B 8395:2017
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 3
4 記号······························································································································· 3
5 一般······························································································································· 4
6 寸法及び許容差 ················································································································ 4
6.1 Aタイプのハウジング····································································································· 4
6.2 Bタイプのハウジング ····································································································· 6
6.3 Cタイプのハウジング····································································································· 8
6.4 Dタイプのハウジング···································································································· 10
6.5 Eタイプのハウジング ···································································································· 12
7 装着面取り部 ·················································································································· 14
8 表面性状························································································································ 14
9 規格適合表示 ·················································································································· 14
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 16
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(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
フルードパワー工業会(JFPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本
工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。
これによって,JIS B 8395:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
B 8395:2017
油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−
往復動用ワイパリングのハウジング−
寸法及び許容差
Fluid power systems and components-Cylinder-rod wiper-ring housings in
reciprocating applications-Dimensions and tolerances
序文
この規格は,2013年に第3版として発行されたISO 6195を基に作成した日本工業規格であるが,既に
国内で使用されているハウジングへの適用も可能とするため,技術的内容を変更して作成した日本工業規
格である。
なお,この規格で側線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表に
その説明を付けて,附属書JAに示す。
油圧・空気圧システムでは,油圧・空気圧回路の中で圧力流体(液体又は気体)を媒体として動力を伝
達及び制御する。ワイパリングは,汚染物質の侵入を防ぎ,機器の中にあるシール及び軸受を保護するた
めに使用する。
1
適用範囲
この規格は,油圧・空気圧の往復動用シリンダのピストンロッドに用いるワイパリングのハウジング寸
法及び許容差について規定する。寸法の範囲は4 mm〜360 mmのロッド径のものである。
この規格は,次の5タイプのハウジングに適用する。
− Aタイプ
弾性体のワイパリングを保持するために,溝加工をするか又は押さえ板を使用する抜け防止形ハウ
ジング(シングルリップタイプのワイパリングに使用するのがよい。図1,2及び表1参照)。
− Bタイプ
ハウジングに圧入するような硬い補強材をもつワイパリング用の圧入形ハウジング(図1,3及び
表2参照)。
− Cタイプ
弾性体のワイパリングを保持するために,溝加工をしたはめ込み形ハウジング(ダブルリップタイ
プのワイパリングに使用するのがよい。図1,4及び表3参照)。
− Dタイプ
組合せワイパリングを保持するために,溝加工をしたはめ込み形ハウジング(図1,5及び表4参照)。
− Eタイプ
弾性体のワイパリングを保持するために,溝加工をするか又は押さえ板を使用する抜け防止形ハウ
2
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ジング(シングルリップタイプで小断面のワイパリングに使用するのがよい。図1,6及び表5参照)。
これらのハウジングに使用するワイパリングの形状例を,図1に示す。
図1−ワイパリングの形状例
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6195:2013,Fluid power systems and components−Cylinder-rod wiper-ring housings in
reciprocating applications−Dimensions and tolerances(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0031 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状の図示方法
注記 対応国際規格:ISO 1302,Geometrical Product Specifications (GPS)−Indication of surface texture
in technical product documentation(IDT)
JIS B 0051 製図−部品のエッジ−用語及び指示方法
注記 対応国際規格:ISO 13715,Technical drawings−Edges of undefined shape−Vocabulary and
indications(IDT)
JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器−用語
注記 対応国際規格:ISO 5598,Fluid power systems and components−Vocabulary(MOD)
JIS B 0401-2 製品の幾何特性仕様(GPS)−長さに関わるサイズ公差のISOコード方式−第2部:穴
及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
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注記 対応国際規格:ISO 286-2,Geometrical product specifications (GPS)−ISO code system for
tolerances on linear sizes−Part 2: Tables of standard tolerance classes and limit deviations for holes
and shafts(IDT)
JIS B 4121 刃先交換チップ
注記 対応国際規格:ISO 883,Indexable hardmetal (carbide) inserts with rounded corners, without fixing
hole−Dimensions(MOD)
JIS B 8366-1 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第1部:シリンダ
内径及びピストンロッド径
注記 対応国際規格:ISO 3320,Fluid power systems and components−Cylinder bores and piston rod
diameters−Metric series(IDT)
JIS B 8367-1 油圧シリンダ取付寸法−第1部:片ロッド−16 MPaシリーズ−丸カバー形−溶接フラ
ンジ式及びねじ込みフランジ式(内径25 mm〜500 mm)
注記 対応国際規格:ISO 6020-1,Hydraulic fluid power−Mounting dimensions for single rod cylinders,
16 MPa (160 bar) series−Part 1: Medium series(MOD)
JIS B 8367-2 油圧シリンダ取付寸法−第2部:片ロッド−16 MPaシリーズ−角カバー形−タイロッ
ド締付式(内径25 mm〜200 mm)
注記 対応国際規格:ISO 6020-2,Hydraulic fluid power−Mounting dimensions for single rod cylinders,
16 MPa (160 bar) series−Part 2: Compact series(MOD)
JIS B 8367-3 油圧シリンダ取付寸法−第3部:片ロッド−16 MPaシリーズ−角カバー形−タイロッ
ド締付式(内径250 mm〜500 mm)
注記 対応国際規格:ISO 6020-3,Hydraulic fluid power−Mounting dimensions for single rod cylinders,
16 MPa (160 bar) series−Part 3: Compact series with bores from 250 mm to 500 mm(MOD)
JIS B 8367-4 油圧シリンダ取付寸法−第4部:片ロッド−25 MPaシリーズ−丸カバー形−溶接又は
ねじ込みフランジ式(内径50 mmから320 mmまで)
注記 対応国際規格:ISO 6022,Hydraulic fluid power−Mounting dimensions for single rod cylinders, 25
MPa (250 bar) series(MOD)
JIS B 8367-5 油圧シリンダ取付方法−第5部:片ロッド−10 MPaシリーズ−角カバー形−タイロッ
ド締付式(内径40 mm〜200 mm)
注記 対応国際規格:ISO 10762,Hydraulic fluid power−Cylinder mounting dimensions−10 MPa (100
bar) series(MOD)
JIS B 8396 油圧−シリンダ−往復動用ピストン及びロッドシールのハウジング−寸法及び許容差
注記 対応国際規格:ISO 5597,Hydraulic fluid power−Cylinders−Housings for piston and rod seals in
reciprocating applications−Dimensions and tolerances(IDT)
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0142による。
4
記号
この規格で用いる記号は,次による。
a:ハウジング側面の表面性状
4
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b:ハウジング底面の表面性状
C:ロッド端の装着面取り部の長さ
D1:ハウジング溝径
D2:保持部内径
d:ロッド径
e:ロッドの表面性状
f:装着面取り部の表面性状
L1:ハウジング幅
L2:ワイパリング最大幅
L3:保持部幅
r:ハウジングのかど(角)の丸み及びすみの丸み
S:ハウジング深さ S=(D1−d) / 2
5
一般
ワイパリングの製造業者は,用途に応じた適正なワイパリングを用いるように使用者と協議することが
望ましい。
ワイパリングが接触する表面及びワイパリングをはめ込むときに通過する曲面部から,鋭いとがり部及
びばりを取り除かなければならない。また,その表面がワイパリングをきずつけないよう注意して仕上げ
ることが望ましい。
6
寸法及び許容差
6.1
Aタイプのハウジング
6.1.1
Aタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例を,図2に示す。
単位 mm
注a) 一体形又は分割。
b) かえりがなく,滑らかにする。
c) ロッド端の装着面取り部の長さは,表6参照。
図2−Aタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例
5
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6.1.2
Aタイプのハウジングの寸法及び許容差は,表1による。
6.1.3
Aタイプのワイパリングは,JIS B 8367-1及びJIS B 8367-4に規定するシリンダに用いることが望
ましい。
表1−Aタイプのワイパリングのハウジング寸法
単位 mm
ロッド径a),b)
d
ハウジング
深さ
S
ハウジング
溝径
D1
H11 d)
ハウジング
幅
L1
ワイパリング
最大幅
L2
(最大)
保持部
内径
D2
H11 d)
ハウジング
のかど(角)
の丸み
r1
(最大)
ハウジング
のすみ
の丸み
r2c)
(最大)
4
4
12
5
02.0
+
8
9.5
0.3
0.5
5
13
10.5
6
14
11.5
8
16
13.5
10
18
15.5
12
20
17.5
14
22
19.5
16
24
21.5
18
26
23.5
20
28
25.5
22
30
27.5
25
33
30.5
28
36
33.5
32
40
37.5
36
44
41.5
40
48
45.5
45
53
50.5
50
58
55.5
56
5
66
6.3
02.0
+
10
63
0.4
63
73
70
70
80
77
80
90
87
90
100
97
100
7.5
115
9.5
03.0
+
14
110
0.6
110
125
120
125
140
135
140
155
150
160
175
170
180
195
190
200
215
210
220
10
240
12.5
03.0
+
18
233.5
0.8
0.9
250
270
263.5
280
300
293.5
320
340
333.5
360
380
373.5
注a) ロッド径はJIS B 8366-1及びJIS B 8396による。
b) 14 mm以上のロッド径には,はめ込み形(一体形)のハウジングを用いてもよい。
c) この特定寸法は,JIS B 4121による工具を用いた結果であってもよい。
d) 寸法許容差は,JIS B 0401-2による。
6
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6.2
Bタイプのハウジング
6.2.1
Bタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例を,図3に示す。
単位 mm
注a) かえりがなく,滑らかにする。
b) ロッド端の装着面取り部の長さは,表6参照。
図3−Bタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例
6.2.2
Bタイプのハウジングの寸法及び許容差は,表2による。
6.2.3
Bタイプのワイパリングは,JIS B 8367-1及びJIS B 8367-4に規定するシリンダに用いることが望
ましい。
7
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表2−Bタイプのワイパリングのハウジング寸法
単位 mm
ロッド径 a)
d
ハウジング深さ
S
ハウジング溝径
D1
H8 b)
ハウジング幅
L1
05.0
+
ワイパリング最大幅
L2
(最大)
4
4
12
5
8
5
13
6
14
8
16
10
18
12
5
22
7
11
14
24
16
26
18
28
20
30
22
32
25
35
28
38
32
42
36
46
40
50
45
55
50
60
56
66
63
73
70
80
80
90
90
100
100
7.5
115
9
13
110
125
125
140
140
155
160
175
180
195
200
215
220
10
240
12
16
250
270
280
300
320
340
360
380
注a) ロッド径は,JIS B 8366-1及びJIS B 8396による。
b) 寸法許容差は,JIS B 0401-2による。
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6.3
Cタイプのハウジング
6.3.1
Cタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例を,図4に示す。
単位 mm
注a) 一体形又は分割。
b) かえりがなく,滑らかにする。
c) ロッド端の装着面取り部の長さは,表6参照。
図4−Cタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例
6.3.2
Cタイプ(JIS B 8367-2,JIS B 8367-3及びJIS B 8367-5に規定するシリンダに用いるワイパリング)
のハウジングの寸法及び許容差は,表3による。
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表3−Cタイプのワイパリングのハウジング寸法
単位 mm
ロッド径a),b)
d
ハウジング深さ
S
ハウジング溝径
D1
H11 e)
ハウジング幅
L1
ワイパリング
最大幅
L2
(最大)
保持部
内径
D2
H11 e)
ハウジング
のかど(角)
の丸み
r1
(最大)
4
3
10
4
02.0
+
7
6.5
0.3
5
11
7.5
6
12
8.5
8
14
10.5
10
16
12.5
12 c)
18
14.5
14 c)
20
16.5
16
22
18.5
18 c)
24
20.5
20
26
22.5
22 c)
28
24.5
25
31
27.5
28 c)
4
36
5
02.0
+
8
31
32
40
35
36 c)
44
39
40
48
43
45 c)
53
48
50
58
53
56 c)
5
66
6
02.0
+
9.7
59
63
73
66
70 c)
80
73
80
90
83
90 c)
100
93
100
110
103
110 c)
7.5
125
8.5
03.0
+
13.0
114
0.4
125
140
129
140 c),d)
155
144
160
175
164
180 d)
195
184
200
215
204
220 d)
10
240
12
03.0
+
18
226
0.6
250 d)
270
256
280 d)
300
286
320
340
326
360 d)
380
366
注a) ロッド径は,JIS B 8366-1及びJIS B 8396による。
b) 分割ハウジングは,ロッド径18 mm以下に用いることが望ましい。
c) これらのサイズは,JIS B 8367-2及びJIS B 8367-5に規定するシリンダに用いることが望ましい。
d) これらのサイズは,JIS B 8367-3に規定するシリンダに用いることが望ましい。
e) 寸法許容差は,JIS B 0401-2による。
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6.4
Dタイプのハウジング
6.4.1
Dタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例を,図5に示す。
単位 mm
注a) 一体形又は分割。
b) かえりがなく,滑らかにする。
c) ロッド端の装着面取り部の長さは,表6参照。
図5−Dタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例
6.4.2
Dタイプのハウジングの寸法及び許容差は,表4による。
11
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表4−Dタイプのワイパリングのハウジング寸法
単位 mm
ロッド径a),b),c)
d
ハウジング深さ
S
ハウジング
溝径
D1
H9 d)
ハウジング幅
L1
02.0
+
保持部
内径
D2
H11 d)
保持部幅
L3
(最小)
ハウジングの
かど(角)の
丸み
r1
(最大)
4
2.4
8.8
3.7
5.5
2
0.4
5
9.8
6.5
6
10.8
7.5
8
12.8
9.5
10
14.8
11.5
12
3.4
18.8
5
13.5
0.8
14
20.8
15.5
16
22.8
17.5
18
24.8
19.5
20
26.8
21.5
22
28.8
23.5
25
31.8
26.5
28
34.8
29.5
32
38.8
33.5
36
42.8
37.5
40
3.4
46.8
5
41.5
2
4.4
48.8
6.3
3
45
3.4
51.8
5
46.5
2
4.4
53.8
6.3
3
50
3.4
56.8
5
51.5
2
4.4
58.8
6.3
3
56
3.4
62.8
5
57.5
2
4.4
64.8
6.3
3
63
3.4
69.8
5
64.5
2
4.4
71.8
6.3
3
70
4.4
78.8
6.3
71.5
3
1
6.1
82.2
8.1
72
4
80
4.4
88.8
6.3
81.5
3
6.1
92.2
8.1
82
4
90
4.4
98.8
6.3
91.5
3
6.1
102.2
8.1
92
4
100
4.4
108.8
6.3
101.5
3
6.1
112.2
8.1
102
4
110
4.4
118.8
6.3
111.5
3
6.1
122.2
8.1
112
4
125
4.4
133.8
6.3
126.5
3
6.1
137.2
8.1
127
4
140
6.1
152.2
8.1
142
4
8
156
9.5
142.5
5
1.5
160
6.1
172.2
8.1
162
4
1
8
176
9.5
162.5
5
1.5
180
6.1
192.2
8.1
182
4
1
8
196
9.5
182.5
5
1.5
200
6.1
212.2
8.1
202
4
1
8
216
9.5
202.5
5
1.5
220
6.1
232.2
8.1
222
4
1
8
236
9.5
222.5
5
1.5
12
B 8395:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−Dタイプのワイパリングのハウジング寸法(続き)
単位 mm
ロッド径a),b),c)
d
ハウジング深さ
S
ハウジング
溝径
D1
H9 d)
ハウジング幅
L1
02.0
+
保持部
内径
D2
H11 d)
保持部幅
L3
(最小)
ハウジングの
かど(角)の
丸み
r1
(最大)
250
6.1
262.2
8.1
252
4
1
8
266
9.5
252.5
5
1.5
280
6.1
292.2
8.1
282
4
8
296
9.5
282.5
5
320
6.1
332.2
8.1
322
4
8
336
9.5
322.5
5
360
6.1
372.2
8.1
362
4
8
376
9.5
362.5
5
注a) ロッド径は,JIS B 8366-1及びJIS B 8396による。
b) 分割ハウジングは,ロッド径28 mm以下に用いることが望ましい。
c) ロッド径40 mm以上のハウジング深さが浅いシリーズ(ライトシリーズ)は,一般産業用油圧機器に用いる
こと,及びハウジング深さが深いシリーズ(ヘビーシリーズ)は,使用環境の負荷が高い油圧機器,例えば,
産業車両搭載用油圧機器に用いることが望ましい。
d) 寸法許容差は,JIS B 0401-2による。
6.5
Eタイプのハウジング
6.5.1
Eタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例を,図6に示す。
単位 mm
注a) 一体形又は分割。
b) かえりがなく,滑らかにする。
c) ロッド端の装着面取り部の長さは,表6参照。
図6−Eタイプのワイパリングの形状例及びハウジング例
6.5.2
Eタイプのハウジングの寸法及び許容差は,表5による。
6.5.3
Eタイプのワイパリングは,JIS B 8367-1及びJIS B 8367-4に規定するシリンダに用いることが望
ましい。
13
B 8395:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5−Eタイプのワイパリングのハウジング寸法
単位 mm
ロッド径a),b)
d
ハウジング深さ
S
ハウジング溝径
D1
H11 c)
ハウジング幅
L1
015
.0
+
ワイパリング
最大幅
L2
(最大)
保持部幅
L3
(最小)
保持部
内径
D2
H11 c)
ハウジング
のかど(角)
の丸み
r1
(最大)
8
4
16
4
7
1
14
0.2
10
18
16
12
20
18
14
22
20
16
24
22
18
26
24
20
28
26
22
30
28
25
33
31
28
36
34
32
40
38
36
44
42
40
48
46
45
53
51
50
58
56
56
64
62
63
71
69
70
78
76
80
88
86
90
6
102
5.5
10
1.5
99
0.3
100
112
109
110
122
119
125
137
134
140
152
149
160
172
169
180
192
189
200
212
209
220
7.5
235
6.5
13
2
231
0.5
250
265
261
280
295
291
320
335
331
360
375
371
注a) ロッド径は,JIS B 8366-1及びJIS B 8396による。
b) 14 mm以上のロッド径には,はめ込み形(一体形)のハウジングを用いてもよい。
c) 寸法許容差は,JIS B 0401-2による。
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B 8395:2017
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7
装着面取り部
7.1
ロッド端の装着面取り部の位置は,図2〜図6による。
7.2
ロッド端の装着面取り部の角度は,図2〜図6による。
7.3
ロッド端の装着面取り部の長さは,表6による。
7.4
Bタイプのハウジングの装着面取り部寸法を,図3に示す。
表6−装着面取り部の長さ
単位 mm
ハウジング深さ:S
S<4
4≦S<5.5
5.5≦S<7
7≦S<9
9≦S<12
ロッド端の装着面取り部の長さ:C(最小)
2
2.5
3.0
4
5
8
表面性状
8.1
ワイパリングが接触する部分の表面性状は,ワイパリングの寿命及び密封性能に大きな影響を与え
るので,十分な注意を払う。
8.2
表面性状値は,別に定める場合を除き,表7による。
表7−ハウジングとワイパリングのシール部との接触面の表面性状
単位 μm
表面性状値a),b),c)
運動部d)
e
固定部d)
b
ハウジング側面部
a
面取り部
f
Ra 0.4
Rz 1.6
Ra 1.6
Rz 6.3
Ra 4
Rz 16
Ra 4
Rz 16
注a) 表面性状の指示記号は,JIS B 0031による。
b) 形状のエッジで図示のないものは,JIS B 0051を参照する。
c) 特に必要がある場合には,異なる表面性状値を設定できる。
d) 目視で表面欠陥がないようにする。
9
規格適合表示
この規格に適合していることを試験報告書,カタログ及び販売資料に表示する場合には,次の一文を記
載する。
“ワイパリング用ハウジングは,JIS B 8395(油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−往復動用ワ
イパリングのハウジング−寸法及び許容差)に適合する。”
15
B 8395:2017
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参考文献
JIS B 0024 製図−公差表示方式の基本原則
注記 対応国際規格:ISO 8015,Technical drawings−Fundamental tolerancing principle
JIS B 0401-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−長さに関わるサイズ公差のISOコード方式−第1部:サ
イズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
注記 対応国際規格:ISO 286-1,Geometrical product specifications (GPS)−ISO code system for
tolerances on linear sizes−Part 1: Basis of tolerances, deviations and fits
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
注記 対応国際規格:ISO 4287,Geometrical Product Specifications (GPS)−Surface texture: Profile
method−Terms, definitions and surface texture parameters
ISO 8785,Geometrical Product Specification (GPS) −Surface imperfections−Terms, definitions and
parameters
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B 8395:2017
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 8395:2017 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−往復動用ワイパリ
ングのハウジング−寸法及び許容差
ISO 6195:2013,Fluid power systems and components−Cylinder-rod wiper-ring housings
in reciprocating applications−Dimensions and tolerances
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
8 表面性状 8.2 表面性状値
8.2
JISとほぼ同じ
削除
国際規格の内容を一部削除した。
面取り部の表面性状値欄にあった
“目視検査”の記載と,最小評価
長さの規定が我が国の実情と合わ
ないため削除した。
次のISO定期見直し時に提案を検
討する。
−
8.3
表面性状パラメータ
“Rmr”の規定
削除
国際規格の規定内容を削除した。
表面性状パラメータ“Rmr”の規
定が我が国の実情と合わないため
削除した。
該当部分の対応についてはISOに
提案中である。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6195:2013,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
B
8
3
9
5
:
2
0
1
7
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