B 8404-5:2010
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 寸法······························································································································· 2
5 一般要求事項 ··················································································································· 2
6 使用上の注意事項 ············································································································· 3
6.1 組付け ························································································································· 3
6.2 給油 ···························································································································· 3
7 表示······························································································································· 3
8 規格準拠表示 ··················································································································· 3
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 8
B 8404-5:2010
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フル
ードパワー工業会(JFPA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格
を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格
である。
これによって,JIS B 8404-5:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS B 8404(油圧−シリンダの附属金具寸法)の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 8404-3 第3部:丸カバー形,16 MPa及び25 MPaシリーズ
JIS B 8404-4 第4部:角カバー形(内径25 mm〜200 mm),16 MPaシリーズ
JIS B 8404-5 第5部:角カバー形(内径250 mm〜500 mm),16 MPaシリーズ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8404-5:2010
油圧−シリンダの附属金具寸法−
第5部:角カバー形(内径250 mm〜500 mm),
16 MPa シリーズ
Hydraulic fluid power-Mounting dimensions for accessories-
Part 5: Square cover type cylinders (Bores from 250 mm to 500 mm),
16 MPa series
序文
この規格は,2008年に第2版として発行されたISO 13726を基に,対応する部分(形状及び寸法)につ
いては対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際
規格には規定されていない規定項目(用語及び定義,一般要求事項など)を日本工業規格として追加して
いる。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の
一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,JIS B 8367-3に規定する16MPa シリーズ−角カバー形のタイロッド締付式油圧シリンダ
(内径250 mm〜500 mm)に使用する次の附属金具の寸法について規定する。附属金具の名称に使用する,
“めねじ”の呼称は,この規格では省略する。また,一般に使用する場合でも省略してもよい。ただし,
この規格は,他の用途との互換性もあり,この用途だけに限定するものではない。
なお,この規格は,ISO 6099に規定する附属金具のうちの次の種類を含む。
AP4 :(めねじ)プレンロッドアイ (表1参照)
AP2 :(めねじ)ロッドクレビス (表2参照)
AA4-S :プレン用ピン−割ピン形 (表3参照)
AA4-R :プレン用ピン−止め輪形 (表3参照)
AA4-L :プレン用ピン−ロッキングプレート形 (表4参照)
AL6 :ロッキングプレート (表5参照)
表1〜表5に示す呼び荷重は,JIS B 8366-1及びJIS B 8366-2で規定する荷重のうちの,特定したシリン
ダ内径及び呼び圧力から求めたシリンダ力を示したもので,選定の目安であり,シリンダ力を機械的に伝
達する附属金具の強度及び機能的特性(動摩擦・静摩擦係数の変化特性,動きの滑らかさなど)を示した
ものではない。また,プレン用ピン−ロッキングプレート形及びロッキングプレートは, ロッドクレビス
用に使用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ISO 13726:2008,Hydraulic fluid power−Single rod cylinders, 16 MPa (160 bar) compact series with
bores from 250 mm to 500 mm−Accessory mounting dimensions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語
注記 対応国際規格:ISO 5598:1985,Fluid power systems and components−Vocabulary(NEQ)
JIS B 0401-2 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表
注記 対応国際規格:ISO 286-2:1988,ISO system of limits and fits−Part 2: Tables of standard tolerance
grades and limit deviations for holes and shafts(IDT)
JIS B 8366-1 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第1部:シリンダ
内径及びピストンロッド径
注記 対応国際規格:ISO 3320:1987,Fluid power systems and components−Cylinder bores and piston
rod diameters−Metric series(IDT)
JIS B 8366-2 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第2部:呼び圧力
JIS B 8367-3 油圧シリンダ取付寸法−第3部:片ロッド−16 MPaシリーズ−角カバー形−タイロッ
ド締付式(内径250 mm〜500 mm)
注記 対応国際規格:ISO 6020-3:1994,Hydraulic fluid power−Mounting dimensions for single rod
cylinders, 16 MPa (160 bar) series−Part 3: Compact series with bores from 250 mm to 500 mm
(MOD)
ISO 6099,Fluid power systems and components−Cylinders−Identification code for mounting dimensions and
mounting types
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0142によるほか,次による。
3.1
ロッドエンド金具
機械装置とシリンダとを連結するシリンダ側ロッド先端に取り付ける金具。
4
寸法
ロッドエンド金具,ピン及びロッキングプレートの寸法は,表1〜表5による。
5
一般要求事項
ロッドエンド金具及びブラケットの任意箇所の断面は,油圧シリンダの最大引張力に十分耐える大きさ
でなければならない。
3
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6
使用上の注意事項
6.1
組付け
6.1.1
プレンロッドアイに使用するピンの外径許容差は,JIS B 0401-2のf8とする。
6.1.2
ロッドエンド金具は,回り止めをする前にピストンロッドの肩まで十分にねじ込まなければならな
い。
6.2
給油
附属金具には,十分な給油が必要である。給油方法及び給油頻度は,運転条件によって異なるので,使
用者は,製造業者に相談するのがよい。
7
表示
附属金具には,次のような順序で表示する。
ISO 6099で規定する識別記号,規格番号(JIS B 8404-5),ハイフン及び軸受寸法記号を記入する。
例 AA4-L JIS B 8404-5 − 90
軸受寸法記号90(DK=90)
ハイフン
規格番号
プレン用ピン−ロッキングプレート形の記号
8
規格準拠表示
この規格に従っていることを,試験報告書,カタログ及び販売資料に記述する場合は,次の文言を用い
る。
“附属金具の寸法は,JIS B 8404-5[油圧−シリンダの附属金具寸法−第5部:角カバー形(内径250 mm
〜500 mm),16 MPaシリーズ]に準拠する。”
4
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表1−AP4−プレンロッドアイ寸法
注a) ERは半径を表す。
単位 mm
軸受寸
法記号
呼び
荷重
kN
KK
公差域
クラス
6H
CK
公差域
クラス
H9
EM
公差域
クラス
h13
ER
最大
CA
公差域
クラス
JS14
AV
最小
LE
最小
N
最大
CV
最小
NT
最大
90
800 M100×3
90
90
100
245
113
110
150
90
200
110
1 250 M125×4
110
110
120
290
126
130
190
110
240
125
1 600 M125×4
125
125
140
310
126
150
190
125
280
140
2 000 M160×4
140
140
160
365
161
170
240
140
320
180
3 200 M200×4
180
180
200
470
205
210
300
180
400
5
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表2−AP2−ロッドクレビス寸法
注a) ERは半径を表す。
単位 mm
軸受
寸法
記号
呼び
荷重
kN
KK
公差域
クラス
6H
CK
公差域
クラス
H9
CM
公差域
クラス
A13
ER
最大
CE
公差域
クラス
JS14
AV
最小
LE
最小
CL
最大
XT
公差域
クラス
JS13
CU
公差域
クラス
JS13
GKb)
DVc)
最小
CV
最小
NT
最大
90
800 M100×3
90
90
100
245
113 115
180
100
56
M12
20
90
200
110 1 250 M125×4
110
110
120
290
126 130 220
120
66
M12
20
110
240
125 1 600 M125×4
125
125
140
310
126
150
250
120
72
M14
25
125
280
140 2 000 M160×4
140
140
160
365
161
170
280
140
77
M14
25
140
320
180 3 200 M200×4
180
180
200
470
205 210 360
180
92
M16
25
180
400
注b) AA4-Lプレン用ピン−ロッキングプレート形及びAL6ロッキングプレートを用いる場合の寸法を示す。
c) オプション
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表3−AA4-S−プレン用ピン−割ピン形及びAA4-R−プレン用ピン−止め輪形寸法
単位 mm
軸受寸法記号
呼び荷重
kN
ML
最大
EL
最小
EK
公差域クラス
f8
90
800
230
190
90
110
1 250
270
230
110
125
1 600
300
260
125
140
2 000
330
290
140
180
3 200
410
370
180
7
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表4−AA4-L−プレン用ピン−ロッキングプレート形(ロッドクレビス用)寸法
単位 mm
軸受
寸法
記号
呼び荷重
kN
DK
公差域
クラス
f8
OL
±1
KL
0
−1
HL
+0.3
+0.1
DC
最小
JL
最大
ZV
公差域
クラス
h13
ZX
90
800
90
230
35
15
15
15
80
3
110
1 250
110
270
35
15
15
15
100
3
125
1 600
125
310
40
18
22.5
15
115
3
140
2 000
140
340
40
18
25
15
130
3
180
3 200
180
425
45
20
30
15
170
3
表5−AL6−ロッキングプレート(ロッドクレビス用)寸法
単位 mm
軸受寸法
記号
呼び荷重
kN
(DK)
DB
公差域
クラス
H13
BU
最大
SK
0
−0.2
YL
最小
XT
公差域
クラス
JS13
CU
公差域
クラス
JS13
BO
公差域
クラス
JS14
取付用
ボルト
90
800
90
13.5
50
15
130
100
56
25
M12×30
110
1 250
110
13.5
50
15
150
120
66
25
M12×30
125
1 600
125
15.5
60
18
155
120
72
30
M14×40
140
2 000
140
15.5
60
18
170
140
77
30
M14×40
180
3 200
180
17.5
60
20
215
180
92
30
M16×40
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 8404-5:2010 油圧−シリンダの附属金具寸法−第5部:角カバー形(内径250
mm〜500 mm),16 MPaシリーズ
ISO 13726:2008 Hydraulic fluid power−Single rod cylinders, 16 MPa (160 bar)
compact series with bores from 250 mm to 500 mm−Accessory mounting dimensions
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
16 MPaシリーズ−
角カバー形のタイ
ロッド締付式油圧
シリンダ(内径250
mm〜500 mm)に使
用する次の附属金
具の寸法について
規定する。
なお,この規格は,
ISO 6099に規定す
る附属金具の種類
を含む。
1
JISとほぼ同じ。
変更
ISO 13726改訂後にISO 6099
が見直されており,識別記号は
ISO 6099に合わせた。また,
識別記号の記載順序を変更し
た。技術的な差異はない。
見直し時にISOへ提案する。
3 用語及
び定義
JIS B 0142のほか,
一つの用語を規定。
3
JISとほぼ同じ。
追加
国内で用いている用語の定義
が不十分なのでJIS B 0142に
ない用語を追加した。技術的な
差異はない。
JIS B 0142の見直し後に検討す
る。
5 一般要
求事項
附属金具の強度の
注意。
5
安全率の規定。
変更
ISO規格では油圧シリンダの
最大引張力の2.5倍の強度を附
属金具に求めているが,JISで
は注意を喚起した。
見直し時にISOへ提案する。
8
B
8
4
0
4
-5
:
2
0
1
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9
B 8404-5:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
表1〜表5 呼び荷重単位,寸
法,ねじ精度,識別
記号。
Table
1〜5
Figure
1〜5
JISとほぼ同じ。
変更
追加
呼び荷重単位は国内の技術習
慣による。寸法,ねじ精度は使
用に当たって安全上必要なも
のは追加,変更した。識別記号
及び名称はISO 6099に合わせ
た。また,表の記載順序を変更
した。
見直し時にISOへ提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 13726:2008,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
9
B
8
4
0
4
-5
:
2
0
1
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。