B 8839:2014
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 用語及び定義 ··················································································································· 1
3 操作部分の表示 ················································································································ 2
3.1 ゴンドラ操作部分(スイッチ)の表示················································································ 2
3.2 表示方法 ······················································································································ 2
3.3 特殊な操作部分の作動方向などの表示················································································ 2
3.4 表示の文字及び図記号 ···································································································· 2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本クレーン協会(JCA)及び
一般財団法人日本規格協会(JSA)から,団体規格(日本クレーン協会規格:JCAS5003-2011)を基に作成
した工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,
厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8839:2014
ゴンドラ操作部分の文字,図記号及び
これらの表示方法
Graphic symbols for gondola control
1
適用範囲
この規格は,ゴンドラの誤操作による災害を防止するため,ビルの清掃,建設物の塗装,溶接などの作
業に用いるゴンドラ操作部分の文字,図記号及びこれらの表示方法について規定する。
2
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1
ゴンドラ
つり足場,昇降装置,その他の装置及び附属品によって構成され,当該つり足場の作業床が専用の昇降
装置によって上昇又は下降する設備(図1参照)。作業床の操作盤は,反壁側に向かって取り付けられて
いることが多い。
2.2
作業床
高所部に対する清掃,塗装,溶接などの作業を行う場合に,作業者を当該箇所に接近させて作業をさせ
るために設ける床。床板材は隙間がなく,かつ,枠に確実に固定され,手すり及びつま先板が設けられて
いる。
2.3
台車
ゴンドラにおいて,屋上に配置され,昇降装置,走行装置,ふ(俯)仰装置,操作盤などを搭載してい
る装置(図1参照)。
2.4
アーム
台車から延びてふ(俯)仰して,作業床をワイヤロープなどを介して支持する柱状の構造物(図1参照)。
2.5
元旋回
台車又はアームの旋回(図1参照)。台車旋回ともいう。
2.6
先端旋回
アーム先端を中心とした作業床の旋回(図1参照)。
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1−ゴンドラの代表的な構造
3
操作部分の表示
3.1
ゴンドラ操作部分(スイッチ)の表示
ゴンドラ操作部分(スイッチ)の表示は,作業床の作動方向を表示する。
3.2
表示方法
作業床の上昇及び下降は,文字によって表示する。
アームの伸縮,アームのふ(俯)仰,台車又はアームの旋回,アーム先端の旋回及び台車の走行は,文
字及び図記号によって表示する。
図記号は,作業対象の建設物などの壁面を基準とし,壁面を太い横棒 で表す。
記号は,基本の形状を示すもので,その大きさ及び寸法を規定するものでない。ただし,表示の際の記
号の大きさは,この規格で示す図の形状にほぼ比例したものとすることが望ましい。
3.3
特殊な操作部分の作動方向などの表示
オーバハング部に使用するゴンドラなど,特殊な操作部分の作動方向などの表示は,3.2に準じて製造業
者が定めた方法による。
3.4
表示の文字及び図記号
表示の文字,図記号及び作業床の動きの説明は,次による。
なお,表示の文字はいずれかを選択する。
3
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) 上昇及び下降
番号
表示の文字
表示の図記号
説明(作業床の動き)
1
昇,
上,
上昇
−
(上矢印は伸縮と誤って認識される可能性がある
ため図を設けない。)
作業床の上昇,上げ又は
巻上げ
2
降,
下,
下降
−
(下矢印は伸縮と誤って認識される可能性がある
ため図を設けない。)
作業床の下降,下げ又は
巻下げ
b) 伸縮及びふ(俯)仰
番号
表示の文字
表示の図記号
説明(作業床の動き)
3
アーム伸縮,
伸縮,
アームふ(俯)仰,
ふ(俯)仰
壁面側から逆方向に移動の場合
アームが伸縮又はふ
(俯)仰して,作業床が
作業対象の壁面に対し
矢印方向に移動する。
4
壁面側に移動の場合
4
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) 旋回
番号
表示の文字
表示の図記号
説明(作業床の動き)
5
元旋回,
台車旋回
反時計回りの場合
台車又はアームが旋回
して,作業床が作業対象
の壁面に対して矢印方
向に回転する。
6
時計回りの場合
7
先端旋回
反時計回りの場合
アーム先端が旋回して,
作業床が作業対象の壁
面に対して矢印方向に
回転する。
8
時計回りの場合
5
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
d) 走行
番号
表示の文字
表示の図記号
説明(作業床の動き)
9
走行
左方向へ移動の場合
台車が走行して,作業床
が作業対象の壁面に対
し矢印方向に移動する。
10
右方向へ移動の場合