C 3215-17:2014
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義,試験における一般事項並びに外観 ··································································· 2
4 寸法······························································································································· 2
5 導体抵抗························································································································· 2
6 伸び······························································································································· 2
7 軟らかさ························································································································· 2
8 可とう性及び密着性 ·········································································································· 2
9 耐熱衝撃························································································································· 3
10 耐軟化 ·························································································································· 3
11 耐摩耗 ·························································································································· 3
12 耐溶剤 ·························································································································· 3
13 絶縁破壊 ······················································································································· 3
14 均一性 ·························································································································· 3
15 温度指数 ······················································································································· 3
16 耐冷媒 ·························································································································· 3
17 はんだ付け性 ················································································································· 3
18 融着性 ·························································································································· 3
19 誘電正接 ······················································································································· 4
20 耐トランス油 ················································································································· 4
21 加熱減量 ······················································································································· 4
22 ピンホール試験 ·············································································································· 4
23 包装 ····························································································································· 4
附属書JA(規定)代替特性 ···································································································· 5
附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 6
C 3215-17:2014
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
電線工業会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。これによって,JIS C 3215-17:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 3215の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 3215-0-1 巻線共通規格−第0-1部:一般特性−エナメル銅線
JIS C 3215-0-2 巻線共通規格−第0-2部:一般特性−エナメル平角銅線
JIS C 3215-0-3 巻線共通規格−第0-3部:一般特性−エナメルアルミニウム線
JIS C 3215-0-4 巻線共通規格−第0-4部:一般特性−ガラス巻平角銅線及びエナメルガラス巻平角銅
線
JIS C 3215-1 巻線個別規格−第1部:クラス105のポリビニルアセタール銅線
JIS C 3215-8 巻線個別規格−第8部:クラス180のポリエステルイミド銅線
JIS C 3215-14 巻線個別規格−第14部:クラス105のポリビニルアセタールアルミニウム線
JIS C 3215-17 巻線個別規格−第17部:クラス105のポリビニルアセタール平角銅線
JIS C 3215-31 巻線個別規格−第31部:温度指数180のポリエステル(イミド)塗料焼付ガラス巻平
角銅線及びエナメルガラス巻平角銅線
JIS C 3215-32 巻線個別規格−第32部:温度指数155のポリエステル(イミド)塗料焼付ガラス巻平
角銅線及びエナメルガラス巻平角銅線
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日本工業規格 JIS
C 3215-17:2014
巻線個別規格−第17部:クラス105の
ポリビニルアセタール平角銅線
Specifications for particular types of winding wires-
Part 17: Polyvinyl acetal enamelled rectangular copper wire, class 105
序文
この規格は,2010年に第3版として発行されたIEC 60317-17を基とし,技術的内容を追加及び変更し
て作成した日本工業規格である。
この規格の共通規格は,JIS C 3215-0-2:2014である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。また,附属書JAは対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,クラス105のポリビニルアセタール樹脂を主体とした単一被覆層のエナメル平角銅線(以
下,ポリビニルアセタール平角銅線という。)について規定する。ポリビニルアセタール樹脂は,基本的な
化学特性が変わらず,かつ,規定する全ての電線特性を満足すれば,変性したものでもよい。
注記1 変性した樹脂とは,特性及び適用性を向上させるため,化学的に変性した樹脂又は1種類以
上の添加剤を加えた樹脂をいう。
注記2 ポリビニルアセタール平角銅線は,ホルマール平角銅線ともいう。
この規格は,次のサイズ範囲のポリビニルアセタール平角銅線について規定する。
− 幅 : 2.00 mm以上,16.00 mm以下
− 厚さ: 0.80 mm以上,5.60 mm以下
この規格は,グレード 1及びグレード 2の線を規定しており,上記のサイズ範囲に適用する。公称導体
幅と公称導体厚さとの組合せ,及び公称導体幅と公称導体厚さとの比率は,JIS C 3215-0-2による。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60317-17:2010,Specifications for particular types of winding wires−Part 17: Polyvinyl acetal
enamelled rectangular copper wire, class 105(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS C 3215-0-2:2014 巻線共通規格−第0-2部:一般特性−エナメル平角銅線
2
C 3215-17:2014
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注記 対応国際規格:IEC 60317-0-2:2005,Specifications for particular types of winding wires−Part 0-2:
General requirements−Enamelled rectangular copper wire(MOD)
JIS C 3216-4:2011 巻線試験方法−第4部:化学的特性
注記 対応国際規格:IEC 60851-4:2005,Methods of test for winding wires−Part 4: Chemical properties
(MOD)
JIS C 3216-6:2011 巻線試験方法−第6部:熱的特性
3
用語及び定義,試験における一般事項並びに外観
3.1
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 3215-0-2の3.1による。
3.2
試験における一般事項
試験における一般事項は,JIS C 3215-0-2の3.2による。ただし,JIS C 3215-0-2とこの規格との間に相
違のある場合は,この規格の規定を優先する。
クラス105のポリビニルアセタール平角銅線は,温度指数105以上,かつ,耐熱衝撃温度155 ℃以上に
適合しなければならない。
注記 温度指数に相当する温度(℃)は,その温度での線の使用を必ずしも推奨するものではない。
推奨する使用温度は,使用機器に含まれる多くの要因に依存する。
3.3
外観
外観は,JIS C 3215-0-2の3.3による。
4
寸法
寸法は,JIS C 3215-0-2の箇条4による。
5
導体抵抗
導体抵抗は,JIS C 3215-0-2の箇条5による。
6
伸び
伸びは,JIS C 3215-0-2の箇条6による。
7
軟らかさ
軟らかさは,JIS C 3215-0-2の箇条7による。
8
可とう性及び密着性
8.1
曲げ
曲げは,表1に規定する径の丸棒に線を厚さ方向(フラットワイズ)及び幅方向(エッジワイズ)に曲
げたとき,皮膜に亀裂があってはならない。
3
C 3215-17:2014
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表1−曲げ
線の曲げ
丸棒の径
公称導体幅
10 mm以下
2×幅
10 mmを超え
3×幅
公称導体厚さ
全サイズ
2×厚さ
8.2
密着性
密着性は,線を20 %伸長する。密着性の失われた部分の長さは,導体幅の1倍以下でなければならない。
9
耐熱衝撃
耐熱衝撃は,JIS C 3215-0-2の箇条9によって試験する。耐熱衝撃の最低試験温度は,155 ℃とする。
10 耐軟化
耐軟化は,適用しない。ただし,受渡当事者間の協定がある場合は,JA.10によってもよい。
11 耐摩耗
耐摩耗は,適用しない。
12 耐溶剤
耐溶剤は,JIS C 3215-0-2の箇条12による。
13 絶縁破壊
絶縁破壊は,JIS C 3215-0-2の箇条13によって試験する。絶縁破壊の高温での試験温度は,105 ℃とす
る。
14 均一性
均一性は,適用しない。
15 温度指数
温度指数は,JIS C 3215-0-2の箇条15によって試験する。
なお,最小温度指数は105とする。
16 耐冷媒
耐冷媒は,適用しない。
17 はんだ付け性
はんだ付け性は,適用しない。
18 融着性
融着性は,適用しない。
4
C 3215-17:2014
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19 誘電正接
誘電正接は,適用しない。
20 耐トランス油
耐トランス油の規格値は,検討中である。ただし,受渡当事者間の協定によって試験する場合は,JIS C
3216-4の箇条6による。
21 加熱減量
加熱減量は,適用しない。
22 ピンホール試験
ピンホール試験は,適用しない。
23 包装
包装は,JIS C 3215-0-2の箇条23による。
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C 3215-17:2014
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附属書JA
(規定)
代替特性
この附属書は,本体の対応する箇条を補足するものであり,本体で規定する箇条に対し,置き換えて適
用が可能な規格値について規定する。
注記 この附属書で規定する規格値は,この規格をIEC 60317-17に整合させるに当たり,この内容に
よって大きな変更となり市場の混乱が予想される事項について,完全整合化に向けた経過措置
として,JIS C 3202:1994に従った規格値を併記したものである。
JA.10 耐軟化
JIS C 3216-6のJA.4によって試験したときの耐軟化温度は,170 ℃以上とする。
参考文献 JIS C 3202:1994 エナメル線
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附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 3215-17:2014 巻線個別規格−第17部:クラス105のポリビニルアセター
ル平角銅線
IEC 60317-17:2010 Specifications for particular types of winding wires ‒ Part 17:
Polyvinyl acetal enamelled rectangular copper wire, class 105
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範囲
1
適用範囲
追加
IEC 60317-17:2010はJIS C 3202の附
属書4と対象となる品名呼称が異な
る。
従来から使用しているホルマール平角
銅線という呼称を注記として追加した。
10 耐軟化
10
−
選択
受渡当事者間の協定によって附属書
JAを選択してもよいとした。
国内のIEC規格対応状況を勘案し,経過
処置としてJIS C 3216-6のJA.4を用い
た規定を附属書JAに追加し,これを選
択肢とした。次回見直し時,IEC規格整
合化を図る。
附属書JA
(規定)
代替特性
−
−
追加
適用する試験方法,規定値が異なる。 国内のIEC規格対応状況を勘案し,経過
処置としてJIS C 3202:1994の附属書4
に準じた規格値を追加した。
次回見直し時,IEC規格整合化を図る。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60317-17:2010,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 選択 ················ 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
C
3
2
1
5
-1
7
:
2
0
1
4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。