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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 3104-1994 

平角銅線 

Rectangular copper wires for electrical purposes 

1. 適用範囲 この規格は,電気用の平角銅線(以下,線という。)について規定する。 

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS C 3002 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法 

2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。 

2. 種類及び記号 種類及び記号は,表1のとおりとする。 

表1 種類及び記号 

種類 

記号 

備考 

1号平角銅線 H 

硬質のもの 

2号平角銅線 HA 

半硬質のもの 

3号平角銅線 A 

軟質のもの 

4号平角銅線 SA 

軟質のものでエッジワイズに曲げて使用するもの 

3. 特性 特性は,7.で試験を行ったとき,次のとおりとする。 

(1) 引張強さ及び伸び 引張強さ及び伸びは,表2のとおりとする。 

表2 引張強さ及び伸び 

厚さ 

引張強さ MPa{kgf/mm2} 

伸び % 

1号幅 

2号 

1号 

2号 

3号及び4号 

mm 

40mm未満 

40mm以上 

0.5以上 2.0未満 

373以上 

{38.0} 以上 

275以上 

{28.0} 以上 

275〜373 

{28.0〜38.0} 

0.4以上 1.5以上 

30.0以上 

2.0以上 4.0未満 

333以上 

{34.0} 以上 

255〜333 

{26.0〜34.0} 

0.7以上 2.0以上 

34.0以上 

4.0以上 6.0未満 

304以上 

{31.0} 以上 

245〜304 

{25.0〜31.0} 

1.2以上 3.0以上 

36.0以上 

6.0以上10.0以下 

275以上 

{28.0} 以上 

(2) 導電率 導電率は,表3のとおりとする。 

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C 3104-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3 導電率 

厚さ 

導電率% 

mm 

1号 

2号 

3号及び4号 

0.5以上 2.0未満 

96.0以上 

97.0以上 

100.0以上 

2.0以上10.0以下 

97.0以上 

98.0以上 

備考 この表の数値は,20℃におけるものとする。 

(3) エッジワイズ曲げ性 エッジワイズ曲げ性は,7.5によって試験を行ったとき,実用上有害なひび割れ,

裂け目を生じてはならない。この規定は,4号平角銅線に適用し,その適用範囲は厚さ0.7mm以上の

もので,幅の厚さに対する比は,厚さ0.7〜0.9mmについては15以下,1.0mm以上のものについては

20以下のものとする。 

4. 寸法 寸法は,厚さ及び幅で表し,その許容差は,表4のとおりとする。 

また,標準寸法を付表1に示す。 

なお,面取半径の寸法は,表5による。 

表4 厚さ又は幅の許容差 

単位mm 

厚さ又は幅 

厚さ又は幅の許容差 

 0.5以上 1.2未満 

±0.035 

 1.2以上 2.6未満 

±0.05 

 2.6以上 5.0未満 

±0.07 

 5.0以上10.0未満 

±0.10 

10.0以上20.0未満 

±0.15 

20.0以上32.0未満 

±0.25 

32.0以上50.0未満 

±0.40 

50.0以上75.0以下 

±0.55 

表5 面取半径 

単位mm 

厚さ 

面取半径(約) 

0.5以上 0.8未満 

厚さの21 

0.8以上 1.2未満 

0.4 

1.2以上 2.6未満 

0.6 

2.6以上 4.0未満 

0.8 

4.0以上 6.0未満 

1.2 

6.0以上10.0以下 

1.6 

5. 外観 外観は,表面が滑らかで,きず,さび,裂け目,その他実用上有害な欠点があってはならない。 

6. 加工方法 線には,接続点を設けてはならない。ただし,線引又は圧延作業で仕上げられた場合は,

この限りではない。 

7. 試験方法 

7.1 

外観 外観は,JIS C 3002の3.(外観)による。 

7.2 

寸法 寸法は,JIS C 3002の4.(構造)による。 

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C 3104-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7.3 

引張強さ及び伸び 引張強さ及び伸びは,JIS C 3002の5.(引張り)による。 

7.4 

導電率 導電率は,JIS C 3002の6.(導電率)による。 

7.5 

エツジワイズ曲げ性 エッジワイズ曲げ性は,JIS C 3002の7.(エッジワイズ曲げ)による。 

この試験に用いるマンドレルの径は,試料の幅の21とする。ただし,最小径は,4mmとする。 

8. 検査検査は,7.の試験方法によって,次の項目について行い,3.,4.,5.及び6.の規定に適合しなけれ

ばならない。 

(1) 外観 

(2) 寸法 

(3) 引張強さ及び伸び 

(4) 導電率 

(5) エッジワイズ曲げ性 

9. 包装及び1巻の正味質量 包装は,1条ごとにたば巻又はドラム巻とし,運搬中損傷しないように適

切な方法で行う。1巻の正味質量は,表6の○印を標準とする。ただし,受渡当事者間の協定による場合

は,この限りではない。 

表6 1巻の正味質量 

断面積 

1巻の正味質量 kg 

mm2 

10±5 20±5 30±5 40±5 50±5 70±10 90±10 120±20 

0.8以上3未満 ○ 

○ 

○ 

○ 

3以上10未満 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

10以上30未満 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

30以上 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

10. 製品の呼び方 製品の呼び方は,種類及び寸法又は記号及び寸法による。 

例 1号平角銅線 

1.0mm×3.0mm 

又は  H 

1.0mm×3.0mm 

11. 表示 表示は,たば又はドラムの適切なところに,次の事項を容易に消えない方法で表示する。 

(1) 種類又は記号 

(2) 寸法 

(3) 正味質量 

(4) 総質量(ドラム巻の場合) 

(5) 製造業者名又はその略号 

(6) 製造年月又はその略号 

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4

C

 3

1

0

4

-1

9

9

4

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 標準寸法 

単位mm 

厚さ 

幅 

1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 3.0 3.2 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 8.5 9.0 9.5 10 11 12 13 14 15 16 18 20 22 25 28 32 36 40 45 50 55 60 65 70 75 

0.5  

0.6  

0.7  

0.8  

0.9  

1.0  

1.1  

1.2  

1.4  

1.6  

1.8  

2.0  

2.2  

2.4  

2.6  

2.8  

3.0  

3.2  

3.5  

4.0  

4.5  

5.0  

5.5  

6.0  

6.5  

7.0  

8.0  

9.0  

10.0  

備考1. この表中,太線枠外の寸法のものは,特に必要がある場合のほかは使用しないこととする。 

2. 質量は,次の式によって計算する。ただし,a,b,rは,それぞれ銅線の厚さ,幅,面取半径をmmで表した数値とする。 

8.89(a×b−0.858r2)…… (kg/km)  

C 3104-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

電気部会 電気用銅線及び電気用アルミニウム線専門委員会 構成表(昭和59年1月1日改正のとき) 

氏名 

所属 

(委員会長) 

田 畑 稔 雄 

東洋大学工学部 

高 木 俊 毅 

通商産業省基礎産業局 

越 川 文 雄 

通商産業省資源エネルギー庁 

向 井   保 

通商産業省工業技術院標準部 

池 谷 隆 夫 

古河電気工業株式会社 

大 谷   健 

タツタ電線株式会社 

小 西 俊 吾 

住友電気工業株式会社 

斎 藤 慶 久 

藤倉電線株式会社 

篠 田 継 男 

昭和電線電纜株式会社 

須 藤 和 夫 

大日日本電線株式会社 

長   孝 夫 

社団法人日本電線工業会 

松 本 正 男 

日立電線株式会社 

内 山 友 和 

日本電信電話公社 

加 藤 真 一 

東京電力株式会社 

権 野   明 

沖電気工業株式会社 

辻 本 健 三 

関西電力株式会社 

藤 田   敏 

日本国有鉄道電気局 

宮 内 正 夫 

社団法人日本電機工業会 

渡 辺 紀 男 

日本電気株式会社 

石 川   清 

富士電機製造株式会社 

(事務局) 

八 田   勲 

工業技術院標準部電気規格課 

早 野 幸 雄 

工業技術院標準部電気規格課 

(事務局) 

三 上 裕 久 

工業技術院標準部電気規格課(平成6年7月1日改正のとき) 

畠 山   孝 

工業技術院標準部電気規格課(平成6年7月1日改正のとき)