C 2323-3-4:2016
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 要求事項························································································································· 2
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 5
C 2323-3-4:2016
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,電気機能材料工業会(JEIA)及び一般財団
法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 2323の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 2323-1 第1部:定義及び一般要求事項
JIS C 2323-2 第2部:試験方法
JIS C 2323-3-3 第3-3部:個別製品規格−アラミド紙
JIS C 2323-3-4 第3-4部:個別製品規格−50 %以下のマイカを含んだアラミド紙
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 2323-3-4:2016
電気用非セルロース紙−第3-4部:個別製品規格−
50 %以下のマイカを含んだアラミド紙
Non-cellulosic papers for electrical purposes-Part 3: Specifications for
individual materials-Sheet 4: Aramid fibre paper containing not more than
50 % of mica particles
序文
この規格は,2013年に第2版として発行されたIEC 60819-3-4を基とし,我が国の実情に合わせるため
に技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,次の3種類の質量分率50 %以下のマイカを含んだアラミド紙(以下,製品という。)につ
いて規定する。
− タイプ1:
カレンダリング1)を施した製品
− タイプ2:
カレンダリングを施さない製品
− タイプ3:
カレンダリングを施した,貼合せ用途の製品
この規格に適合する製品は基本的な性能を具備しているが,使用者がそれぞれ特定の用途でこの材料を
選択する際には,この規格だけではなく,特定用途での要求特性を十分に満たすかどうかを確認する必要
がある。
注1) カレンダリングとは,金属ロールの間又は金属ロールと弾性ロールとの間に紙を通して,加圧,
加熱及び摩擦によって,紙に光沢,及び平滑性又は透明性の付与,並びに厚さ調整を行う操作
をいう。
警告 この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。
この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。
この規格の利用者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければな
らない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60819-3-4:2013,Non-cellulosic papers for electrical purposes−Part 3: Specifications for
individual materials−Sheet 4: Aramid fibre paper containing not more than 50 % of mica particles
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
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C 2323-3-4:2016
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ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 2323-1 電気用非セルロース紙−第1部:定義及び一般要求事項
注記 対応国際規格:IEC 60819-1,Non-cellulosic papers for electrical purposes−Part 1: Definitions and
general requirements(IDT)
JIS C 2323-2 電気用非セルロース紙−第2部:試験方法
注記 対応国際規格:IEC 60819-2:2001,Non-cellulosic papers for electrical purposes−Part 2: Methods
of test(MOD)
3
要求事項
製品は,JIS C 2323-2の箇条4(厚さ),箇条5(坪量及び密度),箇条7(引張強さ及び伸び),8.4(C
法),箇条9(熱収縮率),箇条10(絶縁破壊の強さ)及び箇条13A(熱的耐久性)の試験を行ったとき,
JIS C 2323-1の一般要求事項に適合し,かつ,表1に規定する要求事項に適合しなければならない。
マイカの含有量,調湿条件及び加速調湿を選択した場合の調湿時間は,次による。
− マイカの含有量は,いずれのタイプにおいても質量分率50 %以下とする。
− 調湿条件は,JIS C 2323-2の箇条3(試験における一般注意事項)による。
− 加速調湿を選択した場合の調湿時間は,表1Aによる。
表1−要求事項
特性
単位
厚さ呼称
mm
要求事項
JIS C 2323-2
の関連箇条
番号
タイプ1
タイプ2
タイプ3
最小値
最大値
最小値
最大値
最小値
最大値
厚さ
mm
0.05
0.042
0.064
−
−
0.038
0.068
箇条4
0.08
0.073
0.092
−
−
0.060
0.100
0.13
0.119
0.151
−
−
−
−
0.15
0.132
0.168
−
−
−
−
0.18
−
−
0.175
0.242
−
−
0.20
0.188
0.229
−
−
−
−
0.25
0.241
0.295
−
−
−
−
0.33
−
−
0.259
0.407
−
−
坪量
g/m2
0.05
50
68
−
−
47
71
5.1及び5.2
0.08
77
104
−
−
72
108
0.13
131
168
−
−
−
−
0.15
160
196
−
−
−
−
0.18
−
−
85
98
−
−
0.20
219
256
−
−
−
−
0.25
274
320
−
−
−
−
0.33
−
−
149
180
−
−
3
C 2323-3-4:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−要求事項(続き)
特性
単位
厚さ呼称
mm
要求事項
JIS C 2323-2
の関連箇条
番号
タイプ1
タイプ2
タイプ3
最小値
最大値
最小値
最大値
最小値
最大値
密度
g/cm3
0.05
0.89
1.35
−
−
0.84
1.40
5.2A
0.08
0.96
1.30
−
−
0.90
1.36
0.13
0.97
1.25
−
−
−
−
0.15
1.07
1.31
−
−
−
−
0.18
−
−
0.38
0.47
−
−
0.20
1.04
1.27
−
−
−
−
0.25
1.01
1.23
−
−
−
−
0.33
−
−
0.37
0.49
−
−
特性
単位
厚さ呼称
mm
最小値
最小値
最小値
箇条7
縦a)
横b)
縦a)
横b)
縦a)
横b)
引張強
さ
N/cm
0.05
17
11
−
−
8
7
0.08
19
13
−
−
15
11
0.13
37
23
−
−
−
−
0.15
42
29
−
−
−
−
0.18
−
−
13
8
−
−
0.20
76
52
−
−
−
−
0.25
78
54
−
−
−
−
0.33
−
−
21
16
−
−
伸び
%
0.05
1.1
1.2
−
−
0.6
0.7
箇条7
0.08
1.2
1.2
−
−
0.8
0.8
0.13
1.5
1.5
−
−
−
−
0.15
1.5
1.5
−
−
−
−
0.18
−
−
1.0
1.5
−
−
0.20
1.6
1.5
−
−
−
−
0.25
1.3
1.3
−
−
−
−
0.33
−
−
1.2
1.5
−
−
端部引
裂強さ
N
0.05
3.6
0.7
−
−
2.8
0.5
8.4
0.08
5.6
1.0
−
−
4.4
0.5
0.13
9.8
2.9
−
−
−
−
0.15
13.1
5.0
−
−
−
−
0.18
−
−
1.3
0.9
−
−
0.20
18.0
9.8
−
−
−
−
0.25
22.2
18.6
−
−
−
−
0.33
−
−
3.1
2.5
−
−
4
C 2323-3-4:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−要求事項(続き)
特性
単位
厚さ呼称
mm
要求事項
JIS C 2323-2
の関連箇条
番号
タイプ1
タイプ2
タイプ3
最小値
最小値
最小値
絶縁破
壊の強
さ
kV/mm
0.05
16
−
10
箇条10
0.08
25
−
15
0.13
28
−
−
0.15
29
−
−
0.18
−
11
−
0.20
28
−
−
0.25
31
−
−
0.33
−
11
−
特性
単位
厚さ呼称
mm
最大値
最大値
最大値
箇条9
縦a)
横b)
縦a)
横b)
縦a)
横b)
熱収縮
率c)
%
0.05
1.5
1.0
規定なし
1.5
1.0
0.08
1.5
1.0
1.5
1.0
0.13
1.5
1.0
−
−
0.15
1.5
1.0
−
−
0.18
−
−
−
−
0.20
1.5
1.0
−
−
0.25
1.5
1.0
−
−
0.33
−
−
−
−
熱的
耐久性
RTI
℃
特性
最小値
最小値
最小値
箇条13A
機械的
220
220
220
電気的
220
220
220
注a) 縦:抄紙長さ方向
b) 横:抄紙幅方向
c) 熱収縮率は,250 mm×250 mmの試験片3枚を,温度300 ℃±5 ℃で40分〜45分間加熱後測定する。
試験片はオーブンの中に垂直につるし,巻き付くことを防止するために試験片の下部に軽量のおもりを付け
る。
表1A−加速調湿時間
厚さ呼称
mm
時間
JIS C 2323-2の
関連箇条番号
タイプ1
タイプ2
タイプ3
0.05
15分
−
15分
3.2A
0.08
15分
−
15分
0.13
45分
−
−
0.15
1時間30分
−
−
0.18
−
30分
−
0.20
1時間30分
−
−
0.25
2時間
−
−
0.33
−
2時間30分
−
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C 2323-3-4:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 2323-3-4:2016 電気用非セルロース紙−第3-4部:個別製品規格−50 %以
下のマイカを含んだアラミド紙
IEC 60819-3-4:2013,Non-cellulosic papers for electrical purposes−Part 3: Specifications
for individual materials−Sheet 4: Aramid fibre paper containing not more than 50 % of
mica particles
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範囲 タイプ3:カレンダリ
ングを施した,貼合
せ用途の製品を追
加。
1
タイプ1,タイプ2だけ 追加
貼合せ用途の製品を追加。
我が国で流通している製品の実情
に合わせて,変更及び追加を行う。
国際規格の見直しの際,提案を行
う。
3 要求事項 要求事項を表1に規
定。
加速調湿時間を表
1Aに規定。
3
JISとほぼ同じ。
−
変更
削除
追加
数値を変更。
誘電正接,誘電率を削除。
熱収縮率を追加。
加速調湿時間を追加。
我が国で流通している製品の実情
に合わせて,変更,削除及び/又
は追加を行う。
熱的耐久性以外の要求事項につい
ては,国際規格の見直しの際,提
案を行う。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60819-3-4:2013,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
C
2
3
2
3
-3
-4
:
2
0
1
6
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。