2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 9518-1992
金銭登録機用記録紙及び領収紙
Receipt and journal paper for cash register
1. 適用範囲 この規格は,主として金銭登録機などに用いる記録紙及び領収紙の巻紙(以下,ロールペ
ーパという。)について規定する。ただし,感圧紙,感熱紙及び光学的文字読取り機用用紙には適用しない。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS P 0001 紙・パルプ用語
JIS P 8110 試験用紙採取方法
JIS P 8111 試験用紙の前処置
JIS P 8113 紙及び板紙の引張強さ試験方法
JIS P 8115 紙及び板紙のMIT形試験器による耐折強さ試験方法
JIS P 8116 紙及び板紙の引裂強さ試験方法
JIS P 8123 紙及びパルプのハンター白色度試験方法
JIS P 8124 紙のメートル坪量測定方法
2. この規格の中で{ }で示してある単位及び数値は従来単位によるものであって,参考とし
て示したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
(1) 記録紙 金銭登録機において記号,数字,文字などを印字し,店舗の営業記録に用いるロールペーパ。
(2) 領収紙 金銭登録機において記号,数字,文字などを印字し,領収書として発行するのに用いるロー
ルペーパ。
3. 品質 ロールペーパの紙質は,印刷及び使用上支障を来すような汚れ,しわ,きず,紙粉,破れ,き
ょう雑物,ワイヤマークなどがなく,表1の規定に適合しなければならない。ただし,白色度は,未着色
のものに限り適用する。
表1 ロールペーパの紙質
項目
番手
45
55
70
坪量 g/m2
52.3±4%
64.0±4%
81.4±4%
引張強さ N {kgf} 縦 30 {3 } 以上
45 {4.5} 以上
60 {6} 以上
横 15 {1.5} 以上
25 {2.5} 以上
30 {3} 以上
耐折強さ 回
縦 15 以上
20 以上
25 以上
横 10 以上
15 以上
20 以上
引裂強さ N {gf}
縦 0.25 {25} 以上
0.35 {35} 以上
0.5 {50} 以上
横 0.25 {25} 以上
0.35 {35} 以上
0.5 {50} 以上
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
項目
番手
45
55
70
白色度 %
75 以上
75 以上
75 以上
4. ロールペーパの寸法
4.1
寸法 ロールペーパの仕上がり寸法及びその許容差は,表2のとおりとする。
表2 ロールペーパの仕上がり寸法
単位 mm
区分
寸法
許容差
用紙
幅 (A) 28, 38, 40, 45, 50, 58, 67, 71
+0.1
−0.5
外径 (B) 45, 50, 60, 80, 100
±1.0
巻きしん 外径 (C) 18, 25.5
+0.5
−0.1
内径 (D) 12, 17.5
+0.5
−0.1
4.2
ばらつき ロールペーパのばらつきなどは,表3による。
表3 ロールペーパのばらつき
3
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
項目
ロールペーパの直径
50以上
60以下
側面径の差
(E)
0.3
0.4
両側面外径の差
(F)
0.3
0.4
内部形状のゆがみ
(G)
0.4
0.5
側面の出入り
(H)
0.5
0.5
巻きしん端面の出入り (I )
0.5
0.5
5. 巻き方 ロールペーパの巻き方は,均一に巻かれており,緩み,ゆがみなどが生じてはならない。
6. 継ぎ目 ロールペーパには,継ぎ目があってはならない。
7. エンドマーク ロールペーパには,エンドマークとして終端から約2m以内の部分に,1〜1.5mの赤
色着色をする。
8. 試験方法 供試用紙は,JIS P 8110によって採取し,JIS P 8111によって前処置したものを用い,次に
よって試験する。
(1) 坪量 JIS P 8124による。
(2) 引張強さ JIS P 8113による。
(3) 耐折強さ JIS P 8115による。
(4) 引裂強さ JIS P 8116による。
(5) 白色度 JIS P 8123による。
9. 包装と表示
9.1
包装 ロールペーパの包装は,輸送中にきずが付いたり,湿度の影響によって,しわができないよ
うに行う。
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9.2
表示 表示は,次による。
(1) 包装の表面には,次の事項について表示を行う。
(a) 製造番号又はロット番号
(b) 番手
(c) 寸法(用紙の幅,用紙の外径及び巻きしんの穴径)
(d) 数量
(e) 製造業者名又はその略号
(2) 個々のロールペーパの側面には,見やすい位置に番手,ミリメートル (mm) の単位で表した用紙の幅,
用紙の外径及び巻きしん穴径の順序に印刷する。
なお,スタートマークとして番手を□で囲う。
例