1
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS C 3317
: 2000
600 V
二種ビニル絶縁電
線
IEC 60227-3
: 1997
定格電圧
450/750 V
以下のビニル絶縁ケーブル−第
3
部:固定配線用シースなしケーブル
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
1.
適用範囲
600 V
以下の一般電気工作物や電気
機器の配線に用いる,耐熱性可塑剤を
用いた塩化ビニル樹脂で絶縁された
単心の絶縁電線
IEC 60227-3
1.1
定格電圧
400/750 V
以下の固定配線用
ビニル絶縁単心シースなしケーブル
NEQ
定 格 電 圧 範 囲 が 異 な
る。
定格電圧は,その国の配電
事情によって異なるため,
今後も差異を設けることに
なる。
2.
引用規格
JIS C 3005
JIS C 3101
JIS C 3102
JIS C 3152
IEC 60227-3
1.2
IEC 60227-1 Part 1
IEC 60227-2 Part 2
IEC 60228
IEC 60332-1
IEC 60811-1-1 Part 1
IEC 60811-1-2 Part 1
IEC 60811-1-4 Part 1
IEC 60811-3-1
IEC 60811-3-2
NEQ
IEC
は,多数の規格を
引用。
規格体系が異なる。
国 際 規 格
(
IEC
)
と 整 合 時
に検討する。
3.
記号
HIV
IEC 60227-3
2.1
60227 IEC 01
NEQ
IEC
は,規格番号をベ
ー ス と し た 記 号 で あ
る。
JIS
は用途,材料,構造
を示す記号である。
記号の付け方が異なる。
国際規格に合わせると混乱
が生じ危険である。
国際規格と整合時に検討す
る。
2
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
4.
表
1
特性
導体抵抗
(めっきなし導体
20
℃の値の比較)
例
) 150
mm
2
0.118
Ω
/km
IEC 60227-3
表
2
例
) 150
mm
2
0.124
Ω
/km
NEQ
要求値が異なる。
標準サイズの採用方法の違
いによって,断面積が違っ
ている。また,同じ断面積
での数値の違いは,素線構
成及び算出方法の数値の丸
め方などによって違ってい
る。国内法規(電気用品技
術基準)が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
耐電圧
導体サイズによって異なる
1500 V
〜
3500 V/1
分
IEC 60227-3
表
2
2500 V/5
分
NEQ
電圧・印加時間が異な
る。
国際規格は,印加時間が長
くそのため経済的負担が増
える。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
絶縁抵抗
20
℃で規定
IEC 60227-3
表
1
70
℃で規定
NEQ
測定温度・要求値が異
なる。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
絶縁体の引張り
引張強さ
10
MPa
以上
伸び
100
%
以上
IEC 60227-3
表
2
引張強さ
12.5 N/mm
2
以上
伸び
120
%
以上
NEQ
要求値が異なる。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
3
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
4.
表
1
加熱(加熱前に対して)
120
℃
, 120 h
引張強さ
90
%
以上
伸び
80
%
以上
IEC 60227-3
表
2 80
℃
, 168 h
引張強さ
12.5 N/mm
2
以上
伸び
125
%
以上
変化率
±
20 %
以内
NEQ
試験条件・要求値が異
なる。
試験条件の差異によって,
規格値が違っている。
国際規格は,加熱時間が長
く経済的負担が増える。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
耐油(浸油前の値に対して)
引張強さ
管状
85
%
以上
ダンベル
80 %
以上
伸び
管状
85
%
以上
ダンベル
60 %
以上
IEC 60227-3
−
規定なし
NEQ
IEC
は,規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
巻付加熱
120
℃
, 1 h
表面にひび及び割れを生じてはな
らない。
IEC 60227-3
表
2
150
℃
, 1 h
クラックが発生しないこと。
NEQ
試験方法,条件が異な
る。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
低温巻付け
−
10
℃
, 1 h
表面にひび及び割れを生じてはな
らない。
IEC 60227-3
表
2
−
15
℃
, 4 h
クラックが発生しないこと。
NEQ
試験方法,条件が異な
る。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
加熱収縮
3 %
以下
−
規定なし
NEQ
IEC
は,規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
加熱変形
120
℃
, 1 h
厚さ減少率
50 %
以下
IEC 60227-3
表
2
80
℃
, 4
〜
6 h
侵入深さの中心値
50 %
以下
NEQ
試験方法,条件が異な
る。
試験条件の差異によって,
規格値が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
4
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
4.
表
1
難燃
傾斜
60
°
60
秒以内で自然に消えなければな
らない。
IEC 60227-3
表
2
垂直
燃えた部分が上部の金具の下端から
50 mm
以上に達してはならない。
NEQ
試験方法,条件が異な
る。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
−
規定なし
IEC 60227-3
表
2
加熱減量試験
80
℃
, 168 h
最大
20
mg/cm
2
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
規定なし
IEC 60227-3
表
2
低温伸び
−
15
℃
, 4 h
最小伸び
20 %
以下
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
規定なし
IEC 60227-3
表
2
低温衝撃
−
15
℃
, 4 h
クラックが発生しないこと。
NEQ
JIS
に規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
5.a)
材料,構造及び加工方法
導体
JIS C 3102
に規定された軟銅線
JIS C 3101
に規定された硬銅線
JIS C 3152
に規定されたすずめっ
き軟銅線
より方向は,
S
よりとする。
導体構成は,構造表に規定
IEC 60227-3
2.3.1
IEC 60228
に規定された単線導体は
Class 1
,より線導体は
Class 2
でめっ
きあり,なしの軟銅線
IEC
によって方向に規定なし。
導体構成規定なく,最大素線径を規
定。
NEQ
要求値が異なる。
標準サイズの採用方法の違
いによって,断面積が違っ
ている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
5.b)
絶縁体
導体上に付表の厚さのビニルを,同
心円上に被覆する。
平均厚さ付表の値の±
10 %
最小厚さ付表の値の
80 %
以上
IEC 60227-3
2.3.2
Type PVC/C
を導体上に施す。
絶縁体厚さは,付表の値以上部分最小
厚さは,既定値
90 %
−
0.1 mm
以上
NEQ
要求値が異なる。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
5
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
5.c)
電線の色
軟銅の場合
黒・白・赤・緑・黄・青
硬銅の場合
黒・白・青
IEC 60227-3
4.1
単心の場合は規定なし。
NEQ
JIS
は,識別の場合の色
決めあり。
国際規格と整合時に検討す
る。
6.
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
6.10
6.11
6.12
6.13
試験方法
外観
構造
導体抵抗
耐電圧
絶縁抵抗
絶縁体の引張り
加熱
耐油
巻付加熱
低温巻付け
加熱収縮
加熱変形
難燃
IEC 60227-3
次の項目は,
IEC
に規定なし。
外観
耐油
加熱収縮
次の項目は,
JIS
に規定なし。
加熱減量
汚損
低温伸び
低温衝撃
NEQ
試験条件が異なる項目
構造
耐電圧
絶縁抵抗
加熱
巻付加熱
低温巻付
該当する試験がない項
目
左記のとおり。
試験方法が異なる項目
加熱変形
難燃
(それぞれの試験項目の欄
を参照)
7.
検査
6.
と同じ
IEC 60227-3
表
2
6.
と同じ
NEQ
6.
と同じ
6.
と同じ
8.
製品の呼び方
名称,導体の種類を表す記号及び導
体径若しくは公称断面積など
規定なし
NEQ
IEC
は,規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
6
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
9.1
電線の表示
電線の表示は適切な方法で次の事
項を容易に消えない方法で連続表示
する。
a)
記号
b)
製造業者名又はその記号
c)
製造年又はその略号
IEC 60227-3
3.
表示は,絶縁体若しくは内部への印刷
又は凹凸によって表示を施してもよ
い。一連の表示の終わりと,次の表示
の始まりの間隔は
200 mm
以下のこ
と。
印刷された表示は,
IEC 60227-2
の
1.8
に規定された耐久性があるものとす
る。製造業者名若しくは商標の反復表
示又は識別糸。
NEQ
JIS
は,製造年を入れ安
全性を考慮。
国際規格と整合時に検討す
る。
9.2
包装の表示
適切な方法で,次の事項を表示す
る。
a)
名称又は記号
b)
導体径又は公称断面積
c)
導体の種類を表す記号
d)
電線の色
e)
長さ
f)
質量
g)
ドラムの回転方向
h)
製造業者名又はその略号
i)
製造年又はその略号
規定なし
NEQ
IEC
は,規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
9.3
包装
1
条ずつドラム巻き又はたば巻きと
し,運搬中損傷のないように適切な
方法で行う。
規定なし
NEQ
IEC
は,規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
7
C
3317 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
−
導体最高許容温度:規定なし
(電気用品取締法では
60
℃)
IEC 60227-3
2.5
3.5
4.5
使用指針
導体最高許容温度
70
℃
NEQ
導体最高許容温度が異
なる。
導体最高許容温度は,その
国の事情によって異なるた
め,差異がある。
今 後 統 一 で き る か 検 討 す
る。
JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価:
NEQ
備考
1.
項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
―
NEQ
……………技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別されていない。
2. JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
―
NEQ
……………技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。