2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 1103-1984
配電盤用指示電気計器寸法
Dimensions of Electrical Indicating Instruments for Switchboards
1. 適用範囲 この規格は,配電盤用指示電気計器(以下,計器という。)の寸法について規定する。
引用規格:
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 1101 すりわり付き小ねじ
JIS B 1111 十字穴付き小ねじ
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS C 1102 指示電気計器
対応国際規格:
IEC 473 Dimensions for panel mounted indicating and recording electrical measuring instruments
IEC 668 Dimensions of panel areas and cut-outs for panel and rack-mounted industrial-process
measurement and control instruments
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS C 1102(指示電気計器)による。
3. 種類及び文字記号
3.1
種類 種類は,外形及び大きさにより区分し,表1のとおりとする。
表1
外形による区別
大きさによる区別
大 形
小 形
角形丸胴埋込形
(KS)
5形a
5形b
2形b
6形a
2形c
6形b
3形b
7形a
3形d
7形b
8形
9形
角形丸胴埋込形(広角度計器)
(KW)
2形a
2形b
5形
3形a
6形
3形b
7形
3形c
3形d
2
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外形による区別
大きさによる区別
大 形
小 形
縁形つば付形
(EF)
1形c1
1形c2
1形d1
1形d2
1形d3
5形a1
2形c
5形a2
2形d
5形a3
2形e1
6形
2形e2
7形a
2形e3
7形b
2形e4
8形a
2形e5
8形b
2形f
2形g
2形h
3形a
3形b
縁形つばなし形
(EN)
5形a1
5形a2
6形a1
6形a2
7形a
7形b
8形a1
8形a2
8形b1
8形b2
9形a1
9形a2
9形b1
9形b2
備考 表2及び表3のA並びに表4のWの公称寸法が100mmを超えるも
のを大形,それ以下のものを小形という。
3.2
文字記号 文字記号は,次による。
(1) 外形による種類の文字記号は,次のとおりとする。
(a) 角形丸胴埋込形:KS
(b) 角形丸胴埋込形(広角度計器):KW
(c) 縁形つば付形:EF
(d) 縁形つばなし形:EN
(2) 大きさによる種類の文字記号は,次の例による。
例1:2形bは, “2b” と表す。
例2:5形は, “5” と表す。
(3) (1)及び(2)を総称する文字記号は,次の例による。
例: 角形丸胴埋込形で,3形bのものは “KS3b” と表す。
3
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4. 寸法及び形状
4.1
共通事項 共通事項は,次による。
(1) 表2〜5のH1は,取付盤と接する面から倍率器などのすべてを含む計器最後部までの寸法をいう。
(2) 端子及び取付けに用いるボルト,ナット及び小ねじの基準山形は,JIS B 0205(メートル並目ねじ)
による。
(3) ナットは,JIS B 1181(六角ナット)による。
(4) 端子に小ねじを用いる場合は,JIS B 1101(すりわり付き小ねじ)又はJIS B 1111(十字穴付き小ねじ)
による。
(5) 端子にボルトを用いる場合は,JIS B 1180(六角ボルト)による。
(6) 端子にボルト及び小ねじを用いる場合は,そのねじの呼び径は大形では4mm以上,小形では3mm以
上とする。
(7) 端子には,はんだ付用端子,リード線,プラグインなどの方法を用いることができる。
4.2
角形丸胴埋込形 角形丸胴埋込形の寸法及び形状は,表2による。
4
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表2
単位 mm
文字記号
寸法
A
A1
H
H1
D
B
B1
d1
l1
KS 2
b
150±5
150±5
27以下
190以下
140以下
62±0.5
62±0.5
5又は6
10〜25
c
12052
+−
115以下
50±0.5
KS 3
b
120±5
120±5
140以下
110以下
50±0.5
4又は5
d
10052
+−
95以下
40±0.5
KS 5
a
100±5
100±5
22以下
75以下
86以下
40±0.5
3又は4
8〜20
b
8052
+−
78以下
32±0.5
KS 6
a
80±5
80±5
50以下
66以下
32±0.5
3
b
65±5
63以下
24±0.5
KS 7
a
60±5
60±5
14以下
40以下
53以下
24±0.5
b
56±5
56±5
52以下
23±0.5
23±0.5
KS 8
47±5
47±5
37以下
45以下
19±0.5
19±0.5
KS 9
40±5
40±5
38以下
16±0.5
16±0.5
備考1. 計器前面カバーの下端と取付盤との間隔 (⊿H) は,1mm以下とする。
2. 電力計その他特殊なものに限りKS5,KS6及びKS7のH1は,110mm以下,また,KS8,KS9のH1は60mm
以下とする。
3. 高周波電流計などでシールドケースを必要とするものは,DをA1寸法まで増してもよい。
4. 計器の取付けは,確実に固定できるならば,取付ボルトによらず,取付金具などの方法を用いてもよい。
ただし,この場合,取付金具などがA及びA1寸法を超えてはならない。
5. 小形計器の取付ボルトは,取付盤への取付けが確実に固定できるならば,計器の前面から見て左上,右下
の対角線上に2本としてもよい。
6. 胴は偏心していても差し支えない。ただし,同心でDが最大の場合の輪郭を超えてはならない。
4.3
角形丸胴埋込形(広角度計器) 角形丸胴埋込形(広角度計器)の寸法及び形状は,表3による。
5
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表3
単位 mm
文字記号
寸法
A
H
H1
D
B
d1
l1
KW 2
a
140±2.0
25以下
220以下
130以下
60±0.5
5又は6
10〜25
b
150±2.0
140以下
62±0.5
KW 3
a
110±1.5
100以下
45±0.5
b
120±1.5
110以下
50±0.5
c*
110±1.5
105以下
43±0.5
d*
120±1.5
KW 5
100±1.0
20以下
180以下
90以下
40±0.5
4又は5
8〜20
KW 6
80±1.0
140以下
70以下
32±0.5
3又は4
KW 7
60±1.0
15以下
120以下
50以下
24±0.5
注*
なるべく用いない。
備考1. 計器前面カバーの下端と取付盤との間隔 (⊿H) は,1mm以下とする。
2. 高周波電流計などでシールドケースを必要とするものは,DをA寸法まで増してもよい。
3. 計器の取付けは,確実に固定できるならば,取付ボルトによらず,取付金具などの方法を用いてもよい。
ただし,この場合,取付金具などがA寸法を超えてはならない。
4. 小形計器の取付ボルトは,取付盤への取付けが確実に固定できるならば,計器の前面から見て左上,右下
の対角線上に2本としてもよい。
6
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4.4
縁形つば付形 縁形つば付形の寸法及び形状は,表4による。
表4
単位 mm
文字記号
寸法
W
W1
W−L
W1−L1
H
H1
EF 1
c1
175 ±3
50 ±2
3以上
(20以上)
3以上
30以下
250以下
c2
37.5±1
d1
170 ±3
50 ±2
d2
47.5±2
d3
42.5±2
EF 2
c
160 ±3
60 ±2
d*
152.5±3
50 ±2
e1
150 ±3
e2
47.5±2
e3
45 ±2
e4
40 ±1
e5
37.5±1
f
145 ±3
65 ±2
g
135 ±3
45 ±2
h
120 ±3
EF 3
a
112.5±3
37.5±1
20以下
150以下
b
110 ±3
40 ±1
EF 5
a1
100 ±2
37.5±1
a2
35 ±1
a3
30 ±1
EF 6
80 ±2
3以上
EF 7
a
75 ±2
25 ±1
15以下
100以下
b
70 ±2
15 ±1
EF 8
a
50 ±2
12.5±1
b
45 ±2
注*
なるべく用いない。
備考1. 括弧内の寸法は,取付ボルト又は取付穴をもつ計器に適用する。
2. 連接して使われる計器においては,W1−L1は3mm未満でもよい。
3. 計器は,ボルト,ナット又は専用の取付金具などで取付盤に固定できるものとし,その取付金具などの計
器胴壁からの突出部の高さは15mm以下とする。
7
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4.5
縁形つばなし形 縁形つばなし形の寸法及び形状は,表5による。
表5
単位 mm
文字記号
寸法
L
L1
H
H1
EN 5
a1
100 ±2
40 ±1
20以下
150以下
a2
30 ±1
EN 6
a1
80 ±2
32.5±1
120以下
a2
16 ±1
EN 7
a
65 ±2
15以下
100以下
b
55 ±2
15 ±1
EN 8
a1
50 ±2
a2
12.5±1
b1
45 ±1
15 ±1
b2
12.5±1
EN 9
a1
42.5±1
15 ±1
12以下
a2
12.5±1
b1
40 ±1
15 ±1
b2
12.5±1
備考1. L又はL1の寸法方向に取付耳をもつ場合,その寸法は胴壁からL方向は12.5mm以下,L1方向は10mm以下
とする。
2. 計器は,ボルト,ナット又は専用の取付金具などで取付盤に固定できるものとし,その取付金具などの計
器胴壁からの突出部の高さは15mm以下とする。
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委員会構成員表
氏名
所属
(原案作成委員長)
平 山 宏 之
東京都立工科短期大学
(小委員会主査)
○ 松 井 貞 夫
日本電気計器検定所標準研究部
中 島 一 郎
通商産業省機械情報産業局
向 井 保
工業技術院標準部
篠 原 茂
財団法人関東電気保安協会企画本部
原 田 之 幹
東京都立工業技術センター計測制御部
川 田 治 央
東京電力株式会社工務部
○ 松 原 正 和
東京配電盤工業会(株式会社白川電機製作所)
太 田 隆
社団法人日本電機工業会技術部
内 山 友 和
日本電信電話公社技術局
落 合 恒 昭
社団法人日本電設工業協会(関東電気工事株式会社)
瀬 倉 久 男
防衛庁装備局
○ 仲 井 重 之
桑野電機株式会社技術部
○ 富 平 達 郎
株式会社第一計器製作所業務部
○ 小 松 政 幸
東洋計器株式会社横浜工場
(幹事)
○ 鏑 木 一 男
株式会社日立製作所那珂工場
(辻 省 吾
株式会社日立製作所那珂工場)
○ 小 島 一 夫
富士電機製造株式会社東京工場
(幹事)
○ 寄 森 正 樹
三菱電機株式会社福山製作所
○ 宮 武 勝
株式会社横河電機製作所機器事業部
中 川 隆
社団法人日本電気計測器工業会
(事務局)
土 屋 隆 久
社団法人日本電気計測器工業会
注 ○:小委員会委員,( ):前任者