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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 9112-1995 

人力噴霧機 

Hand sprayers 

1. 適用範囲 この規格は,農業用及び防疫用の人力噴霧機(以下,噴霧機という。)について規定する。 

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 9119 噴霧機用ホース継手及びホースつなぎ 

JIS B 9121 噴霧機用コック 

JIS G 4303 ステンレス鋼棒 

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 

JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条 

JIS H 3300 銅及び銅合金継目無管 

JIS H 5101 黄銅鋳物 

JIS K 6339 農業用噴霧機ホース 

2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。 

2. 種類 種類は,次の4種類とする。 

(1) 普通形 固有のタンクを持たず,空気室を持つポンプを直接作動して薬液を噴霧するもの。1本管形

を含む。 

(2) 肩掛形 空気室を持つポンプをタンク内に取り付け,作業者の肩に掛け,片手で操作して薬液を噴霧

するもの。 

(3) 背のう形 空気室及びてこを持つポンプをタンクに取り付けたもので,作業者はこれを背負い,片手

で操作して薬液を噴霧するもの。 

(4) 自動形 タンク内にあらかじめ圧縮空気を蓄え,その圧力によって薬液を噴霧するもの。 

3. 材料 重要部品の材料は,表1又はこれと同等以上の品質を有するものでなければならない。 

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B 9112-1995 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 

部品名 

材料 

タンク 胴板 

JIS G 4305のSUS304 合成樹脂 
JIS H 3100のC2680 

天板及び地板 JIS G 4305のSUS304 

JIS H 3100のC2680 
JIS H 5101 

空気室 胴板 

JIS G 4305のSUS304 

JIS H 3100のC2680 
JIS H 3300のC2800 

天板及び地板 JIS G 4305のSUS304 

JIS H 3100のC2680 

JIS H 5101 

ピストンロッド 

JIS G 4303のSUS304 
JIS H 3300のC2700 

プランジャ及びシリン
ダ 

JIS H 3300のC2600及びC2700 

ホース継手及びつなぎ JIS B 9119 
コック 

JIS B 9121 

ホース 

JIS K 6339 

4. 液容量・寸法及び各部の名称 タンクの液容量(1)は,表2による。ただし,液容量は,表示液容量の

95 %以上とする。寸法は,付表1〜6により,各部の名称は,付図1〜6による 

表2 

単位 l 

種類 

項目 

肩掛形 

背のう形 

自動形 

液容量(1) 

8以上 

13以上 

5以上 

注(1) 液容量は,ポンプを装備したときの実容量とする。 
備考 付図1〜6は部品の名称説明図で,特定のモデル,構

造を規定するものでない。 

5. 外観 仕上りは良好で,有害なきず,しわ,さびその他の欠点があってはならない。 

6. 性能 性能は,次による。 

(1) 自動形は,圧力700 kPa {7 kgf/cm2} から噴霧して,空気が出始めたときの圧力は140 kPa {1.4 kgf/cm2} 

以上であること。 

(2) 表3の試験圧力において噴霧した場合に,ホース部分に漏れがなく,噴霧の粒子は微細で,むらなく

分布すること。 

表3 

単位 kPa {kgf/cm2} 

種類 

項目 

普通形 

肩掛形 

背のう形 

自動形 

試験圧力 

700 {7} 

300 {3} 

400 {4} 

300 {3} 

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B 9112-1995 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(3) 噴霧し終わったときのタンク内の残液量は,表4による。 

表4 

単位 ml 

種類 

項目 

肩掛形 

背のう形 

自動形 

残液量 

100以下 

150以下 

20以下 

(4) 全装備して表5に規定された気密試験圧力において,ホースと機体との間のコック又は機体の吐出し

口を閉じて,5分間後における圧力の低下は,普通形,肩掛形及び背のう形では10 %未満,また自動

形では3 %未満であること。 

表5 

単位 kPa {kgf/cm2} 

種類 

項目 

普通形 

肩掛形 

背のう形 

自動形 

気密試験圧力 1 000 {10} 700 {7} 

900 {9} 

700 {7} 

(5) 空気室に水を満たして空気を排出し,テストポンプにより表6の圧力まで水を圧入し,3分間保持し,

漏れがないこと。 

表6 

単位 kPa {kgf/cm2} 

種類 

項目 

普通形 

肩掛形 

背のう形 

自動形 

耐圧試験圧力 2 000 {20} 1 400 {14} 1 800 {18} 1 400 {14} 

7. 検査 検査は,材料・液容量・形状・寸法・外観・性能について行い,3.〜6.の規定を満足しなければ

ならない。 

8. 表示 噴霧機には,次の事項を表示する。 

(1) 製造業者名又はその略号 

(2) 種類 

(3) 液容量(1) 

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B 9112-1995 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 普通形 

単位 mm 

部品名 

シリンダ 

ピストンロッド 

プランジャ 

空気室(3) 

寸法(2) 

外径 

厚さ 

外径 

外径 

厚さ 

重ね幅 リベット

のピッチ 

21.85以上 0.7以上 

14.85以上 

18.85以上 

0.64以上 15以上 

35以下 

注(2) この寸法は,JIS H 3100,JIS H 3300を使用した場合を示し,ステンレス鋼を使用する場

合は,これと同等以上の強さを有するものでなければならない。 

(3) 空気室を溶接する場合は,リベット止めと同等以上の強さを持つものでなければならな

い。 

付図1 普通形 

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B 9112-1995 

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付表2 普通形(1本管形) 

単位 mm 

部品名 

シリンダ プランジャ 

空気室 

寸法 

厚さ 

外径 

厚さ 

0.7以上 

14.85以上 

0.44以上 

付図2 普通形(1本管形) 

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B 9112-1995 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表3 肩掛形 

単位 mm 

部品名 

シリンダ 

ピストンロ
ッド 

プランジャ 

空気室(3) 

タンク 

寸法(2) 

外径 

厚さ 

外径 

外径 

厚さ 

重ね幅 リベット

のピッチ 

厚さ(4) 

18.85以上 

0.7以上 

14.85以上 14.85以上 0.44以上 12以上 

35以下 

0.4以上 

注(2) この寸法は,JIS H 3100,JIS H 3300を使用した場合を示し,ステンレス鋼を使用する場合は,

これと同等以上の強さを持つものでなければならない。 

(3) 空気室を溶接する場合は,リベット止めと同等以上の強さを持つものでなければならない。 
(4) 材料がステンレス鋼の場合は,厚さを0.3 mm以上としてもよい。 

なお,合成樹脂の場合は,表示容量が10 l以下のものでは厚さ1.0 mm以上,10 lを超えるも

のでは厚さ1.3 mm以上とする。 

付図3 肩掛形 

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付表4 背のう形 

単位 mm 

部品名 

シリンダ 

ピストンロ
ッド 

プランジャ 

空気室(3) 

タンク 

寸法(2) 

外径 

厚さ 

外径 

外径 

胴板 

天板及び
地板 

重ね幅 リベット

のピッチ 

厚さ(4) 

厚さ 

24.8以上 0.7以上 18.85以上 18.85以上 0.54以上 0.73以上 15以上 

35以下 0.44以上 

注(2) この寸法は,JIS H 3100,JIS H 3300を使用した場合を示し,ステンレス鋼を使用する場合は,これと

同等以上の強さを持つものでなければならない。 

(3) 空気室を溶接する場合は,リベット止めと同等以上の強さを持つものでなければならない。 
(4) 材料がステンレス鋼の場合は,厚さを0.3 mm以上としてもよい。 

なお,合成樹脂の場合は,厚さ1.3 mm以上とする。 

付図4 背のう形 

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B 9112-1995 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表5 自動形 

単位 mm 

部品名 

シリンダ 

ピストンロ
ッド 

タンク(5) 

寸法(2) 

外径 

厚さ 

外径 

胴板 

天板及び
地板 

重ね幅 

胴板 

天板及び
地板 

厚さ 

リベットのピッチ 

37.8以上 

0.7以上 

18.85以上 

付表6による 

20以上 

27以下 

37以下 

注(2) この寸法は,JIS H 3100,JIS H 3300を使用した場合を示し,ステンレス鋼を使用する場合は,

これと同等以上の強さを持つものでなければならない。 

(5) 溶接の場合は,リベット止めと同等以上の強さを持つものでなければならない。 

付表6 

単位 mm 

タンクの内径 

胴板 

天板及び地板 

210以下 

0.73以上 

  1.0 以上 

200以下 

0.69以上 

  0.9 以上 

190以下 

0.64以上 

  0.85以上 

180以下 

0.59以上 

  0.8 以上 

170以下 

0.54以上 

  0.75以上 

付図5 自動形 

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B 9112-1995 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図6 噴霧管及び関連部品 

一般機械部会 噴霧機専門委員会 構成表(昭和43年4月1日改正のとき) 

氏名 

所属 

(委員会長) 

大 島 健 夫 

社団法人日本農業機械工業会 

和 田 敏 信 

通商産業省重工業局 

松 川 安 一 

工業技術院標準部 

森 田 勇 吉 

農林省農政局 

有 吉   亮 

農業機械化研究所 

中 村 虔 一 

工業技術院機械試験所 

遠 山 一 郎 

通商産業省工業品検査所 

内 山 良 治 

株式会社丸山製作所 

山 本 策 二 

初田工業株式会社 

眞 鍋 満 雄 

株式会社マルナカ製作所 

溝 口 誠 一 

東海農事株式会社 

平 井 泰 次 

農業自営 

野 口 延治郎 

農業自営 

手 塚 右 門 

全国農業機械商業協同組合連合会 

(専門委員) 

相 原   守 

工業技術院標準部 

(事務局) 

横 溝 眞一郎 

工業技術院標準部機械規格課 

(事務局) 

松 川 東 一 

工業技術院標準部機械規格課(昭和51年2月1日改正のとき) 

伊 藤 彰 一 

工業技術院標準部機械規格課(昭和51年2月1日改正のとき) 

矢 野 友三郎 

工業技術院標準部機械規格課(昭和51年2月1日改正のとき) 

(事務局) 

稲 橋 一 行 

工業技術院標準部機械規格課(平成7年2月1日改正のとき) 

鈴 木 俊 吾 

工業技術院標準部機械規格課(平成7年2月1日改正のとき)