覆する。
2) 自己支持の構成
2.1) ラッシング自己支持形ケーブル ラッシング自己支持形ケーブルは,d)のシース上にe) 1.2)の支持
線を縦添えし,その両者にバインド線1)を図1のように巻き付ける。
注1) 鋼線に黒色ポリエチレンなどで被覆した線。
図1−ラッシング自己支持形ケーブル(SSF)
2.2) 8字自己支持形ケーブル 8字自己支持形ケーブルは,c)の外部導体及びe) 1.1)の鋼より線の両者
を平行にして,図2のように黒色ポリエチレンで共通被覆する。
図2−8字自己支持形ケーブル(SSD)
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試験方法
6.1
外観
外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。
6.2
構造
構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。
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6.3
導体抵抗
導体抵抗は,内部導体と外部導体について測定し,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。
6.4
耐電圧
耐電圧は,内部導体と外部導体との間について測定し,JIS C 3005の4.6 b)(空中)による。
6.5
絶縁抵抗
絶縁抵抗は,内部導体と外部導体との間について測定し,JIS C 3005の4.7.1(常温絶縁抵抗)による。
6.6
特性インピーダンス
特性インピーダンスは,周波数10 MHzで,同調法(共振法)その他の適切な方法によって測定する。
6.7
減衰量
減衰量は,表3に示す周波数で,直接法その他の適切な方法によって測定する。
6.8
定在波比
定在波比は,他端を整合し,周波数90 MHz〜550 MHzで測定する。
6.9
シースの引張り
引張試験は,シースについて行い,JIS C 3005の4.16(絶縁体及びシースの引張り)による。
6.10 シースの加熱
加熱試験は,シースについて行い,JIS C 3005の4.17(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,JIS C
3005の4.17.2(試験方法)表5の種類Bによる。
6.11 シースの耐寒
シースの耐寒試験は,JIS C 3005の4.22(耐寒)による。冷却温度は,−50 ℃以下とする。
6.12 屈曲
屈曲試験は,完成品から適切な長さの試料を採り,18 ℃〜28 ℃の室温でケーブル外径の20倍の半径を
もつマンドレルに沿って180°曲げてこれを原位置に戻し,次に,反対方向に180°曲げてこれを原位置に
戻す。この操作を3回繰り返した後,解体して調べる。
6.13 内部導体と絶縁体との密着
内部導体と絶縁体との密着試験は,完成品から10 cm以上1 m以下の試料を採り,その絶縁体を固定し,
18 ℃〜28 ℃の室温で内部導体を引っ張ることによって行う。引張速度は,100 mm/min又は200 mm/min
とし,受渡当事者間の協定によって決定する。測定値は,線長1 m当たりに換算する。
7
検査方法
検査は,箇条6の試験方法によって,次の項目について行い,箇条4,箇条5及び箇条9の規定に適合
しなければならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部を省略することができる。
a) 外観
b) 構造
c) 導体抵抗
d) 耐電圧
e) 絶縁抵抗
f)
特性インピーダンス
g) 減衰量
h) 定在波比
i)
シースの引張り
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j)
シースの加熱
k) シースの耐寒
l)
屈曲
m) 内部導体と絶縁体との密着
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製品の呼び方
製品の呼び方は,表1に規定する“種類及び記号”又は“記号”による。
例1 8C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル又はPSACOX-8C
例2 12C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形)又は
PSACOX-12C-SSF
例3 17C-CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8字自己支持形)又は
PSACOX-17C-SSD
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表示及び包装
9.1
ケーブルの表示
ケーブルの表示は,適切なところに次の事項を容易に消えない方法で,連続表示する。
a) 記号(ただし,“-SS○”は省略してもよい。)
b) 製造業者名又はその略号
9.2
包装の表示
包装には,適切な方法で,次の事項を表示する。
a) 種類及び記号,又は記号
b) 長さ
c) 質量
d) 総質量(ドラム巻ケーブルに適用)
e) ドラムの回転方向
f)
製造業者名又はその略号
g) 製造年月又はその略号
9.3
包装
包装は,標準長さ若しくは指定長さをドラム巻き又は束巻きとし,運搬中損傷がないような適切な方法
で行う。
なお,標準長さは,500 mとする。
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表3−CATV用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル
記号
内部導体
外径
絶縁体
外部導体
シース
支持線
本/素線径
ケーブ
ル高さ
導体抵抗
(20 ℃)
試験
電圧
AC
減衰量
(20 ℃)
(200 MHz)
(参考)
標準
厚さ
標準
外径
厚さ
外径
標準
厚さ
外径
概算質量
kg/km
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
本/mm
mm
Ω/ループkm
V
dB/km
PSACOX-8C
2.1 ±0.08
3.2
8.5 0.5以上
9.5±0.3 1.2 11.9±0.6
−
−
7.4
1 000
52
130
PSACOX-12C
2.9 ±0.08
4.4
11.7
12.7±0.3 1.3 15.3±0.6
4.3
39
220
PSACOX-17C
4.35±0.08
6.6
17.6 0.7以上
19.0±0.3
21.6±0.6
2.0
26
410
PSACOX-8C-SS(F又はD)
2.1 ±0.08
3.2
8.5 0.5以上
9.5±0.3 1.2 11.9±0.6
7/1.4
20
7.4
52
250
PSACOX-12C-SS(F又はD) 2.9 ±0.08
4.4
11.7
12.7±0.3 1.3 15.3±0.6
7/1.6
24
4.3
39
360
PSACOX-17C-SS(F又はD) 4.35±0.08
6.6
17.6 0.7以上
19.0±0.3
21.6±0.6
7/2.0
32
2.0
26
620
2
C
3
5
0
3
:
2
0
2
0