B 8607:2020
(1)
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 種類及び種別 ··················································································································· 2
4.1 管継手 ························································································································· 2
4.2 管継手接続配管 ············································································································· 2
5 性能······························································································································· 2
5.1 耐圧性能 ······················································································································ 2
5.2 気密性能 ······················································································································ 3
6 形状・寸法 ······················································································································ 3
6.1 フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の基本的な形状・寸法 ··································· 3
6.2 ろう付け管継手の種類,形状及び寸法················································································ 7
7 外観······························································································································ 11
8 材料······························································································································ 11
9 製造方法························································································································ 12
10 耐圧及び気密の性能試験方法 ··························································································· 12
10.1 フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の試験の場合 ············································ 12
10.2 ろう付け管継手の試験の場合 ························································································· 12
11 検査 ···························································································································· 12
12 管継手の呼び方 ············································································································· 13
12.1 フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手 ······························································ 13
12.2 ろう付け管継手 ··········································································································· 13
13 表示 ···························································································································· 13
附属書A(規定)冷媒配管用銅及び銅合金管の肉厚 ··································································· 14
附属書B(規定)一般冷媒配管用ろう付け管継手の種類及び寸法 ·················································· 20
附属書C(参考)ろう付け管継手の最小肉厚 ············································································ 22
B 8607:2020
(2)
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人
日本冷凍空調学会(JSRAE)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産
業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産
業規格である。これによって,JIS B 8607:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
B 8607:2020
冷媒用フレア及びろう付け管継手
Flare type and brazing type fittings for refrigerants
1
適用範囲
この規格は,銅及び銅合金に対して腐食性のない冷媒を用いた,冷凍装置の銅管及び銅合金管の接続に
使用するフレア管継手(管端部のフレア加工を含む。),銅合金ろう付けソケット管継手及びろう付け管継
手(以下,管継手という。)について規定する。
なお,最高使用圧力4.30 MPaを超える冷媒については,ろう付け管継手だけに適用する。
注記 この規格で用いる圧力は,ゲージ圧力をいう。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0208 ユニファイ細目ねじ
JIS B 0212 ユニファイ細目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 3250 銅及び銅合金の棒
JIS H 3300 銅及び銅合金の継目無管
ISO 817,Refrigerants−Designation and safety classification
ISO 14903,Refrigerating systems and heat pumps−Qualification of tightness of components and joints
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
毒性冷媒
生体に暴露(ばくろ)された場合,ヒト及び動物に病的な症状,又は生体にとって有害な変化を引き起
こす性質をもつISO 817の安全分類において,Bに区分される冷媒。
長期反復暴露による慢性毒性と単一の短期暴露による急性毒性とがある。
3.2
可燃性冷媒
火炎がある距離だけ自己伝ぱ(播)する性質をもち,ISO 817の安全分類において,2L:弱燃性,2:可
燃性,3:強燃性 のいずれかに区分される冷媒。
2
B 8607:2020
3.3
冷凍装置
圧縮機,凝縮器,受液器,蒸発器,配管などによって冷凍サイクルを構成するシステムで,圧縮機を駆
動する原動機及び冷媒を制御する制御装置を含む冷凍のための装置一式。
注記 ヒートポンプ装置も含む。
4
種類及び種別
4.1
管継手
管継手の種類及び種別,並びに管継手の形状及び寸法は,表1による。
表1−管継手の種類及び種別
管継手の種類
種別[最高使用圧力(設計圧力)及び形状・寸法]
第1種
3.45 MPa以下
第2種
3.45 MPa超
4.30 MPa以下
第3種
4.30 MPa超
4.80 MPa以下
第4種
4.80 MPa超
15.00 MPa以下
フ
レ
ア
管
継
手
毒性冷媒以外の冷媒
表5
表6 a)
表5
表6 b)
−
−
毒性
冷媒
住宅,ホテルなどの人が就寝する部
屋,病院などの人がその行動が拘束
される場所,不特定多数の人がいる
場所などに置かれた冷凍装置の配
管継手に用いる場合。
使用
不可
使用
不可
−
−
上記に記載する以外の場所(例え
ば,機械室,屋外など)
表5
表6 a)
表5
表6 b)
−
−
銅合金ろう付けソケット管継手
表7
表7
表7
−
ろ
う
付
け
管
継
手
接合銅管基準外径3.17 mm〜22.22 mm
表9
表10
表9
表10
表9
表10
表9
表10
接合銅管基準外径25.40 mm〜44.45 mm
表9
表10
表9
表10
−
表9
表10
接合銅管基準外径31.75 mm〜79.38 mm
表9
表10
−
−
表9
表10
注記1 表中の−印は,規定していないことを示す。
注記2 種別と最高使用圧力との区分による対象冷媒の例を,次に示す。
種別
対象冷媒の例
第1種
R22,R134a,R404A,R407C,R507Aなど(高圧側)
第2種
R410A,R32など(高圧側)
第3種
4.30 MPaを超え,4.80 MPa以下で使用する冷媒(高圧側)
第4種
R744(CO2)など(高圧側)
4.2
管継手接続配管
フレア及びろう付け接続する一般冷媒配管用銅管の種類及び寸法は,附属書Aに示す。
5
性能
5.1
耐圧性能
耐圧性能は,箇条10の試験を行ったとき,漏れ,異常な変形及び破壊があってはならない。
可燃性冷媒を使用する場合,室内でフレア接続を再使用するときは,フレア部を再製作しなければなら
3
B 8607:2020
ない。
5.2
気密性能
気密性能は,箇条10の試験を行ったとき,漏れがあってはならない。
可燃性冷媒を使用する場合,室内でフレア接続を再使用するときは,フレア部を再製作しなければなら
ない。
6
形状・寸法
6.1
フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の基本的な形状・寸法
フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の基本的な形状・寸法は,次による。
a) 管継手の形状・寸法及び寸法許容差は,表2〜表7による。
b) 管継手には,断面の急激な変化があってはならない。管継手に断面積変化が必要な場合には,適切な
丸み又は勾配(特に指定がない場合,R0.1程度の丸み又はC0.1程度の面取り)を付けて,断面の急
激な変化を避けなければならない。
c) 寸法許容差の指定がない場合には,JIS B 0405に規定する公差等級が中級の許容差を適用する。
d) 表5及び表7の管継手において,冷媒の通路となるドリル孔は,直線状に両端面からあけられている
場合には,相互に中心線が0.2 mm以上の偏心があってはならない。
e) 管継手におけるねじの中心とフレアシート部の中心とは,0.125 mmを超える偏心があってはならな
い。ただし,表4のフレア管端の振れは,0.4 mm以下でなければならない。測定箇所については,図
1による。
f)
管継手の冷媒の通路の交わり点における断面積は,孔の径が小さい方の通路の断面積よりも小さくて
はならない。
g) 管継手本体の厚さは,管継手のいかなる部分でも,内外径及び半径方向の振れに対する寸法及び許容
差によって定まる厚さよりも小さくてはならない。
h) フレア管継手に用いるねじは,次による。
1) ねじは,第1種及び第2種共に共通で,表5及び表6のJIS B 0208に規定するねじを使用する。た
だし,呼び11/16−14 UNSねじは,3) の規定による。
2) ねじの等級は,特に指定がない場合,JIS B 0212によって,おねじに対しては2A,めねじに対して
は2Bとする。
3) 呼び11/16−14 UNSねじについては,基準寸法を表2に,許容限界寸法及び公差を表3に規定する。
表2−呼び11/16−14 UNSねじの基準寸法
単位 mm
ねじの呼び
ねじ山数
(25.4 mmにつき)
n
(参考)
ピッチ
P
ひっかかり
の高さ
H1
めねじ
谷の径D
有効径D2
内径D1
おねじ
外径d
有効径d2
谷の径d1
11/16−14 UNS
14
1.814
0.982
26.987
25.809
25.024
この表で使用している記号の定義については,JIS B 0208の2.(基準山形,公式及び基準寸法)による。
基準寸法は,JIS B 0208の2.2(公式)による。
4
B 8607:2020
表3−呼び11/16−14 UNSねじ許容限界寸法及び公差
単位 mm
ねじの呼び
おねじ
外径
有効径
谷の径
dmax
dmin
Td
d2max
d2min
Td2
d1max
d1min
11/16−14 UNS
26.947
26.685
0.262
25.768
25.634
0.134
24.722
−
ねじの呼び
めねじ
谷の径
有効径
内径
Dmax
Dmin
D2max
D2min
TD2
D1max
D1min
TD1
11/16−14 UNS
−
−
25.984
25.809
0.175
25.425
25.024
0.401
めねじの谷の径の最小許容寸法は規定しないが,谷径と基準山形との間に,通常,多少の隙間を設ける。
この表で使用している記号の定義については,JIS B 0212の2.(基準山形,基準寸法,許容限界寸法,
公差及び基礎となる寸法許容差の関係)による。
注記1 おねじの谷の径の最小許容寸法は,規定しない。
注記2 めねじの谷の径の最大許容寸法は,規定しない。
表4−フレア管端部の形状・寸法
単位 mm
呼び
管の外径
D0
04.0
−
A
第1種
第2種
1/4
6.35
9.0
9.1
3/8
9.52
13.0
13.2
1/2
12.70
16.2
16.6
5/8
15.88
19.4
19.7
3/4
19.05
23.3
24.0
フレア加工する銅管は,O材又はOL材を用いなければならない。
注記 第1種のフレア管端部は,第1種のフレアナットで接続する場合に,
第2種のフレア管端部は,第2種のフレアナットで接続する場合に
用いる。
5
B 8607:2020
図1−フレア管端の振れの測定箇所
表5−フレア管継手端部の形状・寸法
単位 mm
呼び
適用する
管の外径
ねじの呼びa)
d
D1
015
.0
−
D2
D3
L
L1
(最小)
L2
1/4
6.35
7/16−20 UNF
4.8
5.5
9.2
13.5
11.3
3.7
3/8
9.52
5/8−18 UNF
7
8
13.5
16.5
14
4.8
1/2
12.70
3/4−16 UNF
10
11
16
19.5
16.8
5.5
5/8
15.88
7/8−14 UNF
12.5
13.5
19
23
19.9
6
3/4
19.05
11/16−14 UNS
16
18
24
26.5
23.4
6
注記 フレア管継手端部の寸法は,第1種及び第2種共に共通である。
注a) ねじ部は,6.1 h)による。
d
6
B 8607:2020
表6−フレアナットの形状・寸法
単位 mm
a) 第1種のフレアナットの寸法
呼び
適用する
管の外径
ねじの呼びa)
d
06.0
−
B
1.00
+
D
E
(最小)
H±0.8
J
L±0.5
T
G
C
(約)
1/4
6.35
7/16−20 UNF
17
6.5
13
12
6.3
15
9.0
9.7
16.5
3/8
9.52
5/8−18 UNF
22
9.7
20
16
7.8
18
10.8
14.3
21
1/2
12.70
3/4−16 UNF
24
12.9
20
16
10.0
22
13.0
17.3
23
5/8
15.88
7/8−14 UNF
27
16.0
24
20
12.5
26
15.5
20.2
26
3/4
19.05
11/16−14 UNS
36
19.2
28
24
16.0
30
19.0
25
34
b) 第2種のフレアナットの寸法
呼び
適用する
管の外径
ねじの呼びa)
d
06.0
−
B
1.00
+
D
E
(最小)
H±0.8
J
L±0.5
T
G
C
(約)
1/4
6.35
7/16−20 UNF
17
6.5
13
12
6.3
15
9.0
9.7
16.5
3/8
9.52
5/8−18 UNF
22
9.7
20
16
7.8
18
10.8
14.3
21
1/2
12.70
3/4−16 UNF
26
12.9
23
19
10.0
22
13.0
17.3
26
5/8
15.88
7/8−14 UNF
29
16.0
25
22
12.5
26
15.5
20.2
28
3/4
19.05
11/16−14 UNS
36
19.2
28
24
16.0
30
19.0
25
34
第1種及び第2種共に,A部に示したねじ切削時の逃げはなくてもよいが,完全ねじ部のJの長さは,小さくなっ
てはならない。
凍結時の銅管抜けを防止するために水抜き穴を設ける場合は,フレアシート部及び完全ねじ部にかからないように
その間に設ける。穴の代わりに同等の効果がある溝部を設けてもよい。
注記 呼び1/4,3/8及び3/4は,第1種(最高使用圧力3.45 MPa以下)と第2種(最高使用圧力4.30 MPa以下)とが
共通である。
注a) ねじ部は,6.1 h) による。
d
7
B 8607:2020
表7−銅合金ろう付けソケット管継手の形状・寸法
単位 mm
呼び
接合銅管
基準外径D0
基準内径F
(許容差)
最小長さ
最小外径
E
面取り
C
内径
O
A
B
G
K
1/8
3.17
3.27(±0.03)
5
6
5.6
−
2.4
3/16
4.76
4.86(±0.03)
5
6
7.2
−
3.9
6
6.00
6.10(±0.03)
6
7
8.3
−
5.0
1/4
6.35
6.45(±0.03)
6
7
8.7
−
5.3
8
8.00
8.10(±0.03)
7
8
10.2
0.3
6.8
3/8
9.52
9.62(±0.03)
7
8
12.2
0.3
8.2
10
10.00
10.10(±0.03)
7
8
12.7
0.3
8.6
1/2
12.70
12.81(±0.03)
8
9
15.3
0.3
11.0
5/8
15.88
16.00(±0.03)
8
9
18.8
0.3
14.0
3/4
19.05
19.19(±0.03)
10
11
21.9
0.3
17.0
7/8
22.22
22.36(±0.03)
10
11
24.9
0.3
20.0
管継手の呼びは,A又はBのいずれかを用いる。ただし,必要に応じてA又はBの記号を,寸法を表す記
号の後に付けて区分する。
おすとして使用する場合は,Eの外径は,銅管の内径に合わせて用いてもよい。
端面は,ばりがないように仕上げる。
注記 この表に規定する銅合金ろう付けソケット管継手の最高使用圧力(設計圧力)は,4.80 MPaであり,第
1種〜第3種共用である。
i)
フレアナットの締付けトルク フレアナットの締付けトルクは,表8による。
表8−フレアナットの締付けトルク
呼び
1/4
3/8
1/2
5/8
3/4
トルク(N・m)
16±2
38±4
55±6
75±7
110±10
6.2
ろう付け管継手の種類,形状及び寸法
ろう付け管継手の種類,形状及び寸法は,次による。
a) 種類は,形状及び接合部の別によって,表9のとおりとし,それらを図2〜図7に示す。配管径ごと
の組合せは,附属書Bによる。
8
B 8607:2020
表9−ろう付け管継手の種類及び記号
種類
記号
接合部
図の例
T
T
めす
図2
90°エルボA
90EA
めす
図3
90°エルボB
90EB
めす,おす
図4
45°エルボA
45EA
めす
図5
ソケット
S
めす
図6
径違いソケット
RS
めす
図7
図2−T
図3−90°エルボA
図4−90°エルボB
図5−45°エルボA
図6−ソケット
図7−径違いソケット
b) 管継手の寸法及び許容差は,次による。
1) 接合銅管の基準外径に対するろう付け管継手の接合部の基準外径(許容差),基準内径(許容差),
差込みの最小深さ及びだ円値は,表10による。
9
B 8607:2020
表10−ろう付け管継手の寸法及びその許容差
単位 mm
接合銅管
基準外径
D0
接合部
おす
めす
差込みの
最小深さ
だ円値
基準外径(許容差)
A
基準内径(許容差)
F
K
G
3.17
3.17(±0.03)
3.27(±0.03)
6
5
0.04以下
4.76
4.76(±0.03)
4.86(±0.03)
6
5
0.05以下
6.00
6.00(±0.03)
6.10(±0.03)
7
6
0.05以下
6.35
6.35(±0.03)
6.45(±0.03)
7
6
0.06以下
8.00
8.00(±0.03)
8.10(±0.03)
8
7
0.06以下
9.52
9.52(±0.03)
9.62(±0.03)
8
7
0.08以下
10.00
10.00(±0.03)
10.10(±0.03)
8
7
0.08以下
12.70
12.70(±0.03)
12.81(±0.03)
9
8
0.10以下
15.88
15.88(±0.03)
16.00(±0.03)
9
8
0.13以下
19.05
19.05(±0.03)
19.19(±0.03)
11
10
0.15以下
22.22
22.22(±0.03)
22.36(±0.03)
11
10
0.16以下
25.40
25.40(±0.04)
25.56(±0.04)
13
12
0.18以下
28.58
28.58(±0.04)
28.75(±0.04)
13
12
0.20以下
31.75
31.75(±0.04)
31.93(±0.04)
13
12
0.22以下
34.92
34.92(±0.04)
35.11(±0.04)
13
12
0.24以下
38.10
38.10(±0.05)
38.31(±0.05)
15
14
0.27以下
41.28
41.28(±0.05)
41.50(±0.05)
15
14
0.29以下
44.45
44.45(±0.05)
44.68(±0.05)
15
14
0.31以下
50.80
50.80(±0.05)
51.03(±0.05)
17
16
0.31以下
53.98
53.98(±0.05)
54.22(±0.05)
17
16
0.32以下
63.50
63.50(±0.05)
63.77(±0.05)
19
18
0.38以下
66.68
66.68(±0.05)
66.96(±0.05)
22
21
0.40以下
76.20
76.20(±0.05)
76.48(±0.05)
22
21
0.40以下
79.38
79.38(±0.05)
79.66(±0.05)
22
21
0.40以下
注記1 基準外径Aの許容差とは,接合部の任意の断面で測った最大外径及び最小外径の平均値
と基準外径との差の許容限界をいう。
注記2 基準内径Fの許容差とは,接合部の任意の断面で測った最大内径及び最小内径の平均値
と基準内径との差の許容限界をいう。
注記3 この場合のだ円値とは,接合部の任意の断面で測ったAの最大外径と最小外径との差,
又はFの最大内径と最小内径との差をいう。
注記4 A,F,K及びGは,図8の各部の寸法をいう。
接合部
おす
めす
図8−接合部の各寸法の呼び方
10
B 8607:2020
2) ろう付け管継手の最小肉厚tは,2.1)及び2.2)による。
ろう付け管継手の最小肉厚は,管継手全体にわたる厚さで,口径の大きなものと口径の小さなも
のとを組み合わせた管継手においては,管継手の各部口径に応じて2.1)及び2.2)で規定する最小肉
厚以上になるようにしなければならない。
2.2)の式(1)による計算において,材料の引張許容応力σaは,質別1/2Hを適用する。
2.1) 合金番号がC 1220,C 1020又はC 1201で,種別が第1種,第2種又は第3種の場合,表11によ
る。
表11−C 1220,C 1020又はC 1201で,種別が第1種,第2種又は第3種の場合の
ろう付け管継手の最小肉厚
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
第1種
3.45 MPa以下
第2種
3.45 MPa超
4.30 MPa以下
第3種
4.30 MPa超
4.80 MPa以下
3.17
−
−
0.50
4.76
−
−
0.50
6.00
−
−
0.50
6.35
−
−
0.50
7.94
−
−
0.50
8.00
−
−
0.50
9.52
−
−
0.60
10.00
−
−
0.60
12.70
−
−
0.70
15.88
−
−
0.80
19.05
−
−
0.80
22.22
−
−
0.90
25.40
−
0.95
−
28.58
−
1.00
−
31.75
1.05
1.10
−
34.92
1.20
1.20
−
38.10
1.25
1.35
−
41.28
1.25
1.45
−
44.45
1.25
1.55
−
50.80
1.40
−
−
53.98
1.50
−
−
63.50
1.75
−
−
66.68
1.85
−
−
76.20
2.10
−
−
79.38
2.20
−
−
2.2) 合金番号がC 1220,C 1020,C 1201,C 1862,C 1565又はC 5010で,種別が第4種の場合,基準
外径D0に対するろう付け管継手の最小肉厚tは,式(1)による。製品設計の条件に応じてσa,Pを
用いる。
P
σ
PD
t
8.0
2a
0
+
=
··········································································· (1)
11
B 8607:2020
設計圧力Pは,4.80 MPaを超え15.00 MPa以下の範囲で適宜決定する。
材料の許容引張応力σaは,表12を参照して適宜決定する。
表12−材料の許容引張応力
材料
(合金番号)
質別
各温度における許容引張応力σa(N/mm2)
温度
−196〜40 ℃
75 ℃
100 ℃
125 ℃
150 ℃
175 ℃
200 ℃
C 1220
C 1020
C 1201
O及びOL
41
35
33
33
32
27
21
1/2H
61
61
61
61
60
59
56
H
79
79
79
79
76
71
29
C 1862
O及びOL
68
68
65
63
61
−
−
1/2H
76
76
76
75
74
−
−
C 1565
O及びOL
47
45
44
43
42
−
−
1/2H
68
68
67
65
63
−
−
C 5010
O及びOL
47
42
41
39
39
−
−
1/2H
68
68
68
68
67
−
−
Pが8.00 MPa,12.00 MPa及び15.00 MPaで,σaが温度40 ℃及び125 ℃のときのtを,D0が15.88
mm以上について附属書Cに示す。
c) 管継手の図2〜図7のX,Y及びZの許容差は,表13による。ただし,径違いの場合は,口径の大き
い方の許容差を適用する。
d) 管継手の角度の許容差は,±20′(1/3°)とする。
e) 管継手の口径による組合せは,表B.1〜表B.3による。
表13−X, Y及びZの寸法の許容差
単位 mm
接合部の基準外径(内径)
許容差
10未満
±0.8
10以上 25未満
±1.0
25以上 50未満
±1.2
50以上 80未満
±1.5
7
外観
管継手の内外面は,滑らかで,使用上有害なきず,割れ,ばり,かえり,油などの汚れ,その他の欠陥
があってはならない。
8
材料
管継手及び銅管に用いる材料は,次による。
a) フレア及び銅合金ろう付けソケット管継手 JIS H 3250のC 3604,C 3771,C 6801,C 6802,C 6803,
C 6804,C 6810,C 6820,C 6931及びC 6932
b) ろう付け管継手 JIS H 3300のC 1220,C 1565,C 1862,C 5010,C 1020及びC 1201
c) フレア及びろう付け用銅管 JIS H 3300のC 1220,C 1565,C 1862,C 5010,C 1020及びC 1201
12
B 8607:2020
9
製造方法
管継手は,箇条8の材料を用い,切削加工,熱間加工又は冷間加工によって継目なく製造する。
10 耐圧及び気密の性能試験方法
10.1 フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の試験の場合
フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の試験は,次による。ただし,可燃性冷媒を使用する
場合には,室内で使用するフレア管継手は,ISO 14903の規定に適合しなければならない。
a) 耐圧試験は,附属書Aに規定した銅管をフレア接合及びソケットへろう付けした管継手に,表1の最
高使用圧力(設計圧力)の1.5倍以上の水圧を加える。
b) 気密試験は,耐圧試験を行った管継手を常温の水中に浸し,表1の最高使用圧力(設計圧力)以上の
空気圧又は不燃性ガス(酸素及び毒性ガスを除く。)圧を加える。
なお,漏れ検出液を塗布してガス漏れを検出する場合には,大気中で気密試験を行ってもよい。
10.2 ろう付け管継手の試験の場合
ろう付け管継手の試験は,次による。
a) 耐圧試験は,附属書Aに規定した銅管をろう付けした管継手に,表1の最高使用圧力(設計圧力)の
1.5倍以上の水圧を加える。
b) 気密試験は,耐圧試験を行った管継手を常温の水中に浸し,表1の最高使用圧力(設計圧力)以上の
空気圧又は不燃性ガス(酸素及び毒性ガスを除く。)圧を加える。
なお,漏れ検出液を塗布してガス漏れを検出する場合には,大気中で気密試験を行ってもよい。
11 検査
形式検査及び受渡検査は,次による。
a) 形式検査1)
管継手の形式検査1) は,新規設計のもの,製造方法の変更などによって,性能に影響を及ぼすもの
について,次の検査を行い,箇条5〜箇条10の規定に適合しなければならない。ただし,材料の検査
に関する一般的な事項は,JIS H 0321による。
1) 形状・寸法
2) 外観
3) 材料
4) 耐圧性能
5) 気密性能
注1) 形式検査とは,製品の品質が,設計で示された全ての品質項目を満足するかどうかを判定す
るための検査をいう。
b) 受渡検査2)
管継手の受渡検査2) は,性能が確認された管継手と同種類のものについて,次の検査を行い,箇条
6及び箇条7の規定に適合しなければならない。ただし,次の検査及び抜取検査方式は,受渡当事者
間の協定による。
1) 形状・寸法
2) 外観
注2) 受渡検査とは,既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造に関わる製品の受渡しに当た
13
B 8607:2020
り,必要と認められる品質項目が満足するものであるかどうかを判定するための検査をいう。
12 管継手の呼び方
12.1 フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手
フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の種別を示し,管継手の大きさを表す呼び方は,管継
手の呼びで行う。
例1 第3種フレア管継手 1/4B
例2 銅合金ろう付けソケット管継手 6A
12.2 ろう付け管継手
ろう付け管継手の種類及び大きさを表す呼び方は,接合銅管基準外径D0を呼び径とし,継手の種類及び
大きさによって,次による。
a) Tは,(記号)(同一中心線上にある呼び径)×[頭部の呼び径(同一中心線上の呼び径と同じ場合には
省略してもよい。)]の順序で呼ぶ。ただし,同一中心線上にある呼び径が異なるものは,規定しない。
例1 第3種 T 12.70×9.52
例2 第3種 T 10.00
b) エルボ,ソケット及び径違いソケットは,(記号)[両端の呼び径の(大)×(小)]の順序で呼ぶ。た
だし,呼び径が同一の場合には,一方を省略してもよい。
なお,90°エルボBの場合は,めすの呼び径及びおすの呼び径を明示する。
例1 第3種 90EA 19.05
例2 第1種 S 76.20
例3 第3種 RS 15.88×12.70
例4 第3種 90EB 15.88×15.88
13 表示
この規格の全ての要求事項に適合した管継手には,1包装ごとに,次の事項を表示しなければならない。
a) フレア管継手及び銅合金ろう付けソケット管継手の場合は,呼び。ろう付け管継手の場合は,種類又
はその記号,及び呼び径による組合せ。
b) 製造番号又は製造年月(又は略号)
c) 製造業者名又はその略号
14
B 8607:2020
附属書A
(規定)
冷媒配管用銅及び銅合金管の肉厚
A.1 一般
この附属書は,冷媒配管用銅及び銅合金管の肉厚について規定する。
注記 冷媒配管とは,冷凍装置の冷凍機ユニット間の冷媒を通す配管をいい,冷凍機ユニット内の冷
媒配管とは異なる。
A.2 合金番号がC 1220,C 1020及びC 1201で,種別が第1種,第2種又は第3種の場合
基準外径D0に対する銅及び銅合金管の肉厚tは,表A.1による。
表A.1−冷媒配管用銅及び銅合金管の肉厚
(合金番号:C 1220,C 1020又はC 1201,種別:第1種,第2種又は第3種)
単位 mm
基準外径D0
肉厚t
質別O及びOL
質別1/2H及びH
第1種
3.45 MPa以下
第2種
3.45 MPa超
4.30 MPa以下
第3種
4.30 MPa超
4.80 MPa以下
第1種
3.45 MPa以下
第2種
3.45 MPa超
4.30 MPa以下
第3種
4.30 MPa超
4.80 MPa以下
3.17
−
−
0.70(±0.06)
−
−
0.70(±0.06)
4.76
−
−
0.70(±0.06)
−
−
0.70(±0.06)
6.00
−
−
0.70(±0.06)
−
−
0.70(±0.06)
6.35
−
−
0.80(±0.06)
−
−
0.80(±0.06)
7.94
−
−
0.80(±0.06)
−
−
0.80(±0.06)
8.00
−
−
0.80(±0.06)
−
−
0.80(±0.06)
9.52
−
−
0.80(±0.06)
−
−
0.80(±0.06)
10.00
−
−
0.80(±0.06)
−
−
0.80(±0.06)
12.70
−
0.80(±0.06)
−
−
−
0.80(±0.06)
15.88
−
1.00(±0.09)
−
−
−
1.00(±0.09)
19.05
1.00(±0.09)
1.20(±0.09)
−
−
−
1.00(±0.09)
22.22
1.15(±0.09)
−
−
−
−
1.00(±0.09)
25.40
1.30(±0.09)
−
−
−
−
1.00(±0.09)
28.58
1.45(±0.10)
−
−
−
1.00(±0.09)
−
31.75
1.60(±0.10)
−
−
−
1.10(±0.09)
−
34.92
1.75(±0.10)
−
−
1.10(±0.09)
1.20(±0.09)
−
38.10
1.90(±0.10)
−
−
1.15(±0.09)
1.35(±0.09)
−
41.28
2.10(±0.13)
−
−
1.20(±0.09)
1.45(±0.10)
−
44.45
2.25(±0.13)
−
−
1.25(±0.09)
1.55(±0.10)
−
50.80
2.55(±0.18)
−
−
1.40(±0.13)
−
−
53.98
2.75(±0.18)
−
−
1.50(±0.15)
−
−
63.50
−
−
−
1.75(±0.15)
−
−
66.68
−
−
−
1.85(±0.15)
−
−
76.20
−
−
−
2.10(±0.18)
−
−
79.38
−
−
−
2.20(±0.18)
−
−
15
B 8607:2020
A.3 合金番号がC 1220,C 1020,C 1201,C 1862,C 1565又はC 5010で,種別が第4種の場合
基準外径D0に対する銅及び銅合金管の最小肉厚tは,補正式(A.1)又は補正式(A.2)による。製品設計条
件などに応じて,σa及びPを決定する。
P
σ
PD
t
8.0
2a
0
+
=
········································································ (A.1)
+
+
=
R
D
P
σ
PD
t
4
1
8.0
2
0
a
0
····························································· (A.2)
管の曲げ加工で,管の中心線における曲げ半径が管の外径の4倍未満となる場合には,最小肉厚は,曲
げ加工に伴う管の肉厚減少を考慮した補正式(A.2)による。
設計圧力Pは,4.80 MPaを超え15.00 MPa以下の範囲で適宜決定する。
材料の許容引張応力σaは,表12によって決定する。
Pが8.00 MPa,12.00 MPa及び15.00 MPa,並びにσaが温度40 ℃及び125 ℃で,かつ,補正式(A.2)でR
=2D0のときのtを,D0が15.88 mm以上の場合について,表A.2〜表A.9に示す。
表A.2−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例
(合金番号:C 1220,C 1020又はC 1201,質別:O及びOL)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.62
2.35
2.86
1.98
2.84
3.44
19.05
1.94
2.81
3.42
2.37
3.41
4.13
22.22
2.27
3.28
3.99
2.77
3.97
4.81
25.40
2.59
3.75
4.56
3.16
4.54
5.50
28.58
2.91
4.22
5.14
3.56
5.11
6.19
31.75
3.24
4.68
5.70
3.95
5.67
6.87
34.92
3.56
5.15
6.27
4.35
6.24
7.56
38.10
3.88
5.62
6.84
4.74
6.81
8.25
41.28
4.21
6.09
7.42
5.14
7.38
8.94
44.45
4.53
6.56
7.98
5.53
7.94
9.62
50.80
5.18
7.49
9.12
6.32
9.08
11.00
53.98
5.50
7.96
9.70
6.72
9.64
11.68
63.50
6.47
9.36
11.40
7.90
11.34
13.74
66.68
6.79
9.83
11.98
8.29
11.91
14.43
76.20
7.76
11.24
13.68
9.48
13.61
16.49
79.38
8.09
11.70
14.26
9.87
14.18
17.18
16
B 8607:2020
表A.3−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例
(合金番号:C 1220,C 1020又はC 1201,質別:1/2H及びH)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.12
1.63
2.00
1.12
1.63
2.00
19.05
1.34
1.96
2.40
1.34
1.96
2.40
22.22
1.56
2.28
2.80
1.56
2.28
2.80
25.40
1.79
2.61
3.20
1.79
2.61
3.20
28.58
2.01
2.94
3.60
2.01
2.94
3.60
31.75
2.23
3.26
4.00
2.23
3.26
4.00
34.92
2.45
3.59
4.40
2.45
3.59
4.40
38.10
2.68
3.91
4.80
2.68
3.91
4.80
41.28
2.90
4.24
5.20
2.90
4.24
5.20
44.45
3.12
4.56
5.60
3.12
4.56
5.60
50.80
3.57
5.22
6.40
3.57
5.22
6.40
53.98
3.79
5.54
6.80
3.79
5.54
6.80
63.50
4.46
6.52
8.00
4.46
6.52
8.00
66.68
4.68
6.85
8.40
4.68
6.85
8.40
76.20
5.35
7.82
9.60
5.35
7.82
9.60
79.38
5.57
8.15
10.00
5.57
8.15
10.00
表A.4−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例(合金番号:C 1862,質別:O及びOL)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.01
1.48
1.82
1.08
1.59
1.95
19.05
1.21
1.77
2.18
1.30
1.90
2.33
22.22
1.41
2.07
2.54
1.52
2.22
2.72
25.40
1.61
2.36
2.90
1.73
2.53
3.11
28.58
1.81
2.65
3.26
1.95
2.85
3.50
31.75
2.01
2.95
3.63
2.16
3.17
3.89
34.92
2.21
3.24
3.99
2.38
3.48
4.28
38.10
2.41
3.54
4.35
2.59
3.80
4.66
41.28
2.61
3.83
4.71
2.81
4.11
5.05
44.45
2.81
4.13
5.07
3.03
4.43
5.44
50.80
3.22
4.72
5.80
3.46
5.06
6.22
53.98
3.42
5.01
6.16
3.67
5.38
6.61
63.50
4.02
5.89
7.25
4.32
6.33
7.77
66.68
4.22
6.19
7.61
4.54
6.64
8.16
76.20
4.82
7.07
8.69
5.18
7.59
9.32
79.38
5.02
7.37
9.06
5.40
7.91
9.71
17
B 8607:2020
表A.5−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例(合金番号:C 1862,質別:1/2H)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
0.91
1.33
1.64
0.92
1.35
1.66
19.05
1.09
1.60
1.97
1.10
1.62
1.99
22.22
1.27
1.86
2.29
1.28
1.88
2.32
25.40
1.45
2.13
2.62
1.47
2.15
2.65
28.58
1.63
2.39
2.95
1.65
2.42
2.98
31.75
1.81
2.66
3.27
1.83
2.69
3.31
34.92
1.99
2.92
3.60
2.01
2.96
3.64
38.10
2.17
3.19
3.93
2.20
3.23
3.97
41.28
2.35
3.45
4.25
2.38
3.50
4.30
44.45
2.53
3.72
4.58
2.56
3.76
4.64
50.80
2.89
4.25
5.23
2.93
4.30
5.30
53.98
3.07
4.51
5.56
3.11
4.57
5.63
63.50
3.61
5.31
6.54
3.66
5.38
6.62
66.68
3.79
5.58
6.87
3.84
5.65
6.95
76.20
4.33
6.37
7.85
4.39
6.45
7.94
79.38
4.52
6.64
8.17
4.57
6.72
8.27
表A.6−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例(合金番号:C 1565,質別:O及びOL)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.43
2.07
2.53
1.55
2.25
2.74
19.05
1.71
2.49
3.04
1.86
2.70
3.29
22.22
2.00
2.90
3.54
2.17
3.14
3.83
25.40
2.28
3.31
4.05
2.48
3.59
4.38
28.58
2.57
3.73
4.55
2.79
4.04
4.93
31.75
2.85
4.14
5.06
3.10
4.49
5.47
34.92
3.14
4.56
5.56
3.41
4.94
6.02
38.10
3.42
4.97
6.07
3.72
5.39
6.57
41.28
3.71
5.38
6.58
4.03
5.83
7.11
44.45
3.99
5.80
7.08
4.33
6.28
7.66
50.80
4.56
6.62
8.09
4.95
7.18
8.75
53.98
4.84
7.04
8.60
5.26
7.63
9.30
63.50
5.70
8.28
10.11
6.19
8.97
10.94
66.68
5.98
8.69
10.62
6.50
9.42
11.49
76.20
6.84
9.93
12.14
7.43
10.77
13.13
79.38
7.12
10.35
12.64
7.74
11.21
13.67
18
B 8607:2020
表A.7−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例(合金番号:C 1565,質別:1/2H)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.01
1.48
1.82
1.05
1.54
1.89
19.05
1.21
1.77
2.18
1.26
1.85
2.27
22.22
1.41
2.07
2.54
1.47
2.15
2.65
25.40
1.61
2.36
2.90
1.68
2.46
3.02
28.58
1.81
2.65
3.26
1.89
2.77
3.40
31.75
2.01
2.95
3.63
2.10
3.08
3.78
34.92
2.21
3.24
3.99
2.31
3.38
4.15
38.10
2.41
3.54
4.35
2.52
3.69
4.53
41.28
2.61
3.83
4.71
2.73
4.00
4.91
44.45
2.81
4.13
5.07
2.94
4.30
5.29
50.80
3.22
4.72
5.80
3.36
4.92
6.04
53.98
3.42
5.01
6.16
3.57
5.23
6.42
63.50
4.02
5.89
7.25
4.19
6.15
7.55
66.68
4.22
6.19
7.61
4.40
6.45
7.93
76.20
4.82
7.07
8.69
5.03
7.37
9.06
79.38
5.02
7.37
9.06
5.24
7.68
9.44
表A.8−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例(合金番号:C 5010,質別:O及びOL)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.43
2.07
2.53
1.70
2.45
2.98
19.05
1.71
2.49
3.04
2.04
2.94
3.58
22.22
2.00
2.90
3.54
2.37
3.43
4.17
25.40
2.28
3.31
4.05
2.71
3.92
4.77
28.58
2.57
3.73
4.55
3.05
4.41
5.36
31.75
2.85
4.14
5.06
3.39
4.90
5.96
34.92
3.14
4.56
5.56
3.73
5.39
6.55
38.10
3.42
4.97
6.07
4.07
5.88
7.15
41.28
3.71
5.38
6.58
4.41
6.37
7.74
44.45
3.99
5.80
7.08
4.74
6.86
8.34
50.80
4.56
6.62
8.09
5.42
7.83
9.53
53.98
4.84
7.04
8.60
5.76
8.32
10.13
63.50
5.70
8.28
10.11
6.78
9.79
11.91
66.68
5.98
8.69
10.62
7.12
10.28
12.51
76.20
6.84
9.93
12.14
8.13
11.75
14.29
79.38
7.12
10.35
12.64
8.47
12.24
14.89
19
B 8607:2020
表A.9−冷媒配管用銅及び銅合金管の最小肉厚の例(合金番号:C 5010,質別:1/2H)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
1.01
1.48
1.82
1.01
1.48
1.82
19.05
1.21
1.77
2.18
1.21
1.77
2.18
22.22
1.41
2.07
2.54
1.41
2.07
2.54
25.40
1.61
2.36
2.90
1.61
2.36
2.90
28.58
1.81
2.65
3.26
1.81
2.65
3.26
31.75
2.01
2.95
3.63
2.01
2.95
3.63
34.92
2.21
3.24
3.99
2.21
3.24
3.99
38.10
2.41
3.54
4.35
2.41
3.54
4.35
41.28
2.61
3.83
4.71
2.61
3.83
4.71
44.45
2.81
4.13
5.07
2.81
4.13
5.07
50.80
3.22
4.72
5.80
3.22
4.72
5.80
53.98
3.42
5.01
6.16
3.42
5.01
6.16
63.50
4.02
5.89
7.25
4.02
5.89
7.25
66.68
4.22
6.19
7.61
4.22
6.19
7.61
76.20
4.82
7.07
8.69
4.82
7.07
8.69
79.38
5.02
7.37
9.06
5.02
7.37
9.06
20
B 8607:2020
附属書B
(規定)
一般冷媒配管用ろう付け管継手の種類及び寸法
B.1
一般
この附属書は,一般冷媒配管用ろう付け管継手(以下,ろう付け管継手という。)の種類及び寸法につい
て規定する。
B.2
ろう付け管継手の種類・寸法
ろう付け管継手の種類ごと(表9参照)の寸法の組合せは,表B.1〜表B.3による。
表B.1−Tの接合銅管による組合せ
単位 mm
同一中心線上の接合部の
接合銅管基準外径
D0
頭部の接合部の接合銅管基準外径
D0
3.17
3.17
−
−
−
−
−
4.76
4.76
−
−
−
−
−
6.00
6.00
−
−
−
−
−
6.35
6.35
−
−
−
−
−
7.94
6.00
6.35
8.00
−
−
−
8.00
6.00
6.35
8.00
−
−
−
9.52
6.35
8.00
9.52
−
−
−
10.00
10.00
−
−
−
−
−
12.70
6.35
8.00
9.52
12.70
−
−
15.88
6.35
8.00
9.52
12.70
15.88
19.05
19.05
9.52
12.70
15.88
19.05
−
−
22.22
12.70
15.88
19.05
22.22
−
−
25.40
12.70
15.88
19.05
22.22
25.40
−
28.58
28.58
−
−
−
−
−
31.75
19.05
25.40
31.75
−
−
−
34.92
34.92
−
−
−
−
−
38.10
19.05
25.40
31.75
38.10
−
−
41.28
41.28
−
−
−
−
−
44.45
44.45
−
−
−
−
−
50.80
50.80
−
−
−
−
−
53.98
53.98
−
−
−
−
−
63.50
63.50
−
−
−
−
−
66.68
66.88
−
−
−
−
−
76.20
76.20
−
−
−
−
−
79.38
79.38
−
−
−
−
−
21
B 8607:2020
表B.2−90EA,90EB,45EA及びSの組合せ
単位 mm
接合銅管基準外径
D0
90EA
90EB
45EA
S
6.35
○
−
−
○
7.94
○
−
−
○
9.52
○
○
○
○
10.00
○
−
−
○
12.70
○
○
○
○
15.88
○
○
○
○
19.05
○
○
○
○
22.22
○
○
○
○
25.40
○
○
○
○
28.58
○
−
○
○
31.75
○
○
○
○
34.92
○
−
○
○
38.10
○
○
○
○
41.28
○
−
○
○
44.45
○
−
○
○
50.80
○
○
○
○
53.98
○
−
−
○
63.50
○
−
−
○
66.68
○
−
−
○
76.20
○
−
−
○
79.38
○
−
−
○
表B.3−RSの接合銅管による組合せ
単位 mm
大きい方の接合部の
接合銅管基準外径
D0
小さい方の接合部の
接合銅管基準外径
D0
6.35
3.17
4.76
−
7.94
3.17
4.76
6.35
8.00
3.17
4.76
6.35
9.52
3.17
4.76
6.35
12.70
6.35
9.52
−
15.88
6.35
9.52
12.70
19.05
9.52
12.70
15.88
22.22
12.70
15.88
19.05
25.40
15.88
19.05
22.22
31.75
15.88
19.05
25.40
38.10
25.40
31.75
−
44.45
31.75
38.10
−
50.80
38.10
44.45
−
63.50
44.45
50.80
−
76.20
50.80
63.50
−
79.38
63.50
76.20
−
22
B 8607:2020
附属書C
(参考)
ろう付け管継手の最小肉厚
C.1 一般
この附属書は,6.2 b) 2.2)の式(1)で,Pが8.00 MPa,12.00 MPa及び15.00 Mpaで,かつ,σaが40 ℃及
び125 ℃のときのろう付け管継手の最小肉厚tを,D0(mm)が15.88 mm以上の場合について表C.1〜表
C.4に示す。
C.2 合金番号がC 1220,C 1020及びC 1201で,種別が第4種の場合
表C.1−ろう付け管継手の最小肉厚の例(合金番号:C 1220,C 1020又はC 1201)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
0.99
1.45
1.78
0.99
1.45
1.78
19.05
1.19
1.74
2.14
1.19
1.74
2.14
22.22
1.39
2.03
2.49
1.39
2.03
2.49
25.40
1.59
2.32
2.85
1.59
2.32
2.85
28.58
1.79
2.61
3.20
1.79
2.61
3.20
31.75
1.98
2.90
3.56
1.98
2.90
3.56
34.92
2.18
3.19
3.91
2.18
3.19
3.91
38.10
2.38
3.48
4.27
2.38
3.48
4.27
41.28
2.58
3.77
4.63
2.58
3.77
4.63
44.45
2.77
4.06
4.98
2.77
4.06
4.98
50.80
3.17
4.64
5.69
3.17
4.64
5.69
53.98
3.37
4.93
6.05
3.37
4.93
6.05
63.50
3.96
5.80
7.11
3.96
5.80
7.11
66.68
4.16
6.09
7.47
4.16
6.09
7.47
76.20
4.75
6.95
8.53
4.75
6.95
8.53
79.38
4.95
7.24
8.89
4.95
7.24
8.89
23
B 8607:2020
C.3 合金番号がC 1862で,種別が第4種の場合
表C.2−ろう付け管継手の最小肉厚の例(合金番号:C 1862)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
0.81
1.18
1.46
0.82
1.20
1.48
19.05
0.97
1.42
1.75
0.98
1.44
1.77
22.22
1.13
1.65
2.04
1.14
1.68
2.06
25.40
1.29
1.89
2.33
1.30
1.91
2.36
28.58
1.45
2.13
2.62
1.47
2.15
2.65
31.75
1.61
2.36
2.91
1.63
2.39
2.94
34.92
1.77
2.60
3.20
1.79
2.63
3.24
38.10
1.93
2.83
3.49
1.95
2.87
3.53
41.28
2.09
3.07
3.78
2.12
3.11
3.83
44.45
2.25
3.31
4.07
2.28
3.35
4.12
50.80
2.57
3.78
4.65
2.60
3.82
4.71
53.98
2.73
4.01
4.94
2.77
4.06
5.00
63.50
3.21
4.72
5.81
3.25
4.78
5.88
66.68
3.37
4.96
6.10
3.42
5.02
6.18
76.20
3.85
5.66
6.97
3.90
5.73
7.06
79.38
4.01
5.90
7.27
4.07
5.97
7.35
C.4 合金番号がC 1565で,種別が第4種の場合
表C.3−ろう付け管継手の最小肉厚の例(合金番号:C 1565)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
0.90
1.31
1.61
0.94
1.37
1.68
19.05
1.08
1.58
1.94
1.12
1.64
2.02
22.22
1.25
1.84
2.26
1.31
1.92
2.35
25.40
1.43
2.10
2.58
1.49
2.19
2.69
28.58
1.61
2.36
2.90
1.68
2.46
3.02
31.75
1.79
2.62
3.22
1.87
2.73
3.36
34.92
1.97
2.88
3.54
2.05
3.01
3.69
38.10
2.15
3.15
3.87
2.24
3.28
4.03
41.28
2.32
3.41
4.19
2.43
3.55
4.37
44.45
2.50
3.67
4.51
2.61
3.83
4.70
50.80
2.86
4.19
5.15
2.98
4.37
5.37
53.98
3.04
4.45
5.48
3.17
4.65
5.71
63.50
3.57
5.24
6.44
3.73
5.46
6.71
66.68
3.75
5.50
6.76
3.92
5.74
7.05
76.20
4.29
6.29
7.73
4.47
6.56
8.05
79.38
4.46
6.55
8.05
4.66
6.83
8.39
24
B 8607:2020
C.5 合金番号がC 5010で,種別が第4種の場合
表C.4−ろう付け管継手の最小肉厚の例(合金番号:C 5010)
単位 mm
基準外径D0
最小肉厚t
温度40 ℃
温度125 ℃
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
8.00 MPa
12.00 MPa 15.00 MPa
15.88
0.90
1.31
1.61
0.90
1.31
1.61
19.05
1.08
1.58
1.94
1.08
1.58
1.94
22.22
1.25
1.84
2.26
1.25
1.84
2.26
25.40
1.43
2.10
2.58
1.43
2.10
2.58
28.58
1.61
2.36
2.90
1.61
2.36
2.90
31.75
1.79
2.62
3.22
1.79
2.62
3.22
34.92
1.97
2.88
3.54
1.97
2.88
3.54
38.10
2.15
3.15
3.87
2.15
3.15
3.87
41.28
2.32
3.41
4.19
2.32
3.41
4.19
44.45
2.50
3.67
4.51
2.50
3.67
4.51
50.80
2.86
4.19
5.15
2.86
4.19
5.15
53.98
3.04
4.45
5.48
3.04
4.45
5.48
63.50
3.57
5.24
6.44
3.57
5.24
6.44
66.68
3.75
5.50
6.76
3.75
5.50
6.76
76.20
4.29
6.29
7.73
4.29
6.29
7.73
79.38
4.46
6.55
8.05
4.46
6.55
8.05
参考文献 IEC 60335-2-40:2018,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-40: Particular
requirements for electrical heat pumps, air-conditioners and dehumidifiers
ANSI B 70.1:1994,American standard refrigeration flare type fittings
SAE J 513:1977,Automotive tube fittings