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B 8669:2006 (ISO 9461:1992) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会(JFPA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9461:1992,Hydraulic fluid power―

Identification of valve ports, subplates, control devices and solenoidsを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

B 8669:2006 (ISO 9461:1992) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

1A. 引用規格 ······················································································································ 1 

2. サブプレート取付形バルブ ································································································ 2 

3. 二つの主ポートをもつバルブ ····························································································· 2 

3.1 インライン取付形バルブ ································································································· 2 

3.2 圧力リリーフ弁 ············································································································· 2 

3.3 圧力リリーフ弁を除く他の2ポート形バルブ ······································································· 2 

4. 三つの主ポートをもつバルブ ····························································································· 2 

5. 四つの主ポートをもつバルブ ····························································································· 2 

6. 補助ポート ····················································································································· 2 

6.1 パイロットポート ·········································································································· 2 

6.2 ドレンポート ················································································································ 3 

6.3 検出ポート ··················································································································· 3 

7. ソレノイド ····················································································································· 3 

8. 規格適合表示 ·················································································································· 3 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 8669:2006 

(ISO 9461:1992) 

油圧-バルブのポート,サブプレート,マニホール

ドブロック及びソレノイドの識別記号 

Hydraulic fluid power-Identification of valve ports, subplates, control 

devices and solenoids 

序文 この規格は,1992年に第1版として発行されたISO 9461,Hydraulic fluid power−Identification of valve 

ports, subplates, control devices and solenoidsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作

成した日本工業規格である。 

なお,引用規格の箇条は,対応国際規格では,脱落していたため追加している。 

1. 適用範囲 この規格は,油圧システムに用いるバルブ,サブプレート,マニホールドブロックのポー

ト及びソレノイドの識別記号について規定する。この規格は,現在バルブポートのマーキングが異なって

いる2又は3ポートをもったバルブを,将来開発しようとする場合に適用する。そのため,表1に規定す

る内容は,現在規格化されているJIS B 8357,JIS B 8664及びJIS B 8666による機器には対応していない。 

この規格の識別記号は,二つのバルブ間,又はバルブと配管との間のポートについて適用する。すなわ

ち,この識別記号は,インラインに取り付けるバルブ,及びバルブを取り付けるサブプレートにも有効で

ある。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 9461:1992,Hydraulic fluid power−Identification of valve ports, subplates, control devices and 

solenoids (IDT) 

1A. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格

の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。 

JIS B 8355:1997 油圧用サブプレート取付形4ポート電磁切換弁 

備考 ISO 4401:1994,Hydraulic fluid power−Four-port directional control valves−Mounting surfacesか

らの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS B 8357:2000 油圧用圧力補償付流量調整弁―取付面及び取付寸法 

備考 ISO 6263:1997,Hydraulic fluid power−Compensated flow-control valves−Mounting surfacesが,

この規格と一致している。 

JIS B 8664:2001 油圧―圧力制御弁(リリーフ弁除く),シーケンス弁,アンロード弁,絞り弁及びチ

ェック弁―取付面 

B 8669:2006 (ISO 9461:1992) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 ISO 5781:1987,Hydraulic fluid power−Pressure-control valves (excluding pressure-relief valves), 

sequence valves, unloading valves, throttle valves and check valves−Mounting surfacesが,この規

格と一致している。 

JIS B 8666:2001 油圧―リリーフ弁―取付面 

備考 ISO 6264:1998,Hydraulic fluid power−Pressure-relief valves−Mounting surfacesが,この規格

と一致している。 

2. サブプレート取付形バルブ サブプレート取付形バルブは,実際には,バルブポートに対応するサブ

プレートを用いることによって機能する。この識別記号は,元々あるバルブ用に設計したサブプレートを,

他の用途に用いる場合にも適用される。例えば,用いるバルブのポート数が,サブプレートのそれより少

ない場合などである。 

3. 二つの主ポートをもつバルブ  

3.1 

インライン取付形バルブ どのような場合でも混乱が起きなければ,識別記号は,流れの矢印の方

向で代用できる。 

3.2 

圧力リリーフ弁  

“P”は,入口ポートを表す。 

“T”は,タンクへの戻りポートを表す。 

3.3 

圧力リリーフ弁を除く他の2ポート形バルブ  

“P”は,入口ポートを表す。 

“A”は,出口ポートを表す。 

4. 三つの主ポートをもつバルブ これらは,余剰油をタンクに逃がす流量調整弁,又はアクチュエータ

ポートが別の供給ポートに戻るバルブである(必要な場合は,後者のバルブは異なったポートに接続され

る。)。 

“P”は,通常の入口ポートを表す。 

“A”は,通常の出力ポートを表す。 

“T”は,通常のタンクへの戻りポートを表す。 

5. 四つの主ポートをもつバルブ  

“P”は,通常の入口ポートを表す。 

“A”及び“B”は,通常の出力ポートを表す。 

“T”は,通常のタンクへの戻りポートを表す。 

6. 補助ポート  

6.1 

パイロットポート これらのポートは,パイロットで操作するバルブの遠隔制御用として用いる。 

− 圧力信号を用いる場合 

− より低い圧力信号を用いる場合 (又は戻りラインをタンクに,又は考えているポートの圧力より低

い部分でのエア抜きを行う場合) 

− パイロット方向切換弁(通常,供給及び戻りを含む。)への供給ポートとして用いる場合 

background image

B 8669:2006 (ISO 9461:1992) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

“X”及び“Y”は,一般的には圧力パイロットポートを表し,通常,遠隔制御用のパイロットポート,

又はパイロット弁の供給ポート及び戻りポートのいずれかを表す。 

備考 “X”は,制御ポート,又はAを加圧するためのパイロット弁の供給ポートとして用いる。“V”

は,より低い圧力へのエア抜きを行うためのパイロットに用いる。 

6.2 

ドレンポート これらのポートは,バルブの動作を満足させるために必要な,すき間からの漏れ量,

又はノズルからの連続した流量をタンクへ戻すために用いる。 

“L”は,ドレンポートを表す。 

3.で規定しているサブプレート取付形バルブの場合,混乱が起きなければ,“Y”及び“T”もドレンポ

ートを表すのに用いることができる。 

6.3 

検出ポート これらのポートは,使用している作動油を検査のためにサンプリングする場合に用い

る。 

“M”は,検出ポートを表す。 

7. ソレノイド 直動形,又はパイロット操作形切換弁におけるソレノイドについては,その動作によっ

て加圧されるメインポートと同じ識別記号を用いる。 

8. 規格適合表示 この規格に適合していることを,試験報告書,取扱説明書,及び販売資料に記述する

ときは,次の表示を用いる。 

“バルブポートの識別は,JIS B XXXX油圧―バルブポート,サブプレート,マニホールドブロック及

びソレノイドの識別に適合している。” 

なお、識別記号の要約を表1に示す。 

表 1 識別記号の要約 

主ポートの数 

バルブのタイプ 

圧力リリーフ弁 

他のバルブ 

流量調整弁 

方向切換弁及び

機能ブロック 

主ポート 

入口 

1番目の出力 

― 

2番目の出力 

― 

― 

― 

タンクへの戻り 

― 

補助ポート 1番目のパイロット 

― 

― 

2番目のパイロット 

― 

― 

― 

パイロット(より低い圧力) 

― 

ドレン 

検出点 

備考 この表は,JIS B 8357,JIS B 8664及びJIS B 8666による機器には適用しない。