B 8809:2004
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本クレ
ーン協会(JCA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 8809:1993は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
B 8809:2004
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 1
4. アンローダの計算陸揚げ能力計算 ······················································································· 1
4.1 計算式 ························································································································· 1
4.2 サイクルのコース ·········································································································· 1
4.3 報告・記録 ··················································································································· 2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8809:2004
アンローダの計算陸揚げ能力の求め方
Calculation for unloading capacity of unloader
1. 適用範囲 この規格は,石炭,鉱石などのばら物を満載した船舶からグラブバケットによって,これ
らのばら物をホッパに陸揚げするアンローダの計算陸揚げ能力の求め方について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0146-1 クレーン用語−第1部:一般
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0146-1によるほか,次による。
a) アンローダの計算陸揚げ能力 つかみ装置又は搬送装置の理論計算能力。当該アンローダの性能を表
す。
4. アンローダの計算陸揚げ能力計算
4.1
計算式 アンローダの計算陸揚げ能力は,次の式によって求める。
Q=q・n
q=ρ・V
n=3 600 /z
ここに, Q: アンローダの計算陸揚げ能力(t/h)
q: グラブバケットの1回のつかみ質量(t)
n: 1時間当たり陸揚げ回数(h-1)
z: 1サイクルに要する時間 (s/回) (1)
ρ: 取扱い物の見掛け密度(t/m3)
V: 1回のつかみ容量 (m3)
注(1) サイクルのコースは,4.2によるABCDとする。
4.2
サイクルのコース 1時間当たり陸揚げ回数を求めるため,グラブバケットの刃先中心の動くコース
は,図1のABCDとする。図1の実線は,全閉したグラブバケットを巻き上げる場合,破線は全開したグ
ラブバケットを巻き下げる場合のコースを示す。
a) 点Aは,船の中心線上において平均潮位の位置とする。
b) 点Dは,ホッパ中心線上において全開したグラブバケットが支障なく作業できる位置とする。
c) 点A,D間のコースABCDは,グラブバケットが固定物(ホッパ,ハッチなど)から確実に離れ(2),
かつ,時間的に最も短いコースとする。この場合の船舶は,平均潮位において取扱い物を満載した状
態とする。
2
B 8809:2004
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注(2) 特に指定されない場合には,1 m以上とする。
図 1 サイクルのコース
4.3
報告・記録 アンローダの計算陸揚げ能力の計算結果については,計算の前提となったサイクルの
コースなどを明記の上,報告し記録に残さねばならない。