サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

B 8941:2012  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 分類······························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

B 8941:2012  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本産業

機械工業会(JSIM)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8941:1999は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

background image

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 8941:2012 

立体自動倉庫システム−用語 

Automated storage and retrieval system-Vocabulary 

序文 

この規格は,1991年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1999年に

行われたが,今回,その後のJIS B 8942及びJIS B 8943の改正に対応するために改正した。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,スタッカクレーン,入出庫ステーション及びラックで構成する立体自動倉庫システムに関

する用語及び定義について規定する。 

分類 

用語は,次のとおり五つに分類する。 

a) 全般 

b) スタッカクレーン 

c) ラック 

d) 制御 

e) 運用 

用語及び定義 

主な用語及びその定義は,次による。 

なお,参考として対応英語を示す。 

注記 定義の文章の中で用語の後の丸括弧の数字は,この規格における用語の番号を示す。 

a) 全般 

1) 用途に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1001 

原材料立体自動倉

庫 

製造に用いる原料又は材料を一時保管する立体自動倉庫。 

AS/RS for raw 

materials 

1002 

部品立体自動倉庫 

加工・組立の工程内で部品を一時保管する立体自動倉庫。 

AS/RS for parts 

1003 

工程間立体自動倉

庫 

工程間の需給調整のために,未完成品を一時保管する立体自動倉
庫。 

AS/RS in process 

1004 

製品立体自動倉庫 

完成した品物を出荷までの間一時保管する立体自動倉庫。 

AS/RS for 

products 

background image

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1005 

流通立体自動倉庫 

営業目的の流通過程での保管又は仕分発送を目的とする立体自動
倉庫。 

AS/RS in 

warehouse 

2) 倉庫のレイアウトに関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1101 

入出庫ステーショ

ン 

荷を外部からラック(3001)に入出庫するため,スタッカクレー
ン(2001)が荷の受渡しを行う場所。 

storage and 

retrieval station 

1102 

入庫ステーション 

入庫に使用される入出庫ステーション(1101)。 

storage station 

1103 

出庫ステーション 

出庫に使用される入出庫ステーション(1101)。 

retrieval station 

1104 

入出庫台 

入出庫ステーション(1101)としての荷受台。 

stand type storage 

and retrieval 
station 

1105 

片側入出庫方式 

スタッカクレーン通路の端部片側に入出庫ステーション(1101)
を設ける方式[図1 a) 参照]。 

stations at one side 

position type 

1106 

両側入出庫方式 

スタッカクレーン通路の端部両側に入出庫ステーション(1101)
を設ける方式[図1 b) 参照]。 

stations at both 

side positions 
type 

1107 

中間入出庫方式 

スタッカクレーン通路の中間に入出庫ステーション(1101)を設
ける方式[図1 c) 参照]。 

stations at middle 

position type 

1108 

同一階入出庫方式 

全ての入出庫ステーション(1101)を同一階に設ける方式[図1 d) 
参照]。 

stations at 

single-level type 

1109 

複数階入出庫方式 

入出庫ステーション(1101)を複数階に設ける方式[図1 e) 参照]。 stations at 

multi-level type 

1110 

直線レール方式 

走行レール(2107)を直線だけで構成する方式。 

straight traveling 

rail type 

1111 

Uターンレール方

式 

平行状態に敷設した走行レール(2107)の端部が円弧状に結合す
る方式[図1 f) 参照]。 

U-turn traveling 

rail type 

1112 

トラバース方式 

平行状態に敷設した走行レール(2107)の端部がスタッカクレー
ン用トラバーサ(2129)で結合する方式[図1 g) 参照]。 

aisle transfer type 

3) 格納方式に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1201 

シングルストレー

ジ方式 

奥行き(1313)方向に一つの荷を格納する方式。 

single-depth 

storage type 

1202 

ダブルストレージ

方式 

奥行き(1313)方向に二つの荷を格納する方式。 

double-depth 

storage type 

1203 

マルチストレージ

方式 

奥行き(1313)方向に多数の荷を格納する方式。 

multi-depth 

storage type 

4) 性能に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1301 

最大荷重 

立体自動倉庫システムで取り扱う荷の最大質量(パレット質量を
含む。)によって生じる力。 

maximum load 

1302 

平均荷重 

立体自動倉庫システムで実際に保管する格納位置(1307)ごとの
荷の質量(パレット質量を含む。)を保管数の比率で加重平均した
質量によって生じる力。 

average load 

1303 

地震荷重 

地震によって生じる水平方向の力。 

seismic load 

background image

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1304 

熱荷重 

温度変化に伴う部材の伸縮が妨げられることによって生じる力。 

thermal load 

1305 

風荷重 

風を受けることによって生じる力。 

wind load 

1306 

立体自動倉庫シス

テム処理能力 

立体自動倉庫システムを構成する要素の総合的な能力で,各機器
の処理時間・応答時間・人の作業時間・運用方法など全てを考慮
した単位時間当たりの処理能力。 

system throughput 

1307 

格納位置 

ラック(3001)において荷を格納するための単位空間。位置は,
列(1308),奥行き(1313),連(1309),走行番地(1312)及び段
(1310)の組合せで表現する。 

location 

1308 

列 

スタッカクレーン(2001)の走行方向と直角な方向におけるラッ
ク(3001)の数え方の単位(図2参照)。 

lane 

1309 

連 

スタッカクレーン(2001)の走行方向と平行な方向における一対
の支柱枠(3401)の数え方の単位(図3参照)。 

bay 

1310 

段 

高さ方向における荷受材(3406)の数え方の単位(図4参照)。 

level 

1311 

間口 

スタッカクレーン(2001)の走行方向と平行な方向における一対
の支柱枠(3401)と高さ方向における荷受材(3406)とで囲まれ
た領域(図5参照)。 

cell 

1312 

走行番地 

スタッカクレーン(2001)の走行方向と平行な方向における格納
位置(1307)に対する停止位置の識別(図6参照)。 

address of 

traveling 

1313 

奥行き 

スタッカクレーン(2001)の走行方向と直角な方向における格納
位置の数え方の単位(図7参照)。 

depth 

1314 

格納数 

ラック(3001)内の格納位置の数。 

storage capacity 

1315 

格納率 

格納した荷の数を格納数(1314)で除した値。立体自動倉庫シス
テム処理能力(1306)で使用する。 

storage efficiency 

5) 安全に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1401 

侵入防止柵 

人を危険区域[設備の稼動範囲(1407)など]から隔離するため
に設置する柵。 

perimeter 

enclosure 

1402 

進入 

正規の手順で機械の稼動範囲(1407)に入る行為。 

entering 

1403 

侵入 

正規の手順に従わずに,機械の稼動範囲(1407)に入る行為。 

break-in 

1404 

進入扉 

侵入防止柵(1401)に設けられた進入及び退出用の扉。 

access door 

1405 

避難扉 

避難用で,常用しない退出用扉。 

escape door 

1406 

可動範囲 

実際に設備及び/又は装置が動作可能な範囲。 

movable area of 

machine 

1407 

稼動範囲 

自動運転中の設備のために侵入防止柵(1401)及び/又はインタ
ロック機能で隔離されている範囲。 

automatic working 

area of machine 

b) スタッカクレーン 

1) 種類に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2001 

スタッカクレーン 

荷を格納位置(1307)及び入出庫ステーション(1101)間で,搬
送するクレーンの総称。 

S/R machine 

2002 

人荷昇降式スタッ

カクレーン 

運転室(2109)が荷台(2106)とともに昇降するスタッカクレー
ン(2001)(図8参照)。 

S/R machine with 

onboard control 
booth on the 
carriage 

background image

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2003 

荷昇降式スタッカ

クレーン 

荷専用の荷台(2106)が昇降するスタッカクレーン(2001)(図9
参照)。昇降式点検室(2110)をもつものを含む(図10参照)。 

S/R machine 

without onboard 
control booth on 
the carriage 

2004 

懸垂形スタッカク

レーン 

上部に配置した走行レール(2107)から懸垂して走行するタイプ
のスタッカクレーン(2001)(図11参照)。 

S/R machine 

suspended 
traveling rail 

2005 

床上形スタッカク

レーン 

下部に配置した走行レール(2107)上を走行するタイプのスタッ
カクレーン(2001)(図12参照)。 

S/R machine on 

traveling rail 

2006 

ピッキング式スタ

ッカクレーン 

格納位置(1307)に対し,荷台(2106)上の運転室に搭乗した人
の人力で直接荷の出入れを行うタイプのスタッカクレーン
(2001)。 

manual picking 

load type S/R 
machine 

2007 

フォーク移載式ス

タッカクレーン 

フォーク装置(2112)によって荷の移載を行うタイプのスタッカ
クレーン(2001)(図13参照)。 

shuttle fork 

transfer type S/R 
machine 

2008 

台車移載式スタッ

カクレーン 

台車が移動することによって,荷の移載を行うタイプのスタッカ
クレーン(2001)(図14参照)。 

vehicle transfer 

type S/R 
machine 

2009 

コンベヤ移載式ス

タッカクレーン 

コンベヤによって移載を行うタイプのスタッカクレーン(2001)
(図15参照)。 

conveyor transfer 

type S/R 
machine 

2010 

シングルリーチ式

スタッカクレー
ン 

フォーク装置(2112)のストロークが片側1種類のスタッカクレ
ーン(2001)(図16参照)。 

single-reach type 

S/R machine 

2011 

ダブルリーチ式ス

タッカクレーン 

フォーク装置(2112)のストロークが片側2種類のスタッカクレ
ーン(2001)(図17参照)。 

double-reach type 

S/R machine 

2012 

シングルフォーク

式スタッカクレ
ーン 

1台のフォーク装置(2112)を備えたスタッカクレーン(2001)。 

single shuttle fork 

unit type S/R 
machine 

2013 

マルチフォーク式

スタッカクレー
ン 

複数台のフォーク装置(2112)を備え複数の荷を別々に入出庫す
ることができるスタッカクレーン(2001)。 

multi shuttle fork 

unit type S/R 
machine 

2014 

直線レール用スタ

ッカクレーン 

直線の走行レール(2107)を走行するタイプのスタッカクレーン
(2001)(図18参照)。 

straight traveling 

rail type S/R 
machine 

2015 

曲線レール用スタ

ッカクレーン 

直線及び曲線の走行レール(2107)を走行するタイプのスタッカ
クレーン(2001)(図19参照)。 

curved traveling 

rail type S/R 
machine 

2016 

トラバース方式用

スタッカクレー
ン 

スタッカクレーン用トラバーサ(2129)上の走行レール(2107)
に乗り込むタイプのスタッカクレーン(2001)(図20参照)。 

S/R machine for 

transfer device 

2017 

シングルマスト式

スタッカクレー
ン 

主枠(2101)を構成するマスト(2103)が1本のスタッカクレー
ン(2001)(図21参照)。 

single mast type 

S/R machine 

2018 

ダブルマスト式ス

タッカクレーン 

主枠(2101)を構成するマスト(2103)が2本のスタッカクレー
ン(2001)(図22参照)。 

double mast type 

S/R machine 

background image

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) 構造に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2101 

主枠 

上部フレーム(2102),マスト(2103),下部フレーム(2104)か
ら構成するスタッカクレーン(2001)の構造体。 

main frame 

2102 

上部フレーム 

スタッカクレーン(2001)の上部を構成するフレーム(図23参照)。
懸垂形スタッカクレーン(2004)の場合,走行装置(2114)が取
り付く。 

upper frame 

2103 

マスト 

上部フレーム(2102)と下部フレーム(2104)とを接続する垂直
部材(図23参照)。 

mast 

2104 

下部フレーム 

スタッカクレーン(2001)の下部を構成するフレーム(図23参照)。
床上形スタッカクレーン(2005)の場合,走行装置(2114)が取
り付く。 

lower frame 

2105 

荷台ガイドレール 

荷台(2106)の昇降(2302)を安定させるためにマストに沿って
設けるレール。マスト(2103)そのものを荷台ガイドレールとし
て使用するものもある(図23参照)。 

guide rail for 

carriage 

2106 

荷台 

荷台ガイドレール(2105)又はマスト(2103)に沿って昇降(2302)
する荷を搭載するためのフレーム(図23参照)。 

carriage 

2107 

走行レール 

スタッカクレーン(2001)の走行(2301)を案内及びスタッカク
レーン(2001)の質量によって生じる力を支えるためのレール(図
23参照)。 

traveling rail 

2108 

走行ガイドレール 

スタッカクレーン(2001)の走行(2301)を案内及びスタッカク
レーンの直立を支持するためのレール(図23参照)。 

traveling guide rail 

2109 

運転室 

スタッカクレーン(2001)に設置される搭乗運転用の部屋。荷台
(2106)とともに昇降(2302)する荷台上運転室(図8参照)と
下部フレーム(2104)に固定され,昇降(2302)しない固定運転
室とがある。 

onboard control 

booth 

2110 

昇降式点検室 

スタッカクレーン(2001)の荷台(2106)とは別系統の昇降装置
(2113)を備えた保守・点検用の部屋(図10参照)。スタッカク
レーンの手動操作機能をもつものを含む。 

lift booth for 

maintenance 

2111 

移載装置 

荷を搭載し,荷台(2106)と格納位置(1307)などとの間で荷を
移載する装置(図23参照)。代表例として,フォーク装置(2112)
がある。 

load transfer 

device 

2112 

フォーク装置 

移載装置(2111)の一種で,荷の下面を支持し,荷台(2106)と格
納位置(1307)などとの間で荷を移載する装置(図23参照)。 

shuttle fork unit 

2113 

昇降装置 

荷台(2106)又は昇降式点検室(2110)を昇降(2302)させる装
置(図23参照)。 

hoist unit 

2114 

走行装置 

スタッカクレーン(2001)本体を走行(2301)させるための装置
(図23参照)。 

travel unit 

2115 

落下防止機能 

昇降用ワイヤロープ又はチェーンが切断した場合に,荷台(2106)
又は昇降式点検室(2110)の落下を自動的に制動する機能。 

fall detection 

function 

2116 

荷姿異常検知機能 

運転中に荷姿異常(4306)を検知した場合に,荷の落下を防止す
るために移載装置(2111)の動作を停止する機能。 

incorrect load 

dimensions 
detection 
function 

2117 

荷位置異常検知機

能 

運転中の荷位置異常(4304)を検知した場合に,荷の落下を防止
するために走行(2301)及び昇降(2302)の動作を禁止する機能。 

incorrect load 

placement 
detection 
function 

2118 

オーバラン防止機

能 

オーバラン(4301)を検知した場合に,動作を停止する機能。 

overrun detection 

function 

background image

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2119 

二重格納防止機能 

二重格納(4302)を検知した場合に,荷の落下を防止するために
移載装置(2111)の動作を禁止する機能。 

double storage 

detection 
function 

2120 

フェースガード 

搭乗者とラック(3001),設備又は荷の接触を防止するために設け
る保護枠。 

face guard 

2121 

ヘッドガード 

落下物から搭乗者を守るために頭上に設ける保護枠。 

overhead guard 

2122 

緩衝装置 

スタッカクレーン(2001)の走行方向の運動エネルギーを吸収す
る装置。 

buffer 

2123 

走行強制減速機能 

走行レール(2107)の終端においてスタッカクレーン(2001)の
走行速度を一定値以下にする機能。 

forced decelerating 

function for 
traveling 

2124 

昇降強制減速機能 

荷台ガイドレール(2105)の終端においてスタッカクレーン(2001)
の荷台(2106)及び昇降式点検室(2110)の昇降速度を一定値以
下にする機能。 

forced decelerating 

function for 
hoisting 

2125 

走行終端限強制停

止機能 

走行終端限(4201)において,スタッカクレーン(2001)の走行
装置(2114)の動力を遮断し,急制動する機能。 

forced shut-down 

function for 
traveling 

2126 

昇降終端限強制停

止機能 

昇降終端限(4202)において,荷台(2106)及び昇降式点検室(2110)
の昇降装置(2113)の動力を遮断し,急制動する機能。 

forced shut-down 

function for 
hoisting 

2127 

緩み検知機能 

昇降装置(2113)において,ワイヤロープ又はつりチェーンの緩
みを検知する機能。 

slack condition 

detection 
function 

2128 

超過速度検知機能 

指定速度を超過している状態を検知する機能。 

over speed 

detection 
function 

2129 

スタッカクレーン

用トラバーサ 

スタッカクレーン(2001)を搭載して,スタッカクレーン通路間
を移動する装置。 

transfer device 

3) 寸法に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2201 

スタッカクレーン

全高 

床上形スタッカクレーン(2005)の場合は,走行レール(2107)
設置面からラックの上部はり(3408)の下面までの寸法(図24参
照)。 
懸垂形スタッカクレーン(2004)の場合は,上部に配置した走行
レール(2107)上面からスタッカクレーン最下部までの寸法。 

overall height of 

S/R machine 

2202 

スタッカクレーン

全長 

スタッカクレーン(2001)の走行方向の機体最大突出物間寸法(図
24参照)。 

overall length of 

S/R machine 

2203 

スタッカクレーン

全幅 

スタッカクレーン(2001)の走行方向に直角方向の機体最大突出
物間寸法(図24参照)。 

overall width of 

S/R machine 

2204 

スタッカクレーン

ホイールベース 

スタッカクレーン(2001)の走行車輪間中心寸法(図24参照)。 

wheel base 

2205 

走行レール高さ 

レール設置面から走行レール(2107)の上面までの寸法(図24参
照)。 

height of traveling 

rail 

2206 

スタッカクレーン

揚程 

フォーク移載式スタッカクレーン(2007)の場合は,フォーク上
面の上下方向の通常行程(図24参照)。 
コンベヤ移載式スタッカクレーン(2009)の場合は,コンベヤ上
面の上下方向の通常行程。 

hoisting range 

background image

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2207 

フォーク下限寸法 

フォーク移載式スタッカクレーン(2007)におけるスタッカクレ
ーン揚程(2206)の下限におけるフォーク上面からラック設置面
までの寸法(図24参照)。 

lower limit 

position of 
hoisting 

2208 

フォーク上限寸法 

フォーク移載式スタッカクレーン(2007)におけるスタッカクレ
ーン揚程(2206)の上限におけるフォーク上面からラック上部は
り(3408)の下面までの寸法(図24参照)。 

upper limit 

position of 
hoisting 

2209 

フォークストロー

ク 

フォーク移載式スタッカクレーン(2007)におけるフォーク行程
の長さ(図24参照)。 

forking stroke 

2210 

スタッカクレーン

前方長さ 

移載装置(2111)中心からスタッカクレーン(2001)の走行方向前
方の機体最大突出物までの寸法(図24参照)。 

frontward length of 

S/R machine 

2211 

スタッカクレーン

後方長さ 

移載装置(2111)中心からスタッカクレーン(2001)の走行方向後
方の機体最大突出物までの寸法(図24参照)。 

backward length of 

S/R machine 

4) 動作に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2301 

走行 

スタッカクレーン(2001)が水平に移動する動作。 

traveling 

2302 

昇降 

荷台(2106)又は昇降式点検室(2110)の上下する動作。 

hoisting 

2303 

フォーキング 

荷をフォーク装置(2112)で移載する動作。 

forking 

2304 

入庫動作 

入庫ステーション(1102)から荷を荷受し,格納位置(1307)に
格納するまでの一連の動作。 

storage motion 

2305 

出庫動作 

格納位置(1307)から荷を荷受し,出庫ステーション(1103)に
払い出すまでの一連の動作。 

retrieval motion 

5) 性能に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2401 

つり上げ荷重 

スタッカクレーン(2001)の構造及び材料に応じて昇降装置が負
荷できる最大の質量によって生じる力。 

maximum hoisting 

medium load 

2402 

定格荷重 

スタッカクレーン(2001)の搬送可能な質量によって生じる力。 
クレーン用語であり,通常は,最大荷重(1301)と等しい。 

rated load 

2403 

垂直動荷重 

定格荷重(2402)に荷台(2106)の質量及びつりチェーンの質量
又はスタッカクレーン(2001)の揚程が50 m以上の場合のワイヤ
ロープの質量を加えた質量によって生じる力。 

vertical dynamic 

load 

2404 

垂直静荷重 

スタッカクレーン(2001)を構成する部分のうち,垂直動荷重
(2403)に含まれない部分の質量によって生じる力。 

vertical static load 

2405 

水平動荷重 

スタッカクレーン(2001)又はスタッカクレーン用トラバーサ
(2129)の走行に伴う慣性力,及び車輪の側方力によって生じる
力。 

horizontal dynamic 

load 

2406 

衝突荷重 

スタッカクレーン(2001)が緩衝装置(2122)に衝突したときに
生じる力。 

collision load 

2407 

車輪荷重 

車輪に加わる垂直方向の力。 

wheel load 

2408 

定格速度 

定格荷重(2402)における各動作の最高速度。 

rated speed 

2409 

停止精度 

スタッカクレーン(2001)の走行(2301),昇降(2302)及びフォ
ーキング(2303)において,定められた停止位置に対するずれの
大きさ。 

stopping accuracy 

2410 

基準入出庫能力 

スタッカクレーン(2001)が単独で単位時間当たりに入庫又は出
庫できる荷の数。 

reference of S/R 

machine 
performance 

background image

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2411 

単一サイクルタイ

ム 

入庫又は出庫の一連の動作を行う時間。入庫の場合は,入庫動作
(2304)後に入庫ステーション(1102)へ戻るまでの時間をいい,
出庫の場合は,出庫ステーション(1103)から出庫格納位置に移
動後,出庫動作(2305)を完了するまでの動作時間をいう。 

single cycle time 

2412 

複合サイクルタイ

ム 

入庫後,出庫を行う動作時間で,入庫動作(2304),格納位置間移
動(5012),出庫動作(2305)までの一連の動作時間。 
なお,入庫ステーション(1102)と出庫ステーション(1103)の位
置が違う場合はその間の移動時間を加算する。 

combined cycle 

time 

c) ラック 

1) 種類に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 

ラック 

荷を立体的に格納する構造体。 

racking 

3002 

ユニット式ラック 

建築物から切り離され,自立したラック(3001)。 

racking in building 

3003 

ビル式ラック 

ラック(3001)の主要構造体に屋根及び壁を取り付け,屋外に設
置するラック(3001)。 

racking supported 

roof and wall 

2) 構造に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3101 

アーム式ラック 

荷受材(3406)を各々の支柱枠(3401)に独立して設ける方式の
ラック(3001)(図25参照)。 

arm type racking 

3102 

ビーム式ラック 

荷受材(3406)を隣り合う支柱枠(3401)で支持する方式のラッ
ク(3001)(図26参照)。 

beam type racking 

3103 

カンチレバーラッ

ク 

支柱枠(3401)のスタッカクレーン(2001)側に片持ち構造の荷
受材(3406)を設ける方式のラック(3001)(図27参照)。 

cantilever racking 

3) 寸法に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3201 

ラック全高 

ユニット式ラック(3002)の場合は,ラック(3001)設置面から
上部はり(3408)の上面までの寸法(図28参照)。 
ビル式ラック(3003)の場合は,ラック(3001)設置面から上部
はり(3408)の下面までの寸法(図29参照)。 

overall height of 

racking 

3202 

ラック全長 

連方向両端の支柱枠(3401)の中心間寸法(図28及び図29参照)。 overall length of 

racking 

3203 

ラック全幅 

列方向両端の支柱枠(3401)の外側の寸法(図28及び図29参照)。 overall width of 

racking 

3204 

最上段高さ 

ラック(3001)設置面から最上段の荷受材(3406)の上面までの
寸法(図24参照)。 

upper level height 

3205 

最下段高さ 

ラック(3001)設置面から最下段の荷受材(3406)の上面までの
寸法(図24参照)。 

lower level height 

3206 

連寸法 

ラック(3001)の隣り合う支柱枠(3401)の中心間寸法(図30参
照)。 

bay length 

3207 

有効連寸法 

隣り合う支柱枠(3401)の内寸法(図30参照)。 

effective bay space 

3208 

列寸法 

支柱枠(3401)の列方向の外側寸法(図30参照)。 

lane width 

3209 

段寸法 

荷受材(3406)の上面から次の段の荷受材の上面までの寸法(図
30参照)。 

level pitch 

background image

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3210 

有効段寸法 

上段の荷受材(3406)の下面又は水平材(3405)の下面と下段の
荷受材の上面との寸法(図30参照)。 

effective level 

space 

3211 

側面隙間 

連方向の支柱枠(3401)と最大荷姿寸法(5003)の荷との隙間の
寸法(図30参照)。 

side clearance 

3212 

上部隙間 

最大荷姿寸法(5003)の荷と荷受材(3406)又は水平材(3405)
の下面との隙間の寸法(図30参照)。 

upper clearance 

3213 

前面隙間 

スタッカクレーン通路のラック端面と最大荷姿寸法(5003)の荷
との隙間の寸法(図30参照)。 

frontward 

clearance 

3214 

後面隙間 

最大荷姿寸法(5003)の荷とラック後面との隙間の寸法(図30参
照)。 

backward 

clearance 

3215 

柱幅 

支柱(3402)の連方向の寸法(図30参照)。 

column size 

3216 

水平材厚 

水平材(3405)の高さ方向の寸法(図30参照)。 

height of 

horizontal brace 

3217 

荷受材厚 

荷受材(3406)の高さ方向の寸法(図30参照)。 

height of load 

support 

3218 

スタッカクレーン

通路幅 

スタッカクレーン(2001)が走行する通路の幅寸法(図30参照)。 width of S/R 

machine aisle 

3219 

パレット支持幅 

荷受材がパレットを支持する長さ(図30参照)。 

width of load 

support 

3220 

柱間隙間 

隣接するラックの支柱間の隙間の寸法(図30参照)。 

clearance between 

assembling 
frame 

4) 性能及び強度に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3301 

垂直荷重 

ラック(3001)にかかるラックの質量,荷の質量などによる垂直
方向の力。 

vertical load 

3302 

水平荷重 

ラック(3001)にかかる地震荷重,風荷重,スタッカクレーン(2001)
などによる水平方向の力。 

horizontal load 

3303 

充実率 

運用時に保管されている荷の総質量を,保管可能な荷の総質量で
除した比率。ラックの強度計算に使用する。 

solidity ratio 

5) 部材に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3401 

支柱枠 

支柱(3402),柱ラチス(3403)などで構成される連ごとに建てら
れる構造体(図31参照)。組立柱という場合もある。 

assembling frame 

3402 

支柱 

支柱枠(3401)を構成する垂直材(図31参照)。 

column 

3403 

柱ラチス 

支柱枠(3401)を構成する斜め材及び横材(図31参照)。 

lattice 

3404 

ブレース 

ラック(3001)の支柱枠(3401)を保持し,かつ,剛性を確保す
るために用いる斜め材。垂直ブレースと水平ブレースとがある(図
31参照)。 

brace 

3405 

水平材 

支柱枠(3401)を連方向に連結する部材(図31参照)。 

horizontal brace 

3406 

荷受材 

荷を載せる部材(図31参照)。 

load support 

3407 

落下防止材 

ラック(3001)から荷が落下して発生する災害を防止するために
人が近づくおそれのある部分に設ける部材又はネット(図31参
照)。 

drop prevention 

guard 

3408 

上部はり 

支柱枠(3401)を列方向に連結し,走行レール(2107)又は走行
ガイドレール(2108)を保持する部材(図31参照)。 

top beam 

background image

10 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 制御 

1) 盤に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4001 

機上制御盤 

スタッカクレーン(2001)本体に搭載する制御盤。 

onboard control 

board 

4002 

地上制御盤 

スタッカクレーン(2001)を遠隔操作するために地上側に設置す
る制御盤。 

external control 

board 

4003 

分電盤 

電力を分配するための盤。 

distribution board 

4004 

可搬式操作盤 

操作する人が床上,運転室内又は昇降式点検室内でスタッカクレ
ーン(2001)を手動操作するための可搬式の盤。 

portable operating 

box 

4005 

機上操作盤 

スタッカクレーン(2001)本体に搭載した操作を行うための盤。 

onboard operating 

panel 

4006 

地上操作盤 

スタッカクレーン(2001)を遠隔操作するため地上側に設置して
操作を行うための盤。 

external operating 

panel 

2) 運転に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4101 

オンライン運転 

情報の管理とスタッカクレーン(2001)などの動きとを自動倉庫
管理用コンピュータによってリアルタイムに処理する立体自動倉
庫システム全体の運転方式。 
スタッカクレーン(2001)の運転方式は,自動運転(4105)とな
る。 

on-line mode 

operation 

4102 

オフライン運転 

情報の管理とスタッカクレーン(2001)などの動きとを個別に処
理する立体自動倉庫システム全体の運転方式。 

off-line mode 

operation 

4103 

通常運転 

荷を出し入れする運転状態及び指示待ち中の停止状態を含む立体
自動倉庫システム全体の運転状態。 
スタッカクレーン(2001)の運転方式は,自動運転(4105)又は
遠隔自動運転(4106)となる。 

normal operation 

4104 

非通常運転 

点検・調整・復旧時などの立体自動倉庫システム全体の,通常運
転でない運転状態。 

maintenance 

operation 

4105 

自動運転 

コンピュータ制御によって自動で行うスタッカクレーン(2001)
の運転方式。 

automatic 

operation 

4106 

遠隔自動運転 

地上操作盤(4006)で操作する人が遠隔操作することによって自
動で行うスタッカクレーン(2001)の運転方式。 

remote operation 

4107 

手動運転 

操作する人が直接操作することによって行うスタッカクレーン
(2001)の運転方式。 

manual operation 

4108 

半自動運転 

操作する人が手動操作することに加えて,走行(2301),昇降(2302)
の位置決め動作,フォーク装置(2112)の動作などの一部を自動
制御するスタッカクレーン(2001)の運転方式。 

semiautomatic 

operation 

4109 

搭乗運転 

スタッカクレーンの運転室又は昇降式点検室に人が搭乗して行う
スタッカクレーン(2001)の運転状態。 

onboard operation 

4110 

不搭乗運転 

スタッカクレーンに人が搭乗しないで行うスタッカクレーン
(2001)の運転状態。 

non-onboard 

operation 

background image

11 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3) 停止位置に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4201 

走行終端限 

スタッカクレーン(2001)が,通常使用する走行端の停止位置を
越えてから緩衝装置(2122)に当たるまでの範囲。 

overrun of 

traveling 

4202 

昇降終端限 

スタッカクレーン(2001)の荷台(2106)又は昇降式点検室(2110)
の通常使用する昇降端の停止位置を越えて機械式ストッパに当た
るまでの範囲。 

overrun of hoisting 

4203 

フォークストロー

ク出限 

フォーク装置の動作におけるフォークストローク(2209)の出限
での通常停止位置。 

shuttle fork 

extended limit 

4204 

フォーク装置定位

置 

スタッカクレーンが走行可能なフォーク装置(2112)の中央にお
ける停止位置。 

home position of 

shuttle fork 

4205 

フォーク下位置 

フォーク装置(2112)によって,荷を格納位置(1307)又は入出
庫ステーション(1101)からスタッカクレーン(2001)に移載す
るときの昇降定位置。 

lower position of 

shuttle fork 
transfer 

4206 

フォーク上位置 

フォーク装置(2112)によって,荷をスタッカクレーン(2001)
から格納位置(1307)又は入出庫ステーション(1101)に移載す
るときの昇降定位置。 

upper position of 

shuttle fork 
transfer 

4207 

走行定位置 

スタッカクレーン(2001)の走行(2301)において荷の受渡しを
行うために止まる停止位置。 

traveling position 

for transfer 

4208 

ホームポジション 

スタッカクレーン(2001)の制御上の原点。 

home position 

4) 運転異常に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4301 

オーバラン 

定位置を越えて走行(2301)及び/又は昇降(2302)した状態。 

overrun 

4302 

二重格納 

既に入庫されている格納位置(1307)へ別の荷を入庫しようとし
た状態。 

double storage 

4303 

空出庫 

荷が存在しない格納位置(1307)から出庫をしようとした状態。 

empty retrieval 

4304 

荷位置異常 

荷を入出庫するときの,荷とスタッカクレーン(2001)とのフォ
ーク装置動作方向の位置ずれ。 

incorrect load 

placement 

4305 

オーバタイム 

スタッカクレーン(2001)の動作が規定の時間内に動作完了しな
い状態。 

over time 

4306 

荷姿異常 

荷姿寸法が仕様範囲外の状態。 

incorrect load 

dimensions 

e) 運用 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5001 

計算荷姿寸法 

荷の仕様寸法を基にした計算上の荷姿寸法。 
理論荷姿寸法という場合もある。 

theoretical 

dimensions of 
load 

5002 

積付け荷姿寸法 

荷を実際にパレットに積付けしたときの荷姿寸法。 

practical 

dimensions of 
load 

5003 

最大荷姿寸法 

立体自動倉庫の棚に格納するときの設計荷姿寸法。 

maximum 

dimensions of 
load 

5004 

混載 

一つのパレットなどに複数の属性をもつ荷を積付けた状態。 

mixed palletizing 

5005 

先入れ先出し 

先に入庫したものを先に出庫する方式。 

first-in first-out 

5006 

後入れ先出し 

後に入庫したものを先に出庫する方式。 

last-in first-out 

background image

12 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5007 

フリーロケーショ

ン 

格納位置(1307)を荷ごとに固定しない方式。 

free address of 

location 

5008 

固定ロケーション 

格納位置(1307)を荷ごとに固定する方式。 

fixed address of 

location 

5009 

入庫位置引当て 

入庫する荷の格納位置(1307)の決定。 

assignment of 

storage address 

5010 

出庫位置引当て 

出庫する荷の格納位置(1307)の決定。 

assignment of 

retrieval address 

5011 

格納位置間移載 

格納されている荷の格納位置(1307)を替える動作。 

relocation 

5012 

格納位置間移動 

スタッカクレーン(2001)が格納位置(1307)間を移動する動作。 moving to other 

location 

5013 

ステーション間移

動 

スタッカクレーン(2001)が,複数の入出庫ステーション(1101)
間を移動する動作。 

moving to other 

station 

5014 

格納ゾーン区分 

ラック(3001)の格納位置(1307)を複数の格納ゾーンに区分し
管理する方式。 

storage zone 

division 

5015 

格納ゾーン間移載 

異なる格納ゾーンに荷を移し替える動作。 

transferring to 

other zone 

5016 

棚卸し出庫 

棚卸しのために格納されている荷を出庫する動作。 

retrieval 

stocktaking 

5017 

順次出庫 

複数のスタッカクレーン(2001)を用いて出庫する荷をあらかじ
め決めた順序に従って出庫する方式。 

sequential retrieval 

5018 

グループ出庫 

複数のスタッカクレーン(2001)を用い出庫する荷をグループ化
し,グループ単位に,あらかじめ決めた順序に従って出庫する方
式。 

grouping retrieval 

5019 

再入庫 

出庫した荷を再び入庫する方式。 

restoring 

5020 

積増し入庫 

出庫した荷に,更に積増しして入庫する方式。 

additional 

restoring 

5021 

個別設定 

荷の入庫又は出庫の設定を荷ごとに別々に行う方式。 

sequential input of 

data 

5022 

一括設定 

荷の入庫又は出庫の設定を複数パレット分まとめて事前に一括し
て行う方式。 

batch input of data 

background image

13 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 片側入出庫方式 

b) 両側入出庫方式 

c) 中間入出庫方式 

d) 同一階入出庫方式 

e) 複数階入出庫方式 

f) Uターンレール方式 

g) トラバース方式 

図1−倉庫レイアウト 

background image

14 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 奥行き数が1の場合 

b) 奥行き数が複数の場合 

図2−列の概念 

a) 間口一つに荷が1個の場合 

図3−連の概念 

background image

15 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 間口一つに荷が複数の場合 

図3−連の概念(続き) 

a) 間口一つに荷が1個の場合 

b) 間口一つに荷が複数の場合 

図4−段の概念 

background image

16 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 間口一つに荷が1個の場合 

b) 間口一つに荷が複数の場合 

図5−間口の概念 

a) 間口一つに荷が1個の場合 

図6−走行番地の概念 

background image

17 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 間口一つに荷が複数の場合 

図6−走行番地の概念(続き) 

図7−奥行きの概念 

background image

18 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図8−人荷昇降式スタッカクレーン 

図9−荷昇降式スタッカクレーン 

background image

19 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図10−荷昇降式スタッカクレーン(昇降式点検室付) 

図11−懸垂形スタッカクレーン 

background image

20 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図12−床上形スタッカクレーン 

図13−フォーク移載式スタッカクレーン 

background image

21 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図14−台車移載式スタッカクレーン 

図15−コンベヤ移載式スタッカクレーン 

background image

22 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図16−シングルリーチ式スタッカクレーン 

図17−ダブルリーチ式スタッカクレーン 

background image

23 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図18−直線レール用スタッカクレーン 

図19−曲線レール用スタッカクレーン 

background image

24 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図20−トラバース方式用スタッカクレーン 

図21−シングルマスト式スタッカクレーン 

background image

25 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図22−ダブルマスト式スタッカクレーン 

background image

26 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図23−スタッカクレーン各部の名称 

background image

27 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 正面図 

b) 側面図 

事項 

記号 

スタッカクレーンホイールベース 

Wb 

スタッカクレーン全長 

スタッカクレーン前方長さ 

L1 

スタッカクレーン後方長さ 

L2 

スタッカクレーン全幅 

スタッカクレーン通路幅 

Wa 

フォークストローク 

Fs 

スタッカクレーン揚程 

Hs 

フォーク下限寸法 

Hd 

フォーク上限寸法 

Hu 

スタッカクレーン全高 

Hr 

最上段高さ 

Hru 

最下段高さ 

Hrd 

走行レール高さ 

Rh 

図24−スタッカクレーンの寸法 

background image

28 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図25−アーム式ラック 

a) 間口一つに荷が複数の場合 

b) 間口一つに荷が1個の場合 

図26−ビーム式ラック 

background image

29 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 正面図 

b) 側面図 

図27−カンチレバーラック 

background image

30 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 平面図 

b) 連方向断面図 

c) 列方向断面図 

事項 

記号 

ラック全長 

Lr 

ラック全幅 

Wr 

ラック全高 

Hr 

図28−ユニット式ラックの寸法 

background image

31 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 平面図 

b) 連方向断面図 

c) 列方向断面図 

事項 

記号 

ラック全長 

Lr 

ラック全幅 

Wr 

ラック全高 

Hr 

図29−ビル式ラックの寸法 

background image

32 

B 8941:2012  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) ラック寸法(連方向,水平材がない場合) 

b) ラック寸法(連方向,水平材がある場合) 

c) ラック寸法(列方向) 

事項 

記号 

事項 

記号 

パレット寸法(連方向) 

a1 

前面隙間 

b3 

有効連寸法 

a2 

後面隙間 

b4 

連寸法 

a3 

最大荷姿寸法(列方向) 

b5 

側面隙間 

a4 

柱間隙間 

b6 

最大荷姿寸法(連方向) 

a5 

最大荷姿寸法(段方向) 

h1 

パレット支持幅 

a6 

上部隙間 

h2 

パレット寸法(列方向) 

b1 

有効段寸法 

h3 

列寸法 

b2 

段寸法 

h4 

図30−ラックの寸法 

background image

33 

B 8941:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図31−ラックの部材 

参考文献 JIS B 8942 立体自動倉庫システム−システム設計通則 

JIS B 8943 立体自動倉庫システム−スタッカクレーン設計通則 

JIS Z 0106 パレット用語 

JIS Z 0111 物流用語 

JIS Z 0601 プールパレット−一貫輸送用平パレット 

JIS Z 0602 平パレット試験方法 

JIS Z 0604 木製平パレット 

JIS Z 0605 金属製平パレット 

JIS Z 0606 プラスチック製平パレット 

JIS Z 0610 ボックスパレット 

JIS Z 0616 ポストパレット 

JIS Z 0650 ユニットロードシステム通則