サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 略語······························································································································· 2 

5 概要······························································································································· 2 

5.1 作業管理 ······················································································································ 2 

5.2 FMISコンピュータの作業管理 ························································································· 4 

5.3 ワーキングセットの事前選択及び割当て ············································································· 5 

5.4 タスクコントローラのインタフェースドライバ ···································································· 5 

5.5 タスクコントローラのユーザインタフェース ······································································· 5 

6 タスクコントローラの条件 ································································································· 6 

6.1 タスクの選択及び実行 ···································································································· 6 

6.2 時間及び位置の記録 ······································································································· 6 

6.3 パラメータグループからの記録パラメータ ·········································································· 7 

6.4 接続の初期化 ················································································································ 7 

6.5 接続管理 ······················································································································ 8 

6.6 ネットワーク上でのデータ交換························································································ 11 

7 データ転送 ····················································································································· 17 

7.1 一般 ··························································································································· 17 

7.2 拡張可能なマーク付け言語······························································································ 17 

7.3 拡張可能なスキーマ定義 ································································································ 18 

7.4 XMLスキーマ定義 ········································································································ 19 

7.5 XML受渡し用データファイル ························································································· 21 

7.6 バイナリデータ転送ファイル··························································································· 23 

7.7 デバイス説明データ ······································································································ 28 

附属書A(規定)デバイス説明オブジェクト ············································································ 33 

附属書B(規定)メッセージ定義···························································································· 39 

附属書C(規定)XML要素の関連図 ······················································································· 50 

附属書D(規定)XML要素及び属性 ······················································································· 52 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本農業機械工業会(JAMMA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 9225-10:2016 

(ISO 11783-10:2009) 

農業機械−シリアル制御及び通信データ・ 

ネットワーク−第10部:タスクコントローラ及び 

管理情報システムデータ交換 

Tractors and machinery for agriculture and forestry-Serial control and 

communications data network-Part 10: Task controller and management 

information system data interchange 

序文 

この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 11783-10を基とし,トラクタと作業機との間におけ

る通信制御技術を製造業者間で共通化するため,技術的内容及び構成を変更することなく作成した日本工

業規格である。 

適用範囲 

この規格は,農業用トラクタと,直装,半直装,けん(牽)引,又は自走作業機とのシリアルデータネ

ットワークの制御及び通信について規定する。その目的は,トラクタ又は作業機に直装するセンサ,アク

チュエータ及び制御素子と,情報保存・表示装置との間でのデータ転送形式並びに方法を標準化すること

である。 

この規格は,タスクコントローラと電子制御ユニットとの間の通信に,必要なサービス及び要求を定義

するタスクコントローラアプリケーション層について規定する。ほ(圃)場管理コンピュータと通信する

ためのデータの書式,制御のために必要な計算方法,及び制御ファンクションに送信するためのメッセー

ジの書式についても規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 11783-10:2009,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and 

communications data network−Part 10: Task controller and management information system data 

interchange (IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 9225-3 農業機械−シリアル制御及び通信データ・ネットワーク−第3部:データリンク層 

注記 対応国際規格:ISO 11783-3,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

communications data network−Part 3: Data link layer(IDT) 

JIS B 9225-5 農業機械−シリアル制御及び通信データ・ネットワーク−第5部:ネットワーク管理 

注記 対応国際規格:ISO 11783-5,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and 

communications data network−Part 5: Network management(IDT) 

JIS B 9225-7 農業機械−シリアル制御及び通信データ・ネットワーク−第7部:作業機メッセージア

プリケーション層 

注記 対応国際規格:ISO 11783-7,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and 

communications data network−Part 7: Implement messages application layer(IDT) 

ISO 11783-1,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data 

network−Part 1: General standard for mobile data communication 

ISO 11783-6,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data 

network−Part 6: Virtual terminal 

ISO 11783-11,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data 

network−Part 11: Mobile data element dictionary 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,ISO 11783-1による。 

略語 

この規格で用いる略語は,ISO 11783-1による。 

概要 

5.1 

作業管理 

移動作業機制御システムには,主要な二つの作業管理の目的がある。 

一つは,トラクタ,作業機,センサシステム,作業者及び用いる生産物を含めた農業資源の管理である。

農業経営者は,資源利用の計画及び評価をすることが可能であり,生産物の在庫使用を自動的に制御がで

き,かつ,機械類の状況及び状態を追跡できる。これら作業機などのリソース指示子は,データのコード

化及び箇条7に規定するように,データ転送ファイルの一部としてグローバルに転送する。 

もう一つの目的は,ほ場で行われる農業活動の管理である。この活動は,一つのほ場で一人の農業経営

者又は顧客から請け負ったコントラクタが行ってきた計画された全ての作業を区別するために,タスクに

よって記載される。 

データ転送は,双方向で可能である。計画されたタスクは,移動作業機制御システム[Mobile Implement 

Control System: MICS(以下,MICSという。)]のタスクコントローラへ送られ,作業の結果は農業経営情

報システム[Farm-Management Information System: FMIS(以下,FMISという。)]へ送り返される。タスク

は,FMIS及びMICSの両方で作成できる。 

作業管理は,次のワークフロをもつ。 

a) 5.2に規定するように,農業経営者又はコントラクタがFMISコンピュータのソフトウェアを操作して

ほ場作業を計画し,コード化したデータを保持する。 

b) タスクデータを拡張可能マークアップ言語[eXtensible Markup Language: XML(以下,XMLという。)]

フォーマットへ変換する。 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

c) 計画した作業を完了するために,使用する作業機,又はセンサシステムに必要なデータに,ほ場作業

計画ソフトウェアによって作成されたタスクデータを割り当てる。このステップは,オプションであ

る。 

d) 5.4に規定するように,FMISからMICSのタスクコントローラへ,タスクデータを転送する。 

e) タスクコントローラは,プロセスデータメッセージを作業機上の電子制御ユニット(以下,ECUとい

う。)へ送信するために,タスクデータを使用する。 

f) 

タスクコントローラは,タスクデータに明記されたデータ記録トリガによってデータを収集する。 

g) 収集データをFMISへ転送する。収集データは,XMLフォーマット又は独自フォーマットとすること

ができる。このステップでは,独自フォーマットのXMLフォーマットへの変換も行う。 

h) XMLファイルを読み込み,データの保持及び評価を行うためにFMISフォーマットへ変換する。 

図1は,FMISコンピュータ及びISO 11783規格群によって構成された作業機に搭載されたECUの間で

のインタフェースを示す。 

background image

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

経営情報システム 

作業機構成データ 

XMLフォーマット 

タスクコントローラ構成プログラム 

タスクコントローラインタフェースドライバ 

タスクコントローラデータキャリア 

ISO 11783規格群タスクコントローラ 

ISO 11783規格群ネットワーク 

ISO 11783規格群制御ファンクション 

10 FMIS(農業経営情報システム) 
11 MICS(移動作業機制御システム) 
12 標準化されていない。 
13 データ転送ファイルを使用した標準化されたデータ

転送 

14 標準化又は独自データフォーマット 
15 ISO 11783規格群ネットワーク内での標準化データ

転送 

図1−タスク管理を行う要素及びインタフェース 

5.2 

FMISコンピュータの作業管理 

作業管理は,FMISの一部であり,ほ場作業の計画及び評価を担当する。タスクは,何を,どこで,ど

のように,誰が,及びいつ行うかという作業の内容を明記する。 

FMISとMICSとの間の転送データ量は,営農組織の管理条件によって決まる。ほ場作業の記録だけに

用いる場合は,作業管理は,作業履歴のデータのファイル化に使用できる。この目的のために,コード化

データだけをFMISからMICSへ転送する必要があり,タスクは,作業に必要な作業機などのリソースを

選択することでMICS上に作られる。 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

この場合,MICSからFMISへのデータ転送ファイルだけがタスクを含む。FMIS上でタスクが計画する

組織では,これらは,コード化データとともに,FMISからMICSへのデータ転送ファイルに含まれる。

これらの計画されたタスクは,単なるリソースの利用計画の配分だけでなく,ほ場内で場所に応じた作業

を行うための地理情報までを含めることができる。 

5.3 

ワーキングセットの事前選択及び割当て 

移動システム内の任意のデバイスは,そのワーキングセットマスタのNAMEだけで,独自に識別できる。

FMISで行うデバイスの事前選択は,計画するタスクによる。デバイスのタイプ若しくはファンクション,

固有のデバイス,又は特定製造業者のデバイスをも割り当てることが必要になることもある。デバイス割

当てXML要素は,使用するワーキングセットについての計画割当てを含んでもよい。この情報は,特定

又は不特定な値域を定める。 

ワーキングセットマスタNAME値のXML属性は,JIS B 9225-5に定義する制御ファンクションの8バ

イトのNAMEを含む。ただし,全てのNAME要素を規定する必要はなく,NAME中のある要素だけ,移

動ネットワーク上のデバイスを決定するために定義する必要がある。移動システムで適切なデバイスを選

択するための情報を含むワーキングセットマスタNAME値の個別要素は,ワーキングセットマスタNAME

マスクXML属性に格納するビットセットによってマスクされる。NAME構造中の各要素の全ての異なる

組合せは,論理積を用いて有効なデバイス選択を説明できる。FMIS上で,これらのマスキングは,シン

ボルとしてコード化できる場合がある。事前選択の情報をFMIS上のタスクに設定する場合,移動システ

ムでのタスク処理に使用するワーキングセットは,XML属性のデバイスID参照として格納されているの

で,移動システム上で上書きはされない。 

5.4 

タスクコントローラのインタフェースドライバ 

インタフェースファイルを作成後,タスクコントローラの製造業者のタスクコントローラドライバは,

農場のコンピュータで起動する。このドライバは,任意のメモリカード又は無線リンクを介して,その独

自データフォーマット又はこの規格のXMLフォーマットと,データキャリアとを使用するMICSの一部

であるタスクコントローラへのデータ転送を担当する。ISO 11783規格群ネットワーク上でのメッセージ

のデータ転送ファイルデータの変換は,モバイルシステム及びFMIS間の転送種類と同様に,標準化の対

象ではない。作業機固有の指示値設定データを作成するため,このドライバは,製造業者から供給するデ

バイス説明データを追加及び使用できる。 

5.5 

タスクコントローラのユーザインタフェース 

タスクコントローラは,ユーザとの情報をやり取りする方法を提供できる。ユーザとのやり取りは,仮

想端末又は他のインタフェースを介してできる。オペレータインタフェースは,設計者の意図に応じて,

非常に簡単なものから詳細なものまで,幅をもつ。例えば,自動的に実行する単独タスクだけをサポート

する単独タスクコントローラは,ユーザとのやり取りが不要な場合もある。より高度なタスクコントロー

ラは,追加のオペレータインタフェースを提供できる。 

例えば,次による。 

− リストからタスク選択 

− タスクの開始/停止/再開 

− タスク修正 

− タスク作成 

− 新コード化データ追加 

ユーザインタフェースを介して,オペレータは合理的な方法でタスクを実行するために,特別な環境又

background image

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

はイベントに対処できる。オペレータは,タスク及びそれら構成機器の状態及び結果についても知ること

ができる。オペレータは,農業経営者に作業確認を提示できる。 

タスクコントローラの条件 

6.1 

タスクの選択及び実行 

タスクコントローラは,データ転送ファイルに含まれたタスクを選択し,実行する機能を提供しなけれ

ばならない。個別タスクの選択は,オペレータインタフェースを介してオペレータが行うか,又はタスク

コントローラによって自動的に行うかのいずれかである。タスク選択の方法は,この規格には規定されて

いない。タスクコントローラの設計者は,いかにタスク選択を実装するかを自由に決定できる。タスクの

開始及び停止を提供する方法は,標準化の対象ではない。また,この機能は,タスクコントローラの設計

者が決定する。 

ユーザは,移動作業機制御システムを用いて,タスクを必ず選択しなければならない。ユーザがタスク

を選択しなかった場合は,タスクコントローラはタスク選択をオペレータに促すか,又は自動的にタスク

を選択しなければならない。 

タスク状態は,表1の定義による。 

表1−タスク状態 

初期 

タスクは,FMISで準備されたが,MICSでは未処理である。 

実行 

タスクは,MICSで現在処理中である。同時にタスクコントローラ当たり一つのタスクだけがアクティブ
である。 

中断 

タスクは,これまで実行していたが,現在は実行しておらず,まだ完了していない。 

完了a) 

タスクは完了している。この状態は,オペレータだけが設定でき,MICSで自動的には設定できない。 

注a) 完了したタスク状態は,任意である。タスクコントローラによっては,この状態をサポートしなくてもよい。 

6.2 

時間及び位置の記録 

タスク処理中に発生するイベントへ,日付,時間,GPS位置データなど,幾つかのオプション情報の割

当てが必要となる場合がある。これは,例えばGPSの位置に関連したコメント及び/又はフラグの割当て,

作業者の割当て,交換など,XML要素の相互接続を反映したイベントなどがある。他のイベントは,タス

ク関連ワーキングセットからの受信処理データ変数値の記録を基にし,日付,時間及び位置情報とともに

提供しなければならない。 

割当てスタンプ及び時間XML要素は,必要に応じて現地時間及び日付の幾つかのXML要素への割当て

を可能にする。これらのXML要素は,イベントが計画又は達成されたかどうかを明記するために,計画

された時間又は実際の時間にできる。さらに,時間XML要素内のタスクレベルでだけ,そのような準備

時間,無効時間,修理時間,解除時間など,より詳細な時間形式が定義される。全ての時間及び日付の値

は,このXML要素内部の現地時間及び日付の値でなければならない。 

必要に応じて,割当てスタンプ及び時間XML要素は,GPS関連の情報が含む位置XML要素を含める

ことができる。複数のプロセスデータ値を割り当てできるようにするために,時間XML要素は,複数の

データ記録XML要素を含めることができる。タスク内に格納するこれらのデータ記録値の数は,合計又

は単一インスタンスの値に限定されなければならない。データ記録値の数が多い場合は,時間記録XML

要素及びバイナリ形式の記録ファイルの使用を定義する。 

全てのプロセスデータに関連した記録データは,別ファイルとしてバイナリ形式で格納できる。バイナ

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

リファイルへの参照は,時間記録XML要素で設定するのが望ましい。時間記録XML要素は,データ転送

ファイルに属するタスクセットの名前空間内部で固有名称をもつ外部ファイルを参照するものであり,タ

スクごとに多くの時間記録XML要素が存在できる。ファイル名の接頭語は,タスクコントローラで固有

であることを保証しなければならない。 

各々の時間記録のファイル定義によって,2種類のファイルが作成される。一つ目はバイナリデータを

含むもので,もう一つはバイナリデータセットのXMLコード化されたヘッダ構造を含む。ヘッダ構造は,

バイナリレコード当たりの最大データを定義し,バイナリデータの正しい解釈を可能にする。バイナリフ

ァイルのファイル名拡張子は,“.bin”及びXMLヘッダ構造ファイルのファイル名拡張子は“.xml”でな

ければならない。 

6.3 

パラメータグループからの記録パラメータ 

プロセスデータ変数の値に加えて,他のパラメータグループからの値,又はパラメータはタスクコント

ローラで記録できる。データ記録トリガ及びデータ記録値XML要素は,どのパラメータグループから値

を記録するかを規定する属性を含む。これらの属性は任意である。これらの属性を規定する場合には,デ

ータ記録トリガ又はデータ記録値でのDDI(Data Dictionary Identifier)属性が,パラメータグループ番号値

(DDI=0xDFFE16)に設定されなければならない。各パラメータグループは,複数の値を含むことができ

る。 

したがって,タスクコントローラがプロセスデータ変数以外のパラメータグループからのデータを記録

するときには,パラメータグループ番号及びCANデータフレームのデータフィールドから単一の値を取

得する開始ビット及び停止ビットの両方を指定しなければならない。この値のサイズは,最大32ビットで

データ記録値XML要素内のデータ記録値属性として格納する。 

タスクコントローラがパラメータグループからのデータを記録するとき,デバイス要素を参照する必要

がある。この記録データが,プロセスデータ変数以外のパラメータグループから発信する場合,デバイス

が制御ファンクションNAMEをもち,記入されたワーキングセットマスタNAMEのXML属性と,この

デバイスのデバイス要素を定義しなければならない。これらのデバイス及びデバイス要素XML要素は,

タスクコントローラが作成することができるか,又はFMISによって提供することができる。 

6.4 

接続の初期化 

電源投入の際には,6.4.1及び6.4.2で規定するように初期化し,図2に示すように,タスクコントロー

ラ及びワーキングセットの適切な初期化を確実にするために,決まった順番でイベントを発生しなければ

ならない。 

6.4.1 

タスクコントローラの初期化 

タスクコントローラは,次の初期化を完了しなければならない。 

a) タスクコントローラは,JIS B 9225-5に従って,アドレスクレーム手順を完了しなければならない。

また,グローバル発信先アドレス(255)へ,アドレスクレームのための要求を送信しなければならな

い。 

b) タスクコントローラは,アドレスクレーム手順を完了後,6秒間待機しなければならない。 

c) タスクコントローラは,タスクコントローラステータスメッセージの送信を開始しなければならない。 

d) タスクコントローラは初期化し,かつ,デバイス説明オブジェクトをロードするために,ワーキング

セットを許可しなければならない。 

6.4.2 

タスクコントローラ及びワーキングセットの初期化 

ワーキングセットは,次の初期化を完了しなければならない。 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) ワーキングセットは,JIS B 9225-5に従って,アドレスクレーム手順を完了しなければならない。 

b) ワーキングセットマスタは,アドレスクレーム手順を完了後,6秒間待機しなければならない。 

c) ワーキングセットマスタは,タスクコントローラがタスク制御ステータスメッセージの送信を開始す

るまで待機しなければならない。 

d) ワーキングセットマスタは,JIS B 9225-7に規定するワーキングセットマスタ及びワーキングセット

メンバメッセージを使い,それ自身及びそのメンバをタスクコントローラに識別させなければならな

い。 

ワーキングセットマスタは,これらメッセージを他の目的のために送信してもよい(例えば,バー

チャルターミナル初期化)。 

e) ワーキングセットマスタは,ワーキングセットタスクメッセージの送信を開始しなければならない。 

f) 

ワーキングセットマスタは,必要に応じて,その能力を決定するためにタスクコントローラに照会し

てもよい。 

g) ワーキングセットマスタは,バーチャルターミナルに言語及びフォーマットメッセージを要求しても

よい。 

h) ワーキングセットマスタは,そのデバイス説明オブジェクトプールが既に存在するかどうかを判断す

るために,タスクコントローラを照会しなければならない。 

i) 

ワーキングセットマスタは,次のいずれかを行わなければならない。 

1) タスクコントローラで既存のデバイス説明を起動する。 

2) オブジェクトプールのサイズに応じて,附属書Bに示すメッセージ及びトランスポートプロトコル

(JIS B 9225-3参照)又は拡張トランスポートプロトコル(ISO 11783-6参照)のいずれかを使用し

て,デバイス説明オブジェクトプールのタスクコントローラへの転送を開始して完了し,タスクコ

ントローラでタスクコントローラデバイス説明を起動する。 

6.5 

接続管理 

タスクコントローラは,2秒間隔で周期的にタスクコントローラステータスメッセージを発信しなけれ

ばならない。また,タスクコントローラは,タスクステータスが変更する,又は他のタスクコントローラ

のステータスメッセージバイトのいずれかの値が変化するときは,いつでも直ちにタスクコントローラス

テータスメッセージを送信する。ただし,タスクコントローラステータスメッセージの間隔は,少なくと

も200 msでなければならない(したがって,タスクコントローラステータスメッセージの最大伝送速度は

5 Hzである。)。 

このメッセージは,現在のタスクの状態を示し,発信先指定でグローバルアドレスへ送信する。ワーキ

ングセットマスタが,このメッセージを6秒間受信しない場合,タスクコントローラが制御不能でシャッ

トダウンした可能性があることを推定して,ワーキングセットタスクメッセージの送信を停止する。ワー

キングセットは,初期化手順を再開始してタスクコントローラへの接続を再確立してもよい。 

タスクコントローラと接続を保持する全てのワーキングセットマスタは,2秒間隔で周期的にワーキン

グセットタスクメッセージをタスクコントローラへ送信し,それらの存在を示さなければならない。ワー

キングセットマスタは,ワーキングセットタスクメッセージを送信する前のアドレスクレーム手順の終了

後,少なくとも6秒間待機しなければならない。この時間アウトは,タスクコントローラがワーキングセ

ットの再開始を検出することを可能にする。タスクコントローラが,少なくとも6秒間このメッセージを

受信しない場合,ワーキングセットが制御不能でシャットダウンした可能性があることを推定する。 

タスクコントローラステータスメッセージ及びワーキングセットタスクメッセージの定義は,附属書B

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

による。 

ワーキングセットが再開始するとき,又はタスクが実行中でアクティブの間にタスクコントローラへ開

始又は接続するとき,タスクコントローラは,ワーキングセットのデバイスディスクリプタのアップロー

ド及び起動を受理し,このワーキングセットに適切な測定コマンドを発信しなければならない。 

background image

10 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−初期化及び接続シャットダウン 

発信ECU 

オプション:VTから

の位置情報入手 

ネットワーク 

ブロードキャスト 

TC(タスク 

コントローラ) 

アドレスクレーム 

TC状態(2秒間隔) 

ワーキングセットマスタ 

アドレスクレーム 

TC状態(2秒間隔)

ワーキングセットマスタ 

ワーキングセットメンバ 

ワーキングセットタスクメッセージ開始(2秒間隔)

バージョン要求 

バージョン 

バージョン要求 

バージョン 

言語リクエスト 

言語 

構造ラベル要求 

構造ラベル 

ローカライゼーションラベル要求 

ローカライゼーションラベル 

プール転送方法その1 

オブジェクトプール転送オペレーション(TP/ETP) 

オブジェクトプール起動 

TCステータス(ビジー)(2秒間隔)

オブジェクトプール起動応答 

TCステータス(ビジー)(2秒間隔)

プール転送方法その2 

オブジェクトプール起動 

オブジェクトプール起動応答 

TCステータス(ビジー)(2秒間隔)

TCステータス(ビジー)(2秒間隔)

TCによる 
プールの認証 

TC validates 
pool 

タスク稼動にワーキングセット利用可 

データ転送ファイルへデバイス説明の追加 

タスクへのデバイス割当て及び割当てスタンプの追加(タスクが有効な場合)

測定開始(タスクが有効な場合)

プロセスデータ値(タスクが有効な限り)

TCはタスク中のデバイス割当て及び割当て
スタンプを閉じる(タスクが有効な場合) 

ワーキングセットタスクメッセ
ージが6秒間受信しない場合 

プロセスデータ値送信停止 
(測定が有効な場合) 

TCステータスメッセージが 
6秒間受信しない場合 

ワーキングセットメンバ 

11 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.6 

ネットワーク上でのデータ交換 

タスクコントローラは,デバイスを制御するため,データ転送ファイルからのデータをプロセスデータ

メッセージに変換する。これらのプロセスデータメッセージは,参加しているワーキングセットの制御フ

ァンクションへ送信されたコマンド及び値を含む。タスクコントローラは,ISO 11783規格群ネットワー

ク上でプロセスデータメッセージが要求されたアドレスヘ送信するように,スケジュールを構成する処理

を行う。これらの処理例としては,タスクコントローラがアプリケーショングリッド内のワーキングセッ

ト要素の位置を調べ,その応答時間を考慮して,関係するデータをこのワーキングセットへ送信するなど

の,位置情報に応じた可変制御がある。反対に,これらをデータ転送ファイルへ戻すために,タスクコン

トローラは,参加するワーキングセットメンバから送信されたプロセスデータメッセージを処理して,こ

れらのプロセスデータ変数をタスクデータへ変換する。 

全てのISO 11783規格群ネットワーク上のタスクコントローラ固有のデータ交換は,プロセスデータメ

ッセージに基づく。 

タスクコントローラは,タスクデータファイルに指定されていないプロセスデータ変数を含むプロセス

データメッセージを作成できる。プロセスデータメッセージは,参加するワーキングセットの制御ファン

クションのオペレーション及びデータロギングを制御する。タスクコントローラは,ワーキングセット制

御ファンクションでサポートするプロセスデータ変数の送信又は要求だけをしなければならない。このタ

イプの制御例は,ワーキングセットの制御ファンクションを制御するためにセンサシステムの利用及び空

間的な作業記録の使用である。 

6.6.1 

位置情報に応じた作業 

位置情報に応じた作業は,タスクコントローラが実際の位置に応じたプロセスデータメッセージを送信

するようにスケジュールを構成する必要がある。プロセスデータ変数XML要素の定義と実際の位置との

マッチングのために,位置情報に応じた作業用のプロセスデータのジオメトリをタスクデータ内で指定し

なければならない。ジオメトリの定義は,グリッドセル又は多角形のいずれかであり,固有の識別子を指

定しなければならない。グリッドセル及び多角形は,位置情報に応じた作業用のプロセスデータ変数が関

係する処理ゾーンによる。関連するデバイス要素が新しい処理ゾーンへ入ると,処理ゾーンに関連付けら

れている新しい設定値が,ISO 11783規格群ネットワークで適切なワーキングセットマスタへ送信する。 

ジオメトリ定義のうち,グリッドセルは,一定の長さ及び幅寸法をもつ。グリッドセルの位置は,グリ

ッドセルが属するグリッドの原点と相関する。グリッドセルの構造及び識別は,XML要素のグリッド及び

グリッドセルで指定する。多角形は,不規則な形の処理ゾーンを定義するために使うことができる。XML

要素の多角形,連続線及び地点は,処理ゾーンのこのタイプの定義に使うことができる。図3は両タイプ

の処理ゾーンの定義を示し,図4はより詳細なグリッド定義を示す。 

background image

12 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 1 

ほ場外形 

個別ほ場A 

個別ほ場B 

グリッドセル 

多角形 

処理ゾーン1 

処理ゾーン2 

処理ゾーン3 

図3−フレーム個別ほ場,グリッドセル,多角形,及び処理ゾーンの関係 

XMLデータの定義内では,グリッドは常にグリッドセルで完全に充塡されなければならない。これは,

グリッドセルに対し定義された,インデックス,列及び行のような情報がないことを意味する。グリッド

自体は,グリッド最大列及びグリッド最大行属性,グリッド北方向座標最小値及びグリッド東方向座標最

小値,並びに各グリッドセルの大きさによって定義する。階層構成的なXML構造内でのグリッドセル順

番付けは,常に,グリッド北方向座標最小値・グリッド東方向座標最小値で始まり,行ごとにグリッド東

方向座標最小値の列で毎回始まり,列の昇順で東に移動し,次に各行が北上するように昇順に進む。図4

は,グリッド及びそのグリッドセルの例による。 

background image

13 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

グリッドセル 

ほ場外形 

原点:グリッド北方向座標最小値,グリッド
東方向座標最小値 

フレーム最大北位置・フレーム最大東位置 

最初のグリッドセル(行0及び列0) 

最終のグリッドセル(行7及び列13) 

14番目のグリッドセル(行0及び列13) 

処理ゾーン 

注a) グリッドセル北方向サイズ 

b) グリッドセル東方向サイズ 

c) グリッド列のサイズ 

d) グリッド行のサイズ 

図4−個別ほ場のグリッドフレームの定義 

多角形が重複するとき,タスクコントローラは,示された位置の外側の多角形定義を常に使用しなけれ

ばならない。各内部境界は,外側の多角形中の空白を描いている。 

グリッドセルの定義データは,必要に応じて別々のファイルとしてバイナリ形式で,かつ,タスク固有

の方法で格納できる。別ファイルへの参照情報は,XML要素のグリッド内に示される。定義データは,タ

スクごとに一つだけグリッドXML要素が存在でき,データ転送ファイルの全タスクに対して固有な名前

の接頭辞からなるバイナリ及びXMLファイルのそれぞれを参照できる。グリッドファイル名は,一意で

あるようにFMISによって保証されなければならない。各グリッドファイルの定義は,二つの別ファイル

となる。一方は,バイナリデータ,他方はバイナリデータセットの構造体をXMLコード化したものであ

る。ヘッダ構造体レコードは,バイナリレコード当たりの最大データを定義し,バイナリデータの正しい

解釈を可能にする。バイナリファイルの拡張子は,“.bin”に設定され,XMLヘッダ構造ファイルの拡張子

は,“.xml”に設定する。 

6.6.2 

データ記録 

タスクコントローラは,データを記録してFMISにもち帰るためにも使用できる。この目的のために,

プロセスデータ変数の値をISO 11783規格群ネットワーク上で要求できる。データ記録トリガは,FMIS

を用いてタスクコントローラへのデータ転送ファイル内で指定できる。タスクコントローラは,これらの

データ記録トリガからプロセスデータ測定コマンドに変換,及び応答したプロセスデータ変数値を記録す

る責任がある。プロセスデータ測定コマンドは,起動及びタスクを再開した後,タスクコントローラによ

a) 

b) 

c) 

d) 

14 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

って送信する。要求されたプロセスデータ変数の実際の値は,タスクがアクティブであれば,関与するワ

ーキングセットメンバが提供する。タスクが一時停止されたときには,実測値の送信は停止され,タスク

コントローラの測定はキャンセルする。ワーキングセットが,データロギング用のタスクコントローラに

よって,要求されたよりも多くのデータを送信する際,これらの追加データは,タスクコントローラでは

無視されなければならない。附属書Dのデータ記録トリガXML要素の説明は,データ記録トリガの使用

に関して詳しく記載している。 

合計値を要求するデータ記録メソッドが指定されたデータ記録トリガは,タスクコントローラが合計値

を取得するために使用しなければならない。 

それぞれの合計値は,タスク中に時間XML要素に,一度保存しなければならない。これに加えて,合

計値は,時間記録に関連するデータ記録ファイルには,より頻繁に格納できる。タスクが再開すると,タ

スクコントローラは,これまでの合計値からカウントを継続するために,ワーキングセットに時間XML

要素に格納されている合計値を送付しなければならない。合計値は,タスクが停止したときに,最新の合

計値を得るために,タスクコントローラによってワーキングセットから取得してもよい。 

また,合計値を表すプロセスデータ変数が,周期的にプロセスデータメッセージとしてタスクコントロ

ーラに転送するときには,合計値の問い合わせは不要な場合がある。デバイスプロセスデータオブジェク

トは,合計値を取得するデータ記録トリガメソッドを設定可能でなければならない。 

開始・再開・一時停止タスクイベントに関する全動作の定義は,次による。 

a) タスク開始:ワーキングセットをリセットし,その合計をゼロにする。 

b) タスク一時停止:タスクコントローラは,全てのワーキングセットからの合計を収集し,全ての合計

はそれらの値を保持する。 

c) タスク再開:これは,ワーキングセットの開始イベントと同様に扱う。タスクが再起動した後に,タ

スクコントローラは,全ての合計を以前に保存された合計値に構成し,これらの値をプロセスデータ

変数値として全ての適切なワーキングセットマスタへ送信し,ワーキングセットはこれらの値から係

数を開始する(タスクコントローラは,以前に収集された合計を追跡する責任がある。)。 

合計値アクティブビットの非アクティブからアクティブへの状態の変更を示すステータスメッセージは,

タスクコントローラの合計値を構成する前に送信しなければならない。合計値アクティブビットが非アク

ティブへの状態の変更を示すタスクコントローラのステータスメッセージは,最終的な合計値が要求され

る前に送信しなければならない。 

あるデバイスの各プロセスデータ変数は,タスクコントローラによって要求されたり,記録されたりす

る。記録するプロセスデータ変数の量及び形式は,データ記録トリガXML要素によって指定する。この

データ記録トリガXML要素は,どのプロセスデータ変数が,特定のデバイス素子から必要とするかを正

確に指定できる。又は,デフォルトのデータ記録構造では,デフォルトプロセスデータ要求DDI=DFFF16

と呼ばれるプロセスデータ変数が指定される。データ記録トリガXML要素のプロセスデータ変数の識別

子(DDI)を用いて,タスクコントローラは,指定したデバイスにそのデフォルトの測定メソッドで,全

てのデフォルトのプロセスデータ変数の値を送信するように要求することを指令する。デフォルトプロセ

スデータ要求は,デバイスのデバイス要素だけ要求を受け付けることができる。タスクコントローラは,

デフォルトのプロセスデータ変数値の送信を要求するために,DDI=DFFF16を用いた要求値コマンドを使

用する。デバイスのデフォルトセットに属するプロセスデータ変数値のセットは,デバイス説明で明示さ

れている。 

15 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

デバイス説明が,デフォルトセットの一部にある特定のデバイスプロセスデータオブジェクトを明示す

るとき,デフォルトプロセスデータ要求DDIをもつデバイスプロセスデータオブジェクトは,そのデバイ

スのデバイス説明に含まれなければならない。このデバイスプロセスデータオブジェクトのプロセスデー

タトリガメソッド属性は,1F16に設定しなければならない。 

例1 

デフォルトプロセスデータ要求DDI及びデフォルトのデータセットを含むデバイス説明: 

<DVC A="DVC1" B="Tiller" C="1.02*" D="A00484000B2CAF13" F="32A0FE34A56F00" G="FF000000006E65"> 

<DET A="DET1" B="1" C="1" E="0" F="0"> 

<DOR A="2"/> 

<DOR A="3"/> 

<DOR A="4"/> 

<DOR A="5"/> 

<DOR A="6"/> 

</DET> 

<DPD A="2" B="74" C="2" D="16" E="Area" F="9"/> 

<DPD A="3" B="77" C="2" D="16" E="Time ON" F="7"/> 

<DPD A="4" B="8D" C="1" D="3" E="Work ON/OFF"/> 

<DPD A="5" B="43" C="1" D="3" E="Width" F="8"/> 

<DPD A="6" B="DFFF" C="0" D="31"/> 

<DVP A="7" B="0" C="2.777778E-04" D="2" E="hr"/> 

<DVP A="8" B="0" C="1.000000E-03" D="1" E="m"/> 

<DVP A="9" B="0" C="1.000000E-04" D="2" E="ha"/> 

</DVC> 

この例では,プロセスデータDDIの8D16及び4316は,データのデフォルトセットの一部である。この

デバイスは,オブジェクトID 6でDPD(デバイスプロセスデータ)によって示される,デフォルトプロ

セスデータ要求の構造をサポートする。 

例2 

データ転送ファイル内のタスクでデフォルトプロセスデータ要求のデータ記録トリガ: 

<TSK A="TSK1" E="PFD1" G="3"> 

<DLT A="DFFF" B="31"/> 

</TSK> 

この例では,タスクは,接続されたワーキングセットがデフォルト要求のプロセスデータ構造をサポー

トするときに,デフォルトデータを要求することを示している。 

データロギング中は,DDIの送信の周期が異なる場合,及び値要求コマンドに対する応答時間遅延が異

なる場合がある。タスクコントローラが特定の時間間隔でプロセスデータ変数の値を記録するために,次

のルールを適用する。 

a) 時間及び位置データは,時間又は時間記録インスタンスごとに,少なくとも一回は記録しなければな

らない。 

b) 各プロセスデータ変数の値は,時間又は時間記録インスタンスごとに,少なくとも一回は記録しなけ

ればならない。データロギングがタスクコントローラの能力のために,低周期でしか記録できない場

合は,記録する値は,タスクコントローラの設計に依存する。 

c) タスクコントローラが,DDIから与えられる最大更新周波数でデータロギングできる場合,新しいデ

16 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ータ記録レコードは,次にこのDDIを受信するたびに開始されなければならない。このDDIの値を

受信する間に,受信するほかの全てのプロセスデータ値は,現在のレコードに記録する。 

d) 受信されたプロセスデータ値は,最大でも1回しかレコードに記録できない。新しい値が次のレコー

ドのため用意できない場合は,値はそのDDIで記録してはならない。 

これらのルールに従い,同じレコードに記録された複数のデータ値は,二つのレコードの間に存在する

時間差を最大の時間差として分割によって分離できる。幾つかのDDIが一緒にグループ化する必要がある

場合,プロセスデータ変数の記録カウント(DDI=009316)を,関連するプロセスデータの変数値のロギン

グデータのうち,最大更新周波数のものに対して使用しなければならない。 

例3 プロセスデータ変数DDI“A”が最も高い更新頻度をもち,プロセスデータ変数DDI“B”及び

“C”は,現在のデータ記録に追加される。 

ワーキングセットが,DDI A1の値を送信: タスクコントローラは,データ記録1にA1値を格

納 

ワーキングセットが,DDI B1の値を送信: タスクコントローラは,データ記録1にB1値を追

加 

ワーキングセットが,DDI A2の値を送信: タスクコントローラは,データ記録1を閉じて,デ

ータ記録2にA2値を格納 

ワーキングセットが,DDI C1の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2にC1値を追

加 

ワーキングセットが,DDI A3の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2を閉じて,デ

ータ記録3にA3値を格納 

ワーキングセットが,DDI A4の値を送信: タスクコントローラは,データ記録3を閉じて,デ

ータ記録4にA4を格納 

例4 ワーキングセットは,グループプロセスデータ変数DDIを分類する。すなわち,“A”,“B”,“C”

及び“D”。 

ワーキングセットが,DDI LC1の値を送信: タスクコントローラは,データ記録1にDDI LC1

値を格納 

ワーキングセットが,DDI A1の値を送信: 

タスクコントローラは,データ記録1にA1値を

追加 

ワーキングセットが,DDI B1の値を送信: 

タスクコントローラは,データ記録1にB1値を

追加 

ワーキングセットが,DDI C1の値を送信: 

タスクコントローラは,データ記録1にC1値を

追加 

ワーキングセットが,DDI D1の値を送信: 

タスクコントローラは,データ記録1にD1値を

追加 

ワーキングセットが,DDI LC2の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2にDDI LC2

値を格納 

ワーキングセット1が,DDI A2の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2にA2値を

追加 

ワーキングセット1が,DDI D2の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2にD2値を

17 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

追加 

ワーキングセット1が,DDI B2の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2にB2値を

追加 

ワーキングセット1が,DDI C2の値を送信: タスクコントローラは,データ記録2にC2値を

追加 

ワーキングセットが,DDI LC3の値を送信: タスクコントローラは,データ記録3にDDI LC3

値を格納 

ワーキングセット1が,DDI D3の値を送信: タスクコントローラは,データ記録3にD3値を

追加 

ワーキングセット1が,DDI B3の値を送信: タスクコントローラは,データ記録3にB3値を

追加 

ワーキングセット1が,DDI C3の値を送信: タスクコントローラは,データ記録3にC3値を

追加 

ワーキングセット1が,DDI A3の値を送信: タスクコントローラは,データ記録3にA3値を

追加 

FMISは,記録カウントに基づき,DDIのA,B,C及びDの全てが,同じグループに属することを決定

できる。グループが送信する前に,新しいデータ記録が常に開始する。 

データ転送 

7.1 

一般 

FMISとMICSとの通信は,データ転送ファイルに基づく。各XMLデータ転送ファイルは,XML定義

バージョン1.0に基づいて書式が定められる。XMLファイルは,テキストだけを含み,UTF-8でコード化

されている(参考文献[1])。必要に応じて,グリッドセルの定義又は記録されたプロセスデータは,バイ

ナリ符号化データファイルとして,データ転送ファイルセットの一部とすることができる。全てのファイ

ルは,同じディレクトリに含まれなければならない。 

コーディングデータ及びタスクデータの両方は,FMISからMICSへの送信時にXMLファイルの同じセ

ットとして格納する。タスクコントローラによるタスクの処理中に,これらのファイルは変更する可能性

が高く,タスクが完了したとき,FMISに転送して返すことができる。 

7.2 

拡張可能なマーク付け言語 

拡張可能なマーク付け言語は,構造化された文書及びデータの説明のための言語であり,データ交換の

ための技術的基盤を意味する。XMLは,SGML(標準化された一般的なマークアップ言語)のサブセット

である。 

XMLは,XML要素による階層構造のセットである。XML要素は,一つ以上のXML属性を含めること

ができる。データ転送XMLファイル内では,XML要素の中にテキストは許可されない。 

XMLは,少なくとも開始ラベル,属性の数及び終了ラベルで構成する。次の行は,Workerと呼ぶXML

要素定義の例である。 

<Worker WorkerId=“WKR0002”WorkerDesignator = “Miller” > 

</Worker> 

18 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

開始及び終了ラベルは,終了ラベルが“/”を先行させなければならない点を除いて,同じ文字列でな

ければならない。XML要素ラベルの全ての使用において,大文字と小文字とは区別する。すなわち,

<worker>は,<Worker>と同じではない。 

XML属性は,XML要素に含まれる情報を運ぶ。XML要素の構文は,属性名= “説明”(attribute-name=

“description”)である。 

XML属性ラベルは,XML要素のラベルと同じルールに従う。大文字と小文字とは区別する。等号は,

常に使用する必要がある。テキスト文字列の説明は,引用符で囲まなければならない。 

子要素を含まないが,属性を含むXML要素は,短縮形で表すことができる。 

<Worker WorkerId=“WKR0001”WorkerDesignator = “Smith” / > 

拡張可能なマーク付け言語ファイルは,XML構文自体のルールに従う場合には,適格であるといえる。

XMLドキュメントの要素は,文書タイプ定義(DTD)を使い正式に指定できる。DTDがXML文書に存

在する場合は,適切な拡張機能をもつXMLパーサは,DTDに対してXML文書をテストできる。このよ

うな一貫性及び検証テストに合格する文書は,有効であるといえる。 

XMLデータ転送ファイルは,常にテキストファイルである。階層構造のため,XMLファイルは,単一

のXMLルート要素だけを含めることができる。ルート要素の要素リストは,どのXML要素が主要な要素

として使用するかを指定する。主要な要素は,符号化データ要素及び単一のタスクに関連しないエンティ

ティのコーデイングからなる。データ転送ファイルのルート要素は,ISO 11783̲TaskDataと命名する。デ

ータ転送ファイルは常に,適格及び有効でなければならず,そうでなければ,ファイルの内容は処理でき

ない。 

7.3 

拡張可能なスキーマ定義 

拡張可能なマーク付け言語は,データの共有及び転送のアプリケーションに依存しない方法を提供する。

文書タイプ定義とともに,外部から受信したデータが有効であることを識別できる。また,DTDは,独自

に作成したデータを識別するために用いてもよい。 

DTDの目的は,XML文書の正式な構成単位を定義することである。それは,正式なXML要素のリスト

でドキュメント構造を定義する。DTDは,XMLドキュメントでインラインで宣言するか,又は外部によ

ることができる。オブジェクト指向言語のモデル化の方法は,DTDとしてXSDを使用することである。 

XMLスキーマは,次の事項を定義する。 

− 文書に表示できる要素を定義する。 

− 文書に表示できる属性を定義する。 

− 子要素である要素を定義する。 

− 子要素の順序を定義する。 

− 子要素の数を定義する。 

− 要素が空であるか又はテキストを含めることができるかどうかを定義する。 

− 要素及び属性のデータタイプを定義する。 

− 要素及び属性のデフォルト値及び固定値を定義する。 

XMLスキーマは,XMLで書式が定められ,適格である。XML文書は,XMLの構文ルールに準拠した

文書であり,次による。 

a) XML宣言で始めなければならない。 

19 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 一つの固有のルート要素をもたなければならない。 

c) 全ての開始タグには,終了タグが一致しなければならない。 

d) XMLタグでは,大文字と小文字とを区別する。 

e) 全ての要素が閉じられなければならない。 

f) 

全ての要素は,正しく入れ子にしなければならない。 

g) 全ての属性値は,引用符で囲まれなければならない。 

スキーマは,データタイプ及びネームスペースをサポートする。データ形式のサポートでは,許容する

文書の内容を説明し,データの正確性を検証し,データベースのデータで作業を行い,データセット(デ

ータの制限)及びデータパターン(データフォーマット)を定義し,並びに異なるデータ形式間でデータ

を変換することが可能である。 

7.4 

XMLスキーマ定義 

データ転送ファイルの妥当性は,スキーマISO 11783̲TaskFileによって定義する。XML要素の固有の識

別子及びXML要素間での固有の識別子によるものは,データ形式の中のID及びIDREFとしてそれぞれ

定義する。全てのデータ転送ファイル上に固有のネームスペースを作成するには,各XML要素の識別子

は,その特定のXML要素ネームスペースで定義しなければならない。表2は,XML要素の識別子の有効

なネームスペースを定義する。 

XMLスキーマ定義は,データ転送方向の両方で,全てのデータ転送ファイルに対して適用される。全て

のXML要素は,実体とみなされる。各実体は,全体のデータ転送ファイル上に固有の識別子(この要素

のXML属性として定義された識別子がある場合)をもたなければならない。各識別子は,先頭にゼロを

付けずに最大11桁の10進数に続いて,適切なネームスペースの文字で始まる。固有の識別子は,少なく

とも4バイトの長さで,FMIS及びMICSの両方で提供しなければならない。識別子の値のうちから,

− 2147483648は予約されており,XML要素の内部で使用してはならない。 

移動作業機制御システム(MICS)で,符号化されたXML要素のデータは,変更又は削除されないもの

とする。符号化されないXML要素のデータは,編集及び変更されてもよい。タスクコントローラのオペ

レータがXML要素の新しい実体を作成する場合は,タスクコントローラは,XML要素の新しく作成され

た全ての実体に対して,固有の識別子を作成する責任がある。FMISで提供する実体と,モバイルシステ

ム上で作成する実体とを区別するために,新たに作成された各々の識別子は,負の10進数が付加された適

切なネームスペースの文字をもたなければならない。例えば,“WKR-1”。 

background image

20 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−XML要素のタイプ及び略語 

XML要素の表記 

データのコード化 

XML要素の名前 

割当てスタンプ 

ASP 

コード化コメント 

× 

CCT 

コード化コメントグループ 

× 

CCG 

コード化コメントリスト値 

× 

CCL 

色凡例 

× 

CLD 

色範囲 

× 

CRG 

コメント割当て 

CAN 

接続 

CNN 

作物種類 

× 

CTP 

作物品種 

× 

CVT 

栽培管理作業 

× 

CPC 

顧客 

× 

CTR 

データ記録トリガ 

DLT 

データ記録値 

DLV 

デバイス 

× 

DVC 

デバイス割当て 

DAN 

デバイス要素 

× 

DET 

デバイスオブジェクト参照 

× 

DOR 

デバイスプロセスデータ 

× 

DPD 

デバイス特性 

× 

DPT 

デバイス値表示 

× 

DVP 

農場 

× 

FRM 

グリッド 

GRD 

ラインストリング 

LSG 

操作技術 

× 

OTQ 

操作技術参照 

× 

OTR 

操作技術 

OTP 

個別ほ場 

× 

PFD 

地点 

PNT 

多角形 

PLN 

位置 

PTN 

プロセスデータ変数 

PDV 

生産物 

× 

PDT 

生産物割当て 

PAN 

生産物グループ 

× 

PGP 

タスク 

TSK 

時間 

TIM 

時間記録 

TLG 

処理ゾーン 

TZN 

値表示 

× 

VPN 

作業者 

× 

WKR 

作業者割当て 

WAN 

外部ファイル内容 

XFC 

外部ファイル参照 

XFR 

IDREFタイプの任意のXML属性は,単一のID参照だけを含めることができる。 

21 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

データ転送中の製造業者独自のXML要素及びXML属性は,文字“P”,10進法の製造業者コード及び

下線文字“̲”で構成する文字列で始めなければならない。 

例1 製造業者コード500をもつ製造業者が指定する独自のXML要素は,データ転送ファイル中で

は,次のXML要素名となる。 

“P500̲MyProprietaryElement” 

例2 同じ製造業者の指定する独自のXML属性は,次となる。 

“P500̲MyProprietaryAttribute” 

データ転送ファイルが別の製造業者のMICS又はFMISで処理する場合は,製造業者独自のXML要素及

びXML属性の内容は割愛されなければならない。MICSでは,FMISから発信するデータ転送ファイルに,

独自のXML要素又はXML属性が含まれる場合は,それらのXMLタグ及びそれらの値は,MICSからFMIS

に発信するデータ転送ファイルに保存しなければならない。 

7.5 

XML受渡し用データファイル 

ルートXML要素であるISO 11783̲TaskDataを含むXMLコード化した主要な受渡し用データファイル

の名前は,“TASKDATA.XML”としなければならない。FMISとMICSとの間でデータを転送するのに使

用するメディア(図1参照)は任意のものである。例えば,リムーバブル格納デバイスを,受渡し用デー

タファイルをもち運ぶために使用する場合,このファイルの推奨場所は,転送メディアのルートディレク

トリにある“TASKDATA”という名前のディレクトリにある。このディレクトリ名及びデータ転送のファ

イル名は,どちらも大文字と小文字とが区別され,全ての文字が大文字になる。 

主要な受渡し用データファイルは,コーディングデータ及び幾つかのタスクを含んでいる。図5は,受

渡し用データファイルのXML要素の構造を示す。主要な受渡し用データファイル内では,コーディング

データ又はタスクを含むほかのXMLファイルを参照することが可能である。XMLファイルの参照には,

XML要素のXFR(表2参照)を使用する。XMLファイルの参照は,多重化することができない。これは,

主要なXMLファイルだけが,XML要素のXFRを含めることができることを意味する。参照する外部の

XMLファイル内には,単一のXML要素が存在可能である。 

この要素は,XFCという名前でXMLルート要素に埋め込まれなければならない。参照するXMLファ

イルは,同じ形式の最上位のXML要素だけを含めなければならない。例えば,それは,顧客の定義を含

んでもよいが,顧客及び個別ほ場を一緒には含まない。最上位のXML要素は,主要な及び参照先のXML

ファイルの両方に含まれ得る。 

各々のXMLコード化されたデータ転送ファイルは,XML IDセクションで開始するものとし,よく形成

されなければならない。すなわち,次による。 

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 

ルート受渡し用データファイルでは,全てのXML要素は,常にグローバルなルート構造に埋め込まれ

る。すなわち,次による。 

<ISO 11783̲TaskData VersionMajor="..." VersionMinor="..." TaskControllerManufacturer="..." 

  TaskControllerVersion="..." ManagementSoftwareManufacturer="..." ManagementSoftwareVersion="..." 

  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 

  xsi:noNamespaceSchemaLocation="… " DataTransferOrigin="..."> 

<ISO 11783̲TaskData> 

background image

22 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図5−受渡し用データファイルの概略構造 

background image

23 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図6は,XMLファイルの参照方法を示す。 

図6−XFR/XFC XMLファイル参照方法 

XMLヘッダセクションの方向指示属性(FMIS→MICS又はMICS→FMIS)は,FMIS及びMICSとの両

方で処理し,適切に更新する。 

コード化したデータの更新について,MICSはXML要素の新しいインスタンスを追加することだけを許

可する。これは,FMISでコード化したデータは,FMISでしか変更できないことを意味する。 

タスクコントローラ又はタスクコントローラ構成プログラムは,管理情報システムから,単一のXML

受渡し用データファイル又は一連のXML受渡し用データファイルのいずれかを受信する準備をしなけれ

ばならない。管理情報システムは,単一の受渡し用データファイル又はMICSからの一連のXML受渡し

用データファイルのいずれかを受信する準備を行い,いずれもバイナリファイルで受信できるようにしな

ければならない。 

7.6 

バイナリデータ転送ファイル 

7.6.1 

一般 

データ転送ファイルセットの一部として,2種類のバイナリファイルについて使用することができる。

一つは,グリッドセルの値を格納することである。もう一つは,バイナリコード化した記録データを格納

することである。両方のバイナリファイルは,タスクに属する。 

7.6.2 

グリッドバイナリファイル構造 

グリッド中のグリッドセルは,バイナリファイルでだけ定義できる。2種類のグリッドがサポートされ

ている。このうち,第1のグリッドのタイプは,処理ゾーンコードを含み,第2のグリッドのタイプは,

プロセスデータ変数値を含む。 

処理ゾーンが一定数定義されており,グリッドにおける処理が,処理ゾーンの一覧を参照して行われる

とき,第1のタイプを使用する。この場合,バイナリグリッドファイル内の各グリッドセルは,グリッド

セルが属する処理ゾーンの処理ゾーンコードを含む。このグリッドのタイプは,グリッドセル当たり最大

一つの符号なし8ビット整数にコード化した処理ゾーンコードをもつ。 

例1 処理ゾーンコードを含むグリッド 

タスクデータのXMLファイルは,処理ゾーンID参照属性をもたないグリッド定義を含む。 

background image

24 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

<GRD A="58.096653" B="8.54321" C="1.5E-3" D="1.4E-3" E="200" F="300" G="GRD00001" I="1"/> 

バイナリファイルには,処理ゾーンコードが含まれる。 

(1)(4)(3)(6)… 

括弧内のそれぞれの値はレコードであり,バイナリコード化した処理ゾーンコードを表す。括弧はこの

例を読みやすくするためのものであり,バイナリ形式の一部ではない。図7は,バイナリファイル及び第

1のグリッドのタイプの関係を示す。 

図7−第1のグリッドのタイプのバイナリファイル例 

プロセスデータ変数のプロセスデータ値の属性が,一定数の処理ゾーンに分類できない場合,第2のグ

リッドのタイプを使用する。この場合,一つの処理ゾーンにつき,複数のプロセスデータ変数を登録可能

な,バイナリグリッドファイルのテンプレートを定義する。指定されたXMLファイルで,このテンプレ

ートの定義に,プロセスデータ値XML属性の値はなく,その代わりに,これらの値は,32ビット整数符

号付きとして,バイナリグリッドファイルにコード化する。32ビット整数データタイプのバイトの配置順

File GRD00001.bin: 

バイナリコード化されたグリッドセルのファイルGRD00001.binの内容: 

(1)(4)(5)(1)...... 

各レコードは,グリッド内の最初のグリッドセルから順番にグリッドセルの
処理ゾーンを表す。このため,グリッドセル1は処理ゾーン1を参照し,グ
リッドセル2は4を,グリッドセル3は5を参照し,以下同様となる。 

25 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

序は,ISO 11783-6で定義する同じルールを適用する。 

例2 プロセスデータ変数,プロセスデータ値を含むグリッド 

タスクデータのXMLファイルは,処理ゾーンコード属性をもつグリッドの定義を含む。 

<GRD A="58.096653" B="8.54321" C="1.5E-3" D="1.4E-3" E="200" F="300" G="GRD00001" 

I="2" J="6"/>及びプロセスデータ値属性のない処理ゾーンプロトタイプ: 

<TZN A="6" B="Precision Farming" C="2"> 

<PDV A="0001" B="0"/> 

<PDV A="0006" B="0"/> 

<PDV A="001A" B="0"/> 

</TZN> 

バイナリファイルは,プロセスデータ値レコードの配列を含む。 

[(11100)(15000)(190)] 

[(14000)(20000)(200)] 

[(19000)(25000)(200)]…… 

ここで,最初のレコードは,次のプロセスデータ値をもつ最初のグリッドセルを表す。 

<PDV A="0001" B="11100"/> 

<PDV A="0006" B="15000"/> 

<PDV A="001A" B="190"/> 

バイナリファイルの例で角括弧内の各々の値は,レコードであり,一つのグリッドセルのためのプロセ

スデータ値を表す。複数のプロセスデータ変数が処理ゾーンに存在するとき,丸括弧は個々のプロセスデ

ータ値の値を区切る。括弧は,この例をより読みやすくするためのものであり,バイナリ形式の一部では

ない。 

図8は,第2のグリッドタイプの特性に関連するバイナリファイルを示す。 

background image

26 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図8−第2のグリッドタイプのバイナリファイル例 

7.6.3 

記録データのバイナリ形式ファイルの構造 

時間記録XML要素は,バイナリ記録ファイルを参照するために,タスクデータファイルで使用する。

タスクデータファイルには,参照された時間,位置又はデータ記録値なしで時間記録XML要素を使用し

なければならない。この時間記録XML要素は,二つのファイル,すなわち,時間記録XMLヘッダファイ

ル及びバイナリ記録ファイルを参照する。 

時間記録XMLヘッダファイル内では,バイナリ記録ファイルのレコード構造を定義するXML要素に値

を含んではならない。時間記録XMLヘッダファイル内で属性が空ではない値の定義をもつ場合,バイナ

リ記録ファイル内の全てのバイナリコード化されたレコードに有効な固定値として扱う。時間記録XML

ヘッダファイルで値属性が空の場合だけ,バイナリ記録ファイルに書き込まれる。バイナリレコードの内

部では,IDREF値は32ビット符号付き整数データタイプでなければならない。ネームスペース文字DET

は,XML属性値の内部でだけ使用する。バイナリ時間記録ファイルの構造を指定するXMLコード化時間

記録ファイルの例は,次による。 

<TIM A="" D="4"> 

<PTN A="" B="" D=""/> 

<DLV A="0815" B="" C="DET1"/> 

<DLV A="4711" B="" C="DET2"/> 

File GRD00001.bin: 

バイナリコード化されたグリッドセルファイルGRD00001.binの内容: 

[(11100)(15000)(190)] 
[(14000)(20000)(200)] 
[(19000)(25000)(200)] 

各レコードは,グリッドが参照する処理ゾーンにおけるプロセスデータ変
数の値を表す。最初のレコードは,グリッドの最初のグリッドセルとなる。
すなわち,このグリッドは処理ゾーン1を参照する。グリッドセル1は,
三つのプロセスデータ変数のための三つの値を含み,グリッドセル2も,
三つのプロセスデータ変数のための三つの値を含み,以下同様となる。 

background image

27 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

<DLV A="4522" B="" C="DET3"/> 

</TIM> 

時間記録バイナリデータフォーマットは,表3による。 

表3−バイナリファイルレコード値の定義 

値 

XML参照 バイナリデータタイプ 

定義 

開始時間 

TIM,A 

Unsigned 32 -bit 整数 

真夜中からのミリ秒 

開始月日 

TIM,B 

Unsigned 16 -bit 整数 

1980−01−01からの日数 

位置北 

PTN,A 

32 -bit 整数 

10−7 WGS−84度 

位置東 

PTN,B 

32 -bit 整数 

10−7 WGS−84度 

位置上方 

PTN,C 

32 -bit 整数 

WGS−84だ円体に相対のミリメートル 

位置状態 

PTN,D 

Byte 

位置状態。定義はNME A2000 Method GNSSパラメータ
参照 

0=位置情報なし 

1=GNSS単独測位 

2=DGNSS測位 

3=正確なGNSS,意図的な劣化なし(SAなど),及び
高解像度コード(Pコード)及び2周波数は,大気中の
遅延を補正するために使用している。 

4=RTK固定整数 

5=RTKフロート 

6=推定(DR)モード 

7=手入力 

8=シミュレーションモード 

9〜13=予約 

14=エラー 

15=位置状態値は利用不可 

PDOP 

PTN,E 

Unsigned 16 -bit 整数 

10−1 PDOP品質情報 

HDOP 

PTN,F 

Unsigned 16 -bit 整数 

10−1 HDOP品質情報 

NumberOfStatellies 

PTN,G 

Byte 

使用する衛星の数 

GpsUtcTime 

PTN,H 

Unsigned 32 -bit 整数 

UTC真夜中からのミリ秒 

GpsUtcDate 

PTN,I 

Unsigned 16 -bit 整数 

UTC 1980−01−01からの日数 

#DLV 

Byte 

子PDVの数 

DLVn 

Byte 

子PDVの数に従い,最初のデータ記録値定義のため0
から開始する。 

ProcessDataValue 

32 -bit 整数 

DDIによる。 

任意の値をもつ全ての属性は,バイナリファイルの全レコードを通して固定値であると認識する。DLV

要素は全てインデックス化され,その定義の順番に従ってバイナリレコードに記録する。実際に格納する

データ記録値の数は,#DLVとして定義する。図9に示されている記録データバイナリファイルの例では,

合計三つのデータ記録値がある。バイナリレコードでデータ記録値が動的に記録できるように,各データ

記録値は,XMLファイルで定義された順番であるDLVnによって識別する。上記(表3の直前に記載)の

XMLコード化された時間記録ファイルの例は,全てのレコードを,次の値で構成するように指定する。 

(TimeStart,PositionNorth,PositionEast,PositionStatus,#DLV,DLV0,PDV0,DLV1,PDV1,DLV2,PDV2) 

これは,一つの時間エントリにつき最大で255個のプロセスデータ値をもつことができることを意味す

る。 

background image

28 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図9−記録データバイナリファイルの例 

7.7 

デバイス説明データ 

デバイス説明データの目的は,MICS及びFMISの両方に,デバイス関連の特性を指定することである。

デバイス説明データは,XML定義のセットとして,デバイス製造業者が供給することができ,データのイ

ンポートを介してFMISに組み込むことができる。一度,デバイス説明データがFMISに認識されると,

この説明データは,タスクの計画のために使用でき,MICSへFMISからのデータ転送ファイルに含める

ことができる。 

ファイルが分割されている場合,デバイス説明データはXML識別セクションで始まるものとする。そ

の内容は,デバイスのためのデータ転送ファイルスキーマの定義に従う。XML要素の識別子は,固有でな

ければならず,FMISによる農場管理システムの固有のIDネームスペースに転送する。デバイス説明デー

タファイルは,タスクの実行のために使用するデバイスに関して必要となる全ての情報を含んでいなけれ

ばならない。例えば,スプレーヤ用のデバイス説明には,噴霧分割の寸法又はノズル,タンク数量及びそ

れら容量,並びに提供される処理データ変数が含まれる。この情報は,ファイル内のデバイス要素,デバ

イス特性,デバイスプロセスデータなどのXML要素によって指定しなければならない。 

デバイス要素中の最初の要素は,デバイス自体を表し,要素番号=0とする。このデバイス要素では,

親ID参照は,デバイスのXML要素となる。許可する値の説明については,XSDを参照する。 

デバイス上の他の全ての(サブ)デバイス要素のために,親ID参照は,階層構造を説明するためのデ

バイス要素か,又は階層構成内でサブポジションをもたず,デバイスに直接属するデバイス要素を参照す

ることができる。デバイス説明データは,MICS上のデバイスから発信できる。デバイス説明は,附属書B

による適切なプロセスデータコマンドを使用して,ISO 11783規格群ネットワーク上のタスクコントロー

ラに送信する。したがって,タスクコントローラは,指定されたタスクを実行できるかどうかを判断する

File TLG00001.bin: 

バイナリファイルは,バイナリで次のレコード形式の記録値を含む。 
(TimeStart,PositionNorth,PositionEast,PositionStatus,#DLV,DLV0,PDV0,
DLV1,PDV1) 

例: 

(2005-05-02T16:32:00, 51.00678, 6.03489, 1, 2, 0, 10, 1, 15) 

29 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

デバイス説明を受け取ることが可能でなければならない。タスクコントローラは,FMISへ転送するため

に,デバイス説明を格納しなければならない。ISO 11783規格群ネットワークを通じたデバイス説明のこ

のデータ転送のために,オブジェクトのセットを定義する。デバイス説明データを含むオブジェクトは,

附属書Aによる。 

ネットワークを通じたデバイス説明データの転送のための手順は,次のとおりである。 

a) ワーキングセットマスタは,タスクコントローラが,要求オブジェクトプール転送メッセージの送信

をすることによって,利用可能なメモリをもっているかどうかを判断しなければならない。タスクコ

ントローラは,要求オブジェクトプール転送応答メッセージで,このメッセージの受信を確認する。

ワーキングセットマスタは,返信されたステータスコードをチェックしなければならない。十分なメ

モリが利用可能であれば,ワーキングセットマスタは,次の手順に進むことができる。 

b) ワーキングセットマスタは,タスクコントローラに,更新された又は新しいオブジェクトを送信する

ために,トランスポートプロトコル(JIS B 9225-3参照)又は拡張トランスポートプロトコル(ISO 

11783-6参照)を使用する。通常のハンドシェイク,エラー検出及び再送信の手順については,JIS B 

9225-3に従って実装する必要がある。 

c) 完了すると,ワーキングセットマスタは,更新が完了し使用できる状態になったことを示すために,

タスクコントローラにオブジェクトプールアクティブ化メッセージを送信しなければならない。 

d) タスクコントローラは,オブジェクトプールアクティブ化応答メッセージで応答しなければならない。 

ワーキングセットマスタは,次のような場合にオブジェクトを変更する必要がある。 

− オブジェクトの長さを変更する。 

− 他のオブジェクトの参照を変更する。及び/又は 

− オブジェクトの複数の属性を変更する。 

そのような場合,ワーキングセットマスタは,実行時にそのプールを更新できる。新しいオブジェクト

も,上記の手順を使用してオブジェクトプールに追加できる。これは,初期化時にプールを転送するため

に使用する同一のメッセージ及び手順を使用することによって行われる。すなわち,ワーキングセットマ

スタが言語コマンドを受信することで検出した計測単位及び言語の変更によって,値表示オブジェクトを

変更する必要がある場合,タスクコントローラにプレゼンテーションオブジェクトの更新された値を送信

することによって,それを行う必要がある。これは,実行時にデバイス説明オブジェクトプールを更新す

ることによって達成する。 

実行時にデバイス説明オブジェクトプールを更新する主な意図は,ユーザが言語及び/又は計測単位と

いった設定を変更するときに,ワーキングセットマスタが,そのデバイス説明オブジェクトを更新できる

ようにすることである。これは,ユーザインタフェースをもつタスクコントローラが,ユーザが好む言語

及び計測単位で表示されるように,任意の表示情報を更新することを可能にする。デバイス説明オブジェ

クトプールの更新が行えるときには制限はない。ただし,ワーキングセットマスタの設計者は,タスクが

アクティブになっている間に,デバイス説明の更新を行うことは,可能な限り回避しなければならない。 

更新のときは,変更する必要があるオブジェクトだけを送信しなければならない。他の全てのオブジェ

クトは,タスクコントローラのメモリに残る。 

デバイス説明オブジェクトプールへのアップデートでエラーが発生した場合は,タスクコントローラは,

オブジェクトプールアクティブ化応答メッセージでエラーを示さなければならない。タスクコントローラ

30 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

は,揮発性メモリデバイス説明オブジェクトプール(更新前に存在したオブジェクトプールを含む。)を全

て削除するものとし,アラームなどの警報通知によって,ワーキングセットマスタの一時的停止及び削除

の理由をオペレータに通知してもよい。 

デバイスの寸法の説明については,デバイス要素の番号付け及び明細,サポートされるプロセスデータ

変数,並びにデバイス特性の明細が必要である。 

注記 汎用的に説明ができるように,作業機,センサシステム又はトラクタとの間で差異は付けられ

ていない。デバイス説明は,GPS受信機を備えたセンサシステム,又は作業機若しくは決まっ

たデバイス要素をもつトラクタのいずれでも使用可能である。 

図10は,接続されたシステムにおける基準点を示す。全ての基準点がデバイス要素によって説明されて

おり,相対的な距離が,ISO 11783-11に規定されたデータディクショナリに定義された,プロセスデータ

変数の値で指定できる。 

background image

31 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

デバイスX軸(プラス方向) 

デバイスY軸(プラス方向) 

デバイスZ軸(プラス方向) 

デバイス基準点(DRP) 

接続基準点(CRP) 

デバイス要素基準点(ERP) 

ナビゲーション基準点(NRP) 

NRP̲X 

CRP̲X(トラクタ) 

CRP̲X(作業機) 

NRP̲Y 

要素作業幅 

NRP̲Z 

CRP̲Z(トラクタ) 

CRP̲Z(作業機) 

ERP̲X 

ERP̲Z 

図10−デバイスジオメトリ定義 

各デバイスは,座標系をもつ。デバイス座標系の中心は,座標(0,0,0)でデバイス基準点として定義す

る。デバイス内のデバイス要素の位置は,DRPに対して相対的で,座標系は,次の軸定義をもつ右手法則

の座標系である。 

− X軸は,通常の走行方向を正として指定する。 

− Y軸は,通常の走行方向に対して,デバイスの右側を正として指定する。 

− Z軸は,接地面に向かって下方を正として指定する。 

トラクタの場合,DRPは,リアアクスルの中心である。車輪付き作業機の場合,DRPは,フロントアク

32 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

スルの中心である。他の場合では,DRPは,例えば,DRP=CRP又はDRP=ERPと自由に選択できる。

デバイスのジオメトリに角度が発生する場合,デバイス制御ファンクションは,新しいDRP/CRPを再計

算し,タスクコントローラへ,ダイナミックデータとしてこれを送信する責任がある。 

NRP及びCRPは,デバイス要素のタイプの“ナビゲーション”及び“接続”であるデバイス要素の場

所を示す。NRPが,トラクタによって報告されず,タスクコントローラで必要とする場合には,タスクコ

ントローラは,ナビゲーションシステムの基準点のオフセットを指定するために,代替方法を提供できる。 

デバイス特性オブジェクトは,デバイスに対して定義され,及びデバイス要素オフセット,時間遅延,

容量などの値を提供するために,デバイス要素オブジェクトによって示さなければならない。 

CRPは,一つ又は複数の取付け機器,例えば,リア及びフロント三点ヒッチ又はドローバの位置を指定

する。三点ヒッチの場合,CRPはロアリンク地点の中心である。動的な変更が(デバイスのステアリング

軸によってなど)がある場合,デバイスは新しいCRPを計算し,タスクコントローラに送信しなければな

らない。 

ERPは,一つの(又はグループの)デバイス要素の中心,すなわち,スプレーブームの中心である。 

33 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(規定) 

デバイス説明オブジェクト 

A.1 一般 

各デバイスは,機械又はセンサシステムであっても,少なくとも一つのXML要素“デバイス要素”並

びにオプションのデバイス要素関連XML要素の“デバイスプロセスデータ”,“デバイス特性”及び“値

表示”のXML要素“デバイス”によって定義する。ISO 11783-6のオブジェクトプール定義内で使用する

方法と同様に,オブジェクトとしてXML要素のこれらデバイスの説明を定義することによって,全ての

デバイスに関連するデータは,ISO 11783規格群トランスポートプロトコル及び/又は拡張されたトラン

スポートプロトコルを用いて,タスクコントローラに転送できる。この附属書は,デバイス説明XML要

素のバイナリオブジェクトとしての表現について規定している。この表現には,幾つかの属性がUTF-8文

字列としてコード化することに注意しなければならない。これらの文字列は,先行のバイトオーダマーク

(BOM)をもたない。 

全てのオブジェクトIDは,全体のデバイス説明オブジェクトプール内部で固有でなければならない。 

オブジェクトが示されない場合,ヌル(空値)オブジェクトIDを使用しなければならない。ヌルオブ

ジェクトIDは,65535(FFFF16)値をもつ。 

デバイス説明オブジェクトのデータ転送は,接続されたデバイスの実際の説明を取得するためのタスク

コントローラを有効にする。特定デバイスの受信されたオブジェクト定義は,XML要素に変換され,XML

データ転送ファイルに格納する。オブジェクト定義が,現在のタスクデータファイル(FMISから受信し

たもの)内に存在しない場合,新しいデバイスは,タスクデータファイルに追加しなければならない。同

じデバイスが現在のタスクデータに存在する場合は,両方のデータセット間のソフトウェア及び説明バー

ジョンラベルを識別しなければならない。新たに受信したデバイス説明データによってタスクデータファ

イル内の定義を更新するか,又は新しいXML要素として受信説明オブジェクトを格納するかのどちらに

するかは,モバイルシステムによる。 

A.2 デバイスオブジェクトの定義 

デバイスオブジェクトは,XML要素デバイスのオブジェクト定義である。各デバイスは,そのデバイス

説明オブジェクトプールに,デバイスオブジェクトを一つだけをもつことができる(表A.1参照)。 

background image

34 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.1−デバイスオブジェクト定義 

属性名 

タイプ 

バイト 

範囲又は値 

記録バイ

ト位置 

説明 

表識別子 

文字列 

DVC 

1〜3 

デバイス用XML要素の名前欄 

オブジェクト識別子 

整数 

4,5 

このオブジェクトプール内部の固有のオブ
ジェクト識別子。デバイスオブジェクト識
別子= 0: 

指示子バイトの数
(N) 

バイト 

0〜32 

次の指示子UTF-8文字列の長さ 

デバイス指示子 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

このデバイスを識別するための説明テキス
ト。このテキストは,オペレータに表示で
きる。 

ソフトウェアバー
ジョンのバイト数
(M) 

バイト 

0〜32 

7+N 

次のソフトウェアバージョンのUTF-8文字
列の長さ 

デバイスソフトウ
ェアバージョン 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

8+N 

ソフトウェアバージョンを示すテキスト 

ワーキングセット
マスタのNAME 

倍精度整

数 

8+N+M  ワーキングセットマスタのNAME。NAME

構造の定義は,JIS B 9225-5で定義する。 

デバイスシリアル
番号の数(O) 

バイト 

0〜32 

16+N+

次のデバイスシリアル番号のUTF-8の文字
列の長さ 

デバイスシリアル
番号 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

17+N+

デバイス及び製造者固有のシリアル番号 

デバイス構造のラ
ベル 

バイト配

列 

各バイトに 

0〜254 

17+N+

M+O 

デバイス説明の構造を識別するためにデバ
イスが与えるラベル。このラベルは,デバ
イスが,タスクコントローラ内のデバイス
オブジェクトプールに存在する現在のバー
ジョンを特定し,更新が必要かどうかを判
断できるようにする。デバイス構造ラベル
バイト1は,デバイスシリアル番号パラメ
ータの直後に送信する。 

デバイスローカラ
イゼーションラベ
ル 

バイト配

列 

1〜6の各バ

イトに 

0〜254,バイ

ト7に255 

24+N+

M+O 

デバイス説明の位置を識別するために,デ
バイスによって与えられたラベル。バイト1
〜6は,言語コマンドPGNで定義する(JIS 
B 9225-7参照。)。バイト7は予約済みで,
FF16に設定する。バイト1は,デバイス構造
ラベルパラメータの直後に送信し,XML要
素デバイスでデバイスバイスローカライゼ
ーションラベルの最下位バイトである。 

A.3 デバイス要素オブジェクトの定義 

デバイス要素オブジェクトは,XML要素デバイス要素のオブジェクト定義である。デバイス要素のタイ

プ属性は,個々の構成要素を定義する種別を指定する。“デバイス”種別は,完結したデバイスそのものを

表す。したがって,一度だけオブジェクトプールごとに存在できる(表A.2参照)。 

すなわち,参照可能な子オブジェクトは,次による。 

− デバイスプロセスデータオブジェクト 

background image

35 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− デバイス特性オブジェクト 

表A.2−デバイス要素オブジェクト定義 

属性名 

タイプ 

バイト 

範囲又は値 

記録バイ

ト位置 

説明 

表識別子 

文字列 

DET 

1〜3 

デバイス要素用XML要素の名前欄 

オブジェクト識別子 

整数 

1〜65 534 

4,5 

固有のオブジェクト識別子 

デバイス要素タイ
プ 

バイト 

1〜7 

1=デバイス 
2=機能 
3=容器 
4=セクション 
5=ユニット 
6=接続 
7=ナビゲーション参照 
詳細な説明は,この表の下を参照。 

指示子バイトの数
(N) 

バイト 

0〜32 

次の指示子UTF-8文字列の長さ 

デバイス要素の指
示子 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

このデバイス要素を識別するための説明テ
キスト 

デバイス要素数 

整数 

0〜4 095 

8+N 

附属書Bのプロセスデータ変数の定義に従
ってアドレスを指定するプロセスデータ変
数の要素番号 

親のオブジェクト
識別子 

整数 

0〜65 534 

10+N 

デバイス要素の階層構造を確立するため
の,親デバイス要素オブジェクト又はデバ
イスオブジェクトのオブジェクト識別子 

子オブジェクトの
参照数 

整数 

12+N 

子オブジェクトの参照数 

繰返し:オブジェク
ト 

整数 

14+N+

オブジェ

クト 

デバイスプロセスデータオブジェクト又は
デバイス特性オブジェクトへの参照リスト 

A.3.1 デバイス要素のタイプ−デバイス 

デバイス説明オブジェクトプールは,完結したデバイスそのものを表し,タスクコントローラでアドレ

ス指定可能なデバイス要素番号=0で,デバイス要素のタイプがデバイスである一つのデバイス要素をも

たなければならない。 

A.3.2 デバイス要素のタイプ−機能 

このデバイス要素のタイプは,個別にバルブ,センサなどのデバイスのアクセス可能なコンポーネント

を定義するために,汎用デバイス要素として使用できる。 

A.3.3 デバイス要素のタイプ−容器 

これは,例えば,スプレーヤのタンク又はシーダである。 

A.3.4 デバイス要素のタイプ−セクション 

これは,例えば,スプレーブーム,シードツールバ又はプランターツールバのセクションである。セク

ションは,デバイスのジオメトリ定義(x,y,z)及びデバイスプロセス変数値,又はデバイス特性値とし

てサポートされているプロセスデータ要素と併せて有効幅を提供してもよい。 

background image

36 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.3.5 デバイス要素のタイプ−ユニット 

このデバイス要素のタイプは,例えば,スプレーブームノズル,シーダオープナ又はプランタの個別ユ

ニットに使用する。これは,階層構成的なデバイス要素構造のデバイス要素のタイプセクションの下部層

として意図している。 

A.3.6 デバイス要素のタイプ−接続 

このデバイス要素のタイプは,デバイスの取付け/接続位置を指定する。複数の接続を,一つのデバイ

ス(例えば,トラクタは,フロントエンド取付けとリアエンド取付けとの接続位置を提供してもよい。)の

ために定義できる。デバイスの基準点は,接続の位置と同じである場合(X=Y=Z=0)でも,接続要素

は,デバイスプロセスデータ値,又はデバイスのプロパティ値として,デバイスの基準点に対して相対的

に,そのデバイスのジオメトリ定義(x,y,z)を提供しなければならない。 

A.3.7 デバイス要素のタイプ−ナビゲーション参照 

このデバイス要素のタイプは,GPS受信機などのナビゲーション装置のナビゲーション基準位置を定義

する。このような要素は,デバイスプロセスデータ値又はデバイス特性値として,x,y及びz方向につい

てこれらの位置を示さなければならない。 

A.4 デバイスプロセスデータオブジェクトの定義 

デバイスプロセスデータオブジェクトは,XML要素デバイスプロセスデータのオブジェクト定義である。

オブジェクトは,それぞれ一つのプロセスデータ変数の定義を含む(表A.3参照)。 

参照可能な子オブジェクト:デバイス値表示オブジェクト。 

表A.3−デバイスプロセスデータオブジェクトの定義 

属性名 

タイプ 

バイト 

範囲又は値 

記録バイ

ト位置 

説明 

表識別子 

文字列 

DPD 

1〜3 

デバイスプロセスデータ用XML要素の名
前欄 

オブジェクト識別子 

整数 

1〜65 534 

4,5 

固有のオブジェクト識別子 

プロセスデータ
DDI 

整数 

0〜65 535 

6,7 

附属書B及びISO 11783-11の定義によるプ
ロセスデータ変数の識別子(DDI) 

プロセスデータ特性 

バイト 

0〜3 

複合ビットセット 
ビット0=1=デフォルトセットのメンバ 
ビット1=1=設定可能 

プロセスデータで
利用可能なトリガ
手法 

バイト 

0〜31 

複合ビットセット 
ビット0=1=時間間隔 
ビット1=1=距離間隔 
ビット2=1=限界しきい値 
ビット3=1=変更時 
ビット4=1=合計 
A.4.1〜A.4.5の詳細説明を参照。 

指示子バイト数(N) 

バイト 

0〜32 

10 

次の指示子のUTF-8文字列の長さ 

プロセスデータ指
示子 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

11 

このデバイスプロセスデータの説明テキス
ト 

デバイス値表示オ
ブジェクト識別子 

整数 

1〜65 535 

11+N 

デバイス値表示オブジェクト対象を参照し
ない場合は,空値(NULL)オブジェクト識
別子を使用。 

background image

37 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.4.1 デバイスプロセスデータトリガメソッド−時間間隔 

デバイスは,時間間隔に基づいて,これらのデバイスプロセスデータを提供できる。 

A.4.2 デバイスプロセスデータトリガメソッド−距離間隔 

デバイスは,距離間隔に基づいて,これらのデバイスプロセスデータを提供できる。 

A.4.3 デバイスプロセスデータトリガメソッド−限界しきい値 

デバイスは,値がしきい値を上回るのに基づいて,これらのデバイスプロセスデータを提供できる。 

A.4.4 デバイスプロセスデータトリガメソッド−変更時 

デバイスは,その値の変更に基づいて,これらのデバイスプロセスデータを提供できる。 

A.4.5 デバイスプロセスデータトリガメソッド−合計 

これらのデバイスプロセスデータは,合計である。合計の機能の説明は,6.6.2による。 

A.5 デバイス特性オブジェクトの定義 

デバイス特性オブジェクトは,XML要素デバイス特性のオブジェクト定義である。各オブジェクトは,

単一のデバイス要素特性の定義を含む(表A.4参照)。 

参照可能な子オブジェクト:デバイス値表示オブジェクト。 

表A.4−デバイス特性オブジェクトの定義 

属性名 

タイプ 

バイト 

範囲又は値 

記録バイ

ト位置 

説明 

表識別子 

文字列 

DPT 

1〜3 

デバイス特性用XML要素名前欄 

オブジェクト識別子 

整数 

1〜65 534 

4,5 

固有のオブジェクト識別子 

特性DDI 

整数 

0〜65 535 

6,7 

附属書B及びISO 11783-11の定義による特
性の識別子(DDI) 

特性値 

符号付き

整数 

-231〜(231-1) 

8〜11 

特性値 

指示子バイト数(N) 

バイト 

0〜32 

12 

次の指示子のUTF-8文字列の長さ 

特性指示子 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

13 

このデバイス特性の説明テキスト 

デバイス値表示オ
ブジェクト識別子 

整数 

1〜65 535 

13+N 

デバイス値表示オブジェクト識別子。デバ
イス値表示オブジェクトを参照しない場合
は,空値(NULL)オブジェクト識別子を使
用。 

A.6 デバイス値表示オブジェクトの定義 

デバイス値表示は,XML要素デバイス値表示オブジェクトの定義である。このオブジェクトは,デバイ

スプロセスデータ,又はデバイス特性オブジェクトの値を表示するときの表示形式の情報を含む。言語及

び/又は測定の単位が,オペレータによって変更された場合,デバイスはこれらのオブジェクトを更新で

きる(表A.5参照)。 

参照可能な子オブジェクト:なし。 

background image

38 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.5−デバイス値表示オブジェクトの定義 

属性名 

タイプ 

バイト 

範囲又は値 

記録バイ

ト位置 

説明 

表識別子 

文字列 

DVP 

1〜3 

デバイス値表示用XML要素の名前欄 

オブジェクト識別子 

整数 

1〜65 534 

4,5 

固有のオブジェクト識別子 

オフセット 

符号付き

整数 

-231〜(231-1) 

6〜9 

表示値に適用するオフセット 

スケール 

浮動小数
点タイプ 

0.000000001 

〜 

100000000.0 

10〜13 

表示値に適用するスケール 

小数点以下桁数 

バイト 

0〜7 

14 

小数点の後に表示する桁数を指定 

単位指示子のバイ
ト数(N) 

バイト 

0〜32 

15 

次の指示子UTF-8文字列の長さ 

単位指示子 

UTF-8文

字列,

BOMなし 

0〜32 

16 

この値表示用の単位指示子 

A.7 オブジェクト階層構成 

図A.1は,デバイス関連オブジェクトの階層構成を示す。デバイスディスクリプタオブジェクトプール

は,単一のデバイスオブジェクトを含めることができ,複数のデバイス要素,デバイスプロセスデータ,

デバイス特性及びデバイス値表示をもつことができる。デバイスプロセスデータ及びデバイス特性オブジ

ェクトは,複数デバイス要素オブジェクトに示される。デバイス値表示は,複数デバイスプロセスデータ

又はデバイス特性オブジェクトに示される。 

図A.1−オブジェクト階層構成 

デバイス説明オブジェクトプール 

デバイスオブジェクト 

オブジェクト識別子 = 0 

… 

デバイス要素オブジェクト 

オブジェクト識別子 

… 

デバイス特性オブジェクト 

オブジェクト識別子 

… 

デバイス値表示オブジェクト 

オブジェクト識別子 

… 

デバイスプロセスデータオブジェクト 

オブジェクト識別子 

… 

参照 

参照 

参照 

0〜N 

参照 

0〜N 

39 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(規定) 

メッセージ定義 

B.1 

一般 

B.1.1 プロセスデータメッセージ 

プロセスデータメッセージは,一つ又は複数のコントローラに,デバイス説明データ,測定データ及び

/又はセット地点コマンドを送信するために使用する。メッセージの最初のバイトの下位4ビットは,コ

マンド又はコントローラが実行するために必要とする動作を識別する。コマンド016及び116のためのプロ

セスデータメッセージの残り部分は,216〜816及びD16〜F16のコマンドのプロセスデータメッセージの残り

部分と異なる。表B.1はこれらのコマンドを列挙し,その定義及びこの附属書で説明している場所を示し

ている。 

B.1.2 コマンドパラメータ 

データ長: 

4 bits 

データ範囲: 

0〜15 

SPN: 

5199 

B.2 

プロセスデータメッセージパラメータグループ 

プロセスデータメッセージパラメータグループは,次のように定義する。 

データ頁: 

拡張データ頁: 

PDUフォーマット: 

203 

PDU詳細: 

送信先アドレス 

デフォルト優先度: 

パラメータグループ番号: 

51968 (00CB0016) 

データ長: 

変数,最小8バイト 

メッセージは,全てのコントローラにメッセージの配置を解析し,決定することを要求するためにGA 

(Global address)に送信してもよい。コントローラは,メッセージがそのコントローラに対してアドレス

指定されていると判断された場合にだけ,そのメッセージを処理するのが望ましい。 

タスクコントローラは,複数の制御ファンクションで構成することができ,その場合,タスクコントロ

ーラは,タスクコントローラワーキングセットを発信するために,ISO 11783-1及びJIS B 9225-7に定義さ

れているワーキングセットマスタ及び主要なメンバメッセージを使用しなければならない。 

background image

40 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表B.1−プロセスデータコマンド 

コマンド値 

意味 

016 

タスクコントローラ又はワーキングセットマスタの技術能力を決定するためのサブコマンド。これ
らの技術データメッセージは,B.4で定義する。 

116 

デバイス説明の転送及び管理のためのサブコマンド。これらのデバイス説明メッセージは,B.5で定
義する。 

216 

値要求コマンド:データディクショナリ識別子で指定したデータエンティティの値を要求する。こ
のメッセージの構成は,B.3で定義する。 

316 

値コマンド:プロセスデータ値は,データディクショナリ識別子で指定したデータエンティティの
値である。このディクショナリは,要求値へのコマンドに応答と,プロセスデータエンティティの
値の設定との両方に使用する。このメッセージの構成は,B.3で定義する。 

416 

測定コマンド:プロセスデータ値は,データディクショナリ識別子で指定したデータ要素を送信す
るための時間間隔である。ワーキングセットは,この時間間隔でタスクコントローラへ周期的に,
このデータ要素の値を送信する必要がある。時間間隔の単位は,ミリ秒である。このメッセージの
構成は,B.3で定義する。 

516 

測定コマンド:プロセスデータ値は,データディクショナリ識別子で指定したデータ要素を送信す
るための距離間隔である。ワーキングセットは,この距離間隔でタスクコントローラへ周期的に,
このデータ要素の値を送信する必要がある。距離間隔の単位は,ミリメータである。このメッセー
ジの構成は,B.3で定義する。 

616 

測定コマンド:プロセスデータ値は,データディクショナリ識別子で指定したデータ要素を送信す
るための最小値側となるしきい値である。ワーキングセットは,値がしきい値よりも高い場合に,
タスクコントローラに,このデータ要素の値を送信する必要がある。しきい値の単位は,データデ
ィクショナリ識別子の定義で指定する。このメッセージの構成は,B.3で定義する。 

716 

測定コマンド:プロセスデータ値は,データディクショナリ識別子で指定したデータ要素を送信す
るための最大値側のしきい値である。ワーキングセットは,値がしきい値よりも低い場合に,タス
クコントローラに,このデータ要素の値を送信する必要がある。しきい値の単位は,データディク
ショナリ識別子の定義で指定する。このメッセージの構成は,B.3で定義する。 

816 

測定コマンド:プロセスデータ値は,データディクショナリ識別子で指定したデータエンティティ
を送信するための変更幅のしきい値である。ワーキングセットは,値の変化が前回の送信から変更
幅のしきい値よりも高い場合に,タスクコントローラに,このデータ要素の値を送信する必要があ
る。しきい値の単位は,データディクショナリ識別子の定義で指定する。このメッセージの構成は,
B.3で定義する。 

916〜C16 

予約 

D16 

メッセージは,プロセスデータ否定応答である。このメッセージは,B.6に指定する。 

E16 

メッセージは,タスクコントローラステータスメッセージである。このメッセージは,B.7.1で指定
する。 

F16 

ワーキングセットタスクメッセージ:ワーキングセットマスタで送信。このメッセージは,B.7.2で
定義する。 

B.3 

値及び測定コマンド 

B.3.1 パラメータフィールド 

1バイト目の上位4ビット及び2バイト目は,命令された動作を実行しなければならない制御可能な要

素を識別する。3バイト及び4バイトのバイトは,値がメッセージの残りの部分で指定されているデータ

を識別するデータディクショナリ識別子を含む。プロセスデータメッセージの最後の4バイトは,指定さ

れた動作アクションを実行するために使用するデータの値を含む。 

プロセス変数パラメータフィールドのバイト順序は,次による。 

バイト1: ビット3〜0 

コマンド,216〜816までの値を取ることが可能(表B.1参照) 

41 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

バイト1: ビット7〜4 

要素番号(下位4ビット)(B.3.2参照) 

バイト2: ビット7〜0 

要素番号(MSB,上位8ビット)(B.3.2参照) 

バイト3: 

データディクショナリ識別子(LSB,下位8ビット)(B.3.3参照) 

バイト4: 

データディクショナリ識別子(MSB,上位8ビット)(B.3.3参照) 

バイト5〜8: 

プロセス変数値(B.3.4参照) 

B.3.2 要素番号 

要素番号は,バイト1,ビット4〜7及びバイト2からなる12ビットのフィールドである。それは,コ

マンドに基づいて作動させる必要のある制御可能な要素を特定する。一連の番号は,デバイス説明の中で

定義する。{要素番号,親番号}の構文は,構成を説明するために使用する。 

データ長: 

12ビット 

データ範囲: 

0〜4 095 

SPN: 

5200 

例 最初のブーム部に6ノズル,第2ブーム部に8ノズル,及び第3ブーム部に六つのノズルをもつ,

三つのブーム部{要素番号,親番号}からなるスプレーヤは,次のとおりである。 

{0,空値} 

{1,0}, {2,0}, {3,0} 

{4,1}, {5,1}, {6,1}, {7,1}, {8,1}, {9,1} 

{10,2}, {11,2}, {12,2}, {13,2}, {14,2}, {15,2}, {16,2}, {17,2} 

{18,3}, {19,3}, {20,3}, {21,3}, {22,3}, {23,3} 

この作業機スプレーヤを指定するためには,要素番号は0となる。第2ブーム部を指定するためには,

要素番号は2となる。第3ブーム部の第2ノズルを指定するためには,要素番号は19となる。 

B.3.3 データディクショナリ識別子 

この2バイトのパラメータは,プロセス変数値パラメータに含まれるデータを定義するデータディクシ

ョナリ実体の識別子である。データディクショナリ実体は,ISO 11783-11による。 

データ長: 

2 バイト 

データ範囲: 

0〜65 255 

SPN: 

5201 

B.3.4 プロセス変数値 

この4バイトのパラメータは,プロセスデータメッセージのデータ値を含む。この値は,符号付き長整

数データタイプとして定義する。 

データ長: 

4 バイト 

分解能: 

データディクショナリ実体の定義ごと 

データ範囲: 

データディクショナリ実体の定義ごと 

SPN: 

5202 

B.4 

技術データメッセージ 

B.4.1 一般 

技術データメッセージは,タスクコントローラの特性を要求するために使用し,ワーキングセットに加

わっている。 

42 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B.4.2 バージョン要求メッセージ 

バージョン要求メッセージは,タスクコントローラ及びワーキングセットに,実装のバージョンを識別

することを許可する。 

送信周期: 

要求に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0000 

コマンド技術データ 

ビット7〜4 0000 

バージョン要求パラメータ 

バイト2〜8: 

予約,FF16として送信 

B.4.3 バージョンメッセージ 

バージョンメッセージは,バージョン要求メッセージへの応答として送信され,タスクコントローラ又

はワーキングセットの実装バージョン情報を含む。 

送信周期: 

バージョン要求メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0000 

コマンド技術データ 

ビット7〜4 0000 

バージョンパラメータ 

バイト2: バージョン番号 

この規格のバージョンの制御ファンクションが対応する。 

DISバージョン(国際規格案) 

FDIS.1バージョン(最終国際規格案,初版) 

FDIS.2バージョン及び国際規格として発行初版など 

バイト3〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5 

デバイス説明メッセージ 

B.5.1 一般 

デバイス説明メッセージは,ワーキングセットからタスクコントローラに,デバイス説明を転送し,デ

バイス説明オブジェクトプールを保持するために使用する。 

B.5.2 構成ラベル要求メッセージ 

構成ラベル要求メッセージは,ワーキングセットが,タスクコントローラに存在する最新のデバイス説

明構成のバージョンを識別することを許可する。構成ラベルが存在しない場合,値=FF16に設定された全

ての構成ラベルバイトとともに,構成ラベルメッセージは,タスクコントローラによって,構成ラベル要

求メッセージの送信者に,送信しなければならない。 

送信周期: 

要求に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0000 

構成ラベル要求 

バイト2〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.3 構成ラベルメッセージ 

構成ラベルメッセージは,タスクコントローラに存在するデバイス説明構成の最新バージョンに関する

43 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ワーキングセットに通知するために,タスクコントローラによって送信する。 

送信周期: 

構成ラベル要求メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0001 

構成ラベル 

バイト2〜8: 

7バイトのデバイス説明の構成ラベル。2バイト目がバイトデータ

配列の1バイト目,及び8バイト目がバイトデータ配列の7バイ

ト目である。構成ラベルが存在しない場合,全てのバイトを値=

FF16で送信する。 

B.5.4 ローカライゼーションラベル要求メッセージ 

デバイス説明に関するローカライゼーションラベル要求メッセージは,ワーキングセットが,タスクコ

ントローラで利用可能な最新のデバイス説明のローカライゼーションバージョンを判断することを許可す

る。ローカライゼーションラベルが存在しない場合,タスクコントローラは,ローカライゼーションラベ

ルのバイト配列の値を全てFF16に設定したローカライゼーションラベルメッセージを,ローカライゼーシ

ョンラベル要求メッセージの送信元に対して送信しなければならない。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0010 

ローカライゼーションラベル要求 

バイト2〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.5 ローカライゼーションラベルメッセージ 

送信周期: 

ローカライゼーションラベル要求メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0011 

ローカライゼーションラベル 

バイト2〜8: 

7バイトのデバイス説明のローカライゼーションラベル。 

 バイト1〜6は,言語コマンドPGNで定義する(JIS B 9225-7

参照)。バイト7は予約されており,FF16に構成する。ローカライ

ゼーションラベルが存在しない場合,全てのバイトを値=FF16と

して送信する。 

B.5.6 オブジェクトプール転送要求メッセージ 

オブジェクトプール転送要求メッセージは,ワーキングセットが,タスクコントローラに,デバイス説

明オブジェクトプール(の一部)を転送することが許可されているかどうかを判断することを許可する。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

44 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ビット7〜4 0100 

オブジェクトプール転送要求 

バイト2〜5: 

転送要求されたバイトデータサイズ 

バイト6〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.7 オブジェクトプール転送要求応答メッセージ 

送信周期: 

オブジェクトプール転送要求メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0101 

オブジェクトプール転送要求応答 

バイト2: ステータス 

利用可能な十分なメモリがある。ただし,オブジェクトストレー

ジと関連付けられたオーバヘッドがあるので,十分使用可能なメ

モリがあるかを予測することは不可能である。 

利用可能な十分なメモリがない。オブジェクトプールを送信しな

い。 

バイト3〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.8 オブジェクトプール転送メッセージ 

オブジェクトプール転送メッセージは,ワーキングセットが,デバイス説明オブジェクトプール(の一

部)を,タスクコントローラへ転送することを可能にする。デバイス説明オブジェクトプールの転送は,

複数のオブジェクトプール転送メッセージの全てに関し分割できる。オブジェクトプールの転送が,複数

のオブジェクトプール転送メッセージの全てに関し分割されている場合,それぞれの単一オブジェクトプ

ール転送は,完全なオブジェクト説明を含まなければならない。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

変数 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0110 

オブジェクトプール転送 

バイト2〜n: 

オブジェクトプールレコード 

B.5.9 オブジェクトプール転送応答メッセージ 

送信周期: 

オブジェクトプール転送メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 0111 

オブジェクトプール転送応答 

バイト2: エラーコード 

エラーなし,転送OK 

タスクコントローラは,転送中にメモリ不足発生 

その他のエラー 

バイト3〜6: 

受信データのバイトサイズ 

バイト7,8: 

予約,FF16として送信 

B.5.10 オブジェクトプール起動メッセージ 

このメッセージは,オブジェクトプールが全て準備され,使用可能な状態であることを示すために,ワ

45 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ーキングセットマスタから送信する。このメッセージは,オブジェクトプールの転送後,操作中にあるオ

ブジェクトが再定義若しくはオブジェクトプールに追加された後,又は要求した構成ラベル,タスクコン

トローラに記録された利用可能なバージョンが,デバイスと同じであることを示す場合の,いずれかに相

当する場合に送信する。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 1000 

オブジェクトプール起動 

バイト2〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.11 オブジェクトプール起動応答メッセージ 

このメッセージは,デバイス説明オブジェクトプール起動メッセージに応答するために,タスクコント

ローラワーキングセットマスタへ送信する。タスクコントローラがエラーで応答する場合は,必ず揮発性

メモリオブジェクトプールを削除しなければならない。タスクコントローラは,任意に削除理由をオペレ

ータに知らせることができる。ワーキングセットマスタとの通信は,FMISからのデータ転送ファイル内

にデバイス説明が既に存在する場合は,継続できる。 

タスクコントローラは,また,既存のデバイス説明を介するか,定義するデータ記録トリガ要素による

計画タスクか,いずれかのデータ転送ファイルの内容に基づき,ワーキングセットマスタにプロセスデー

タを要求できる。 

エラーを含むデバイス説明は,MICSからFMISに転送するデータ転送ファイルに書き込んではならな

い。 

送信周期: 

オブジェクトプール起動メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 1001 

オブジェクトプール起動応答 

バイト2: 

エラーコード(0=エラーなし) 

ビット0 = 1 = 

オブジェクトプールにエラーがあり,追加のエラー情報について

はバイト3〜7による。 

ビット1 = 1 = 

起動時にタスクコントローラは,メモリを消耗する。 

ビット2 = 1 = 

その他のエラー 

ビット3〜7 = 

予約,0(ゼロ)として転送 

バイト3,4: 

オブジェクトプールエラーがない場合は,障害のあるオブジェク

トの親オブジェクトIDは,NULLオブジェクトIDとして送信す

る。 

バイト5,6: 

オブジェクトプールエラーがない場合は,障害のあるオブジェク

トのオブジェクトIDは,NULLオブジェクトIDとして送信する。 

バイト7: 

オブジェクトプールエラーコード(0=エラーなし) 

ビット0 = 1 = 

タスクコントローラでサポートされていないメソッド又は属性 

ビット1 = 1 = 

未知のオブジェクトによる(欠落するオブジェクト)。 

46 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ビット2 = 1 = 

その他のエラー 

ビット3 = 1 = 

オブジェクトプールは,揮発性メモリから削除された。 

ビット4〜7 = 

予約,0(ゼロ)として転送 

バイト8: 

予約,FF16として送信 

B.5.12 オブジェクトプール削除メッセージ 

これは,このメッセージを送信し,ワーキングセットのためのデバイス説明オブジェクトプールを削除

するためのメッセージである。オブジェクトプール削除メッセージは,オブジェクトプール転送メッセー

ジによって,更新又は変更したデバイス説明オブジェクトプールを送信する前に,ワーキングセットがデ

バイス全体の説明オブジェクトプールを削除できる。 

ワーキングセットによって定義されている,デバイス説明オブジェクトプールだけを削除してもよい。

FMISから受信したデバイス説明オブジェクトプールは,影響を受けない。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 1010 

オブジェクトプール削除 

バイト2〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.13 オブジェクトプール削除応答メッセージ 

送信周期: 

オブジェクトプール削除メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット7〜4 1011 

オブジェクトプール削除応答 

バイト2: 

エラーコード:0=成功,1=エラー 

バイト3〜8: 

予約,FF16として送信 

B.5.14 指示子変更メッセージ 

このメッセージは,オブジェクトの指示子変更を更新することである。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

変数 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット 3〜0 0001 

デバイス説明 

ビット 7〜4 1100 

指示子変更 

バイト2,3: 

オブジェクトID 

バイト4: 

指示子変更長,バイト数 

バイト5〜n: 

UTF-8でエンコードされた指示子変更,BOMなし 

B.5.15 指示子変更応答メッセージ 

送信周期: 

指示子変更メッセージに応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット3〜0 0001 

デバイス説明 

47 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ビット7〜4 1101 

指示子変更応答メッセージ 

バイト2,3: 

オブジェクトID 

バイト4: 

エラーコード:0=成功,1=エラー 

バイト5〜8: 

予約,FF16として転送 

B.6 

プロセスデータ否定応答メッセージ 

このメッセージは,ワーキングセットマスタによって,又はコマンド及びプロセスデータを拒否するタ

スクコントローラによって送信する。理由は,プロセスデータ値の最下位バイトで与えられる。報告され

たプロセスデータのエラーコードが,特定の要素番号又は特定のDDIに関連付けられていないとき,要素

番号又はDDIの値は,“該当なし”に設定しなければならない。“該当なし”要素番号はFFF16で,“該当

なし”DDIの値はFFFF16である。 

送信周期: 

必要に応じて 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット0〜3 1101 

プロセスデータ否定応答(PDNACK) 

ビット4〜7 

要素番号(LSNibble−下位4ビット),エラーコードに該当しない

場合,FF16で送信。 

バイト2: 

要素番号(MSB),エラーコードに該当しない場合,FF16で送信。 

バイト3,4: 

DDI,エラーコードに該当しない場合,FFFF16で送信。 

バイト5: 

プロセスデータエラーコード(0=エラーなし) 

ビット0 = 1 = 

プロセスデータコマンドはサポートされない。 

ビット1 = 1 = 

要素番号が無効 

ビット2 = 1 = 

DDIは指定した要素ではサポートされない。 

ビット3 = 1 = 

トリガメソッドはサポートされない。 

ビット4 = 1 = 

プロセスデータは設定できない。 

ビット5 = 1 = 

無効又はサポートされていない間隔又はしきい値 

ビット6,7 = 0 = 

予約 

バイト6〜8: 

予約,FF16として転送 

B.7 

ステータスメッセージ 

ステータスメッセージは,ワーキングセットが,タスクコントローラの状態を判断して,タスクコント

ローラのタスクの進行状況を監視することを可能にする。それらはまた,タスクコントローラが,ワーキ

ングセットの状態及びサポートされているコマンド,並びにワーキングセットによるデータの処理を監視

できるようにする。 

B.7.1 タスクコントローラステータスメッセージ 

このメッセージは,現在のタスクのステータスによるために,タスクコントローラによって送信しなけ

ればならない。 

送信周期: 

2秒及びこのメッセージ中のいずれかのバイト変更時。ステータ

スメッセージの間隔は,少なくとも200 msでなければならない。 

データ長: 

8バイト 

48 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,グローバルアドレス 

バイト1: ビット0〜3 1110 

タスクコントローラステータス 

ビット4〜7 1111 

要素番号,該当なしへ設定 

バイト2:  

FF16 

要素番号,該当なしへ設定 

バイト3,4: 

FFFF16 DDI,該当なしへ設定 

バイト5: 

実際のタスクコントローラステータス 

ビット0 = 1 = 

タスクコントローラ上の合計が有効でタスクは開始又は再開され

ている。 

0〜1への移行: 

制御ファンクション内部の合計は,ゼロにリセットされ,カウン

トが開始する。 

1〜0への移行: 

制御ファンクション内部の合計は,タスクコントローラによって

停止する。一連の値要求コマンドを介して,照会してもよい。 

ビット1 = 1 = 

タスクコントローラは,不揮発性メモリへのデータ保存でビジー

である。 

ビット2 = 1 = 

タスクコントローラは,不揮発性メモリへのデータ読込みでビジ

ーである。 

ビット3 = 1 = 

タスクコントローラは,B.3に示すコマンド実行でビジーである

(デバイス説明メッセージ)。 

ビット4〜6 = 0 = 

予約 

ビット7 = 1 = 

タスクコントローラは,メモリが不足している。 

バイト6: 

B.3に示すコマンドが実行するワーキングセットマスタのソース

アドレス(バイト5のビット3を1に設定するか,そうでなけれ

ば,送信値は0とする。) 

バイト7: 

B.3に示すコマンド実行(バイト1の値)(バイト5のビット3を

1に設定するか,そうでなければ,送信値は0とする。) 

バイト8: 

予約 

B.7.2 ワーキングセットタスクメッセージ 

このメッセージは,現在のワーキングセットタスクのステータスによるために,関連する全てのワーキ

ングセットマスタによって,タスクコントローラに送信しなければならない。 

送信周期: 

2秒及びこのタスクステータスの変更時。ステータスメッセージ

の間隔は,少なくとも200 msでなければならない。 

データ長: 

8バイト 

パラメータグループ番号: 

プロセスデータ,アドレス特定 

バイト1: ビット0〜3 1111 

ワーキングセットタスク 

ビット4〜7 1111 

要素番号,該当なしへ設定 

バイト2:  

FF16 

要素番号,該当なしへ設定 

バイト3,4: 

FFFF16 DDI,利用不可へ設定 

バイト5〜8:ビット0 

現在のタスクコントローラステータス:合計が有効(バイト5の

タスクコントローラステータスメッセージ,ビット0で受信した

ように) 

49 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ビット1〜31 0 

予約 

50 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C 
(規定) 

XML要素の関連図 

C.1 XML要素の関連 

図C.1は,全ての実体関連図(ER図)を示す。XMLファイルの内容は,図に指定された関係に従って

いなければならない。XMLファイル内の定義のシーケンスによって決定できるので,図C.1による実体,

外部キーIDを必ずしも含まない。 

タスク実体と労働者との間に,1対0,又は1対1以上の関係をもつことを表す。あるタスクに作業者を

割り当てないこともできるし,一人又は複数名を割り当てることもできる。一人以上の作業者が割り当て

られている場合,タスクと関連付けるためには,作業者の定義は,タスクヘッダデータ定義に従わねばな

らないことを意味する。 

各関連の線の終端部分は,“反対側の終端部分”と対になって,ある実体からある実体間の関係における

複数要素の接続可能性を決定する。例えば,作業者と作業者割当てとの関係は,次のように読み込まれる。

作業者は,ゼロ個以上の作業者割当て(0+“カラスの足”で表記)が発生する可能性があり,作業者割当

て実体においては,厳密に1作業者だけを関係付け(1本の交差線で表記)なければならない。 

background image

51 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図C.1−XML要素の関連図 

background image

52 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D 
(規定) 

XML要素及び属性 

D.1 XML要素 

XML要素のXML属性は,D.2〜D.46に示す6列の表のとおり,この附属書に記載する。 

− 属性:XML属性の名前 

− XML:XML属性タグ 

− 用途:“r”は必要,“o”は任意を示す。 

− タイプ:この属性のXMLタイプの特性 

− 長さ/範囲:この属性の文字又は値範囲の数量 

− コメント:この属性の追加の説明又はフォーマットの制限 

注記 子XML要素もまた,XML属性にリストされている。 

D.2 割当てスタンプ−ASP 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

割当てスタンプXML要素は,割り当てたイベントの記録を指定する。必要に応じて,位置は,割当て

スタンプ特性で記録できる。FMISから提供された全ての割当てスタンプXML要素は,計画タイプで,

MICSによって提供された全ての割当てスタンプXML要素は,実測タイプでなければならない。 

全ての割当てスタンプXML要素は,定義された開始又は停止の属性値をもたなければならない。継続

時間は,常に正の値を含まなければならない。全ての時間の値は,現地時間に設定する。 

次のXML要素に含まれる。 

− コメント割当て 

− デバイス割当て 

− 生産物割当て 

− 作業者割当て 

次のXML要素を含む。 

− 位置 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

開始 

xs:datetime 

最大19 

開始時間。形式:yyyy-mm-ddThh:mm:ss 

終了 

xs:datetime 

最大19 

終了時間。形式:yyyy-mm-ddThh:mm:ss 

継続 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

開始から停止までの時間(秒) 

タイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1,4 

割当てスタンプのタイプ,取り得る値 
1=計画 
4=実測 

位置 

xs:element 

位置の単一XML要素を含む。 

background image

53 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例 

<ASP A="2003-08-20T08:10:00" D="4"> 

  <PTN A="54.588945" B="9.989209" D="3"/> 

</ASP> 

<ASP A="2003-08-20T08:10:00" C="3512" D="4"/> 

D.3 コード化コメント−CCT 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

コード化コメントXML要素は,タスクに注釈を付けるために使用できる事前に定義したコメントを説

明する。コメントは,コード化コメントグループでその中にあるコード化コメントグループID参照によ

って参照を確立し,グループ化できる。コード化されたコメントは,可能値(例えば,低,中,高)のリ

ストを含めることができる。これらの値は,コード化コメントリスト値を説明する。コメントがタスクに

割り当てられたとき,これらの値のいずれかを参照できる。 

次のXML要素で参照される。 

− コメント割当て 

次のXML要素を含む。 

− コード化コメントリスト値 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

コード化コメント 

xs:ID 

最小4,最大14 コード化コメントの固有識別子 

形式:(CCT|CCT-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の指示子を
もつ。 

コード化コメントの指示
子 

xs:string 

最大32 

コード化コメントの指示子 

コード化コメントの範囲 

xs: 

NMTOKEN 

1〜3 

属性選択 
1=地点 
2=グローバル 
3=連続 

コード化コメントグルー
プ参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントグループの指示子参

照 
形式:(CCG|CCG-)([0-9])+ 

コード化コメントリスト
値 

xs:element 

コード化コメントリスト値XML要素
を含む。 

例 

<CCT A="CCT7" B="Thistles" C="3"> 

  <CCL A="CCL1" B="10 P./sqm"/> 

  <CCL A="CCL2" B="20 P./sqm"/> 

  <CCL A="CCL3" B="30 P./sqm"/> 

</CCT> 

background image

54 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.4 コード化コメントグループ−CCG 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

コード化コメントグループXML要素は,事前に定義されたコード化コメントを,グループ化して用い

ることができる。目的は,モバイルシステムでよりよいナビゲーションをもつこと,及びコード化コメン

トの選択である。 

各コード化コメントは,一つのコード化コメントグループだけに属することができる。コード化コメン

トグループは,例えば,コード化コメントの“カモミール”,“シバムギ”及び“アザミ”が含まれる“雑

草”とできる。MICSの特定コード化コメントグループに属する,コード化コメントのリストを準備する

には,全てのコード化コメントXML要素は,XML属性のコード化コメントグループIDとそのコード化

コメントグループのIDとの間の一致を調べなければならない。 

次のXML要素で参照する。 

− コード化コメント 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

コード化コメントグルー
プ 

xs:ID 

最小4,最大14 コード化コメントグループの固有識別

子 
形式:(CCG|CCG-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

コード化コメントグルー
プの指示子 

xs:string 

最大32 

コード化コメントグループの指示子 

例 

<CCG A="CCG3" B="Weeds" /> 

<CCT A="CCT7" B="Thistles" C="3" D="CCG3" > 

  <CCL A="CCL3" B="30 P./sqm"/> 

  <CCL A="CCL2" B="20 P./sqm"/> 

  <CCL A="CCL1" B="10 P./sqm"/> 

</CCT 

D.5 コード化コメントリスト値−CCL 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

コード化コメントリスト値XML要素は,コード化された個別のコメントを示す値を提供する。各コー

ド化コメントリスト値は,常に単一のコード化コメントだけに属する。そのコード化コメントがタスクに

割り当てられたとき,コード化コメントに属する個別のコード化コメントリスト値は,コード化コメント

割当てで参照できる。コード化コメントリスト値の例としては,“低”,“中”,“高”,“作物の生育ステージ

の定義”などである。 

次のXML要素で参照される。 

background image

55 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− コメント割当て 

次のXML要素に含まれる。 

− コード化コメント 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

コード化コメントリスト
値 

xs:ID 

最小4,最大14 コード化コメントリスト値の固有識別

子 
形式:(CCL|CCL-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

コード化コメントリスト
値の指示子 

xs:string 

最大32 

コード化コメントリスト値の指示子 

例 

<CCL A="CCL0001" B="10 P./sqm"/> 

<CCL A="CCL0002" B="20 P./sqm"/> 

<CCL A="CCL0003" B="30 P./sqm"/> 

D.6 色凡例−CLD 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

色凡例XML要素は,グリッド地図上に,様々な色の値を表示するために使える色を割り当てる。色凡

例XML要素は,値を表すときに使用する色を指定する色範囲XML要素を含む。属性初期設定色は,色範

囲が指定されていない場合の値を示すために使用する。 

次のXML要素で参照される。 

− 値表示 

次のXML要素を含む。 

− 色範囲 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

色凡例 

xs:ID 

最小4,最大14 色凡例の固有識別子 

形式:(CLD|CLD-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

色割当 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

色割当の初期設定色 
形式:ISO 11783-6と同様のパレット 

色範囲 

xs:element 

色範囲XML要素のリストを含む。 

例 

<CLD A="CLD1" B="0"> 

  <CRG A="0" B="9999" C="1"/> 

  <CRG A="10000" B="14999" C="2"/> 

  <CRG A="15000" B="19999" C="3"/> 

background image

56 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

  <CRG A="20000" B="29999" C="4"/> 

  <CRG A="30000" B="99999" C="5"/> 

</CLD> 

D.7 色範囲−CRG 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

色範囲XML要素は,グリッド地図上で定められた範囲の値を表示する色を指定する。色範囲XML要素

は,異なる値を示す色の範囲を表す色割当XML要素に含まれる。 

次のXML要素に含まれる。 

− 色割当 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

最小値 

xs:long 

(-231+1)〜 

(-231-1) 

色範囲の最小値。値はその範囲に含ま
れる。 

最大値 

xs:long 

(-231+1)〜 

(-231-1) 

色範囲の最大値。値はその範囲に含ま
れる。 

色 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

色範囲の色 
形式:ISO 11783-6と同様のパレット 

例 

<CLD A="CLD1"> 

  <CRG A="0" B="9999" C="1"/> 

  <CRG A="10000" B="14999" C="2"/> 

  <CRG A="15000" B="19999" C="3"/> 

  <CRG A="20000" B="29999" C="4"/> 

  <CRG A="30000" B="99999" C="5"/> 

</CLD> 

D.8 コメント割当て−CAN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

コメント割当てXML要素は,コード化コメント又は自由に表現できるテキストをタスクに割り当てる。

コメントの割当ては,割当てスタンプXML要素を含めることによって,位置及び時刻を特定する。自由

に表現できるフリーコメントテキストXML属性に追加できる。タスクにコード化コメント及びコード化

コメントリスト値を割り当てる場合には,コード化コメントリスト値は,既に割り当てられたコード化コ

メント値以外のリストに新たに割り当てなければならない。コメント割当ては,コード化コメント又はフ

リーコメントだけを割り当てることができる。 

次のXML要素を含む。 

background image

57 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 割当てスタンプ 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− コード化コメント 

− コード化コメントリスト値 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

コード化コメント参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントXML要素参照 

形式:(CCT|CCT-)([0-9])+ 

コード化コメントリスト
値参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントリスト値XML要素

参照 
形式:(CCL|CCL-)([0-9])+ 

自由なコメントテキスト 

xs:string 

最大32 

オペレータが定義可能な自由なコメン
トテキスト 

割当てスタンプ 

xs:element 

コメントの位置と時刻とを特定する,
単一割当てスタンプXML要素を含む。 

例 

<CAN C="bad driving conditions"> 

  <ASP A="2003-08-20T08:00:20" D="4"> 

    <PTN A="51.23456" B="13.23456" D="3"/> 

  </ASP> 

</CAN> 

<CAN A="CCT5" B="CCL1"> 

  <ASP A="2003-08-20T08:00:20" D="4"> 

    <PTN A="51.23456" B="13.23456" D="3"/> 

  </ASP> 

</CAN> 

D.9 接続−CNN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

接続XML要素の目的は,二つのデバイスが単一のタスク内で互いに接続する方法を指定することであ

る。接続特性は,接続された二つの“コネクタタイプデバイス”の,二つのデバイス要素によって構成す

る。 

接続特性は,タスクコントローラ位置に関連する,あるデバイスのデバイス要素の位置,例えば,別の

デバイスのナビゲーション基準点を決定できるようにする。 

デバイス要素ID参照0で示されるデバイス要素は,デバイスID参照0で示されたデバイスの一部であ

り,“コネクタ”タイプでなければならない。デバイス要素ID参照1で示されるデバイス要素は,デバイ

スID参照1で示されたデバイスの一部であり,“コネクタ”タイプでなければならない。 

background image

58 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス 

− デバイス要素 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

コード化コメント参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントXML要素参照 

形式:(CCT|CCT-)([0-9])+ 

コード化コメントリスト
値参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントリスト値XML要素

参照 
形式:(CCL|CCL-)([0-9])+ 

自由なコメントテキスト 

xs:string 

最大32 

オペレータが定義可能な自由なコメン
トテキスト 

割当てスタンプ 

xs:element 

コメントの位置と時刻とを特定する,
単一割当てスタンプXML要素を含む。 

例 

<CNN A="DVC2" B="DET2" C="DVC1" D="DET1"/> 

D.10 作物種類−CTP 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

作物種類のXML要素は,個別ほ場上で耕作できる作物を表す。作物種類のXML要素は,複数の作物品

種のXML要素を含むことができる。 

次のXML要素で参照する。 

− 個別ほ場 

次のXML要素を含む。 

− 作物品種 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

コード化コメント参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントXML要素参照 

形式:(CCT|CCT-)([0-9])+ 

コード化コメントリスト
値参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 コード化コメントリスト値XML要素

参照 
形式:(CCL|CCL-)([0-9])+ 

自由なコメントテキスト 

xs:string 

最大32 

オペレータが定義可能な自由なコメン
トテキスト 

割当てスタンプ 

xs:element 

コメントの位置と時刻とを特定する,
単一割当てスタンプXML要素を含む。 

例 

<CTP A="CTP1" B="wheat"> 

  <CVT A="CVT1" B="Ritmo B"/> 

background image

59 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

  <CVT A="CVT2" B="Dekan B"/> 

  <CVT A="CVT3" B="Ares C"/> 

</CTP> 

<CTP A="CTP2" B="barley"/> 

<CTP A="CTP3" B="oats"/> 

D.11 作物品種−CVT 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

作物品種のXML要素は,個別ほ場で耕作できる作物種類によって示される作物の品種を表す。各作物

品種の定義は,一つの作物種類の定義に属する。 

次のXML要素に含まれる。 

− 作物種類 

次のXML要素で参照される。 

− 個別ほ場 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

作物品種 

xs:ID 

最小4,最大14 作物品種の固有識別子 

形式:(CVT|CVT-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

作物品種の指示子 

xs:string 

最大32 

作物品種の名称 

例 

<CVT A="CVT1" B="Ritmo B"/> 

<CVT A="CVT2" B="Dekan B"/> 

<CVT A="CVT3" B="Ares C"/> 

D.12 栽培管理作業−CPC 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

栽培管理作業のXML要素は,タスクに割り当てることができる栽培管理作業を表す。栽培管理作業定

義の例は,“耕起”又は“種まき”である。栽培管理作業は,幾つかの操作技術の参照リストを参照できる

(例えば,栽培管理作業が“施肥”とすると,操作技術とは“液体の施肥”,“有機の施肥”,“気体の施肥”

など)。 

次のXML要素で参照する。 

− 操作技術実践 

次のXML要素を含む。 

− 操作技術参照 

background image

60 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

栽培管理作業 

xs:ID 

最小4,最大14 栽培管理作業の固有識別子 

形式:(CPC|CPC-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

栽培管理作業の指示子 

xs:string 

最大32 

栽培管理作業の指示子 

操作技術参照 

xs:element 

操作技術参照XML要素のリストを含
む。 

例 

<CPC A="CPC1" B="fertilization"> 

  <OTR A="OTQ1"/> 

</CPC> 

<CPC A="CPC2" B="seeding"/> 

<CPC A="CPC3" B="harvest"/> 

D.13 顧客−CTR 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

顧客のXML要素は,顧客を説明する。顧客は,タスク,ファーム及び個別ほ場から参照できる。顧客

及び農場と個別ほ場との関係は,複合的であることができる。どの農場又は個別ほ場が特定の顧客に属す

るかを判断するため,全ての農場又は個別ほ場の顧客ID参照値は,それぞれ特定の顧客ID値との一致を

確認しなければならない。 

次のXML要素で参照する。 

− タスク 

− 農場 

− 個別ほ場 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

顧客 

xs:ID 

最小4,最大14 顧客の固有識別子 

形式:(CTR|CTR-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

顧客指示子 

xs:string 

最大32 

顧客指示子/姓 

顧客の名 

xs:string 

最大32 

顧客の名 

顧客の通り 

xs:string 

最大32 

通り 

顧客の私書箱 

xs:string 

最大32 

私書箱 

顧客の郵便番号 

xs:string 

最大10 

郵便番号 

顧客の町 

xs:string 

最大32 

市区町村 

顧客の県 

xs:string 

最大32 

都道府県 

顧客の国 

xs:string 

最大32 

国 

顧客の電話番号 

xs:string 

最大20 

電話番号 

顧客の携帯電話番号 

xs:string 

最大20 

携帯電話番号 

background image

61 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

顧客のFax番号 

xs:string 

最大20 

Fax番号 

顧客のEメール 

xs:string 

最大64 

Eメール 

例 

<CTR A="CTR1" B="Smith" C="John" G="Munich"/> 

D.14 データ記録トリガ−DLT 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

データ記録トリガのXML要素は,タスクに含まれ,どのプロセスデータ変数の値が,タスクの処理中

にデータ記録値として記録しなければならないかという情報を含む。デバイス要素の参照は,デバイスが

タスクに割り当てられると直ちに,モバイルシステムに追加できる。 

デバイス要素の参照が,既にFMISに与えられているとき,あるデバイスはタスクに組み込まれている。

データ記録トリガの属性は,プロセスデータ変数の値を収集して格納する方法に関して,タスクコントロ

ーラの動作を定める。 

データ記録メソッドの“時間間隔”,“距離間隔”及び“変化時”は,任意の組み合わせで使用できる。

ロギングは,最初に発生するイベントによって開始され,これら三つのデータ記録メソッドのうち全ての

アクティブなメソッドが再度開始する。 

また,“限界しきい値”メソッドを追加できる。この追加によって,ロギングはロギング値が限界しきい

値で定められた値の範囲内に入ったとき開始され,ロギング値が限界しきい値で定められた値の範囲であ

る限り有効となる。 

データ記録最小しきい値がデータ記録最大しきい値より小さければ,データロギングは,値がデータ記

録最小しきい値及び最大しきい値の間にあるならば有効である。最小しきい値が最大しきい値より大きい

場合は,データロギングは,値が最小しきい値より大きいか又は最大しきい値よりも小さい場合に有効で

ある。 

データ記録メソッドの“合計”は,その他のデータ記録メソッドから独立しており,上記の任意の組み

合わせで使用できる。“合計”タイプのデータ記録値は,データ転送ファイル内に,タスクごとに一度格納

しなければならない。 

毎秒可変プロセスデータ当たり,最大10メッセージがデバイスによって送信できる。 

パラメータグループの値は,データ記録PGN属性,データ記録PGN開始ビット及びデータ記録PGN

停止ビットの特性によって記録する。これらの属性が設定されている場合,データ記録データ定義ID属

性は,0xDFFE(PGN記録値)に設定しなければならない。 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス要素 

background image

62 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

データ記録DDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000〜

0xFFFF 

プロセスデータ変数を識別する固有の
番号(ISO 11783-11参照)。 

データ記録方法 

xs:unsigned

Byte 

1〜31 

記録方法の選択 
1=時間間隔 
2=距離間隔 
4=限界しきい値 
8=変化時 
16=合計 

データ記録距離間隔 

xs:long 

0〜1 000 000 

データ記録距離間隔:単位mm,0は測
定停止 

データ記録時間間隔 

xs:long 

0〜60 000 

データ記録時間間隔:単位10 msが最
小時間間隔0は,測定停止 

データ記録最小しきい値 

xs:long 

(-231+1)〜

(-231-1) 

データ記録を有効にする最小しきい
値。限界しきい値は,ログに記録する
値の範囲に含む。(231-1)は測定停止。 

データ記録最大しきい値 

xs:long 

(-231+1)〜

(-231-1) 

データ記録を有効にする最大しきい
値。限界しきい値は,ログに記録する
値の範囲に含む。(-231+1)は測定停止。 

データ記録しきい値変更 

xs:long 

(-231+1)〜

(-231-1) 

データ記録を開始するためのしきい値
の変更。0は測定停止,1は全ての変更
に伴いログに記録する。 

デバイス要素参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 デバイス要素XML要素参照 

形式:(DET|DET-)([0-9])+ 

値表示参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 値表示XML要素参照 

形式:(VPN|VPN-)([0-9])+ 

データ記録PGN 

xs:unsigned

Long 

0〜218 

〜の値を記録するパラメータグループ 

データ記録PGN開始ビ
ット 

xs:unsigned

Byte 

0〜63 

パラメータグループを記録する値の最
初のビット位置。ビット0は,データ
フレームのデータフィールドで,バイ
ト1の最下位ビットである。値は,開
始ビットを含み,最下位ビットとする。 

データ記録PGN停止ビ
ット 

xs:unsigned

Byte 

0〜63 

パラメータグループを記録する値の停
止ビット。値は,停止ビットを含み,
最上位ビットとする。 

例 

<DLT A="1122" B="1" D="1000" H="DET2"/> 

D.15 データ記録値−DLV 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

データ記録値は,DDIで特定され,単一のデバイス要素によって提供する単一のプロセスデータ変数の

単一の値を指定する。デバイス要素ID参照XML属性は,適切なデバイス要素を参照する。データ記録値

の位置及び時間は,XML要素時間を介して指定する。時間はタスクに含まれており,この関係で全てのデ

background image

63 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ータ記録値はタスクに属する。データ記録値は,タスクコントローラのデータロギングファンクションの

一部である。 

パラメータグループから値が記録されるとき,データ記録PGN属性,データ記録PGN開始ビット及び

データ記録PGN停止ビットが使用され,プロセスデータDDI属性は,0xDFFE(PGN記録値)に設定しな

ければならない。 

次のXML要素に含まれる。 

− 時間 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス要素 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

プロセスデータDDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000〜

0xFFFF 

プロセスデータ変数を定義する固有の
番号(附属書B及びISO 11783-11参
照)。 

プロセスデータ値 

xs:long 

-231〜(231-1) 

値 

デバイス要素ID参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 デバイス要素参照 

形式:(DET|DET-)([0-9])+ 

データ記録PGN 

xs:unsigned

Long 

0〜218 

値を記録するパラメータグループ 

データ記録PGN開始ビ
ット 

xs:unsigned

Byte 

0〜63 

パラメータグループを記録する値の最
初のビット。ビット0は,データフレ
ームのデータフィールドで,バイト1
の最下位ビットである。値は,開始ビ
ットを含み,最下位ビットとする。 

データ記録PGN停止ビ
ット 

xs:unsigned

Byte 

0〜63 

パラメータグループを記録する値の停
止ビット。値は,停止ビットを含み,
最上位ビットとする。 

例 

<DLV A="0815" B="10" C="DET1"/> 

<DLV A="4711" B="15" C="DET2"/> 

<DLV A="4522" B="20" C="DET3"/> 

D.16 デバイス−DVC 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

デバイスのXML要素は,機械又はセンサシステムのような,デバイス一式を説明する。各デバイスは,

少なくとも一つのデバイス要素をもたなければならない。 

次のXML要素を含む。 

− デバイス要素 

− デバイスプロセスデータ 

− デバイス特性 

− デバイス値表示 

background image

64 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

次のXML要素で参照される。 

− 接続 

− デバイス割当て 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイス 

xs:ID 

最小4,最大14 デバイスの固有識別子 

形式:(DVC|DVC-)([0-9])+ 

デバイスの指示子 

xs:string 

最大32 

デバイスの指示子 

デバイスのソフトウェア
バージョン 

xs:string 

最大32 

デバイスのソフトウェアバージョン 

ワーキングセットマスタ
のNAME 

xs: 

hexBinary 

0x00000000000

00000 

〜 

0xFFFFFFFFFF

FFFFFF 

ワーキングセットマスタのNAME(JIS 
B 9225-5参照) 

デバイスのシリアル番号 

xs:string 

最大32 

デバイスのシリアル番号 

デバイス説明構造のラベ
ル 

xs: 

hexBinary 

0x00〜 

0xFE per byte 

デバイス説明構造のラベル。配列バイ
ト1が最上位で,配列バイト7が最下
位。 

デバイスローカライゼー
ションラベル 

xs: 

hexBinary 

Byte1〜6:0x00

〜0xFE per 

byte, 

Byte7=0xFF 

デバイスローカライゼーションラベ
ル。バイト1〜6は,言語コマンドPGN
で定義する(JIS B 9225-7参照)。バイ
ト7は予約されており,FF16に設定す
る。言語コマンドPGNバイト1が最下
位で,言語コマンドバイト7が最上位
である。 

デバイス要素 

xs:element 

デバイス要素XML要素のリストを含
む。 

デバイスプロセスデータ 

xs:element 

デバイスプロセスデータXML要素の
リストを含む。 

デバイス特性 

xs:element 

デバイス特性XML要素のリストを含
む。 

デバイス値表示 

xs:element 

デバイス値表示XML要素のリストを
含む。 

例 

<DVC A="DVC1" B="sprayer 4711" C="1.0" D="0102030405060708" F="050504A" G="FF000000006C6E"> 

  <DET A="DET1" B="1" C="1" D="all elements" E="0" F="0"> 

    <DOR A="3"/> 

    <DOR A="4"/> 

    <DOR A="8"/> 

    <DOR A="9"/> 

    <DOR A="10"/> 

    <DOR A="11"/> 

  </DET> 

  <DET A="DET2" B="2" C="3" D="main tank" E="1" F="1"> 

65 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

    <DOR A="5"/> 

    <DOR A="6"/> 

    <DOR A="7"/> 

    <DOR A="8"/> 

    <DOR A="9"/> 

    <DOR A="10"/> 

    <DOR A="12"/> 

  </DET> 

  <DPD A="3" B="1234" C="3" D="1"/> 

  <DPD A="4" B="8765" C="1" D="1"/> 

  <DPD A="5" B="1111" C="3" D="1"/> 

  <DPD A="6" B="1112" C="3" D="1"/> 

  <DPD A="7" B="1133" C="1" D="2"/> 

  <DPT A="8" B="4301" C="0"/> 

  <DPT A="9" B="4302" C="0"/> 

  <DPT A="10" B="4303" C="0"/> 

  <DPT A="11" B="4305" C="2700"/> 

  <DPT A="12" B="4304" C="4500"/> 

</DVC> 

D.17 デバイス割当て−DAN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

デバイス割当てのXML要素は,どのデバイス(複数の)が計画タスクのために作成され,どのデバイ

スが実際にタスク処理中に使用されたかの情報を含む。 

デバイス割当ては,ワーキングセットマスタNAME値及び任意にNAMEマスクを説明し,計画された

タスク処理のために,タスク処理を可能にするデバイスを指定できるNAME値の範囲を限定できる。 

タスク処理中にタスクコントローラは,ワーキングセットマスタNAME値属性を,実際にタスクを実行

するために使用されたワーキングセットマスタのNAMEの値へ変更する。 

次のXML要素を含む。 

− 割当てスタンプ 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス 

background image

66 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

ワーキングセットマスタ
NAME値 

xs: 

hexBinary 

0x000000〜 

0xFFFFFFFFFF

FF 

タスクに予定するか,又は処理を実行
したデバイスの,ワーキングセットマ
スタのNAME(JIS B 9225-5参照) 

ワーキングセットマスタ
NAMEマスク 

xs: 

hexBinary 

0x000000〜 

0xFFFFFFFFFF

FF 

複数のデバイスでタスクの実行を可能
にするために,ワーキングセットマス
タNAME値との論理AND演算に使用
するビット。 
ビット= 1 ⇒ワーキングセットマスタ
NAME値と比較を行うビット。 
ビット= 0 ⇒ワーキングセットマスタ
NAME値と比較を行わないビット。 

デバイス参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 デバイスXML要素参照 

形式:(DVC|DVC-)([0-9])+ 

割当てスタンプ 

xs:element 

単一割当てスタンプXML要素を含む。 

例 

<DAN B="000000FF00000000" A="1234567812345678" C="DVC2"> 

  <ASP A="2003-08-20T08:00:00" B="2003-08-20T17:00:00" D="4"/> 

</DAN> 

<DAN B="000000FF00000000" A="8765432187654321" C="DVC1"> 

  <ASP A="2003-08-20T08:00:00" B="2003-08-20T17:00:00" D="4"/> 

</DAN> 

D.18 デバイス要素−DET 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

デバイス要素のXML要素は,デバイスのもつ機能又は物理的な要素を表す。要素グループの階層構造

を確立するために,デバイス要素は,別のデバイス要素又はデバイス自体で参照しなければならない。 

デバイス要素のタイプの属性は,A.3に定義する。親オブジェクトIDの属性は,デバイス要素の階層的

な順序を確立するために,デバイスオブジェクト(オブジェクトID=0)又は親のデバイス要素オブジェ

クトのいずれかで参照するために使用する。 

次のXML要素に含まれる。 

− デバイス 

次のXML要素を含む。 

− デバイスオブジェクト参照 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス要素 

− デバイス 

次のXML要素で参照する。 

− データ記録トリガ 

background image

67 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− データ記録値 

− プロセスデータ変数 

− 生産物割当て 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイス要素 

xs:ID 

最小4,最大14 デバイス要素の固有識別子 

形式:(DET|DET-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

デバイス要素オブジェク
ト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

デバイス説明内の固有オブジェクト識
別子 

デバイス要素タイプ 

xs: 

MMTOKEN 

1〜7 

タイプの選択 
1=デバイス 
2=機能 
3=容器 
4=セクション 
5=ユニット 
6=コネクタ 
7=ナビゲーション 

デバイス要素の指示子 

xs:string 

最大32 

要素の指示子 

デバイス要素番号 

xs:unsigned

Long 

0〜4 095 

要素の固有番号で,附属書B参照。プ
ロセスデータ変数要素の番号 

親オブジェクト 

xs:unsigned

Short 

0〜65 534 

親デバイス要素又はデバイスのオブジ
ェクト識別子 

デバイスオブジェクト参
照 

xs:element 

デバイスオブジェクト参照XML要素
のリストを含む。 

例 

<DET A="DET1" B="1" C="1" D="all elements" E="0" F="0"> 

  <DOR A="3"/> 

  <DOR A="4"/> 

  <DOR A="8"/> 

  <DOR A="9""/> 

  <DOR A="10"/> 

  <DOR A="11"/> 

</DET> 

D.19 デバイスオブジェクト参照−DOR 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

デバイスオブジェクト参照のXML要素は,デバイスプロセスデータオブジェクト又はデバイス特性オ

ブジェクトへの参照を説明する。 

このXML要素は,デバイス説明の一部である。 

次のXML要素を参照する。 

background image

68 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− デバイスプロセスデータ 

− デバイス特性 

次のXML要素に含まれる。 

− デバイス要素 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイスオブジェクト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

デバイスプロセスデータ又はデバイス
特性のオブジェクト識別子 

例 

<DOR A="3" /> 

D.20 デバイスプロセスデータ−DPD 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

デバイスプロセスデータのXML要素は,このXML要素が参照するデバイス要素によってサポートされ

ているプロセスデータ変数DDIを説明する。属性は,プロセスデータ変数DDIに利用可能な,起動のき

っかけを指定する。 

このXML要素は,デバイス説明の一部である。 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス値表示 

次のXML要素で参照される。 

− デバイスオブジェクト参照 

次のXML要素に含まれる。 

− デバイス 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイスプロセスデータ
オブジェクト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

単一デバイス内部の固有番号 

デバイスプロセスデータ
DDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000〜

0xFFFF 

プロセスデータ変数を指定する固有番
号(ISO 11783-11で定義) 

デバイスプロセスデータ
特性 

xs: 

MMTOKEN 

0〜3 

プロセスデータ変数の特性を指定する
ビットの組合せ 
1=初期設定に属す 
2=設定可能 

デバイスプロセスデータ
トリガ方法 

xs:integer 

0〜31 

サポートするトリガ方法を指定するビ
ットの組合せ 
1=時間間隔 
2=距離間隔 
4=限界しきい値 
8=変化時 
16=合計 

background image

69 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイスプロセスデータ
の指示子 

xs:string 

最大32 

デバイスプロセスデータの指示子 

デバイス値表示のオブジ
ェクト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

デバイス値表示のオブジェクト識別子 

例 

<DPD A="1" B="1234" C="3" D="1"/> 

D.21 デバイス特性−DPT 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

デバイス特性のXML要素は,デバイス要素の特性及びDDIの値を説明するための参照を示す。 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス値表示 

次のXML要素で参照される。 

− デバイスオブジェクト参照 

次のXML要素に含まれる。 

− デバイス 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイス特性オブジェク
ト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

単一デバイス内部の固有番号 

デバイス特性オブジェク
トDDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000〜

0xFFFF 

特性を定義する固有番号(ISO 11783-11
で定義) 

デバイス特性値 

xs:long 

-232〜(232-1) 

特性値 

デバイス特性の指示子 

xs:string 

最大32 

特性の任意指示子 

デバイス値表示のオブジ
ェクト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

デバイス値表示のオブジェクト識別子 

例 

<DPT A="8" B="1235" C="-65233"/> 

D.22 デバイス値表示−DVP 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

デバイス値表示のXML要素は,単一のデバイス内で使用する,データ辞書で実体を定義した整数値の

表示様式を指定するために使用する。表示様式は,次の式に従わなければならない。 

表示される値=(整数値+オフセット)×スケール 

表示される値は,常に小数点以下桁数属性での指定小数点以下の桁数に丸める。 

次のXML要素で参照する。 

background image

70 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− デバイスプロセスデータ 

− デバイス特性 

次のXML要素に含まれる。 

− デバイス 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

デバイス値表示オブジェ
クト 

xs:unsigned

Short 

1〜65 534 

単一デバイス内部の固有番号 

オフセット 

xs:long 

-231〜(231-1) 

表示値に適用するオフセット 

倍率 

xs:decimal 

0.000 000 001〜 

100 000 000.0 

表示値に適用する倍率 

桁数 

xs:unsigned

Byte 

0〜7 

小数点の後に表示する小数点以下の桁
数 

単位の指示子 

xs:string 

最大32 

任意の単位指示子の文字列 

例 

<DVP A="1" B="0" C="1.0" D="0" E="kg"/> 

<DVP A="2" B="32" C="1.8" D="1" E="°F"/> 

D.23 農場−FRM 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

農場のXML要素は,農場を説明するために必要な全ての情報を含む。顧客及び農場並びに個別ほ場間

の関係は,複数もつことができる。どの農場又は個別ほ場が特定の顧客に属するかを判断するには,全て

の農場又は個別ほ場がもつ顧客ID参照値が,それぞれ特定の顧客IDとするかどうか調べなければならな

い。 

次のXML要素を参照する。 

− 顧客 

次のXML要素で参照される。 

− 個別ほ場 

− タスク 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

農場 

xs:ID 

最小4,最大14 農場の固有識別子 

形式:(FRM|FRM-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

農場の指示子 

xs:string 

最大32 

農場指示子/名称 

農場の通り 

xs:string 

最大32 

通り 

農場の私書箱 

xs:string 

最大32 

私書箱 

農場の郵便番号 

xs:string 

最大10 

郵便番号 

農場の町 

xs:string 

最大32 

市区町村 

農場の県 

xs:string 

最大32 

都道府県 

background image

71 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

農場の国 

xs:string 

最大32 

国 

顧客参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 顧客XML要素参照 

形式:(CTR|CTR-)([0-9])+ 

例 

<FRM A="FRM1" B="bonanza ranch" /> 

D.24 グリッド−GRD 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

グリッドのXML要素は,グリッドセルセットの寸法及び位置を説明する。北/東方向で,最小の北/

東位置,各グリッドセルのサイズ及びグリッドセルの数の定義がなければならない。タスクごとに指定さ

れた単一グリッドだけである場合もある。グリッドは常に個別ほ場に関連するが,グリッドの定義は常に

タスク固有である。グリッドのグリッドセルは,処理ゾーン又はプロセスデータ変数の参照を含む。グリ

ッドは,全てのグリッドセルを昇順の配列として指定しなければならず,グリッドセルは順序情報は含ま

ない。 

グリッドセルは,XMLデータ転送ファイルの外部に,別ファイルのバイナリ形式で定義しなければなら

ない。グリッド及びタスクごとに,単一のバイナリファイルが存在できる。グリッドセルファイルは,デ

ータ転送ファイルと同じフォルダ内に存在しなければならない。グリッドセルファイルの名前は,データ

転送ファイルのタスクが参照する全てのグリッドで固有でなければならない。 

次のXML要素を参照する。 

− 処理ゾーン 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

グリッド最小北位置 

xs:decimal 

-90.0〜90.0 

グリッド最小北位置 
形式:WGS84 

グリッド最小東位置 

xs:decimal 

-180.0〜180.0 

グリッド最小東位置 
形式:WGS84 

グリッドセル北サイズ 

xs:double 

0.0〜1.0 

北方向グリッドセルのサイズ 
形式:WGS84 

グリッドセル東サイズ 

xs:double 

0.0〜1.0 

東方向グリッドセルのサイズ 
形式:WGS84 

グリッド最大列 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-1) 

東方向のグリッドセル数 

グリッド最大行 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-1) 

北方向のグリッドセル数 

ファイル名 

xs:ID 

グリッドセルファイルの固有名 
形式:GRD[0-9][0-9][0-9][0-9][0-9] 

ファイル長さ 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

グリッドセルファイル長さ(バイト数) 

background image

72 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

グリッドタイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1〜2 

グリッドタイプ特性 
1=グリッドタイプ1 
2=グリッドタイプ2 

処理ゾーンコード 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

グリッドタイプ2の処理ゾーンコード 

例 グリッドのタイプ1のXML要素特性 

<GRD A="58.096653" B="8.54321" C="0.012" D="0.012" E="200" F="300" G="GRD00001" I="1"/> 

グリッドタイプ1及びグリッドタイプ2の両方の特性例は,7.6による。 

D.25 ISO 11783̲タスクデータ 

タイプ: 

ルート要素 

説明: 

ISO 11783̲タスクデータのXML要素は,ルート要素と呼ばれる主要なXML要素であり,XMLファイ

ルの構造(バージョン番号...)及び主要なXML要素の使用についての定義が含まれる。 

次のXML要素を含む。 

− タスク 

− コード化コメント 

− コード化コメントグループ 

− 色凡例 

− 作物種類 

− 栽培管理作業 

− 顧客 

− 農場 

− デバイス 

− 操作技術 

− 個別ほ場 

− 生産物 

− 生産物グループ 

− 値表示 

− 作業者 

− 外部ファイル参照 

background image

73 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

バージョンメジャ 

バージョン

メジャ 

xs: 

NMTOKEN 

このタスクデータファイルの対応する
JIS B 9225-10のバージョンを特定する
ために使用する,リスト要素のリリー
ス番号(メジャ) 
0= DIS(国際規格案)のバージョン 
1= FDIS(最終国際規格案)のバージョ
ン 
2=国際規格として発行した初版のバー
ジョンなど 

バージョンマイナ 

バージョン

マイナ 

xs: 

NMTOKEN 

リスト要素のバージョン番号(マイナ) 

管理ソフトウェア製造業
者 

管理ソフト
ウェア製造

業者 

xs:string 

32 

管理ソフトウェア製造業者の名前 

管理ソフトウェアバージ
ョン 

管理ソフト
ウェアバー

ジョン 

xs:string 

32 

管理ソフトウェアのバージョン 

タスクコントローラ製造
業者 

タスクコン
トローラ製

造業者 

xs:string 

32 

タスクコントローラ製造業者の名前 

タスクコントローラバー
ジョン 

タスクコン
トローラバ

ージョン 

xs:string 

32 

タスクコントローラのバージョン 

データ転送元 

データ転送

元 

xs: 

NMTOKEN 

XMLファイルの作成元を説明 
1=FMIS 
2=MICS 

コード化コメント 

CCT 

xs:element 

コード化コメントXML要素を含む。 

コード化コメントグルー
プ 

CCG 

xs:element 

コード化コメントグループXML要素
を含む。 

色凡例 

CLD 

xs:element 

色凡例XML要素を含む。 

作物種類 

CTP 

xs:element 

作物種類XML要素を含む。 

栽培管理作業 

CPC 

xs:element 

栽培管理作業XML要素を含む。 

顧客 

CTR 

xs:element 

顧客XML要素を含む。 

農場 

FRM 

xs:element 

農場XML要素を含む。 

デバイス 

DVC 

xs:element 

デバイスXML要素を含む。 

操作技術 

OTQ 

xs:element 

操作技術XML要素を含む。 

個別ほ場 

PFD 

xs:element 

個別ほ場XML要素を含む。 

生産物 

PDT 

xs:element 

生産物XML要素を含む。 

生産物グループ 

PGP 

xs:element 

生産物グループXML要素を含む。 

タスク 

TSK 

xs:element 

タスクXML要素を含む。 

値表示 

VPN 

xs:element 

値表示XML要素を含む。 

作業者 

WKR 

xs:element 

作業者XML要素を含む。 

外部ファイル参照 

xs:element 

外部ファイル参照XML要素を含む。 

例 

<ISO11783̲TaskData 

VersionMajor="1" 

VersionMinor="0" 

TaskControllerManufacturer="FarmCtrl" 

TaskControllerVersion="1.0" 

background image

74 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ManagementSoftwareManufacturer="FarmSystem" anagementSoftwareVersion="1.0" DataTransferOrigin="1"> 

  <TSK A="TSK1" F="1" E="WKR1"> 

  …… 

  </TSK> 

  …… 

</ISO11783̲TaskData> 

D.26 ラインストリング−LSG 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

ラインストリングのXML要素は,ラインの位置,長さ及び外観を説明する。“フラグ”タイプのライン

ストリングは,ラインストリング上の全ての位置にコメントを割り当てるために使用できる。これは,タ

スクコントローラが,農場側で作成されたコメントをオペレータへの情報メッセージとして,特定位置で

のラインストリングXML属性中の指示子に格納して,表示できるようにすることを可能にする。 

次のXML要素を含む。 

− 地点 

次のXML要素に含まれる。 

− 個別ほ場 

− 多角形 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

ラインストリングタイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1〜8 

ラインストリングの種類,取り得る値 
1=多角形外部 
2=多角形内部 
3=軌道 
4=サンプリングルート 
5=指導方針 
6=排水路 
7=フェンス 
8=フラグ 

ラインストリングの指示
子 

xs:string 

最大32 

ラインストリング名又はコメント 

ラインストリングの幅 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

ラインストリングの幅(mm) 

ラインストリングの長さ 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

ラインストリングの長さ(mm) 

ラインストリングの色 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

ラインストリングの色 
形式: ISO 11783-6と同様のパレット 

地点 

xs:element 

地点XML要素リストを含む。 

例 

<LSG A="1" E="1" B="Line1" D="2000" C="20"> 

  <PNT A="2" C="58.8754321" D="8.945632" F="1" B="start" E="50"/> 

background image

75 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

  <PNT A="2" C="58.8789999" D="8.99889099" F="1" B="end" E="50"/> 

</LSG> 

D.27 操作技術−OTQ 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

操作技術のXML要素は,“筋ま(播)き”,“散布”,“気体噴霧”のような操作技術について説明する。 

次のXML要素で参照される。 

− 操作技術 

− 操作技術参照 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

操作技術 

xs:ID 

最小4,最大14 操作技術の固有識別子 

形式: (OTQ|OTQ-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

操作技術の指示子 

xs:string 

最大32 

操作技術の指示子 

例 

<OTQ A="OTQ1" B="drilling"/> 

<OTQ A="OTQ2" B="spreading"/> 

<OTQ A="OTQ3" B="gaseous"/> 

D.28 操作技術参照−OTR 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

操作技術参照のXML要素には,単一の操作技術への参照が含まれる。 

次のXML要素に含まれる。 

− 栽培管理作業 

次のXML要素を参照する。 

− 操作技術 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

操作技術 

xs:ID 

最小4,最大14 操作技術の固有識別子 

形式: (OTQ|OTQ-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

操作技術の指示子 

xs:string 

最大32 

操作技術の指示子 

例 

<OTR A="OTQ1" /> 

background image

76 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.29 操作技術−OTP 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

タスクに関連付けされる操作技術のXML要素は,単一の栽培管理作業と特定の操作技術との組合せを

提供する。 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− 操作技術 

− 栽培管理作業 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

操作技術 

xs:ID 

最小4,最大14 操作技術の固有識別子 

形式: (OTQ|OTQ-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

操作技術の指示子 

xs:string 

最大32 

操作技術の指示子 

例 

<OTP A="CPC1" B="OTQ1"/> 

D.30 個別ほ場−PFD 

タイプ: 

コーデイングデータ 

説明: 

個別ほ場のXML要素は,個別ほ場を説明する。個別ほ場内の要素は,処理ゾーンに関連しない多角形,

ライン文字列及び位置だけを含むことができる。 

次のXML要素で参照される。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− 作物種類 

− 作物品種 

− 顧客 

− 農場 

次のXML要素を含む。 

− 多角形 

− ラインストリング 

− 地点 

background image

77 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

個別ほ場 

xs:ID 

最小4,最大14 個別ほ場の識別子 

形式: (PFD|PFD-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

個別ほ場コード 

xs:string 

最大32 

FMISからの個別ほ場番号 

個別ほ場の指示子 

xs:string 

最大32 

個別ほ場指示子/名称 

個別ほ場面積 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

個別ほ場の大きさ(m2) 

顧客参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 顧客XML要素参照 

形式: (CTR|CTR-)([0-9])+ 

農場参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 農場XML要素参照 

形式: (FRM|FRM-)([0-9])+ 

作物種類タイプ 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 作物種類XML要素参照 

形式: (CTP|CTP-)([0-9])+ 

作物品種参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 作物品種XML要素参照 

形式: (CVT|CVT-)([0-9])+ 

ほ場参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 親の個別ほ場として使用する個別ほ場

の固有識別子 
形式: (PFD|PFD-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

多角形 

xs:element 

多角形XML要素を含む。 

ラインストリング 

xs:element 

ラインストリングXML要素を含む。 

地点 

xs:element 

地点XML要素を含む。 

例 

<PFD A="PFD3" C="hill" D="32000" G="CTP3"/> 

D.31 地点−PNT 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

地点のXML要素は,位置及び点位置の外観を説明する。“フラグ”タイプの地点は,地点の位置にコメ

ントを割り当てるために使用できる。これは,タスクコントローラが農場側で作成されたコメントを,オ

ペレータへの情報メッセージとして,特定位置での地点XML属性中の指示子に格納して表示できるよう

にすることを可能にする。 

次のXML要素に含まれる。 

− ラインストリング 

− 個別ほ場 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

地点のタイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1〜2 

この地点の意味の定義 
1=フラグ 
2=その他 

地点の指示子 

xs:string 

最大32 

地点,説明又はコメントの名称 

background image

78 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

位置緯度 

xs:decimal 

-90〜90 

GPS位置(緯度,北方向) 
形式:WGS84 

位置経度 

xs:decimal 

-180.0〜180.0 

GPS位置(経度,東方向) 
形式:WGS84 

位置上方 

xs:long 

(-231+1)〜

(231-1) 

GPS位置(高度)(mm) 
形式:WGS84だ円体 

地点の色 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

地点の色 
形式:ISO 11783-6と同様なパレット方
式 

例 

<LSG A="1" E="1" B="Line1" D="2000" C="20"> 

  <PNT A="2" C="58.8754321" D="8.945632" F="1" B="start" E="50"/> 

  <PNT A="2" C="58.8789999" D="8.99889099" F="1" B="end" E="50"/> 

</LSG> 

D.32 多角形−PLN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

多角形のXML要素は,ラインストリングを含めることによって領域を説明する。多角形は,個別ほ場

又は処理ゾーンの領域の境界を指定するために使用できる。 

“フラグ”タイプの多角形は,多角形内の全ての位置にコメントを割り当てるために使用できる。これ

は,タスクコントローラが農場側で作成されたコメントを,オペレータへの情報メッセージとして,特定

位置で多角形XML属性中の指示子に格納して表示できるようにすることを可能にする。 

次のXML要素に含まれる。 

− 個別ほ場 

− 処理ゾーン 

次のXML要素を含む。 

− ラインストリング 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

多角形のタイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1〜8 

多角形の種類,取り得る値 
1=個別ほ場 
2=処理ゾーン 
3=水面 
4=建物 
5=道 
6=障害物 
7=フラグ 
8=その他 

多角形の指示子 

xs:string 

最大32 

多角形指示子/名前 

多角形の面積 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

多角形面積(m2) 

background image

79 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

多角形の色 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

多角形の色 
形式:ISO 11783-6と同様なパレット方
式 

ラインストリング 

xs:element 

ラインストリングXML要素を含む。 

例 

<PLN C="20" D="1" A="1" B="Polygon1"> 

  <LSG A="1" E="1" B="Line1" D="2000" C="20"> 

    <PNT A="2" C="58.8754321" D="8.945632" F="1" B="start" E="50"/> 

    <PNT A="2" C="58.8789999" D="8.99889099" F="1" B="end" E="50"/> 

  </LSG> 

</PLN> 

D.33 位置−PTN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

位置のXML要素は,測定された位置を説明する。位置は,割当てスタンプ又は時間特性の一部である。

後者は,例えば,位置とともにデータ記録値を記録するために使用できる。 

次のXML要素に含まれる。 

− 割当てスタンプ 

− 時間 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

位置緯度 

xs:decimal 

-90〜90 

GPS位置(緯度,北方向,WGS84) 

位置経度 

xs:decimal 

-180.0〜180.0 

GPS位置(経度,東方向,WGS84) 

位置上方 

xs:long 

231〜(231-1) 

GPS位置(高度,mm,WGS84だ円体) 

位置の状態 

xs: 

NMTOKEN 

0〜15 

位置の状態。定義はNMEA2000におけ
るMethodGNSSパラメータ参照。 
0=位置情報なし 
1=GNSS単独測位 
2=DGNSS測位 
3=精密,故意の精度悪化(SAなど)が
なく,高解像度コード(Pコード)及
び2周波を利用した大気中の遅延補正
による精密なGNSS測位。 
4=RTK(リアルタイム干渉測位方式)
固定整数解モード 
5=RTKフロート解モード 
6=推定(DR)モード 
7=手入力 
8=シミュレートモード 
9〜13=予約 
14=エラー 
15=位置の状態値は利用不可 

background image

80 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

位置精度低下率 

xs:decimal 

0.0〜99.9 

位置精度低下率(PDOP)情報 

水平精度低下率 

xs:decimal 

0.0〜99.9 

水平精度低下率(HDOP)情報 

衛星の数 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

使用した衛星の数 

GPS協定世界標準時間 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

真夜中からのミリ秒での協定世界標準
時間(UTC) 

GPS 協定世界標準日付 

xs:unsigned

Short 

0〜(216-2) 

1980-01-01からの相対日でのUTC日付 

例 

<PTN A="54.588945" B="9.989209" D="3"/> 

D.34 プロセスデータ変数−PDV 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

プロセスデータ変数のXML要素は,処理ゾーンに含まれる。それは,この処理ゾーンで使用する値並

びに任意の製品及びデバイス要素の情報を伴うプロセスデータ定義IDが含まれる。 

プロセスデータ変数は,単一のデバイス要素に,複数生産物の配分の計画を説明するために,別のプロ

セスデータ変数を含めることができる。 

その場合,“親”のプロセスデータ変数は,“子”のプロセスデータ変数が生産物性を含むとともに,タ

スクコントローラによってデバイス要素に送られるプロセスデータDDIを指定する。“子”のプロセスデ

ータ変数は,他のプロセスデータ変数を含んではならない。さらに,デバイス要素ID参照属性を指定し

てはならない。 

次のXML要素に含まれる。 

− 処理ゾーン 

次のXML要素を参照する。 

− 生産物 

− デバイス要素 

− 値表示 

次のXML要素を含む。 

− プロセスデータ変数 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

プロセスデータDDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000〜

0xFFFF 

プロセスデータDDIを定義する固有番
号(ISO 11783-11に定義) 

プロセスデータ値 

xs:long 

-231〜(231-1) 

プロセスデータDDIの値を含む。 

生産物参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 生産物XML要素参照 

形式: (PDT|PDT-)([0-9]) 

デバイス要素参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 デバイス要素XML要素参照 

形式: (DET|DET-)([0-9]) 

値表示参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 値表示XML要素参照 

形式: (VPN|VPN-)([0-9]) 

background image

81 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

プロセスデータ変数 

xs:element 

プロセスデータ変数XML要素を含む。 

例 

<PDV A="001A" B="15000" C="PDT1" D="DET2" E="VPN3"/> 

D.35 生産物−PDT 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

生産物のXML要素は,単一の製品を説明する。製品は,生産物グループに関連付けることができる。 

製品が特定の生産物グループに属しているかを判断するには,全製品の生産物グループID参照値が,

特定の生産物グループID値と一致するかどうかを調べなければならない。生産物は,タスクで使用され

ている製品(作物保護化学薬品)及びタスクによって算出された製品(農産物)の両方に示される。 

値表示ID参照及び量DDIは,製品の量の提示及び定義を指定するために使用できる。ISO 11783-11に

定義されている量DDIに使用するDDIの例は,次のとおりである。 

80 容積ベースのアプリケーション合計 

81 質量ベースのアプリケーション合計 

82 算出ベースのアプリケーション合計 

次のXML要素を参照する。 

− 生産物グループ 

次のXML要素で参照される。 

− 生産物割当て 

− プロセスデータ変数 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

生産物 

xs:ID 

最小4,最大14 生産物の固有識別子 

形式: (PDT|PDT-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

生産物の指示子 

xs:string 

最大32 

生産物指示子/名称 

生産物グループ参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 生産物グループXML要素参照 

形式: (PGP|PGP-)([0-9])+ 

値表示参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 値表示XML要素参照 

形式: (VPN|VPN-)([0-9])+ 

量のDDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000,

0xFFFF 

量を示すDDI(ISO 11783-11で指定)
を定義する固有の番号 

例 

<PDT A="PDT1" B="agent 1"/> 

<PDT A="PDT2" B="agent 2"/> 

background image

82 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.36 生産物割当て−PAN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

生産物割当てのXML要素は,タスクへの単一生産物の割当てを指定する。生産物割当ては,デバイス

要素に任意に関連付けされる。 

これによって,容器又はデバイス要素その他のタイプに割り当てられた,単一生産物又は多数の異なる

生産物を追跡できるようになる。移動量は,量を示すDDI及び量の値の属性の組合せで任意に指定できる。 

次のXML要素を含む。 

− 割当てスタンプ 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を参照する。 

− デバイス要素 

− 値表示 

− 生産物 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

生産物参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 生産物XML要素参照 

形式: (PDT|PDT-)([0-9])+ 

量のDDI 

xs: 

hexBinary 

0x0000〜

0xFFFF 

量を定義する固有の番号(ISO 11783-11
で指定) 

量の値 

xs:long 

0〜(231-1) 

生産物の量の値 

移動モード 

xs: 

NMTOKEN 

1〜2 

移動のタイプ 
1=充塡 
2=排出 

デバイス要素参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 デバイス要素XML要素参照 

形式: (DET|DET-)([0-9])+ 

値表示参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 値表示参照 

形式: (VPN|VPN-)([0-9])+ 

割当てスタンプ 

xs:element 

単一XML要素の割当てスタンプを含
む。 

例 

<PAN A="PDT2" B="0050" C="20000" D="1" E="DET3" F="VPN1"> 

  <ASP A="2003-11-12T08:00:00" D="4"/> 

</PAN> 

<PDT A="PDT2" B="Agent"/> 

<VPN A="VPN1" B="0" C="1.0" D="0" E="kg"/> 

D.37 生産物グループ−PGP 

タイプ: 

コーディングデータ 

background image

83 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

説明: 

生産物グループのXML要素は,生産物のグループ分けに使用する。生産物が特定の生産物グループに

属しているかどうかを判断するには,全ての生産物グループID参照の値と,特定の生産物グループIDの

値との一致を調べなければならない。 

次のXML要素で参照される。 

− 生産物 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

生産物グループ 

xs:ID 

最小4,最大14 生産物グループの固有識別子 

形式: (PGP|PGP-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

生産物グループの指示子 

xs:string 

最大32 

生産物グループ指示子/名称 

例 

<PGP A="PGP1" B="Herbicides"/> 

<PDT A="PDT1" B="agent 1" C="PGP1"/> 

D.38 タスク−TSK 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

タスクのXML要素は,ISO 11783規格群におけるタスクを説明する。タスクは,データ転送ファイル内

の中心的なXML要素である。それは,資材及び作業の明細の割当てを表現するために,様々な他のXML

要素の参照を含む。 

タスク内に,顧客ID参照,農場ID参照及び個別ほ場ID参照のXML属性を指定することで,タスク,

顧客,農場及び個別ほ場との間の冗長な関係を作成できる。この冗長性は許可されているが,これらのXML

要素間の関係で競合が発生してはならない。 

XML属性の作業責任者ID参照は,このタスクに責任を負う単一作業者を参照する。これは,例えば,

このタスクを指定した作業者,又はこのタスクに関する追加の詳細を提供するためにコンタクトする作業

者である。例えば,タスクの実行に貢献する一人以上の作業者の開始時刻及び継続時間の記録は,タスク

内の作業者割当てXML要素を用いて行われなければならない。複数の作業者割当てXML要素は,単一の

タスク内で指定できる。 

次のXML要素を参照する。 

− 顧客 

− 農場 

− 個別ほ場 

− 作業(責任)者 

− デフォルト及び位置不明処理ゾーン 

次のXML要素を含む。 

− 処理ゾーン 

background image

84 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 時間 

− 操作技術 

− 作業者割当て 

− デバイス割当て 

− 接続 

− 生産物割当て 

− データ記録トリガ 

− コメント割当て 

− グリッド 

− 時間記録 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

タスク 

xs:ID 

最小4,最大14 タスクの固有識別子 

形式: (TSK|TSK-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

タスクの指示子 

xs:string 

最大32 

顧客参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 顧客XML要素参照 

形式: (CTR|CTR-)([0-9])+ 

農場 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 農場XML要素参照 

形式: (FRM|FRM-)([0-9])+ 

個別ほ場 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 個別ほ場XML要素参照 

形式: (PFD|PFD-)([0-9])+ 

作業責任者参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 作業者XML要素参照 

形式: (WKR|WKR-)([0-9])+ 

タスク状態 

xs: 

NMTOKEN 

1〜4 

タスクの状態,取り得る値 
1=初期 
2=稼働 
3=中断 
4=終了 

不履行の処理ゾーンコー
ド 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

処理ゾーンXML要素参照 

位置紛失の処理ゾーンコ
ード 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

処理ゾーンXML要素参照 

ほ場処理ゾーンコードの
外 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

処理ゾーンXML要素参照 

処理ゾーン 

xs:element 

処理ゾーンXML要素を含む。 

時間 

xs:element 

時間XML要素を含む。 

操作技術 

xs:element 

単一操作技術XML要素を含む。 

作業者割当て 

xs:element 

作業者割当てXML要素を含む。 

デバイス割当て 

xs:element 

デバイス割当てXML要素を含む。 

接続 

xs:element 

接続XML要素を含む。 

生産物割当て 

xs:element 

生産物割当てXML要素を含む。 

データ記録トリガ 

xs:element 

データ記録トリガXML要素を含む。 

コメント割当て 

xs:element 

コメント割当てXML要素を含む。 

時間記録 

xs:element 

時間記録XML要素を含む。 

グリッド 

xs:element 

単一のグリッドXML要素を含む。 

85 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例 

<TSK A="TSK1" F="WKR1" G="1"> 

  <OTP A="CPC1" B="OTQ1"/> 

  <WAN A="WKR1"> 

    <ASP A="2003-08-20T08:00:00" B="2003-08-20T17:00:00" D="1"/> 

  </WAN> 

<DAN B="000000FF00000000" A="1234567812345678" C="DVC2"> 

    <ASP A="2003-08-20T08:00:00" B="2003〜08-20T17:00:00" D="1"/> 

  </DAN> 

<DAN B="000000FF00000000" A="8765432187654321" C="DVC1"> 

    <ASP A="2003-08-20T08:00:00" B="2003-08-20T17:00:00" D="1"/> 

  </DAN> 

<CNN A="DVC2" B="DET2" C="DVC1" D="DET2"/> 

  <DLT A="1122" B="1" H="DET2"/> 

<CAN A="CCT5"> 

    <ASP A="2003-08-20T08:00:20" D="4"/> 

  </CAN> 

  <TZN A="TZN1" B="200" C="140"/> 

  <TIM A="2003-08-20T08:00:00" B="2003-08-20T17:00:00" D="1"/> 

</TSK> 

D.39 時間−TIM 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

時間のXML要素は,イベントの時間の記録を指定する。任意に,一つの位置情報を時間の特性として

記録できる。タイプ属性は,記録する時間のタイプが何かを指定するために使用する。FMISによって提

供する全ての時間XML要素は,“計画”のタイプのものでなければならない。MICSがタイプの値2(予

備)〜タイプの値7(クリア)の全ての値を使用することによる詳細な時間記録の区別を提供しないとき

は,MICSによって提供する全ての時間のXML要素は,タイプの値4(有効)でなければならない。 

全ての時間のXML要素は,定義された開始又は停止の属性値をもたなければならない。継続時間は,

常に正の値を含まなければならない。全ての時間の値は,現地時間に設定する。 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

− 時間記録 

次のXML要素を含む。 

− 位置 

− データ記録値 

background image

86 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

開始 

xs:datetime 

最大19 

開始時間 
形式:yyyy-mm-ddThh;mm:ss 

停止 

xs:datetime 

最大19 

停止時間 
形式:yyyy-mm-ddThh;mm:ss 

継続 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

開始から停止までの時間(秒) 

タイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1〜7 

記録した時間のタイプ,取り得る値 
1=計画 
2=準備 
3=前処理 
4=有効 
5=無効 
6=修理 
7=清掃 

位置 

xs:element 

単一の位置XML要素を含む。 

データ記録値 

xs:element 

データ記録値XML要素を含む。 

例 

<TIM A="2003-08-20T08:10:00" D="4"> 

  <PTN A="54.588945" B="9.989209" D="3"/> 

  <DLV A="0815" B="10" C="DET1"/> 

  <DLV A="4711" B="15" C="DET2"/> 

</TIM> 

<TIM A="2003-08-20T08:10:00" C="3612" D="6"/> 

D.40 時間記録−TLG 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

時間XML要素は,XMLデータ転送ファイル内に埋め込まれたリストとして,又は時間XML要素内の

時間テンプレート特性として使用する。時間記録は,バイナリコード化データ記録ファイル内の,全ての

データ記録値の収集を可能にする。時間記録XML要素内で,時間XML要素の時間タイプ属性を,4(有

効)に設定しなければならない。時間記録のタイプ属性は,データロギング方法の将来の拡張を可能にす

るために定義する。時間記録のタイプ属性の値は,6.6.2及び7.6に指定された現在のデータロギング方法

のために,値を“1”に設定しなければならない。 

時間記録は,常にタスクに関連しており,固有名の二つのファイルセットを参照する。両方のファイル

は,データ転送ファイルと同じフォルダに存在しなければならない。データ転送ファイルの全てのタスク

で参照する全ての時間記録のファイル名は,固有でなければならない。 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

background image

87 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

ファイル名 

xs:ID 

時間記録ファイルの固有名 
形式: TLG[0-9][0-9][0-9][0-9] 

ファイルの長さ 

xs:unsigned

Long 

0〜(232-2) 

バイト数での時間記録ファイルの長さ 

時間記録のタイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1=バイナリ時間記録ファイルタイプ1 

例 データ転送ファイルでの時間記録 

<TLG A="TLG00001"/> 

時間記録のXMLファイルTLG00001.xmlは,次のとおりである。 

<TIM A="" D="4"> 

  <PTN A="" B="" D=""/> 

  <DLV A="0815" B="" C="DET1"/> 

  <DLV A="4711" B="" C="DET2"/> 

</TIM> 

任意の値による全ての属性は,バイナリファイルの全レコードをとおして固定値であると考えられる。

上記のXMLファイルは,次に示すように,全てのレコードがセットで構成されていることを指定する。 

(TimeStart, PositionNorth, PositionEast, PositionStatus, #DLV, DLV0, PDV0, DLV1, PDV1) 

これは,バイナリ形式で次の値を表すものとする。 

(2005-05-02T16:32:00, 51.00678, 6.03489, 1, 2, 0, 10, 1, 15) 

D.41 処理ゾーン−TZN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

処理ゾーンは,同じプロセスデータDDI及び同じ値で処理したほうがよい領域を説明する。タスクの内

部では,処理ゾーンを参照することができる。初期設定値処理ゾーンは,含まれたプロセスデータ変数に

関する特別な意味をもつ。それらプロセスデータ変数の値は,タスクを介して全体に適用する。初期設定

値処理ゾーン内部の全てのプロセスデータ変数値は,起動及びタスクを再開する上で,タスクコントロー

ラによって全ての適切なワーキングセットへ送信する。 

初期設定値処理ゾーンは,サイトを特定しないタスクのために存在できる。サイトを特定しないタスク

は,任意の多角形又はグリッドのいずれにも定義されないタスクである。位置不明処理ゾーンは,現在位

置が取得できなくなったときに,ワーキングセットに送付しなければならないプロセスデータ変数を含む。

農場外処理ゾーンは,ワーキングセット(の一部)が,ほ場境界の多角形によって囲まれた領域を離れる

とき,ワーキングセットの適切なデバイス要素へ送信されなければならないプロセスデータ変数を含む。

位置不明処理ゾーン及び農場外処理ゾーンの特性は,サイト指定のタスクを対象とする。 

次のXML要素で参照される。 

− グリッド 

次のXML要素に含まれる。 

background image

88 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− タスク 

次のXML要素を含む。 

− プロセスデータ変数 

− 多角形(処理ゾーンのタイプだけ) 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

処理ゾーンコード 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

タスク内で固有な処理ゾーンコード 

処理ゾーン指示子 

xs:string 

最大32 

処理ゾーンの名前 

処理ゾーンの色 

xs:unsigned

Byte 

0〜254 

処理ゾーンの色 
形式: ISO 11783-6と同様なパレット 

多角形 

xs:element 

多角形XML要素を含む。 

プロセスデータ変数 

xs:element 

プロセスデータ変数XML要素を含む。 

例 

<TZN A="6" B="MidRate 1" C="2"> 

  <PDV A="4711" B="10"/> 

</TZN> 

<TZN A="7" B="Midrate 2" C="3"> 

  <PDV A="1234" B="12"/> 

</TZN> 

D.42 値表示−VPN 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

値表示のXML要素は,データ辞書のエンティティ定義された整数値の表示を指定するために使用する。

表示は,次の式によらなければならない。 

表示値=(整数値+オフセット)×スケール 

表示値は,常に小数点以下桁数属性で,指定小数点以下の桁数に丸める。 

次のXML要素を参照する。 

− 色凡例 

次のXML要素で参照する。 

− データ記録トリガ 

− プロセスデータ変数 

− 生産物 

− 生産物割当て 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

値表示 

xs:ID 

最小4,最大14 値表示の固有識別子 

形式: (VPN|VPN-)([0-9])+ 

オフセット 

xs:long 

-231〜(231-1) 

表示値に適用するオフセット 

background image

89 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

倍率 

xs:decimal 

0.000 000 001〜 

100 000 000.0 

表示値に適用する倍率 

小数点以下の桁数 

xs:unsigned

Byte 

0〜7 

小数点の後に表示する小数点以下の桁
数 

単位の指示子 

xs:string 

最大32 

任意の単位指示子の文字列 

色参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 色凡例XML要素参照 

形式: (CLD|CLD-)([0-9])+ 

例 

<VPN A="VPN1" B="0" C="1.0" D="0" E="kg"/> 

<VPN A="VPN2" B="32" C="1.8" D="1" E="°F"/> 

D.43 作業者−WKR 

タイプ: 

コーディングデータ 

説明: 

作業者のXML要素は,タスクによって参照できる作業者を説明する。全ての作業者の配置は,データ

転送ファイル内の時間情報とともに記録する。タスク属性の作業責任者ID参照は,タスクのために特別

な意味をもつ。この作業者は,追加の記録データには記録されず,タスクによって直接参照する。 

次のXML要素で参照する。 

− タスク 

− 作業者割当て 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

作業者 

xs:ID 

最小4,最大14 作業者の固有識別子 

形式:(WKR|WKR-)([0-9])+ 
MICSで生成した記録は,負の識別子を
もつ。 

作業者の指示子 

xs:string 

最大32 

作業者指示子/姓 

作業者名 

xs:string 

最大32 

名 

作業者の通り 

xs:string 

最大32 

通り 

作業者の私書箱 

xs:string 

最大32 

私書箱 

作業者の郵便番号 

xs:string 

最大10 

郵便番号 

作業者の町 

xs:string 

最大32 

市区町村 

作業者の県 

xs:string 

最大32 

都道府県 

作業者の国 

xs:string 

最大32 

国 

作業者の電話番号 

xs:string 

最大20 

電話番号 

作業者の携帯電話番号 

xs:string 

最大20 

携帯電話番号 

作業者の免許番号 

xs:string 

最大32 

作業者固有の免許番号 

作業者のEメール 

xs:string 

最大64 

Eメール 

例 

<WKR A="WKR1" B="Smith" C="John"/> 

<WKR A="WKR2" B="Miller" C="Karl"/> 

background image

90 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

D.44 作業者割当て−WAN 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

作業者割当てのXML要素は,タスクへの作業者の割当てを説明する。割当てスタンプのエントリは,

作業者割当ての開始/停止時間及びタスク内で作業者割当ての変更を説明する。 

次のXML要素を参照する。 

− 作業者 

次のXML要素に含まれる。 

− タスク 

次のXML要素を含む。 

− 割当てスタンプ 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

作業者参照 

xs: 

IDREF 

最小4,最大14 作業者XML要素を参照 

形式:(WKR|WKR-)([0-9])+ 

割当てスタンプ 

xs:element 

単一割当てスタンプXML要素を含む。 

例 

<WAN A="WKR1"> 

  <ASP A="2003-08-20T08:00:00" D="4" /> 

</WAN> 

<WAN A="WKR2"> 

  <ASP A="2003-08-20T08:05:00" D="4" /> 

</WAN> 

D.45 外部ファイル内容−XFC 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

外部ファイル内容のXML要素は,適格な外部ファイルを保持し,主要なXMLデータ転送ファイル以外

の外部XMLファイルの全XML要素をグループ化するために使用する。 

次のXML要素を含む。 

− コード化コメントグループ 

− コード化コメント 

− 色凡例 

− 栽培管理作業 

− 作物種類 

− 顧客 

− デバイス 

− 農場 

background image

91 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 操作技術 

− 生産品 

− 個別ほ場 

− 生産物グループ 

− タスク 

− 値提示値表示 

− 作業者 

D.46 外部ファイル参照−XFR 

タイプ: 

タスクデータ 

説明: 

外部ファイル参照のXML要素は,主要なXMLファイルが外部XMLファイルを参照するために使用す

る。外部ファイルは,最上位のXML要素だけを含むことができる。最上位のXML要素は,XML要素の

ISO 11783̲タスクデータに含めることができる要素である。外部XMLファイル内には,単一のタイプの

XML要素だけを指定できる。外部ファイル参照要素の再帰的な使用,及び外部ファイル内容要素の再帰的

な使用はあってはならない。 

次のXML要素に含まれる。 

− ISO 11783̲タスクデータ 

次のXML要素を含む。 

− なし 

属性: 

属性 

XML 

用途 

タイプ 

長さ/範囲 

コメント 

ファイル名 

xs:ID 

ファイル名の特定 
形式: 
(CCG|CCT|CLD|CPC|CTP|CTR|DVC| 
FRM|OTQ|PDT|PFD|PGP|TSK|VPN| 
VPN|WKR)[0-9] [0-9] [0-9] [0-9] [0-9] 

ファイルのタイプ 

xs: 

NMTOKEN 

1=XML 

例 

<XFR A="FRM00000" B="1"/> 

<XFR A="CTP00000" B="1"/> 

<XFR A="PFD00000" B="1"/> 

<XFR A="WKR00000" B="1"/> 

<XFR A="CCT00000" B="1"/> 

<XFR A="PGP00000" B="1"/> 

<XFR A="PDT00000" B="1"/> 

<XFR A="DVC00000" B="1"/> 

<XFR A="TSK00000" B="1"/> 

<XFR A="TSK00001" B="1"/> 

92 

B 9225-10:2016 (ISO 11783-10:2009) 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

<XFR A="TSK00002" B="1"/> 

<XFR A="VPN00000" B="1"/> 

<XFR A="CTR00000" B="1"/> 

参考文献 

[1] ISO/IEC 10646,Information technology−Universal Coded Character Set (UCS) 

[2] CAN Specification Version 2.0 Part B, Robert Bosch GmbH, September 1991 

[3] SAE J1939,Recommended Practice for a Serial Control and Communications Vehicle Network 

[4] DIN 9684-5,Agricultural tractors and machinery−Interfaces for signal transfer−Part 5: Data transfer to the 

management-information-system, task controlling