1
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS C 3307
: 2000
600 V
ビニル絶縁電線
(IV)
IEC 60227-3
: 1997
定格電圧
450/750V
以下のビニル絶縁ケーブル−第
3
部:固定配線用シースなしケーブル
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
1.
適用範囲
600 V
以下の一般電気工作物や電気機
器の配線に用いる塩化ビニル樹脂で
絶縁された単心の絶縁電線
IEC 60227-3
1.1
定格電圧
400/750 V
以下の固定配線用
ビニル絶縁単心シースなしケーブル
NEQ
定 格 電 圧 範 囲 が 異 な
る。
定格電圧は,その国の配電
事情によって異なるため,
今後も差異を設けることに
なる。
2.
引用規格
JIS C 3005
JIS C 3101
JIS C 3102
JIS C 3152
IEC 60227-3
1.2
IEC 60227-1 Part 1
IEC 60227-2 Part 2
IEC 60228
IEC 60332-1
IEC 60811-1-1 Part 1
IEC 60811-1-2 Part 1
IEC 60811-1-4 Part 1
IEC 60811-3-1
IEC 60811-3-2
NEQ
IEC
は,多数の規格を
引用
規格体系が異なる。
国 際 規 格
(
IEC
)
と 整 合 時
に検討する。
3.
記号
IV
IEC 60227-3
2.1
60227 IEC 01
NEQ
IEC
は,規格番号をベ
ー ス と し た 記 号 で あ
る。
JIS
は,用途,材料,構
造を示す記号である。
記号の付け方が異なる。
国際規格に合わせると混乱
が生じ危険である。
国際規格と整合時に検討す
る。
2
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
4.
表
1
特性
導体抵抗
(めっきなし導体
20
℃の値の比
較)
例
) 150
mm
2
0.118
Ω
/km
IEC 60227-3
表
2
例
) 150
mm
2
0.124
Ω
/km
NEQ
全体的に
JIS
の規定値
の方が低い。
標準サイズの採用方法の違
いによって断面積が違って
いる。また,同し断面積で
の数値の違いは,素線構成
及び算出方法の数値の丸め
方 な ど に よ っ て 違 っ て い
る。国内法規(電気用品技
術基準)が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
耐電圧
導体サイズによって異なる
1500 V
〜
3500 V
・
1
分
IEC 60227-3
表
2
2500 V
・
5
分
NEQ
電圧・印加時間が異な
る。
国際規格は,印加時間が長
く,そのため経済的負担が
増える。国内法規が国際規
格と整合され,この規格を
改正する時点で検討する。
絶縁抵抗
20
℃で規定
IEC 60227-3
表
1
70
℃で規定
NEQ
測定温度・要求値が異
なる。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
絶縁体の引張り
引張強さ
10
MPa
以上
伸び
100
%
以上
IEC 60227-3
表
2
引張強さ
12.5 N/mm
2
以上
伸び
125
%
以上
NEQ
要求値が異なる。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
加熱(加熱前に対して)
100
℃,
48 h
引張強さ
85
%
以上
伸び
80
%
以上
IEC 60227-3
表
2
80
℃,
18 h
引張強さ
12.5 N/mm
2
以上
伸び
125
%
以上
変化率
±
20 %
以内
NEQ
試験条件・要求値が異
なる。
試験条件の差異によって,
規格値が違っている。
国際規格は,加熱時間が長
く経済的負担が増える。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
3
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
4.
表
1
耐油(浸油前の値に対して)
引張強さ
管状
85
%
以上
ダンベル
80 %
以上
伸び
管状
85
%
以上
ダンベル
60 %
以上
IEC 60227-3
−
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
巻付加熱
巻付温度
120
℃
, 1 h
表面にひび及び割れを生じてはな
らない。
IEC 60227-3
表
2
巻付温度
150
℃
, 1 h
クラックが発生しないこと。
NEQ
試験方法,条件が異な
る。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
低温巻付け
冷却温度
-10
℃
, 1 h
表面にひび及び割れを生じてはな
らない。
IEC 60227-3
表
2
冷却温度−
15
℃
, 4 h
クラックが発生しないこと。
NEQ
試験方法,条件が異な
る。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
加熱収縮
3 %
以下
IEC 60227-3
−
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合された時点
で検討する。
加熱変形
120
℃
予備加熱
30
分
加 熱
30
分
厚さ減少率
50
%
以下
加熱条件
120
℃±
3
℃
1 h
IEC 60227-3
表
2
加熱条件
80
℃
, 4 h
〜
6 h
侵入深さの中心値
50 %
以下
NEQ
試験方法・条件が異な
る。
試験条件の差異によって,
規格値が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
難燃
傾斜
60
°
60
秒以下で自然に消えなければな
らない。
IEC 60227-3
表
2
垂直
燃えた部分が上部の金具の下端から
50 mm
以上に達してはならない。
NEQ
試験方法・条件が異な
る。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
4
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
−
加熱減量試験
規定なし
IEC 60227-3
表
2 80
℃
, 168 h
最大
2.0 mg/cm
2
NEQ
JIS
に規定なし。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
低温伸び
規定なし
IEC 60227-3
表
2
冷却温度−
15
℃
, 4 h
最小伸び
20 %
以下
NEQ
JIS
に規定なし。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
低温衝撃
規定なし
IEC 60227-3
表
2
冷却温度−
15
℃
, 4 h
クラックが発生しないこと。
NEQ
JIS
に規定なし。
試験条件が違っている。
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
5.a)
材料,構造及び加工方法
導体
JIS C 3102
に規定された軟銅線
JIS C 3101
に規定された硬銅線
IEC 60227-3
2.3.1
IEC 60228
に規定された
単線導体は
class 1
より線導体は
class 2
でめっきあり,な
しの軟銅線。
NEQ
要求が異なる。
標準サイズの採用方法の違
いによって,断面積が違っ
ている。
国内法規と国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
JIS C 3152
に規定されたすずめっ
き軟銅線
より方向は,
S
よりとする。
IEC
にはより方向及び導体構成の規
定はなく,最大素線径を規定。
5.b)
絶縁体
導体構成は構造表に規定。
導体上に付表の厚さのビニルを同
心円上に被覆する。
平均厚さは付表の値の±
10 %
最小厚さは付表の値の
80 %
以上
IEC 60227-3
2.3.2 Type
PVC/C
を導体上に施す。
絶縁体厚さは付表の値以上部分最小
厚さは既定値
90 %
−
0.1 mm
以上
NEQ
要求値が異なる。
国内法規と国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
5
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
5.c)
電線の色
軟銅の場合
黒・白・赤・緑・黄・青
硬銅の場合
黒・白・青
−
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国内法規と国際規格が整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。
6.
試験方法
JIS C 3005
と
JIS C 3307
による。
外観
構造
導体抵抗
耐電圧
絶縁抵抗
絶縁体の引張り
加熱
耐油
巻付加熱
低温巻付け
加熱収縮
加熱変形
難燃
IEC 60227-3
次の項目は,
IEC
に規定なし。
外観
耐油
加熱収縮
NEQ
試験条件が異なる項目
構造
耐電圧
絶縁抵抗
加熱
巻付加熱
低温巻付
該当する試験がない項
目
左記のとおり。
試験方法が異なる項目
加熱変形
難燃
(それぞれの試験項目の欄
を参照)
次の項目は規定なし
加熱減量
汚損
低温伸び
低温衝撃
7.
検査
6.
と同じ
IEC 60227-3
表
2
6.
と同じ
NEQ
6.
と同じ
6.
と同じ
6
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
8.
製品の呼び方
名称,導体の種類を表す記号及び導
体径若しくは公称断面積など
−
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし
国際規格と整合時に検討す
る。
9.
表示及び包装
IEC 60227-3
NEQ
国際規格と整合時に検討す
る。
9.1
電線の表示
電線の表示は適切な方法で,次の事
項を容易に消えない方法で連絡表示
する。
製造業者名又はその略号
製造年又はその略号
3.
表示は,絶縁体若しくは内部へ印刷又
は凹凸によって,表示を施してもよ
い。
一連の表示の終わりと次の表示の始
まりの間隔は,
200mm
以下のこと。
印刷された表示は,
IEC 60227-2
の
1.8
に規定された耐久性があるものとす
る。製造業者名若しくは商標の反復表
示又は識別糸。
JIS
は,製造年を入れ安
全性を考慮。
9.2
包装の表示
適切な方法で,次の事項を表示す
る。
名称又は記号
導体径又は公称断面積
導体の種類を表す記号
電線の色
長さ
質量
ドラムの回転方向
製造業者名又はその略号
製造年又はその略号
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
7
C
3307 :
20
00
解
説
解説表
1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
(I)
JIS
の規定
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定
(IV)
JIS
と国際規格との技術的差
異の項目ごとの評価及びその
内容
(V)
JIS
と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の
対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項 目 ご
と の 評
価
技術的差異の内容
9.3
包装
1
条ずつドラム巻き又はたば巻きと
し
,
運搬中損傷のないように適切な方
法で行う。
規定なし
NEQ
IEC
に規定なし。
国際規格と整合時に検討す
る。
−
導体最高許容温度:規定なし
(電気用品取締法では
60
℃)
IEC 60227-3
2.5
使用指針
導体最高許容温度
70
℃
NEQ
導体最高許容温度が異
なる。
導体最高許容温度は,その
国の事情にようて異なるた
め,差異がある。
今 後 統 一 で き る か 検 討 す
る。
JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価:
NEQ
備考
1.
項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
―
NEQ
……………技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別されていない。
2. JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
―
NEQ
……………技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。