1
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS
C 3404
: 2000
溶接用ケーブル
IEC 60245-6
: 1994
定格電圧
450/750 V
以下のゴム絶縁ケーブル−第
6
部:ア
ーク溶接電極ケーブル及び
Amendment 1
:
1997
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.
適用範囲
主としてアーク溶接機の
二次側に用いる溶接用ケー
ブル
IEC
60245-6
1.1
アーク溶接電極ケーブル
IDT
−
−
2.
引用規格
JIS C 3005
JIS C 3102
JIS C 3152
IEC
60245-6
1.2
IEC 60245-1
IEC 60245-2
IEC 60811-1-1
IEC 60811-1-2
IEC 60811-2-1
NEQ
IEC
は多数の規格を引
用。
規格体系が異なる。
国際規格
(
IEC
)
と整合時に検討する。
3.
種類及び記号
名称:溶接用ケーブル
記号:
WCT
:
WNCT
:
WHCT
:
WRCT
:
WRNCT
:
WRHCT
定格電圧:規定なし
IEC
60245-6
2.1
名称:アーク溶接電極ケ
ーブル
記号
245
IEC
81
245
IEC
82
定格電圧:規定なし
NEQ
IEC
は規格番号をベー
スとした記号である。
JIS
は用途,材料,構造
を示す記号である。
記号の付け方が異なる。
国際規格に合わせると混乱が生じ危険で
ある。
国際規格と整合時に検討する。
4.
表
2
特性
導体抵抗
(めっきなし導体,
20
℃
の値の比較)
例:導線用ケーブル
14 mm
2
1.32
Ω
/km
22 mm
2
0.844
Ω
/km
38 mm
2
0.496
Ω
/km
IEC
60245-6
2.1
(めっきなし導体,
20
℃
の値の比較)
例:
16 mm
2
1.16
Ω
/km
25 mm
2
0.758
Ω
/km
35 mm
2
0.536
Ω
/km
NEQ
公称断面積が異なる。
JIS
は導線用,ホルダ用
と区別している。
標準サイズの採用方法の違いによって断
面積が違っている。
また,同じ断面積での数値の違いは,素
線構成及び算出方法の数値の丸め方など
によって違っている。
国内法規(電気用品技術基準)が国際規
格と整合されこの規格を改正する時点で
検討する。
2
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
4.
表
2
耐電圧
(導線用ケープル)
水中
1000 V/1
分
(ホルダ用ケーブル)
水中
1500 V/1
分
IEC
60245-6
2.2
水中
2500 V/5
分
NEQ
電圧・印加時間が異な
る。
IEC
は試験方法が水
中に限られている。
国際規格は,印加時間が長くそのため経
済的負担が増える。
国内法規が国際規格と整合されこの規格
を改正する時点で検討する。
絶縁体及びシースの引張り
絶縁体
天然ゴム
引張強さ
6 MPa
以上
伸び
250 %
以上
シース
天然ゴム
引張強さ
14 MPa
以
上
伸び
430 %
以上
クロロプレンゴム
引張強さ
13 MPa
以
上
伸び
300 %
以上
クロロスル ホン化ポリ
エチレンゴム
引張強さ
13 MPa
以
上
伸び
300 %
以上
IEC
60245-6
表
1
表
2
5 N/mm
2
(MPa)
250 %
以上
7 N/mm
2
(MPa)
300 %
以上
10 N/mm
2
(MPa)
300 %
以上
規定なし
NEQ
要求値が異なる。
国内法規が国際規格と整合されこの規格
を改正する時点で検討する。
3
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.
表
2
加熱
絶縁体
天然ゴム
引張強さ 加熱前の値の
50 %
以上
伸び 加熱前の値の
50 %
以上
(加熱条件:
100
±
2
℃,
48 h
)
シース
天然ゴム
引張強さ 加熱前の値の
50 %
以上
伸び 加熱前の値の
50 %
以上
(加熱条件:
100
±
2
℃,
48 h
)
クロロプレンゴム
引張強さ 加熱前の値の
65 %
以上
伸び 加熱前の値の
65 %
以上
(加熱条件:
100
±
2
℃,
48 h
)
IEC
60245-6
表
1
表
2
4.2 N/mm
2
変 化 率 ±
25 %
250 %
変化率土
250 %
(加熱条件:
80
±
2
℃,
7
×
24 h
)
− 変化率±
20 %
250 %
変化率±
20 %
(加熱条件:
70
±
2
℃,
10
×
24 h
)
− 変化率−
15 %
250 %
変化率−
20 %
(加熱条件:
70
±
2
℃,
10
×
24 h
)
NEQ
要求値が異なる。
試験条件の差異によって規格値が違って
いる。
国際規格は,加熱時間が長く,経済的負
担が増える。
国内法規が国際規格と整合され,この規
格を改正する時点で検討する。
4
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.
表
2
クロロスルホン化ポリエ
チレンゴム
引張強さ 加熱前の値の
80 %
以上
伸び 加熱前の値の
70 %
以上
(加熱条件:
120
±
2
℃,
120 h
)
規定なし
耐油
クロロプレンゴム
引張強さ 加熱前の値の
60 %
以上
伸び 加熱前の値の
60 %
以上
(加熱条件:
120
±
2
℃,
18 h
)
クロロスルホン化ポリエ
チレンゴム
引張強さ 加熱前の値の
60 %
以上
伸び 加熱前の値の
60 %
以上
(加熱条件:
120
±
2
℃,
18 h
)
IEC
60245-6
表
2
− 変化率±
40 %
− 変化率±
40 %
(浸油条件:
100
±
2
℃,
24 h
)
規定なし
NEQ
試験条件・要求値が異な
る。
試験条件の差異によって規格値が違って
いる。
国際規格は,加熱時間が長く,経済的負
担が増える。
国内法規が国際規格と整合され,この規
格を改正する時点で検討する。
5
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
4.
表
2
難燃
60
秒以内で自然に消えな
ければならない。
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
衝撃
破損又はひび及び割れが
生じず,かつ導体素線の断線
率が
30 %
を超えてはならな
い。
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
真円度
規定なし
IEC
60245-6
1.12
ケーブルの同一断面に
置いて
2
か所測定する。
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
加熱伸長(ホットセット)
規定なし
IEC
60245-6
9.1
試験条件又は試験要求
事項は,現在なし。
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
引裂試験
(Tear test)
規定なし
IEC
60245-6
検討中
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
静的可とう性試験
規定なし
IEC
60245-6
3.2
長さ
3 cm
の試料が二つ
の金具間で
U
字形を形
成する距離が規定の値
以下のこと。
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
5.
a)
材料,構造及び加工方法
導体
JIS
C 3102
に規定する軟
銅線
JIS
C 3152
に規定する
すずめっき軟銅線より方向
は
S
よりとする。導体構成は
構造表に規定。
IEC
60245-6
2.3.1
素線は,めっきなし又は
めっきありでもよい。
NEQ
IEC
により方向に規定
なし。
導体構成規定なく,最大
素線径を規定。
標準サイズの採用方法の違いによって断
面積が違っている。
国内法規と国際規格と整合されこの規格
を改正する時点で検討する。
b)
セパレータ
導体上には適切なセパレ
ータを施してもよい。
IEC
60245-6
2.3.2
導体上には適切な材料
のセパレータを施す。
NEQ
セパレータを施すこと
を規定。
国際規格と整合時に検討する。
6
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.
c)
絶縁体
導体上(又は セパレータ
上 )に付表の厚さの天然ゴ
ムを同心円上に被覆する。
平均厚さ:付表の値の
90 %
以上
最小厚さ:付表の値の
80 %
以上
IEC
60245-6
2.3.3.1
2.3.3.2
2.3.3.3
被覆①シースと同様絶
縁体も構成している最
小引張強さが
12 N/mm
2
の
type SE 3
ゴムコンパ
ウンドを被覆する。②シ
ースと同様絶縁体も構
成している
type SE 4
の
クロロプレン,又は他の
同等の合成エラストマ
ーコンパウンドを被覆
する。③
type IE 1
のゴム
コンパウンド絶縁体,任
意の織物テープ,及びク
ロロプレン又はこれと
同等の
type SE 4
の合成
エラストマーシースに
よって成る混成被覆。そ
の合計の被覆厚さは
表
1
の規定値によるものと
し,シースの厚さは,
表
1
の規定値による。
また,
絶縁体は押出による場
合以外は少なくとも二
層から成るものとする。
NEQ
要求値が異なる。
国内法規が国際規格と整合されこの規格
を改正する時点で検討する。
d)
シース
導体上
(
又は
セパレータ
上
)
又は絶縁体上に天然ゴ
ム,クロロプレンゴム又はク
ロロスルホン化ポリエチレ
ンゴムを付表の厚さに被覆
する。
平均厚さ:付表の値の
90 %
以上
最小厚さ:付表の値の
80 %
以上
IEC
60245-6
NEQ
要求値が異なる。
国内法規が国際規格と整合されこの規格
を改正する時点で検討する。
6.
試験方法
外観
構造
導体抵抗
IEC
60245-6
以下の項目は
IEC
に規
定なし。
外観
衝撃
NEQ
試験条件が異なる項目
耐電圧
加熱
耐油
(それぞれの試験項目の欄を参照)
7
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
耐電圧
絶縁体及びシースの引張
り
加熱
耐油
難燃
衝撃
以下の項目は
JIS
に規定
なし。
真円度
加熱伸長(ホットセッ
ト)
引張試験
(Tear test)
静的可とう性試験
相当する試験がない項
目
左記のとおり
試験方法が異なる項目
なし
7.
検査
6.
と同じ
IEC
60245-6
表
2
6.
と同じ
NEQ
6.
と同じ
6.
と同じ
8.
製品の呼び方
種類及び公称断面積又は
記号及び公称断面積による。
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
9.
9.1
表示及び包装
ケーブルの表示
ケーブルの表示は適切な
ところに次の事項を容易に
消えない方法で連続表示す
る。
a)
製 造 業 者 名 又 は そ の
略号
b)
製造年又はその略号
IEC
60245-6
3.
製造業者の識別がなけ
ればならない。識別は,
製造業者名若しくは商
標の反復表示又は識別
糸のいずれかとする。
表示は,絶縁体若しくは
シースの上に印刷又は
凹凸で表示するか,又は
補強テープ若しくはセ
パレータに印刷しても
よい。一連の表示の終わ
りと次の表示の始まり
の間隔は次による。
NEQ
IEC
は表示間隔,耐久性
及び判読性についても
規定。
JIS
は製造年を記
載し,安全性を考慮。
国際規格と整合時に検討する。
8
C
3404 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
(V)
JIS
と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
シース上の場合:
500
mm
以下絶縁体上又はテ
ープ上の場合:
200 mm
以下印刷された表示は
耐久性があるものとす
る。すべての表示は,明
りょうでなければなら
ない。
9.2
包装の表示
包装の表示は,適切な方法
で次の事項を表示する。
a)
種類又は記号
b)
公称断面積
c)
長さ
d)
質量
(
ドラム巻きの場
合 は 総 質 量 も 併 記 す
る。
)
e)
ドラムの回転方向
f)
製 造 業 者 名 又 は そ の
略号
g)
製造年又はその略号
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
9.3
包装は
1
条ずつドラム巻き又
はたば巻きとし,運搬中損傷
しないように適切な方法で
行う。
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討する。
JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価:
NEQ
9
C
3404 :
20
00
解
説
備考
1.
項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
−
IDT
………………技術的差異がない。
−
NEQ
………………技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別されていない。
2.
JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
−
NEQ
………………技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。