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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

JIS C 0448には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考) 情報規準の適用例 

附属書B(参考) 色の補助手段による規準の例 

附属書C(参考) 電気装置のとっての操作と状態の表示 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 0448 : 1997 

(IEC 60073 : 1991) 

表示装置(表示部)及び操作機器(操作部) 

のための色及び補助手段に関する規準 

Coding of indicating devices and actuators by colours 

and supplementary means 

序文 この規格は,1991年に第4版として発行されたIEC 60073, Coding of indicating devices and actuators by 

colours and supplementary meansを翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,IEC規格番号は,1997年1月1日から実施のIEC規格新番号体系によるものであり,これより前

に発行された規格についても,規格番号に60000を加えた番号に切り替えた。これは,番号だけの切り替

えであり,内容は同一である。 

1. 適用範囲 この規格は,表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための一定の色及び補助手段

に関する一般的事項について規定する。この規格の目的を次に示す。 

− 装置を安全に監視し,操作することによって,人体,資産及び/又は環境の安全性を増強する。 

− 装置の適切な監視,操作及び保全を容易にする。 

− 操作条件及び操作機器(操作部)の位置の迅速な確認を容易にする。 

この規格の,一般的な適用範囲を以下に示す。 

− 単一の表示灯,押しボタン,機械的表示装置(表示部),発光ダイオード (LED) 又はビデオ・ディス

プレイ・スクリーンのような単純な場合から,機械又は工程を制御するための多岐にわたる装置を含

む広範な制御ステーションまで。 

− 人体,資産及び/又は環境の安全が関係する場合,並びに色及び補助手段が装置を適切に監視し,操

作を容易にするために使用される場合。 

− 個別規格で,特有の機能に対して固有の識別方法を定めた場合。 

人体,資産及び/又は環境の安全に関係がない場合,この基本安全規格の枠内で,個別規格で色及び補

助手段について,特別な仕様を定めてもよい。 

2. 引用規格 この規格の引用範囲を次に示す。この引用規格は,この引用規格の制定時を対象にしたも

のであるので,最新版を適用することが望ましい。 

JIS C 0447 マンマシンインタフェース (MMI) −操作の基準 

備考 IEC 60447 : 1993, Man-machine interface (MMI) −Actuating principlesが,この規格と一致し

ている。 

JIS C 0617 電気用図記号 

備考 IEC 60617 : Graphical symbols for diagramsが,この規格と一致している。 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

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IEC Guide 104 : 1984 Guide to the drafting of safety standards, and the role of Committees with safety pilot 

functions and safety group functions 

IEC 60050 (441) : 1984 International Electrotechnical Vocabulary (IEV) , Chapter 441 : Switchgear, 

controlgear and fuses 

IEC 60050 (845) : 1987 International Electrotechnical Vocabulary (IEV) , Chapter 845 : Lighting 

IEC 60204 : Electrical equipment of industrial machines 

IEC 60417 : 1973 Graphical symbols for use on equipment. Index, survey and compilation of the single 

sheets 

ISO 3864 : 1984 Safety colours and safety signs 

ISO 7000 : 1989 Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis 

Publication CIE No. 2-2 (TC 1.6) : 1975 Colors of light signals 

3. 用語及び定義 この規格で使用する主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

表示装置(表示部)(indicating device)  可視又は可聴情報を出す機械的,光学的,電気的又は電子

的装置。 

3.2 

操作機器(操作部) (actuator) (1) 外部強制動作が加えられる操作システム(制御スイッチ)の一部

分[IEV 441-15-22の部分修正]。 

備考 操作機器(操作部)は,ハンドル,とっ(把)手,押ボタン,ローラ,プランジャなどの形を

とってもよい。 

注(1) この規格では,インタラクティブ・スクリーン・ディスプレイの場合,操作機器(操作部)は,

操作機能を示すスクリーン表示の部分であるとみなす。 

3.3 

機械的表示装置(表示部) (mechanical indicator)  機械的又は電気機械的開閉装置(例えば,回路

遮断器)の必要な部分を成し,開又は閉の位置,若しくは中間の位置(例えば,スターデルタ始動装置の

スターの位置)を表示する表示装置(表示部)。ただし,手動操作機器(操作部)としては使用しない表示

装置(表示部)。 

3.4 

信号灯 (signal light)  光信号を発するよう設計された装置 [IEV 845-11-05] 。 

3.5 

発光ダイオード (LED) (light emitting diode)  電流によって励起されて光放射するp-n接合点をもっ

たソリッドステート素子 [IEV 845-04-40]。 

3.6 

照光式操作機器(操作部) (illuminated actuator)  照光によって可視表示のできる,光源付きの操作

機器(操作部)。光源の操作は,操作機器(操作部)の動作に対応させても,それとは別にしてもよい。 

3.7 

色相 (hue)  あるエリアの知覚された色,つまり,赤,黄,緑及び青のうちの1色又はそれらの2

色の組合せで見える,視覚作用の特性 [IEV 845-02-35]。 

3.8 

明度 (brightness)  あるエリアの放つ光がより多かったり少なかったりするように見える,視覚作用

の特性 [IEV 845-02-28]。 

3.9 

彩度 (saturation)  その明るさに比例して判断されるエリアの彩色,多彩さ [IEV845-02-41]。 

備考 一定の視覚条件と感覚視力の範囲内の照明水準において,一定の色の感覚は,明度が非常に高

い場合を除き,すべての照明水準に対してほぼ一定の彩度を示す。 

3.10 対比 (contrast)  

a) 知覚的感覚 (in the perceptual sense)  同時に又は継続して見られる視野の2か所又はそれ以上の部分

の外観の相違に関する評価(すなわち,色相の対比,明度の対比,彩度の対比,同時対比,継続対比

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

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など)。 

b) 物理的感覚 (in the physical sense)  知覚された明度の対比と対比するように意図された数量。通常対

比と考えられる刺激の輝度を含む幾つかの式の一つで定義される。例えば,光覚輝度閾付近では,∆L/L,

又はより高い輝度ではL1/L2 [IEV 845-02-47]。 

3.11 補助手段 (supplementary means)  この規格の感覚における補助手段は,視覚的に識別できる形状,

位置若しくは時間,又は聴覚的に識別できる音の種類,周波数若しくは時間を用いるものである。 

4. 一般要件 

4.1 

規準の原則 規準の原則は,システム設計の初期段階で制定するとともに同一プラント又は工程内

で使用する他の装置の原則と一致させること。規準の詳細符号は,特定の装置及び/又はプラントの関連

文書の中で説明されている。色相又は点滅による規準は,色の示す意味を一貫して最優先的情報のために

使用する。 

色のほかに,補助的な手段を使用してもよく,設備機器の近くに文字で表記してもよい。 

色覚障害の操作員(使用者)がいる場合,色だけを規準の手段としないよう推奨する。 

表示色の意味が,人又は環境の安全にかかわる場合には(4.3.1参照),規準の補助手段を用意する。 

表1及び表2は,色及び補助手段による規準の例を示す。 

表1 色による規準 

規準 

手段 

構成要素 

色 

色相(色合い) 
彩度(色の鮮やかさの度合い) 
明度(色のもつ明暗の度合い) 
対比(コントラスト) 

表2 色の補助手段の規準 

規準 

補助手段 

構成要素 

可視符号 

形状 

− 図形(文字数字式,絵文字の使用,図面用図記号,線) 
− 形状(記号形態,寸法,線幅) 
− 特質(線形,陰影) 

位置 

− 場所(絶対的,相対的) 
− 方位(参照システムあり又はなし) 

時間 

構成要素の変更 
− 色超過時間(点滅) 
− 形状超過時間(点滅) 
− 位置超過時間(点滅) 

可聴符号 

音の種類 

− 音色 
− 雑音 
− 言葉 

周波数 

選択された周波数 

時間 

構成要素の変更 
− 度数構成の変化超過時間 
− 音圧レベルの変化超過時間 
− 合計時間 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

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4.2 

色による規準 色は,注意を喚起するために最も有効な手段である。 

特定の色(5.1, 表4, 表5及び表6参照)には特定の意味を割り付ける。 

これらの色は容易に表示目的を確認でき,背景色及び他の割付色から識別できること。特定の色は,安

全用途のために予定しておくこと。 

混乱なく明確にするには,実際に使用する特定用途の色数を最小にすることを推奨する。 

明確さの論拠として,この規格で扱っている表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)は,次の色だ

けを使用する。 

赤,黄,緑,青,黒,灰,白 

備考 黒は,表示装置(表示部)[例えば,ビデオ・ディスプレイ・スクリーンの記号又は機械的表示

装置(表示部)]に対しても使用する。 

色の規準では,最初の区分としての色相のほかに,特定色に関して彩度,明度又は対比によって,より

広範な情報を付与できる。 

色が唯一の規準の手段である場合,表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)の期待寿命の間,明示

された使用条件の下で,特定の色の調和がある規定値以上に変化せずに保持され,かつ,明確に区分でき

ること。 

正確な定義に関しては,下記を参照のこと。 

− 表面色:ISO 3864 : Safety colours and safety signs 

− 発光色:CIE Publication No.2-2 (TC 1.6) : 1975 Colors of light signals 

備考 操作員が実際に感知する色は,発光灯(例えば,信号灯),投射光(例えば,作業現場照明)な

どを混合して受けた結果,感じる色であることに注意する必要がある。 

4.3 

色の選定 

4.3.1 

通則 色の表す意味に関する一般原則を表3に示す。 

表3 規準のための色の意味 一般原則 

意味 

色 

人体又は環境の安全 

工程の状態 

装置の状態 

赤 

危険 

非常(緊急) 

一般的な意味付けはない 

黄 

注意 

異常 

一般的な意味付けはない 

緑 

安全 

正常 

一般的な意味付けはない 

青 

強制的な意味 

白 
灰 
黒 

特別な意味付けは与えていない 

備考1. 並列に接続した表示装置(表示部)を異なる場所に設置している場合で,かつ,同じ情報源

が異なる意味をもつ場合,表示装置(表示部)は違った色を使用する(附属書A参照)。 

2. 操作員に混乱がない場合は,白に代えて白熱灯及び黄のLEDを使用してもよい。 

3. 2色以上のLEDを使用する場合には,例えば,白,黄,緑は,はっきりと識別できるように

して使用する。 

表示装置(表示部)の表示色は,与えられる情報を考慮して選定する。 

次の監視判断基準のいずれを優先させるかによって,表示色の意味を決定する。 

− 人体及び環境の安全 

− 工程の状態 

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− 装置の状態 

色の規準に,これらの判断基準のどれを適用するかについては,表4〜表6までの間に意味の混乱を生

じることなく,これらの表に記載した意味に従って明確に決定する。 

4.3.2 

ビデオ・ディスプレイ・スクリーン上の表示色 この規格の適用範囲内で情報伝達のために使用す

る表示色は,4.2によること。また,それらの意味は,4.3.1に規定した内容とする。 

表示色は,隣接する色及びディスプレイの背景色と適切な対比を成すこと。 

各色に割り付けされた意味は,ディスプレイ内で調和していること。また,他の関連する計器,制御及

び警報表示とも調和していること。 

安全性にかかわる表示色は,明るく,濃く,かつ,目立つ色がよい。優先度の低い情報の表示色は,薄

暗く,薄い色が望ましい。 

4.3.3 

表面の対比色 例えば,表示装置(表示部)又は操作機器(操作部)と取付け表面との間で,安全

用途のために表面を対照的に引き立たせる色を選択する場合は,ISO 3864に従うこと。 

なお,赤の非常(緊急)停止用操作機器(操作部)に対し,対照的に引き立たせる色は,黄が望ましい。 

備考 IEC 60204には,非常(緊急)停止ハンドルと押しボタンの例を掲げている。 

4.4 

点滅表示による情報の規準 連続点灯は,発光灯及び照光式操作機器(操作部)のために使用する

が,次の目的の場合の詳細な区別及び情報表示は,識別を容易にするために点滅表示を使用することが望

ましい。 

a) より強く注意を喚起する場合。 

b) 即応行動を要する場合。 

c) 当該装置のあるべき状態(表示された状態)と実際の状態との間が相違することを表示する場合。 

d) 状態の変化(転移期間中の点滅)を表示する場合。 

点滅表示,選ばれた色及び付与された表示語句は,操作員のいかなる行動が必要かを明示する。 

備考 警報器で点滅表示を使用する場合は,点滅表示によって伝達された情報内容を操作員が認知し

て,何らかの反応をすれば,通常点滅表示から連続点灯になること。 

点滅形態には,f1及びf2の二つの点滅度数を定める。最優先情報は,高い点滅度数を使用する。 

点滅度数の許容範囲は,次のとおりとする。 

− f1:ゆっくりとした点滅。0.4 Hz〜0.8 Hz(24〜48点滅/1分間) 

− f2:通常の点滅。1.4 Hz〜2.8 Hz(84〜168点滅/1分間) 

使用する点滅度数が唯一の場合は,f2を使用する。 

点滅度数f1 : f2の比率は,特定の用途に対して一定とし,1 : 2.5〜1 : 5の範囲内とする。 

実際には,1 : 4の比率を推奨する(例えば,点滅度数0.5 Hzに対し2 Hz)。 

点灯と消灯の時間割合は,1 : 1,すなわち,ほぼ同一であることが望ましい。f1では点灯時間が消灯時

間より長く,f2では点灯時間が消灯時間より短いこと。ただし,f1では,点灯と消灯の時間割合が2 : 1,

f2では,点灯と消灯の時間割合が1 : 2を超えないこと。 

備考 点滅する文字情報では,文字情報の点滅ではなく背景を点滅させることが望ましい。 

4.5 

補助手段に使用する色 安全性にかかわる用途において,色による規準化を図る場合,ほかの補助

手段の規準で補足する(4.1参照)。 

色だけによる規準が不十分である場合(例えば,工程が複雑である場合,色が特別な意味をもたない場

合,又は色覚障害者が装置を使用する場合)には,補助手段の規準を複数採用することが望ましい。 

附属書Bに,色の補助手段による規準の例を示す。 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

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補助符号の意味は,使用する者によく理解できる明確な内容とする。 

5. 表示装置(表示部) 

5.1 

使用形態 表示装置(表示部)は,以下の形態で使用する。 

a) 表示 表示は,状態の情報を提供すること,操作員への注意を喚起すること,又は操作員が一定の作

業を行うべき表示をすることである。 

b) 確認 確認は,指令又は指令の結果を確認するか,又は変化若しくは転移時間の終了を確認すること

である。 

表示装置(表示部)に使用される色が表す意味は,表4〜表6に示すとおりとする。 

表4は人体及び/又は環境の安全に関して表示装置(表示部)の色が表す意味を示す。 

表5は工程の状態に関して表示装置(表示部)の色が表す意味を示す。 

表6は装置の状態に関して表示装置(表示部)の色が表す意味を示す。 

表6の好ましいとされる色,白,灰及び黒の代わりに,赤,黄及び緑を使用することが認められる

のは,以下の場合だけである。 

表4及び表5の意味について,混乱が生じるおそれがない場合,及び図記号及び/又は表示装置(表

示部)そのものに,若しくはその周辺に付けられた文字情報で色に関する意味が補われる場合。 

備考 これら一般規則の詳細な適用は,関連するJIS (IEC) 規格の中に示す。 

表4 人体,資産及び/又は環境の安全に関して表示装置(表示部)の色が表す意味 

色 

意味 

説明 

操作員の動作 

その他の人々の動作 

(備考)参照 

適用例 

赤 

危険 

危険な状況又は非常(緊
急)指令 

危険状態を処理す
るための即時対応 

避難又は停止 

立入り禁止 

黄 

注意 

− 故障 
− 欠陥状態 
− 恒久又は一時的な危

険のおそれ 

(例 可動部品に対する
接触の可能性) 

危険状態防止のた
めの介在 

避難又は接近制限 

近づくな 

緑 

安全 

− 安全な状態の表示 
− 続行可能 
− 方法が明確 

動作の必要なし 

動作の必要なし 

避難ルート 

青 

強制 

− 強制動作の必要性の

表示 

強制動作 

強制動作 

強制的ルート 

白 
灰 
黒 

特定の意味は与
えられていない 

− 一般情報 

動作の必要なし 

動作の必要なし 

ルートの説明 

備考 その他の人々とは,プラント又は工場の周辺にいる人で操作員外の人々を示す。 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表5 工程の状態に関して表示装置(表示部)の色が表す意味 

色 

意味 

説明 

操作員の動作 

適用例 

赤 

非常(緊急) 

危険な状態 

危険状態を処理するための即時

対応 

例えば, 

− 非常(緊急)停止の操作 
− 安全バルブの開 
− 冷却ポンプの始動 

− 圧力/温度が安全限界外 
− 電圧降下 
− 主要ユニットの故障 
− 必要な機械及びサービス・システム

の停止 

− 急速冷凍庫の過熱 
− ホイストの停止位置のオーバーラン 

黄 

異常 

− 異常な状態 
− 切迫した危険な状態 

監視及び/又は介在(例えば,

本来の機能の再確立) 

− 圧力/温度異常 
− 防護装置又は補助ユニットの異常 
− コンベヤーの過負荷 
− リミットスイッチの過動作 
− バルブ位置の変更,又はコンベヤー

ベルトの蛇行 

− 急速冷凍庫の過度の冷凍 

緑 

正常 

正常な状態 

随意 

− 続行許可 
− 通常の作業範囲の表示 

青 

強制 

動作を必要とする状態の表

示 

強制動作 

操作員が事前に選択した数値を入力する

ための指示。 

白 

灰 

黒 

特定の意味は与

えられていない 

赤・黄・緑及び青の使用が

当てはまらない場合に使用

できる。 

監視 

一般情報 

(例えば,指令の確認,数値の表示) 

表6 表示装置(表示部)の好ましいとされる色が装置の状態に関して表す意味 

色 

意味 

適用例 

青 

強制 

入力必要事項の表示 
− プリセット値 
− 他の制御形態 

白 
灰 
黒 

(5.1参照) 

特定の意味は与えられていない 状態表示,例えば 

− スイッチの開/閉 
− バルブの閉/開 
− モータの停止/運転 

5.2 

機械的表示装置(表示部)への特別要件 

5.2.1 

マーキング 適切な図記号をIEC 60417で規格化している場合,機械的表示装置(表示部)には,

これらの記号を表示する。 

補足記号が要求されている場合,それらはJIS C 0617 (IEC60617) か,又はISO 7000に一致させる。 

適切な図記号が規格化されていない場合,表示装置(表示部)には単語又は認定された略語で表示して

もよい。 

5.2.2 

色 

5.2.2.1 

図記号又は文字付きの機械的表示装置(表示部) 図記号又は文字付きの機械的表示装置(表示

部)の色には,特別な意味はなく,図記号又は文字と,背景との対比によって読みやすくするためにだけ

使用する。以下のような色の分類が望ましい。 

5.2.2.1.1 

開位置(5.2.2.1.2に従った図記号417-IEC-5008aによって表示)以外のすべてのスイッチの位

置に関しては,次のとおりとする。 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 記号又は文字:黒 

− 地色:白又は明るい自然色(例えば,アルマイト) 

5.2.2.1.2 

スイッチの開位置と,その他すべてのあり得るスイッチの位置とをはっきりと区別するために,

色の分類は,次のとおりとする。 

− 図記号417-IEC-5008a:白又は明るい自然色 

− 地色:黒 

5.2.2.2 

図記号又は文字のない機械的表示装置(表示部) 機械的表示装置(表示部)に対して色だけを

使用する場合,それらの色の表す意味は,5.1で述べた表示装置(表示部)の色の要件に厳格に一致させる。 

6. 操作機器(操作部) 操作機器(操作部)の規準のために使用する色の意味を,表7に示す。 

表7 操作機器(操作部)の色の一般的な意味 

色 

意味 

説明 

適用例 

赤 

非常(緊急) 

危険又は非常(緊急)の場

合の動作 

− 非常(緊急)停止 
− 非常(緊急)停止を伴う停止又はオフ 
− 非常(緊急)機能の開始(2) 

黄 

異常 

異常な状態の場合の動作 

− 異常状態阻止のための介在 
− 遮断された自動サイクル再始動のための手動介在 

緑 

安全 

安全な状態又は正常な状態

の動作 

(2) 

青 

強制 

動作を必要とする状態 

リセット機能 

白 

灰 

黒 

特定の意味は与えら

れてない 

機能の開始 

非常(緊急)停止以外のどの機能に使用してもよい。 
例えば,オフ/オン,停止/始動(3) 

注(2) 通常の停止/オフについては,6.1.2参照,始動/オンについては,6.1.3参照。 

(3) 規準の補助手段(例えば,形状・位置)が,操作機器(操作部)の識別のために使用される場合,

白,灰又は黒は,同一色をいろいろな操作機器(操作部)に使用してもよい。例えば,始動用操作
機器(操作部)に白,停止用操作機器(操作部)にも白。 

6.1 

非照光式操作機器(操作部) 

6.1.1 

非常(緊急)用操作機器(操作部) 非常(緊急)停止/オフ用操作機器(操作部)に使用する色

は,赤とする。 

6.1.2 

停止/オフ用操作機器(操作部) 停止/オフ用操作機器(操作部)に使用する色は,白,灰又は

黒が好ましい。最も適切な色は黒であるが,赤でもよい。ただし,緑は使用しない。 

非常(緊急)及び通常の停止/オフの操作に使用する操作機器(操作部)が同一である場合は,色は赤

とする。 

6.1.3 

始動/オン用操作機器(操作部) 始動/オン用操作機器(操作部)に使用する色は,白,灰又は

黒が好ましい。最も適切な色は白であるが,緑でもよい。ただし,赤は使用しない。 

*6.1.2及び6.1.3に対する注 

操作機器(操作部)の相対的な位置決めに関しては,JIS C 0447 (IEC 60447) 参照のこと。 

6.1.4 

白と黒の特定使用方法 始動/オンと,停止/オフの操作機器(操作部)をそれぞれ区分するため,

白及び黒を使用する場合には,白は始動/オン用操作機器(操作部)に,また,黒は停止/オフ用操作機

器(操作部)に使用する。 

6.1.5 

始動及び停止,又はオン及びオフに使用する同一操作機器(操作部) 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.1.5.1 

始動/オン及び停止/オフ用操作機器(操作部)として交互に操作し,複数回始動させる場合,

白,灰又は黒が好ましい色である。この場合,黄及び緑は使用しない。 

押しボタン以外の同じ操作機器(操作部)が,非常(緊急)停止/オフ及び通常の操作の両方に使用す

る場合だけ,赤を使用する。 

6.1.5.2 

操作されている間は始動しており,解除されている間は停止しているような操作機器(操作部)

[インチング(寸動)又はジョギング(微動)用操作機器(操作部)のようなもの]には,白,灰又は黒

が好ましい色であり,また緑でもよい。ただし,赤は使用しない。 

6.1.6 

リセット用操作機器(操作部) (例えば,保護継電器とともに使用する)リセット用操作機器(操

作部)は,停止/オフ用操作機器(操作部)としても動作するリセット用操作機器(操作部)を除き,青,

白,灰又は黒とする。この種の操作機器(操作部)の色は,6.1.2に従う。 

6.2 

照光式操作機器(操作部) 

6.2.1 

形式 操作機器(操作部)の照光部分の表示色によって,照光式操作機器(操作部)の形式を次の

ように区別する。 

形式a: 点灯の有無にかかわらず,同一色をもつ操作機器(操作部)。 

形式b: 点灯していない場合の色と異なる照明の単一色をもち,かつ,両方の色が意味をもつ操作

機器(操作部)。 

形式c: 例えば,様々な状態を表示できるように複数の照明の色をもつが,点灯していない場合の

色が何らの意味をもたない操作機器(操作部)。 

備考 信号灯として使用するが,ただ単にランプテストを行えるようなランプは,照光式操作機器(操

作部)とはみなさない。 

6.2.2 

基本的要件 5.及び6.1は,照光式操作機器(操作部)にも適用する。特に,使用する色の意味は,

表示装置(表示部)に関する表4〜表6及び操作機器(操作部)に関する表7に従う。 

適切な色を割り当てることが困難な場合は,中性の白を使用する。 

非常(緊急)停止/オフ機能のための赤は操作機器(操作部)だけに使用し,その照光の有無には依存

しない。 

6.2.3 

使用形態 

6.2.3.1 

形式a及び形式bの操作機器(操作部)に関しては,以下の主要な使用形態で区別する。 

a) 表示(形態1) 操作機器(操作部)に照明が点灯するのは,操作員に点灯した操作機器(操作部)

の操作を行ってもよいか,又は,行うことが望ましいということを示す。また,任意の使用に際して

は,その業務を終了してから操作機器(操作部)の操作を行うことが望ましいということを示す。 

[操作機器(操作部)を操作することで]指令の受信や実行を,消灯又は色符号の変更,若しくは

規準の補助手段(例えば,時間)の変更などによって確認する。 

順序:まず,操作機器(操作部)が点灯し,それから,操作員が操作機器(操作部)を操作する。 

この形態では,白,黄,緑,又は青を使用することが望ましい。 

備考 例えば,警報の場合のように操作員の注意を喚起するために,点滅表示を使用してもよいが,

そのような場合には,操作機器(操作部)の操作によって,点滅表示を連続点灯に変えてもよ

い。 

その後は,連続点灯は警報の原因が別の動作によって除去されるまで消灯しない。 

さらに,操作機器(操作部)には,表7に規定する機能をもたせてもよい。 

b) 確認(形態2) 照明が点灯していない操作機器(操作部)を操作した場合,指令[操作機器(操作

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

部)の操作によって示される。]が,受信されたか又は,実行されたかの確認として操作機器(操作部)

が点灯する。この場合,逆の指令が入るまで,操作機器(操作部)は点灯したままとなる。 

順序:まず,操作機器(操作部)を操作し,それから,操作機器(操作部)が点灯する。 

この形態では,白,黄,緑,又は青を使用することが望ましい。 

備考 照光式操作機器(操作部)は,“順序の確認”を示す目的で,点滅表示を使用してもよい。照明

が点灯していない操作機器(操作部)を操作する場合,始動操作又は順序,若しくは転移時間

が開始されたことを確認して,照明が点滅し始める。これが完了すると,自動的に連続点灯に

変わるか,又は正常な運転状態が確立されたということを確認して消灯する。 

6.2.3.2 

形式cの操作機器(操作部)は,どちらの形態にも使用してもよい。各々の適用に当たっては,

混乱を避けるため,注意深く吟味すること。 

備考 同一表示で形態1及び2の両者を混合して使用する場合は,混乱を生じるおそれがあるので,

操作機器(操作部)の形式なのか,又は,規準の別の意味なのかが明確に区別できないならば

避けることが望ましい。 

動作が要求されることを表示するために照光式操作機器(操作部)を使用することは,一般

的に不十分であり,別に表示を出した方が好ましく,その方がより分かりやすい。 

6.3 

ビデオ・ディスプレイ・スクリーン上の画像表示の一部としての操作機器(操作部) 

6.3.1 

操作機器(操作部)の色 カラービデオ・ディスプレイ・スクリーンで操作機器(操作部)を適用

する場合,操作機器(操作部)の基本的な色の規準は,この規格に従う。 

6.3.2 

非常(緊急)操作 非常(緊急)操作に備えて,ビデオ・ディスプレイ・スクリーン上に再生する

操作機器(操作部)は,操作員が作業及び操作をしている位置から,指定された時間に見ることができ,

かつ,利用しやすいこと。 

備考 指定される要件は,該当する個別規格で定める。 

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附属書A(参考) 情報規準の適用例 

A.1 試験所に連結した表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)の表示 

この例に従って,適切な監視基準に従って,規準化する必要がある(表A.1参照)。 

図A.1 試験所に連結した表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)の表示 

表A.1 規準化される情報 

電源 

操作状態:入の効果 

状態 

操作状態 

人体 

環境 

手順 

装置 

正常 

不完全 

入 

× 

− 

危険 

この場合

関係なし 

正常 

正常 

切 

× 

− 

安全 

正常 

正常 

切 

(不完全) 

− 

× 

安全 

非常 

非常 

例えば,表A.1の最後の行で,電源の故障は,人体への安全に影響を及ぼさないが,試験運転が中断す

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

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るならば,手順及び装置に影響を及ぼすおそれがある。 

単一の表示装置(表示部)及び単一色の情報表現では,十分な安全と明白な情勢認識としては不十分で

ある。電源状態の管理,表示,手順の操作状態及び人体,環境,装置の影響に対する補助的な規準を使用

する必要がある。この例は,次に掲げる規準の意味をもった,すべての情報を規準化する可能性を示して

いる。 

優先順位1(安全関係) 

:色及び時間符号(点滅信号2 Hz) 

優先順位2(安全関係) 

:色符号(赤,緑,白) 

優先順位3(非安全関係) :位置符号(左,右) 

この例に対するすべての情報概念を表A.2に示す。 

表A.2 事例 すべての情報概念 

電源の 

  状態 

試験所 

現地制御所 

中央制御室 

表示場所 

人体への危険 

正常に試

験運転中 

試験手順が

危険な状態 

試験 

非常(緊急) 

状況 

切 

正常 

緑 

赤 

緑 

赤 

白 

緑 

赤 

光の色 

ドアの近く(外側) 

− 

− 

左側 

右側 

スイッチの上 

信号灯の位置 

入 

切 

切(不完全) 

備考 

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附属書B(参考) 色の補助手段による規準の例 

表B.1 色の補助手段による規準の例としての可視符号 

規準 

要素の最
大推奨数 

要素の例 

備考 

手段 

種類 

単位要素 

形状 

図形 

文字数字式特徴(数字
式,大文字,小文字,ギ
リシャ文字など) 

100 

123 

ABC 

abc 

αβγ 

幾何学的な形 

20〜40 

(1) 

図記号 

20〜40 

(2) 

絵文字 

20〜40 

(2) 

線 

形状 

同一文字(書体,図形) 

線のねじれ(文字の傾斜
度,幅と高さの比率) 

文字の大きさ 

対数の等級を推奨 

線の幅 

対数の等級を推奨 

特質 

線形(一点鎖線,破線な
ど) 

線影,点影,陰影など二
つの寸法,図の場合 

位置 

場所 

絶対位置 

上端,左,下端,右 

他の情報との関係位置 
(相対的位置) 

上端から下端,左から右 

方位 

目盛なしの符号の方位 

目盛付きの符号の方位 

24 

例えば,時計の場
合,60要素も可能 

時間 

形状の変化超過時
間 

形状の変化超過時間 

遅い/速い/連続的/断続的 

色の変化超過時間
(ここでは点滅だ
けが通常) 

度数(点滅の割合) 

0.5 Hz: 2 Hz 

4.4参照 

パルス:休止の割合 

1 : 1, 2 : 1, 1 : 2 

変化の割合 

連続的,断続的 

場所の変更超過時間 移行 

流れ,ジャンプ 

注(1) 幾何学的形状の安全関連の意味は,ISO 3864の表3に示す。 

(2) 図記号及び絵文字は,IEC 60417,JIS C 0617 (IEC 60617) 及びISO 7000に示す。 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表B.2 色の補助手段による規準の例としての可聴符号 

規準 

要素の最

大推奨数 

要素の例 

備考 

手段 

種類 

単位要素 

音の種類 

音色 

単一音 

澄んだ音色 

音響 

高低を伴った音色 

和音 

調和した和音, 

不協和音 

雑音 

雑音 

複合音 

鳴り響き,ざわめき,

ノック音 

言葉 

呼び声 

10 

通常の呼び声及び警報音 

言葉,文章を読む声 

識別可能を確認 

時間 

合計時間 

合計時間 

短,長 

度数構成の変

化超過時間 

音の変化 

メロディ 

変化の割合 

連続的,不安定 

変化の頻度 

ゆっくり,速く 

音圧レベルの

変化超過時間 

変化の割合 

連続的,不安定 

変化の頻度 

ゆっくり,速く 

電話の音声との類似性に注意 

パルス,休止の割合 

普通モード,パルス,

中断される音 

電話の音声との類似性に注意 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C(参考) 電気装置のとっての操作と状態の表示 

Operation of handles and indication of electric installations 

序文 この附属書C(参考)は,従来のJIS C 0601の規定内容を参考までに記述するもので,規定の一部

ではない。 

1. 適用範囲 この附属書C(参考)は,電気回路を制御する装置に関する次の事項について記述する。 

− 操作とって(以下,とってという。)の操作方向 

− とってが二つ以上ある場合の配置 

− とってを操作した結果の回路又は装置の状態を表示する表示灯 

− 表示部の色分け,光度,音量,位置,配置など 

備考1. 電気回路を制御する装置としては,開閉器類,点滅器類,起動器類,調整器類などがあり,

手動で直接操作するもののほかに,電磁力,油圧,気圧などによって操作されるものもある。 

2. とってとは,手動直接操作又は電磁力その他の動力操作のいかんを問わず,操作する者が操

作するために直接力を加える可動部分,例えば,柄,ハンドル車,ツマミ,押しボタン,引

きヅナなどをいう。 

3. 状態の表示は,次の二つの場合を含む。 

a) 電気回路又は電気装置の状態を表示する場合。 

b) 電気以外の装置の状態を電気的に表示する場合。 

4. 表示灯又は表示部は,回路又は装置の現在の状態を表示するが,信号や指令を兼ねることも

あり,又は信号や指令を目的とすることもある。 

2. 操作の種類 とっての操作方向及びとってが二つある場合(組になっているもの,例えば,一つが切

り,一つが入れに使うもの)の配置は,附属書C表1に示す種類とする。 

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16 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C表1 とっての操作方向と配置 

N操作 

(より消極的方向への操作) 

P操作 

(より積極的方向への操作) 

とっての操作方向 

(附属書C付図1参照) 

下へ 

左へ 

手前へ(引く) 

逆時計式に 

上へ 

右へ 

先方へ(押す) 

時計式に 

附属書C付図2参照 
附属書C付図3参照 
附属書C付図4参照 
附属書C付図5参照 

とってが二つある場合の配

置 

下 

左 

手前 

上 

右 

先方 

附属書C付図6参照 
附属書C付図7参照 
附属書C付図8参照 

備考1. とっての操作方向は,次による。 

a) 装置に対する正常の操作姿勢において,操作する者の頭上方向への操作を“上へ”,その反対方向へ

の操作を“下へ”とする。 

b) 装置に対する正常の操作姿勢において,操作する者の右方向への操作を“右へ”,左方向への操作を

“左へ”とする。 

c) 装置に対する正常の操作姿勢において,操作する者から遠ざかる方向への操作を“先方へ”,操作す

る者に近づける方向への操作を“手前へ”とする。 

d) 回転と認められるときは,とってのある方向から回転軸に向かって,“時計式に”及び“逆時計式に”

とする。 

2. とってが二つある場合の配置については,次による。 

a) 装置に対する正常の操作姿勢において,操作する者の頭上方向にあるものを“上”,その反対方向に

あるものを“下”とする。 

b) 同様に,操作する者の右方向にあるものを“右”,左方向にあるものを“左”とする。 
c) 同様に,操作する者より遠い所にあるものを“先方”,操作する者に近い所にあるものを“手前”と

する。 

3. とってが三つ以上ある場合は,上記備考2.に準じて,隣接するとって二つずつについて考える。 

3. 表示の種類 二つの状態を表示する表示灯,又は表示部の色分け,光度,音量,面積,数,位置,配

置は,附属書C表2に示す種類とする。 

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17 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C表2 状態の表示 

N表示 

(消極的内容の表示) 

P表示 

(積極的内容の表示) 

表示灯 

色分け 

緑 

赤 

光度 

暗 
滅 

明 
点 

表示部 

色分け 
音量又は面積 
数 

緑 
小 
少 

赤 
大 
多 

附属書C付図9参照 
 
附属書C付図10参照 

位置又は配置 

下 
左 
手前 
横(直角) 

上 
右 
先方 
縦(平行) 

 
 
 
附属書C付図11参照 

備考1. 表示部の位置又は配置は,表示に対する正常の監視姿勢において,頭部の位置を基準として感

覚に基づいてこれを定める(附属書C表1の備考2.参照)。 

2. 三つの状態を表示する場合には,附属書C表2のほかに中間の表示を併用するが,色分けにつ

いては,次による。 

緑−黄赤(又は白)−赤 

3. 附属書C表2では表示の種類をN表示,P表示の二つと定めたが,複雑な内容を含む多数の状

態を表示する場合には,さらに文字などによる表示,その他の適当な方法をつけ加える。 

例えば,次のとおりである(O表示は中間の状態を示す。)。 

N2     N1     O    P1     P2 

90   95   100  105  110 

4. 操作の目的と表示内容 とっての操作とその目的及び状態の表示とその内容との関係は,附属書C表

3のとおりとする。すなわち,N操作はN表示に,P操作はP表示に対応するものとする(5.及び6.参照)。 

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18 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C表3 操作の目的と表示の内容 

操作の目的 

表示の内容 

N操作 

P操作 

N表示 

P表示 

発生消滅 

消滅 

(開閉器の)切り 

止 
休 

発生 

(開閉器の)入れ 

動 
働 

消滅 

(開閉器の)切れ 

止 
休 

発生 

(開閉器の)入り 

動 
働 

発生消滅 

目的量の変更 

減 
小 
少 
短 
弱 
負 
逆 
入 

増 
大 
多 
長 
強 
正 
正 
出 

減 
小 
少 
短 
弱 
負 
逆 
入 

増 
大 
多 
長 
強 
正 
正 
出 

目的量の差 

位置の変更又は変換 

下方 
左方 
手前 

逆時計式方向 

逆方 

上方 
右方 
先方 

時計式方向 

正方 

下,下方 
左,左方 

手前 

逆時計式方向 

逆方 

上,上方 
右,右方 

先方 

時計式方向 

正方 

移動又は変換した

位置 

質の変更 

消極的 

異常 

少ないもの 

順序の先のもの 

少ない数字 

積極的 

正常 

多いもの 

順序の後のもの 

多い数字 

消極的 

異常 

少ないもの 

順序の先のもの 

少ない数字 

積極的 

正常 

多いもの 

順序の後のもの 

多い数字 

質の相違 

備考 複雑な内容を表示する場合には文字などによる表示その他の適当な方法を付け加えるが,同様に操作の目的

においても中間値を目的とする操作が認められる。例えば,次のとおりである(附属書C表1の備考3.,附
属書C表2の備考2.及び3.参照)。 

5. とっての操作 とっての操作とその目的との関係は,N操作は消極的方向,すなわちN表示の内容方

向へ,P操作は積極的方向,すなわちP表示の内容方向へ進むことを目的とする(附属書C表3参照)。 

5.1 

操作の目的 操作に対しては常に操作目的を明らかにしておかなければならない。例えば,電気回

路で同じく抵抗を加減するにも,その操作目的が電流の増減にある場合には抵抗の減が電流の増となるよ

うな場合がある。この場合は電流が目的量で抵抗は手段であるから,電流をもって最終の目的量とする。 

したがって,常に目的を容易に速やかに明白に分かるように,文字などによって示しておかなければな

らない。 

5.2 

操作方向が一方向だけの場合 とっての操作方向が一方向だけの場合は,とってが自動復帰するも

のでも,しないものでも,とっての操作方向は原則として附属書C表1のP操作の方向とする[附属書C

付図12a)〜d)参照]。ただし,ひも,鎖のように張力又は握力だけ使用できるものをとってとして用いる場

合に限り,操作方向を“下へ”又は“手前へ(引く)”とする[附属書C付図12e)参照]。 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.3 

とっての開放位置 とっての操作位置が三つ以上あって,そのうちの一つが開放,準備,零などで

ある場合には,これらは下端,左端,手前の端又は逆時計式の端に置くものとする。ただし,切換開閉器

[附属書C付図2e)]のように操作位置が三つあって,そのうちの二つが相対立する性質の場合に限り,

開放,準備,零などを中心に置くことができる。 

5.4 

操作方向を示す文字 とっての操作方向を示すために文字を付け加える場合は,開閉器類において

は入,切を使い,開,閉,接,断は使わない。 

6. 状態の表示 状態の表示方式と表示内容との関係は,N表示は消極的内容の状態を示し,P表示は積

極的内容の状態を示す(附属書C表3参照)。 

6.1 

表示方式の併用 確実性を増すために,又は構造上から2種以上の表示方法を併用する場合は,そ

の各々において,附属書C表2によるものとする。 

6.2 

簡単な内容の表示 表示の内容が一つだけの場合,例えば,甲なる条件を表示するだけで,甲でな

いか,又は表示装置自体の故障であるかは問題にしないような場合には,附属書C表2のP表示程度の明

白な表示方式を用いる。 

参考 

構造上その他特別の事情によって,直ちにこの規格に適合することが困難な次のような場合は,当分の

うち除外例としてこの規格に反することを認める。しかし,なるべく速やかに適当な装置を考案して,こ

の規格に適合するようにすることが望ましい。 

a) 屋外用の大形開閉器などで“入れ”に特別大きな力を必要とし,体重又は腕力を利用しなければなら

ない場合には,とっての操作方向が附属書C表3の逆となる場合もあるが,これは除外例として認め

る(附属書C付図13参照)。 

b) 通信機器及び測定器などで,特に精密な調整を行うため,とってを数回転して表示部の指針を1回転

させる場合のように,構造上とっての操作方向と指針の移動方向とが反対となるものにあっては,除

外例としてとっての操作方向を附属書C表3の逆にすることを認める。 

c) とってと一体の回転円板に目盛を施して操作される量の現在値を表示するものにあっては,とっての

操作方向を附属書C表1のようにするために,目盛の進みの方向が普通の計器と反対となり,附属書

C表3に適合しないが,これは除外例として認める。 

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20 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C付図1 とっての操作方向の表し方(附属書C表1) 

附属書C付図2 とっての操作方向が“上へ”“下へ”の例(附属書C表1) 

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21 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C付図3 とっての操作方向が“右へ”“左へ”の例(附属書C表1) 

附属書C付図4 とっての操作方向が“先方へ”“手前へ”の例(附属書C表1) 

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22 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C付図5 とっての操作方向が“時計式に”“逆時計式に”の例(附属書C表1) 

附属書C付図6 とってが二つある場合の配置が”上””下”の例(附属書C表1) 

附属書C付図7 とってが二つある場合の配置が“右”“左”の例(附属書C表1) 

附属書C付図8 とってが二つある場合の配置が“先方”“手前”の例(附属書C表1) 

附属書C付図9 表示部の色分けの例(附属書C表2) 

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23 

C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C付図10 表示部の数の“多”“少”の例(附属書C表2) 

附属書C付図11 表示部の位置又は配置が“縦(平行)”“横(直角)”の例(附属書C表2) 

附属書C付図12 とっての操作方向が1方向だけのものの例 (5.2)  

附属書C付図13 除外例(参考) 

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C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

記号・表示関係整合化推進本委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

小 田 哲 治 

東京大学工学系研究科 

(委員) 

伊 藤   章 

通商産業省機械情報産業局電気機器課 

杉 原   誠 

資源エネルギー庁公益事業部技術課 

東 尾   正 

自治省消防庁予防課 

西 澤   滋 

建設省大臣官房官庁営繕部設備課 

露 木   保 

労働省労働基準局安全衛生部 

兼 谷 明 男 

工業技術院標準部情報電気規格課 

浅 井   功 

社団法人日本電気協会 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会国際整合化規格室 

三 上 圭 二 

社団法人日本保安用品協会 

石 渡 武 男 

財団法人家電製品協会 

伊 藤 文 一 

財団法人日本消費者協会 

高 田 ユ リ 

主婦連合会 

真 部 利 應 

電気事業連合会 

河 野 純 生 

東京電力株式会社 

小 熊 修 蔵 

社団法人電気設備学会(東邦電気株式会社) 

石 山 壮 爾 

社団法人電気設備学会 

遠 藤 信 幸 

社団法人日本工作機械工業会(東芝機械株式会社) 

砂 山 洋 治 

社団法人日本電機工業会(三菱電機株式会社) 

舞 田 靖 司 

社団法人日本機械工業連合会 

奈良井 良 雄 

社団法人日本電機工業会(三菱電機株式会社) 

末 永 則 雄 

社団法人日本電子機械工業会 

栗 原 武 光 

社団法人日本配電盤工業会(森井電業株式会社) 

福 島 豊 治 

社団法人日本電気計測器工業会(山武ハネウエル株式会社) 

漆 田 茂 雄 

社団法人日本事務機械工業会 

篠 原   脩 

社団法人日本ガス石油機器工業会 

(事務局) 

赤 嶺 淳 一 

社団法人日本電機工業会 

小 川   晋 

社団法人日本電機工業会