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B 9605 : 1998  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS B 9605-1991は改正され,この規格に置き換えられる。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 9605 : 1998 

製版機械−印刷用の焼付原板位置決め 

ピンシステム 

Printing plate making machine 

Register pin systems for film and paper alignment 

序文 この規格は,1993年に第1版として発行されたISO 11084-1, Graphic technology−Register systems for 

photographic materials, foils and paper−Part1 : Three-pin systemsを元に技術的内容を変更することなく作成し

た日本工業規格であるが,対応規格には規定されていない規定項目(2点ピンシステム及び丸型ピン)を

日本工業規格として追加している。 

1. 適用範囲 この規格は,印刷用の焼付原板(以下,原板という。)の製作工程に用いる台紙,フィルム,

印画紙などの原板位置決めピンシステムについて規定する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ

の引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS B 0401 寸法公差及びはめあい 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

a) 位置決めピンシステム 印刷機,プリプレス機器などで,色分解フィルム及び刷板の正確な見当合せ

を行うためのピン及びピン穴の配列。 

b) 位置決め 一連の製版作業において必要とされる正確な位置合せを行うこと。 

備考 例えば,多色印刷における各色版を正確に重ね刷りする場合に行う。 

c) 位置決めピン穴 位置決めピンを受けるために材料(台紙,フィルム,印画紙など)にあけられた穴。 

d) 位置決めピン 支持体表面に対して垂直な軸をもち,位置決めピン穴によって材料を所定の位置に保

持するピン。 

e) 位置決めピンベース 位置決めピンを固定した支持体。 

f) 

小判形 円を中心線に対称な2本の平行線で切った形,又はだ円をその長軸又は短軸に対称な2本の

平行線で切った形。 

備考 この規格では長方形も小判形に含む。 

g) 2点ピンシステム 丸形ピン穴及び小判形ピン穴で構成される位置決めピンシステム。 

h) 3点ピンシステム 中心に配置された小判形ピン穴若しくは丸形ピン穴,及び1組以上の小判形ピン

穴が中心線に沿って対称的に配置された位置決めピンシステム。 

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B 9605 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4. 形状・寸法 

4.1 

位置決めピン穴の配置 

4.1.1 

2点ピンシステム 2点ピンシステムの位置決めピン穴の配置及び公差は,図1による。 

備考 丸形ピン穴は,左右どちらにあってもよい。 

図1 2点ピンシステムの位置決めピン穴の配置及び公差 

4.1.2 

3点ピンシステム 3点ピンシステムの位置決めピン穴の配置及び公差は,図2による。 

図2には,ピン穴の中心間距離が500mmまでのピン穴の組合せを示したが,これより大きな中心間距

離は,470mm又は500mmから200mm単位で増やす。 

注(1) A及びBに使われる位置決めピン穴の組合せは,材料の大きさによって,使いやすい大きさを

選択する。 

(2) この公差は,一組以上の組合せで使われる位置決めピン穴のすべてに適用される。 

(3) この公差は,Cを除くすべての穴に適用される。 

図2 3点ピンシステムの位置決めピン穴の配置及び公差 

4.2 

位置決めピン穴 

4.2.1 

中心位置決めピン穴の形状及び寸法 原板にあける中心位置決めピン穴の形状は,図3に示す小判

形又は丸形とする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注(4) JIS B 0401参照 

図3 中心位置決めピン穴の形状及び寸法 

4.2.2 

位置決めピン穴 原板にあける中心以外の位置決めピン穴の形状は,図4に示す小判形とする 

図4 位置決めピン穴の形状及び寸法 

4.3 

位置決めピン 

4.3.1 

形状及び寸法 位置決めピンの形状及び寸法は,図5による。ピンの先端は,使いやすいように,

丸めるか又はテーパにしてもよい。 

なお,ピンの高さは規定しない。 

図5 位置決めピンの形状及び寸法 

4.4 

位置決めピンベース 位置決めピンベースの厚さは規定しない。 

関連規格 JIS B 0021 幾何公差の図示方法 

B 9605 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

高 橋 恭 介 

東海大学 

三 品 博 達 

室蘭工業大学 

吉 田 嘉太郎 

千葉大学 

中 嶋   誠 

通商産業省 

本 間   清 

通商産業省 

山 村 修 蔵 

財団法人日本規格協会 

泉   和 人 

大日本印刷株式会社 

三 上 敦 敏 

凸版印刷株式会社 

鈴 木 義 彦 

株式会社洋光社 

鈴 木 雅 夫 

共同印刷株式会社 

錦 山 福太郎 

共栄プロセス株式会社 

近 藤 健 三 

大日本スクリーン製造株式会社 

中 村 正 雄 

富士写真フイルム株式会社 

畠 山 恵 一 

コニカ株式会社 

河 島 利 彦 

株式会社大床製作所 

田 尾 玄 治 

株式会社小森コーポレーション 

山 本 研 志 

三菱重工業株式会社 

(事務局) 

竹 内 時 男 

社団法人日本印刷産業機械工業会