B 8600 : 2001
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本冷凍
空調学会 (JSRAE)/財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ
によって,JIS B 8600 : 1986は改正され,この規格に置き換えられる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B8600 : 2001
冷媒用圧縮機の定格温度条件
Standard conditions of rating temperature
for refrigerant compressors
1. 適用範囲 この規格は,冷媒用圧縮機(以下,圧縮機という。)の冷凍能力,冷媒循環量,入力などの
性能を求める試験における定格温度条件について規定する。
備考 遠心圧縮機及び特殊用途の圧縮機には,適用しない。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 8606 冷媒用圧縮機の試験方法
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 冷媒用圧縮機 冷媒蒸気を圧縮する冷凍・空調用の圧縮機。
b) 定格温度条件 圧縮機の性能を求める試験において必要な冷媒の温度条件。
c) 冷媒液の過冷却度 単成分冷媒又は共沸混合冷媒の場合には,吐出し圧力に対応する飽和温度と冷媒
液温度との温度差。非共沸混合冷媒の場合には,吐出し圧力に対応する沸点温度と冷媒液温度との温
度差。
4. 定格温度条件 圧縮機の定格温度条件は,表1による。
5. 圧縮機の試験 4.の定格温度条件を用いて行う圧縮機の試験は,JIS B 8606による。
関連規格:ART 540-99 : Positive displacement refrigerant compressors and compressor units.
ART 520-90 : Positive displacement refrigerant condensing units.
ART 510-93 : Ammonia compressor units.
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B8600 : 2001
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表1 定格温度条件
区分 吸込み圧力に
対応した飽和
温度又は露点
温度 ℃
吐出し圧力に
対応した飽和
温度又は露点
温度 ℃
吸込み過熱蒸気の温度
℃
冷媒液の温度又は過冷却度
過冷却冷
媒液の温
度 ℃
冷媒液の過冷却度
K
I
II
III
I
II
III
A1
7.2
37.7
−
18.3
−
−
0.0
8.3
A2
7.2
54.4
−
18.3
35.0
−
0.0
8.3
B
7.0
55.0
15.0
18.0
−
−
0.0
5.0
C
5.0
55.0
13.0
18.0
−
−
0.0
5.0
D
4.4
40.6
−
18.3
−
−
0.0
5.0
E1
0.0
40.0
8.0
18.0
−
−
0.0
5.0
E2
0.0
50.0
8.0
−
−
−
0.0
5.0
F
−5.0
45.0
3.0
18.0
−
−
0.0
5.0
G
−6.7
54.4
−
−
35.0
−
0.0
8.3
H
−10.0
45.0
−2.0
18.0
−
−
0.0
5.0
I
−12.2
54.4
−
−
32.2
32.2
0.0
−
J1
−15.0
35.0
5.0
−
−
−
0.0
5.0
J2
−15.0
40.0
5.0
−
−
−
0.0
5.0
J3
−15.0
40.6
−
18.3
−
−
0.0
−
J4
−15.0
54.4
−
18.3
−
−
0.0
−
J5
−15.0
55.0
−7.0
18.0
−
,
0.0
5.0
K1
−23.3
40.6
−
−
32.2
32.2
0.0
−
K2
−23.3
54.4
−
18.3
32.2
32.2
0.0
−
L
−25.0
55.0
−
-
32.2
32.2
0.0
−
M
−28.0
50.0
−20.0
18.0
−
−
0.0
5.0
N1
−30.0
35.0
−10.0
−
−
−
0.0
5.0
N2
−30.0
40.0
−10.0
−
−
−
0.0
5.0
O
−35.0
40.0
−27.0
18.0
−
−
0.0
5.0
P1
−40.0
35.0
−20.0
−
−
−
0.0
5.0
P2
−40.0
40.0
−20.0
18.0
−
−
0.0
5.0
P3
−40.0
40.6
−20.0
18.3
−
−
0.0
5.0
P4
−40.0
45.0
−20.0
18.0
−
−
0.0
5.0
備考1. 冷媒の種類及び圧縮機の種類,容量,用途に応じて,区分A〜Pのうちから,吸込み過
熱蒸気の温度のI〜IIIのうちから,また,過冷却された冷媒液の温度又は過冷却度のI
〜IIIのうちからいずれかを選択する。
2. 吸込み圧力,吐出し圧力に対応した冷媒の温度は,単成分冷媒又は共沸混合冷媒の場
合には飽和温度,非共沸混合冷媒の場合には露点温度で示す。
3. 冷媒の種類,圧縮機の用途によって,表の定格温度条件が適用できない場合は,変更
した条件を明記しなければならない。
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B8600 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 8600(冷媒用圧縮機の定格温度条件)改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
樋 口 金次郎
元東京農工大学工学部
(幹事)
五 島 正 雄
東京商船大学交通機械工学講座
穐 山 貞 治
工業技術院標準部
橋 本 進
財団法人日本規格協会技術部
柴 田 稜威夫
三機工業株式会社業務統括室
北 野 松 司
社団法人日本冷蔵倉庫協会技術部
池 田 泰 之
株式会社前川製作所技術研究所
栗 須 芳 孝
三菱電機株式会社住環境事業本部
辻 健 次
ダイキン工業株式会社汎用空調生産本部
堀 内 敬 一
三菱重工業株式会社エアコン製作所技術部
植 田 英 之
株式会社日立空調システム清水生産本部
村 松 繁
松下電器産業コンプレッサー事業部技術部
都 久 男
東芝キヤリア株式会社部品統括部
高 木 宏
三洋電機株式会社コンプレッサ事業部
(事務局)
児 玉 岩 男
社団法人日本冷凍空調学会