2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 3106-1976
電気用荒引銅線
Copper Wire Rods for Electrical Purposes
1. 適用範囲 この規格は,電気用銅線の材料として使用する断面が円形の電気用荒引銅線(以下,線と
いう。)について規定する。
引用規格:
JIS C 3002 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法
JIS H 1101 電気銅地金分析方法
2. 種類及び記号 種類及び記号は,表1のとおりとする。
表 1
種類
記号
備考
電気用B荒引銅線
WR-B
黒色酸化皮膜を除去しない荒引銅線
電気用C荒引銅線
WR-C
黒色酸化皮膜を除去した荒引銅線
注 WR : Wire Rodの略
B : Blackの略
C : Cleanedの略
3. 特性 特性は,付表のとおりとする。
4. 化学成分 化学成分は,表2のとおりとする。
表 2
Cu %
99.90以上
備考 AgはCuとし
て取り扱う。
5. 寸法 寸法は,径で表し付表による。
6. 外観 外観は,きず,裂け目,みみ その他実用上有害な欠点があってはならない。
7. 試験方法
7.1
外観 外観は,JIS C 3002(電気用銅線及びアルミニウム線試験方法)の3.による。
7.2
寸法 寸法は,JIS C 3002の4.による。
7.3
伸び 伸びは,JIS C 3002の5.による。
2
C 3106-1976
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7.4
導電率 導電率は,JIS C 3002の6.による。ただし,試験片は2.0 mmから3.0 mmの間の径に伸線
した後,完全に焼鈍した線を用いる。
7.5
化学成分 化学成分は,JIS H 1101(電気銅地金分析方法)による。
8. 検査 検査は,7.の試験方法により次の項目について行い3., 4., 5.及び6.の規定に適合しなければなら
ない。ただし,化学成分は受渡当事者間の協定により省くことができる。
(1) 外観
(2) 寸法
(3) 伸び
(4) 導電率
(5) 化学成分
9. 荷姿及び1巻の正味質量 荷姿及び1巻の正味質量は,受渡当事者間の協定による。
10. 製品の呼び方 製品の呼び方は,種類及び径,又は記号及び径による。
例:電気用B荒引銅線 8.0 mm
又は,WR-B 8.0 mm
11. 表示 表示は,線に次の事項を記載した荷札を付ける。ただし,受渡当事者間の協定によりその一部
を省くことができる。
(1) 種類又は記号
(2) 径
(3) 正味質量
(4) 製造業者名又はその略号
(5) 製造年月
3
C 3106-1976
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付 表
径
mm
径の許容差
mm
伸び
%
導電率
%
参考
断面積
mm2
質量
kg/km
8.0
±0.4
30以上
100以上
50.27
446.9
(9.5)
±0.5
70.88
630.1
10.0
±0.5
78.54
698.2
(12.0)
±0.5
113.1
1005
13.0
±0.6
132.7
1180
16.0
±0.7
201.1
1788
19.0
±0.9
283.5
2520
22.0
±0.9
380.1
3379
25.0
±0.9
490.9
4364
備考1. 付表の径における( )内のものは,できる限り使用しないものとする
2. この表の数値は,20℃におけるものとする。
3. 断面積及び質量は径の許容差0に対するものとする。
4. 密度は1cm3につき8.89gとする。
電気材料部会 電気用銅線専門委員会 構成表
氏 名
所 属
(委員会長)
嶋 津 保次郎
日本電気株式会社
奥 田 義 一
通商産業省基礎産業局
児 玉 勝 臣
資源エネルギー庁公益事業部
常 沢 秀 夫
工業技術院標準部
市 瀬 信 夫
大日日本電線株式会社
中 山 政 昭
昭和電線電纜株式会社
森 範 宏
住友電気工業株式会社
星 井 清
藤倉電線株式会社
小野寺 健
日立電線株式会社
岩 原 弘 久
古河電気工業株式会社
長 孝 夫
社団法人日本電線工業会
宮 川 健 三
富士電機製造株式会社
桐 山 可一郎
沖電気工業株式会社
貝 淵 俊 二
日本電信電話公社
宮 内 正 夫
社団法人日本電機工業会
木 村 脩 之
日本国有鉄道
井 村 光 男
東京電力株式会社
(事務局)
武 笠 二 郎
工業技術院標準部電気規格課
中 林 賢 司
工業技術院標準部電気規格課