B 8665 : 2001 (ISO 5783 : 1995)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会 (JFPA) /
財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
JIS B 8665には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 参考文献
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8665 : 2001
(ISO 5783 : 1995)
油圧−バルブ取付面及び
カートリッジ形弁取付穴形状の
識別コード
Hydraulic fluid power−Code for identification of valve mounting surfaces
and cartridge valve cavities
序文 この規格は,1995年に第2版として発行されたISO 5783, Hydraulic fluid power−Code for identification
of valve mounting surfaces and cartridge valve cavitiesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更すること
なく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,国際規格で定める油圧バルブの取付面及びカートリッジ形弁取付穴形状の識
別コードについて規定する。国際規格に決められていない取付面及びカートリッジ形弁には,この識別コ
ードは適用されない。この規格は,機器にこの識別コードの表示を要求するものではない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 5783 : 1995 Hydraulic fluid power−Code for identification of valve mounting surfaces and
cartridge valve cavities (IDT)
2. 識別コード 取付面又はカートリッジ形弁取付穴形状は,次に示す5組の数字又は文字で表す。それ
らは,ハイフォンによって区分する。
a) 取付面又はカートリッジ形弁が記述されたISO規格番号
b) 2けたの文字で次のものを表す。
− バルブ取付面の呼び(3.参照)
− 又は,スリップイン式カートリッジ形弁の呼び(3.参照)
− 又は,スクリューイン式カートリッジ形弁の取付ねじの呼び
c) 取付面又は取付穴形状寸法を表すISO規格に定められた2けたの数字
d) オプションを表す1けたの数字
− 数字0は,基本形を表す。
− 数字1から9は,それぞれのオプションを表す。
e) 取付面又は取付穴形状を定義したISO規格の最新発行年を表す下2けたの数字。
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B 8665 : 2001 (ISO 5783 : 1995)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 呼び バルブの取付面又はスリップイン式カートリッジ形弁の穴の形状が最初に規格化される場合,
及び従来規格の応用として国際規格が成文化される場合,呼びは表1に従って,制定される。メインポー
ト直径のその後の変更は,呼びに影響しない。
表1 呼び
呼び
メインポート直径 mm
00
0 <φ≦2.5
01
2.5 <φ≦4
02
4 <φ≦6.3
03
6.3 <φ≦8
04
8 <φ≦10
05
10 <φ≦12.5
06
12.5 <φ≦16
07
16 <φ≦20
08
20 <φ≦25
09
25 <φ≦32
10
32 <φ≦40
11
40 <φ≦50
12
50 <φ≦63
13
63 <φ≦80
14
80 <φ≦100
4. コードの例 それぞれのバルブの例を,次に示す。
備考 それぞれのバルブ取付面又は取付穴形状寸法を表す図及び表には,0から9までのオプション
番号を付けなければならない。
4.1
取付面 ISO 6263の図5に示されるメインポートの最大径が14.7mmで,AからBへの流れをもっ
た圧力補償形流量制御弁の取付面は,次のように表す[附属書A(1)参照]。
4.2
スリップイン式カートリッジ形弁取付穴形状 ISO 7368 : 1989の図10に示されるメインポート
50mm(呼び11)で,AからBへの流れの2ポート形スリップイン式カートリッジ形リリーフ弁の取付穴
形状は,次のように表す。
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B 8665 : 2001 (ISO 5783 : 1995)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.3
スクリューイン式カートリッジ形弁取付穴形状 ISO 7789の図4に示される最大ポート径が6mmか
ら20.5mmで,取付ねじ寸法が27mmの3ポート形スクリューイン式カートリッジ形弁取付穴形状は,次
のように表す[附属書A(4)参照]。
5. 規格適合表示 この規格に適合していることを,試験成績書,カタログ及び販売資料に表示したい場
合は,次の表現を使用する。
“識別コードは,JIS B 8665油圧−バルブ取付面及びカートリッジ形弁取付穴形状の識別コードに適合
する。”
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B 8665 : 2001 (ISO 5783 : 1995)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A(参考) 参考文献
(1) JIS B 8666 油圧−圧力リリーフ弁−取付面
備考 ISO 6264, Hydraulic fluid power−Pressure relief valves−Mounting surfacesがこの規格と一致して
いる。
(2) ISO 6263 Hydraulic fluid power−Compensated flow-control valves−Mounting surfaces
(3) ISO 7368 Hydraulic fluid power−Two-port slip-in cartridge valves−Cavities
(4) ISO 7789 Hydraulic fluid power−Two-, three-and four-port screw-in cartridge valves−Cavities
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B 8665 : 2001 (ISO 5783 : 1995)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS原案作成本委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
竹 中 俊 夫
東京工業大学名誉教授
香 川 利 春
東京工業大学
藤 田 昌 宏
通商産業省機械情報産業局
橋 本 進
財団法人日本規格協会
村 井 孝 宣
財団法人機械振興協会
岡 安 英 雄
社団法人日本工作機械工業会
渡 並 直
トヨタ自動車株式会社
小 林 隆 博
コベルコ建機株式会社
黒 部 昌 徳
東芝機械株式会社
荒 木 義 昭
株式会社日平トヤマ
小 林 周 二
日精樹脂株式会社
美濃越 昌 二
日本電気株式会社
(分科会主査)
石 井 進
内田油圧機器工業株式会社
小 池 一 夫
イハラサイエンス株式会社
赤 井 英 夫
太陽鉄工株式会社
千 葉 誠
カヤバ工業株式会社
築比地 仁
川崎重工業株式会社
木 原 和 幸
株式会社トキメック
(事務局)
堀 切 俊 彦
社団法人フルードパワー工業会
三 浦 吉 成
社団法人日本フルードパワー工業会
原案作成分科会 構成表
氏名
所属
福 田 守 也
カヤバ工業株式会社
福 田 展 也
川崎重工業株式会社
上 林 淳 浩
ダイキン工業株式会社
林 喜与志
株式会社トキメック
杉 山 優
豊興工業株式会社
井 奥 賢 介
株式会社ナブコ
杉 村 佳 春
日本ムーグ株式会社
田 中 武
廣瀬バルブ工業株式会社
田 村 紀 光
株式会社不二越
野 瀬 實
油研工業株式会社
丸 山 純
株式会社コマツ
小 嶋 敏 明
株式会社廣瀬製作所
大 津 渉
日立建機株式会社
日 垣 重 彦
東京精密測器株式会社
石 井 進
内田油圧機器工業株式会社
(事務局)
堀 切 俊 彦
社団法人日本フルードパワー工業会
(文責 石井 進)