C 2502:2019
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 材料の種類及び応用範囲 ···································································································· 2
5 分類······························································································································· 2
5.1 概要 ···························································································································· 2
5.2 主要な磁気特性 ············································································································· 2
5.3 補足の磁気特性 ············································································································· 3
6 化学組成························································································································· 3
7 密度······························································································································· 3
8 名称······························································································································· 3
9 出荷時の磁化状態及び寸法 ································································································· 4
10 検査 ····························································································································· 4
10.1 検査範囲 ····················································································································· 4
10.2 検査方法 ····················································································································· 4
11 不採用の根拠 ················································································································· 4
12 標準特性表の説明 ··········································································································· 4
12.1 硬質磁性合金 ··············································································································· 4
12.2 硬質磁性セラミックス(ハードフェライト) ····································································· 8
12.3 ボンド磁石 ·················································································································· 8
13 不可逆減磁挙動 ············································································································· 10
13.1 概要 ·························································································································· 10
13.2 減磁界強度HDの一般的定義 ·························································································· 11
13.3 減磁界強度HDの簡易的定義 ·························································································· 11
14 各種磁石の磁気特性,密度,寸法公差など(表10〜表23) ··················································· 13
附属書A(参考)AlNiCo,FeCrCo,FeCoVCr,SmCo,NdFeB,ハードフェライト及びSmFeNボンド磁
石の物理的及び機械的特性参考値 ····················································································· 29
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 32
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電気
学会(IEEJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS C 2502:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
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永久磁石材料
Materials for permanent magnet
序文
この規格は,2015年に第3版として発行されたIEC 60404-8-1を基とし,技術的内容を変更して作成し
た日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,工業的に重要な硬質磁性材料(永久磁石)の基本的磁気特性の最小値及び公称値並びに寸
法公差について規定する。
材料の密度及びその化学組成範囲は,参考として示し,磁性材料に関する幾つかの物理的及び機械的デ
ータは,比較の目的で参考として示す。
注記1 情報及び比較のために,磁性材料に関する追加の物理的データ及び機械的特性参考値を,表
A.1に示す。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60404-8-1:2015,Magnetic materials−Part 8-1: Specifications for individual materials−
Magnetically hard materials(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 2501 永久磁石試験方法
注記 IEC 60404-5:2015,magnetic materials−Part 5: Permanent magnet (magnetically hard) materials−
Methods of measurement of magnetic properties
IEC 60050-121,International Electrotechnical Vocabulary−Part 121: Electromagnetism
IEC 60050-151,International Electrotechnical Vocabulary−Part 151: Electrical and magnetic devices
IEC 60050-221,International Electrotechnical Vocabulary−Part 221: Magnetic materials and components
2
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3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 2501,IEC 60050-121,IEC 60050-151及びIEC 60050-221
による。
4
材料の種類及び応用範囲
(対応国際規格では,材料の種類及び応用範囲を規定しているが,この規格では,不要であるため,不
採用とした。)
5
分類
5.1
概要
希土類−鉄−窒素(RE-Fe-N)ボンド磁石をコード番号の最初の部分をU5として,新たに加える。硬質
磁性材料の分類を表1に示す。材料は,冶金学的関連によってグループ化する。
表1−硬質磁性材料の分類
グループ
主要成分
コード番号の
最初の部分
(この規格)
(参考)旧規格におけ
るコード番号
硬質磁性合金(R) アルミニウム−ニッケル−コバルト−鉄−チタン
合金
R1
R1
鉄−クロム−コバルト合金
R6
R2
鉄−コバルト−バナジウム−クロム合金
R3
R3
希土類−コバルト合金
R5
R4
希土類−鉄−ボロン合金
R7
R5
硬質磁性セラミッ
クス(S)
ハードフェライト
(MO・nFe2O3):M=Ba,Sr及びCa,並びに
n=4.5〜6.5
S1
S1
硬質磁性ボンド材
料(U)
アルミニウム−ニッケル−コバルト−鉄−チタン
ボンド磁石
U1
U1
希土類−コバルトボンド磁石
U2
U2
希土類−鉄−ボロンボンド磁石
U3
U3
ハードフェライトボンド磁石
U4
U4
希土類−鉄−窒素ボンド磁石
U5
−
永久磁石材料は,5.2に示す主要な磁気特性によって識別する。
5.2
主要な磁気特性
硬質磁性材料の磁気特性の記号及び単位を,表2に示す。
表2−磁気特性の記号及び単位
磁気特性
記号
単位
最大エネルギー積
(BH)max
kJ/m3
残留磁束密度
Br
mT
保磁力
HcB
kA/m
固有保磁力
HcJ
kA/m
3
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表10〜表19に示す磁気特性値は,室温での最小値及び公称値で,飽和状態まで着磁した後に測定した
値とする。
磁気特性値は,磁化軸に沿って不変な断面積をもち,体積は0.125 cm3〜200 cm3かつ座標軸の3方向に
5 mm以上の長さをもつ寸法の磁石に対してだけ有効とする。
異方性材料の場合は,磁気特性は一つの指定された方向に沿ってだけ有効である。
測定時の試料寸法の制限の詳細については,JIS C 2501の箇条5(試料片)による。
なお,製造方法に関する理由で,上記の寸法の条件を満たさない場合には,得られる磁気特性値は小さ
くなる可能性がある。
5.3
補足の磁気特性
硬質磁性材料の補足の磁気特性の記号及び単位を,表3に示す。
表3−補足の磁気特性の記号及び単位
磁気特性
記号
単位
リコイル比透磁率
μrec
−
残留磁束密度の温度係数
[飽和磁気分極の温度係数α(Js) に対応]
α(Br)
%/℃
固有保磁力の温度係数
α(HcJ)
%/℃
キュリー温度又はキュリー点
Tc
℃
表10〜表19に示す値は,規定された最小値及び公称値である。補足の磁気特性はある程度代表値でも
あり,公表された文献に記載されている平均的な値で,目安であって保証されるものではない。表に示す
温度係数の定義する温度範囲は,一般的に20 ℃〜100 ℃であるが,この温度範囲外でこれら材料を使用し
てもよい。
硬質磁性材料を飽和状態まで着磁するのに必要な磁界強度は,JIS C 2501の箇条4(電磁石及び磁化条
件)及びIEC TR 62517[1]に定義されている。
6
化学組成
12.1.1.1,12.1.2.1,12.1.3.1,12.1.4.1,12.1.5.1,12.2.1及び12.3.2に示す種々の材料グループの成分範囲
は,参考とする。
7
密度
表10〜表19に示す密度の値は,参考とする。密度の値は,質量及び体積の計算に使用することができ
る。
8
名称
硬質磁性材料は,簡易名称及び英数字記号(コード番号については,表10〜表19参照)で識別する。
簡易名称に使用される化学記号は,主成分を示している。簡易名称の斜線の前の数字は,最大エネルギー
積 (BH)max(単位はkJ/m3)を示し,斜線の後の数字は,固有保磁力HcJ(単位はkA/m)の10分の1を示
す。バインダ(主として有機物で,12.3.1参照)を含む硬質磁性材料は,簡易名称の後にpを接尾辞とし
て付ける。
例 表10のAlNiCo 12/6グレードにおける整数12は,(BH)maxの最小値11.6 kJ/m3から得られ,整数6
4
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はHcJの最小値の10分の1,すなわち,55 kA/mの1/10=5.5 kA/mを切り上げるか又は切り下げ
るかして最も近い整数にする。切り下げて整数0になる場合は,四捨五入した0でない小数の最
初の数字にする。
コード番号は,IEC 60404-1[2]で使用される分類体系から派生している。コード番号のアルファベット
は,硬質磁性材料のクラスを意味する。最初の数字は,表10に示すように各クラスの材料の種類を意味
する。2番目の位置にある数字の“0”は材料が磁気的に等方性であり,“1”は材料が磁気的に異方性であ
ることを意味している。3番目の位置にある数字は,違うグレードであることを示す。
9
出荷時の磁化状態及び寸法
この規格に規定する材料は,着磁状態若しくは無着磁状態のいずれかで出荷又は磁気回路に組み込んで
出荷してもよい。磁石の寸法は,発注時に受渡当事者間で合意する必要がある。
10
検査
10.1
検査範囲
検査範囲は,受渡当事者間の協定による。
10.2
検査方法
検査方法は,受渡当事者間の協定による。
適切な形状及び寸法をもつ磁石の最小磁気特性値の検査は,JIS C 2501による。
形状及び寸法が5.2の要求に適合しない場合,検査の詳細は,受渡当事者間の協定によることが望まし
い。
11
不採用の根拠
不採用の根拠には,低磁気品質(幾つかの磁気特性についての最小特性値は,表10〜表19に示す。),
物理的寸法及び寸法公差(表20〜表23参照)を含む。
外部又は内部の機械的欠陥は,それらの取扱い及び使用に当たって有害である場合には,不採用の理由
になることがある。
購入者が供給者に対して不採用の通達を行う場合は,必要に応じて,不採用の現物を一緒に提出する。
12
標準特性表の説明
12.1
硬質磁性合金
12.1.1
アルミニウム−ニッケル−コバルト−鉄−チタン合金(AlNiCo)
12.1.1.1 化学組成
AlNiCo磁石は,アルミニウム,ニッケル,コバルト,鉄及びチタンを主成分とした表4の成分範囲内で
の組成をもつ合金である。
表4−AlNiCo合金の化学組成(質量分率)
単位 %
名称
アルミニ
ウム(Al)
ニッケル
(Ni)
コバルト
(Co)
銅(Cu)
チタン
(Ti)
ニオブ
(Nb)
けい素
(Si)
鉄(Fe)
AlNiCo
8〜13
13〜28
5〜42
2〜6
0〜9
0〜3
0〜0.8
残部
5
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12.1.1.2 製造方法
AlNiCo磁石は,鋳造又は粉末治金による製法によって製造する。20 %を超えるCoを含んだ合金の磁気
性能は,熱処理中に磁界を印加して優先方向に高くすることができる。この熱処理によって,材料に磁気
異方性が発生する。
AlNiCo磁石の最高性能は,柱状晶又は単結晶構造をもつ材料によって達成される。熱処理中に印加され
る磁界は,柱状晶軸に平行とする。
12.1.1.3 副分類
副分類は,次による。
− 等方性磁性合金(鋳造及び焼結)(R1-0-x)
ここで,x=1,2,…
− 異方性磁性合金(鋳造及び焼結)(R1-1-x)
ここで,x=1,2,…
12.1.1.4 磁気特性及び密度
磁気特性及び密度は,表10による(5.2,5.3及び箇条7参照)。
12.1.1.5 寸法公差
焼結及び鋳造AlNiCo合金の寸法公差は,表20による。
12.1.2
鉄−クロム−コバルト合金(FeCrCo)
12.1.2.1 化学組成
FeCrCo合金は,鉄,クロム及びコバルトを主成分とした表5の範囲内の組成をもつ合金である。
表5−FeCrCo合金の化学組成(質量分率)
単位 %
名称
クロム(Cr)
コバルト(Co)
その他の成分
Si,Ti,Mo,Al,V
鉄(Fe)
FeCrCo
25〜35
7〜25
0.1〜3
残部
12.1.2.2 製造方法
FeCrCo合金は,鋳造後,板及び線を作るために,熱間及び冷間での圧延及び引抜き加工を行って製造す
る。個片磁石は,この素材からプレス加工,旋盤加工又は孔あけ加工して作る。成形に続いて,磁石特性
を得るために熱処理を行う。この磁石は,粉末冶金による製法によっても成形できる。焼結磁石と同様に
鋳造磁石の磁気性能は,熱処理中に磁界を印加して特定方向に高くすることができる。
12.1.2.3 副分類
副分類は,次による。
− 等方性磁性合金(R6-0-x)
ここで,x=1,2,…
− 異方性磁性合金(R6-1-x)
ここで,x=1,2,…
12.1.2.4 磁気特性及び密度
等方性及び異方性FeCrCo磁石の磁気特性及び密度は,表11による(5.2,5.3及び箇条7参照)。
12.1.2.5 寸法公差
6
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冷間圧延板並びに冷間引抜線及び冷間引抜棒の寸法公差は,それぞれ表21及び表22による。焼結磁石
の寸法公差は,受渡当事者間の協定による。
12.1.3
鉄−コバルト−バナジウム−クロム合金(FeCoVCr)
12.1.3.1 化学組成
FeCoVCr合金の組成範囲は,表6による。
表6−FeCoVCr合金の化学組成(質量分率)
単位 %
名称
コバルト(Co)
バナジウム+
クロム(V+Cr)
鉄(Fe)
FeCoVCr
49〜54
4〜13
残部
12.1.3.2 製造方法
FeCoVCr合金は,鋳造法,熱間及び冷間圧延法,又は板若しくは線を作るため引抜き加工法によって,
それぞれ製造する。冷間変形処理(変形率が80 %〜95 %)及びその後の500 ℃〜650 ℃の温度範囲による
熱処理は,永久磁石特性の製造にとって不可欠である。
12.1.3.3 副分類
固有保磁力HcJに基づいた副分類を,推奨する。
12.1.3.4 磁気特性及び密度
磁気特性及び密度は,表11による(5.2,5.3及び箇条7参照)。
12.1.3.5 寸法公差
冷間圧延板及び冷間引抜線の寸法公差は,それぞれ表21及び表22による。
12.1.4
希土類−コバルト合金(RECo)
12.1.4.1 化学組成
工業的には,RECo5及びRE2Co17の2種類の合金が重要である。組成RE2Co17は,コバルトの一部を多
数の遷移金属元素で置き換えた2相又は多相の合金に対する総括的な名称として用いる。これらの合金は,
強い一軸結晶磁気異方性及び高い飽和磁化をもつことで,高い固有保磁力HcJ及び高い残留磁束密度Brが
得られる。それらの組成は,表7による。
表7−RECo合金の化学組成(質量分率)
単位 %
名称
サマリウム
(Sm)
鉄(Fe)
銅(Cu)
その他の成分
Zr,Hf,Ti
コバルト(Co)
SmCo5
33〜36
−
−
−
残部
Sm2Co17
24〜26
10〜30
4〜12
0〜3
残部
サマリウム(Sm)は,これらの合金中の主要な希土類金属であり,最良の磁気特性を導くが,セリウム
(Ce)又はプラセオジム(Pr)を希土類成分として用いる場合もある。
12.1.4.2 製造方法
単一結晶粒子で構成するRECo粉末の成形は,磁界中で行うことで,粒子が配向した異方性磁石が得ら
れる。成形体は,真空中又は不活性雰囲気中で焼結された後,熱処理する。
7
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12.1.4.3 副分類
副分類は,次による。
− 異方性RECo5合金(R5-1-x)
ここで,x=1,2,…,9
− 異方性RE2Co17合金(R5-1-x)
ここで,x=10,11,…,19
12.1.4.4 磁気特性及び密度
磁気特性及び密度は,表12による(5.2,5.3及び箇条7参照)。
12.1.4.5 寸法公差
寸法公差は,受渡当事者間の協定による。
12.1.5
希土類−鉄−ボロン合金(REFeB)
12.1.5.1 化学組成
REFeB磁石合金は,RE2Fe14B化合物を主成分とする。希土類元素(RE)は,主にネオジム(Nd)で構
成し,一部をディスプロシウム(Dy),プラセオジム(Pr)又は他の希土類元素に置き換えてもよい。鉄
は,その一部をコバルト(Co)に置き換えてもよい。Nd2Fe14B合金は,正方晶の結晶構造を形成し,高飽
和磁化及び高い一軸結晶磁気異方性を示す。
REFeB合金の組成範囲は,表8による。
表8−REFeB合金の化学組成(質量分率)
単位 %
名称
総RE
コバルト
(Co)
ほう素(B) ディスプロシウム,テルビ
ウム,プラセオジムなど
(Dy,Tb,Prなど)
その他の成分
V,Nb,Al,Ga,
Cu
鉄(Fe)
REFeB
28〜35
0〜15
0.85〜1.2
0〜10
0〜1
残部
12.1.5.2 製造方法
製造方法には,焼結法と熱間加工法との2種類がある。焼結法では,単一結晶粒子で構成するREFeB粉
末の成形を,磁界中で行うことで,粒子が配向した異方性磁石が得られる。成形体は,真空中又は不活性
雰囲気中で焼結された後,熱処理する。保磁力向上に必要なDy量又はTb量を低減するために,これら重
希土類元素を焼結磁石表面から拡散させる粒界拡散法が用いられる場合がある[3]。熱間加工法では,超急
冷法によって微細結晶化されたREFeB粉末を無磁場の熱間中で塑性加工を行うことで,圧縮ひずみ(歪)
を受けた方向に結晶が配向した異方性磁石が得られる。
12.1.5.3 副分類
副分類は,次による。
− 異方性REFeB合金(焼結)(R7-1-x)
ここで,x=1,2,…,29,
− 異方性REFeB合金(熱間加工)(R7-1-x)
ここで,x=30,31,…
12.1.5.4 磁気特性及び密度
磁気特性及び密度は,表13及び表13Aによる(5.2,5.3及び箇条7参照)。
8
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12.1.5.5 寸法公差
寸法公差は,表20に示すTi含有量1 %以下の焼結AlNiCo磁石の寸法公差と同様とする。
12.2
硬質磁性セラミックス(ハードフェライト)
12.2.1
化学組成
ハードフェライトの化学成分は,分子式MO・nFe2O3で表す。MはBa,Sr及びCaを示し,CaはLa及
びCoで置き換える場合にだけ用いられる。比率nは,4.5〜6.5まで変化する。ハードフェライトは六方晶
構造をもち,高い一軸結晶磁気異方性を示すが,飽和磁化は比較的低い。
磁気特性は,La及びCoの置換えによって改良することができる。材質として,Sr-La-Co系及びCa-La-Co
系があり,いずれの組成系においても保磁力の向上及びα(HcJ) の低減を実現している。
12.2.2
製造方法
単一結晶粒子で構成するハードフェライト粉末の成形を,磁界中で行うことで,粒子が配向した異方性
磁石が得られる。成形体は,大気中で焼結する。
12.2.3
副分類
副分類は,次による。
− 等方性ハードフェライト(S1-0-x)
ここで,x=1,2,…
− 異方性ハードフェライト(S1-1-x)
ここで,x=1,2,…
12.2.4
磁気特性及び密度
等方性及び異方性ハードフェライトの磁気特性及び密度は,表14による(5.2,5.3及び箇条7参照)。
12.2.5
寸法公差
等方性及び異方性ハードフェライトの寸法公差は,表23による。
12.3
ボンド磁石
12.3.1
概要
ボンド磁石は,磁石粉末とプラスチック材料との複合体である。このバインダ相は,複合体の機械的性
質のほとんどを決定し,一方,磁石粉末はその磁気特性値を決定する。複合体の特性は,永久磁石及びマ
トリックス材料の種類だけでなく,充塡率によっても左右される。また,異方性材料の場合には配向度に
よっても変化するため,その品質レベルは多種多様である。
焼結材料に比べて低い磁気特性にもかかわらず,ボンド磁石は製造コストが安く,形状に自由度が大き
く,かつ,機械的性質が優れているため,多くの用途において経済的及び技術的な利点が提供できる。
粉末冶金での高価で精密な工程は,不要である。
12.3.2
化学組成
ボンド磁石を製造するための磁石材料には,AlNiCo,SmCo5,Sm2Co17,NdFeB,SmFeN及びハードフ
ェライトの粉末がある(12.1.1.1,12.1.4.1,12.1.5.1及び12.2.1参照)。
REFeB磁石粉末は,等方性ボンド磁石用及び異方性ボンド磁石用の2種類がある。等方性REFeB粉末
は,サブミクロンサイズの結晶粒径をもち,超急冷及びそれに続く熱処理によって製造される。異方性
REFeB粉末は,水素雰囲気で加熱及び分解させ,その後,真空雰囲気で脱水素及び再結合することによっ
て製造される。一連の工程は水素化・不均化・脱水素・再結合からなり,HDDR(Hydrogenation-
Disproportionation-Desorption-Recombination)プロセスと呼ばれる。異方性REFeB粉末は,粒径が100 μm
程度で,配向が一方向にそろったサブミクロンサイズの結晶粒径をもつ。保磁力向上を目的として,粒界
9
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拡散を用いる場合がある。
REFeNボンド磁石を製造するための磁石材料は,Sm2Fe17N3金属間化合物であり,その化学組成は表9
による。REFeN粉末は,Sm2O3及びFe粉末を原料として,Caを還元剤とする還元拡散処理及びそれに続
く窒化処理によって製造される。処理された磁石粉末の形状が粗大な場合,続けて粉砕する必要がある。
主なバインダには,ゴム,熱可塑性又は熱硬化性樹脂がある。
表9−ボンド磁石REFeN合金の化学組成(質量分率)
単位 %
名称
サマリウム(Sm)
窒素(N)
鉄(Fe)
REFeN
22〜27
3.0〜4.0
残部
12.3.3
製造方法
可とう性のある磁石は圧延,押出し又はカレンダー成形によって製造する。一方,固くて,安定形状の
磁石は射出,圧縮又は押出成形によって製造される。
射出成形法では,バインダに応じて混練機,押出混練機又はニーダを用いて磁石粉末を冷間又は温間で
混練し,コンパウンドをあらかじめ作製する。
射出成形磁石に用いる最も重要なバインダは,熱可塑性のポリアミド,ポリエチレン及びポリフェニレ
ンサルファイド(PPS)である。コンパウンドを射出成形し,ボンド磁石が製造される。製造の際は,1
個取り又は多数個取りの金型を,磁石形状,寸法及び生産数量に応じて使い分ける。
異方性グレードの製造においては,金型内の磁界強度及び磁石形状によって決定される配向条件が磁石
特性値を決定する。
圧縮成形法は,市販のボンド磁石中では唯一希土類ボンド磁石の製造に使用されているが,バインダと
してエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂を用いる。
コンパウンドは,金型キャビティ内に充塡し,0.6 GPa〜1.0 GPaの圧力で加圧成形する。成形体は,バ
インダの硬化のための熱処理を行う。異方性ボンド磁石も,異方性磁石粉末に配向磁界を印加しながら加
圧成形する方法で製造することができる。
12.3.4
副分類
副分類は,次による。
− 等方性AlNiCoボンド磁石(U1-0-x)
ここで,x=[30+n] 圧縮成形
n=0,1,2,…
− 等方性RECoボンド磁石(U2-0-x)
ここで,x=[20+n] 射出成形
x=[30+n] 圧縮成形
n=0,1,2,…,4
RECo5
n=5,6,7,…,9
RE2Co17
− 異方性RECoボンド磁石(U2-1-x)
ここで,x=[20+n] 射出成形
x=[30+n] 圧縮成形
n=0,1,2,…,4
RECo5
10
C 2502:2019
n=5,6,…,9
RE2Co17
− 等方性REFeBボンド磁石(U3-0-x)
ここで,x=[20+n] 射出成形
x=[30+n] 圧縮成形
n=0,1,2,…,9
− 異方性REFeBボンド磁石(U3-1-x)
ここで,x=[20+n] 射出成形
x=[30+n] 圧縮成形
n=0,1,2,…,9
− 等方性ハードフェライトボンド磁石(U4-0-x)
ここで,x=[10+n] カレンダー及び押出し
x=[20+n] 射出成形
n=0,1,2,…
− 異方性ハードフェライトボンド磁石(U4-1-x)
ここで,x=[10+n] カレンダー及び押出し
x=[20+n] 射出成形
n=0,1,2,…,9
− 異方性REFeNボンド磁石(U5-1-x)
ここで,x=[20+n] 射出成形
n=0,1,2,…,9
12.3.5
磁気特性及び密度
磁気特性及び密度は,次による。
− AlNiCoボンド磁石(AlNiCo p)
表15
− RECoボンド磁石(RECo p)
表16
− 等方性REFeBボンド磁石(REFeB p)
表17
− 異方性REFeBボンド磁石(REFeN p)
表17A
− ハードフェライトボンド磁石(hard ferrite p)
表18
− REFeNボンド磁石(REFeN p)
表19
12.3.6
寸法公差
寸法公差は,受渡当事者間の協定による。
13
不可逆減磁挙動
13.1
概要
本来,残留磁化状態にある永久磁石は,減磁界にさらされると結局ある量の磁束を失う。減磁界を取り
除くと,残留磁化本来の磁束が全面的又は部分的に回復する。前者の場合には,磁気的変化は完全に可逆
であるが,後者の場合は,部分的に可逆で部分的に不可逆である。磁界の変化に対応する磁束の可逆変化
は,材料規格関連表に示されるリコイル比透磁率μrecによって定量的に表現される。したがって,この可
逆変化は,永久磁石デバイスの設計を行う場合に考慮される。
設計をするとき,可逆変化だけを示す減磁界の範囲を知ることは,非常に重要である。厳密に言えば,
許容量の不可逆磁束変化(不可逆減磁)を起こす減磁界強度を知る必要がある。図1に,詳細を示す。
11
C 2502:2019
13.2
減磁界強度HDの一般的定義
図1は,フル着磁された後の残留磁束密度(Br=Jr)をもつ硬質磁性材料の減磁曲線及びリコイル曲線を
示す。ある強度の減磁界HDを印加し,その磁界を再びゼロに戻すと(磁界の過渡的作用),材料中の残留
磁束密度(Bp=Jp)が導出される。これをリコイル残留磁束密度と呼ぶ。BpがBr未満の場合は,相対的に
磁束の不可逆減磁が発生する。HDの増加に伴い,減磁量も増加する。したがって,あらかじめ決めた最大
許容範囲の減磁量を導くHDの値が,減磁界に対する硬質磁性材料の定量的尺度となる。例えば,最大許
容減磁量が5 %の場合には,これに合致した磁界をHD5と呼ぶ。HDは,JIS C 2501の箇条9(減磁曲線の
測定)を用いて実験的に決定してもよい。
13.3
減磁界強度HDの簡易的定義
焼結NdFeB磁石においては,リコイル曲線は減磁曲線とほぼ平行である。この場合,減磁界強度HDは,
簡易的に定義することができる(図2参照)。
定義の方法は,次による。
計測点群[H(i)及びB(i)]をもつ減磁曲線の直線部は,HcJの20 %〜70 %の磁界範囲において,式(1)によ
る線形回帰直線を適用する。
()
()i
H
B
i
f
×
×
+
=
0
fit
lin
r,
μ
μ
··························································· (1)
この直線は,点Br,linにおいてB軸と交わる。例えば,5 %の減磁においては,適用した回帰直線と同じ
傾きをもち,0.95×Br,lin点でB軸と交わる直線を描く。この平行線は,HD5の磁界値において元の減磁曲線
と交わる。減磁曲線上の直線の傾きμfitは,[B(0.7 HcJ)−B(0.2 HcJ)]/(0.7 HcJ−0.2 HcJ) で求める。
この簡略化は,次の制約においてだけ適用できる。
− 簡易法は,表13による焼結NdFeB磁石及び表13Aによる熱間加工NdFeB磁石だけに適用する。
− RECo磁石のように減磁曲線の直線性から強く逸脱するような材料には適用しない。
− 固有保磁力HcJが,400 kA/mを超える。
− 適用する直線の傾きμfitが,1.0〜1.15の範囲である(材料の有限値透磁率を仮定)。
適用直線における決定係数R2は,0.99より大きいことが望ましい。n個の観測点,[H(i),B(i)](1=i≦n)
に対する決定係数は,式(2)によって求める。
tot
err
2
1SS
R
−
=
············································································· (2)
総平方和Stotは,式(3)による。
()
[
]
∑
−
=
i
B
i
B
S
2
tot
····································································· (3)
残差平方和Serrは,式(4)による。
()
()
[
]
∑
−
=
i
i
f
i
B
S
2
err
·································································· (4)
n個の観測点におけるBの平均値は,式(5)による。
()
∑
=
i
i
B
n
B
1
············································································ (5)
12
C 2502:2019
B:磁束密度又は磁気誘導
J:磁気分極
H:磁界強度
Br,Jr:残留磁束密度,残留磁気分極
Bp,Jp:リコイル残留磁束密度
HcB:保磁力
HcJ:固有保磁力
HD:減磁界強度
図1−B(H),J(H) 減磁曲線及びリコイル曲線の図式表現
13
C 2502:2019
B:磁束密度又は磁気誘導
J:磁気分極
H:磁界強度
Br:残留磁束密度,残留磁気分極
Br,lin,Jr,lin:線形補完によって求めた残留磁束密度,残留磁気分極
Bp,Jp:リコイル残留磁束密度
HcJ:固有保磁力
HD:減磁界強度
図2−B(H),J(H) 減磁曲線及びリコイル曲線の簡易図式表現
14
各種磁石の磁気特性,密度,寸法公差など(表10〜表23)
表10〜表19に様々な材料の最小特性値及び公称特性値を示す。リコイル比透磁率,温度係数,キュリ
ー温度,最高動作温度及び密度の代表的な値も示す。
表20〜表23に様々な材料の寸法公差を示す。
14
C 2502:2019
表10−AlNiCo磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
AlNiCo
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
AlNiCo 9/5
i
R1-0-1
鋳造
又は焼結
9
13
550
600
44
52
47
55
7
6.8
AlNiCo 12/6
i
R1-0-2
11.6
15.6
630
680
52
60
55
63
7.5
7.0
AlNiCo 17/9
i
R1-0-3
17
21
580
630
80
88
86
94
7.5
7.1
AlNiCo 37/5
a
R1-1-1
鋳造
37
41
1 180
1 230
48
56
49
57
4
7.3
AlNiCo 38/11
a
R1-1-2
38
42
800
850
110
118
112
120
2
7.3
AlNiCo 44/5
a
R1-1-3
44
48
1 200
1 250
52
60
53
61
3
7.3
AlNiCo 60/11
a
R1-1-4
60
64
900
950
110
118
112
120
2
7.3
AlNiCo 36/15
a
R1-1-5
36
40
700
750
140
148
148
156
2
7.3
AlNiCo 58/5
a
R1-1-6
58
62
1 300
1 350
52
60
53
61
3
7.3
AlNiCo 72/12
a
R1-1-7
72
76
1 050
1 100
118
126
120
128
2
7.3
AlNiCo 34/5
a
R1-1-10
焼結
34
38
1 120
1 170
47
55
48
56
4
7.3
AlNiCo 26/6
a
R1-1-11
26
30
900
950
56
64
58
66
4.5
7.1
AlNiCo 31/11
a
R1-1-12
31
35
760
810
107
115
111
119
3
7.1
AlNiCo 33/15
a
R1-1-13
33
37
650
700
135
143
150
158
2
7.1
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.02 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.03 %/℃〜+0.03 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
AlNiCo 9/5のキュリー温度:750 ℃
AlNiCo 9/5以外のAlNiCo磁石のキュリー温度:800 ℃〜850 ℃
最高動作温度:550 ℃
注a) i=等方性及びa=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
15
C 2502:2019
表11−FeCrCo及びFeCoVCr磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率c)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
FeCrCo/FeCoVCr
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
FeCrCo 12/4
i
R6-0-1
鋳造又は
焼結
12
16
800
850
40
44
42
46
6
7.6
FeCrCo 10/3
i
R6-0-2
10
14
850
900
27
31
29
33
6
7.6
FeCrCo 28/5
a
R6-1-1
28
32
1 000
1 050
45
49
46
50
3.5
7.6
FeCrCo 30/4
a
R6-1-2
30
34
1 150
1 200
40
44
41
45
3.5
7.6
FeCrCo 35/5
a
R6-1-3
35
39
1 050
1 100
50
54
51
55
3.5
7.6
FeCrCo 44/5
a
R6-1-4
44
48
1 300
1 350
44
48
45
49
2.5
7.7
FeCoVCr 11/2
a
R3-1-1
鋳造b)
11
15
800
850
24
28
24
28
5
8.1
代表特性値:
FeCrCo
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.05 %/℃,FeCrCo 12/4(20 ℃〜100 ℃)
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.03 %/℃,他のFeCrCo(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.04 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:620 ℃〜640 ℃
継続的な動作温度:500 ℃
FeCoVCr
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.01 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=〜0 %/℃(概略ゼロを表す。)(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:720 ℃
最高動作温度:500 ℃
注a) i=等方性及びa=異方性を示す。
b) 熱間圧延,冷間圧延及び引抜きも含む。
c) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
16
C 2502:2019
表12−RECo磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
kJ/m3
Br
mT
HcB
kA/m
HcJ
kA/m
µrec
ρ
Mg/m3
RECo
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
RECo5 140/120
a
R5-1-1
焼結
140
156
860
890
600
680
1 200
1 360
1.05
8.3〜8.5
RECo5 160/120
a
R5-1-2
160
176
920
950
660
720
1 200
1 360
RECo5 150/70
a
R5-1-3
150
166
900
930
600
670
700
860
RECo5 170/70
a
R5-1-4
170
186
930
960
600
700
700
860
RECo5 120/160
a
R5-1-5
120
136
800
830
620
700
1 600
1 760
RE2Co17 140/100
a
R5-1-10
140
156
900
930
620
670
1 000
1 160
1.1
8.3〜8.4
RE2Co17 160/70
a
R5-1-11
160
176
940
970
600
700
700
860
RE2Co17 180/100
a
R5-1-12
180
196
1 000
1 030
680
750
1 000
1 160
RE2Co17 200/70
a
R5-1-13
200
216
1 050
1 080
600
780
700
860
RE2Co17 220/70
a
R5-1-14
220
236
1 100
1 130
600
820
700
860
RE2Co17 180/150
a
R5-1-15
180
196
1 000
1 030
660
750
1 500
1 660
RE2Co17 200/150
a
R5-1-16
200
216
1 050
1 080
700
780
1 500
1 660
RE2Co17 230/80
a
R5-1-17
230
246
1 120
1 150
700
800
800
1 300
代表特性値:
RECo5
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.04 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.3 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:720 ℃
最高動作温度:250 ℃
RE2Co17
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.03 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.25 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:820 ℃
最高動作温度:350 ℃
注a) a=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
17
C 2502:2019
表13−REFeB焼結磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
REFeB
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
REFeB 240/180
a
R7-1-6
焼結
240
256
1 160
1 210
840
920
1 800
1 960
1.05
7.5〜7.7
REFeB 280/120
a
R7-1-7
280
296
1 240
1 290
900
980
1 200
1 360
REFeB 320/88
a
R7-1-8
320
336
1 310
1 360
800
1 000
880
1 040
REFeB 210/240
a
R7-1-9
210
226
1 060
1 110
760
840
2 400
2 560
REFeB 240/200
a
R7-1-10
240
256
1 160
1 210
840
920
2 000
2 160
REFeB 310/130
a
R7-1-11
310
326
1 300
1 350
900
1 020
1 300
1 460
REFeB 250/240
a
R7-1-12
250
266
1 200
1 250
830
950
2 400
2 560
REFeB 260/200
a
R7-1-13
260
276
1 210
1 260
840
960
2 000
2 160
REFeB 340/130
a
R7-1-14
340
356
1 330
1 380
920
1 050
1 300
1 460
REFeB 360/90
a
R7-1-15
360
376
1 350
1 400
800
1 020
900
1 060
REFeB 380/100
a
R7-1-16
380
396
1 420
1 470
990
1 120
1 000
1 160
REFeB 290/200
a
R7-1-17
290
306
1 220
1 270
920
970
2 000
2 160
REFeB 310/170
a
R7-1-18
310
326
1 270
1 320
960
1 010
1 700
1 860
REFeB 350/130
a
R7-1-19
350
366
1 350
1 400
1 000
1 070
1 300
1 460
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.12 %/℃〜−0.09 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.70 %/℃〜−0.45%/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:310 ℃
最高動作温度:200 ℃
注a) a=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
18
C 2502:2019
表13A−REFeB熱間加工磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
REFeB
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
REFeB 240/110
a
R7-1-30
熱間加工
240
255
1 140
1 180
830
860
1 110
1 270
1.05
7.5〜7.7
REFeB 230/159
a
R7-1-31
230
245
1 080
1 130
810
845
1 590
1 790
REFeB 270/110
a
R7-1-32
270
285
1 220
1 250
870
900
1 110
1 270
REFeB 270/140
a
R7-1-33
270
285
1 220
1 250
880
915
1 430
1 615
REFeB 300/110
a
R7-1-34
300
315
1 280
1 300
920
940
1 110
1 270
REFeB 320/90
a
R7-1-35
320
340
1 300
1 330
840
900
900
1 030
REFeB 290/140
a
R7-1-36
290
305
1 270
1 290
920
960
1 430
1 590
REFeB 310/130
a
R7-1-37
310
330.
1 290
1 330
970
1 110
1 350
1 510
REFeB 250/180
a
R7-1-38
250
270
1 170
1 200
900
940
1 800
1 990
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.1 %/℃〜−0.12 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.70 %/℃〜−0.45 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:310 ℃
最高動作温度:180 ℃
注a) a=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
19
C 2502:2019
表14−ハードフェライトの磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
ρ
Mg/m3
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
(BH)max
kJ/m3
残留磁束密度
Br
mT
保磁力
HcB
kA/m
固有保磁力
HcJ
kA/m
リコイル比
透磁率d)
µrec
Hard ferrite
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
Hard ferrite 7/21
i
S1-0-1
焼結
6.5
8.5
190
220
125
149
210
234
1.2
4.9
Hard ferrite 7/25
i
S1-0-2
6.5
8.5
190
220
120
144
250
274
1.2
4.9
Hard ferrite 20/19
a
S1-1-1
20
22
320
340
170
194
190
214
1.1
4.8
Hard ferrite 24/23
a
S1-1-2
24
26
350
370
215
239
230
254
1.1
4.8
Hard ferrite 25/14
a
S1-1-3
25
27
380
400
130
154
135
159
1.1
5.0
Hard ferrite 26/18
a
S1-1-4
26
28
370
390
175
199
180
204
1.1
5.0
Hard ferrite 22/30
a
S1-1-5
22
24
350
370
255
270
295
319
1.1
4.6
Hard ferrite 26/26
a
S1-1-6
26
28
370
390
230
274
260
284
1.1
4.7
Hard ferrite 29/22
a
S1-1-7
29
31
390
410
210
234
220
244
1.1
4.8
Hard ferrite 32/17
a
S1-1-8
32
34
410
430
160
184
165
189
1.1
4.9
Hard ferrite 32/25
a
S1-1-9
32
34
410
430
240
264
250
274
1.1
4.9
Hard ferrite 24/35
a
S1-1-10
24
26
360
380
260
275
350
374
1.1
4.8
Hard ferrite 29/15
a
S1-1-11
29
31
400
420
145
169
150
174
1.1
5.0
Hard ferrite 25/38
a
S1-1-12
25
27
380
400
275
290
380
404
1.1
4.95
Hard ferrite 31/30
a
S1-1-13
31
33
410
430
295
310
300
325
1.1
4.95
Hard ferrite 35/25
a
S1-1-14
35
37
430
450
245
269
250
274
1.1
4.95
Hard ferrite 38/27 b)
a
S1-1-15
38
40
450
460
260
280
270
294
1.1
5.0
Hard ferrite 36/34 b)
a
S1-1-16
36
38
440
450
320
340
340
364
1.1
5.0
Hard ferrite 33/38 b)
a
S1-1-17
33
35
420
430
300
320
380
404
1.1
5.0
Hard ferrite 41/34 c)
a
S1-1-18
41
43
460
470
320
340
340
364
1.1
5.1
Hard ferrite 39/39 c)
a
S1-1-19
39
41
450
460
340
360
390
414
1.1
5.1
Hard ferrite 41/38 c)
a
S1-1-20
41
43
470
480
340
360
380
404
1.1
5.1
Hard ferrite 40/44 c)
a
S1-1-21
40
41
460
470
340
360
440
464
1.1
5.1
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
20
C 2502:2019
表14−ハードフェライトの磁気特性及び密度(続き)
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.2 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=0.25 %/℃〜0.4 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
Sr-La-Co系グレード[注b)に示す。]の固有保磁力の温度係数α(HcJ)=0.11 %/℃〜0.24 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
Ca-La-Co系グレード[注c)に示す。]の固有保磁力の温度係数α(HcJ)=0.06 %/℃〜0.15 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:450 ℃
最高動作温度:250 ℃
注a) i=等方性及びa=異方性を示す。
b) これらのグレードは,Sr-La-Co系フェライトである。
c) これらのグレードは,Ca-La-Co系フェライトである。
d) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
表15−等方性AlNiCoボンド磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
AlNiCo p
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
AlNiCo 3/5p
i
U1-0-30
圧縮成形
3.1
5.1
280
310
37
41
46
50
2.5
5.3
AlNiCo 5/6p
i
U1-0-31
5.2
7.2
320
350
46
50
56
60
2.5
5.4
AlNiCo 7/8p
i
U1-0-32
7.0
9.0
340
370
72
76
84
88
2.5
5.5
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.02 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.07 %/℃〜+0.03 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:750 ℃〜850 ℃
最高動作温度:バインダに依存する。
注a) i=等方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
21
C 2502:2019
表16−RECoボンド磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
RECo p
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
RECo5 52/52p
a
U2-1-20
射出成形
52
56
570
600
330
430
520
680
1.1
5.6
RECo5 68/60p
a
U2-1-21
68
72
620
650
380
500
600
760
1.1
5.7
RE2Co17 20/60p
i
U2-0-25
20
24
350
380
200
230
600
760
1.15
5.6
RE2Co17 30/80p
i
U2-0-35
圧縮成形
30
34
430
460
300
330
800
960
1.15
6.8
RE2Co17 40/60p
a
U2-1-25
射出成形
40
44
480
510
300
400
600
760
1.05
5.3
RE2Co17 65/70p
a
U2-1-26
65
69
610
640
360
480
700
860
1.05
5.5
RE2Co17 75/55p
a
U2-1-27
75
79
650
680
440
510
550
710
1.05
5.7
RE2Co17 110/75p
a
U2-1-35
圧縮成形
110
114
780
810
480
590
750
910
1.05
6.8
代表特性値:
RECo5
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.04 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.3 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:720 ℃
継続的な動作温度:バインダに依存する。
RE2Co17
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.03 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.25 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:820 ℃
最高動作温度:バインダに依存する。
注a) i=等方性及びa=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
22
C 2502:2019
表17−等方性REFeBボンド磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
REFeB p
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
REFeB 28/56p
i
U3-0-20
射出成形
28
36
430
470
270
300
560
720
1.25
4.2
REFeB 33/56p
i
U3-0-21
33
41
470
510
290
320
560
720
1.25
4.6
REFeB 26/90p
i
U3-0-22
26
34
400
440
270
300
900
1 060
1.15
4.2
REFeB 30/90p
i
U3-0-23
30
38
440
480
280
310
900
1 060
1.15
4.6
REFeB 40/70p
i
U3-0-24
40
48
470
510
320
350
700
860
1.25
5.0
REFeB 45/70p
i
U3-0-25
45
53
510
550
350
380
700
860
1.25
5.7
REFeB 50/70p
i
U3-0-26
50
58
550
590
380
410
700
860
1.25
5.7
REFeB 72/64p
i
U3-0-27
72
80
650
690
370
400
640
800
1.25
6.0
REFeB 40/100p
i
U3-0-28
40
48
480
520
330
360
1 000
1 160
1.15
5.3
REFeB 63/64p
i
U3-0-30
圧縮成形
63
71
630
670
360
420
640
800
1.25
5.8
REFeB 53/95p
i
U3-0-31
53
61
560
600
350
410
950
1 110
1.15
5.8
REFeB 82/68p
i
U3-0-32
82
90
700
740
500
540
680
840
1.25
6.2
REFeB 87/95p
i
U3-0-33
87
92
720
760
470
500
950
1 000
1.20
6.5
REFeB 95/67p
i
U3-0-34
95
100
760
800
470
500
670
720
1.20
6.5
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.1 %/℃〜−0.15 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.4 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
REFeB合金のキュリー温度:310 ℃
最高動作温度:バインダに依存する。
注a) i=等方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
23
C 2502:2019
表17A−異方性REFeBボンド磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
REFeB
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
REFeB 75/116p
a
U3-1-20
射出成形
75
80
665
685
425
445
1 160
1 220
1.1〜1.2
5.0〜5.2
REFeB 85/111p
a
U3-1-21
85
95
680
735
445
517
1 110
1 150
REFeB 115/103p
a
U3-1-22
115
119
790
815
490
533
1 030
1 070
REFeB 120/96p
a
U3-1-23
120
125
845
870
510
535
960
1 010
REFeB 139/95p
a
U3-1-24
139
143
890
915
550
596
950
994
REFeB 135/131p
a
U3-1-30
圧縮成形
135
155
850
950
590
656
1 310
1 370
5.9〜6.3
REFeB 143/119p
a
U3-1-31
143
159
850
950
550
616
1 190
1 270
REFeB 151/103p
a
U3-1-32
151
167
900
985
550
616
1 030
1 090
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.11 %/℃〜−0.14 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.465 %/℃〜−0.56 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:310 ℃
最高動作温度:バインダに依存する。
注a) a=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
24
C 2502:2019
表18−ハードフェライトボンド磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
Hard ferrite p
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
Hard ferrite 3/16p
i
U4-0-10
押出
3.2
4.0
130
140
85
97
160
176
1.15
3.8
Hard ferrite 1/18p
i
U4-0-20
射出成形
0.8
1.6
70
80
50
57
175
191
1.1
2.3
Hard ferrite 3/18p
i
U4-0-21
3.2
4.0
135
145
85
105
175
191
1.1
3.8
Hard ferrite 4/22p
i
U4-0-22
3.5
4.3
145
155
110
117
215
231
1.1
3.8
Hard ferrite 7/18p
a
U4-1-10
押出又は
カレンダー
6.5
7.3
185
195
110
137
175
191
1.1
3.6
Hard ferrite 9/17p
a
U4-1-11
9
9.8
215
225
145
163
170
186
1.1
3.6
Hard ferrite 11/24p
a
U4-1-12
11
11.8
240
250
170
181
240
256
1.1
3.7
Hard ferrite 15/24p
a
U4-1-13
14.5
15.3
275
285
190
206
240
256
1.1
3.8
Hard ferrite 8/19p
a
U4-1-20
射出成形
7.5
8.3
210
220
120
160
185
201
1.1
3.2
Hard ferrite 12/23p
a
U4-1-21
12
12.8
250
260
170
194
230
246
1.1
3.5
Hard ferrite 15/21p
a
U4-1-22
15
15.8
280
290
180
215
210
226
1.1
3.7
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.2 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=0.25 %/℃〜0.4 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:450 ℃
最高動作温度:バインダに依存する。
注a) i=等方性及びa=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
25
C 2502:2019
表19−異方性REFeNボンド磁石の磁気特性及び密度
材質名
製造方法
磁気特性
密度
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
最大エネルギー積
残留磁束密度
保磁力
固有保磁力
リコイル比
透磁率b)
(BH)max
Br
HcB
HcJ
µrec
ρ
kJ/m3
mT
kA/m
kA/m
Mg/m3
REFeN p
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
最小値
公称値
代表値
REFeN 75/70 p
a
U5-1-20
射出成形
75
80
640
660
430
460
700
780
1.1
4.2
REFeN 91/63 p
a
U5-1-21
91
95
690
730
450
490
630
750
4.4
REFeN 100/66 p
a
U5-1-22
100
110
760
790
470
510
660
710
4.7
REFeN 91/86p
a
U5-1-23
91
95
690
720
480
520
860
900
4.6
代表特性値:
残留磁束密度の温度係数α(Br)=−0.07 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
固有保磁力の温度係数α(HcJ)=−0.50 %/℃(20 ℃〜100 ℃)
キュリー温度:476 ℃
最高動作温度:バインダに依存する。
注a) a=異方性を示す。
b) リコイル比透磁率は,JIS C 2501の式(9)で定義される。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
26
C 2502:2019
表20−AlNiCo磁石の寸法公差(鋳造又は焼結上り)
単位 mm
公称値
Ti≦1 %の焼結合金
Ti>1 %の焼結合金
鋳造合金
を超え
以下
成形方向に対す
る垂直方向
成形方向
成形方向に対す
る垂直方向
成形方向
砂型鋳造
シェル型
鋳造
±
±
±
±
±
±
4
6
8
4
6
8
10
0.15
0.20
0.20
0.20
0.20
0.25
0.25
0.30
0.20
0.25
0.25
0.30
0.25
0.30
0.30
0.35
0.40
0.40
0.40
0.45
0.25
0.25
0.25
0.25
10
13
16
20
13
16
20
25
0.25
0.25
0.30
0.30
0.30
0.35
0.35
0.40
0.30
0.35
0.40
0.45
0.35
0.45
0.45
0.55
0.50
0.50
0.55
0.60
0.30
0.30
0.40
0.50
25
30
35
40
30
35
40
45
0.35
0.40
0.45
0.50
0.40
0.50
0.55
0.60
0.50
0.55
0.65
0.70
0.60
0.70
0.75
0.80
0.65
0.70
0.75
0.80
0.50
0.60
0.60
0.70
45
50
55
60
50
55
60
70
0.50
0.55
0.60
−
0.65
0.70
0.80
−
0.75
0.80
0.90
−
0.90
1.00
1.10
−
0.80
1.00
1.00
1.00
0.70
0.80
0.80
0.80
70
80
90
80
90
100
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
1.00
1.10
1.20
0.80
0.80
0.80
表21−FeCrCo及びFeCoVCr合金の最大厚さ6 mm,最大幅125 mmの冷間圧延板の寸法公差
単位 mm
厚さ(最大6 mm)
幅(最大125 mm)
厚さの範囲
厚さの公差b)
端の状態
厚さの範囲
幅の公差
以上
未満
以上
未満
0.10
0.15
0.40
1.00
1.50
2.50
4.00
0.15
0.40
1.00
1.50
2.50
4.00
6.00 a)
±0.010
±0.020
±0.030
±0.040
±0.050
±0.060
±0.080
切断
切断
切断
切断
0.10
0.40
1.50
2.50
0.40
1.50
2.50
6.00 a)
+0.3
+0.4
+0.6
+0.8
処理なし
(圧延上り)
0.3
6.00 a)
+3.0
注a) 6 mmを含む。
b) 厚さは,端からの距離が20 mm以上の場合,任意の点で測定してもよい。幅が40 mm以下の場合,測定は板
の中央部で行う。
27
C 2502:2019
表22−FeCrCo及びFeCoVCr合金の冷間引抜線及び棒の直径の寸法公差
単位 mm
直径の範囲
直径の公差
以上
未満
(±)
0.25
0.40
0.63
1.0
1.6
2.5
4.0
6.3
10.0
16.0
0.25
0.40
0.63
1.0
1.6
2.5
4.0
6.3
10.0
16.0
20.0(以下)
0.01
0.015
0.02
0.03
0.04
0.06
0.08
0.10
0.15
0.20
0.25
28
C 2502:2019
表23−ハードフェライトの寸法公差
単位 mm
公称値
等方性ハードフェライト
異方性ハードフェライト
ハードフェライトボンド
を超え
以下
成形方向に対する
垂直方向
成形方向
成形方向に対する
垂直方向
成形方向a)
押出又は圧延
射出又は圧縮
±
±
±
±
±
±
4
6
8
4
6
8
10
0.25
0.25
0.25
0.30
0.40
0.40
0.40
0.40
0.25
0.25
0.25
0.30
0.40
0.40
0.40
0.40
0.15
0.15
0.15
0.15
0.10
0.10
0.10
0.10
10
13
16
20
13
16
20
25
0.30
0.30
0.35
0.40
0.40
0.40
0.45
0.55
0.30
0.35
0.45
0.55
0.40
0.45
0.55
0.70
0.20
0.20
0.25
0.30
0.10
0.15
0.15
0.15
25
30
35
40
30
35
40
45
0.55
0.65
0.75
0.85
0.70
0.85
1.00
1.15
0.70
0.80
0.95
1.10
0.90
1.00
1.20
1.35
0.35
0.40
0.45
0.50
0.20
0.20
0.25
0.25
45
50
55
60
50
55
60
70
0.95
1.05
1.15
1.30
1.30
1.65
1.80
2.10
1.20
1.30
1.45
1.65
−
−
−
−
0.50
0.55
0.60
0.70
0.25
0.30
0.30
0.35
70
80
90
80
90
100
1.50
1.70
1.90
2.40
2.70
3.00
1.90
2.15
2.40
−
−
−
−
−
−
−
−
−
注a) 湿式成形ハードフェライトは,全ての場合において磁極面を加工する。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
29
C 2502:2019
附属書A
(参考)
AlNiCo,FeCrCo,FeCoVCr,SmCo,NdFeB,ハードフェライト及び
SmFeNボンド磁石の物理的及び機械的特性参考値
表A.1に,グループの異なる硬質磁性材料の物理的及び機械的特性の幾つかを示す。
この物理的及び機械的特性には,AlNiCo,FeCrCo,FeCoVCr,SmCo,NdFeB(焼結磁石及び熱間加工
磁石),ハードフェライト及びSmFeNボンド磁石材料のデータが含まれる。
データは参考値であり,各種材料の物理的及び機械的特性について定性的な比較のために提供する。
30
C 2502:2019
表A.1−AlNiCo,FeCrCo,FeCoVCr,SmCo,NdFeB,ハードフェライト及びSmFeNボンド磁石の物理的及び機械的特性参考値
材質及び製造法
物理的特性
機械的特性
簡易名称
磁気異
方性a)
コード番号
製造法
熱膨張係数b)
10−6 %/℃
熱伝導度
W/m・K
電気固有抵抗
μΩ・m
引張強度
MPa
圧縮強度
MPa
ヤング率
GPa
ビッカース硬度
Hv
AlNiCo
i
又は
a
R1-0-x
及び
R1-1-x
鋳造
又は
焼結
11〜12
10〜50
0.45〜0.55
80〜300
300〜400
100〜200
300〜400
FeCrCo
i
又は
a
R6-0-x
及び
R6-1-x
鋳造
又は
焼結
10〜11
10〜30
0.7〜0.8
1 200〜1 400 c)
600〜700 d)
300〜350 c)
400〜500 d)
FeCoVCr
a
R-3-1-x
鋳造
11〜12
0.55〜0.65
2 000〜2 500 c)
2 500〜3 500 d)
SmCo5
a
R5-1-x
x=1,2,…,5
焼結
‖ 6〜7
⊥ 12〜13
10〜13
0.5〜0.6
30〜40
900〜1 000
100〜150
500〜600
Sm2Co17
R5-1-x
x=10,11,…,
17
‖ 8〜10
⊥ 10〜12
10〜13
0.75〜0.85
40〜50
800〜900
150〜200
600〜700
NdFeB
a
R7-1-x
x=6,…,19
焼結
‖ 4〜8
⊥ −3〜−1
8〜10
1.4〜1.6
80〜90
1 000〜
1 100
150〜200
500〜600
NdFeB
a
R7-1-x
x=30,…,38
熱間
加工
‖ 0〜4
⊥ −3〜0
4〜8
1.4〜1.6
140〜150
1 000〜
1 100
130〜180
700〜800
Hard Ferrite
i
S1-0-x
焼結
9〜10
4
>104
50〜60
600〜700
15〜200
500〜600
a
S1-1-x
‖ 12〜13
⊥ 10〜11
4
>104
50〜60
600〜700
15〜200
500〜600
Bonded
SmFeN e)
a
U5-1-x
射出
成形
60〜80
1〜2
30〜40
6〜9
注a) iは等方性及びaは異方性を示す。
b) ‖は,配向方向と平行な方向の熱膨張係数を表し,⊥は,配向方向と垂直な方向の熱膨張係数を表す。
c) 冷間加工上り
d) 焼き戻し熱処理上り
e) 質量分率7 %~13 %のPA-12(ポリアミド-12又はナイロン-12)を用いたボンド磁石のデータを表す。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
31
C 2502:2019
参考文献
[1] IEC TR 62517,Magnetizing behaviour of permanent magnets
[2] IEC 60404-1:2016,Magnetic materials−Part 1: Classification
[3] NAKAMURA, H. et al. Magnetic properties of extremly small Nd-Fe-B sintered magnets. IEEE Trans. on
Magn, 2005, 41, 3844-3846
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 2502:2019 永久磁石材料
IEC 60404-8-1:2015,Magnetic materials−Part 8-1: Specifications for individual
materials−Magnetically hard materials
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 用語及び
定義
主な用語及び定義を
示している。
3
IEC 60050-121,IEC
60050-151
及び
IEC
60050-221で規定。
追加
この規格で用いる用語を引用する
ため,JIS C 2501を加えている。
規格利用者の理解を容易にするた
め,定義を明確にしたJIS C 2501
を引用した。このため,IECへの
提案は行わない。
4 材料の種
類及び応用
範囲
内容の削除
4
材料の種類及び応用範
囲
削除
材料の種類及び応用範囲の不採用。
ただし,対応国際規格との構成の整
合性を図るため,箇条及び題名は残
した。
我が国の対応であり,IECへの提
案は行わない。
12 標準特
性表の説明
12.1.2 鉄−クロム−
コバルト合金
FeCrCo合金の組成
及び製造方法を規定
している。
12.1.2
CrFeCo合金の組成及び
製造方法を規定してい
る。
変更
この規格ではFeCrCo合金とし,
IEC規格ではCrFeCo合金と記載。
技術的差異はないが,合金の記載
方法の差があるため,我が国で一
般的なFeCrCo合金と記載した。
我が国の事情であるため,IECへ
は提案しない。他の個所にも同様
の変更修正がある。
12.1.4.1 化学組成
RECo合金の組成を
規定している。
12.1.4.1
RECo合金の組成を規定
している。
変更
表7に記載のSm2Co17合金のCu及
びFe量を変更した。
我が国のSm2Co17合金の技術開発
によって低Cu(4.5 質量%→4.0
質量%)及び高Fe(20 質量%→30
質量%)が実現している。IEC規
格改訂時に変更提案を行う。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
33
C 2502:2019
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
12 標準特
性表の説明
(続き)
12.1.5.2 製造方法
REFeB合金の製造方
法を規定している。
12.1.5.2
REFeB合金(焼結磁石)
の製造方法を規定して
いる。
追加
熱間加工磁石を追加した。
熱間加工磁石は我が国でDyフリ
ー材としてHEVに搭載されたも
のである。IEC規格改訂時に追加
提案を行う。
REFeB合金(焼結磁石)
の製造方法を規定して
いる。
追加
焼結磁石に粒界拡散を後工程に追
加した。
粒界拡散は保磁力向上に必要な
Dy又はTbの使用量を低減する手
法である。IEC規格改訂時に追加
提案を行う。
12.1.5.3 副分類
副分類を記載してい
る。
12.1.5.3
製造方法の副分類を記
載している。
追加
熱間加工による異方性REFeB合金
を追加した。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
12.1.5.4 磁気特性及
び密度
磁気特性及び密度を
規定している。
12.1.5.4
磁気特性及び密度を規
定している。
追加
熱間加工磁石に対する特性及び密
度の規定として表13Aを追加した。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
12.2.1 化学組成
Hard ferriteの化学組
成を規定している。
12.2.1
Hard ferriteの化学組成
を規定している。
追加
具体的にSr-La-Co系及びCa-La-Co
系を追加した。
対応国際規格ではCa-La-Co系を
明示していない。IEC規格改訂時
に追加提案を行う。
12.3.2 化学組成
ボンド磁石の化学組
成を規定している。
12.3.2
ボンド磁石の化学組成
を規定している。
追加
HDDR法による異方性REFeBボン
ド磁石を追加した。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
12.3.4 副分類
ボンド磁石の副分類
を規定している。
12.3.4
ボンド磁石の副分類を
規定している。
追加
異方性REFeBボンド磁石(U3-1-x)
を追加した。
同上
12.3.5 磁気特性及び
密度
ボンド磁石の磁気特
性及び密度を示した
表を規定している。
12.3.5
ボンド磁石の磁気特性
及び密度を示した表を
規定している。
追加
異方性REFeBボンド磁石が表17A
に記載されていることを追加した。
同上
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
13 不可逆
減磁挙動
13.3 減磁界強度HD
の簡易的定義
13.3
永久磁石の可逆変化
追加
減磁曲線上の傾きを求める式を追
加した。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
表10
AlNiCo磁
石の磁気特
性及び密度
公称値の列挙
表10
AlNiCo磁
石の磁気
特性及び
密度
公称値の記載なし。
追加
各特性の最小値に加えて,公称値を
追加した。この追加は表10〜表19
に施されている。
規格利用者への利便性を考慮した
もので,IECへの提案は行わない。
“リコイル比透磁率は,JIS C 2501
の式(9)で定義される。”を注として
追加。この追加は表10〜表19に施
されている。
この追加は混乱を避けるための配
慮である。
表11
FeCrCo及
びFeCoVCr
磁石の磁気
特性及び密
度
FeCrCo
及
び
FeCoVCr磁石の磁気
特性及び密度を規定
している。
表11
CrFeCo及
び
FeCoVCr
磁石の磁
気特性及
び密度
CrFeCo及びFeCoVCr磁
石の磁気特性及び密度
を規定している。
変更
対応国際規格ではCrFeCo合金と表
現されているが,この規格では
FeCrCo合金とした。
技術的な差異はないが,合金の記
載方法の差があるため,この規格
では我が国で一般的なFeCrCo合
金と表現した。
表12
RECo磁石
の磁気特性
及び密度
RECo磁石の磁気特
性及び密度を規定し
ている。
表12
RECo磁
石の磁気
特性及び
密度
RECo磁石の磁気特性及
び密度を規定している。
追加
RE2Co17 230/80(R5-1-17)を追加。 我が国で生産されている高性能材
を追加。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
表13
REFeB
焼
結磁石の磁
気特性及び
密度
REFeB焼結磁石の磁
気特性及び密度を規
定している。
表13
REFeB磁
石の磁気
特性及び
密度
REFeB磁石の磁気特性
及び密度を規定してい
る。
変更,削
除及び
追加
表題をREFeB磁石からREFeB焼結
磁石に変更。
既に日本では生産されていない
R7-1-1〜R7-1-5を削除し,高性能材
であるR7-1-17〜R7-1-19を追加。
α(Br)=−0.1〜−0.12 %/℃をα(Br)=
−0.12〜−0.09 %/℃に,α(HcJ)=−
0.45〜−0.60 %/℃をα(HcJ)=−0.70
〜−0.45 %/℃に変更。
(現状の材質に合わせ変更)
IEC規格改訂時に変更,削除及び
追加提案を行う。
5
C
2
5
0
2
:
2
0
1
9
35
C 2502:2019
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
表13A
REFeB
熱
間加工磁石
の磁気特性
及び密度
REFeB熱間加工磁石
の磁気特性及び密度
を規定している。
−
−
追加
日本で工業化されたREFeB熱間加
工磁石をこの規格で新規に規定し
た。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
表14 ハー
ドフェライ
トの磁気特
性及び密度
ハードフェライトの
磁気特性及び密度を
規定している。
表14
ハードフェライトの磁
気特性及び密度を規定
している。
追加
Ca-La-Co系の高性能材S1-1-20及び
S1-1-21を追加。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
表17A 異
方
性
REFeB
ボ
ンド磁石の
磁気特性及
び密度
異方性REFeBボン
ド磁石の磁気特性及
び密度を規定してい
る。
−
−
追加
日本で工業化されたHDDR法によ
る異方性ボンド磁石をこの規格で
新規に規定した。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
表19 異方
性
REFeN
ボンド磁石
の磁気特性
及び密度
異方性REFeNボン
ド磁石の磁気特性及
び密度を規定してい
る。
表19
異方性REFeNボンド磁
石の磁気特性及び密度
を規定している。
追加
高性能材であるU5-1-23を追加し
た。
IEC規格改訂時に追加提案を行
う。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60404-8-1:2015,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
5
C
2
5
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:
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