C 3108:2016
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 記号······························································································································· 1
4 特性······························································································································· 1
5 寸法······························································································································· 3
6 外観······························································································································· 3
7 成分及び構造 ··················································································································· 3
7.1 成分 ···························································································································· 3
7.2 構造 ···························································································································· 3
8 試験方法························································································································· 3
8.1 外観 ···························································································································· 3
8.2 寸法 ···························································································································· 3
8.3 引張強さ及び伸び ·········································································································· 3
8.4 導電率 ························································································································· 3
8.5 材料の化学成分 ············································································································· 3
9 検査······························································································································· 4
10 包装及び1巻の正味質量 ·································································································· 4
11 製品の呼び方 ················································································································· 4
12 表示 ····························································································································· 4
C 3108:2016
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
電線工業会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。これによって,JIS C 3108:1994は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 3108:2016
電気用硬アルミニウム線
Hard-drawn aluminium wires for electric purposes
序文
この規格は,1955年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1994年に
行われたが,JIS H 2110:2009の規定内容を,技術的な変更をすることなく取り込むために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,断面が円形の電気用硬アルミニウム線(以下,線という。)について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 3002 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1351 アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS Z 2611 金属材料の光電測光法による発光分光分析方法通則
JIS Z 8401 数値の丸め方
3
記号
記号は,HAlとする。
4
特性
特性は,箇条8によって試験を行ったとき,表1による。
2
C 3108:2016
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表1−電気用硬アルミニウム線
径
mm
径の許容差
mm
引張強さ
MPa
伸び
%
導電率
%
参考
計算断面積
mm2
概算質量
kg/km
引張荷重
N
電気抵抗
Ω/km
最小
平均
最小
平均
1.6
±0.03
186
197以上
1.3以上
61以上
2.011
5.430
374.0
396.2以上
14.1
1.8
183
193以上
1.4以上
2.545
6.872
465.7
491.2以上
11.1
2.0
3.142
8.483
575.0
606.4以上
9.00
2.3
176
186以上
1.5以上
4.155
11.22
731.3
772.8以上
6.80
2.6
169
179以上
5.309
14.33
897.2
950.3以上
5.32
2.9
165
176以上
1.6以上
6.605
17.83
1 090
1 162以上
4.28
3.2
±0.04
162
172以上
1.7以上
8.042
21.71
1 303
1 383以上
3.51
3.5
9.621
25.98
1 559
1 655以上
2.94
3.7
169以上
1.8以上
10.75
29.03
1 742
1 817以上
2.63
3.8
11.34
30.62
1 837
1 916以上
2.49
4.0
159
165以上
1.9以上
12.57
33.94
1 999
2 074以上
2.25
4.2
2.0以上
13.85
37.40
2 202
2 285以上
2.04
4.5
15.90
42.93
2 528
2 624以上
1.78
4.8
18.10
48.87
2 878
2 986以上
1.56
5.0
19.64
53.03
3 123
3 241以上
1.44
この表の数値は,20 ℃におけるものとする。
計算断面積,概算質量,引張荷重及び電気抵抗は,径の許容差が0に対するものとする。
密度は,1 cm3につき,2.7 gとする。
平均引張強さとは,試験に供したロット中の試験片の引張強さの平均値をいう。
2
C
3
1
0
8
:
2
0
1
6
3
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寸法
寸法は,径で表し,8.2によって試験を行ったとき,表1による。
6
外観
外観は,表面が滑らかで,きず,さび,裂け目,その他実用上有害な欠点があってはならない。
7
成分及び構造
7.1
成分
材料の化学成分は,8.5によって分析を行ったとき,表2による。
表2−材料の化学成分
単位 %
化学成分
Si
Fe
Cu
Mn
Ti+V
Al
0.10以下
0.25以下
0.005以下
0.005以下
0.005以下
99.65以上
7.2
構造
線は,表2の化学成分を満足する材料を用いて線引加工をし,仕上げられたものとする。線は,接続点
のないものとするが,線引作業によって完全に仕上げられたものは,この限りではない。
8
試験方法
8.1
外観
外観は,JIS C 3002の3.(外観)による。
8.2
寸法
寸法は,JIS C 3002の4.(構造)による。
8.3
引張強さ及び伸び
引張強さ及び伸びは,JIS C 3002の5.(引張り)による。
8.4
導電率
導電率は,JIS C 3002の6.(導電率)による。
8.5
材料の化学成分
材料の化学成分分析は,次のいずれかによる。
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1351 アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS Z 2611 金属材料の光電測光法による発光分光分析方法通則
なお,分析値は百分率で表し,数値の丸め方は,次による。
4
C 3108:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) けい素,鉄,銅,マンガン,チタン及びバナジウムについては,表2に規定する最も下の位の次の位
まで算出し,その終わりの位をJIS Z 8401の規則Bによって丸める。
b) アルミニウム分については,けい素,鉄,銅,マンガン及びチタン+バナジウムの百分率をa)によっ
て算出した後,その総計を100から引いた残部とする。
9
検査
検査は,箇条8の試験方法によって,次のa)〜d)について行い,箇条4,箇条5及び箇条6の規定に適
合しなければならない。
なお,e)は,材料の受入時に検査結果を確認する。この検査は,受渡当事者間の協定による。
a) 外観
b) 寸法
c) 引張強さ及び伸び
d) 導電率
e) 材料の化学成分分析
10 包装及び1巻の正味質量
包装は,1条ずつ運搬中損傷しないように適切な方法で行う。
1巻の正味質量は,受渡当事者間の協定による。
11 製品の呼び方
製品の呼び方は,名称又は記号,及び径による。
例 電気用硬アルミニウム線 2.3 mm
(電気用硬アルミ線 2.3 mmとしてもよい。)
又は HAl 2.3 mm
12 表示
表示は,1巻ごとの適切なところに次の事項を容易に消えない方法で表示する。
a) 名称又は記号
b) 径
c) 正味質量
d) 総質量
e) 製造業者名又はその略号
f)
製造年月