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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 9909-1994 

集じん装置の仕様の表し方 

Expression of the specification for dust collectors 

1. 適用範囲 この規格は,処理ガス中の粒子を分離捕集するために用いる集じん装置の仕様の表し方に

ついて規定する。 

備考1. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。 

2. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 9910 集じん装置の性能測定方法 

2. 分類 集じん装置は,基本となる集じん作用力によって分類し,次のとおりとする。 

なお,水その他の液体によって,粒子をぬらす方式のものを湿式集じん装置,粒子をぬらさない方式の

ものを乾式集じん装置とする。 

(1) 重力集じん装置 処理ガス中の粒子を,重力による自然沈降によって,ガスから分離捕集する装置。 

(2) 慣性力集じん装置 じゃま板などに処理ガスを衝突させ,気流の急激な方向転換を行い,慣性力によ

ってガスから粒子を分離捕集する装置。 

(3) 遠心力集じん装置 処理ガスに旋回運動を与え,遠心力によって,ガスから粒子を分離捕集する装置。 

(4) 洗浄集じん装置 液体の中に処理ガスを通過させるか,処理ガス中に液体を注入するか,又は両者を

併用してガスと液との接触をはかることにより,ガスからダストを分離し,液中に捕集する装置。 

(5) ろ過集じん装置 ろ材を通して,処理ガスから粒子を分離捕集する装置。 

(6) 電気集じん装置 コロナ放電によって処理ガス中の粒子に電荷を与え,この帯電粒子を電気力などに

よって分離捕集する装置。 

3. 用語の定義 この規格及びJIS B 9910で用いる主な用語の定義は,次による。 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

英(独)用語 

集じん装置 

処理ガスからダスト及びミストなどを分離捕集
する装置で,これに必要な前処理及び付帯設備
を含む。 

除じん装置 

dust separator, 
dust collector, 
dust collecting apparatus 
precipitator 
(Staubabscheider) 
(Entstaubungs-vorrichtung) 
(Entstauber) 

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B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

英(独)用語 

処理ガス 

集じん操作の対象となるガスで,固体及び液体
が微粒子の状態で浮遊しているガス。 

生ガス 
含じんガス 
荒ガス 

raw gas 
dirty gas 
crude gas 
(Staubhaltiger Gase) 
(Rahgas) 

処理ガス流量 

集じん装置が単位時間に処理(集じん)するガ
ス量を体積Q (m3/min, m3/h) で表したもの。 

gas flow rate 
volumetric flow rate of gas 
(Gasdurchsatz) 
(Volumenstrom) 

ダスト 

ガスに含まれる固体粒子で通常1μm以上の大き
さをもつ粒子をいうが,この規格では1μm以下

の大きさの固体粒子のフユーム (fume) も含む。 

粉じん 

dust 
(Staub) 

ダスト濃度 

処理ガスの単位体積に含まれる固体粒子を質量
で表したもの。 
これによらない表し方としては,個数法,汚染
度法などがある。 

含じん量 
粉じん濃度 
含じん率 
含じん濃度 
粒子濃度 

dust concentration 
particulate concentration 
(Staubkonzentration) 
(Staubgehalt) 

ダスト流量 

所定断面を単位時間に通過する処理ガス中のダ
スト量。質量で表し,その単位はg/s,kg/s又は
kg/hとする。その量記号は,大文字のSとする。 

ダスト量 

dust flow rate 
(Staubstrom) 

ミスト 

ガスに含まれる液滴粒子で通常10μm以下の大

きさをもつ粒子。 

mist 
(Tropfen) 
(Flüssigkeitsnebel) 

ミスト濃度 

処理ガスの単位体積に含まれる液滴粒子を質量
で表したもの。 

mist concentration 
(Staubkonzentration) 
(Tropfen−Konzentration) 

粒径分布 

ダスト又はミストの粒径に対する分布割合を表
したもの。 
通常,粒径はマイクロン (μm) で表し,分布割

合は質量基準とするが,個数を百分率で表すこ
ともある。 

粒度分布 

particle size distribution 
(Feinheitsverteilung) 
(Kornverteilung) 

集じん率 

集じん装置の集じん効果を示す数値で,装置が
捕集したダスト及びミストの量と,処理前の量
との比を百分率で表したもの。 
ダスト及びミストの量は,質量法を基準とする
が,個数法又は汚染度法で表すこともある。 

捕集効率 
捕集率 
集じん効率 
除じん効率 
除じん率 
分離効率 
回収率 

collection efficiency 
removal efficiency 
(Entstaubungsgrad) 
(Abscheidegrad) 

通過率 

集じん装置が捕集できなかったダストの量,す
なわち出口のダスト流量S0と,入口のダスト流
量Siとの比(質量比

i

S

S0)。 

集じん装置の捕集性能の程度を表すのに用い
る。その量記号は,大文字のPとする。 

透過率 

penetration 
(Durchlässigkeit) 

部分集じん率 

粒径分布をもつダストのうち,ある粒径xとx +
⊿xとの範囲内にあるダストに着目した集じん
率。 

部分分離率 
部分効率 
部分除じん率 
部分捕集率 

fractional efficiency, 
point efficiency 
(Fraktionsabscheidegrad) 
(Stufenentstaubungsgrad) 
(Teilentstaubungsgrad) 

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B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

英(独)用語 

圧力損失 

装置の入口及び出口における処理ガスの平均全
圧力の差。 

圧損 
通気抵抗 
通風損失 

pressure loss 
pressure drop 
head loss 
draft loss 
(Druckverlust) 
(Zugverlust) 

基本流速 

集じん装置において,集じん効果に影響する代
表的な場所のガス流速。 
一般にメートル毎秒 (m/s) 又はメートル毎分 
(m/min) で表すが,センチメートル毎秒 (cm/s) 
を用いる場合もある。 

basic gas velocity 
(fundamentale 

Gasgeschwindig-keit) 

液ガス比 

集じん作用に直接関与する洗浄液の流量と入口
ダクト内における湿りガス流量との比をいい 
(l/m3) で表す。 

注水率 
洗浄率 

liquid-gas flow rate ratio 
liquid to gas flow 
liquid flow rate 
(Volumenverhältnis 
von Waschflüssigkeit zu Gas) 

ろ過面積 

気体が通過するろ過体の表面積。一般に平方メ
ートル (m2) で表す。 

filter area 
filtration area 
(Filtrationsoberfläche) 
(Filterfläche) 

集じん極 

電気集じん装置の主要部の一つで,放電極によ
り電荷を与えられたダストやミストを付着させ
る電極。平板形,管形その他の形状をもち,一
般に工業用のものは+極であり,これが接地さ
れている。 

collecting electrode 
(Entstaubungselektrode) 
(Niederschlagselektrode) 

放電極 

電気集じん装置の主要部の一つで,コロナ放電
により,ダストに電荷を与える電極。 

discharge electrode 
(Entladeelektrode) 
(Sprühselektrode) 

払落し装置 

電気集じん装置において,電極に付着したダス
トを払い落とすために振動を与える装置。 
 
ろ過集じん装置において,ろ布に振動,逆気流
などを与えて,ろ布に捕集されたダストを払い
落とす装置。 

つい打装置 
 
 
シューキング
装置 

rapping device 
(Schlagvorrichtung) 
(Schlagausrüstung) 
shaking device 
(Schüttelvorrichtung) 
(Schüttelausrüstung) 

荷電設備 

電気集じん装置において,放電極と集じん極間
に荷電するための設備。 

charging equipment 
(Ladungsausrüstung) 

ダストホッパ 

捕集したダストを収めるじょうご状の器。 

ダストバンカ 
ダストボック
ス 

dustbin 
dust hopper 
dust bunker 
(Entstaubungskammer) 
(Staubkammer) 

4. 仕様の表し方 集じん装置の仕様の表し方は,2.の分類による装置の共通項目と特定項目とにより表

す。 

4.1 

共通項目 

(1) 分類 

(2) 名称及び形式 

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(3) 用途 

(4) 集じん系統図及び運転方式 

(5) 処理ガス量(集じん装置の入口における湿りガスで表す) m3/min,m3/h 

(6) 処理ガスの温度(集じん装置の入口及び出口で表す) ℃ 

(7) 処理ガスの圧力(集じん装置の入口及び出口で表す) kPa {mmH2O}  

(8) 基本流速 m/s 

(9) 処理ガスの性状(集じん装置の入口で表す) 

(a) 種類 

(b) 成分 %(容積比) 

(c) 密度(単位体積の質量) kg/m3 at ℃,kPa {mmH2O}  

(d) 粘度 kPa・s {P又はkgf・s/m2} at℃ 

(e) 水分量(集じん装置の入口及び出口)%(容積比) 

(f) 露点 ℃ 

(g) その他爆発性,腐食性,毒性などの有無 

(10) 処理ダストの性状(集じん装置の入口) 

(a) 種類 

(b) 成分 

(c) 粒径分布 %(質量比)その他 

(d) 比重 

(i) 

真比重 

(ii) 

見掛け比重 

(e) 見掛け電気抵抗率 Ω・cm,Ω・m 

(f) その他,粘着性,凝集性,親水性,吸湿性,摩耗性,腐食性,毒性,爆発性などの有無 

(11) ダスト濃度又はミスト濃度(集じん装置入口) g/m3N(1), mg/m3N(1) 

(12) ダスト濃度又はミスト濃度(集じん装置出口) g/m3N(1), mg/m3N(1) 

注(1) 基準状態 [0 ℃,101.3 kPa {760 mmHg}] における乾きガスの体積である。 

(13) 集じん率 %(質量比) 

(14) 圧力損失 kPa {mmH2O} 

(15) 概略寸法 

(a) 外形寸法(縦×横×高さ又は直径×高さ) m 

(b) 入口ダクト寸法 m 

(c) 出口ダクト寸法 m 

(16) ダスト排出方法 

(17) 保温 

(a) 施行範囲 

(b) 保温材の材質 

(c) 保温材の厚さ mm 

(18) 防食対策 

(19) その他必要により,送風機,ポンプ,電動機,圧縮機などの容器及び特定部分の材質などを示す。 

4.2 

特定項目 

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(1) 重力集じん装置 

(a) ダストホッパ 

(b) その他 

(2) 慣性力集じん装置 

(a) 方向変換角度 度 

(b) 方向変換回数 回 

(c) ダストホッパ 

(i) 

ダストホッパの有無 

(ii) 

ダストホッパの形状及び大きさ mm,mm×mm,又はm3 

(3) 遠心力集じん装置 

(a) 遠心力の基本となる直径(内筒の内径) mm 

(b) サイクロン 

(i) 

段数(直列) 

(ii) 

個数(並列) 

(c) ダストホッパ 

(i) 

ダストホッパの有無 

(ii) 

ダストホッパの形状及び大きさ mm,mm×mm,又はm3 

(d) ブローダウン又はうず切板の有無 

(e) その他 

(4) 洗浄集じん装置 

(a) 使用液体 

(i) 

液体の種類(淡水,海水,水以外のものの別) 

(ii) 

洗浄液量及び圧力 m3/min,kPa {kgf/cm2} 

(iii) 補充液量及び圧力 m3/min,kPa {kgf/cm2} 

(iv) 

保有液量 m3 

(v) 

液面レベル(運転時) mm 

(vi) 

使用温度 ℃ 

(b) 液ガス比 l/m3 

(c) 気液の分離方式(分類及び形式を明記する。) 

(d) その他 

(5) ろ過集じん装置 

(a) 集じん室 ( 室) 

(b) ろ過面積 m2 

(c) ろ材 

(i) 

ろ材の材質 紙,木綿,羊毛,合成繊維,ガラス繊維,固体粒子,その他 

(ii) 

形状寸法 m 

(iii) 数量 

(iv) 

移動速度 m/h 

(v) 

使用温度 ℃ 

(d) 払落し方法 

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(e) 処理ガスの冷却方式 

(f) その他 

(6) 電気集じん装置 

(a) 集じん室 ( 室× 区) 

(b) 集じん極 

(i) 

断面形状 mm 

(ii) 

寸法(幅×高さ又は直径×高さ) mm 

(iii) ダクト数 

(iv) 

ダクトピッチ mm 

(c) 放電極 

(i) 

断面の形状及び寸法 mm 

(ii) 

本数(ダクト当たり) 

(d) 荷電設備 

(i) 

容量 

(ii) 

台数と荷電系統 

(iii) 整流方式 

(iv) 

制御方式 

(e) 払落し装置 

(f) 処理ガスの調質方式 

(g) その他 

備考 洗浄集じん装置以外の湿式集じん装置については,洗浄集じん装置に準じて液体の種類,液量

など必要事項を示す。 

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B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考 集じん装置の仕様の記載例 

序文 この参考は,集じん装置の仕様の記載例を示したものであって,規定の一部ではない。 

4.1 

共通項目 

(1) 分類 遠心力集じん装置を前置した電気集じん装置(乾式) 

(2) 名称及び形式 MC-EP形 

(3) 用途 フライアッシュ回収 

(4) 集じん系統図 

(5) 処理ガス量 900 000 m3/h 

(6) 処理ガスの温度 135 ℃ 

(7) 処理ガスの圧力 −4.90 kPa {−500 mmH2O} 

(8) 基本流速 MC=12 m/s, EP=2 m/s 

(9) 処理ガスの性状 

(a) 種類 微粉炭ボイラの排ガス 

(b) 成分 

CO2, 

O2, 

CO, 

H2O, 

SO3, 

N2 

その他 

11.5 %, 8 %, 

0.05 %, 4.5 %, 

5 ppm, 

75.95 % 

(c) 単位体積の質量 1.325 kg/m3(1)又は0.844 kg/m3at 135 ℃,−4.90 kPa {−500 mmH2O} 

(d) 粘度 2.25×10-5Pa・s {2.25×10-4P} at 135 ℃ 

(e) 水分量 4.5 vol%又は36.2 g/m3(1) 

(f) 露点 130℃ 

(g) 爆発性 なし,腐食性 なし,毒性 なし 

(10) 処理ダストの性状 

(a) 種類 微粉炭ボイラのフライアッシュ 

(b) 成分 

SiO2,

Al2O3, 

Fe2O3,

CaO,

MgO, 

SO3,

H2O,強熱減量 

54.3 %,

26.3 %, 

5.3 %,

5.9 %,

1.6 %, 

0.6 %,

0.3 %,2.4 % 

(b) 粉径分布 

0〜10 μm,

10〜20 μm,

20〜30 μm,

30〜40 μm,

40 μm以上

7 %,

20 %,

23 %,

10 %,

40 %

(d) 比重 

(i) 

真比重 2.1 

(ii) 

見掛け比重 0.7 

(e) 見掛け電気抵抗率 1011Ω・cm 

(f) その他 粘着性なし,凝集性 あり,親水性 あり,吸湿性 あり,摩耗性 あり,毒性 なし,

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

腐食性 なし,爆発性 なし 

(11) ダスト濃度(入口) 2.0 g/m3(1) 

(12) ダスト濃度(出口) 0.15 g/m3(1) 

注(1) 基準状態 [0 ℃,101.3 kPa {760 mmHg}] における乾きガスの体積である。 

(13) 集じん率 99.3 % 

(14) 圧力損失 0.736 kPa {75 mmH2O} 

(15) 概略寸法 

(a) 外径寸法 間口3.6 m,奥行14 m,高さ18 m(集じん部13 m) 

(b) 入口ダクト寸法 幅7 m×高さ1.8 m×4本 

(c) 出口ダクト寸法 幅5.3 m×高さ2.7 m×4本 

(16) ダスト排出方法 

ロータリーバルブ 

空気コンベア 

(17) 保温 

(a) 施工範囲 ホッパ,出入口ダクト,集じん室全面 

(b) 保温材の材質 シリカライドボード 

(c) 保温材の厚さ 50 mm 

(18) 防食対策 

4.2 

特定項目 

(1) 重力集じん装置(重力沈降室) 

(a) その他 ガス整流用固定式バフル(出口と入口にある) 

(2) 慣性力集じん装置(バフル形) 

(a) 方向変換角度 320度 

(b) 方向変換回数 1回 

(c) ダストホッパ 

(i) 

あり (ii) 2.5 m3 

(3) 遠心力集じん装置(マルチサイクロン) 

(a) 遠心力の基本となる 

(i) 直径 150 mm 

(b) サイクロン 

(i) 

段数 1段 

(ii) 

個数 100本 

(c) ダストホッパ なし 

(d) ダストホッパ あり 

(e) その他 ダスト排出部にエアーロックダンパ使用 

(4) 洗浄集じん装置 

(4.1) ベンチュリ−スクラバ 

(a) 使用液体 

(i) 

液体の種類 工業用水 

(ii) 

洗浄液の流量及び圧力 0.5 m3/min,196 kPa {2 kgf/cm2} 

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(iii) 補充液の流量及び圧力 0.015〜0.03 m3/min,147 kPa {1.5 kgf/cm2} 

(iv) 

使用温度 50 ℃ 

(b) 液ガス比 1 l/m3 

(c) 気液の分離方式 ミストサイクロン 

(d) 液体は再循環して使用 

(4.2) た(溜)め水式スクラバ 

(a) 使用液体 

(i) 

液体の種類 水道水 

(ii) 

補充液量及び圧力 0.01 m3/min,147 kPa {1.5 kgf/cm2} 

(iii) 保有液量 0.6 m3 

(iv) 

液面レベル 

処理ガス噴出口より上に 40 mm 

(v) 

使用温度 常温 

(b) 気液の分離方式 慣性力を利用したバッフル形 

(c) 捕集ダスト及び保有液は,間欠的に装置外へ取り出す。 

(5) ろ過集じん装置 

(5.1) バグフィルタ 

(a) 集じん室 2室 

(b) ろ過面積 46 m2 

(c) ろ材 

(i) 

ろ材の材質 ポリエステル系,朱子織ろ布 

(ii) 

形状寸法 円筒形,直径125 mm,長さ3 000 mm 

(iii) 数量 40本 

(iv) 

最高使用温度 120℃ 

(d) 払落し方法 間欠式縦振動形 

(e) 処理ガスの冷却方式 COガス燃焼用空気の導入と同時に冷却用空気を導入する。 

(5.2) 充てん層フィルタ 

(a) 集じん室 4室 

(b) ろ過面積 170 m2 

(c) ろ材 

(i) 

ろ材の材質 けい(硅)石,粒径5 mm以下 

(ii) 

形状寸法 平板形,幅4 000 mm,高さ8 000 mm 

(iii) 数量 150 t 

(iv) 

移動速度 20 mm/h 

(v) 

最高使用温度 600 ℃ 

(d) 払落し方法 機械的振動 

(e) ろ材は循環して使用 

(6) 電気集じん装置(乾式,水平ガス流,平板形) 

(a) 集じん室 2室3区 

(b) 集じん極 

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10 

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(i) 

断面の形状 平板形 

(ii) 

寸法 幅1 600 mm×高さ5 000 mm 

(iii) ダクト数 1 2ダクト 

(iv) 

ダクトピッチ 250 mm 

(c) 放電極 

(i) 

断面の形状 丸形,直径2.6 mm 

(ii) 

本数 6本/ダクト 

(d) 荷電設備 

(i) 

容量 60 kV, 400 mA-2台 

(ii) 

整流方式 単相全波シリコン整流 

(iii) 荷電系統 

(iv) 

制御方式 定電流制御 

(e) 払落し装置 

(i) 

電動式ハンマによる縦つい打 

(ii) 

放電極は連続,集じん極は出入口2系統に分け,間欠的な自動つい打 

11 

B 9909-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

一般機械部会 集じん装置専門委員会 構成表(昭和52年2月1日改正のとき) 

氏名 

所属 

(委員会長) 

池 森 亀 鶴 

日本大学理工学部 

杉 山   弘 

通商産業省機械情報産業局 

早 川 正 彦 

資源エネルギー庁公益事業部 

若曾根 和 之 

工業技術院標準部 

吉 沢   晋 

国立公衆衛生院 

今 上 一 成 

工業技術院公害資源研究所 

大 平 俊 男 

東京都公害研究所 

白 沢 忠 雄 

埼玉県公害センター 

氷 見 康 二 

神奈川県公害センター 

渡 辺 恒 雄 

社団法人日本産業機械工業会 

大 野 長太郎 

株式会社日立製作所環境技術本部 

野 村   努 

住友重機械工業株式会社平塚研究所 

鈴 木 仁太郎 

川崎重工業株式会社設計部 

古 山   雪 

三菱重工業株式会社神戸研究所 

田 柳 富 三 

三菱化工機株式会社設計部 

外 山 精 一 

阪神内燃機工業株式会社産業機械部 

川 杉 秀太郎 

ガデリウス株式会社機械事業部 

岡 村 勝 郎 

集塵装置株式会社技術部 

上 野   孝 

小野田セメント株式会社技術部 

今給黎 利 男 

日本石油株式会社設計部 

鶴 田 利 行 

硫酸協会 

竹 内 哲 夫 

東京電力株式会社火力部 

星 沢 欣 二 

財団法人電力中央研究所技術第一研究所 

蛭 田 敬 忠 

日本鉱業協会 

佐々木 勝 己 

株式会社神戸製鋼所神戸製鉄所 

梅 村 純 司 

東京瓦斯株式会社工務部 

松 本 安 男 

本州製紙株式会社施設部 

林     功 

株式会社ナフコ技研 

山 下 好 文 

大同製鋼株式会社高蔵製作所 

(関係者) 

田 森 行 男 

工業技術院公害資源研究所 

(事務局) 

松 川 東 一 

工業技術院標準部機械規格課 

矢 野 友三郎 

工業技術院標準部機械規格課 

(事務局) 

稲 橋 一 行 

工業技術院標準部機械規格課(平成6年7月1日改正のとき) 

榎 本 正 敏 

工業技術院標準部機械規格課(平成6年7月1日改正のとき)