2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 3103-1984
電気機器巻線用軟銅線
Annealed Copper Wires for Winding Wires
1. 適用範囲 この規格は,断面が円形で軟質の電気機器の巻線用銅線(以下,線という。)について規定
する。
引用規格:
JIS C 3002 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法
2. 記号 記号は,MAとする。
3. 特性 特性は,7.で試験を行ったとき,付表のとおりとする。
4. 寸法 寸法は,径で表し,付表のとおりとする。
5. 外観 外観は,表面が滑らかで,きず,さび,裂け目その他,実用上有害な欠点があってはならない。
6. 加工方法 線には接続点を設けてはならない。ただし,線引作業によって仕上げられた場合は,この
限りではない。
7. 試験方法
7.1
外観 外観は,JIS C 3002(電気用銅線及びアルミニウム線試験方法)の3.による。
7.2
寸法 寸法は,JIS C 3002の4.による。
7.3
伸び 伸びは,JIS C 3002の5.による。
7.4
導電率 導電率は,JIS C 3002の6.による。
8. 検査 検査は,7.の試験方法により次の項目について行い,3., 4., 5.及び6.の規定に適合しなければな
らない。ただし,受渡当事者間の協定により,仕上がり径0.1mm未満の線については,0.5〜1.0mmの下
引線について導電率を測定し,その値が100%以上であれば,仕上がり径における導電率の測定を省略し
てもよい。
(1) 外観
(2) 寸法
(3) 伸び
(4) 導電率
2
C 3103-1984
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9. 包装及び1巻の正味質量 線は,1条ごとにたば巻又はボビン巻とし,運搬中損傷しないように適当
な方法で包装を施さなければならない。1巻の正味質量は,表のとおりとする。ただし,受渡当事者間の
協定による場合はこの限りではない。
表
径 mm
1巻の正味質量 kg
0.020 以上 0.15 未満
0.5± 0.2
0.15 以上 0.30 未満
1 ± 0.5
0.30 以上 0.40 未満
3 ± 1
0.40 以上 0.65 未満
10 ± 2
0.65 以上 0.80 未満
15 ± 3
0.80 以上 1.6 未満
20 ± 4
1.6 以上 3.2 以下
50 ±10
10. 製品の呼び方 製品の呼び方は,名称及び径,又は記号及び径による。
例: 巻線用軟銅線 0.55 mm
又は MA 0.55mm
11. 表示 たば又はボビンには,次の事項を容易に消えない方法で表示しなければならない。
(1) 名称又は記号
(2) 径
(3) 正味質量
(4) 総質量(ボビン巻の場合)
(5) 製造業者名又はその略号
(6) 製造年月又はその略号
3
C 3103-1984
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付表
径
mm
径の許容差
mm
伸び
%
導電率
%
(参考)
断面積
mm2
質量
kg/km
電気抵抗
Ω/km
0.020
±0.002
3.0以上
97.0以上
0.000 314 2
0.002 793
56 570
0.025
±0.002
5.0以上
97.0以上
0.000 490 9
0.004 364
36 210
0.030
±0.002
5.0以上
97.0以上
0.000 706 9
0.006 284
25 140
0.040
±0.002
7.0以上
97.0以上
0.001 257
0.011 17
14 140
0.050
±0.003
10.0以上
97.0以上
0.001 964
0.017 46
9 050
0.060
±0.003
10.0以上
97.0以上
0.002 827
0.025 13
6 287
0.070
±0.003
10.0以上
98.0以上
0.003 848
0.034 21
4 572
0.080
±0.003
10.0以上
98.0以上
0.005 027
0.044 69
3 500
0.090
±0.003
10.0以上
98.0以上
0.006 362
0.056 56
2 765
0.10
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.007 854
0.069 82
2 240
0.11
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.009 503
0.084 48
1 851
0.12
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.011 31
0.100 5
1 556
0.13
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.013 27
0.118 0
1 326
0.14
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.015 39
0.136 8
1 143
0.15
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.017 67
0.157 1
995.7
0.16
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.020 11
0.178 8
874.9
0.17
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.022 70
0.201 8
775.0
0.18
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.025 45
0.226 3
691.3
0.19
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.028 35
0.252 0
620.6
0.20
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.031 42
0.279 3
559.9
0.21
±0.003
15.0以上
98.0以上
0.034 64
0.307 9
507.9
0.22
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.038 01
0.337 9
462.9
0.23
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.041 55
0.369 4
423.4
0.24
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.045 24
0.402 2
388.9
0.25
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.049 09
0.436 4
358.4
0.26
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.053 09
0.472 0
331.4
0.27
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.057 26
0.509 0
307.3
0.28
±0.004
15.0以上
98.0以上
0.061 58
0.547 4
285.7
0.29
±0.004
20.0以上
98.0以上
0.066 05
0.587 2
266.4
0.30
±0.005
20.0以上
99.3以上
0.070 69
0.628 4
245.6
0.32
±0.005
20.0以上
99.3以上
0.080 42
0.714 9
215.9
0.35
±0.005
20.0以上
99.3以上
0.096 21
0.855 3
180.5
0.37
±0.005
20.0以上
99.3以上
0.107 5
0.955 7
161.5
0.40
±0.005
20.0以上
99.3以上
0.125 7
1.117
138.1
0.45
±0.006
20.0以上
99.3以上
0.159 0
1.414
109.2
0.50
±0.006
20.0以上
100.0以上
0.196 4
1.746
87.79
0.55
±0.006
20.0以上
100.0以上
0.237 6
2.112
72.56
0.60
±0.008
20.0以上
100.0以上
0.282 7
2.513
60.99
0.65
±0.008
20.0以上
100.0以上
0.331 8
2.950
51.96
0.70
±0.008
20.0以上
100.0以上
0.384 8
3.421
44.81
0.75
±0.008
20.0以上
100.0以上
0.441 8
3.928
39.03
0.80
±0.010
25.0以上
100.0以上
0.502 7
4.469
34.30
0.85
±0.010
25.0以上
100.0以上
0.567 5
5.045
30.38
0.90
±0.010
25.0以上
100.0以上
0.636 2
5.656
27.10
0.95
±0.010
25.0以上
100.0以上
0.708 8
6.301
24.32
1.0
±0.012
25.0以上
100.0以上
0.785 4
6.982
21.95
1.1
±0.012
25.0以上
100.0以上
0.950 3
8.448
18.14
4
C 3103-1984
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1.2
±0.012
25.0以上
100.0以上
1.131
10.05
15.24
1.3
±0.016
25.0以上
100.0以上
1.327
11.80
12.99
1.4
±0.016
25.0以上
100.0以上
1.539
13.68
11.20
1.5
±0.016
25.0以上
100.0以上
1.767
15.71
9.757
1.6
±0.020
25.0以上
100.0以上
2.011
17.88
8.574
1.7
±0.020
25.0以上
100.0以上
2.270
20.18
7.595
1.8
±0.020
25.0以上
100.0以上
2.545
22.63
6.775
1.9
±0.020
25.0以上
100.0以上
2.835
25.20
6.082
2.0
±0.025
30.0以上
100.0以上
3.142
27.93
5.487
2.1
±0.025
30.0以上
100.0以上
3.464
30.79
4.977
2.2
±0.025
30.0以上
100.0以上
3.801
33.79
4.536
2.3
±0.025
30.0以上
100.0以上
4.155
36.94
4.150
2.4
±0.025
30.0以上
100.0以上
4.524
40.22
3.811
2.5
±0.03
30.0以上
100.0以上
4.909
43.64
3.512
2.6
±0.03
30.0以上
100.0以上
5.309
47.20
3.248
2.7
±0.03
30.0以上
100.0以上
5.726
50.90
3.011
2.8
±0.03
30.0以上
100.0以上
6.158
54.74
2.800
2.9
±0.03
30.0以上
100.0以上
6.605
58.72
2.610
3.0
±0.03
30.0以上
100.0以上
7.069
62.84
2.439
3.2
±0.04
30.0以上
100.0以上
8.042
71.49
2.144
備考1. この表の数値は,20℃におけるものとする。
2. 断面積,質量及び電気抵抗は,径の許容差0に対するものとする。
3. 密度は,1cm3につき8.89gとする。
5
C 3103-1984
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
電気部会 電気用銅線及び電気用アルミニウム線専門委員会 構成表
氏 名
所 属
(委員会長)
田 畑 稔 雄
東洋大学工学部
高 木 俊 毅
通商産業省基礎産業局
越 川 文 雄
通商産業省資源エネルギー庁
向 井 保
通商産業省工業技術院標準部
池 谷 隆 夫
古河電気工業株式会社
大 谷 健
タツタ電線株式会社
小 西 俊 吾
住友電気工業株式会社
斎 藤 慶 久
藤倉電線株式会社
篠 田 継 男
昭和電線電纜株式会社
須 藤 和 夫
大日日本電線株式会社
長 孝 夫
社団法人日本電線工業会
松 本 正 男
日立電線株式会社
内 山 友 和
日本電信電話公社
加 藤 真 一
東京電力株式会社
権 野 明
沖電気工業株式会社
辻 本 健 三
関西電力株式会社
藤 田 敏
日本国有鉄道電気局
宮 内 正 夫
社団法人日本電機工業会
渡 辺 紀 男
日本電気株式会社
石 川 清
富士電機製造株式会社
(事務局)
八 田 勲
工業技術院標準部電気規格課
早 野 幸 雄
工業技術院標準部電気規格課