2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 9121-1989
噴霧機用コック
Cocks for Sprayer
1. 適用範囲 この規格は,主として,JIS B 9112(人力噴霧機)及びJIS B 9113(動力噴霧機)による噴
霧機に使用するコック(以下,コックという。)について規定する。
備考 この規格で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考と
して併記したものである。
引用規格:
JIS B 0202 管用平行ねじ
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 2401 Oリング
JIS B 2406 Oリング取付みぞ部の形状・寸法
JIS B 9112 人力噴霧機
JIS B 9113 動力噴霧機
JIS H 5101 黄銅鋳物
JIS K 6339 農業用噴霧機ホース
JIS K 6765 噴霧機用ポリエチレンホース
2. 種類 コックの種類は,形状によって表1の4種類とする。
表1 コックの種類
区分
種類
形状
用途
先コック ボール先コック
付表1
人力用
動力用
栓先コック
付表2
元コック ボール元コック
付表3
栓元コック
付表4
3. 機能 コックの閉止の回転は滑らかで,開閉を確実に行えるものでなければならない。
4. 耐圧及び漏れ コックを閉じ,表2の水圧を片側ずつ両面に30秒間加えたとき,水漏れがあってはな
らない。
2
B 9121-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 耐圧及び漏れ
区分
用途
水圧
先コック
人力用
1MPa {10kgf/cm2}
動力用
2MPa {20kgf/cm2}
元コック
人力用
1MPa {10kgf/cm2}
動力用
3.5MPa {35kgf/cm2}
5. 構造・形状・寸法 先コック及び元コックの構造,形状及び寸法は,付表1〜4による。
6. 外観 コックの外観は,仕上がりが良好で,有害な鋳巣及び鋳ばりがあってはならない。
7. 材料 コックの材料は,JIS H 5101(黄銅鋳物)のYBsC3,又は耐食性及び強さがこれと同等以上の
ものとする。
また,パッキンの材料は,牛革又は品質がこれと同等以上のものを使用する。
8. 検査 コックの検査は,機能,耐圧,構造・形状・寸法,外観及び材料について行い,3.〜7.の規定に
適合しなければならない。
9. 製品の呼び方 コックの呼び方は,規格番号,用途,種類及び呼びによる。
例: JIS B 9121 人力用ボール先コック 7
10. 表示 製品の包装には,次の事項を表示する。
(a) 種類及び呼び
(b) 製造業者名又はその略号
(c) P(動力用だけに適用)
3
B
9
1
2
1
-1
9
8
9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 ボール先コック形状及び寸法
単位mm
呼び
A
b
C
D
ねじの
呼 び
D3
E
F
G
G2
T1
T
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
7
5
1.3
8
+0.2
0
41
G
15.5 16.0
+0.2
0
5
±0.5
8
1
10
6
8.5
6
1.3
8
41
G
15.5 16.0
5
8
1
10
6
10
8
1.3
11
83
G
20
20.5
5
8
1
10
6
13
10
1.8
15
21
G
23.5 24
6
10
1
12
6
備考1. D部ねじは,JIS B 0202(管用平行ねじ)による。
2. 噴霧機本体への取付部分は,特に規定しない。
3. 図は,構造及び形状の例を示すもので,特定のモデルを規定するものではない。
4. 適用するホースは,JIS K 6339(農業用噴霧機ホース)若しくはJIS K 6765(噴霧機用ポリエチレンホース)又は品質
がこれらと同等以上のものとする。
5. 寸法許容差の指定のないものは,JIS B 0401(寸法公差及びはめあい)のjs16又はJs16とする。
4
B
9
1
2
1
-1
9
8
9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2 栓先コック形状及び寸法
単位mm
呼び
A
b
C
D
ねじの
呼 び
D1
D2
D3
D4
E
F
G
G2
T
T1
基準
寸法 許容差
基準
寸法 許容差
基準
寸法 許容差 基準
寸法 許容差 基準
寸法 許容差 基準
寸法 許容差 基準
寸法 許容差
7
5
1.3
8
+0.2
0
41
G
13.5
11.5
+0.4
0
15.5
11.5
−0.4
−0.7
16.0
+0.2
0
5
±0.5
8
±0.5
1
±0.2
6
10
8.5
6
1.3
8
41
G
13.5
11.5
15.5
11.5
16.0
5
8
1
6
10
10
8
1.3
11
83
G
17
15.0
20.0
15.0
20.5
5
8
1
6
10
13
10
1.8
14
21
G
21
18.7
23.5
18.7
24.0
6
10
1
7.5
12
備考1. D部ねじは,JIS B 0202による。
2. 噴霧機本体への取付部分は,特に規定しない。
3. 図は,構造及び形状の例を示すもので,特定のモデルを規定するものではない。
4. 適用するホースは,JIS K 6339若しくはJIS K 6765又は品質がこれらと同等以上のものとする。
5. 寸法許容差の指定のないものは,JIS B 0401のjs16又はJs16とする。
5
B
9
1
2
1
-1
9
8
9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表3 ボール元コック形状及び寸法
単位mm
呼び
A
b
C
D
(ねじの呼び)
D'
(ねじの呼び)
F
T5
T6
L1
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
7
5
1.3
8
+0.2
0
41
G
41
R
5
±0.5
11.5
13
9
8.5
6
1.3
8
41
G
41
R
5
11.5
13
9
10
8
1.3
11
83
G
83
R
5
11.5
13
9
13
10
1.8
14
21
G
21
R
6
15
13
12
備考1. D部ねじは,JIS B 0202による。
2. Oリングは,JIS B 2401(Oリング)による。
3. Oリング取付部は,JIS B 2406(Oリング取付みぞ部の形状・寸法)による。
4. 噴霧機本体への取付部分は,特に規定しない。
5. 図は,構造及び形状の例を示すもので,特定のモデルを規定するものではない。
6. 寸法許容差の指定のないものは,JIS B 0401のjs16又はJs16とする。
6
B
9
1
2
1
-1
9
8
9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表4 栓元コック形状及び寸法
単位mm
呼び
A
b
C
D
(ねじの呼び)
D5
D6
F
T5
参考
基準寸法
許容差
基準寸法
許容差
Oリング
7
5
1.3
8
+0.2
0
41
G
7
10
5
±0.5
9
P7
8.5
6
1.3
8
41
G
7
10
5
9
P7
10
8
1.3
11
83
G
10
13
5
9
P10
13
10
1.8
14
21
G
12
16
6
12
P12
備考1. D部ねじは,JIS B 0202による。
2. Oリングは,JIS B 2401による。
3. Oリング取付部は,JIS B 2406による。
4. 噴霧機本体への取付部分は,特に規定しない。
5. 図は,構造及び形状の例を示すもので,特定のモデルを規定するものではない。
6. 寸法許容差の指定のないものは,JIS B 0401のjs16又はJs16とする。
7
B 9121-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
解説表1 改正原案作成委員会 構成表(昭和50年度)
(一般機械部会 農業機械専門委員会 構成表)
氏名
所属
(委員長)
手 塚 右 門
全国農業協同組合連合会
安 田 圭 三
通商産業省機械情報産業局
逢 坂 国 一
工業技術院標準部
前 田 耕 一
農林水産省農蚕園芸局
有 吉 亮
農業機械化研究所
中 島 元 夫
社団法人日本農業機械工業会
成 沢 登美雄
松山株式会社
細 山 吉太郎
株式会社丸山製作所
三箇山 正 雄
久保田鉄工株式会社
水 田 栄 久
井関農機株式会社
春 日 俊 夫
全国農業協同組合連合会
渡 辺 波 夫
社団法人日本農業機械化協会
(専門委員)
竹 内 健 二
国際協力事業団
松 川 東 一
工業技術院標準部
(事務局)
伊 藤 彰 一
工業技術院標準部機械規格課
8
B 9121-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
解説表2 改正原案作成委員会 構成表(昭和63年度)
氏名
所属
(委員長)
田 原 虎 次
日本大学
藍 房 和
東京農工大学
白 井 宏
通商産業省機械情報産業局
吉 田 藤 夫
工業技術院標準部
(鈴 木 茂 光) 工業技術院標準部
寺 本 忠 孝
農林水産省農蚕園芸局
戸 崎 紘 一
生物系特定産業技術研究推進機構
船 曳 英 夫
社団法人日本農業機械化協会
佐 藤 功
全国農業協同組合連合会
渡 辺 崇
全国農業機械商業協同組合連合会
木 内 渥
株式会社丸山製作所
平 松 献 三
株式会社共立
郡 惟 司
有光工業株式会社
(上 原 宏) 有光工業株式会社
相 馬 敏 光
佐々木農機株式会社
(佐々木 春 夫) 佐々木農機株式会社
友 松 武 夫
株式会社マルナカ製作所
(三 宅 緑 治) 初田工業株式会社
町 田 敏 郎
富士ロビン株式会社
(原 田 国 弘) 富士ロビン株式会社
伊 東 秀 見
株式会社日東製作所
吉 田 隆 三
株式会社ダイシン
泉 蔵 寛
オリンピア工業株式会社
吉 村 智 光
麻場産業株式会社
(事務局)
栗 原 靖 一
社団法人日本農業機械工業会
天 野 謙
社団法人日本農業機械工業会
( ) 内は、昭和62年度検討時委員